提督&不知火「新人提督と不知火の鎮守府生活史」
とある新人提督と不知火が協力して鎮守府を運営する話です。
毎日少しづつ更新していくのでどうかよろしくお願いいたします。
登場人物
提督:新人提督、初期艦の不知火とともに提督となった。学生時代から不知火と行動を共にしている
不知火:書記官、学生時代から提督とともに過ごしている。家事および生活力が絶望的状態
雷:提督らより先に鎮守府にいた艦娘、お艦
龍田:気が付けばそこにいる神出鬼没
青葉:パパラッチ気質、回避は得意だが攻撃は・・・
天龍:龍田の姉、近接戦闘を好む
背景
深海棲艦が現れて早三年、人類は一度は絶望の淵に叩き落されたものの、徐々に海を取り戻しつつあった
人類の復活の足掛かりとなった立役者、艦娘
少女の外見をした彼女らは、一人で軍艦に匹敵する戦闘力を持つ兵器であり、深海棲艦に対する唯一の対抗手段である。
ただ、艦娘の運用にも相応のリスクがある、彼女らはあくまでも少女なのだ、一人一人に個性があり、感情がある、もし、彼女らが人類に対し反旗を翻そうなどと考えれば人類はひとたまりもな
くすべて絶滅するだろう。
よって、彼女らの指揮をする人材には状況判断能力、戦闘力、指揮能力以外にも求められるものがとても多い、過去の海軍の教育システムではフォローができない部分も多くあり提督たる人物の
育成は大変困難である、故に慢性的な人員不足に陥っていた
そこで大本営は提督になりえる人材の育成を目的とした学校の設立に至った。
提督候補と艦娘を二人一組として扱い提督候補は提督としての教育を受け、艦娘は艦娘としての訓練を受ける
卒業生はパートナーだった艦娘とともに鎮守府を任される
そして今日一組の艦娘と提督が新しい鎮守府に着任した。
提督「これが俺たちの鎮守府か・・・」
不知火「・・・はい」
提督「どうしたの、不知火いつもの元気はどうしたよ?」
不知火「はぁ・・・いえ・・・ここで生活するのかと思うと・・・」
提督「・・・大丈夫だよ、ほら掃除とかしたらぐきれいになるから」
不知火「提督は不知火が、かけらも家事ができないことを知っているでしょう?」
提督「俺が頑張るからさ、だからきっと大丈夫だよ」
不知火「はぁ、まぁあなたがそう言うのであればどうにかなるのでしょう」
提督「とりあえず中に入ろうか」
不知火「はい」
鎮守府内を移動中
不知火「意外と中は綺麗ですね、これはならばどうにか生活できそうです」
提督「そうだね、外観がぼろいだけだったのかな?」
不知火「執務室はあそこのようです」
ガチャ
???「あら、あなたが提督?」
提督「・・・?あれ、君は?」
不知火「不法侵入ですか?そうであれば容赦はしません」シュホウカマエ
???「違うわよ、失礼しちゃうわね、私は暁型駆逐艦雷よ、雷じゃないわそこのところもよろしくね?」
提督「君はうちの鎮守府の子なのかい?」
雷「そうよ、本部の手違いでかなり早く着いちゃったから鎮守府の掃除をやっていたわ」
不知火「貴方が一人でですか?」
雷「そうよ、広かったからちょっと時間がかかっちゃったけどほぼ全部終わっているわ、司令官も不知火ももーっと私を頼っていいんだからね?」
提督&不知火「お艦や・・・」
雷「二人ともどうしたの?おなかでもすいた?ちょうどお昼時だからご飯にしましょうか」
提督&不知火「お母さん・・・」
提督「昼飯も食べたし、今日は工廠で新しい艤装を作ってもらおう、どのみち駆逐艦二隻じゃ出撃もできないし」
不知火「そうね、できることなら軽巡か重巡がほしいわね」
雷「じゃあ、二人は工廠に行ってきて頂戴、私は洗いものと夕飯の準備をやっておくわ」
提督「ありがとう雷、じゃぁ、行こうか不知火」
不知火「そうね」
~移動中~
提督「ここが工廠だね、さて妖精さんいらっしゃいますかー?」
妖精長「いらっしゃい、てーとくさんだね、うちがここの管理任されてる妖精長だよ」
不知火「なんか軽い方ですね」
提督「よろしくお願いします、今日は建造をお願いしに来ました」
妖精長「あいよ、んで艦種の希望とかあるかい?」
提督「軽巡と重巡狙いで・・・えっとレシピはこれでお願いします」
妖精長「あいよ、んーまぁ明日にはできるからゆっくり待っててねー」
提督「じゃぁお願いします」
妖精長「んじゃ。おーいあんたらやるよー!!久々の仕事だ、クライアントの期待に応えてこそ真の妖精ってもんでしょ、気張ってくぞー」
