底辺から始まる異能提督4代目
半年前まで最前線で活躍して最強と言われていた鎮守府、その強さから大量の深海棲艦に目をつけられ資源は枯渇し提督は逃げ、残された艦娘は次々に倒れていき…………崩壊……半年後には新たな提督が………………
三つ目のアカウントもなくなり4代目になりました、一体俺が何をしたっていうんだ!
第一章 異能提督着任
「あー、めんどくせぇ」
「何で俺が提督に着かなきゃいけねぇんだよ?そっちの都合で辞めさせたくせによ」
鎮守府ボロォ
提督「・・・・、あ?」
提督「ほぉ?アイツ等1から作れってことか?………サバイバルかよ!」
提督「まぁ、いいか復帰する条件に好きなようにやらせる事で契約したからな」
ギィ ベキ
提督「脆いな、これが半年前まで最前線で最も活躍した鎮守府かよ?」
提督「とりあえず、現状確認だな」
食堂 ォォォォォォォォォ
提督「おお、なんか出てきそうでワクワクするな」
ガタッ
提督「!」チャキッ腰に装備した刀に手を当てる
「だ、れだ?」
提督「(人か?)俺は今日を持ってここの提督に着くものだ、お前はホームレスか何かか?」
「テイ、トク?」
提督「そうだ、今じゃ廃墟だが建て直すつもりだ」
「ふざけるな!私たちを見殺しにして挙げ句の果てには私たちを盾にして逃げた提督だと?」
提督「待て。今「私たちを」って言ったか?」
「うるさい」
提督「じゃ、お前は艦娘か?」
「そうだ、だがお前らの下に着く気はない」
提督「他に生き残りは?」
「答える必要はない出ていけ!」
提督「そんなわけにはいかねぇよ、助かる奴が居るかも知れないのに帰れるかよ?」
「ウルサイ!お前らの言葉なんかに惑わされるか!」ガクッ
提督「お前………まさか左足を?」
「来るな、殺すぞ!」
提督「あー、くそめんどくせぇ」 近寄る
「くっ、来るんじゃねぇ」
提督「………クソッひでぇなオイ」
「来るな、近づくな、斬るぞ!」ブンブン
「んな軌道で当たるかよ」ガシッポイッ
「クソッ、刀が」
提督「おとなしくしてろ」
持ち上げる(お姫様抱っこ)
「なっ、ななな、なにすんだよ」
提督「何って入渠に決まってんだろ?めんどくせぇけどお前らは入らねぇと治んねぇんだろ?確か」
「え?治、す?」
提督「さっきの質問だ、他に生き残りは?」
「6人………だ」
提督「場所を教えろ、お前を入渠施設に連れていった後連れていく」
「治療室に、寝てるはずだ………」
提督「治療室に居るんだな、その前に洗わねぇとなめんどくせぇ」スタスタ
「なんで、そこまでするんだよ?」
提督「何でってそりゃ部下のためだろ?死なない程度なら何でもやるつもりだが?」
「だから、俺等はお前ら人間の下に着く気はないっていってるだろ?」
提督「そうか、なら」
「な、ならなんだよ!言うこと聞かない奴は解体か?はっ、人間様はやることが違うねぇ」
提督「はぁ、ひねくれてんなぁお前」
「んだど‼ゴラァ」
提督「………俺の下に着くのではなくて隣同士で支え合っていく仲間ならどうだ?」
「は?なに言ってんだお前?」
提督「残念ながら、俺にはこれくらいの言葉しか出てこないのでな」
「は、はんっ!んなこと言ったって騙されねぇぜ!お前らは所詮口だけのクズなんだからな」
提督「おい、俺とお前等の前の提督と一緒にするな俺は俺でクズはクズだ」
「な、んだよ、そんなこと言っても信じねぇからな!」
提督「今は信じなくてもいい、めんどくせぇ事に俺は提督だ………俺はお前らを守り指揮していく立場にある武器や兵器としては扱わん、それだけは覚えておけ」
「………なぁ、あんた名前は?」
提督「神矢勇一、来月で19だお前は?」
「年齢なんて聞いてねぇよ、天龍型一番艦天龍だ」
提督「天龍か、いい名前だな天を駆ける龍ってことか?」
天龍「そこまでは知らん」
提督「着いたな、速攻で洗うから待ってろよ」
天龍「俺は、アイツ等を呼んでくるちったぁマシな提督が来たって行ってくる」
提督「おいおい、せっかく運んだのに無理すんなよ」
天龍「だが、俺は………アイツ等の傷を一刻も早く治してやりたいんだ」
提督「待ってろ、片足じゃ動きずらいだろ?軽く義足作ってやるよ」
天龍「は?」
提督「車イスモドキの方がいいか?」
天龍「プックックク」
提督「何がおかしい?」
天龍「いいよ、この棚こうやって動かせっからさ」コロコロ
提督「ローラー?」
天龍「んじや、行ってくらぁ掃除ヨロシクな」
提督「うっし、あれ持ってくるか」
提督「暗くてよく見えなかった」
テレテレッテレー!高圧水蒸気!
提督「これをここに繋いでっと」
シュゴゴーーー
提督「おお、メッチャ落ちるな」
10分足らずで終わってしまった
提督「後は湯を入れてっと」
ゴゴゴ‼
天龍「よぉ、洗い終わったのか?マシな提督」
提督「天龍お前は、普通に提督って言えねぇのか?」
天龍「もう少し提督っぽいことしたらよんでやるよマシ提督」
提督「4~5分後位ではいるはずだ」
天龍「そうか、お前らも出てこいよ」
提督「俺は買いもん行ってくるわ」
天龍「信用と心配はあんまりしてねぇけども、気を付けるんだな後ろからザクッと殺っちまうかもしれねぇぜ」
提督「んなことするかよ、お前はそういう性格で脅かしたくなるようなタイプなんだろうが、目が死んでねぇよんなことするわけがねぇ」
天龍「っくっくっく、はっはっはっはっ聞いたか?お前ら、目が死んでねぇだってよ!」
提督「茶化すな、仮にも同じ道を歩く仲間なんだ疑いたくなんてねぇよ」
天龍「………勝手に信じてろ、俺等はお前のことをそう簡単に信じる気なんてねぇからよ」
提督「ゆっくり入ってろよ、何ならバケツ使ってもいいぜ」
パタン
???「あれが新しい、提督………」
???「どう思う?」
???「どうって言われても」
???「わからないのです、人間は平気で嘘をつくのです」
???「そうだよね、それで僕達はこんな目に会っちゃったんだから」
天龍「まぁ、まずは入渠して傷を治してからだな」
???「お風呂なんて久しぶりです」
提督「お、大根が安い………味噌汁にでもするか、キャベツに人参モヤシ豚肉っとこの辺で野菜炒めにして後は………」
提督「これと、これ後これをくれ」
提督「………………男物で、良いか?下着は明日買いに来ると言うことに………ノーパンは不味い適当に買っていこう」
店員に変な目で見られたので睨み返したら失禁してしまった
提督「あ、ガスコンロとガス買っていこう」
提督「布団とかも買わないとな………」
食材や生活用品の合計金額294522円
提督「そろそろ出ている頃だろうな」
トラック運転中
鎮守府
提督「………直すのが大変そうだな、めんどくせぇなぁ」
ガンガン
提督「出たか~?」
入渠施設「………………」
提督「まぁ良いか、飯作っとくか」
カチッボボボ
???「ふぅっ、スッキリしました」
???「欲をいえばフルーツ牛乳が飲みたいですね」
???「あら?なんか良い香り」
???「外からするのです!」
???「体は洗ったのかい?」
???「ガーーっと洗ったよ?」
ガラッ
提督「よう、以外と早かったな」
???「誰ですか!」ガチャッ 艤装展開
提督「まぁ、待てんなもん向けても意味無いぞ?弾薬は入ってないだろうし」
榛名「驚きですね、人間が主砲を向けられても驚かないなんてそれにもし空砲じゃ無かったらどうするんですか?私達は人間が嫌いなんですよ?」
提督「なんだ、天龍から話を聞いてなかったのか?」
???「天龍さんのことを知ってるのです?」
???「電!人間と話しちゃダメだ!」
提督「お前らさ、破けた服を着てんな?着替えを忘れたか?」
榛名「替えの服なんてもうありません!」
提督「じゃ、そこの袋に男物だが服が入っている、着ろ………」
電「罠、なのです?」
提督「そんなことをする人間に見えるか?」
???「見えるわけ無いだろう?外面上はね?僕は人間の嘘や騙し合いを何回も見てきたせいか、人が嘘をついているかどうかがわかるようになってしまったんだ」
提督「そうか、面白い特技だな」
???「面白い………だと!」ギリッ
提督「おっと、口が滑った悪いな許せ」
???「今のは本心かい?」
提督「ああ、そうだ」
???「………………」(嘘をついているようには見えない本当の事を言っているのか?)
