その男、ジャッジメント
初心者投稿です。
とある魔術の二次創作です、オリジナルキャラがでてくるのでご注意ください。
なお、更新は不定期です。
第一話
《その男、ジャッジメント》
学園都市の風紀を守り、秩序を守る
それがジャッジメント
彼らは日々街の治安を守り、そして学園都市の人々を守っている
いや…守っているようにみえるだけ
ある者はジャッジメントにも関わらず危険だと思っても目の前の人を助けない
ある者はその立場を使い、スキルアウトと共に効率よく人を脅し、金をとる
所詮は人
ジャッジメントなどという名ばかりの正義を振りかざしながらも何もできない連中…
だからと言って
俺が何かをするわけじゃない
何もしやしない
ただその現状を知っているだけ見ているだけ
俺は俺のペースで
ゆっくりと歩いていく
俺はジャッジメントだ…
だが…これも名ばかり
ほんとの正義なんざ、何処にとありはしない
そんな俺が過ごすジャッジメントとしての日常を話そうと思う
聞きたくないやつは聞かなくても良い
面白い話でもないからな
――――――――
霧島史識(キリシマヒトシキ)これが俺の名前
よく、【しおり】なんて呼ばれることもある
その度に馬鹿にされていたこともな
ジャッジメント第167支部に所属しており
日々治安を守っている正義感のつよーい、人間だ
霧島「っというより、俺は誰に対してこんなことを説明しているんだ?」
まあいい、高校二年でとある高校に通っている
この高校では【上条】という男が有名らしい
らしいと言うのは俺もあまり知らない、もとい興味がない
噂なんてものは当てにはならない
悪かろうが良かろうが…な
そんなことよりも今日もジャッジメントの支部へ直行
今日もまた…事件がおこるのだろう
最近学園都市での事件が絶えない
爆破事件であったり、眉毛事件であったり、ロボット事件であったり
まあ、ピンからキリまであるが…ほぼ毎日のように事件がおこる
そのおかげで俺は忙しい…特に俺は忙しい…
なぜだかわからんが
そういう事件の中心によく巻き込まれる
ジャッジメントとしては解決すべきこと
だが霧島史識個人としてはとてつもなく面倒だ…
霧島「…ジャッジメントがこんなこと思ってちゃダメか…」
ちなみに俺はレベルもそこそこある…
別段深くまで言うつもりはないがな
っとまあ、そんなこんな心の中で独り言を呟いていたら支部にご到着ですよ…
ガチャッ
霧島「うぃーっす、皆さんお疲れ様…って」
シーン…
霧島「誰もいないのか…」
珍しいな…
???「うがーーーー!」
霧島「んだよ…いるじゃん」
???「あ、キリシマ!」
霧島「よっ、お疲れ龍ちゃん」
龍斗「なんだヨー…キリシマ一人かぁ?」
霧島「ああ、俺一人だ。他の奴等は?」
龍斗「しらなーい、俺が来たときは誰もいなかったし」
霧島「そうか…」
こいつは浦林龍斗(ウラバヤシリュウト)
この支部の人間
いわゆる俺と同じジャッジメント、中学一年でジャッジメントをしているが…まあ言わばサポート役と言ったところか
龍斗「どうしたー?キリシマ?なんか考えことか?」
霧島「いや、なんでもない」
「それより、なにしてたんだ?」
龍斗「ゲームだよ!ゲーム!最近話題のゲームだよ!」
悪いがゲームとやらには疎くてね…ようわからん
霧島「そうか、さぞかし楽しいんだろうな」
龍斗「おう!なかなかリアルだしな!」
リアル?グラフィックってやつか?
龍斗「ほら、着けてみろよ」
霧島「なんだこれは…」
龍斗「だからゲーム!それつけてやんの!」
なんだなんだ…今時のゲームはバイザーなんて着けてやんのかよ…
なんて時代だ、ついて行けん…
龍斗「学園都市の最新ゲームなんだぜ!」
霧島「学園都市もまた妙なもん作るねぇ…」
龍斗「ほらほら!着けてみろって!」
霧島「わかった!わかったからぐいぐいおしつけるな」
龍斗「これをつけて、このボタン押して…はいっ!これでオッケーだ!」
ったく…興味ないんだが…
あん?なんか聞こえてきたな…
―――起動を確認
しばらくお待ちください………セット完了――
-BAGU-
ん?なんだこの文字…【バグ】?
しかしなんだ…胸くそわるくなってきたな…
霧島「すまん、やっぱりこれははずすわ」
龍斗「えー!なんでだヨー!まだ始まってすらいないぞ!」
霧島「とにかく俺はいいんだ。ほら、さっさと書類まとめるなりなんなり仕事しろ」
龍斗「ちぇ…はーい」
霧島「んじゃ見廻りしてくるわ」
龍斗「っと言う名の散歩だろ…」
よくご存知で…
霧島「これも仕事だ、し・ご・と」
ガチャッ…バタンッ!
