とある鎮守府のスラップスティック
・n番煎じの日常モノ
・独自解釈・設定等多々
・キャラ崩壊注意
・極度の遅筆かつカワカミン成分含有(予定)
・投稿初心者
時代は近現代。
運営の改修・解体で艦娘は女の子に戻る発言から、艦娘は人間女性。
WW2は起こってない世界軸
―鎮守府 執務室
愛宕:「提督? お手紙ですよ?」
提督:「んー・・・? 俺の第六感がそれを読んだらダメだってアラート鳴らしてるんだが読まなきゃダメ?」
愛宕:「うふふ、そんな事言って何度痛い目に遭いましたかぁ?」
提督:「ですよねー。で、どこからの手紙?」
愛宕:「分かってる癖にそれ聞きます? 往生際悪いですよ~?」
提督:「サーセン。――っと、なになに・・・・・・げっ」
『お前、明日から降格。少将な ―大本営』
提督:「やっちまったぁぁぁぁぁぁ!? 降格!? マジで!? これ何度目だっけ!? ヤバイヤバイヤバイ。
またドヤされるってか今度は殺されるってか今度こそ殺されるマジヤバイマジでヤバイマジヤバイ・・・」
愛宕:「あらあらご愁傷様ねぇ――こってり絞られた後慰めてあげるから頑張ってね~?」
提督:「あーたも秘書艦だから連帯責任だと思うんですがねぇ・・・?」
―鎮守府 執務室
叢雲:「くぉぉぉぉのドバカ提督!」
提督:「ほらぁもう来たぁ・・・」
叢雲:「あんたねぇ、これで何度目の降格処分だと思ってんのよ!? 先々月も降格処分で先月昇進したばっかりじゃない!」
提督:「はいその通りでございます」
叢雲:「もう昔みたいな小規模じゃないんだからね!? それなりに大所帯になってるんだから皆を養わなきゃいけないのよ!?
アンタ提督でしょ!? ここの責任者! せーきーにーんーしゃー! 分かる!?」
提督:「はい。はい。全くもって返す言葉が御座いません」
叢雲:「その為にはちょっとでも上に行って色々融通効かせなきゃやってけない訳。うちに降格る余裕なんてないのよ!?」
提督:「・・・最早降格が動詞になってるんですがそれは・・・」
叢雲:「何か言った!?」
提督:「何も言ってませんすみません!」
―鎮守府 執務室
コンコン
陽炎:「失礼しまーす。遠征の報告書提出にきまー――」
愛宕:「あら陽炎ちゃん、いらっしゃ~い」
ムラクモ<ダカラアンタハムカシカラ―
テイトク<ハイ・・・ハイ・・・ゴメンナサイ
陽炎:「・・・またうちの提督降格したんですか?」
愛宕:「そうなのぉ。まったく提督にも困ったものね~」
陽炎:「もう見慣れちゃった光景だけど・・・これじゃ誰が一番偉いのか分かんないわね・・・」
叢雲:「私よ!」
提督:「俺だ!」
叢雲:「あ?」
提督:「叢雲さんが一番偉いです。すみませんごめんなさいマジ反省してます許してくださいそろそろ泣きそう」
陽炎:「駆逐艦に泣かされそうな提督って・・・」
愛宕:「うふふ、付き合いも長い二人だからじゃれ合ってるだけよ・・・・・・たぶん」
叢雲:「―ていうか愛宕ォ!」
愛宕:「は~い。ごめんなさぁい」
叢雲:「先手打って謝られたわ・・・。ったく、貴女達秘書艦連中にコイツの事任せてるんだからね? ちゃんと管理しといてよ?」
愛宕:「ごめんなさいね。ちょ~っと見積もり甘かったみたい。秘書艦連で方針見直して試案をいくつか出しとくわね?」
叢雲:「秘書艦連の想定より周りが頑張ってたって事か。コイツの努力不足じゃないならいいわ。この話はここでお仕舞いにしましょ」
提督:「仮にも上司をコイツ扱い・・・」