提督「本当の事を言っているのか?って顔だな
?嬢ちゃん」
???「嬢ちゃんじゃない僕は時雨、君は心を読めるのかい?」
提督「そうか、時雨か質問に答えようはっきりいって心は読めない、ただ考えていることが何となくわかる、それだけだ」
時雨「いいよ、今だけ信じてあげるよこの服貰って良いんだよね?」
提督「そのために買ってきた、下着は………幼稚なのしか選べんかった、明日好きなのを買わせるから許せ」
時雨「いいよ、そんなことしなくても」
提督「とりあえず着替えたら飯を食え」
提督「ほら、食えよ」
時雨「毒は?」
提督「何なら俺が先に食べようか?」
時雨「いいよ、毒の感じはしないし」
提督「………どんどん食えよ」
榛名「………」
提督「我慢するな、お前ら半年間まともなもの食ってねぇんだろ?」
青葉「人間の………施しは、受けません」
提督「そうか、どうすっかな~?この量は俺食えないし廃棄になっちまうなー、心優しい人が手伝ってくんないかな~?」(棒読み)
電「はわわわわ」グゥーーー
提督「食って良いんだぞ?これはお前らのだ」
響「いら、ない」
提督「食わないと死ぬぞ?」
睦月「それでもいいよ、人間なんかの施しを受けて惨めにまた利用されるくらいなら死んだようがマシだよ!」
提督「死んだ方がマシだぁ?ふざけんなよ!」
電「はわっ!」
提督「今お前が死んだ方がマシって言ったけどよお前らが生きて来た時間は無駄だったのか?楽しくなかったか?時に泣いて、笑って楽しい時間は無かったのか?」
響「それ、は」
提督「あるだろう!楽しかった記憶がお前らにも意思って言う物があるんだ!感情っていう物があるんだ!」
榛名「………でも、今は、無いんですよ!」
提督「言っておくけどなぁ。無くなったら作れば良い!、忘れてはいけねぇもんが3つある」
提督「1つは友と作った思い出、過去を振り返るのは良いが決して忘れるな、どんなに辛い思い出でも楽しかったときはあるはずだ!」
提督「2つ目は生きる意志だ!これがなくちゃ灰人と同じだ!なにか目標があるはずだ、誰かと一緒に居たい、誰かと笑い合いたいどんなにちっぽけなものでも良い生きる意志を持たなければいけない」
提督「3つ目は、仲間や家族のことだ合いたい人はいるか?姉は?妹は?誰かしら居るだろう!姉や妹が居なくなったら寂しいだろ!悲しいだろ!それはお前らだけじゃなく、相手も悲しむだろ!」
提督「だから、死んだ方がマシだ何て言うな!お前らが生きて来た時間を、日常を望んでも手に入れられなかった人が何人いると思う!どんなにひどい目に遭っても、どんなに悲しくてもお前らは今をこうして生きていられることに感謝をしなくちゃいけないんだ!お前が死にたいって言った時間を生きられなかった奴だって居るんだぞ!」
提督「だから、そんなこと言うんじゃねえ!」
電「暁お姉ちゃん、雷お姉ちゃん、」
榛名「金剛姉様、比叡姉様、霧島………」
提督「生きたかったら、食え!、大事な人に合いたかったら食え!」
睦月「如月ちゃん………」
時雨「夕立………」
提督「生きるために食え!そして会いたい人と笑い会え!もう一度言う!生きたかったら………………食え!」
榛名「会いたい、もう一度姉様達に………」
時雨「僕も、まだやり残したことがあるんだ」
天龍「うまそうなもん食ってんじゃねぇか、俺にもくれよ」
提督「好きなだけ食え、足りなかったら店にでも食いにいくか」
天龍「うまい」
提督「一応調理の免許持ってるからな」
提督「足りたか?」
天龍「俺はもういいや」
時雨「僕も」
榛名「入りません」
電「美味しかったのです」
響「まぁまぁだね」
青葉「間宮さんの方が美味しいですね」
提督「そりゃそうだ、あっちの方がプロだからな」
睦月「久しぶりに色々食べたにゃぁ~」
提督「布団を買ってきたから、それ引いて寝とけよ治療室のベットは不衛生だろう?」
青葉「どうしてそんなことが言えるんですぅ?今日来たばかりの人間が」
提督「簡単な話だろ?半年間まともに洗えてねぇんだろ」
睦月「そうだけど………」
提督「ま、んなことはどうでも良い早く寝ろ明日は買い出しに行くんだからな」
時雨「買い出し?」
提督「そ、お前らも男物を着てるのは嫌だろ?それと妖精の居場所は知ってるか?」
電「すぐ近くの造船所で眠っているのです」
提督「眠ってる?」
榛名「前の提督が逃げてから妖精さんたちの動きが鈍くなってしまって、今では眠っている状態になっているんです」
提督「とりあえず、情報提供ありがとう休んでて良いぞ」
造船所
提督「さってと妖精達よ!俺がお前らの新しい提督になる男だ!名を神矢勇一という前の提督はお前らを見捨てて逃げたが俺は逃げださない、お前ら妖精と艦娘と勝利を手にいれ笑い会える未来を創るまで俺はあきらめない!さぁ俺と一緒に戦ってくれる者は起きてくれ」
………………
提督「ダメ、か」
妖精「ウ,ウウン?」
提督「起きてくれたか、ありがとう」
妖精「キミハダレダイ?」
提督「新しくここに着くことになった提督だ」
妖精「ソッカヤッパリダイホンエイハミステタワケジャナインダ!」
提督「他の妖精達は起きてくれないか」
妖精「タブンジカンガカカルンジャナイカナ?ナガイジカンホウチサレテキタシ」
提督「なるほど、では明日から顔を出すことにしよう」
妖精「ソウダネソノホウガイイカモネ」
提督「じゃあ、また明日来るからな」
妖精「マッテボクモイッショニツレテッテ!」
提督「別に良いが?理由を聞いても良いか?」
妖精「テイトクトイッショニイテ,テイトクノコトヲシリタインダ!」
提督「良いぞついてこい」
手を地面に当てて妖精を肩に乗せる
妖精「オオ,タカイタカイ!」
提督「落ちるなよ?」
ポッポッザァァァァァァァァァァァァァァ
提督「降ってきやがった!走るから捕まってろよ!」
妖精「キャーハヤーイ」
入渠施設
提督「うっへぇ、濡れたぁ」
妖精「シャワーアビテクレバ?」
電「トイレなのです」
天龍「何で俺まで………」
榛名「良いじゃないですか」
響「なにか出てきそう」
電「はわわ、そんなこと言うのやめてほしいのです!」
天龍「恐がりだなぁ電は」
提督「よぉ」
電「はわわわわわわわ!!!!!」
提督「なに驚いてんだ?」
天龍「お、お前な!暗闇からいきなり出てきたら誰でもビビるだろ!」
提督「おおう、怒るな怒るな」
榛名「ビックリしました」
提督「………ッ!」
天龍「どうした?」
提督「あぶねぇ!」ドン!榛名を突き飛ばす
メギャァッ
肉を抉るような、骨を削るような音が鳴った
突き飛ばした提督こと神矢勇一の左腕に弾丸が直撃していた
提督「ァガァァァッ」
弾丸の勢いで提督は吹き飛ばされる
天龍「え?」
榛名「な、にが?」
電「ほう、げき?」
響「逃げるんだ!弾薬も燃料も無いんだ!戦えっこない」
ドォォン
2発目の弾丸が電にめがけて飛んでくる
電「嫌、なのです」
ガキン
提督「おい、深海棲艦共………なに俺の仲間を狙ってるんだよ………………細切れにするぞ………………」
天龍「は?」
ドォォンドドドドォン
提督「………………まだ撃ってくるのか………しょうがねぇな、俺がこの手で沈めてやるよ………覚悟………しろよ?」
ボッ!
