モバP「最後の一口」
アイドルマスターシンデレラガールズに登場する鷹富士茄子さんが美味しそうにモノを食べるだけのSSの予定。
まず、これは鷹富士茄子がメインのSSです。
茄子さんに関しては色々な独自解釈やオリジナル設定(みたいなモノ)が存在しています。
事務所は346プロですが、Pは別人(非武内P)のオリジナルです。
地の分なども混在しています。
ですので、これらの要素が苦手であると言う方はお手数ですが、ブラウザバックをしてくだされば幸いです。
最後にですが私自身SSはまだ不慣れでありますので、もし誤字脱字等、表現等でお気付きの事が何かありましたらお気軽にコメント等をお寄せ下さい。
また何かアドバイスなども同様に募集しております。こちらも何か思い当たる事がありましたら、言って頂ければ励みになります。
鷹富士茄子「ただいま戻りました♪」
千川ちひろ「おかえりなさい茄子ちゃん」
モバP(以下P)「おっ、茄子、おかえり。丁度いい所に帰ってきたな」
茄子「えっ、何がですか?」
ちひろ「さっきPさんが営業先から和菓子セットを貰ってきたんですよ」
P「しかも見た所、結構有名なお店の奴っぽい。で、丁度休憩がてら、お茶にしようと思った所で茄子が運良く帰ってきたって訳」
茄子「そういう事ですか。そういえば他の皆さんは...」
ちひろ「確かほたるちゃん、朋ちゃん、芳乃ちゃんが一緒にレッスンで、後は泰葉ちゃんがラジオ収録で、フリスクとNWのみんなはイベント会場から電車でこちらに戻っているらしいですよ」
P「一応、数個余るくらいはあるから、その点は心配しなくても大丈夫。賞味期限も最悪3、4日は持つから、それまでには全員行き渡るはず。」
茄子「なら良かったです♪」
ちひろ「じゃあ私はお茶淹れてきますね。何茶がいいですか?」
P「じゃあ俺は緑茶で。茄子は?」
茄子「あっ、私もPさんと同じく緑茶で」
ちひろ「了解です。では先に選んじゃって下さいね」
P「はーい。って事でどれがいい?」
茄子「そうですね...スタンダードなあんこに鶯あん、抹茶あん...あっ、生クリームというのもあるんですね...!」
P「別のお店のだけど、生クリームどら焼きは美味しかったぞ」
茄子「そうなんですか?」
P「ああ、生クリームとあんことどら焼きの皮の相性の良さにびっくりした」
茄子「じゃあ...私は生クリームにしてみますね♪」
P「オーケー。じゃあ俺はあえて白あんにしてみようかな...」
ちひろ「お待たせしました。お茶ですよ」
茄子「ありがとうございます」
P「ありがとうございますちひろさん。じゃあこの中からお一つ」
ちひろ「いろいろありますね...じゃあ私は抹茶あんで」
P「了解。じゃあひとまず出揃ったので、皆には悪いがお先に...頂きます」
ちひろ「いただきます」
茄子「頂きますます♪」
.....
さてさて...甘い物に目が無い私ですが、これはどうでしょうか...
どら焼きといえば実家の方でも、たまにおやつなんかで出てましたが、私の知っているどら焼きは有って抹茶まででした。
鶯あんなるものも相性の程が気になりましたが、ここは未だ未体験の生クリームと選んだのですが...これはこれは...
生クリーム盛り過ぎでは無いですかね...
溢れんばかりの生クリーム...一応あんこも入っているとは思いますが、それにしても入れ過ぎなのでは...
まるで愛梨ちゃんやかな子ちゃんが作ったケーキ並と言うのは二人に失礼ですかね...あの二人の作るケーキもまた美味しいのですが...と、今はどら焼きに集中しましょう。
ではまず一口....
茄子「んっ♪」
わぁ....美味しい...♪
生クリームが思っていたよりも軽めです。甘さ控え目でふわふわとしているから、普通の生クリームより多くてもクドさとかがありません。
それに加えてどら焼きの皮やあんことの相性もぴったりで...凄く美味しいです♪
ですが、やはり喉が...
あっ、そういえばちひろさんが淹れてくれたお茶もありますね...生クリームと緑茶...相性は大丈夫なのでしょうか...?
