2016-04-13 16:07:00 更新

概要

夜空さんが大胆に行動する話


前書き

・初投稿
・駄文+文法無視
・今更需要がない
・キャラ崩壊有り
・ご都合設定


それは部活が終わった後で私が小鷹を礼拝堂の裏に連れて来た時のこと


「小鷹...好きだ...私と付き合ってくれ!」


「え?なんだって?」


私はこうなるだろうと思っていたので次のステップに移る


「ふふ...そう言うと思ってな」


私は紙を取り出すと勢い良く広げる。さっきの台詞が書かれた紙を。


「もう一度言う!小鷹!私と付き合ってくれ!」


「あ、やべ、俺用事思い出した。また今度な」


「まだ返事は求めていないからな」


それを聞くと小鷹は行ってしまったが、別にここまでは予想通りだ。明日小鷹に部室で当たってみればいい。


翌日部室にて


ガチャ


「うぃーす」


「おつとめごくろうさまです。あにき」


「こんにちは、先輩。遅かったですね」


「あぁ、ちょいと筆箱が見当たらなくて探してた」


筆箱を隠して小鷹が部室に来るのは遅くできたのは成功だろう。

肉は今日は休みのはずだ。


「では本日の活動を始める・・・が、その前に確認をしておく」


「確認...ですか?」


「あぁ、昨日の答えを聞こうか、小鷹、私が好きだと言った事への答えを」


「!?」


各々の顔が驚愕に染まる

これで小鷹が万が一逃げる様なことがあれば理科が止める手筈になっている。


「えっと...なんのことだ?」


「小鷹先輩、理科言いましたよね。『先に進んだっていいんじゃないですか?』って」


小鷹は黙った。これ以上攻める必要はないので、小鷹が答えを出すのを待つ

そして小鷹は観念したように


「はぁ...いいぞ、夜空、お手上げだ」


私は嬉しくなった。


「よ、よし、それでは改めて活動を始めるぞ///」


そして下校時刻まで私達は何時も通り普段の活動をした。


「さて、今日はもう終わりだ。各自解散としよう」


各々が帰宅の用意等をする。

途中から来たマリアは仕事をサボってきたらしく、先程マリアの姉に連れて行かれていた。


「夜空先輩」


そう言って理科は私を手招きする


「小鷹、適当に礼拝堂辺りで待っていてくれ」


「おう」


そうして私は理科に呼ばれて少し礼拝堂周辺のベンチに座って話をすることにした


「まずは謝らせてくれ、すまん。お前自身の気持ちもあるのに協力してもらったりしてすまん...」


「いいんですよ。小鷹先輩は夜空先輩に好意を寄せていたみたいでしたからね」


「なっ...そうなのか?」


「理科しか気がついてないみたいでしたがね。そんなことより小鷹先輩はいいんですか?」


「あぁ、じゃあ行かせてもらう」


「では、理科は理科室で研究を進めます。がんばってくださいね」


「ああ」


こうして、理科とは別れた。

多分理科は話したいことはもっとあっただろうが、今は一人で居たいんだろう

とりあえず私は礼拝堂まで戻った


「お、んで、何か用か?」


小鷹は恋人ができても変わらないなだな。


「一緒に帰るから待たせたに決まっているだろう。」


「ハハ、ちょっとからかっただけさ」


「馬鹿...///」


帰路


「いや、部室で問いただしてくるとはな。あれじゃあ理科がいるから断りきれないなぁ」


「そんなに私と付き合いたくないのか?」


「そんなことはないさ、寧ろ嬉しいぐらいだ」


「私と隣人部、どっちが大切だ?」


「夜空が隣人部より少しだけ優勢だな」


小鷹にとって隣人部は大切なものだから。それを上回るというのは相当のことだろう。


「そうかぁ...隣人部よりも私は大切かぁ...///」


「まぁ、そういうことになるな」


つい口に出てしまっていたようだ。小鷹がやっていた時はわざとじゃないのか?と思っていたがそうではないようだ。


「もしも、仮にだ、私が『もう隣人部はいらないから廃部にしてしまおう』と言ったらどうする?」


「どうって...猛反対するに決まってるだろ」


「今まで通りの関係ではないのに?」


「...もう止めないか、この話題は」


「そうだな、変な事を聞いてすまなかった」


ここで問い詰めて不仲になってしまっては元も子もない


「そろそろ分かれ道だな」


「明日は土曜日だし私は泊まりにいってもいいか?」


「随分と急だし初日でそれか...」


「嫌なのか?」


家にあった雑誌にあった上目遣いとやらをしてみる


「うぐっ、寧ろ大歓迎だよ」


「じゃあこの足でいくか」


羽瀬川家


「ただいまー」ガチャ


「よく戻ったぞ、我がはんし...夜空さん?夜空さんがなんでうちに?」


「ちょっと訳あってな。それは夕飯の時にでも話すよ」


「私も何か手伝えることはあるか?」


「そうだな...小鳩と遊んできて貰えるか?アイツ最近マリアがこないから退屈そうなんだよ」


「マリアがここに来るのか?」


「ああ、言ってなかったっけ。」


「まぁいい、相手をしてやろう」


「ククク...暇ならわらわとゲームをせよ」


「いいぞ。どんなゲームなんだ?」


「このゲームだ」


後から小鷹に教えて貰ったが鉄の死霊術師というアニメのゲームで格闘ゲームというやつらしい

そして初めて私は格闘ゲームというものをやってみたが、意外と面白いものだった。最初は負けっぱなしだったが、コツが掴めたので巻き返しをしていると夕飯ができたようだ。

その日はハンバーグだった。小鷹が作ったということもあり、私が今までよく食べてきたファミレスの料理や、ファストフードの料理とは比べ物にならないほど美味しいものだった。