勇一(提督)が言葉を言い終わった瞬間勇一の姿が消えた
そして次は向かってくる弾丸が消えた………
天龍達は何が起こっているのかが分からず呆然と見ていることしかできなかった
シャッ
次に勇一の姿が天龍達の前に現れたと思ったら右手には深海戦艦の腕が…………握られていた
勇一は数秒の間に距離を詰め弾丸を撃ち落とし深海戦艦に接近し腕をもぎ取った………それは
人間業では無い動き
人間ではあり得無い筋力
人間業では無い圧倒的までの早さ
人間ではあり得ない頑丈さ
天龍「は?」(確かコイツ腕に弾丸が………)
榛名(弾丸が当たっていました………でも)
電(普通なら死んでいるのです)
響「腕が千切れていてもおかしくないそれ以前に」
艦娘達(生きていること事態がおかしい!)
提督「一撃では殺さねぇぞ?少しづつ肉を削って、切り裂いて、苦しめて殺す」
ボッ!
シャッ
提督「誰の仲間に手を出したかを………悔いて死んで行け」
グジュッ パキャァッ ブジュゥゥ
駆逐棲姫「ヤ、ヤメロ!ワルカッタ!ワタシタチガワルカッタ!ダ……ダカラ、ヤメ」
提督?「お前らは、今まで沈めてきた艦娘達や人間が命乞いをして、その願いを………1つでも聞いたか?………助けたか?」
駆逐棲姫「ソ、ソレハ」
言葉に詰まってしまう駆逐棲姫、それもそうだ自分達は命乞いをした人間達や艦娘を容赦なく沈め、殺してきたのだ
提督?「ほら?願いを聞いた記憶があるか?無いだろう?それが自分達の使命、ずっと殺り続けて来たことだもんなぁ?」
駆逐棲姫「ソウカ、コレガムクイトイウヤツカナラショウガナイナ、ワタシタチガイママデヤッテキタコトトオナジコトヲ、サレルダケナノダカラ」
提督?「っっっ!」
(これが俺のやって来たことか、これだけの罪を犯してきたんだ何をされても文句は言えねぇな報いを受けるだけさ………)
提督「………………駆逐棲姫、だったな」
駆逐棲姫「ソウダ、シヌマエニオマエノナマエヲキイテオコウ、ワタシニバツヲアタエタオトコトシテオボエテオコウ」
提督「そうか、俺の名は神矢勇一だ」
ヒュッ
駆逐棲姫の顔に向かって拳を降り下ろす勇一の力なら簡単に………ザクロのように割れるだろう
ドゴォッ
勇一の拳は駆逐棲姫の顔に命中…
せずに、顔の横にあるコンクリートを砕いていた
提督「これで、お前は一回死んだ………後は好きにしろ………」
駆逐棲姫「マ、マテ!」
提督「さっさと海に帰りな、俺の気が変わらないうちに」
提督「よぉ、お前らは大丈夫だったか?」
電「それはこっちの台詞なのです!」
響「怪我は!」
提督「ん、怪我?腕が折れた程度だ」
榛名「程度じゃありません、今すぐ病院に!」
提督「急に優しくなったな?」
天龍「当たり前だろ、命懸けで戦ったやつに酷い態度をとれるかよ」
天龍、電、響、榛名(それに惚れちゃったし(れちまった、ちゃったのです))
提督「お前らは、もう寝ろ病院なら一人で行くから」
榛名「駄目です!」
響「そうさ!危ないよ」
天龍「しょうがねぇから着いてってやるよ」
電「電も行くのです」
提督「めんどくせぇな、じゃ5人で行くから」
四人「はい!」「いいぜ!」「なのです」
病院
医者「全治2ヶ月だね」
提督「2ヶ月か、まぁ良いや」
鎮守府
テント
提督「なんでお前がいる?」
駆逐棲姫「オマエニホレタ、イッショニイサセテクレ」
提督「断る」
駆逐棲姫「ソンナコトイワナイデクレ、タンドクデコウドウシテハイボクシタトアレバワタシハタダジャスマナイカクマッテクレ」
提督「俺はお前らの敵、お前らは俺らの敵、わかる?」
駆逐棲姫「ソンナノカンケイナイ、ワタシハモウオマエノショユウブツダ」
提督「………………話は明日にしよう、めんどくさい」
駆逐棲姫「ワカッタ、アシタジックリハナシアオウ」
提督「俺の布団から出ていけ?」
駆逐棲姫「イイジャナイカコレクライ」
提督「もういいや」
駆逐棲姫「フフフ、オヤスミナサーイ」
提督「へいへい」
天龍「他のやつには言うなって言われてるけどどうする?」
榛名「黙っておいた方が良いのでしょうか?」
響「いつか自分から話すって言ってるんだし黙っておこうよ」
電「提督さんと私達だけの秘密なのです」
天龍「秘密」
榛名「提督と………」
天龍「黙っておこう」
榛名「そうですね、隠しておきたい事なんて誰にでもありますから」
響「じゃ、もう寝ようか明日早いらしいし」
電「おやすみなのです」
3人「おやすみ~」
テント
提督「よるな、狭いだろうが」
駆逐棲姫「エヘヘヘイイニオイダー」
提督「俺怪我人だぞ!」
駆逐棲姫「ダイジョウブダイジョウブ」
提督「良いから寝ろ!」
駆逐棲姫「ナデナデシテクレタラオトナシクスルゾ?」
提督「………………」ナデナデ
駆逐棲姫「エヘヘヘ、マタアシタナ」
次の日
天龍「おーい、提督起き……ろ…?」
提督スースー
駆逐棲姫 ダキツキ
天龍「な、なにしてんだーー!」
ナニナニ?ナニガアッタノ!
響「これは」
電「は、はわわわわ」プシュー
榛名「うそ、そんな」
天龍 響 電 榛名「なんで、提督が………駆逐棲姫と………抱き合って寝て………」
駆逐棲姫「ウウン、ナンダ?ウルサイナ?」
天龍「お、お前提督が倒したんじゃ………」
駆逐棲姫「ダレダ?オマエ」
響「ここの鎮守府の艦娘さ」
駆逐棲姫「アア、ユウイチノナカマカ」
榛名「は、離れてください!」
電「離れるのです!」
提督「うる、せぇな」
天龍「どうゆうことだよ、なんで倒したはずの深海棲艦がいるんだよ」
提督「あー何でだっけな?」
響「とりあえず離れてくれ」グイグイ
駆逐棲姫「イヤダ、ユウイチノソバニイル」
提督「とりあえず、飯のしたくするから着替えてこい………お前は入渠してこい治るかわからんが」
駆逐棲姫「ワカッタ、ユウイチノイウコトナラキコウ」
提督「顔洗ってこよう」
ガチャッ
睦月「え?」半裸
提督「………まさか俺がアニメのようにこんなイベントに会うとは思わなかったな」
睦月「にゃっ!にゃーーーーーーー!!!!」
コンドハナンダ!フロバダ!