叢雲:「何? 酸素魚雷食らいたいの?」
提督:「DV反対!」
陽炎:「あーあ、今回の遠征終われば休みだったんだけどなぁ・・・これ第二から第四までフル稼働よね」
叢雲:「苦労かけるわね。姉妹艦で予定でも在ったでしょうに」
陽炎:「別に無かったわよそんなの。次のシフト舞風達だったしさ。ちょうど良いからあの娘達に付いてって様子見るわ」
愛宕:「ふふっ。じゃあ、遠征班に陽炎型の子達振り分けてスケジュールとシフト組むよう調整しとくわね~」
―鎮守府 執務室
叢雲:「―まだ説教したりないのが本音だけどもう行くわ。秘書艦連から試案来るまで現状の予定通り動けばいいのよね?」
愛宕:「そうねぇ。ヒトハチマルマルまで現状維持。緊急の遠征班をそれまでに組んでおくから、帰港した艦隊から順次引き継ぎのち休息。
ヒトキュウマルマルより各艦種代表を招集して緊急会議、って感じかしらぁ?」
叢雲:「ん、了解よ。それじゃ愛宕、あと頼むわね」
愛宕:「はーい。ヨーソロー、なぁんて」
ムラクモ<ハァ・・・マッタクモウ・・・
カゲロウ<マァマァ、イツモノコトダシ・・・
愛宕:「という事で、提督? お仕事ですよぉ~?」
提督:「ウィース。んじゃぁ、ちゃっちゃとやるかー」
愛宕:「もぉ、怒られないとやる気出さないんですから困ったものねぇ・・・」
提督:「その言い方はすっごい語弊あるから辞めてくださいませんかねぇ・・・?」
愛宕:「今回は叢雲ちゃんだったからこの程度で済んだからいいけど、ほかの子だったらどうなってた事やら・・・」
提督:「端的に言えば遠洋で鮫の一本釣りかな――俺餌だけど」
愛宕:「反省してくださいね? すぐ他の秘書艦呼んで来るわ~」
提督:「鮫の餌を否定してくれないかな!?」
―鎮守府 某所 秘書艦控室兼小会議室
提督:「―と、言う訳で、鮫の餌回避の為に現状の方針を破棄して新たに立て直したいと思う」
榛名:「はい、榛名で良いならお手伝いしましょう!」
千代田:「ホントならこれから千歳お姉と間宮さんでおやつの予定だったのにどーしてくれるのよぉ」
提督:「真に申し訳ないと思っております!」
筑摩:「わたしたちの予測も甘かったですし、提督だけが悪い訳では・・・」
翔鶴:「提督のつるし上げは叢雲さんが済ませた後ですし、これからを見ましょう?」
提督:「わぁい翔鶴にもつるし上げまでが1ターンみたいに言われちゃったぞー? くっそ心がめっちゃ痛い・・・」
神通:「叢雲さんの建てた煽りスレッドがすごい勢いで3つ消費されてましたね・・・」
愛宕:「不知火ちゃんが建てた擁護スレも3つ目まで追い上げたんだけどね~。五十鈴ちゃんと摩耶が叢雲ちゃんに付いたのが痛かったわ」
提督:「くっそマジか・・・これで擁護派4連敗かよ・・・。煽り組は夜間哨戒1か月免除な。次までに舞風と雪風抱き込むか・・・?」
愛宕:「はいはい、裏工作は禁止されてまぁす。それじゃ、雑談はこれ位にして会議始めるわよー」
―鎮守府 某所 秘書艦控室兼小会議室
愛宕:「――以上を結論として秘書艦連の総意とします。お疲れ様~」
提督:「よっしみんなご苦労さん。すまんな、ちょっと気を抜きすぎた」
神通:「いえ、全鎮守府合同の大規模作戦直後で他の鎮守府がここまで活発に動くと予測できませんでしたし・・・」
千代田:「まーねぇ。今回の作戦でピーコック島を奪取した訳だし」
翔鶴:「これで中部太平洋まで戦線を押し上げられた。つまり――」
提督:「――これで俺たちは、かつて得た深き痛みが沈む海域の一つ・・・MI海域に駒を進められるようになった訳だ」