龍斗「まったく…ん、なんだろ…目がチカチカするなぁ…」
「ゲームのし過ぎかな…」
――――――――――
さてはて…支部からでたことだし
どこへ散歩…もとい周辺見廻りをしようかね
天気も良いし
今日は何もなく過ごしたいねぇ…
ネエネエキミ
オレラトアソバナーイ?
タノシイコトシヨウゼ?
………はい
お仕事の時間です
こんな昼間から路地裏で女の子を…
スキルアウトの連中か?暇だねぇあいつらも
―――――
スキルアウトa「なぁ、逃げんなって」
???「や、やめて!離してよ!」
b「ほらほら暴れんなって」
c「ほーれほれ、おお…最近の子は発育が良いねぇ…」
???「いやぁ…やめて!」
霧島「そこまで…」
???「そこまでよ!彼女を離しなさい」
スキルアウトa.b.c「あ!?」
霧島「…え?」
あれ…セリフとられたんだけど…
???「御坂さん!」
御坂「大丈夫!?佐天さん!」
佐天「はい、なんとか!」
a「テメェ誰だ?」
b「おいおい、か弱い女の子がまた増えたぜ」
c「おおう!こりゃまた俺好み!!」
霧島「……」
御坂「アンタたち…はやく佐天さんを離しなさい」
a「嫌だと言ったら…?」
御坂「嫌でも離してもらうからね」
ヒュンッ
b「な!?」
a「捕まえてた女が消えた!?」
???「まったく、ホントに困った方々ですわ」
佐天「白井さん!」
御坂「ナイスよ黒子!!」
まてまてまてまて
なんだこの状況は…
女の子助けに行ったら、なんか女の子いっぱい増えたんだけど…
と、とにかく
ジャッジメントとして役目は果たす
御坂「さぁて…これでアンタたち四人に遠慮はいらないわね」
a「四人?」
霧島「四人…?」
四人…四人…
あれ、でもスキルアウトは三人…そして俺を含めて四人…
なるほど…
霧島「何ィ!?」
c「な、なんだお前!?」
御坂「じゃ、動けなくなる程度だけど覚悟しなさいよ」
バリバリバリバリ
おいおい…んだよありゃ…
電撃か?だとしてもレベル4くらいはあるぞ…
あれ…ヤバいんじゃないか
霧島「――ッ!?」
a「うぉおおぉぉ!」
b「ぐわぁぁぁあ!」
c「ぎゃあぁぁぁ!」
バリバリ…シュウゥ…
黒子「お姉様…やはり少しやり過ぎですの」
御坂「そ、そう?手加減はしてるわよ?」
佐天「御坂さん!白井さん!ありがとうございます!」
御坂「よかったぁ…佐天さん無事みたいね」
白井「初春から連絡がなければ危ないところでしたわ」
「だからあれほど路地裏には行かないようにと…」
佐天「あはは…ついつい…」
霧島「おぅふ…危なかった…」
御坂「なっ!?」
白井「まだ倒れていませんでしたのね!」
霧島「ちょ、まて!ストップストップ!」
さっきのはホントに危なかった…なんだあの電撃は
まあ、とにかく…誤解を解くのが先か
霧島「俺はこいつらの仲間じゃない、ましてやスキルアウトでもない」
御坂「そんな嘘が通用するとでも思ってんの?」
ホントなんだよなぁ…どうするか…
あ、そうだ…確かポッケに
ゴソゴソ
霧島「ほら、これ」
白井「それは…ジャッジメントの腕章?」
佐天「随分しわくちゃですね」
霧島「あ…やべ、ずっと入れっぱなしだったからグチャグチャだよ…」
今度シワ伸ばすか…
霧島「とにもかくにも…ジャッジメント第167支部所属、霧島史識だ」
―――――――――――――――
御坂「ほんっとにごめんなさい!!」
霧島「おう、解ってもらえれば良いよ」
あのあとなんとか説明して納得していただいたが…
はぁ…誤解が解けて良かった、危うく犯罪者だ…
白井「勘違いした私たちも悪いですが、ジャッジメントであるなら腕章はしっかり着けていただかないと」
佐天「ポケットからしわくちゃで出てきましたもんね」
霧島「ははは…まあ、なんだ…すまん」
着けるのがめんどくさいとは言えねぇ…
霧島「しかし、白井さん?だったけ?君もジャッジメントなんだ」
白井「ええそうですの。支部から連絡がありここへ駆けつけたんですの」
なるほど…タイミングが重なったわけか…
霧島「そうだったのか…しかしまあ、そこの君」
御坂「はい?」
霧島「御坂さん?は凄いな。あの電撃はレベル4はあるだろうに」
御坂「え?あぁ…まあ…一応レベル5なんで…あはは」
霧島「なるほど、レベル5か…それなら納得だ」
佐天「あれぇ?あんまり驚かないですね」
霧島「え?ああ、まあ…学園都市だもの、レベル5いるでしょ?」
佐天「そりゃまあそうですけど…もっとこう…わぁー!?君がレベル5!?っていうリアクションとかないんですか?」
御坂「さ、佐天さん!別にアタシはそういうの求めてないから!」