...ゴクッ
あらっ...あらあら...♪
生クリームと相性が良いのはコーヒーや紅茶だと思っていましたが...緑茶もまた...いえ、むしろ生クリームどら焼きに関していえば、緑茶の方が相性が良いです。
口の中で広がっていた甘さを程よく、緑茶の苦味と爽やかな風味が洗い流してくれて...また一口、食べたくなります♪
これは...いけません...事務所で貰い物だからまだ自制していますが、家にあったら、また1つと手が伸びちゃいそうです...
結局クドいのかと思ってみたら、案外そうでなく、またお茶との相性でもう1つ欲しくなるなんて...私はなんで今までこれを食べてこなかったのでしょうか...
P「その様子だと美味しかったっぽい?」
茄子「凄く美味しかったです♪」
P「なら良かった。前食べたのと違って口に合わなかったらどうしようかとも持ってたけど、その言葉が聞ければ安心だ」
タダイマモドリマシタ-
ちひろ「そろそろみんなも戻ってきますし、仕事を再開しましょうか」
P「そうですね。とりあえずこのどら焼きは...茄子が持って行ってみんなに食べさせておいて貰えるか?」
茄子「いいですけど...もう1つ貰っても....」
P「......全員分分けて余るようだったらな」
茄子「やった♪」
P「食べすぎるなよ。そしたらマストレさん所だからな!」
一話目「どら焼き」完
19:00
346プロ3階
P「ただいま戻りましたーって、アレ?」
シーン
P「おかしいな...電気付いてたから、まだ誰か居るかと思ったのに...ちひろさんは今日は定時上がりだったし...流石にちひろさんが消し忘れて行ったって事は無いだろうけど...」
ゴソゴソ
P「誰か居るの...か...」
茄子「スー スー」zzz
P「あー...最近は忙しかったからなぁ...まだ寝かしてあげたいけど、時間が時間だしな...うん、起こしますかね...」
P「おい、茄子、起きろ。こんな所で寝てたら風邪引くぞ」ポンポン
茄子「んん...あ...ぴーさん...」
P「はいはいおはよう」
茄子「なんで...ぴーさんが...ここに?」
P「それはここが事務所だからだよ」
茄子「じゃあ...ふぁ...事務所で...眠っちゃってたんですね...」
P「多分そうだろうね。他の子達はみんな先に帰った?」
茄子「多分...私以外に居ないのならそうなんだと...それよりPさん...」
P「ん、なんだ?」
茄子「...お腹が空きました」クー
P「あー...まあ時間が時間だけになぁ...まあ最近頑張ってたから、ご褒美に奢ってあげない事もない」
茄子「やったー」
P「それより茄子、飯に行くなら、いつまで寝惚けているんだ?」
茄子「ふぇ...あっ...////」
ーーーーー
19:16
346プロ周辺
P「じゃあ何食べたい?」
茄子「そうですね...なんでもいいんですか?」
P「まあ、ある程度の要望には応えるつもりだけど...余りに高すぎるのとかは...」
茄子「ええ〜」
P「いや、すまん。ちょっと前にNWのライブ成功祝いで奢るって言った途端に...亜子がなぁ...」トオイメ
茄子「あぁ...亜子ちゃんはとてもちゃっかりさんですからね」
P「で、あいつら仲が良いからさくらや泉が乗っかってなぁ...最終的にそこそこ良いお店に連れてったんだよ...」
茄子「それで、ちょっと前までお昼がパスタだったんですね...」
P「パスタは安いからなぁ...あっ、今は大丈夫だから、それほど心配しなくても良いけど、出来ればそれほど高い物じゃ無ければいいなぁ...」
茄子「そうですね...じゃあ...洋食とかはどうでしょうか?」
P「洋食か...それくらいならいいか」
茄子「やった♪」
P「じゃあ、俺がオススメするお店が一軒あるからそこにするか」
茄子「あっ、ちなみにどういうお店なんですか?」
P「俺が学生の頃からお世話になってたお店でな。色々メニューがあるけどどれも美味しい。後ここからもそれほど遠く無いから、洋食を食べたいなーって思ったら行くお店かな」