妖精1「テンションアガッテキター、ナニナニイツクルノ?センカン?センカン?HOOOOOOOO!!サイッコウニKOOLダゼーー」
妖精2「オシゴトダー、クウボデモナンデモツクッチャウヨー」
妖精3「オシゴトガンバルヨー、オシゴトダヨー、ナンデモツクルヨー」
不知火「不知火少し不安になってきました」
提督「奇遇だね不知火、僕もそう思ってたところだよ」
妖精長「大丈夫だよみんな変わりもんだけど、仕事は一流だから」
提督「そうですか・・・ではお願いしますね。」
妖精長「まかせてー」(・ワ・)ノシノシ
提督「時刻0730朝礼を始める、不知火本日の予定を」
不知火「本日、昨日完成した艤装は軽巡洋艦龍田および重巡洋艦青葉のものであることが確認されました。龍田および青葉は本日1300に着任予定、本日の予定は以上です」
提督「ありがとう不知火、では雷、例の準備は滞りなく進んでいるか?」
雷「問題ないわ、本日1700より開始できるようになっているわ」
提督「了解した。では1300までに龍田および青葉の着任祝いの準備を完了させよう。各自朝食を取り次第行動開始」
不知火&雷「「了解」」
提督「じゃあ、朝食にしようか」
不知火「雷の料理は本当においしいわね」
雷「ありがとう、おかわりもあるからたくさん食べてね」
提督「確かに雷の料理はおいしくて助かっているんだけど、今後は艦娘もどんどん増えていくから雷に任せっきりというわけにもいかないな」
不知火「そうね、私が少しでも役に立てればいいのに」
雷「私が不知火に料理を教えてあげるわよ、司令官いいでしょ?」
提督「雷がそれでいいならば構わないが、不知火の家事音痴は相当なものだよ」
雷「大丈夫よ司令官、簡単な食事ならちゃんと教えれば誰でも作れるようになるわ」
提督「じゃあ、不知火の家事は雷にお願いすることにするよ」
不知火「雷、ご指導ご鞭撻よろしくです」
雷「任せて!!」
提督「新しく着任する子たちにも、食事当番とかは割り振らなきゃいけないし、とりあえず準備早く進めよう」
提督と艦娘準備中・・・
時刻1250
提督「そろそろ時間だね、正面玄関でお出迎えといこう」
???「その必要はないわよ~?」
提督「君は?」
???「初めまして、龍田だよ」
提督「私がここの提督だ、そして秘書艦の不知火、雷だ」
不知火「不知火です、ご指導ご鞭撻よろしくです」
雷「雷よかみなりじゃないわ」
龍田「あらあら~、かわいい先輩さんたちだこと、よろしくねぇ」ナデナデ
提督「龍田、着任早々申し訳ないが青葉を知らないか?」
龍田「あらあ?さっきまでそこにいたと思ったのだけれど・・・」
青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ! 一言お願いします!」
提督「うわっ、びっくりした。君が青葉かい?」
青葉「そうです、青葉型重巡洋艦一番艦青葉着任いたしました」
提督「そうか、では改めて」
提督&不知火&雷「「「龍田(さん)、青葉(さん)着任おめでとう、これからよろしく(お願いするわ」」」
提督「ここに着任した以上、この艦隊はみんな家族だ、仲良くやっていこう」
艦娘全員「了解」
提督「わが艦隊はこれより、鎮守府正面海域の警備に向かう。龍田、青葉は着任早々の任務となってしまい申し訳ない。」
龍田「大丈夫よ~がんばるわ~」
青葉「青葉頑張っちゃいます」
提督「よろしく頼む。旗艦不知火、雷、龍田、青葉以上四隻で本海域に跋扈する深海棲艦を駆逐することが今回の目的だ。鎮守府付近の深海棲艦はいかに連度が低いといえどもお前たちも連度が
低い、絶対に無茶はせず少しでも危ないと感じたら撤退しろ。何よりも優先すべきは生きて帰ってくることだ、勝手に家族が死ぬことは許さない」
艦娘「了解!!!」
不知火「水雷戦隊、出撃します!」
雷「雷、司令官のために出撃しちゃうねっ」
龍田「出撃します。死にたい船はどこかしら。」
青葉「青葉取材、…いえ出撃しまーす。」
艦隊出撃
不知火「こちら不知火、敵艦隊補足、艦影1識別名称駆逐イ級です」
雷「敵は一隻、雷攻撃を開始するわ・・・ってー!!」
龍田「駆逐イ級小破、このまま沈めるわねぇ、死にたい船はどこかしらぁッ!!」
青葉「駆逐イ級の撃沈を確認、索敵に戻ります」
提督「よくやった、ただまだ一隻だけだ気を抜くな!!どこかに敵本隊が潜んでいるはずだ」