レベル5ねぇ…恐らく噂に聞く超電磁砲とやらか…
霧島「レベル5とならやりあったことあるしな」
御坂「え!?」
佐天「本当ですか!?」
霧島「あ、ああ…確か…めっちゃビーム撃たれた記憶があるな」
あれはやばかったなぁ…本気で死ぬかと思ったもの
白井「レベル5とやりあったって…よく無事でしたのね」
霧島「死に物狂いで応戦したからな…まあ、逃げたけど」
御坂「レベル5でビームって…あの女しかいないじゃない」
白井「お姉様?なにかご存知で?」
御坂「え?ああ、ううん。なんでもないの」
明らかになんか感付いてたぞ…
霧島「ま、とにかく怪我とかなくて良かったよ」
「スキルアウトに絡まれていたとは言え、本来ここまでの能力を公で発揮するのは問題だが…」
佐天「ま、待ってください!御坂さんは私を助けようとして!」
霧島「本来であればの話だよ。君たちはもう帰っていいよ」
「後の事は俺がやっとくから」
どうせアンチスキルだの、なんだの来てめんどくさくなるからな…
御坂「いいんですか?」
霧島「ああ、いいんですよ」
白井「ありがとうございます…えっと…」
霧島「霧島…霧島史識だ」
白井「ありがとうございます霧島さん」
ご丁寧な子だな
ちょっと大人ぶってるけど
霧島「ほら、早く行った行った。面倒なことになるぜ?」
御坂「本当にありがとうございます!」
佐天「ありがとうございました!」
白井「それでは…」
ヒュンッ
霧島「……」
はぁ…さて
後始末っと…
a「うぅ…」
霧島「ん?おお…まだ意識があったか」
a「クソッ…なんだってんだよ…」
霧島「お前らが悪いんだろうが、昼間から女の子なんか狙いやがって」
「相手はまだ中学生だろ、なに?ロリコン?」
a「ちげーよ!cの奴はともかく俺はそんなんで近づいたんじゃねぇ」
霧島「へぇ…じゃあなんで?なんで近づいたんだ?」
a「あぁ?別に言う必要ねぇだろ」
霧島「……」
「話せ」ニコッ
a「――ッ!?」ゾワッ
「げ、ゲームの被験者集めだ!」
霧島「ゲーム?」
a「あ、ああ…学園都市の最新ゲーム機、『BAGU』の被験者集めてたんだよ…」
霧島「BAGU?」
それって確か…龍ちゃんがやってたゲームのことか?
a「被験者の対象は中学生、俺らは被験者を集めれば集めるだけ金がてに入るんだよ…」
霧島「なるほどな…つまりお前らに頼んでるクライアント的な存在がいるってわけか…」
ゲームの被験者ねぇ…そんなんだったらわざわざこんな奴らに集めさせねぇで、自分らでどうにかしたほうがいいんじゃねぇのか?
霧島「なんでわざわざお前らに集めさせてんだ?」
a「そ、そんなのしらねーよ!俺らはただ金が貰えるっつーから…」
霧島「そうか…今回の件、もうお前らは引け」
a「なんでテメェに指図――」
霧島「引け」
a「うっ……わかった」
しかし…なんだ…
また面倒なことになったもんだな…
とにかく、龍ちゃんことこ戻ってあのゲーム詳しく調べっか…
――――――――――――
ファミレスにて
佐天「今日は本当にありがとうございました!」
御坂「いいのよ別に。でも佐天さんに怪我とかなくて良かったわ」
初春「だから言ったじゃないですか!ああいう危険な所には行かないでくださいって!!」
白井「今回は初春から連絡があったから助かったものの…」
佐天「ありがと~初春ぅー!」
初春「お礼言いながらスカート捲らないでくださいよ!」
白井「でもまあ、今回は私たちが駆けつけなくても助かっていたかもしれませんわね」
初春「それってどういうことですか?」
御坂「それがね、私たちと同じタイミングで別のジャッジメントの人が佐天さんを助けようとしてくれてたの。確か…霧島史識って人だったわ」
佐天「でも御坂さん、私に絡んだスキルアウトの人だと思って攻撃しちゃったんですよね」
初春「えぇ!?」
御坂「あ、あれは…申し訳ないことをしちゃったわ…」
初春「その人は大丈夫だったんですか!?」
白井「ええ、お姉様の攻撃をただひとり避けていましたから」
御坂「正直ちょっと驚いたわ…確実に狙ったのに避けられたんだもの…」
佐天「となると…あの人、相当の手練れですね」
白井「確かに…お姉様の攻撃を易々と避けるのは凄いですわね」
初春「その後はどうなったんですか?」
御坂「後始末はやっとくから早く行きなさいって…」
白井「確かに、あの場に留まっていれば少々面倒なことになりますから…」
ですけどあの殿方…とてもジャッジメントとは思えない格好でしたの…
それに…レベル5とやりあったと言っていましたわね…
本当であれば一体どれ程の…