時雨「どうしたんだい!睦月」ガララッ風呂場からの登場
提督「まさか、着替えてるところのイベントだけではなく入浴後のイベントにまで会うとはな……めんどくせぇ」
時雨「………………ッッッ」声にならない叫び
ガチャ
天龍「どうした!睦月」
電「え?あのいけないのです!」
響「わぁお、ほんとにこうゆうのってあるんだね」驚き
榛名「裸なら榛名のでも………」
青葉「青葉………見ちゃいました」
駆逐棲姫「ナンダ?ナニガオキタ?」
提督「………はぁ、なんで俺がこんな目に」
提督「……イッテェ普通ビンタだろうが、顔面に砲撃とか俺じゃなかったら死んでんぞ」
天龍「お前が悪い、使用中なのに入るとか100%お前が悪い!」
提督「お前の裸を見た訳じゃねぇのになんで怒ってんだよ」
電「ひどいのです!昨日の今日で覗きなんて!見損なったのです」
提督「電は電で純粋な目でディスってくるし」
榛名「提督が裸を、提督が裸を………」
提督「榛名は………開けちゃいけない扉的なもの開けちゃってるし」
響「………」ゲシゲシ
提督「響さっきから足蹴るのやめてくれるか?地味に痛いんだが」
響「やだ………」ゲシゲシ
提督「時雨はめっちゃ罵倒してくるし」
回想時雨
時雨「なに?僕になにか用?正直言って迷惑なんだ話しかけないでもらえるかな?それ以上近寄らないで貰えるかい?僕は人間が大ッ嫌いなんだ殺したいほどね………」
提督「殺したいほど………か」(いったい何があったんだ?半年前に………)
回想睦月
睦月「酷いよ!ノックもしないで開けるなんて!」
提督「まぁ、それは俺に非があるが普通顔面に砲撃とかしないだろ?」
睦月「知らないもん!人間なんか深海棲艦に滅ぼされちゃいいんだよ!」
提督「それ、人類を守る側の言う台詞じゃねぇだろ?」
睦月「みんな死んじゃえばいいんだもん!」
提督「皆………か姉妹艦もか?」
睦月「ちがうもん!人間だけだもん!」
提督「人間だけ………か」(本当に何があったんだ闇が深すぎる)
回想終了
提督「あちっ!」
響「 どうしたの!」
提督「油が跳ねただけさ」アチチ
電「はやく冷やさないとダメなのです!」
提督「そんな重症でもねぇよ」
提督(響と電は少しだけ心を開いてくれたみたいだな、だがコイツらも心には深い闇が根を張ってるんだろうな………)
駆逐棲姫「ユウイチ、デタゾ」
提督「ん、ちょっと待ってろよあと少しで終わるからよ」(そういやこいつも心を開いてくれてたな)
天龍「腕がなおってる」
提督「てゆうか、どんな原理で浮いてんだ?お前は?」
駆逐棲姫「シラン、キヅイタラウイテタ」
提督「謎だ………」
提督「飯だぞ~」
時雨「………」ギロッ
提督「謝っただろう?」
時雨「女の子の肌は謝った程度じゃ駄目だよ」
提督「んじゃ、どうすればいいんだよ」
時雨「………自分で考えなよ」
提督「………………わからん」
睦月「………」
提督「後でじっくり考えよ」
天龍「食わねぇのか?」
提督「ちょっと電話してくるわ」
提督「俺だ、元帥に繋げ」
???「俺だ、何て言われても無理です名前をいってください」
提督「お前、大淀じゃないな?」
???「そうですよ?」
提督「しょうがねぇ、神矢勇一だ繋いでくれ」
???「階級は?」
提督「少佐だが」
???「わかりました、今繋げますね」
提督「おい、ジジイ」
元帥「ワシに向かってジジイとはどこの馬鹿者だ」
提督「うるせぇよ、お前んとこの鎮守府潰すぞ?」
元帥「そ、その口調勇一か?」
提督「そうだ、俺だよ」
元帥「それで、なんのようだ?」
提督「ああ、元帥様に馬鹿者からのお願いだよ………」
元師「す、すまんそうキレんでくれどんなに階級が高くともこのように相手しないとダメなんじゃよ」
提督「気にしてねぇよ、そっちにも立場ってもんがあるんだ」
元帥「いいのかの?いつも通りで?」
提督「こっちもいつも通りで話す」
元帥「それで?お願いとはなんじゃ?お主程の者がワシなどを頼るなど」
提督「なに、ちょっとそっちからこっちに送って欲しい艦娘がいるんだ」
元帥「ワシの大和はダメじゃぞ」
提督「別にいい、欲しい艦娘は………………」
提督「よし、お前ら食い終わったな?そんじゃ行くぞ?」
天龍「行くって、どこにだ?」
提督「昨日言ったろ?服を買いにいくと」
電「新しい服なのです!?」
提督「今から服屋に行くからな、門の外に行きな、タクシー呼んであっから」
響「提督は行かないのかい?」
提督「俺が行かなかったら誰が服の金を払うんだよ?」
駆逐棲姫「ワタシハルスバンカ?」
提督「お前にも来てもらう」
駆逐棲姫「 ドウヤッテ?ワタシノアシハナイノダゾ?」
提督「車椅子にでも乗ってもらうさ」
青葉「それより提督~?朝から気になっていたんだけれどもその腕どうしたんですか~?」
提督「折れた」
青葉「折れた?なぜです?」
提督「昨日雨降ったろ?そんときに落雷で倒れた木に潰された」
青葉「それは大変ですねぇ~」
時雨「いい気味だよ………」(大変だったね)
青葉「そうですねーそのまま死んでくれれば良かったのに」(あららそれは大変ですねぇー)
提督「お前ら、心の声と本音が逆だぞ?」
「服屋」
提督「長ぇ」
響「これなんてどうだい?」
榛名「こっちのワンピースなんてどうですか?電ちゃん?」
電「えっとえっと」アタフタ (/ω・\)チラッ
提督「缶珈琲でも、買ってくるか」トウソウ
響「提督電の服を選んでくれないかな?」
提督「俺には、そーゆーののセンスは全くないぞ」トウソウシッパイ
響「そうかな、今着てる服も似合ってると思うんだけど?」
提督「サンキュ、だが服のセンスが無いのは本当だからな?服とかオシャレ?とかに全く興味ねぇし」
天龍「んなこと言わずによ、こっちのワンピースとこのスカートの組合せ、どっちが電に似合う?」
提督「………ワンピースじゃないか?」
榛名「それじゃあ、このTシャツとこのこっちのTシャツどっちが似合いますか?」
右手に薄ピンクのTシャツ左手に赤いTシャツ
提督「右、左は榛名には派手じゃねぇか?榛名は、なんつーかお嬢様?的な感じだからな」
榛名「お嬢様………」/////
提督「服は好きなだけ買って良いぞ、俺は珈琲買ってくる」
服の合計金額7人合わせて143422
天龍「買いすぎた………」
榛名「だ、大丈夫ですよ提督は優しいですから(多分)これくらい」
響「今からでも減らさないと」
提督「お前ら………」
時雨「なんだい?好きなだけ買って良いって言ったのは提督あなたじゃないか?」(さぁ化けの皮が剥がれるかな?)
提督「この程度で良いのか?もっと買っても良いぞ?」
電「え?」
提督「これ以上要らないんなら会計済ませるぞ?」
時雨「僕は別にいい」(彼の化けの皮は相当厚いらしいな………この程度じゃ薄皮一枚剥げやしない)
青葉「別にもう大丈夫です」(時雨さんの作戦は失敗に終わりましたか………では次の手で行きましょう)
天龍「大丈夫だろ?これくらいあれば」
榛名「榛名は、かわいい服が買えたのでそれでいいです」
提督「そうか、じゃ次いくぞ」
店員「ありがとうございましたー」
天龍「腹へった」
提督「なんか買うか?」
電「作らないのです?」
提督「一端鎮守府に戻るしかねぇぞ?俺が作るんなら?」
天龍「んなめんどいことしないだろ」
提督「ファミレスでも行くか」
榛名「ファミレス?」
提督「ファミリーレストランの略だったか?」
青葉「どんなところです?」
提督「飯食うところ」
時雨「そんなのレストランってついているんだから誰でもわかるよ」
提督「だったら聞くな」
睦月「もうそこいこうよ、お腹すき過ぎだよ」
提督「わかった、とりあえず探してくっから待ってな」
天龍「気を付けろよ?怪我人なんだからよ」
時雨「天龍………」
天龍「なんだ?時雨お前が話しかけて来るなんて珍しいな」
時雨「昨日本当に何があったんだい?」
天龍「昨日別に?」
時雨「じゃあなんで、あんな奴への好感度が上がっているんだい?」
天龍(そういやなんでだ?助けてもらったからか?嫌その程度で俺等の怨みが消えるわけねぇ………あのときはドキドキしてて、怖くて………惚れた………惚れた?)