風呂は小鷹の妹が先に入って、次に小鷹、最後に私となった。私はせめて皿ぐらい洗わせてもらわないと何か悪いので時間の都合上こうなった。

とは言え終わったのは小鷹が入る時だった。小鷹の妹は小鷹に言われて歯を磨いた後、自室に戻っていった。勉強でもするのだろう。


「それにしても暇だな...」


他人の家なのであまり身勝手なことはできないので、時間を持て余してしまう。

そして今日合ったこと等に思考を巡らせていると小鷹とのスキンシップも兼ねて風呂に入ることを考え付いた。

時間は多くあったほうがいいし、小鷹との距離も縮まるかもしれない。正に一石二鳥というやつだ。

私はすぐ実行に移す。脱衣所で服を脱いでいるとシャワーの音がしたので、まだ小鷹は湯船には入っていないのだろう。

私は何の躊躇いもなく風呂場のドアを開ける。


「!?」


「時間が勿体無いのと、暇だから入ることにした」


「いやいやいや、頭大丈夫か?」


「失礼だな、私は小鷹と入るのは時間が勿体無いと言っただろうが」


「んじゃあ俺はささっと出て行くよ...」


「なんでだ?」


「なんでって...はぁ...分かったよ、一緒に入ればいいんだろ?」


「分かればいいのだ」


その後風呂場では特に何も無かった。その辺りは流石はヘタレ小鷹だ。


「んじゃあ夜空は空いている部屋で「私は小鷹と寝る」


「だって俺のベッドはシングルベッドだぜ?」


「だったら私は小鷹の部屋で布団を引いて寝る」


「そうですか...」


小鷹の部屋で寝ることができれば、後は小鷹のベッドに潜り込めばいいだけだ。


「ここが小鷹の部屋かぁ...」


「あんま何もないぞ」


「小鷹は自慰行為をする時に使う本はどこに隠しているんだ?」


小鷹は噎せた


小鷹「あのなぁ...男はそんなものはドストレートに聞かれても答えないんだぞ」


「なら適当に捜させてもらおう」


小鷹「おい!ちょっと待てって!」


「なんだ?小鷹の性癖が一番分かる物の在り処を言ってくれるのか?」


「言うか。それより布団敷くからちょっと退いてろ」


「ふむ...それでは適当に捜させてもらおう」


「まぁ、無いと思うけどな」


「無いとは、小鷹、男性機能が死んでいるのか?」


小鷹が布団を敷いている間、捜してみたがその類の本の「そ」の字も出なかった。


「死んでる訳ないだろ」


「じゃあ、その類の本はどこにあるんだ?」


「だから教えないっつうの」


「ふん、まぁいい、今日は疲れたので私は寝るぞ」


「そうか?じゃあ夜空と居たいから俺も寝ようかな」


「たまに恥ずかしいことを言うな///」


「おやすみ夜空」


「ああ、おやすみ小鷹」


あれからどれくらい経っただろうか。

夜目が利くとは言え時計は丁度物理的に見えない位置にいる。

仕方なく音を立てないように上体だけを起こす。

すると時計は寝てから1時間半経っている。

そろそろいい時間なので私はそっと起きて小鷹のベッドに潜り込んだ。

私は小鷹の背中が見えるような体勢で寝ることにした。


「夜空...おーい...夜空ー」


私はそんな声で起きた。


「ん?あぁ、おはよう、小鷹」


「おはよう、じゃなくてなんでベッドに入ってきた。それとこの体勢はなんだ」


この体勢と言われて瞬時に理解ができなかったが少し後に理解する。

分かりやすく言うと小鷹に抱き枕のように抱きついて寝ていたらしい。


「これはだな...あの...その...すまん」


「いや、別にいいんだ、俺も嫌な訳じゃないし」


私は四肢を小鷹から外す。頭では離せと思っているのに体が言うことを聞かないので力加減で言えば外すというのが適切だろう

別に体が動かないのではなく、感情では小鷹を放すのは嫌だったのだ


「んで、飯作るけど何か希望は?」


「小鷹が作るならなんでもいい」


「そっか、じゃあ洋風にするぞ」


そう言うと小鷹は部屋から出て行った。

私は暫く小鷹のベッドから出られなかった。

寒いとかじゃなくて小鷹に包まれている感覚があって出るのが嫌なだけだ。


「我が騎士よ。目覚めるのだ」


あともう少しだけ...あと少し...