御坂「おーい黒子?どうしたのよ?」
白井「え?あ…いえなんでもありませんの…」
佐天「ねぇ初春」
初春「なんですか?」
佐天「霧島さんのことデータバンクとかでわからないかな?」
初春「一応ジャッジメントの人ですから調べればでてくるとは思いますが…」
白井「佐天さん、面白半分でそういうことをやるものではないですわよ」
佐天「何言ってんですか!面白全部です!」
初春「尚更ダメですよ!」
佐天「ちぇ…初春はお堅いなぁ」
御坂「とにかく…今度会ったらお礼しなきゃね…」
白井「そうですわね」
あの殿方…いえ…霧島さん…
何か不思議な雰囲気をお持ちな方でしたの…
なぜでしょう…
―――――――――――
【御坂達に出会うほんの数日前】
路地裏にて
霧島「ジャッジメントだ。大人しくしろよぉ」
スキルアウト「ジャッジメントだと?なんでこんなところに…」
霧島「こんなところだからだよ、ワトソン君」
「とりあえず奪った金を返しなさい。じゃないと無理矢理動けなくしちまうぞぉ?」
スキルアウト「は、はぁ?冗談じゃねぇ!なんなんだよこのジャッジメントはよぉ!」
霧島「いいから大人しやが―――っ!」
くっ…なんだ…頭が…クソ痛てぇ…
霧島「くっ…」フラッ
スキルアウト「お?なんだか知らんが!今だ!」
霧島「お、オイコラァ!逃げん―――うおっ…」
くそっ!…頭が…
やべぇな…フラついてきた
霧島「ハァ…ハァ…」
とりあえずなんかに掴まんねぇと…
ガシッ…モミッ
霧島「あ?」
モミッ?なんだよモミッって…
モミッモミッ…
なにこれすげぇ柔らかいんだけど
麦野「」モミッ
霧島「おぅふ…」
やっちまったぁ…
これ、俺が犯罪者になるやつじゃねぇーか
麦野「何しちゃってくれてるのかにゃ~ん?」ビキッ
霧島「うっ…す、すまない…誤解だ」
「頭痛が酷くてな…フラついたところに偶々あったんだ」
「意図はない…信じてくれ」
麦野「誤解だぁ?人の胸揉んどいて今さら言い訳?」
霧島「い、いやちょっと待て!俺はジャッジメントで決してそんなことをするような――」
バシューンッ!!!!!!
霧島「」
麦野「アァ?…とりあえずブ・チ・コ・ロ・シ確定ね」
び、ビームライフルぶちかましてきやがったぁぁぁあ!?
霧島「お、おい!ちょっとまてぇ!!!」
麦野「待つかよ!このクソ野郎が!!!」
ヤバイ、こいつはヤバイ
俺の第六感がそう告げてる!
いや…第六感ってなんだ…
自分で思ってて恥ずかしくなってきた…
麦野「オラァ!!!」
バシューンッ!!!!
霧島「のわぁっ!!!おい!マジで危ねぇだろうが!」
「コンクリートの壁溶けてるんですけど!?」
麦野「避けてんじゃねぇ!」
霧島「避けるわ!!!」
なんだなんだ、なにこの能力!?
こんなん聞いたこと……
麦野「ただの雑魚がレベル5相手にしてまだ生きてるなんて幸運ね!」
バシューンッ!!!!
霧島「うおっ!」
レベル5かよっ
そりゃスゲェわな…
霧島「だがなお嬢さん!」
麦野「あん?」
霧島「レベル5だろうがなんだろうがこんなところでビームライフル乱射して良いわけないでしょうに」
麦野「おい、テメェ。ふざけてんのか?」
霧島「ジャッジメントだ、大人しくしろレベル5」
まあ胸揉んだのは俺だけど…
―――――――――――
霧島「話を聞いてくれ…っと言っても聞かなそうだな」
麦野「テメェの話し聞いてどうなんだぁ?」
「僕は変態クソ野郎ですって×××さらしながら謝罪でもしてくれんのかよ」
霧島「随分と口が悪いな。確かに揉んだのは事実だ」
「だがな、だからと言って殺そうとせんでもいいだろ」
どんな環境で育ったら出会って数十秒で殺しにかかってくんだよ…
まあ、しつこいようだけど
確かに俺が悪いよ、うん
麦野「アタシは今機嫌が悪いんだよ…だから殺す。充分な理由だろうが」
「ってかさっさと死ね!!」
バシューンッ!!!!
霧島「チッ!!」
ザッ!シュッ!
麦野「また避けられた!?」
霧島「くそっ…避けるので精一杯だよ」
麦野「その精一杯がありえねぇんだよォ!!!!」
バシューン!!
バシューン!!
バシューン!!
バシューン!!!!!!
クソッタレ!!連続で撃ってきやがった!
霧島「オラァッ!!!!」ザッ!!
麦野「んあ!?氷!?」
反撃とまではいかんが
逃げることを重視すりゃあ!
麦野「テメェ!!能力者か!」
霧島「さて、どうだかな!」ザッ!!
ガチンッガチンッガチンッ!!
麦野「んだこのバカデケェ氷の壁はよぉ!!!」
バシューン!!
麦野「んなことしたって無駄なんだよ!」
バシューン!!