茄子「じゃあPさんにとってはお馴染みのお店って事ですか?」
P「まあそうなるな...最近は仕事忙しくて行けてなかったけど」
茄子「私以外で一緒に行った人は?」
P「...あんまり人に教えたりしてないから茄子が初めてか?と言うかなんでそれが気になるんだ?」
茄子「なんとなくですね♪」
P「なんとなくね...おっと、ここだここ」
茄子「ここですか...いい雰囲気のお店ですね〜」
P「でしょ。ザ、街の洋食屋さんって感じの雰囲気もまたお気に入りポイント」
茄子「私が小さい頃にやっていたドラマ思い出しますね〜」
P「俺も見てたそれ。良いドラマだったよな...うん、じゃあ入ろうか」
茄子「はい♪」
カランコロンカラン
イラッシャイ
P「二名なんですが席空いてます?」
オクノホウガアルヨ
P「あ、じゃあそこで」
ニメイサマ テーブルセキニハイリマス
茄子「いい匂いがしていますね〜美味しそうなお料理の匂い♪」クンクン
P「お前は一ノ瀬さんかって言いたいけど、今回は同意」
茄子「あっ、早くメニューを貸して下さい!」
P「はいはい」
茄子「メニューは...と...エビフライ、メンチカツ、カニクリームコロッケにミックスフライ、オムライス、ピラフ、グラタン、ドリア、ハンバーグ、パスタetc...イメージしている洋食屋さんと言った品並びですね」
P「基本的に洋食っぽいのは一通りあるんじゃ無いかな?」
茄子「うーん...実際見るとやっぱり目移りしてしまいますね...」
P「すごいわかるそれ」
茄子「んー...Pさんのオススメはありますか?」
P「オススメ?オススメかぁ...基本的になんでも美味しいんだけど...うん、やっぱりオムライスとかかな?」
茄子「オムライスですか?」
P「洋食の王道だしね。このお店で一番美味しいメニューだと俺は思ってる」
茄子「じゃあオムライスにしてみようかと思います♪」
P「了解。あっ、すいません」
ハーイ ゴチュウモンヲドウゾ
P「オムライスを1つとハンバーグセットを1つ」
ハーイ オムライス1トハンバーグ1 ハイリマス
茄子「Pさんはハンバーグなんですね」
P「うん。ガッツリ食べたい気分だったからハンバーグにした」
茄子「なら一口だけ交換しませんか?」
P「なるほど、ハンバーグも気になるか」
茄子「はい♪」
P「まあ...茄子が良いなら良いぞ」
茄子「やった♪」
P「にしても、茄子はいつから食いしん坊になってしまったのやら」
茄子「むぅ...美味しそうな物を食べたいって思うのはダメですか?」
P「いや、寧ろ良い事だ。美味しい物は人を幸せな気持ちにさせてくれるしな...ただし」
茄子「ただし、体型維持には努めよ。ですね♪」
P「そういう事。まあ、茄子の事だからあまり心配はして無いけど、仕事に関係する事だから、こればかりは口を酸っぱくして言わなきゃならん」
茄子「Pさんも大変ですね〜」
P「寧ろ大変なのはみんなだけどな」
オマタセシマシタ- オムライスデス
P「おっ、来たっぽい」
茄子「はい♪」
......
私が知る限りですと、オムライスには2つの種類があります。
1つは卵で包んである、所謂「昔ながらのオムライス」で、もう1つは中がトロトロなプレーンオムレツを乗せて、食べる時に割る「今風のオムライス」。どちらも甲乙付けがたい美味しさですが、私の前に現れたのは前者、つまり「昔ながらのオムライス」でした。
ふんわりと仕上げられた卵の上に赤みを帯びたデミグラスソースの掛かった、非常にシンプルかつ、王道を行くようなオムライスです。
出来立てだから立ち上がる湯気からは、デミグラスソースとバターの香りがして、非常に食欲をそそります。
見た目は100点満点と言ってもいい、お手本のようなオムライスです。
茄子「ではお先に...いただきます♪」
さてさて...オムライスと言えば、私は前から疑問だったのですが、みなさんはどこから食べるのでしょうか?