筑摩:「それだけに今作戦海域―特にピーコック島の重要度は深海側も理解していたはず。事実、防衛戦力は十全に配備されてましたから」
榛名:「新種も含め姫級も多数確認されていましたし、人類側も相当な出血が必死と予想されました」
提督:「全鎮守府総出で攻めて最奥部まで届いたのは多くて6割。作戦完了後はどこも資源と修復剤備蓄に専念すると読んだんだがなぁ」
千代田:「ピーコック島奪取が今後どういう意味を持つか、分かってない鎮守府は無かったって事ね」
提督:「だなぁ・・・。うちも分かってなかった訳じゃないが覚悟が足りなかったか」
愛宕:「その辺りの反省も含めての今回の試案よ~? 遠征班の子達には申し訳ないけど今月はちょ~っと頑張らないと」
提督:「・・・・・・苦労を掛ける」
愛宕:「ふふ、提督ぅ? いつも言ってますよ~? 私が貴方の力になってあげるわって。秘書艦を信じてくださいね」
かくして鎮守府は今日も回っていく。
いつものように。今までと同じように。
賑やかに。騒がしく。
それが、この鎮守府の日常。
―鎮守府 執務室
愛宕:「提督? お手紙ですよ?」
提督:「ん、すまん。今手が離せないんだが、急ぎか?」
愛宕:「たぶん急ぎじゃないですか~? 大本営からですよ」
提督:「ウィッス。読みます」
愛宕:「うふふ、嬉しいお報せだといいわね~」
提督:「・・・・・・この一月出来る限りサーモン海域まで出張ったんだ。流石に降格は無いだろ・・・・・・無いよね?」
愛宕:「さぁ~?」
『お前、明日から中将な。昇進おめ ―大本営』
提督:「っっっっっっっっしゃおらぁぁぁぁぁぁっ! 中将か・え・り・ざ・きぃぃぃぃぃぃぃ!!」
愛宕:「良かったですね~」
提督:「はっはー見たか叢雲ォ! 俺はやれば出来るんだぞ!? どーだこら!」
元・草薙(叢雲):『だったら最初からやりなさいよって片腹大激痛。説教か折檻かわたしが戻るまでに決めときなさい』
提督:「お前遠征中だよなぁ!? ここに居ないのに何で俺の言動把握してんの!? てか書き込み早すぎね!?」
50鈴(五十鈴):『バカね、五十鈴には丸見えよ? なんて、どうせ提督は叢雲のレス早すぎとか言ってるだろうからヒントあげる』
提督:「くっそマジで丸見えだなぁ俺!」
50鈴:『歓喜 大声 ワレアオバ』
提督:「くっそ青葉ぁっ!! てかもう答えだよねぇそれ!? 五十鈴が優しいのか俺バカにされたのか分からなくてもう泣きそう!」
―南西沖諸島海域
五十鈴:「今頃鎮守府じゃ青葉と提督の鬼ごっこかしら」
黒一点(提督):『コォラ青葉ァァァ! どこ行ったぁぁぁ!?』
叢雲:「アンタも意地悪ね。引っかかる提督も提督だけど」
五十鈴:「叢雲が今頃提督が言ってるだろう事を予想しただけなの黙ってた事?」
叢雲:「この位は古参とか秘書艦連中なら誰だって出来るわよ。青葉も災難ね。同情しないけど」
五十鈴:「ふふっ。アンタもまだまだね。ホントに五十鈴には丸見えなのよ?」
重巡記者(青葉):『え、え? 何でさっきの歓声録音してたのバレてるんですか!? 青葉気配消してましたよ!?』
五十鈴:「ホラ・・・ね?」
叢雲:「・・・・・・おみそれしました」
―鎮守府 2F 資料室前廊下
青葉:「あれー? 敵はまだこちらに気付いてないはずだったのになー・・・。青葉、鈍っちゃいましたかね?」
テイトク<アァァァァァァァァオォォォォォォォバァァァァァァァァァァ!?