青葉「敵本隊を発見数4、軽巡ホ級1、駆逐ロ級1、駆逐イ級2」
提督「不知火、雷は駆逐艦を攻撃、青葉、龍田で敵軽巡を沈めろ!!」
龍田「了解よ、さぁかかってらっしゃい」
青葉「青葉攻撃は得意じゃないけど頑張っちゃいます」
不知火「沈めッ!!」
雷「そんな攻撃あたんないわよ」
龍田「敵軽巡大破よ」
提督「そちらの状況は?」
龍田「今青葉が敵軽巡を撃沈、損害なし、このまま不知火ちゃんたちの援護に回るわ」
不知火「こちらも、駆逐イ級一体を撃沈、片方の駆逐イ級中破、駆逐ロ級は小破です」
提督「ロ級は龍田と青葉で沈めろ、雷と不知火は駆逐イ級をやれ」
艦娘「了解!!」
戦闘終了
不知火「敵本隊の撃滅に成功、こちらの被害は不知火と雷が至近弾を数発もらいましたが損害軽微、航行に支障ありません。ただいまより帰投します。」
提督「ご苦労様、よくやった、帰ったらごちそうが待っている、気を抜かずに帰ってこい」
艦娘「了解!!」
提督「えー、今日は敵本隊の撃滅と、龍田、青葉の着任を祝って、乾杯!!」
艦娘「乾杯!!!」
提督「今日は好きなだけ飲んで好きなだけ食べろ」
雷「司令官このごちそうどうしたのよ?すごいじゃない!!」
提督「まぁ、な。今日ぐらいは奮発してもいいかということでデリバリーを頼んでみた」
青葉「さすが司令官、太っ腹です!!」
不知火「まぁまぁね・・・」ズルズルムシャパク
提督「不知火あんまり急いで食べるなよ、食べ物は逃げちゃいかないぞ?ほら顔にソースつけて」フキフキ
不知火「不知火に何か落ち度でも」カオマッカ
雷「不知火ったら可愛いわね」ナデナデ
不知火「うぅ・・・」ムシャムシャ
青葉「これはスクープの予感です!!」パシャパシャ
不知火「青葉不知火を怒らせたわね・・・」
青葉「これは・・・青葉退避しますっ」スタコラー
不知火「待ちなさい」ダッ
雷「ちょっとふたりともー!?」
提督「・・・あんまり羽目を外しすぎるなよ?」
テラス
提督「龍田こんなところにいたのか、三人とも中で大騒ぎしてるぞ」
龍田「あら提督さん、こっちにいてもいいの?」
提督「あいつらはあいつらで楽しそうだからな」
龍田「ふふ・・・そうねぇ、私はここでゆっくりとさせてもらうわ、おいしいご飯もいいけれどここでゆっくりお酒を嗜むのも乙よねぇ」
提督「あぁ違いない」タバコクワエル
龍田「あら、提督さん喫煙者なの?」
提督「そうだな、あんまり多くは吸わないけど、たまにならいいもんだな」
龍田「あら、そうねぇなら私も遠慮なく」タバコクワエル
提督「龍田もだったか、ブラックメンソか龍田のイメージじゃぁないな」
龍田「そうねぇ、私はもともと煙草吸わないのよ?私の姉がね、これをよく吸っていたの」
提督「へぇ、うちもみんなの姉妹艦全員連れてこれるように頑張らないとな、姉妹がいるほうがみんな喜ぶだろうしな」
龍田「私も早く天龍ちゃんに会いたいわ、提督さん頑張って頂戴ね?」
提督「俺にできることなんて、お前たちを危険な戦場に送り出すことだけだよ、お前たちの活躍に期待しているよ」
龍田「あらあ、じゃぁ私も頑張らないとねぇ」
雷「司令官早くこっちに来て楽しみましょうよー」
提督「そろそろ戻るか、龍田もみんなが待っているぞ」
龍田「そうねぇ、家族が待っているものね」フフフ
朝、厨房
雷「じゃあ始めましょうか不知火」
不知火「よろしくお願いします」
雷「今日のメニューは一般的な和食よ、鮭の切り身にお味噌汁、ご飯、ほうれんそうのお浸しよ」
不知火「それなら不知火にもできそうです。」
雷「そう?じゃぁ不知火にはまずご飯を研いでもらおうかしら」
不知火「了解しました、不知火の本気見せる時が来たようですね」キラキラ
雷「(大丈夫かしら・・・)」
不知火「まずはお米をきれいにしなければなりませんね、雷は研ぐといっていましたね、ということは」つクレンザー ザパー
雷「!?ちょっと不知火何やってるの?」
不知火「お米をといでいるのですが?」
雷「不知火今、お米に何をかけたの?」
不知火「フフ・・・愚問ですね、雷は私にこう指示しました「研げ」と、しかし砥石を使ってもコメがすり減ってしまうだけ、不知火は気づきました、クレンザーは研磨剤を含んでいると聞きます、ということはこれを使うことが正解なのは自明の理、ふふ・・・どうやら不知火には料理の才能があったようです。これならば雷からおそw」
