2016-03-13 22:44:31 更新

絵里「憧れてる人っている?」


またこんな質問だ…こういう時私は窓を見ながら考えるふりをする


「憧れてる人かぁ〜」


そうすると彼女は少し寂しそうな目をしながら決まってこう言う


絵里「そんな真剣に考えないでよ」


私は彼女の気持ちを分かっているつもりだ…でも自分に自信がない…


ずっと二人きりで居られたら…


今の私たちはまるで

〜壊れそうな2つの花〜


こんな事を考えているとふと目が合った…

恋に恋する少女の心の中の溜息は独り孤独なもの…



希「えりち一緒に帰ろ?」


絵里「ええ、いいわよ」


誘いながら誘われてる


私の心は貴方を感じたいのに

私は静かに見つめる事しか出来ない


恋を恋する少女で居られない気持ちになぜ苦しくなるの…?


「髪を撫でるその手が好き」


絵里「え?」


しまった…声に出てしまった…


絵里「希なんか言った?」


希「んー?なんでもないよー」


ちゃんと聞こえては居なかったようだ


私はやっぱり静かに眺めていることにしよう…

それが私にはお似合いだ…


希「じゃあうちはこっちだから」


絵里「あらもうこんな所なのね、またね希」


希「えりちまたね〜」


また今日も終わる…

希「はぁ…」

静かな独りの溜息をついた…



えりちに想いを伝える事は夢の迷路…ユリの迷路?


希「ふふっ」

うちってこんなキャラやったっけ?

まるで作曲家みたいやね...


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