青葉:「うひゃっ!? この一月真面目に執務してたからですかね、反動でゲージ振り切ってますねー」
テイトク<ソォォォォォォォコォォォォォォォカァァァァァァ!?
青葉:「青葉の隠れてる場所バレましたよ!? これは不味いです。不味いですよー」
フフ怖(天龍):『おーい、今遠征から帰ったんだが今回の胴元誰だー?』
鶏タツタ(龍田):『天龍ちゃんお帰りぃ~。今回は夕張ちゃんがやってるよ~。今の所提督7の青葉ちゃん2ってとこかしら~』
青葉:「ぐぬ、青葉のオッズ低いですね!? これは負けられませんよー。データを死守して提督に賭けた子達を後悔させてあげます!」
黒一点:『ミィィィィィィィツゥゥゥゥゥゥケェェェェェェェタァァァァァァァァ』
重巡記者:『青葉見つかっちゃいました! 司令官がすぐ近くまで・・・あぁ、窓に!窓に!――霞さんが!』
黒一点:『何!? くっそ卑怯だぞ青葉ァァァァァァァ!?』
フフ怖:『どーでもいいけどよ。わざわざ書き込みするとか律儀だなお前ら』
―鎮守府 第二艦隊補給所
暁:「天龍さん、これはいったい何の騒ぎなの? どうせ司令官がやらかしたんだろうけど」
天龍:「・・・わっかんね。とりあえず勝てばデケェから青葉に賭けたけどよ」
雷:「まったくもう! 司令官ったらしょうがないわね!」
電:「どうしてここの大人たちは平和に過ごせないんでしょうか・・・。司令官さんも青葉さんももう少し落ち着いて欲しいのです」
天龍:「・・・たまーにお前らの方が大人に見えるのがもうアレだな・・・」
不死鳥(Вер):『―って電と天龍さんが言ってるよ? 大人として言う事は無いかい?』
黒一点:『あれ? あれあれ? 急に胸締め付けられましたよ!?』
記者重巡:『奇遇ですねー、青葉も今猛烈に泣きたい衝動が!?』
Вер:「これでしばらく静かになるんじゃないかな。さ、今日はまだ3往復残ってるんだ、そろそろ出よう」
天龍:「んー・・・・・・ん? 提督7の青葉2って事は・・・引き分け1か? ってまさか!?」
―鎮守府 1F 談話室
龍田:「あら~。今回は引き分けが勝っちゃったのね~。天龍ちゃんざぁんねん」
那珂:「とか言って龍田ちゃんちゃっかり引き分けに賭けてたよねー。天龍ちゃんにも教えたげれば良かったのに」
龍田:「ん~、リターンが大きい方に賭けるのいい加減辞めて欲しいからだ~め~」
那珂:「あー・・・うちの川内姉さんもそのタイプだぁ・・・。那珂ちゃん納得ー」
龍田:「ふふ~、響ちゃんのお蔭で臨時収入はいっちゃった~。第六駆の子達にはご褒美あげないとね~」
那珂:「いいないいなー。那珂ちゃん今回は提督のやる気に賭けてたんだけどなー。ガッカリ」
夜戦主義(川内):『おーい那珂ー。今日の賭け大穴当てたから今夜はごちそうだぞー? 喜べ―?』
那珂:「・・・川内姉さん。何してんのぉぉ~!? って言うか何やってんのぉ~もぉぉ~っ!」
龍田:「あははっ、どうやら天龍ちゃんと川内ちゃんは同じタイプじゃないみたいね~。天龍ちゃん、大穴当てられた事無いもの~」
―鎮守府 屋上
川内:「ありゃ、怒られた・・・。那珂の奴いつものダイエット期間入ってご機嫌ナナメだったかな・・・?」