雷「待って不知火、お願いだから待って、クレンザーはあくまでお掃除の道具よ?人が食べてはいけないのそれを私たちが食べるごはんにかけたらどうなるかわかるわよね?」
不知火「え・・・不知火に落ち度は・・・おちどは・・・」グスッ
雷「泣かないで不知火、あなたはまだ慣れていないの、これから私と一から勉強していきましょ」ナデナデ
不知火「お母さん・・・」ギュッ
雷「どうしたの不知火?さぁ早く朝ごはんを作りましょう、提督たちが起きてきちゃうわ」
不知火「はい、不知火頑張ります」
アァッシラヌイナニヤッテルノソレハソッチジャ・・・ シラヌイニオチドハ・・・ ダイジョウブヨ、ダイジョウブ オカアサン・・・ オカアサンッテ?アァシラヌイソレハダメー
雷「(本当に大丈夫かしら?)あぁ、不知火そんなに豆腐を強く握ったら・・・遅かったわ・・・」
一時間後
提督「おはよう、今日の朝は雷と不知火だったな・・・って大丈夫か!?雷ッ」
雷「イカヅチはダイジョウブよ・・・モットたヨっていいんダカらね?」カタカタカタカタ
不知火「シラヌイニオチドハ・・・シラヌイニオチドハ・・・」イカヅチモタレカカッテ
提督「どういうことだ・・・これは?」
青葉「おはようございます・・・ってこれは・・・スクープですね!?」キラキラ
提督「そんなわけあるか、青葉は早急に医療班に連絡患者二名早急に対応してくれと」
青葉「了解です」ダッシュ
この後、起きてきた龍田が簡単な朝食を作ってくれました。
この事件以来不知火は厨房への立ち入りを禁止されました。そして不知火は雷を本当の母親のように慕うようになったのでした。雷の心の病は幸いにもすぐに回復しました。
提督「本日は南西諸島沖に出現した敵艦隊の迎撃を行う、そこまで強い愛いてではないが気を引き締めていくように」
艦娘「了解」
敵主力撃滅
青葉「敵主力の撃滅を確認ただいまより帰還します」
提督「了解した、気を付けて帰って来いよ」
雷「ちょっと待って!!」
提督「どうした、敵襲か!?」
雷「いや違うわ、あれは艦娘の艤装だわ」
龍田「持って帰れば新しい艦娘が着任できるかもしれないわね~」
不知火「大きさや形から見ると駆逐艦のようですが」
提督「了解した、その艤装をこっちへ持って帰ってきてくれ、艤装を持って帰る分動きが鈍くなる、警戒を怠るな」
艦娘「了解」
艦娘帰投
提督「これが件の艤装か・・・妖精さん修理できますか?」
妖精長「よゆーよゆーこのくらい全然よゆーデス」
提督「じゃあ、艤装の修理と、あと主砲と艦載機の開発をお願いします。資材はこの配分で・・・」
妖精長「マッカセテー、よっしゃみんなやるよー」
妖精たち「オー!!」
妖精さん整備中
???「オレの名は天龍。フフフ、こy」ゴッファ
龍田「天龍ちゃぁぁぁぁん」トビツキ
提督「ようこそ我々の鎮守府へ、私がここの提督だ、よろしく頼む・・・あのちょっと龍田少し天龍と話をさせてほしいんだが・・・」
龍田「天龍ちゃん天龍ちゃん天龍ちゃん・・・」スリスリスリスリ
天龍「提督、龍田はどうしちまったんだ」タツタヒキハガシ
提督「姉妹艦のお前に会えたのがよほどうれしかったのだろうよ、久しぶりの再会だつもる話もあるだろう、二人でゆっくりするといい」
天龍「気を使ってくれて感謝するぜ、じゃぁお言葉に甘えてゆっくりさせてもらおうか」
提督「すまん、ひとつ言い忘れてた、この鎮守府に着任した以上、お前も俺たちの家族だ、絶対に沈むことだけは許さない、いいな?」
天龍「おう、任せとけ!」
提督「そういえば天龍と龍田は近接武装持ってるけど、あれは使う機会あるのか?」
天龍「どうなんだろうな、ある程度使えるには使えるが」
提督「ほぅ、じゃあちょっとお手合わせ願えないだろうか」
天龍「俺とやろうってか?いいぜ、やってやろうか」
龍田「提督さんって、格闘術に覚えがあるのかしら」ヒソヒソ
不知火「学生の頃、格闘術を優先的に学んでいた覚えはありますが・・・」ヒソヒソ
天龍「さぁさっさと表に行こうぜ、俺の力見せつけてやるよ」
提督「それは楽しみだ」
スタスタ
天龍「じゃあ、こっちから行かせてもらうぜ!!ハァッ!!!」
提督「さすがは艦娘、いい気迫だ・・・でもそれだけじゃぁ俺には届かないな」ガンッ
天龍「ッ!?じゃあこれならどうだッ!!」
提督「まだまだ、ただ突っ込んでくるだけかな?」スッ
天龍「ちょこまかと小賢しいッ」ブンブン
提督「焦りすぎだ・・・ッ!!」ガギッ!!
