穂乃果「ねえ、絵里ちゃんって恋人とかいるの?」
初投稿です。
えりち視点、キャラ崩壊あり、口調自信なし、設定の多少の変更あり、百合なし(微かに香る程度)。
穂乃果「ねえ、絵里ちゃんって恋人とかいるの?」
放課後、いつものように屋上で練習をして今はその休憩中。
他のメンバー皆で話している中、穂乃果はいきなり聞いてきた。
絵里「えっ?い、いきなりどうしたの?」
穂乃果「絵里ちゃんって美人さんだからそういう人とかいるのかなって思って!」
凛「確かにいそうにゃ!真姫ちゃんはどう思うにゃ?」
真姫「ゔぇぇ私!?…ふん、男なんて興味ないし知らないわよ。花陽はどう?」
花陽「うん、絵里ちゃんは美人だし優しくて素敵な人だよね!」
希「そ、れ、に、えりちはおっぱいもバインバインでえっちぃ体やしね」
絵里「ちょ、ちょっと希!?わ、私にはそういう人はいないわよ」
手をわしわしとさせている希を目で牽制しつつ答える。
…恋人どころか好きな人だって出来たことないんだけど…そこは口に出さない。
にこ「絵里は理想が高そうよね、まぁ私はファンの皆が恋人だけどね!」
真姫「はいはい」
にこ「何よ!アイドルなんだからいいでしょ!」
真姫「別に頷いただけでしょ」
にこ「ぐぬぬ、そうだけどなんとなく気にいらないわね」
絵里「…はぁ」
真姫とにこは言い争っている、ように見えるがこれは2人のコミュニケーションみたいなものなので、特に止めたりはしない。
絵里「私の話より穂乃果はどうなの?恋人とか好きな人はいるの?」
あまり突っ込まれて聞かれると初恋もまだなのがばれちゃうから、矛先をずらす意図も含めて穂乃果に同じ質問を返す。
穂乃果「私?うん、いるよ!好きな人だけどね!」
海未ことり以外「えっ!?」
穂乃果は照れているのか頬を染めている。
この発言にはメンバーのほとんどが驚いたみたいだった。
そりゃそうよね、こう言うと言葉は悪いかもしれないけど穂乃果と恋愛って単語があまり上手く結びつかない。
あ、もしかしてにこみたくファンの人達とか友達とかそういう話だったりして。
花陽「そ、それはちゃんと男の人を恋愛としてって意味なんですか!?」
花陽が若干前のめりに穂乃果につめよる。
穂乃果「うん、ちゃんと男の人だよ?お兄ちゃん!」
お兄ちゃん?ああ、兄妹の事なのね。あれ、でも穂乃果って妹しかいなかったわよね…。
海未「穂乃果、それでは全然説明になっていませんよ」
ことり「そうだよー穂乃果ちゃん。あのね、穂乃果ちゃんちの近所に住んでるんだけど、小さい頃から遊んでもらったりしてた人なの」
絵里「ああ、2人は知ってたから驚いてなかったのね」
なるほど、幼馴染みたいなものなのかし。遊んでもらったって事は穂乃果達より年上なのよね?
希「幼馴染かぁ。年上の人なん?」
ことり「えっとぉ、私の五歳くらい上だったかな」
海未「違いますよことり。六歳上でもう社会人として働いてます」
六つ上で社会人…それって相手は大人じゃない。
穂乃果「そうだよ!前はうちにお饅頭とか買いに来てくれてたんだけど、最近はあまり来てくれないんだよね。お仕事忙しいのかなぁ…」
海未「忙しいみたいですよ。この前に会った時にそう言ってましたし」
穂乃果「えええ!海未ちゃん会ったの!?ずるいずるい!!抜け駆けだー!」
海未「ち、違いますよ!偶然駅の近くで見かけてそれでたまたま夕食をご馳走してもらっただけで!……あっ」
穂乃果「一緒にご飯食べたの!?ぶぅぅ!ずーるーいー!!」
海未「違います、違うんです!私もご馳走してもらうのは悪いなと思ったんですけど、あの、その、あの人はあれで少し強引なところがあるからそれで!」
頬を膨らます穂乃果に、あたふたと言い訳を重ねる海未。
それをニコニコと眺めることりが空気になっていた私達に少し小声で言う。
ことり「あのね、穂乃果ちゃんもだけど、実は海未ちゃんにとっても昔から憧れてる人なの」
絵里「海未もなの?」
ことり「海未ちゃんは小さい頃はおとなしくて同年代の男の子とかにいじめというかからかわれたりしてたんだ」
ことりは懐かしむように目を細める。
ことり「いつもは穂乃果ちゃんがそれを助けてくれてたんだけど、ある時に身体が大きめのリーダーみたいな人が来てね。やっぱ自分より身体が全然大きい男の子だと穂乃果ちゃんも少し怖かったのかな。そこに現れて助けてくれたのがそのお兄さんなの」
絵里「へぇ、なんかドラマチックな話ね」
にこ「まさか穂乃果だけじゃなく、海未まで落とされてるとは…」
真姫「落とされてるって…」
希「なんかどんな人なのか想像つかへんね」
凛「手とか6本くらいあるにゃー!それで男の子をちぎっては投げちぎっては投げたにゃ!」
花陽「凛ちゃん、それ人間じゃないよぉ」
ことりは皆の反応を確認してから、小さく笑った。
ことり「普通の人だよ?でもそうだなぉ、なんか穂乃果ちゃんに似てるかも。それにあの時のお兄さんは確かにかっこよかったかな。助けられた海未ちゃんと穂乃果ちゃんは昔からお兄さんのお嫁さんになるってずっと言ってるよ!」
海未「ことり!な、何を言っているんですか!む、昔はそういう事も言っていたかもしれませんが今は言ってないでしょう!」
ことり「えぇーでもー海未ちゃんの作詞ノートにあの人のお嫁さんになりたいって…」
海未「うあああああああぁぁぁーー!!なななな何故それを…いやいや私はそんなことは書いてません!そもそもあの人には私なんかにはもったいないと言いますか、でも確かに昔助けてもらった時のあの人はすごく格好良くて…って何を言わせるんですかっ!!」
穂乃果「はーい、私はお兄ちゃんのお嫁さんになりまーす!!」
な、なんかすごいわね、他のメンバーも呆然としてるし。
穂乃果や海未の好きな人か、どんな人なのかしら。と、今はそれよりも…
絵里「はーい!とりあえずその話は置いておくとして、今は練習するわよ!」
にこ「そうね、このままじゃ収拾つきそうにないしさっさとはじめましょう」
花陽「うぅ、私は気になりますぅ…」
凛「かよちんは乙女だなにゃー。後でまた聞かせてもらえばいいにゃ!」
真姫「まったく騒がしいんだから」
希「とか言いながら、気になってる真姫ちゃんも可愛いなぁ」
真姫「べ、別に気になってないわよ!」
にこ「あんた顔赤いわよ」
真姫「ゔぇ!?」
2人に好きな人がいたのにはちょっと驚いたけど、これが今の私達の日常。
これからもたまに驚いたり、悲しんだりする事もあるかもしれない。
それでも、それ以上に笑ったりするんだろう。
お兄ちゃん=おまいらな感じで妄想お願いします。
なんだお兄さん=俺か
なるほどなるほど