長良:「ダイエットなら相談乗るのになー。水臭いなぁ那珂ちゃんはー」
夕張:「・・・長良に相談したら80年代のスポ根さながらの脳筋ゴリ押しトレーニングさせられそうだからじゃない?」
球磨:「一回長良型のトレーニング見た事あるけど、後半阿武隈が口からエクトプラズム出してたクマ。よく妹続けてるクマ」
川内:「うちの可愛い末っ娘をマッスルウーマンにされると困る・・・かな・・・」
長良:「しないから!? みんな長良をトレーニングバカって思ってない!? 妹たちの時だってちゃんと初心者向けに調整したし!」
夕張:「長良が手遅れなのか阿武隈ちゃんがまだまだなのか・・・」
球磨:「両方だと思うクマ・・・」
長良:「失礼な!?」
フフ怖:『遠征出てるから俺いねーのは分かってるだろうけどよ。阿賀野気づいてやれよ・・・鎮守府で器用に迷って泣いてんぞ・・・」
脱ダメ姐(阿賀野):『うぇぇぇぇぇんごごどごぉぉぉぉぉぉぉぉ!?』
―鎮守府 敷地内 工廠
阿賀野:「ふぇぇぇんここどこぉぉ・・・」
愛宕:「あらぁ? 阿賀野ちゃんみーつけたぁ! うふふっ」
阿賀野:「愛宕さん? あれ? 阿賀野いつの間に工廠来ちゃってるのぉぉ!?」
愛宕:「泣きながらウロウロしてたからじゃないかしら~? 何はともあれ阿賀野ちゃん見つかって良かったわ。―報酬頂きね~」
阿賀野:「報酬? 何のこと!? まさか阿賀野ネタにされた!?」
長良:「見つけたぁぁぁぁぁぁ! 阿賀野あなた何で鎮守府で迷子になってるの!? スレ建てても見つからないしみんなに心配させて!」
愛宕:「あまりに見つからないから巻雲ちゃんが半泣きで今日の間宮さんのデザートを報酬にしたくらいにニアピン続いたわねぇ」
黒一点:『阿賀野ぉぉぉぉどこだぁぁぁぁぁ!? ってかうちそこまで規模デカくないのによく迷子になれたな!?』
Magi雲(巻雲):『阿賀野さぁぁぁぁん出てきてくださぁぁぁぁい!! 巻雲のおやつが! おやつがぁぁぁぁ!!』
裏風(浦風):『阿賀野さーんそろそろ泣き止みぃ。周り見えんともっと迷子になるけぇ』
ト姉様(利根):『阿賀野捜索隊に連絡じゃ! 吾輩の索敵機によると阿賀野のヤツめ、食堂の外を歩いておるらしいぞ!』
黒一点:『でかしたぞ利根! 第16駆は至急食堂まで急行! 阿賀野が転んで怪我する前に確保ぉぉぉぉっ!』
愛宕:「それじゃぁ阿賀野ちゃん見つかったってみんなに知らせて来るわね~。スレ主が確保につき報酬は無効という事にしとくわねー」
長良:「助かります! ほら、阿賀野行くよ!」
阿賀野:「うわぁぁぁん阿賀野もうお外歩けないぃぃぃぃ」
―鎮守府 敷地内
利根:「お疲れ様じゃの秘書艦よ。今日のでざぁとは、ちょこれぇとぱふぇと聞いたが惜しい事したのぉ?」
愛宕:「利根ちゃんだって人の事言えないでしょ~? 食堂の外歩いてるなんて嘘教えてたじゃない」
利根:「巻雲にちょこれぇとぱふぇを我慢させるのは流石に酷じゃからな。――払うのが提督だったら問答無用で吾輩が取りに行くが」
愛宕:「最初の10分は手加減してあげて? 後は自由でいいけど。―ともかく利根ちゃんがこっちに付いてくれて良かったわぁ」
利根:「吾輩はお姉ちゃんだからの。筑摩の姉と言う枠で吾輩の姉度は収まらぬと言う事じゃ!」