龍田「あらぁ?これでもうけられちゃうのねぇ・・・」ヤリカマエ
提督「さすがに肝が冷えたよ・・・まぁいい二人でかかってこい」
天龍「・・・一人でやれると思っていたが、龍田ッ行くぞ」ダッ
龍田「はぁい、死にたい船はどこかしらぁ」ダッ
提督「さすがに本気じゃないとまずいねッ」
ガンガン、ガキンッ ウッシャー ソコヨッ
不知火「龍田と天龍の連携もすさまじいですが、あの二人をいなし続ける提督も提督です・・・」
提督「よしっ、そろそろ終わりだ」
天龍「なんだもう終わりかよ」
龍田「久しぶりなんだしもっとやっててもいいのよ?」
提督「まぁそういうな、また今度相手してやるよ、そろそろ雷が飯ができたって言いに来るころだからな」
天龍「そういうことか、また今度相手してくれよな」
龍田「今度は最初から私も一緒にやらせてもらえるかしら」
提督「そうだな、さぁ今は飯だ早くいくぞ」
*注意*ここから少しの間胸糞描写があります、ご注意ください
???「おい!あの娘はどこに行ったッァ!!!」ドガッ
???「ッ・・・も、申し訳ありません、先の戦闘で行方不明nッァァァ」
???「ハァ?何を言っている貴様?私の意図を読み取れ、探せと言っているのだ・・・早く行かんかッ」ガシャン
???「は、はい、了解いたしました・・・提督」
提督?「分かったならさっさと行動せんか、ぐずぐずするな」
???「はい」
バタン
???「大丈夫?榛名」
榛名「はい、榛名は大丈夫です・・・ッゥ」
???「大丈夫じゃないじゃない、ちょっと怪我を見せて」
榛名「暁・・・大丈夫ですから、手当なんかしたら今度はあなたが・・・」
暁「大丈夫よ・・・私は大丈夫、響の為だから・・・長女の私がしっかりしなきゃ・・・」
榛名「暁・・・大丈夫です、榛名が絶対に見つけます・・・でもここに帰ってこないほうがいいのかもしれませんね・・・」ギュッ
暁「・・・」
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雷「龍田のお姉ちゃんが着任したのね・・・」
提督「どうした?雷もやっぱりさみしいのか」
雷「そうね・・・でも大丈夫よっ、私には新しい家族が増えたし、それに、みんなもいつか司令官が連れてきてくれるって信じてるから」
提督「ははっ、俺も頑張らないとな」
不知火「その言葉、不知火の姉妹艦も連れてきてくださるということでよろしいでしょうか?」
提督「あ、あぁ当然だ・・・任せておけ」
青葉「青葉聞いちゃいました」ニッコリ
提督「お、おう、みんな俺に任せてくれ・・・」
バタン ドタドタ
天龍「提督ッ!!、所属不明の艦娘がうちの港に打ち上げられた、今龍田が見ているが酷い怪我に艤装はボロボロ、一刻を争う状態だ早く来てくれ」
提督「なんだって!!場所は」
天龍「こっちだ早く」
提督「あぁ、雷、不知火は医務妖精さんに連絡急げ、青葉は工廠の妖精さんに艤装修理の手配!」
艦娘「了解!!」
???「・・・ここはどこ」
ガタッ
雷「ッ響ッ!!目が覚めたの!?」
響「ッ!?雷!?なんで君がここに、敵は!!深海棲艦は!!」
雷「大丈夫よ落ち着いて響、あなたは轟沈寸前のところで私たちの鎮守府に流れ着いたの。敵はもういないわ」
響「そうか・・・」
雷「そうだ、響私たちの司令官を紹介するわね、すごくいい人だから安心して!ちょっと待っててね」タッタッタッ
響「私は負けたのか・・・所詮は使えない兵器だったんだね」
ガチャッ
雷「早く!!司令官早く!!!」
提督「おいおい、そんなに引っ張らないでくれよ分かったから・・・目が覚めたかい?私がこの鎮守府の提督だよろしく」テヲサシダス
響「ッ!!・・・あぁ、私はВерный、暁型駆逐艦二番艦響救援感謝する」
提督「よろしく、そんなに固くならなくてもいいよ、ところで君はどこの鎮守府の所属なんだい?」
響「私は××鎮守府第一艦隊所属」
提督「わかった、ではその鎮守府に連絡を入れよう・・・」
響「・・・ッ」ビクッ
提督「・・・その前に少し君と話がしたい、いいかな」
響「あぁ構わないよ」
提督「済まない雷ちょっと席をはずしてもらえるかな?」
雷「わかったわ司令官、何かあったらすぐに呼んでね」
ガチャ
提督「では・・・本題に入ろう・・・君は鎮守府で相当ひどい扱いを受けていたようだね・・・」
響「・・・」
