2016-03-01 18:57:29 更新

前書き

SS初です。
俺ガイル軽くしか読んでないのでキャラブレブレです。
よろしくお願いします


1 Death&eightMan


満月が妖しく輝いている日、夜に混じって漆黒の袴を纏った女性が空中を駆けていた。



「この辺り、ですか」



彼女は立ち止まり、携帯端末を確認した後ため息を吐く。


帯刀しているそれが静寂とした空間に音を鳴らした。



***



とあり日の夕方、公園の近くで怒声が響き渡る。

時間が時間が時間なのか、良く響いた。



「テメっ、イキナリヨコちんの鼻蹴るからヨコチンちん鼻血吹き出しでるじゃねーカッ!」


「えっ、あっ。はい。本当すんません。えとあの、ここでスケボー? やるの駄目かにゃと」



怒鳴られた当の本人は冷や汗をかき、最後に噛んでしまうという失態を犯す。



気まずい雰囲気を誤魔化すかの様に咳払いをした後、少年は後ろで倒れているMaxコーヒーの缶と花瓶代わりにしている瓶を指差した。



「あれ倒したのあんたらだろ? そして唐突の千葉県民クイズ! 何故俺の愛するマッカンは倒れているのでしょう!」



(千葉県民関係ないだろ…)



「お、俺らが倒したから?」



内心ツッコミを入れるが、おずおずと1人の男性が応える。



「正解!」



男性が応えた瞬間、問い掛けた少年が拍手をしながら腹目掛けて蹴りを入れた。

数秒後に崩れ落ちる男性、焦りまくる集団。


そして畳み掛ける様に彼らに問い掛ける。



「んじゃあ、何故ここにそんなもん置いているんでしょうか?」


「え? いや……、前にここで交通事故にあった餓鬼が……」



と、言いかけた時ある違和感に気付く。


少年の横に血塗れの少女が立っているのだ。



「ヒドイヨ、イタイヨ……」


呟きながら集団に近づく少女。



「うわああああ!?」



そうして彼ら悲鳴を上げて逃げていった。



「あー、怖かった…。あいつら顔厳つ過ぎんだろ……」



彼らの姿見えなくった瞬間、少年はため息を吐きその場にへたり込む。



「オツカレサマ、トウニョウビョウのオニイチャン」


「糖尿病のオニイチャンって酷くない? ねぇ、何で無視するの? ねぇ、何でマッカン蹴るの?」


「ぶっちゃけ、さっきの人達より、味覚破壊飲料置いて行くお兄ちゃんの方が迷惑です」



血塗れの少女は溜息を吐き、その場にしゃがみ込んだ。



「でも、嬉しかった、嬉しかったんです。一人ぼっちだった私に声を掛けてくれた人に会えた事がー」


少女は唐突に涙を流した。

少年はゆっくりと少女の頭を撫でる。


少女は幽霊であり、少年は幽霊が見え、喋り、触れられる。


名前を比企谷八幡。



「また来るよ、俺友達すくねーし」


「え、お兄ちゃん友達いたんだ」


「ねぇ、酷くない? ねぇ、こっち見てよ。ちょっと? 無視?」



比企谷八幡は苦笑した後、手を振りその場を去る。


ーーバイバイ、甘党のお兄ちゃん。



元気なサヨナラが聞こえた気がした。


幽霊を鬱陶しいと良く思うがこの時はそうは思わなかった。


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このSSへのコメント

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1: 窪田糸 2016-02-12 22:36:43 ID: qPQEpZVt

これどうやって続き書くんすか?

2: ユクネス 2016-08-18 13:27:46 ID: vH6z58xv

作品一覧選んで編集押すと続きかけると思います。 多分、書いたことないからわからないけど。


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