愛宕:「さっすが利根お姉ちゃんね~。なでなでしてあげるわぁ」
利根:「うむ! 苦しゅうないぞ! ――って撫でるなぁっ!?」
重巡記者:『青葉、見ちゃいました! 利根さんが愛宕さんになでなでされるトコロ、ゲットです!』
黒一点:『1枚くれ』
セレブ熊(熊野):『青葉? 提督? 筑摩さんが艤装付けてそちらに行きましたわよ? 笑顔でしたからボッコ確定ですわね?』
―鎮守府 間宮内 テラス席
鈴谷:「うっわ、今走ってった筑摩持ってたの3号砲じゃん。提督死んだね、こりゃ」
熊野:「ちょっと鈴谷? せっかくのティータイムですのに縁起悪い事言わないでくれます? 間宮さんの紅茶が美味しくなくなりますわ」
鈴谷:「まーだいじょぶじゃん? 曲がりなりにも筑摩は秘書艦組だし提督には手加減するでしょ」
熊野:「飛行甲板に妖精の気配がありましたし、あれ、爆撃機飛ばす気ですわよ?」
鈴谷:「・・・・・・熊野には積めない晴嵐か」
熊野:「・・・・・・晴嵐ですわ。それと、余計なお世話ですの」
<ドォォン!
まにゃ様(摩耶):『傷は深いぞ! 青葉! がっくりしろ青葉! てか誰か筑摩止めろ! 久方ぶりだからアイツ加減出来てねぇ!』
黒一点:『ハッハッハもう退避して隠れてやったもんねー・・・ってあれ? 筑摩さん? え何そのごっつい主砲!? ―着弾観測なう』
<ドォォン!
熊野:「律儀に文字打ってる暇あるなら何で逃げないんですの・・・?」
―鎮守府 1F 医務室
摩耶:「―ったく、ホント毎っ回毎っ回懲りねぇよなお前ら。そんな性格でよく今まで生きて来られたもんだ」
青葉:「いやー」
提督:「それほどでもー」
摩耶:「褒めてねぇからな? お約束出来たからって喜んでんじゃねぇぞ! グッじゃねぇ! ハイタッチすんな! 反省しろぉっ!」
提督:「マジすんませんでした潔い謝罪の心が出てしまうのでそのごっつい20・3主砲下ろしてください生きた心地しないです」
摩耶:「ホントに分かってんのかねコイツは。騒ぎ起こす度に毎度毎度艦娘に心配させてんじゃねーぞクソが」
青葉:「おや。摩耶さんの貴重なデレシーンこんな間近で拝見できるとは、青葉きょーしゅくです!」
摩耶:「・・・・・・青葉お前、ぶっ殺されてぇかぁ!? 秘書艦組が何だかんだコイツに甘いからアタシにだっるい説教役回ってんだよ!」
青葉:「叢雲さんや霞さんは折檻枠ですしねぇ・・・。天龍さんも遠征ですから摩耶さんお疲れ様です―って、あら?」
元・草薙:『苦労かけたわね、摩耶。戻ったら何か奢せて頂戴――ソコのおバカの口座からお金出すから』
ナッチー(那智):『む、久方ぶりで勘が鈍っていたようだ。鶴姉妹の部屋だと思ったんだが高雄の所だったか』
青葉:「だっるい説教役・・・ですかー。ほぅほぅ」
摩耶:「・・・ちぃっ」
提督:「え!? なに!? 俺説教したヤツボーナス出てんの!? いつから!? ってかいくら!?」
―鎮守府内 艦娘寮・重巡棟2F 高雄・愛宕の部屋
那智:「今日は羽黒が妙高姉さん連れて南方ではしゃいでるから、説教は頂いたと思ったんだがなぁ・・・。連勝はさせて貰えんか」
高雄:「鎮守府内記録だと妙高さんが圧巻の12連勝だったっけ・・・」
