平和すぎる鎮守府の日常
皆様始めまして。
平和すぎて毎日暇してる鎮守府内でいろんなことが起こる短編SSです。
初めて書くので拙いところがあると思いますが、温かい目で見ていただけると喜びます。
※生存報告と更新一時停止のお知らせ
皆様お久しぶりです。作者のみさきちでございます。
執筆中に現在使ってるパソコンが不調になり執筆したデータまで吹っ飛んでしまったため、買い替えを検討している最中でございます。
ですので大変勝手ではありますが、パソコンの買い替えが済むまでは一旦更新を停止します。
新しいエピソードを楽しみにしていただいた方、また応援してくださった方には、申し訳ありませんが今一度お待ちください。
以上生存報告とお知らせでした。
※注意
・キャラ崩壊、設定の改変
・戦闘描写基本なし
・自分が持ってない艦娘は基本的に書けないかも
・この手のものを書いたことがないので、誤字脱字、さらに文章におかしいところがある
・更新は気まぐれ
以上を踏まえたうえでごらんください
時は現代。突如とした「深海棲艦」の出現により、制海権のほとんどを失った人類。
通常の兵器は一切効かず、各地で甚大な被害が出る中、かつての艦艇の魂を持つ「艦娘」と呼ばれる少女が現れる。
艦娘が深海棲艦に唯一対抗できると知った人類は、各所に「鎮守府」と呼ばれる施設を建設。それらを拠点とし、司令官は艦娘を率いて深海棲艦に対し反攻作戦を実行、全面戦争へと突入する。
…なのですが、あることがきっかけで深海棲艦は襲ってこなくなり、かなーり平和となりました。もちろん完全に襲ってこない…というわけではないので、一応警戒のため艦娘や鎮守府などはそのまま運用され、現在に至ります。
これはとある「鎮守府」を舞台にした日常のお話。
・提督
とある鎮守府の司令官。少々いい加減なところがあるが、艦娘のことを大事にするので鎮守府内で不満を漏らす者はいない(一部例外あり)。しかし、
提督Love勢のアタックに気付かずスルーしてしまう朴念仁。趣味はゲーム。
・瑠璃(るり)
提督の妹。兄の着任後、押しかける形で鎮守府に住みつく。機械いじりが得意で艦娘の艤装まで直せてしまう天才。その腕を見込まれ、現在は明石、
妖精と共に工廠技師として働いている。趣味は兄と同じくゲーム。
・電
提督と同じ日に着任した鎮守府内で最初の艦娘。優しい性格で、提督とは一番長いつきあいになるが、艦娘が増えた現在ではあまり提督に構って
もらえず、多少寂しさを感じている。
・大淀
提督が着任した同じ日に秘書として鎮守府に転属された艦娘。転属される前の艦隊での作戦で艤装が破壊されて戦えなくなったが、鎮守府内に廃棄されていた大淀の艤装を工廠技師として働いている瑠璃により完全修復。戦線に復帰している。とはいえ、現在は戦闘がほとんど起きないため、交代制
ではあるが、秘書業務を続けている。
・明石
提督が着任する前からこの鎮守府で「明石ショップ」を経営している艦娘。艤装が錆び付いて廃棄されていたが、これも瑠璃により完全修復。
艤装が修復され工作艦として活動できるようになったので、最近は「明石工房」という名に変わり、改造施設としてショップを増設。艦娘の修復もできるため、瑠璃、妖精と共に工廠技師として働くことも。
・龍驤
関西弁が特徴の軽空母。艦娘を大事にする提督に好意を持っているが、それを伝える勇気はなく、他の艦娘に相談したり愚痴をこぼしたりとある意味で
忙しい毎日を送っている。
胸がないのがコンプレックスで、愛宕などを見ると時々落ち込む。
・金剛
金剛型1番艦の戦艦デース。テイトクには色んなLoveアタックを仕掛けてるのデスが、全く気付いてもらえまセーン!
朴念仁もほどほどにしてほしいデース!