極限状態、もしくは怖いときなどドキドキしている状態で告白などをすると成功する………というのを聞いたことをあるだろうか?この現象を「吊り橋効果」というドキドキしている感覚で告白などをされると、怖い感情や緊張などを脳が「この人のことを好きなんだ、ドキドキするのはこの人が好きだから」等と勘違いをしてしまうのだ、正に天龍はその状態だった
天龍「そういやなんで俺が人間なんかを?」
時雨「やっぱり、食事の時に惚れ薬か何かを入れられたんだじゃなきゃ人間なんかに好意を抱くはずがない」
天龍は思った薬を盛られたから俺はあいつを好きになっていたんだじゃなきゃ一時の間でも好きになるはずがない………と
天龍「チッあの野郎、変な真似しやがって」
前の屑提督には半分の艦娘が薬漬けにされそうになっていた………だがもう半分薬物漬けにされていたということだ、天龍もその一人である「薬」という言葉は2度と聞きたくない呪いの言葉同然である、目の前にいる時雨、睦月も同じく無理矢理麻薬を打たれ薬物依存にされていた………
天龍「あの野郎、偽善ぶりやがって‼やっぱり中身は一緒じゃねぇか!」ギリッ
青葉「天龍さんしばらくの間だけそのままの状態でいてくれますか?」
天龍「どういう意味だ?青葉」
青葉「演技をしていてください、さっきのままで」
天龍「?」
時雨「なるほど、それなら」
提督「めんどくせぇ、よく考えればググれば良いのに………見つけた後に言うことじゃ無いな」
提督「おーい、ファミレス見っかったから行くぞ」
男1「ねぇ~ねぇ~良いじゃん俺らと遊ぼうぜ?」
榛名「お断りします、人を待っているので」
男2「そんな男より俺が満足させてやるからさ」
提督「おい、テメェ等俺の連れになにか用か?」
男3「あぁん?野郎はお呼びじゃねぇっての」
提督「ほれ飯食いに行くぞそんな奴等ほっておけ」
男2「あぁ!!んだテメェ急にシャシャリ出てきやがって」
提督「あ~、ほんっとにめんどくせぇ」
男1「なんだぁ?女の前だからって良いカッコしようとしてんのぉ?病人は大人しくしとけよ」
提督「馬鹿なのか?怪我人にはなったが病人にはなってぇよ日本語を小1からやり直してこい」
男1「舐めてんのかテメェ!」
提督「良いか?………俺は警告してやってんだ………さっさと失せろ」
ナンパ男達「んだどゴラァ!」
提督「警告はしたぞ?」 ブンッ
グリッ
男2「あぎゃあ!」
男3「テメ!一樹に何しやがる」
提督「何って、正当防衛」
一樹「いでででででで」
男1「一樹を放しやがれ」ブンッ
ドッペキャッ
男1「 ああああぁぁぁぁあっ」
提督「お前も、やるか?」
一樹「すっ、すいませんでしたァァァァ」トウソウ
男1「あっおい待てよ!」
提督「お前も謝るんなら放すが?」
男3「うるせぇよ!このくそやァァァァァァァすいません!すいません!」
「さっさと失せろ」ゲシッ
「待ってくれ!一樹、正人」
正人「………お、覚えてろよ!」
提督「ァァン?」
男3「ひぇぇぇぇぇーー!」
榛名「それ、比叡姉様のセリフ………」
提督「めんどくせぇ………」
キング☆クリムゾン!
ファミレス
提督「マルゲリータとサラダと後ステーキを塩味と珈琲を食後で頼む」
響「えっと、ナポリタンとデザートにショートケーキ」
電「えっと、えっとペペロンチーノとデザートにパフェが欲しいのです」
榛名「シーフードドリアとサラダを青じそでお願いします」
天龍「そうだな、ダブルハンバーグとポテトサラダとデザートに抹茶プリンだ」
時雨「僕はこのチキンステーキとポテトフライとチョコケーキを貰おうか」
青葉「この和風パスタとチキンソテーとパンプキンパイで」
店員「了解しました、少々お待ちください」
提督「ファミレスなんか久しぶりだな」
榛名「そうなんですか?榛名ははじめてです」
提督「そういやお前ら、前の………萩原の時食事は取ってたか?」
5人「………………」
時雨(そうきたか、古傷………イヤトラウマを抉ってその反応を見る、中々良い趣味してるじゃないか人間………)
青葉(さっきの不良を使った作戦は失敗に終わりましたがまさか自分から首を絞めてくるとは………)
提督(無言、つまりは言いたくない………まともに食わせられてないんだろうなぁ、この様子じゃ簡単な野戦食のようなものカロリーメイト辺りの質素………イヤ最低限以下の食事か)
提督「言いたくないなら言わなくて良い無理矢理聞こうとはしない、ただ自分から話してくれる日を信じて待ってるからな」
時雨(なんなんだ?この人間は?前の提督………萩原のような負の感情のようなものが一切感じられない)
天龍(なにが信じて………だ俺等に惚れ薬を飲ませて強制洗脳のようなことしやがって、だが何でだろうなイヤな感じがしない)
睦月(なんなのぉ、この人間………裸を覗いたと思ったら優しくして………でも人間は外道なんだ!如月ちゃんにしたようなことをいつか私たちにもやるんだ!)
店員「お待たせした、ナポリタンとペペロンチーノとポテトサラダと和風パスタです、残りのお品ものはもうすぐ出来上がるのでお待ちください」
提督「わかった、後トイレってどこにあるかな?」
店員「トイレですね、それならレジの奥に進んで左側が男性用となっています」
提督「ありがとう」
電「これが、ペペロンチーノ………いただくのです」
提督「飯は逃げねぇから、ゆっくり食え」
電「ふぁい、わかったのです」
提督「口に入れたまま話すな」(必死に餌を頬張るリスみてぇ)
提督「ふぅ~食った食った」
榛名「美味しかったですね」
天龍「外にゃ、こんな旨いもんがわんさかあるのか?」
提督「当然」
時雨「何で君が威張るんだい?」
提督「一応俺も料理する側なんでな」
青葉「そういえばそうでしたね、忘れてました」
提督「誰が朝飯作ったと思ってんだ?」
天龍「悪り、俺ちっとトイレ」
時雨「それなら僕も」
青葉「青葉も行きますぅ」
提督「んじゃ戻ってきたら、出るかんな」
天龍「へーい」
トイレ
天龍「どうする?全く尻尾を見せねぇぞ?」
青葉「騙し合いでは敵いそうに無いですね」
時雨「それ以前に嘘をついているかすら怪しいんだ」
天龍「どういうことだ?最初っから真実しかいってねぇのか?」
時雨「多分、僕よりもアイツの話術が勝っている確率が高い、もしくは本当の言葉を隠しているのかも」
青葉「どういうことです?」
時雨「つまり、アイツの言葉は最初っからすべて嘘ってことだよ、最初からすべて嘘なら僕が見分けられない可能性がある話だけどね」
天龍「ッチ、やっぱ上っ面はマトモでも裏は底無しか」
提督「駆逐悽姫は先に帰っちまうし、あいつ等は便所長ぇし」
電「あっ、戻ってきたのです」
天龍「待たせたな」
提督「行くぞ、会計は済ませておいた」
時雨「へぇ、早いね」
提督「別に?お前らが長かっただけだろ?」
天龍「さて、次はどこ行くんだ?」
提督「そうだな、次は携帯か?」
天龍「ケイタイ?なんだそれ」
提督「電話」
榛名「今はケイタイというのですね?」
提督「実物を見た方が早いな」
その後は携帯買いに行って夜飯(コンビニ)を買って寝た
次の日
提督「う、んぅん?」
提督「何で俺造船所で寝てんだ?」
妖精「ワスレチャッタノ?、キノウカエッテキテカラはなしをシタジャナイカ」
提督「………………あ~そうだったな」
昨日の夜にどうしたら他の妖精も目覚めるか話をしてみたところ、この状況になったのは提督不在のためなので近くにいたらどうかと言う話になったのだ、そして実験もかねてここで寝てみた
提督「反応は………無さそうだな」
妖精「イチニチフツカジャ、ソウソウメザメナイトオモウ、カナリノキカンホウチサレテイタカラネ」
提督「全ては身から出た錆………か」(アイツ等めんどくせぇこと押し付けやがって)
妖精「キョウハナニスルノ?」
提督「とりあえず、この鎮守府ぶっ潰して建て直す」
妖精「フェ?」
提督「まずはアイツ等に話をしてからだな」
天龍「あ?なんだって?」
提督「この鎮守府ぶっ壊す」
天龍「どうやって?」
提督「お前らの艤装と俺の拳」
天龍「なんで?」
提督「お前らにとって嫌な思い出しかねぇから?」
天龍「疑問形………」
時雨(なるほど、僕らは整備をしていないから何が起こるかわからない、そこを逆手にとって処分するつもりか中々良い趣味してるじゃないか………人間)
青葉(整備をしていませんから、起こる現象としてはジャム(弾詰まり)が起こって暴発を狙っているか未整備なら発火もありえますね、頭が回りますね………人間)
榛名「でも私たちは半年の間整備をしていないのでまともに弾が撃てないと思いますよ?」
睦月「拳って何?人間程度の力で壊せるとでも思っているの?」
榛名「壊せますよ?だって提督は深「榛名?
」k………」
提督「脆くなってっから簡単にへし折れんだろ?それに装備のことなら心配ない10:30には明石が来るはずだ」
電「どういうことなのです?」
提督「昨日の朝俺は電話してただろ?そんときに元帥に頼んで(脅迫)して送ってもらった」
時雨(送ってもらった、ねぇまるで郵便物のように言うじゃないかやはり上っ面だけ心の中では物扱いか………まぁわかってたけどね)
提督「とりあえず、ぶっ壊すんで準備………明石が居ないと無理か」
青葉(やはり道具としか見ていないようですね、クズはクズ外面上を繕ってもいづれボロが出る青葉と時雨さんを前にして2日ももったのは誉めてあげましょう………)
提督(よくこいつらも敵だった駆逐悽姫とも馴染んでるし、やっぱ人間が一番の敵になってんのか?)