那智:「うむ。説教して説教ボーナスでワンモア説教とか言い出してなぁ・・・。殿堂入りと言う事で前回から特別枠だ」
高雄:「紙メンタルの提督が耐えられる筈もなく私たちが止めに入っても、もう1時間! もう1時間だけですから!って」
那智:「肌ツヤツヤしてたしな。足柄が何故か悔しがっていた。しかし、その、何だ。自室を襲撃された割に余裕だな、高雄」
高雄:「・・・・・・爆撃許可したの私ですし」
那智:「・・・・・・まさか司令官のヤツ、ベッドにでも潜り込んだか?」
高雄:「愛宕のクローゼットと間違えて私のクローゼット入ろうとしたのよ! 提督と言えど慈悲はありません」
アタゴン:『私の私物そっちの部屋にもうほとんど残ってないから潜り込めると踏んだみたいねぇ~』
黒一点:『・・・閃いた瞬間イケルと思ったんだがなぁ・・・。高雄達の部屋入った事無かったのが敗因か・・・』
飢えた狼(足柄):『ちょっとー誰か―! 筑摩が反省してきますとか言って裏山に水垢離行っちゃったんだけどー明日出撃よねあの子』
那智:「明日の出撃は―沖ノ島沖だったか。・・・・・・止めた方が良くないかこれは」
高雄:「・・・・・・けしかけたのは私だから私が止めて来るわ。那智さんはあったかい飲み物お願いね」
足柄:「だーかーらーっ、あんたはっ、ぐぎぎ、明日出撃なんだからっ、ふぐぐ、止めときなさいってばっ!」
筑摩:「は、離してください足柄さん! 出撃前の艤装点検中に前後不覚に陥って提督を爆撃なんて・・・秘書艦失格ですっ」
元・草薙:『そうなの? うちの鎮守府が出来た当初は今不貞寝してるドバカにポンポン酸素魚雷食らわせてたけど』
ズイズイ(瑞鶴):『翔鶴姉の出撃中とか代理で秘書艦やったりしてるけど、私もポンポン艦爆飛ばしてるなー』
超北上様(北上):『大井っちもよく提督に酸素魚雷ブチ撒けてるよねー。――秘書艦じゃないけど』
足柄:「ほら! みんなこう言ってるし! 貴方が悪い訳じゃ・・・って、うにゃー!? この子私より力ある!? これが改二改装・・・!」
筑摩:「離して・・・! 離してください! 離し・・・・・・はぅっ!?」
高雄:「馬鹿め、と言って差し上げますわ」
足柄:「おぉぅ、手刀一発・・・! って言うか高雄貴女、意外と容赦無いわね」
高雄:「これでも、ここの秘書艦筆頭であるあのぱんぱかぱーんの姉ですもの。艤装の無い艦娘くらい抑えられなくてどうするの」
足柄:「自分だって艤装無しなのに言い切ったわこの重巡・・・」
高雄:「兎も角、水に入る前に止められて良かったわ。夏が近いとはいえ水垢離で身体を冷やして体調悪くなったらいけないもの」
黒一点:『たぶん足柄の肝が冷えたんじゃねーかなー? あ、さっき青葉出てったから医務室ベッド空いたぞー。筑摩寝かせてやれ』
アタゴン:『提督も怪我人装ってないでお仕事戻ってくださいねぇ~。 筑摩ちゃん、ちゃんと外してたはずですよ~?』
黒一点:『ウィーッス』
足柄:「あー・・・姉妹だわこれ・・・」
10000字超えたので投下。
境ホラチックなスレッド・HNネタは何だかんだ出番ない子も絡めるようにっていうアレ
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