提督「・・・まぁ話したくなければ話さなくて構わない、妖精さんたちが君の艤装の修理データをよこしてきてね、まともな整備も受けられずに厳しい戦闘を何回も繰り返さないとこうはならないって言っていたものだからね」
響「・・・あなたがそれを知ってどうするんだい?」
提督「そうだね・・・君は雷の姉だ、そして、雷は私の家族も同然だ、ということは私は君を助けなければならない、いや、助けたいが正しいかな」
響「ッ!!・・・私たちは兵器だ・・・兵器に家族なんていない・・・私に許されるのは戦うことだけ兵器は感じちゃいけない、考えちゃいけない」
提督「ふざけるなッ!!!君たちは確かに兵器かもしれない、しかしそれ以前に一人の人間だ、人間は考えるからこそ人であり、感じるからこそ人なんだ・・・済まないつい語気を荒げてしまった」
響「・・・・・・」
提督「私は自分の家族の大事な人を助けたい、だから君を助けさせてくれるかい?
響「・・・うっ・・・うっあぁ・・・あぁぁぁ・・・うわあぁぁぁ」
提督「そうだね、君はすごく辛かった・・・よく我慢したよ、よく頑張った、だから今はゆっくりお休み」ギュッ
響「・・・わ・・・たし、達を・・・たすけて・・・ください」
提督「あぁ、任せておけ、絶対に助けるから」
提督「しかしまぁ響にはあぁいったもののうちの戦力じゃぁどうあがいても太刀打ちできそうにないんだよな・・・」
天龍「どういうことだよ提督、俺たちが弱いとでも言いたいのかよ」
提督「いやいや、まぁ練度の差も大きな問題だが、一番大きいのは頭数だ。うちの艦隊は所属艦娘5人対する向こうは20~25、そしてさらに戦艦、正規空母・・・うちの艦隊じゃどうしようもない」
天龍「確かにそうだな・・・俺達がいくら連携ができても戦艦を沈めるのは一隻でも至難の業、それが何隻もいるとなるとさすがに辛い・・・」
不知火「では、こちらも戦力が整ってから行動に出ればいいのではないでしょうか?」
提督「まぁ、それが一番妥当なんだろうが何せ時間がかかりすぎる、その間にまた響のような艦娘が出てしまうかもしれない。そして、響をかくまうのにもいずれ限界が来てしまうだろう」
ガチャ
響「・・・数の差なら何も問題じゃない・・・私が一度あの鎮守府に帰ってみんなの協力を取り付けることができれば」
提督「身体はもう大丈夫なのか?」
響「・・・心配ない不死鳥は伊達じゃない、それよりどうかな?」
提督「それはダメだ!!君をまたあんなところに戻すなんて絶対に許さない」
響「・・・そうか、貴方は優しいんだね、貴方は私にこう言ってくれた、家族を守りたいって、家族の大切な人も守りたいって・・・私も守りたいんだよ、家族をあの鎮守府の家族たちを」
提督「・・・しかし・・・」
雷「私も響に賛成よ、だから行かせてあげて司令官」
龍田「そうねぇ、それが一番確実かつ迅速な解決方法よねぇ」
青葉「青葉が取材の時によく使う通信機器を響さんに渡しておけば連絡の心配もないですよ」
提督「そうか・・・ではできる限り急ぎこの事態に対処する。作戦の決行は響が鎮守府に帰り着いてから三日後だ」
響「ありがとう・・・みんな・・・」
響「司令官、ただいま戻りました」
悪提督「遅い、貴様が行方不明になって何時間か分かるか」
響「大体四日d」ウァッ
悪提督「五日だこの役立たずがッ」
響「申し訳ありません」
悪提督「まぁいい、貴様を拾った酔狂な鎮守府には感謝せねばな、こんな役立たずをまた働けるようにしてもらったのだからなぁ、まぁいいさっさと次の任務につけこれ以上私に手間を取らせるな」
響「了解いたしました」
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榛名「それは本当ですか・・・にわかには信じられませんが」
響「彼は信頼に足る人物だ、私が保証する」
榛名「では、提督に勘付かれぬ様皆に作戦の指示を回します」
響「ありがとう、家族を助けるために・・・」
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悪提督「大和・・・」
大和「こちらに」
悪提督「響の監視動向を監視しろ、奴は何か企んでいる、即刻殺してしまっても構わん」
大和「了解いたしました」
