P「トキノリ?」
法子「Pさん!おすすめのドーナツ買ってきたから一緒に食べよ!」
P「おー法子。いつも悪いな。ちょっと休憩するか。」
P「よいしょっと。今日はミスドか。」
法子「うん!100円セールやってたから買ってきちゃった。Pさんはエンゼルとチョコクリスピーだよね。」
P「ありがとな。好みのドーナツ買ってきてくれて。」
法子「いいのいいの。私も同じやつ食べたかったし。」
P「そうか。まぁ早速頂きますか。」
法子「うん!あーおいしー!」
P「本当に…このフワフワ感が堪らん。」
法子「ね!…時子さんとも一緒に食べたいなぁ…。」
P「時子は今撮影中だな。夕方には帰ってくるけど。」
法子「そっかぁ…。また今度だね!」
P「法子は時子と仲良いよなぁ。なんか不思議だけど。」
P「あぁ。時子はビシバシ来るからな、物理的にも。法子はそういうことしないし。」
法子「時子さんすぐ鞭出すもんね。でも、ああいうことするのPさんにだけだよ?」
P「あんまりしないでほしいなぁ。まぁ男性は事務所で俺だけだし、仕方ないのかな。」
法子「時子さん照れてるだけだよ。照れ隠し!」
P「照れ隠し…。そんなタマじゃないだろ、時子は。」
法子「そんなことないよ。時子さん優しいし、中身は普通の女の子だよ!例えばね…」
~回想~
ダンスレッスン後
時子「フゥー…。」
法子「わわ!時子さん、すごい汗!大丈夫?」
時子「あぁ?大丈夫に決まってるでしょ…。法子、アナタ今日調子良いみたいね。」
法子「えへへ、そうなの!今日は基本に返ってオールドファッション食べたの!そのおかげだよ!」
時子「相変わらずね。ドーナツ如きで調子が上がるはずがないわ。豚(P)を早く叩いたほうがいいわね…!」
法子「Pさん可哀そうだからやめたげてよぉ…。そうだ、一緒にドーナツ食べよ!」
時子「あぁ?遠慮するわ、あんな脂肪の塊。それより調教よ。」
法子「ダメ…かなぁ。元気でるのに。」シュン
時子「…(この子はホントにいつもいつも…)」
時子「一つだけ食べようかしら。」
法子「! ホント!?」
時子「調教する側にも体力は必要だわ。早く持ってきなさい。一つだけよ。」
法子「うん!」スタター
時子「…甘いわね、私は。」
~回想終了~
法子「時子さんね、結局5つ食べてくれたんだよ!」
P「ああ…だから胸焼けがするとか言ってたんだな。でも、時子嬉しそうだったな。」
法子「でしょ!やっぱりドーナツは偉大だね!」
P「鞭を出す時な…。」
法子「あぁ…そっち?」
法子「でもでも!時子さん、前にスッゴイ美味しい叉焼作ってくれたんだよ!」
P「へぇ…時子のお手製か。事務所に持ってきたことあったっけか?」
法子「違うの。時子さんの家で食べたの!ドーナツのお礼にって。」
P「時子の家…あの豪邸でか?」
法子「うん。急だったからびっくりしたけど折角だし行っちゃった。あの時もね…。」
~回想~
法子「…。」ガチガチ
時子「いつもより緊張しているわね、法子。」
法子「だ、だってこんなに天井が高い部屋に入ったことないし…、それに大きい絵も飾ってあるし…。」
時子「あれはレプリカよ。私が描いたの。」
法子「えぇ!時子さん、絵が描けたの?スッゴイ上手!」
時子「単なる模造品よ。価値はないわ。捨てようとしたのだけれど、両親が居間に飾るから捨てるなとうるさくてね…。冗談じゃないから私の部屋に置いてあるの。」
法子「でもでも、本当に上手だよ!やっぱりすごいね、時子さんは!」 目がキラー
時子「そ、そうかしら。法子の審美眼なんてあてにしてないけど。」
法子「あー、ひどいよ時子さん!折角褒めてるのに。」
時子「本当のことだもの。拗ねないで欲しいわね。…そろそろかしら。」
法子「? 何が?」
コンコン
執事「失礼します、お嬢様。」
時子「入りなさい。」
執事「お料理を温めて参りました。どちらに?」
時子「ここに置いたら下がりなさい。」
執事「かしこまりました。失礼いたします。」
法子「良い匂い!時子さん、これなぁに?」
時子「蓋を開けなさい。」
法子「ワッ!叉焼だ!美味しそー!」
時子「私の特製よ。味わって食べなさい。」
法子「時子さんの手作り?わぁ、ありがとう!」
時子「アナタ、いつも脂肪の塊を持ってくるからね。…本当は必要ないのだけれど、貢物には返礼をするのが私のルールなの。…法子?」
法子「…。」 モグモグ
時子「聞いているのかしら。」
法子「あ、ごめんね。あんまり美味しいから、つい。時子さん、料理も上手なんだね!凄いよ!」
時子「豚肉料理なら誰にも負けないわ。そう、そんなに良かったの…。」
法子「今度はPさんと食べようね!」
時子「なぜあの豚の名前が出るのかしら。
法子「え?だって時子さん、Pさんが休憩してる時、いつもキッチンでタッパー出してるじゃん。」
時子「なっ…!」 カァァ
法子「タッパーの中身、叉焼でしょ?出してあげたらきっとPさん喜ぶよ!」
時子「見られてたなんて不覚だわ…!法子…!」
法子「え?」 モギュモギュ
時子「このことを豚に言ったら、どうなるか分かってるわよね?」 ギロリ
法子「えー?でも…」
時子「いいわね?」
法子「ハイ…」
~回想終了~
P「ほー、時子の叉焼かぁ。ていうか法子、それ俺に言っていいのか?」
法子「ダイジョブダイジョブ!今、時子さんいないし!それよりドーナツを…」
時子「誰がいないって?」 ゴゴゴ
法子「と、時子さん?仕事中じゃ…。」
時子「あの程度、私にかかれば造作もないわ。それより法子。」
法子「は、はいぃ!」
時子「口のチャックが緩いようね。締め直してあげましょうか?」
法子「いえ、あの、け、結構です…。」
時子「そぉ…なら豚の後にしてあげるわ。」
P[俺から!?なんで?」
時子「秘密を知ったものは消す…。私のルールよ。」
P「とっ、時子!鞭はやめろ!」
ペチン
P「痛ぁぁ…くない?へ?タッパー?これって?」
時子「今日はやめといたげる。感謝なさい。豚、法子。」
法子「これ…叉焼だー!わー、ありがと時子さん!」
P「助かった…。三人で食べるか。皿取ってこないと。」 スタスタ
法子「時子さん!」
時子「あぁ?」
法子「ありがとう!」
おわり
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