麦野「なっ!?……いねぇ」
「逃げられた?このアタシが?レベル5が?」
「………クソがぁぁぁああああ!!!!!!」
――――――――――――
そして現在とあるファミレス
フレンダ「あー…結局暇って訳よ…」
絹旗「仕事がいきなりなくなりましたからね。超暇です」
フレンダ「ってかなんで私達しかいないの?」
絹旗「滝壺さんは研究施設にお呼ばれ、浜面はよくわかりません」
「そして麦野が確か…」
フレンダ「ムカつく奴がいるとか言ってなかった?」
絹旗「超そうですね」
フレンダ「結局、麦野に目をつけられるなんて御愁傷様って訳よ」
絹旗「暗部関係でしょうか?超気になります」
フレンダ「どうせろくでもない変態でもいたんじゃない?」
ガチャッ
麦野「っアァ!マジでムカつく!!!!!!」
フレンダ「む、麦野!?」
絹旗「超どうしたんですか!?」
麦野「逃げられたんだよ…」
フレンダ「え…誰に」
麦野「アタシがムカついたって奴だ!!」
「あのクソ野郎…ちょこまか逃げやがって」
フレンダ「麦野から逃げ切るなんて…どんな奴って訳よ?」
麦野「ぁん?…確かジャッジメントとか言ってたな」
絹旗「ジャッジメント…ですか」
フレンダ「へー、ジャッジメントにも結構やる奴がいるんだ」
麦野「次会ったら絶対ぶっ殺す…」
フレンダ「結局、そのジャッジメントの奴と何があったって訳よ?」
絹旗「そこらへんが超気になります」
麦野「―――ダヨ」
フレンダ「え?なんだって?」
麦野「あのクソジャッジメントが私の胸を揉みやがったんだよォ!!」
絹旗「なっ!?」
フレンダ「なんですってぇぇぇえええ!?」
「私を差し置いてなんてうらやまけしからんことを!」
麦野「ふれぇーんだぁ?」
フレンダ「ハッ!?―― ってな冗談は置いといて…そいつは許せないって訳よ」
絹旗「超セクハラじゃないですか」
麦野「その後に誤解だのなんだの言いやがって認めやしねぇ…」
フレンダ「男なんて皆そんなもんよ」
麦野「丁度路地裏だったし、ムカつくから消してやろうと思ってぶっ放したら…避けやがった…」
「私の攻撃を避けやがったんだよ!―――っあーー!ムカつく!!!!!!」
「何発撃ったって当たりやしねぇ」
「挙げ句の果てには上手く撒かれちまったし…」
フレンダ「…そいつ、ホントに何者って訳よ…」
絹旗「ただのジャッジメント…なんですかね」
麦野「ってなわけでフレンダ」ニタァ
フレンダ「な、なに?そのいかにもな笑顔は…」
麦野「私のストレス発散の為に協力しなさい」
フレンダ「ちょ!嫌な予感しかしないんだけど!」
ギャー!!!!!!
絹旗「結局…超暇です…」
ジャッジメントダ
オマエラソロイモソロッテナサケネェーナ
絹旗「ジャッジメント?……」
「麦野。今言ってたジャッジメントって外にいるあの人ですか?」
麦野「あん?」
コッチノシゴトヲ
フヤスンジャネー!
フレンダ「いたたた……まさかそんな偶然ある訳―――」
麦野「見つけたわよ…クソジャッジメント…」
フレンダ「え…マジ?」
麦野「さぁて…アイツの×××をぶち抜いてやるかぁ」
ガチャッ…バタンッ
フレンダ「行っちゃた訳よ…」
絹旗「あのジャッジメント…超御愁傷様です。まあ自業自得ですけどね」
――――――――――
ジャッジメント第167支部】
ガチャッ
霧島「おーい、龍ちゃんいるか?」
???「ん…霧島か、龍斗ならば先ほど支部を出たぞ」
霧島「なんだ十束…いたのか?」
十束「いちゃ悪いか?」
こいつは十束英士(とつか えいし)
同じく、うちの支部に所属しているジャッジメントだ
十束「どうした、急に黙り混んで…」
霧島「いや、今説明を…」
十束「説明?」
霧島「すまん、なんでもない」
十束「?…まあ、いい」
「それで、龍斗になにか用があったんじゃないのか?」
霧島「ああ、そうなんだよ」
「実はちょっと厄介そうな事があってな…」
十束「フム…それは俺も聞いて良いものか?」
霧島「ん、ああ。まあな、ってか聞いてくれ」
相変わらず冷静なやつ…
同年代だが俺より遥かに大人に見える…
なんか悔しいな
霧島「お前、学園都市が出した最新ゲームのこと知ってるか?」
十束「最新ゲームなど、日が変わるごとに出ている。」
霧島「え?まじ?」
え、学園都市ってそんなにゲームだしてたの?
…ゲームやんねぇから全然知らんかった…
十束「厄介なこととはゲーム機のことなのか?」
霧島「あー…まあ、そうなるか…実はな…」
そして俺は事の経緯を十束に話した
十束「ゲームの被験者集め…か」
霧島「妙だとは思わんか?」
「わざわざスキルアウト使って集めてんだぜ?」
十束「【BAGU】…だったか?」
霧島「ああ。龍ちゃんに付けられたゲームにその文字が出てたんでな…もしやと思ったんだが…」
龍ちゃんはどうやってあのゲームを手にいれたんだ?