- 正午 執務室 -
提督「んー、もう昼か。電、一旦休憩にして飯でも食うか?」
電「はいなのです。あ、今日は電が作ってきたのです。」
提督「お、それは楽しみだな。何を作ったんだい?」
電「これなのです。」
提督「これ・・・玉子焼きだよな。」
電「そうなのです。瑞鳳さんに教えてもらって作ってみたのです。・・・ひょっとして嫌でしたか?」
提督「嫌じゃないさ。それじゃいただくとするよ。」
提督(しかし・・・なんか嫌な予感がするな。)
バターン
龍驤「提督!瑞鳳に習ってウチも玉子焼き作ったでぇ!食べてみてな!」
提督(あ・・・やっぱり予感当たった)
バターン
金剛「テイトクゥー!瑞鳳に教えてもらって玉子焼き作ってみたデース!」
提督「お前もかよっ!」
電 龍驤 金剛「え?」
- 時は遡って昨日 鎮守府内の食堂 -
電 龍驤 金剛「玉子焼き?」
瑞鳳「そうそう、提督に作ってあげたの。そしたらすごくおいしいって言ってくれて、嬉しかったなぁ。」
電「瑞鳳さんはお料理上手でうらやましいのです。」
瑞鳳「そんなことないよぉ。私は玉子焼きくらいしかまともに作れないし・・・。」
金剛「それでも十分うらやましいデース。比叡も見習ってほしいものデース。」
龍驤「ウチはよく知らないんやけど、比叡の料理ってそんなにひどいんか?」
金剛「ひどいなんてもんじゃないデース。あれで駆逐級を殺せそうな気がシマース。今日の朝食の時も霧島が逃げ遅れて、
覚悟決めて食べたら泡噴いて倒れたそうデース。」
龍驤「うわぁ・・・ご愁傷様やで。」
瑞鳳「・・・よかったら比叡さんに玉子焼きだけでも教えてあげようか?」
金剛「それはありがたいデース。できたらワタシも教えて欲しいデース。(これでテイトクのハートはバッチリネ)」
龍驤「それやったらウチも教えて欲しいで。(提督喜んでくれるやろか)」
電「い、電も教えてほしいのです。(司令官さんに喜んでほしいのです)」
瑞鳳「うん、いいよ。それじゃ今日の夕方、私の部屋に来てね。」
- そして現在 -
提督「でまあ3人とも、瑞鳳に教えてもらって玉子焼きを作ったわけか。」
金剛「皆考えることは同じだったというわけデスね・・・。」
提督「まあまあいいじゃないか。とりあえずお前らが作った玉子焼き、食べてみるとしよう。」
- 電 甘口玉子焼き -
提督「さて、電の玉子焼きはシンプルな見た目だな。」
電「司令官さんは最近お疲れだと聞いたので、砂糖で甘めの味付けにしてみたのです。」
提督「ほう、砂糖か。それじゃ早速・・・。」
パクッ
提督「うん・・・?なんかちょっと甘すぎる気が・・・。」
電「そ、それは暁お姉ちゃんにも相談したら・・・」
暁(回想)「それならかなり甘くしておけばいいじゃない。それで司令官の疲れも一気に吹き飛ぶわ!レディーの言うことを信じなさい!」
電「と言ったのです。」
提督「暁め・・・、まあいいや。いいか電、甘口の玉子焼きと言ってもただ甘ければいいってもんじゃない。
甘すぎると卵の味が死んでしまうから、味付けはほんの少し甘い程度でいいぞ。」
電「わかったのです。次から気をつけるのです。」
龍驤「それじゃ次はウチの玉子焼きや!」
- 龍驤 う巻き -
提督「龍驤の玉子焼きはちょっと変わってるな・・・。中に入ってるのはなんだ?」
龍驤「ウナギやな。う巻きって呼ばれることもあるな。」
提督「そんなものもあるのか・・・。それじゃ食べてみるか。」
パクッ
提督「うーん・・・味がかなり薄いな・・・。」
龍驤「あちゃー、ダメやったかぁ・・・。味が濃すぎてもアレやし、ウナギを白焼きにしたのもあかんかったかなぁ。」