数分後


「夜空さん...起きてぇ」グスッ


「ん?あぁ、すまない」


流石に泣かれていたので起きない訳にはいかない。


「おーい小鳩ー夜空起きたかー?」


小鷹も心配して来たようだ。


「あぁ、起きたぞ」


小鷹の妹の代わりに答える


「んじゃあ小鳩も夜空も降りてくるんだぞー」


私も名残惜しいが小鷹のベッドから離れて降りる

朝食はトーストにオムレツ、サラダ等の至って普通な洋風の朝食だった


「ククク...今朝の供物は最高であるぞ...」


「あぁ、本当にいつ食べてもおいしいな」


「そうか?やっぱり素直に褒められて悪い気はしないな」


「あんちゃん、トマトジュース切れたけん...」


「ん?あぁ、本当だな、後で買っておくわ」


「うむ、良きに計らえ」


「それで、夜空はこの後はどうするんだ?」


食後のコーヒーを飲みながら小鷹は聞いてくる


「そうだな...帰ってもやる事は勉強ぐらいしかないしな...」


「どうせだったら暫く居たらどうだ?」


「いいのか?」


「いいぞ」


「分かった。じゃあ居させてもらおう。それで部活に行くのか?」


「そうだな...2時ぐらいに行こうかな」


「じゃあ私も一緒に行こう」


「小鳩も、2時ぐらいに部室にいくぞ」


「ククク...承知した」


昼はスパゲッティをご馳走になって部室へと向かった


部室


ガチャ


「おーす」


「おつとめごくろうさまです。あにき」


「あ、夜空先輩も来たんですね」


肉が振り返って小鷹の妹を見据えたが、私も目に映るので、いつもの様に飛び掛ってはこない。


「なんで一緒に来たのよ」


「理科、幸村、言ってなかったのか?」


「はい。夜空先輩達が言うことだと思っています」


「そうだな、肉、私達はt「ふざけないで!ズルだわ!そんなの!」


私の言葉を遮って肉が叫ぶ


「私はこんなの認めない!馬鹿夜空と馬鹿小鷹!」


「あ、おいちょっと待てよ星奈!」


肉は泣きながら出て行った。

まぁ私は実際卑怯だ、肉がいない時に実行したのだからな。

そう、私は怖かった、私より優れた肉が私から小鷹を、タカを奪う事が


「これでアイツは退部届けを出すだろうな」


「ですね」


「しかたがありませぬ」


「おい待てよ、何でだよ」


「難聴を貫き通してた先輩なら分かっているですよね?」


「だからって...」


「小鷹、これは仕方がないのだ。それで、提案なのだが、今日を持って隣人部を廃部とするが、皆の意見を聞かせてほしい」


「私と幸村君は異存はありません」


「では、私を入れて3票集まった訳だが、小鷹達はどうだ?」


「俺はこんなの認めn「廃部に賛成するけん」


小鷹の妹が小鷹より先に賛成するとは思っていなかった


「小鳩...」


「あいつはいやじゃけんど、こんなのはもう見たくないけん」


「...という訳だが、貴様と肉しか意見が出ていないものはいないのだが、どうする?小鷹と肉」


そう私が言うと小鷹が振り向く、どうやら肉が戻って来ていた事に気が付いていなかったようだ。


「私は...私は廃部に賛成。元の関係じゃない隣人部にはもういらないわ」


「小鷹」


「...俺が全部悪い訳だからな...俺はどうこう言える立場じゃねえ」


「では隣人部最後の活動を始める」


そうして、私達は部室...ではなくシスターマリアの指示に従い談話室4を元の家具の配置に戻し、各々が持ってきた私物を片付け、ポスターを回収した。

シスターマリアには事情を説明したが、理解ができなかったようだが、部員の表情を見て悟ったようだ。

せめてもと、ポスターが欲しいと言ったので、捨てるよりはマシだと思い、シスターマリアに渡すことにした。

こうして、我々隣人部は残念な始まり方で、残念な活動目的と活動で、誰もが予期していた残念な終わり方で幕を閉じた。


「でも、明日からは部室...談話室4に行っても皆はいないのか...」


「そうだな、だが、これは隣人部の部員全員が認めたことだ。それに、私があの場所でしたいことを全て終えた。後悔はしていない」


小鷹が聖クロニカ学園に、私のクラスに入ってきてくれたから、

マリアが談話室4を管理して、あんなバカだったから、

肉が合宿に連れて行ってくれたから、

幸村が毎日毎日お茶や、いじりがいがあったから、

理科のおかげで自主映画ができたから、

小鷹の妹の誕生日があの日だったからパーティーができたから

とっても、楽しかったんだ。


「ぐっ」


私は涙が出そうになるのを堪える。


「後悔など...して...いない」