天龍「10:30か、とすると後三時間ちょいか」
提督「そうだな、アラームセットして二度寝しよ………」
妖精「マタネルノ?ネテルアイダボクハナニヲシテレバイイノ?」
提督「………点検?」
妖精「テンケンダネ‼ゾウセンジョカイ?ソレトモニュウキョジョ?」
提督「好きにしろ」(冗談で言ったんだがそれとキラキラしてるし)
天龍「んじゃ俺は稽古してくるわ」(お前を殺す訓練を………な)
時雨「なら僕も行くよ、組み手位しかできないけど」
睦月「組み手なら睦月もやるぅ」
青葉「睦月ちゃんと組み手したら勝てませんよ………」
提督「怪我するなよ」(睦月……それほど強いのか?)
提督「………」スースーバクスイチュウ
ガチャ
???「今なら殺れる………」
提督「………」スヤスヤ
???(気持ち良さそうに寝やがって………今からその顔が苦痛に変わるのが楽しみだぜ)
提督「ん、んぅ」寝返り
???(ビビらせやがって)
提督「やはりまだ怨みは深いようだな」
???「起きてたのか!」
提督「いんや?今起きたんだが?」
???「完全に寝てたのか………なら、なぜ気づいた」
提督「殺意を向けられて、気付けないほど甘くねぇよ、俺はな」
???「チッ人間の癖に鋭いじゃねぇか」
提督「俺がファミレスを探しに行って帰ってきたときのお前の雰囲気が変わっていたのでな警戒させてもらった」
???「そっから気づいてたのかよ」
提督「それで?なんで寝込みを襲うようなことしてんだ?天龍………」
天龍「襲うようなことじゃねぇ、実際に襲ってんだよ」
提督「そうか、今回は不問に………イヤやめとくか」
天龍「元帥に頼み込んで俺を消すか?」
提督「これからも殺しに来いよ、そしてお前……お前らが殺せないとわかるまで殺しに来い」
天龍「あ?どういうことだ?」
提督「そのまんまだ、何度でもあらゆる手を使っても俺は殺せない、と諦めさせてやるよ」
天龍「頭おかしいんじゃねぇの?俺だったら即座に排除するぜ?そんな危険因子」
提督「なに、俺に殺意を向けるやつなんて久しぶりなんでな」
天龍「マゾか?」
提督「叩き切るぞ?」
天龍「おお、怖い怖い俺は撤退させてもらおうかね」
提督「いつでも来い、無駄だということと力の差を教えてやるからよ」
???「ここが噂の問題提督の鎮守府………半年前に崩壊し閉鎖たのでは?」
???「していたらしいんですが、今回の提督は色々と………その、なんというか規格外らしいので」
???「規格外?どういう意味で?頭がいいとか?」
???「詳しくは聞かなかったんですが、一人で戦争を起こせるくらい規格外過ぎるらしいです」
???「一人で戦争を?上も過大評価しすぎじゃないかしら?」
???「実は、過大評価とかではなくて本当らしいんですよね………」
???「どんな筋肉モリモリのマッチョマンよ?訳がわからないわ」
???「そろそろ中に入らないと、時間に間に合わなくなるわ」
???「なんか不安になってきたわねぇ、鳳翔さんもそう思わない?」
鳳翔「そういわれると不安になってきました明石さんは?」
明石「緊張もするし、どんなガチムチ野郎が出てくるのかも不安だし」
鳳翔「が……ガチムチ?」
明石「なんでもないわ」
鳳翔「は、はぁ」
明石「しっかし、ボロいわね」
鳳翔「半年の間なんの整備もされてませせんしね」
明石「これは直すのが大変そうね」
鳳翔「業者に頼んだ方が早いですしね」
明石「これ直すんだったら、かなりの費用かかりそうね」
鳳翔「あ、そろそろ約束の場所ですよ」
睦月「ていっ!せやっ!」
提督「どうしたぁ?そんなもんか?」パシッブンッ
睦月「そんな攻撃当たらないよぉ!」ビュッ
提督「おっと」(なんのためらいもなく目玉を抉りに来やがった………いいねぇ楽しませてくれる)ザリッ
睦月(蹴りが来る!)
提督(かかった)ビュッ
睦月「ぅえっ!」(足はフェイント!?本命は右ストレート!)
提督(と、思ってるだろうが右ストレートまでがフェイントなんだよなぁ)
睦月「うそ………」
顔のすぐ近くに脚が止まっている
提督「お前は足はフェイントで本命は構えてた右のストレートだと思ってたんだろ?実はその右ストレートまでがフェイントで本命は最初っから蹴りなんだよ」
睦月「ははは、勝てると思ったんだけどなぁ」
提督「惜しかったな、戦闘では相手の次の手、次の細工を考えながら戦うのが定石だな」
睦月「にゃははは………相手の考えていることが直感で分かるなんて卑怯だよぉ」
提督「ま、いい線いってたがな」
鳳翔&明石「………………は?(へ?)」
提督「基礎から学べば敵無しかもな」
鳳翔(あの人が提督ですかね?)ヒソヒソ
明石(わからないわね………)ヒソヒソ
提督「ん?誰だ?」
鳳翔「あ、はい本日ここの鎮守府に配属になりました鳳翔です」
明石「同じく明石です」
提督「ん?頼んだのは明石だけのはずだが?」
鳳翔「山本武臣元帥が「料理が出来るものが居ればあやつもインスタント等を食べなくても良いだろう」と、おっしゃっていたので」
提督「………ああ、そうか」
明石「それで?私が必要なんでしょ?」
提督「ん、そうだ明石には着任早々悪いが早速仕事をしてもらう」
明石「開発?建造?」
提督「艦娘達の艤装のメンテナンスと造船所等の機械の点検を頼みたいんだが」
明石「ん、わかったわ」
提督「俺も出来ればいいんだが、あいにく構造が解らなくてな、できれば艤装のメンテナンスを先にしてくれると助かる」
明石「そうよね、いつ深海棲艦が出てもいいように艤装はちゃんとメンテナンスしておかないとね」
鳳翔「あの、私は買い物にでも行きますね」
提督「ん?ああ、大丈夫だ」
鳳翔「やっぱりインスタントですか?」
提督「買い物には天龍達に行ってもらっているインスタントではなく普通の食材をな」
鳳翔「料理、できるんですか?」
提督「多少はな」
明石「ああ、そうだ!提督」
提督「なんだ?」
明石「一応入渠施設を見てもいいですか?」
提督「わかった、案内しよう睦月鳳翔を頼んだぞ」
睦月「しょうがにゃいにゃ~、言うこと聞くのはシャクだけど同じ仲間の鳳翔さんのためだからね」
提督「妖精が眠っているんだが理由を知らないか?」
明石「妖精が眠る?それは彼らだって生きているんだから眠くなれば眠るでしょう?」
提督「睡眠というようには見えないんだ、どっちかって言うと冬眠のような」
明石「冬眠………ですか、今までに無い例ですね?ボイコットや数が減るというのは何度かありましたが動かなくなるのは初耳です」
提督「わからないか、コイツが言うには俺が居ればなんとかなるかもって話しはしたけどよ」
明石「コイツ?」
提督「ん?ああ、出てきていいぞクリス」
提督「誰ですか?クリスって」
妖精「ヨンダカイ?」
提督「話は聞いてただろ?」
妖精「キイテイタヨ,ボクガオモウニハテイトクトハナレテイタコトガゲンイントオモワレルンダヨ」
提督「どう思う?明石」
明石「よ、妖精が喋ってる?どういうこと!」
提督「がっつくな、襟をつかむな」
明石「え?あ!すいません取り乱しました」
提督「クリスが言うにはクリスは珍しい名有り妖精らしい後妖精が仕事をするための大元であって、俺らの言葉で言うなら司令官ってとこだな」
明石「なるほど、四割位しか理解できませんが後でまとめますね」
提督「そんでクリスはここの妖精の司令官と言ったな、つまりは他の妖精が目覚めていてもコイツが居なければ建造も開発もできない、そういう意味では運が良かったな」
妖精→クリス
クリス「エッヘン」
提督「まぁ、クリス一人じゃ建造も開発できないがなプラマイ0だ」
明石「なるほど、妖精にもそんな仕組みが」
提督「ここだ」
明石「そう言えば提督なんで腕が折れてるんです?」
提督「まぁ………階段から落ちた」
明石「そうですか、お大事に」
提督「濡れてっから気を付けろ………」
明石「うひゃっ!」ツルッ
ガシッ
提督「言ったそばから」グイッ
明石「あ、ありがとう」
提督「大丈夫か?」
明石「………ちっ、近いわよ!」ドンッ
提督「おっ、つっ(ツルッ)とぉ!」 ドボン!