提督「いや十分すごいと思うぞ。ウナギを卵で巻くってことは相当な難易度だろうし・・・。
形も綺麗だから、あとは味付け次第だな。」
龍驤「せやな。もう少し頑張って、提督をギャフンと言わしたるで!」
提督「お、おう。無理せず頑張れよ。」
金剛「最後はワタシデース!」
- 金剛 出汁巻き卵 -
提督「見た感じ電とそれほど変わらないな。ただよく見ると断面の層は少し違うか。」
金剛「ワタシが作ったのはダシ巻き卵というやつデース。ちゃんとした形になるまで結構苦労したデース。」
提督「金剛は相当頑張ったんだな。んじゃ食べてみるか。」
パクッ
提督「ん・・・。卵はふっくら、出汁も薄すぎず濃すぎず・・・。こいつはうまいぞ!」
金剛「ホントデスか!?頑張って作ったかいがありマース!」
龍驤「ぐぬぬ・・・、これはちょっと悔しいで・・・。」
電「金剛さん、司令官さんに褒められて少しうらやましいのです・・・。」
金剛「電ちゃんと龍驤ももう少し努力すればおいしいのが作れると思いマース。だから今度再チャレンジね!」
提督「そうだぞ。2人とも惜しいところまでいってるんだ。すぐにおいしい玉子焼きが作れるさ。」
ナデナデ
電「あ、ありがとなのです・・・。」
龍驤「こ、こりゃ頑張らなあかんな・・・。」
金剛(2人の方が羨ましくて、なんか素直に喜べないデース・・・。)
金剛「それはそうとテイトク。実はたくさん作ってありマース。」
提督「お、そうか。まだちょっと物足りないと思ってたんだ。ありがたくいただくよ。」
金剛「どうぞデース。」
ドサッ
2人「!?」
提督「ファッ!?」
金剛「どうしまシタ?」
提督「あの金剛さん?・・・たくさんあるように見えますが、一体何個作ったんですか?」
金剛「全部で120個デース。」
提督「作りすぎじゃアホォォォォォ!!」
霧島(ナレーター)「それから司令達は、金剛お姉様が作った大量の出汁巻き卵を食べるハメになりました。」
霧島(ナレーター)「ところが電ちゃんと龍驤さんはすぐに力尽き、司令と金剛お姉様2人がかりでも食べきれず、最終的には
赤城さんを呼んで全て食べてもらい、事なきを得たようです。」
霧島(ナレーター)「金剛お姉様。司令のために作るのはいいですが、もう少し量は考えましょうね。」
霧島「ところで榛名・・・。ちょっとトイレ行ってきてもいいですか?・・・昨日食べた比叡お姉様の料理が
まだあたってるみたいなんです・・・。」
榛名「はい。・・・後で胃薬も用意しておきますね。」
霧島「頼みます・・・。う、お、お腹が・・・。」
榛名(今度比叡お姉様が料理を作り出したら全力で止めないといけませんね・・・。
昨日は瑞鳳に何か教えてもらってたそうですし、近いうちに比叡お姉さまがまた何かしでかすかもしれません・・・。)
- 翌日朝 執務室 -
提督「はぁ、腹が減った・・・。昨日は金剛が作りすぎた玉子焼きのせいで晩飯まで食えなかったからなぁ・・・。
当分玉子焼きは食いたくない・・・。」
提督「そういや今日は大淀が執務秘書のはずだから、あとで彼女に少し留守を任せてもらって食堂で間宮さんに
何か作ってもらおうかな。」
ガチャ、バタン
大淀「提督、おはようございます。」
提督「あぁ、おはよう」 グー
大淀「あら提督、ご飯食べてらっしゃらないんですか?」
提督「そうなんだよ。これから間宮さんに頼んで何か作ってもらいに食堂に行くつもりなんだ。
だから少しだけ留守を任せてもいいかい?」
大淀「それでしたら提督のために作ったものがあるんです。ぜひ食べてくれませんか?」
