提督「…」
榛名はある施設に来ていた。
こんにちは、たっちゃんです。久しぶりの投稿ですね。
また頑張って投稿していきたいと思います
榛名「提督、また来ちゃいました」
提督「…」
榛名「今日は提督の大好きな本も持ってきました。えっと…あった。ほら、提督の大好きな「人間失格」です」
提督「……」
榛名「あっ提督、そこ、ずれてますよ。治しますね」
提督「…」
榛名「今日はいい天気ですね。こういう日はのんびりしたいですね」
提督「…」
榛名「…あ、この前提督がくれた洋服、本当に嬉しかったです。ありがとう…ござ…い…ひっく…」
榛名は提督の前で嗚咽をこぼした。
その声は“感動の声”ではなく、“悲しみの声”だった。
榛名「あ…ご、ごめんなさい!つい…」
目を擦る。目に浮かんだ涙はすぐに拭き取られ、榛名はいつもの笑顔に戻った。だが、その笑顔もどこかぎこちない。
榛名「…ニコニコしていたって…分からないんですよね…でも…榛名は…ずっと笑顔でいたいです…」
提督「…」
提督は今、とある施設で治療を受けている。
理由はある日、深海棲艦との戦いにてある艦娘をかばい被弾し、意識不明の重体になり未だに意識が戻らないと言う状態だ。
そしてその艦娘はその事を気に病んで何も出来なくなり、一部の艦娘から怒鳴り散らされ、次第に鎮守府からは笑顔が無くなっていった
榛名「…提督は悪くないんですよ、すべて…すべて私のせいなんですから…」
提督「…」
“ある艦娘”それは榛名自身だった。
ある日、鎮守府の食堂で榛名は一人食事をとっていた。
榛名「…(美味しく感じない…最近肩もこるし…) 」
艦娘達「でさー」キャッキャ
榛名「…(私もあの中に入りたいな…)」
艦娘A「ホントあの人はなんで――」
榛名「!」
艦娘B「ほんと、なんであの人を“かばった”のかな?」
榛名の心が痛む。提督を傷つけたのは自分なのだから――
榛名「おぇ…」ビチャビチャ…
榛名が嘔吐する。周りの艦娘は気付いても白い目でみるだけだった。
艦娘達「…」ヒソヒソ
榛名「……(あははっ…もう…誰にも好かれないのね…) 」
またある日、榛名は提督の所へ来ていた。
榛名「…提督、私…こんなに痩せちゃいました」
提督「…」
榛名「あ…また毛布が…」
提督「…」
榛名「…」
榛名「…っく…」
榛名が涙を流し、悲願する。
榛名「ひっく…ううぅ…提督…起きてください…」
提督「……」
榛名「提督!起きてください!ねぇ!起きて!!あなたがいないと私はもう…!」
提督「…hるな」
榛名「…!」
凄く小さな声で、提督は呟いた。
榛名「提督!?提督!?」
提督「…あ……榛名…お前‥痩せ…たな」
榛名「提督…!」
榛名は提督を抱きしめ、ボロボロと涙を溢した。
ある日
提督「榛名、お前…痩せたな」
榛名「提督、それ前も言ってましたよ」
提督「えっ本当か?」
榛名「えぇ」ニコッ
提督「そういえば榛名、こんな話変かもしれないし気持ち悪いと思うかもしれないが…」
榛名「はい、なんです?」
提督「俺がずっと眠っていた時、夢で榛名、お前が出て来たんだ。俺が被弾してすぐにお前が「ごめんなさい」ってずっと謝ってから意識が遠のいたんだ。それからお前が現れてずっと呼んでるんだ。「提督、こっちへ来て」って」
榛名「…」
提督「でも、ずっとお前の方へ向かってるのに一向にたどり着かないんだ。そして、ずっと走り続け「榛名」って叫び続けたら目が覚めたんだ。そしたら…お前がいた」
提督「変な話だよな…」
榛名「変じゃありません!」
榛名「…あ」
提督「…そっか、変じゃない‥か」
提督が立ち上がり、机に向かい何かを取り出した。
榛名は目を疑った。提督が持っていた“それ”はいわゆる「ケッコンカッコカリ」の婚約指輪だった。
提督「これも変じゃないと思ってくれたらいいんだが…榛名、ケッコンしてくれ」
榛名は涙をボロボロと溢し、いつもの笑顔で答えた。
榛名「はいっ!」
こんばんは。たっちゃんです。前から僕の作品をお読みになってる方はおひさしぶりです。
色々あって全作品削除しちゃったんですがどうしてもSS書きたくなったのでまた書いちゃいました(白目)
また機会があればお会いしましょう。
Twitter→@tkskm17
久しぶりの更新ですね
またssがんばってください
お久しぶりの更新ですね
良ければゆうしぐの短編書いてくれますか?
ヤンデレ系でも何でもいいので・・・