スキルアウトの連中に無理矢理…って感じでもなかったしな…
十束「確かに…厄介そうだな」
「このことは誰かに?」
霧島「いんや、まだお前だけだ」
十束「…わかった、色々と調べておこう」
霧島「ああ、頼む」
十束「しかし珍しいな、霧島が自分から事件に関わるとは」
霧島「まあな…まあ今回は龍ちゃんも関わってる可能性がある…なら放っておくわけにもいかんでしょ」
十束「仲間想い…だな」
霧島「……」
…そうでもねぇよ
十束「さて、では少し出掛ける」
霧島「くれぐれも気を付けろよ」
十束「……ああ、霧島もな」
霧島「おう」
事件を探る…っても
今んとこ有益な情報なんてねぇしな…
霧島「さてはて、どうしたもんかね」
ってか龍ちゃんはどこに行ったんだ?
まずは龍ちゃんから話を聞こうと思ってたのにタイミング悪くいねぇんだもんなぁ…
霧島「龍ちゃんが行きそうな場所…」
ゲーム好きなあいつが行くとしたらゲームショップか?
いや、ゲーセンも有り得るな…
霧島「ってか…」
龍ちゃんに付けられたゲーム機…もとい、あのバイザーみたいな物も無くなってやがる…
霧島「…」
はぁ…やっぱめんどくせぇな…
なんかデカそうな事件だし…
これってジャッジメントが関わることか?
そもそもこれってアンチスキルとかが対応するもんじゃねぇのか?…
霧島「イカンな…こんなこと考えちゃ…俺の悪い癖だ…」
とりあえず…龍ちゃん探すか…
まずは近くの公園…かな
―――――――――――
【セブンスミストにて】
初春「ありがとうございます白井さん。買い物に付き合ってもらっちゃって」
白井「別にいいですのよ」
わたくしも用があった訳ですし…
今日こそはお姉様と同じベットで…ウヒヒヒヒヒ
その為に媚薬を…
初春「白井さん?」
白井「――っは!な、なんですの初春?」
初春「いえ、上の空だったので…もしかして」
白井「そ、そういえばあの殿方についてなにか解ったことはありませんの?」
初春「…あの殿方?……ああ、もしかして佐天さんを助けてくれようとしてくれたジャッジメントの方ですか?」
白井「ええ、なんとなく気になったもので」
初春「結局そういうことをいちいち調べるのは良くないって事でなにも調べてませんよ?」
白井「あら…そうですの」
初春「もしかして…気になるんですか?」
白井「少しだけ…レベル5との戦闘経験も有りと仰っていたので…」
「しかもあの身のこなし…お姉様の攻撃をギリギリで回避したそうですが…」
「ギリギリと言っても回避できる事自体とんでもないことですのよ…」
初春「確かに…、やっぱり少し調べて見ましょうか?」
白井「……ええ、お願いしますの」
初春「でも意外ですね」
白井「何がですの?」
初春「白井さんは御坂さん以外に興味はないと思ってましたから」
白井「なっ――!?初春!別にそういう意味ではありませんの!」
初春「そういう意味ってなんです?」
白井「ですから、そんなお慕いしたいと思うような…」
初春「私、そんなこと一言も言ってませんよ?」
白井「ぐっ…」
初春…時々黒いですわねこの子
白井「……はぁ、まあ良いですの」
「買い物を終わらせてさっさと霧島さんのことを調べて下さいまし」
初春「話そらしましたね…。はーい、わかりました」
白井「まったく…」
あ、媚薬………
今回はやめておきましょう…
――――――――――
【とある公園にて】
佐天「あ~あ…初春は白井さんとショッピングだし、御坂さんは電話ごしで息切れしながら用事があるとか言ってたし」
「暇だなぁ…」
アーーー!!ソレコワシタナーー!!
ベンショウダベンショウ!!
イ,イヤ…コレハフカコウリョクダロ…
ハァ…フコウダ…
佐天「ん?なんかあっちの方騒がしいなぁ」
「ツンツン頭の人が小さい子になんか言われてる…」
ミツケタワヨ!!アンタ!!
ゲッ!!ミサカ!?
ベンショウダーー!!
佐天「御坂さん!?なんでここに!?」
――――――――
御坂「やっと追い付いたわよ!」
上条「今日はいつにもまして追いかけてくるな!?」
龍斗「そんなことより弁償だ!弁償!」
上条「だっーー!それは不可抗力だって言ってるだろ!」
龍斗「それ学園都市の最新ゲームなんだヨー!」
「なのに兄ちゃんが触った瞬間にバラバラになっちゃったじゃないか!」
上条「それは!このゲーム機持ってたお前が走ってるもんだから、転んで落としそうになったのを俺が受け止めたんだろ!?」
龍斗「……」
御坂「えっ…なに、なんなのこれ」
佐天「御坂さぁーーーん!」
御坂「あ、佐天さん!」
スキルアウトd「見つけたぞクソガキィィ!」
スキルアウトe「もう逃がさねぇぞ!」
スキルアウトf「さっさとそのリストを渡しな!」
龍斗「うわっ!もう追ってきたのかヨー!」
上条「な、なんだ!?次から次へと…」
霧島「やっと見つけたぞ龍ちゃん」
龍斗「キリシマ!?」
スキルアウトd「おい、そのガキを俺らに渡せ」
霧島「あん?なんだお前ら?」
しかしなんだ…なんか人多くね?