右端、真ん中、左端、と、この綺麗な楕円崩すのに、躊躇いを覚えてしまいますが...私はいつも左端からスプーンを入れます。
茄子「わぁ...♪」
中身もまた王道のケチャップライスです。鶏肉は少し大きめな気はしますが、ここまで王道ですと、なんとなく味がわかっていようとも、やっぱり味への期待が高まります。
じゃあ一口...
ふぅーふぅー...パクッ
「あっ...♪」
美味しいです♪
口に入れてまず感じたのはバターの風味で、後から追いかけてくるのは主張し過ぎず、けれど存在感のある絶妙な味加減のケチャップライスと酸味の効いたデミグラスソース...
全てのバランスが良く取れていて、口の中で混ざり合って...まるで幸せを食べているような至福の気持ちにさせてくれます♪
これはもしかしたら、私の食べてきたオムライスの中で、最も美味しいのかもしれません。そう感じるほどに...このオムライスの出来上がりはいいのです。
P「美味しいでしょ?」
茄子「はい、とっても♪」
P「それならよかった」
オマタセシマシター ハンバーグセットデス
Pさんの頼んだハンバーグセットは、確かに私目から見てかなりガッツリとした物でした。
メインであるオニオンソースの掛かった大きめなハンバーグに加え、目玉焼きとサラダに小鉢、お味噌汁とお漬物と男性には嬉しいであろうボリューム感です。
P「やっぱり美味しそうだな...いただきます」
そう言ってハンバーグを割りますと...中からは滝のように肉汁が溢れ出ます。
食べやすい大きさにまでハンバーグを割るとPさんはそれを口に運び、そして...
P「うん、美味しいわやっぱり」
Pさんは学生以来の行きつけとの事らしいですが、その味は未だに健在らしく、染み染みと「美味しい」という言葉が出てきました。
P「あっ、食べきらないうちに一口渡しとくな」
茄子「なら私もですね」
そう言って、二人で一口分づつ交換します。
さてさて...ハンバーグのお味は...
パクッ
茄子「うん...♪」
こちらもまた美味しいです♪
噛む度に溢れる肉汁、丁寧な焼き加減でお肉の美味しさを味わえるハンバーグ、それに絡みつくオニオンソース...これは...なんと言いますか、食べ盛りの子には嬉しい味付けで、茜ちゃんじゃないですが白いご飯が欲しくなりますね〜♪
P「ハンバーグも美味しいだろ?」
茄子「はい♪...それで1つ相談が...」
P「もう一口はやらんぞ絶対に」
茄子「そんな!」
こうして、私とPさんの食事は幸せで和やかに進んでいきました〜
......
20:25分
女子寮周辺
茄子「今日はご馳走様でした〜」
P「はいご馳走さま。で、茄子的にはどうだった、あのお店は?」
茄子「すごく良かったです〜、お店の雰囲気もあったかくて、お料理も美味しくて、またこっそり来たくなっちゃいました♪」
P「そんだけ気に入ったのなら教えた甲斐があったよ本当に」
茄子「それにしても...こうしてPさんと一緒に食事は、なんだか久々な気がしますね〜」
P「言われてみればそうだな」
茄子「最近は忙しかったですからね」
P「茄子を含めて、みんな頑張ってるからな」
茄子「Pさんもですよ?毎晩遅くまでご苦労様でした」
P「ありがとう...ってもう女子寮の前か」
茄子「はい、それじゃあ、また明日ですね」
P「じゃあな、また明日」
茄子「あっ、Pさん」
P「ん?」
茄子「また、食事に誘ってくださいね♪」
P「了解」
オムライス編終了
というわけで二話目の洋食編は終了になります。
美味しいですよね。オムライス。
前回よりSSらしくなっていれば、幸いです。
次回は何かジャンキーな物にしたいなーと考えてます。あと誰か他に出してみたくも考えてます。
相変わらず更新は、特に決めてません。
あと、アイドルマスターシンデレラガールズに置いて、第5回シンデレラガールズ総選挙が開催されましたね。
もしよろしければ鷹富士茄子に清き一票投じて頂きたく思っております。が、心に決めたアイドルがいるならその娘に一票を投じて頂きたいと思っております。
また、前書きにもありますが、何かお気付きの際にはお気軽にコメントをお寄せください。
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