「無理しなくたって...いいんだぞ」


小鷹の声が掠れていたので見ると小鷹も涙を浮かべていた。

私達は乗り越えなければいけない困難や、壁がある。

私はそれを今までだったら軽々と越えてきた。

だが、この壁だけは自力では乗り越えられない

同時に私は確信もしていた。

もう二度と友達はできないと

親友が一人居て、それは今は恋人となり、実質友達は0だ。

後悔はしていない。

いや、後悔などしてはいけない。

もうしてしまったのだから、取り返しがつかないのだ。

ウォータースライダーの途中で戻る事ができないのと同じで、これももう戻れないのだ。

私は前を向いて歩いていかなければならない。

きっとやれる。

小鷹と一緒なら、どんなことでもやれる。そんな気がした。

まず第一歩としてこんなところで立ち止まっては駄目なんだ

そうして私は小鷹に声をかける


「私達はきっとやれるんだ。だから、前を見て歩こう?」


「あぁ...!」


帰路


「でも、夜空からあんな言葉が出るなんてな『私達はきっとやれるんだ。だから、前を見て歩こう?』か」


「覚えるなバカ!恥ずかしいではないか///」


「ハハハ、すまんすまん。ちょっと寄り道していいか」


「別に構わんぞ」


そして寄り道した先は10年前よく遊んだあの公園だった。


「今日だけしか感傷的になれないような気がしてな。ここで少し居たいんだ」


「私も今日だけのような気がする」


「よく遊んだよな...よく考えると俺は女の子に手を上げてたのか」


「そうだな、だが、タカのパンチは痛くはなかったぞ。」


正確には痛かった。だが、その時の私が殴られてきたパンチとは違う何かがあった。

なんというか頼もしい感じがするパンチだった。


「痣とかできてないか?」


「もう10年前だし、所詮小学校上がったばっかりの餓鬼のパンチでできた痣がある訳がないだろう」


「だな」


そんなことを話しながら私達は10年前この公園での出来事について語り合った


「日が落ちてきたな」


「そろそろ帰るか」


「あぁ」


「また泊まっていくか?小鳩も歓迎するだろうし」


「流石に二日連続というのは遠慮させてもらう」


「そうか...まぁまた明後日に会えるからな」


「あと...ひとつ確認をしていいか?」


「なんだ?」


「小鷹は...私が好きか?」


「愚問だな、俺は夜空が好きだぞ」


「じゃぁ...私と...その...」


「何だ?」


「私と...私と接吻をしてから帰れ!」


「は?」


「聞こえなかったのか?私が好きなら私とキスをしてから帰れと言ったんだ」


「分かったよ...」


そうして私は目を閉じて唇を軽く尖がらせる。

すると少しすると唇と唇が重なる。

数秒後、お互いの唇が離れる。


「ま、まぁ今日は帰っていいぞ///」


「お、おう///」


そうして私達は別れた。

隣人部がなくなっても私達の関係は変わらない。それだけを確認した。

私達はこれからうまくやっていけるだろう。


後書き

本当に書いてて今更だなぁとか思っていましたが、夜空エンドのssが少ないような気がしたので書いてしまいました。
もう2,3作はこの駄文のまま夜空エンドを書いていくと思います。
それでもいいという方は応援してくれたら幸いです


このSSへの評価

3件評価されています


SS好きの名無しさんから
2017-01-16 04:36:11

SS好きの名無しさんから
2016-08-07 12:32:29

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2016-07-28 11:33:12

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2018-01-28 23:26:47

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2017-10-20 05:22:00

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2017-01-16 04:36:31

SS好きの名無しさんから
2016-08-07 22:29:09

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2016-08-07 22:29:55 ID: X2aM9rFh

次作待ってます。


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