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憲兵「貴殿からの通報を受け取り参上した、憲兵だ」
提督「ありがとうございます、すいませんこちらのごたごたに巻き込んでしまって」
憲兵「気にすることはない、貴様とは古い付き合いだからな」
提督「本当に毎回お世話になっています。憲兵さんには・・・」
雷「なんで司令官はこんなに憲兵さんと仲がいいの」ヒソヒソ
不知火「学生のころから、司令は問題児でしたから・・・夜間外出に寮の脱走・・・憲兵さんに補導されるたびに私が迎えに行かされました・・・」
青葉「司令官の貴重な学生時代の話ですか?青葉に取材させてください」キラキラ
憲兵「はは、貴様の艦娘は本当に生き生きしているな」
提督「いやいや、お恥ずかしい限りで」
憲兵「いろいろな鎮守府を見てきたが、こんなに生き生きした艦娘たちを見たのは久しぶりだ、どれ、そこの御嬢さんの希望通り少し貴様の昔話に興じるとするか」
青葉「おー」パチパチ
提督「やめてくださいよ、恥ずかしい」
憲兵「何を言うか、明日は大事な作戦なのだ、昔話でもして緊張をほぐすのも大事なことだ・・・そうだな、あれは此奴が14の頃だったか、痛々しいまでの中二病でな・・・」
・
・・
・・・
提督「では作戦を開始する。青葉は憲兵さんとともに突撃準備、××鎮守府の付近で待機、私からの合図で突撃。雷・天龍・龍田は響から連絡のあった艦娘とともに退避。不知火は私とともに来てくれ、奴を叩く」
艦娘&憲兵「了解!!」
雷「みんなこっちよ、急いで!!」
天龍「怪我人はこっちだ、俺と龍田が肩を貸す、もう少しだから頑張れ俺たちの鎮守府についたらすぐに入渠させてやるからあきらめるな!!」
龍田「こっちよー安全第一で急いでねぇ」
榛名「助けに来ていただきありがとうございます、あなた方にはなんとお礼を言っていいか・・・」
天龍「そんなのは後だ、今は早くここから離れるぞ」
榛名「はい!!」
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憲兵「お嬢ちゃん、良かったのかこんな損な役回り引き受けて」
青葉「司令官のお願いですから、司令官は私たちを家族と言ってくれます、だったら青葉は家族のために自分のできる仕事をやるだけです。」
憲兵「いい心がけだ、その気持ちを忘れるでないぞ」
青葉「はいっ!!」
憲兵「あの坊主もそろそろ動くはずだ、我々は出番を待とう」
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悪提督「待っていたぞ、新人君よ」
提督「流石は大艦隊の指揮を執るお方だ、我々の浅知恵などすでにばれていましたか」
悪提督「いや、まぁいろいろと想定外はあったぞ?例えばな、お前が私のもとに単身来ることなど、愚かな選択肢を取ることなどな・・・大和」
提督「ッ!?」
悪提督「貴様の驚きも間違いではないぞひよっこよ、こう言いたいのだろう?お前のような人間に付き従う艦娘などいるはずがないと。大和やってしまえ」
大和「はい、悪く思うななど言いません。死んでください。私たちのために」スチャ
提督「そうか・・・てめぇのような糞野郎にも自分を慕うか家族がいたのか」
悪提督「家族?何を言っている・・・こいつらはただの奴隷だ、俺がのし上がるためのただの道具で兵器だ」
提督「・・・」ガシッ
大和「ッ!?」
悪提督「何をしている!!早くそいつを殺せ!!」
提督「黙れッ!!」
悪提督「何をしている大和、貴様の役目は俺の命令をこなすことだ!!」
大和「はいッ・・・ッ!?・・・振りほどけない!?」
提督「それはな、大和君が艦娘である以前に人だからだよ。人間っていうのはな、心と身体が常に同一であるとは限らないんだよ」
悪提督「黙れっ!!大和貴様は兵器だ、兵器は何も考えてはならないただ命令に従うそれだけでいいのだ」
提督「大和、なぁお前も辛いだろう?辛い時は辛いって正直に答えていいんだよ、だからお前もこっちに来てくれないか?」
大和「・・・・・・・・・どうして、どうして・・・大和は兵器なんです・・・だから・・・でも・・・あ・・・あぁぁぁぁぁ・・・うあああぁぁぁぁぁぁぁああ」ドスッ
青葉「そこまでですよ、司令官それ以上混乱させてしまうといろいろとまずいですから・・・流石大和型の装甲ですね不意打ちでやっと気絶ですか」