スキルアウトe「早くしねぇと俺らに金が!」
霧島「金?……ジャッジメントだ、おいおいテメェら…揃いもそろって情けねぇな」
スキルアウトf「あん?ジャッジメント?」
霧島「三人の厳つい野郎共が一人を追いかけまわしてんじゃねぇよ」
スキルアウトd「あぁん!?俺らはな!そのガキが俺らの大事なもん奪ったから取り返そうとしてるだけだ!」
霧島「大事なもん?」
龍斗「キリシマ!!これ!このリスト!」
霧島「これは…」
BAGU被験者リスト…だと?
御坂「ちょっとアンタ達!アタシらをのけ者にするんじゃないわよ!」
霧島「お、御坂さん。さっきぶり」
御坂「あ、さっきぶりです…じゃなくて!」
スキルアウトf「チッ…こうなったら強行手段だ」ボウッ!!
佐天「なっ!?能力者!?」
上条「下がれ皆!」
霧島「テメッ!!」
上条「これ以上俺の厄介事を!!」
霧島「こっちの仕事を!!」
上条&霧島「増やすんじゃねぇーーー!!!!」
スキルアウトe「な、なんだこいつら!?」
バシューン!!!!!!
霧島「のわっ!?」
上条「危ねぇ!!」ザッ
キュイーンッ!!
霧島「このビーム…まさか」
ってか…こいつ今ビーム打ち消さなかったか?
麦野「クソジャッジメントォォォォオ!!!!!!」
御坂「あの女!?」
霧島「やっぱりアンタか!」
佐天「…な、なに…このカオス…」
――――――――――――――
霧島「くっ…」
にしても…
スキルアウトd「な、なんだぁ?」
スキルアウトe「次から次へと…」
佐天「み、御坂さん…」ガクブル
御坂「ちょっと!なんでアンタがここにいんのよ!」
麦野「あぁん?テメェ…超電磁砲…ここはクソッタレのたまり場かぁ?」
龍斗「ヤバいヨー!キリシマ!」
上条「おいテメェら!こんな公衆の場で能力使いやがって!」
「関係ない人まで巻き込むな!」
霧島「…龍ちゃん、この場で一番最適な行動がある」
龍斗「キリシマ?」
ガシッ
龍斗「え?」
霧島「逃げるぞ龍ちゃん!!!!!!」
龍斗「うわゎゎゎ!引っ張んなヨー!」
だぁーから言ったんだ!メンドクサイ事になるって!
幸い龍ちゃんも見つかったし、重要なリストも手に入ったし…
いったん落ち着ける場が必要だ…
麦野「逃がすかクソジャッジメントォォォォオ!!」
バシューン!!
上条「やらせるかよ!」
キュイーン!!
麦野「――!?」
霧島「サンキュー!ツンツン頭の男子よ!今度なんか奢るぜ」
仮にもジャッジメントが逃げ出す…か
格好付かないねぇ…
まあ、メンドクサイよりはマシだな…
龍斗「キリシマ!!いいのか逃げても!?」
霧島「良くはないが…俺はあのガ○ダムには勝てる気しねぇもん」
龍斗「ガ、ガ○ダム?」
霧島「俺は勝てる戦いしかしねぇーの、ほら!そんな事よりもっと速く走れ!」
龍斗「うわわ!まってヨー!!」
そう…俺は勝てる戦いしかしねぇ…
負けが見えて戦うなんざ…バカのすることだ…
そう…バカのな…
―――――――
御坂「で…いったいなんのつもり?」
麦野「はぁ?何がだ?」
御坂「アンタがここにいる理由よ!」
麦野「なんでテメェに話さなきゃならねぇんだよ」
上条「御坂…この人と知り合いなのか?」
御坂「知り合い…っていうか…」
麦野「おっとストップだ超電磁砲…」
「テメェがここにいたのは癪にさわるが…アタシはあのクソジャッジメント殺さないといけないんだにゃーん」
御坂「ころっ!?アンタ…一般人まで巻き込むの?」
麦野「ガキにゃ関係ねぇだろ」
御坂「あるわよ!霧島さんを狙うって言うなら…そうはさせないわ」
麦野「はぁ…お人好しもここまでくると本当にうぜぇな…うぜぇ…うぜぇ…うぜぇぇぇえんだよぉぉぉお!!!」
上条「お、おい。なんなんだよこの人は一体!?」
御坂「ただのヒステリックなオバサンよ」
スキルアウト達「あれ、俺達忘れられてね?」
スキルアウトd「と、とにかく!あいつら追うぞ!」
スキルアウトe「あ、ああ」
スキルアウトf「さっさとリスト回収しねぇと」
御坂「アンタたちも…行かせはしないわよ」
スキルアウトd「くっ…このガキがぁ!」
???「そこまでぇぇえ!!!!」
佐天「きゃっ…な、なに?」
上条「また敵か!」
スキルアウトd「戦蛇(せんだ)さん!?」