明石「あ、すいません提督!大丈夫ですか?」
提督「プハッあ~あ服が濡れちまった」
明石「て、提督早く出てください!」
提督「何をそんなに慌てているんだ?」
明石「提督が落ちたところは艦娘を直すための湯が張ってあるところです」
提督「それがどうかしたのか?」
明石「知らないんですか!その水は人間にとって猛毒なんですよ」
提督「おぉ、そりゃやべ、え?な?」
明石「早く出てください」ヒッパル
パキッベキュゴキキコキャッ
提督「いっ、デェェェェェェェ!!」
明石「まずい!早く出さなきゃ!」
ベキュゴキャックリュッコキャッベキュ
提督「う、っぁああ!」
ペキャゴキミシッ
提督「ん?………………痛くねぇ?」
明石「は!」
提督「よっと」ザパッ
明石「だ、大丈夫なんですか?」
提督「多分」
明石「本当に大丈夫なんですか?」
提督「全く体に異常は感じられん」
明石「それは良かったですけど、体調が悪くなったら直ぐに言ってくださいね」
提督「わかった、聞きてぇんだが本当なら人間はどうなるんだ?」
明石「毛髪は抜け落ち2度と生えてこなく身体中の皮膚が焼け爛れ腐り落ちます」
提督「お、拷問みたいだな」
明石「まぁ、拷問にも使われるらしいですよ?まぁ運が良ければその程度ですが」
提督「運が良ければ?悪ければどうなるんだ?スッゲェ気になる」
明石「運が悪ければ、全身から血が吹き出し血管は契れ骨は捻れ筋肉は異状膨張し破裂するらしいです、それに中途半端な回復力がついてしまって死にたくても死ねないんです」
提督「グロ………ん?」
明石「どうしました?まさか異常が!」
提督「………」右手を振り上げ左腕のギブスに叩きつけるベキッ
明石「ちょっ!何してるんですか折れてるんですよね!」
提督「やっぱりか」カランッ ピキッ
明石「何がやっぱりですか!もう1回病院いかないと!」
提督「治ってんな」左腕を振ったり手の握ったり開いたりする
明石「う、そ?異例だわ」
青葉「失敗に終わってしまいましたか」
時雨「死なないにしても意識不明くらいにはなってもらいたかったね」
青葉「ええ、あの水の毒性を使って事故に見せかけた殺しができると思ったんですが」
時雨「そうだね、明石さんが落ちる所を見ていたから上層部にも事故で済ませられると思ったのに」
青葉「まさか、適応して治ってしまうなんて考えてもいませんでした」
時雨「これは愚策だったね」
青葉「せっかく滑りやすくなるようにうすーく油を塗っておいたのに」
時雨「そうだよね、でもそのまま滑って落ちるのは確実じゃなかったけど明石さんが突き飛ばしてそのままあの人が入ったときは嬉しかったのに」
青葉「どんなグロ死体が見れるかと思ったら………まさかね」
時雨「異常だねあの人間は」
青葉「ええ、まさにイレギュラーってやつですね」
明石「じゃあ、皆さん艤装を出してください直しますので」
提督「ちょっと見学させてもらっていいか?」
明石「ええ、構いませんよ」
天龍「なぁ、なんで腕治ってんだ?」
提督「後で、明石に聞いてくれ」
明石「えぇ………」
造船所
明石「………」
提督「………」
明石「………………」
提督「………………」
明石(き、気まずい)
提督(艤装の中はこうなっているのか、フィンが回って動いていてこっちは小さな格納庫のようなものがあるな)
明石(真剣に見てるからなぁ、気まずくて進まないなんて言えないし)
提督(フィンは丁寧に埃やススを取り除いてから油を刺すのか、なるほどその部分は取れるのか………ん?その隙間まで洗うのか)
明石(うぅ、あの水に突き落としちゃったのもあるし凝視されてるのもあって変な汗かいてきた)
提督(ほう、各パーツ事に布を変え、油の種類も変えているのか)
明石「ふぅ」
提督「疲れたか?」
明石「あ、大丈夫です」(やだ、ため息してた?)
提督「大体は覚えた、手伝おう」
明石「覚えた?なにを?」
提督「艤装のメンテナンスの仕方と各パーツの掃除の仕方」
明石「あぁ、そう言えばこういう点検の仕方も習いますね」
提督「ほんの少しな」
明石「でもお気遣いだけで良いですよ?立場上私の仕事ですし」
提督「立場上とか関係ねぇよ、俺がやりたいからやるだけだ」
明石「………わかりました、ではやり方を教えるので渡したパーツを掃除してください」
提督「ん、必要ない」
明石「でも海軍兵学校ではここまで教えませんから………」
提督「覚えた、って言ったろ」
明石「覚えた?」
提督「最初っから最後まで2~3回見てたからな全て覚えた」
明石「本当ですか?」(少し意地悪してみようかしら)
提督「問題ないさ」
明石「では、提督が本当に覚えたか見てみますね」
明石「うそ、本当に全て覚えてる」
提督「俺の身体はおかしくてね、まぁ脳の話をしよう」
明石「脳?」
提督「明石にだけ教える、他言するなよ」
明石「はいっ」
提督「俺は1度見たものを覚える事ができる完全記憶ってのを出来るんだ、本当は子供の頃にしかなくて大人になるにつれて失われていくんだ、でも俺は残ってるしスペック的に常人の数十倍の理解力に集中力に記憶力がある」
明石「なるほど」
提督「まぁ、その気になれば頭の中で地図を見ただけでその辺の構造に仕組み等が分かるし俺の脳は次の行動すら分かるほどの性能だ」
明石「次の行動?」
提督「目で見たものを脳でいくつか予想して厳選し行動を読む、俺の目は強化すれば弾丸を見ることが出来る」
明石「ん?え?強化?弾丸?」
提督「ま、今言えることはこんなもんかな」
明石「ちょっと詳しく教えてください」
提督「これでもサービスは多い方なんだがな」
明石「そこをなんとか!」
提督「それは無理だな、そこで見てるんだろ青葉出てこいよ」
明石「??」
提督「出てこないのか?入ってから四番目の支柱に登り影に隠れてこっそり盗み聞きしているんだろ青葉」
明石「ええ、どこですか入ってから四番目?右ですか?左ですか?」
青葉(なんで気付かれたんでしょう、私の気配を消す技術はトップクラスですよ!化け物ですか!あの人は)
明石「青葉~どこにいるの~」
青葉(どうしましょう、下手に動いて見つかるのと大人しく出ていくのどちらが適切な判断でしょう?そうだ、何かを投げてわざと音を出して………)
提督「何かを投げて音を出し、そちらに注意がいっている間に逃げましょう…この辺か?」
青葉「なっ!」(何時の間に後ろにっ!)