憲兵「貴様もまだまだ、詰めが甘いな」
悪提督「そうか、貴様は・・・そうか・・・やはり殺すのは私でなければな」スチャッ
憲兵「貴様っ!!往生際が悪いぞ!!」
提督「・・・」ダッ
悪提督「!?」バタ
提督「お前は許せないな・・・でもな俺にも少しくらいのやさしさはあるさ・・・だからこれ以上生き恥をさらす前に逝け・・・逝く先の面倒までは見られないけどな」ザシュッ
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憲兵「これで終わりだな」
提督「じゃぁ・・・」スッ
憲兵「何をしているのだ?」
提督「そりゃ・・・人殺しは罪ですよ」
憲兵「そうか・・・罪人にはそれを贖罪する義務があるな・・・そうだな・・・お嬢さん聞いたか?」
青葉「司令官、この鎮守府の艦娘達が我々の鎮守府へ移動したいとかなりの要望が・・・」
提督「贖罪ですか・・・」
憲兵「そうだな贖罪だ」
提督「私がこの鎮守府の提督だ、心から君たちを歓迎しよう。ではまず、この鎮守府のルールだ、不知火よろしく頼む。」
不知火「はい、司令官。まず第一にこの鎮守府に所属する艦娘、提督、および妖精はみな家族であるという意識を持つこと。第二に絶対に轟沈はしないこと、これからすべての任務遠征において最重要とされるのが全員そろって鎮守府に帰ってくること。以上です」
提督「ありがとう不知火。ここのルールは以上だ、軍である以上形式的に私が皆の上司だが、それ以前に我々は家族だ何か困ったことがあったら遠慮なく頼っていい、頼られたときは皆が全力でそいつの望みをかなえてやること」
提督「では、堅苦しい話はこれくらいにして、新しい家族が増えて事を祝い乾杯!!!!」
艦娘「乾杯!!!!」
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雷「まさか私たちが全員そろえるなんて思ってもいなかったわ、司令官にはありがとうって言わなきゃね」
暁「また会えてよかった・・・よかった・・・」グス
雷「何泣いてるのよ、だらしないわねぇ」グス
電「本当によかったのです、みんなで一緒にいられて、そしてこんなにいい鎮守府にすごくよかったのです」ウワーン
響「これは素晴らしいな」グス
雷「司令官にお礼を言いに行きましょう私たちを引き合わせてくれたのは、司令官なんだから」
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陽炎「家族ね・・・」
不知火「こんなところにいたのですか姉さん」
陽炎「不知火、ここはいいところね」
不知火「当然です、ここには司令や皆がいるのですから」
陽炎「あなた、だいぶ性格変わったわね」
不知火「そうですか?」キョトン
陽炎「本当に変わったわよ、とてもいい意味でね」クス
不知火「なにがおかしいのですか」ムスッ
陽炎「そういうところは変わってないのね」
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青葉「衣笠こっちですこっちです」
衣笠「待ってよ青葉ー」
青葉「衣笠遅いですよ、早くしなければスクープは消えてしまいます」
衣笠「青葉と再会できて本当によかったわ・・・」ボソ
青葉「衣笠ー何か言いましたか?」
衣笠「何でもないわよ、早く行くわよお姉ちゃん?」
青葉「ちょっ・・・突然何を言い出すんですか」ボッ
衣笠「あらぁ?かわいいところは変わってないんのね?ほらほら早く行くわよ」
青葉「待ちなさいー衣笠―」カオマッカ
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提督「またにぎやかになったな・・・まだ俺着任して三か月もたってないぞ・・・」スパー
龍田「あらぁ?提督さん主役がこんなところで煙草ふかしちゃっていいのかしら」イッポンチョウダイヨ
提督「ほい、今日の主役はみんなだよ、そういったらお前のほうが主役じゃないか」ヒヲカス
龍田「まぁいいじゃない、お互いさまってことで。それよりも、早くこの鎮守府拡張しないと部屋が足りなくなるわよ?」
提督「・・・忘れてた」
龍田「頑張ってねていとくさん?」
ホワイト鎮守府
榛名さん期待してたのに