戦蛇「お前らぁあ!!!!もう下がれ」
スキルアウトe「で、でもですね――」
戦蛇「でももクソもあるかぁぁあ!!!!!!」
スキルアウト達「ひぃぃ!!」
戦蛇「下がれぇぇえ!!」
スキルアウト達「は、はぃぃぃ!!」
スタタタタ…
御坂「な、なんなのアンタ…」
戦蛇「うちのバカどもが失礼した…」
「ではぁぁあ!!!!!!失礼…」
スタ…スタ…スタ
上条「なんだったんだ?」
御坂「さ、さぁ…それよりも」キッ
麦野「はぁぁ…なんかシラケちゃったわね」
「ここにあのジャッジメントもいないし私も帰るわ」
御坂「さんざん好き勝手しといて!!」
上条「やめろ御坂!!」
麦野「フンッ…」
スタ…スタ…スタ…
佐天「な、なんか…嵐のような出来事でしたね…」
御坂「なんか嫌な予感がするわね…」
「特に霧島さん…すごく厄介な事件に巻き込まれてそう…」
――――――――――――
霧島「ここまで来たら大丈夫だろ」
龍斗「はぁ…はぁ…もう…走れない…」
霧島「だらしねぇな…」
龍斗「仕方…ないんだヨー…僕はゲーム専門だから」
霧島「まったく…ところでこのリスト…」
龍斗「うん、さっきのスキルアウトから奪ったんだヨー」
霧島「…」
奪ったってことは…龍ちゃんはあのスキルアウト達と会う機会があったってことだ…
霧島「龍ちゃん…なんであのスキルアウト達に接触できた?」
龍斗「え?あ…そ、その…」
霧島「龍ちゃん…BAGUのこと気付いてたんだな」
龍斗「……うん」
霧島「なんで俺らに話さなかった?」
龍斗「………」
答えられん…か…
霧島「一歩間違えればお前は大変なことになっていた…わかるな?」
龍斗「き、キリシマ…怒らないでヨー…」
霧島「怒るようなことをしたんだろ?もう心配かけんな…俺らを頼れ」
龍斗「うん…ごめんなさい…」
霧島「わかったなら良いさ」
さて…このリストだが…
BAGUテストプレイ被験者
・河野 正 ○
・浜松 茂 ○
・詠美 可那子×
・三森 静江 ×
・加山 和樹 ×
・早田 武松 ○
・浦林 龍斗 ×
………
まだまだ名前があるな…
ところで…
霧島「なあ、この名前の隣にある○とか×ってなんなんだ?」
龍斗「んー…それがよくわかんないんだヨ…」
「何かの適性とかかも」
霧島「適性…ね」
だとしてら○が適性有りで
×が適性無しってことか?
じゃあ一体なんの適性だ?
霧島「ん……―――!?」
・座間 東二 ×
・霧島 史識 ○
・遠藤 可憐 ×
………
なんで…俺の名前があるんだ…
龍斗「ねえキリシマ…なんでキリシマの名前がのってるんだ?」
霧島「んなもん俺にもわかんねぇよ…」
一体いつだ!?
俺はこんなもんの被験者なった記憶は…
まさか…ジャッジメント支部でのあの時か…
霧島「龍ちゃん…」
龍斗「なに?」
霧島「これはちょっと厄介を通り越してるみたいだ」
龍斗「え?」
霧島「とにかく、一度支部に戻るぞ」
俺の予想が当たってんなら…やべぇぞこりゃ…
―――――――――
白井「それでは初春、ごきげんよう」
初春「はい、今日は買い物に付き合ってもらいありがとうございます」
「ではまた明日」
スタ…スタ…スタ
白井「さて、わたくしも寮に帰りましょう」
はぁ…結局、買い物中に霧島さんのことばかり考えてしまいましたわ…
白井「……は!!ワタクシハお姉さま一筋!!ワタクシハお姉さま一筋!!」
な、何を考えていますの黒子!!
これではわたくしが霧島さんのことを…
白井「ない…断じてないですわ…」
仮にそうだとしてもこれは尊敬や憧れに値するもの決してそのようなものでは…
白井「一体誰に言ってますの…」
今日はもう帰りましょう…
オイキサマ…ニゲルナ
カ,カンベンシテクレ!!
白井「あれは…一体…」
―――――――――
十束「質問に答えろ」
???「だからなんも知らねぇーって!」
十束「知らないやつがそのリストを持ち歩いてる訳がないだろ」
???「こ、これは…」
十束「いい加減貴様らのクライアントの情報を言え」
???「くっ…」
白井「そこまでですの!」
十束「ん?」
???「んあ?」
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