提督「気配を殺すのは完璧だったが、話を聞くために息を殺し気配を断つのは上手かったんだがなぁ、俺の話をしたときに感情が少し揺らいだな」
青葉「そ、その程度の微妙な……僅かな変化で気づいたと言うのですか?」
提督「まぁな、正直な所ちょっと油断してた気付かなかったなんてな」
青葉(感情が少し揺らいだ、というその程度の………外面には出ない心理的な変化で完璧に気配を消した私を見つけた………)
提督「しっかし油断してたとは言え、10m圏内に入られたのは五人目だな」
青葉「五人………」
提督「一番最初に入った奴なんて俺が触れられるまで気づかなかったからな」
青葉(!!!こんな化け物染みた気配探知を出来る人物が触られるまで気づかなかった?一体この人はどんな修羅場を潜ってきたのでしょうか………私には想像もできませんね)
明石「あ、居た!あれ?提督も何時の間にそんな所に?」
提督「ん?まぁ、なんだついさっき」
明石「そうですか、とりあえず一回休憩しましょう続きはお昼を食べてからやりますね」
提督「おう、じゃ食い終わったらまたやるか」
(逃げたか、自然に気配を消すのが上手いなあんな伏兵がいるなんてなぁこれは益々楽しくなってくるな………)
鳳翔「あ、おかえりなさい」
明石「ただいま~」
提督「ん」
鳳翔「提督さん?」
提督「ん?」
鳳翔「おかえりなさい」
提督「おう」
鳳翔「提督さん?」
提督「なんだ?」
鳳翔「おかえりなさい」
提督「おう」
鳳翔「提督さん?」
提督「なんだよ?」
鳳翔「おかえりなさい」
提督「………………………ただいま」
明石(流石鳳翔さん、雷ちゃんよりお艦スキル高いって本当らしいわね)ボソッ
提督(お艦スキルってなんだよ、訳わかんねぇ)
鳳翔「お昼出来てますよ、食べますか?」
提督「貰おう、………なんと呼べばいい?」
鳳翔「鳳翔でいいですよ?」
明石「あ、鳳翔さん今日のメニューは?」
鳳翔「今日は、お味噌汁とおひたしに焼き魚と白米それと野菜炒めです」
提督「そうか」(考えてたメニューとほぼ一緒だな、あの材料だとこうなるだろうが)
青葉「あ、」
提督「ん?」
青葉「ご、ごちそうさまでした」
天龍「どうしたんだ?青葉のヤツ」
提督「さぁな」
時雨(青葉の気配に気づく人間、か………殺すのは厄介そうだね)
提督「いただきます」(次に来るとしたら時雨か?)
鳳翔「召し上がれ」
明石「あぁ~、やっぱり鳳翔さんのご飯は美味しいわ~」
鳳翔「ふふっ、ありがとうございます」
提督ズズッ(お、出汁は精進か?)
鳳翔ジー
提督モグモグカチャカチャ
鳳翔ジー
提督モグモグ………モグ
鳳翔ジー
提督(なんだ?さっきからこっち見て)
鳳翔ジー
明石(鈍いわねぇ、こーゆーときに言う言葉があるじゃない)ズズッ
提督「うまい」
鳳翔「そうですか?よかったです」
提督「ごちそうさまでした」
鳳翔「洗い物はこちらに」
提督「ん、わかった明石行くか」
明石「はーい」
鳳翔「行ってらっしゃい」
提督「そうだ、作業に戻る前に妖精の所に行ってみるわ」
明石「あ、私もいきます」
提督「さて、今日中に破壊できればいいのだけどな」
明石「破壊?」
提督「気にするな、後々わかることだ」
造船所
提督「クリス、居るか?」
クリス「ン?ドウシタンダイ?」
提督「整備は進んだか?」
クリス「マァ,ヨンワリクライカナ」
明石「結構きれいですね」
提督「錆とかがなくなってるな………血痕も、か」
クリス「ヤッパリソウイウノハ,ハヤメニナクシテオカナイトネ」
明石「残りの妖精さんはどこですか?」
クリス「アッチニイルヨ」
明石「少し見せてもらっても良いでしょうか?提督」
提督「そんなこと聞く必要すら無いだろ?ここら辺は明石の物になるからな」
明石「ありがとうございます、妖精クリスさん連れてってくれますか?」
クリス「イイヨ,コッチダヨ」
提督「先に艤装を整備しに戻ってるからな」
提督「む、ここは油がかなり溜まっているな、なかなか落ちない………」
提督「しかし、長いな明石のやつ」
クリス「テイトクテイトク,スゴイスゴイヨ」
提督「クリスか、どうした」
クリス「ミンナガ!ミンナガメザメタ‼」
提督「おお、おめでとう」
クリス「チョットキテヨ,ミンナガメザメタカラショウカイシタインダ!」
提督「わかったら、引っ張るなって」
提督「んで?見せたいものってなんだ?」
クリス「ジツハナカマガ、メザメタンダ」
提督「仲間?眠っている妖精達か?」
クリス「ソウナンダヨ、ミンナガイッセイニメザメタンダ!」
提督「そうか、よかったな」
クリス「ウン!コレデテイトクノヤクニタテルヨ」
提督「役に立つ、か」
クリス「ドウシタノ?」
提督「期待してるぜ?」
クリス「マカセテヨ!」
提督「おーい、明石居るかー?」(お、あんな所にワイヤートラップ)
明石「はーい、今行きますよー」
提督「こっちに来るのはいいが足元に気をつけろよ?」
明石「足元ですか?何かあるんですか提督」
提督「ん、ワイヤートラップが仕掛け‥‥‥
明石「わひゃっ」
トラップに引っかかる
提督「クロスボウか」パシッ
明石「顔打った‥‥痛い」
提督「だから気をつけろと言ったのに」
明石「な、なにが?」
提督「ワイヤートラップだ」
???「ちぇ、外したか明石に当たらなかったのは良かったけどトラップを確認するために明石を囮にしたっていうのが気に入らないね、お前はボクが殺すよ、提督」
提督(なんだ、トラップはこれだけか?少々拍子抜けだな)
明石「いてて、クリスちゃんから話は聞いてますよね?」
提督「一応明石が妖精に触ったら淡く光ったんだってな」
明石「ええ、そうしたら目覚めたんですよ」
提督「行ってみるか」
明石「了解です」
クリス「アッテイトク!」
提督「クリス、仲間が目覚めたところ早速で悪いが建物を解体できるか教えてくれ」
クリス「ウーンデキルトハオモウケドココノギリョウシダイカナ?」
妖精「÷:&|%・$→・<:%「<¥〒<5○238&」
クリス「イチオウゼンインセイブツイガイナラカイタイデキルッテ」
提督「生物を解体できたら困るんだが……」
明石「妖精さんだけで、人類絶滅できそうですね」
妖精「:23=*$々&|○/-]]]*6」
クリス「テイトクノメイレイナラヤルヨ!ダッテー」
提督「やらないから、そんな目で見るな明石」
明石「よ、よかったー」
提督「とりあえず少し休憩したら建物をかいたいしてもらいたい」
明石「なぜです?」
提督「俺らトーシロがやるより手慣れた奴がやる方が危険が少ない」
クリス「ソレトテートク」
提督「なんだ?」
クリス「イマカラソッコウデカンセイズヲカクケドリクエスハアル?」
提督「地下施設と脱出経路、後は……訓練場とかだな」
駆逐棲姫「サイキンオマエワタシノコトワスレテナイカ?」
提督「……忘れてた」
駆逐棲姫「ヒドイ」
提督「お前、買い物終わって帰ってきた時から数日居なかったし」
駆逐棲姫「コレヲトリニイッテイタ」
提督「資材、か」
駆逐棲姫「タダデスモウトハオモワナイカラナ」
提督「やるのはこれっきりにしとけ」
駆逐棲姫「ナゼダ?カンムスヨリワタシヲツカッタホウガワタシノナカマニオソワレズニスムダロウ?」
提督「逆だバカ」
駆逐棲姫「ドウイウコトダ?」
提督「お前はたしかに深海棲艦からは襲われないかも知れないが艦娘からの攻撃は受ける」
駆逐棲姫「アッ」
提督「気づいたんならもうやめろよ?」ナデナデ
駆逐棲姫「ワカッタ」
明石「あのー、私はどうすれば」
提督「あー、クリスと話し合って構造決めてくれ俺より詳しいだろ?」
明石「はい、わかりました」
ドォン ドォォン
演習場
睦月「うん、直ってる」
天龍「サビも取れてるしな」
時雨「ッ!!」クルッ
榛名「時雨?」
時雨「……」ドォォン
天龍「ばっ、あっちは陸!」
提督「おっと、ん?なかなか強いな」
時雨「チッ不意を付けば行けると思ったのに」
提督「あ、皮禿げた…それに爪も取れたか、もう少し強くしとけばよかったか」
天龍「……お前本当に人間か?」
提督「生物学上は」
青葉「なかなかやりますね」
提督「鎮守府の解体と建築は妖精達がやってくれるらしいから、今まで通り自由行動で」
その日の夜 クリス視点
クリス「ソノモクザイハアッチニ!」
妖精s「ハイ!」
クリス「ソコ!ズレテル!クギガタリナイ!」
妖精「トッテキマス!」
妖精「ココデスカ!」
クリス「チガウ!モウスコシミギ」
妖精「ココ?」
クリス「ソウ、ソコ!」
翌朝
提督「マジ、かよ」
昨日解体と設計を頼んだのに1夜明けたら鎮守府が出来ていた
提督「変体技術……ってやつか?」
榛名「凄いです」
第1章 異能提督着任 end
しばらく……てゆか最近投稿してませんすいません……ネタが尽きましたかなりのスローペースになりますお許しください
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