提督「お、おう・・・。」
提督(あれ、何かデジャヴのようなものを感じるぞ・・・。)
大淀「はい、玉子焼きです。昨日瑞鳳さんに教えてもらったんですよ。」
提督「いやぁぁぁぁ!もう玉子焼き見たくなぁぁぁぁい!!」
大淀「??」
- EP1 玉子焼き END -
・EP1あとがき
EP1、いかがでしたでしょうか。
SSというものを書いたことがなかったので、色々駄文なところもあると思いますが、
これを読んだ皆様が楽しんでいただけたら幸いです。
ちなみに甘口玉子焼きの味付けの指摘のシーンですが、あれは自身のこだわりをそのまま表現しております。
もちろん味付けの好みに関しては個人の見解もありますので、皆様は好きな味付けで玉子焼きを楽しんでいただけたらと思います。
EP2に関しては、気まぐれでネタが浮かび次第書くと思いますので、気長に待ってもらえればと思います。
- 1月某日 とある鎮守府内執務室 -
コンコン ガチャ
鈴谷「提督ー!艦隊が帰投したよー、お疲れー!」
提督「お、お帰りー。どうだったよ、近海の様子は。」
熊野「今日も深海棲艦は現れませんでしたわ。いつも通り平穏ですわ。」
電「でも冬の海は寒いのです・・・。」ヘックチ
雷「そうよねぇ・・・。一応艦娘用の防寒着はあるけど、やっぱり寒いわ!」
提督「やっぱそうだよなぁ・・・。あ、ストーブつけようか?」
電「お願いするのです。」ヘックチ
雷「電、大丈夫?風邪ひいてるなら寝たほうがいいわよ?」
電「大丈夫なのです。寒さのせいか、鼻がムズムズするだけなのです・・・。」
提督「ほらついたぞ。近づきすぎて火傷しないようにな。」
一同「ハーイ」
コンコン ガチャ
大淀「提督、今日の分の書類はできてますか?」
提督「はい、これね。それとこいつらさっきの出撃で冷えてるから、鳳翔さんに頼んで熱めの風呂でも用意させてくれ。」
大淀「了解しました。書類はこちらで大本営に送っておきますね。」
提督「頼む。」
- 30分後 -
提督「ふぅ・・・、今日の仕事終了っと。」
大淀「提督、お疲れ様でした。」
提督「おう。しかし、ストーブをつけてるとはいえやっぱり寒いな。こたつでもあれば暖かく作業できるんだけどなぁ。」
大淀「さすがにこたつでは大本営から予算下りませんけどね。」
提督「だよなぁ~。こたつ結構高いし、設置とかも面倒だからなぁ・・・。」
??「それなら我々に!」
??「お任せあれ!」
大淀「あら、瑠璃さんに妖精さん達。」
提督「どこから出てきたんだよ・・・。」
瑠璃「気にしない気にしない。それより兄貴、こたつが必要なら私たちが作ろうか?」
提督「え、こたつって作れんの?」
妖精A「必要な資材と設計図があれば作れるよー。」
妖精B「資材!設計図!」
大淀「まあ、それはすごいですね。提督、それなら全部屋分作ってもらえばどうでしょうか。」
提督「できそうか?」
妖精A「できるよ。必要な資材はこれね。」
提督「何々・・・。各資材10000ずつか・・・。明日大型建造やろうと思ってたのになぁ・・・。」
瑠璃「そんなことよりこたつだよ!全く兄貴は・・・。」
妖精B「お菓子!お菓子!」
提督「お菓子もね、あいよ。ま、全部屋分が資材とお菓子と考えれば安いものか。大型はまた今度だな。・・・ハァ。」
大淀「ちなみにどのくらいの日数でできそうですか?」
瑠璃「妖精さんと一緒ならだいたい1週間くらいかな。」
提督「早いなおい・・・。」
- 数分後 -
瑠璃「それじゃ早速、明石さんの工房で作ってくるねー。」
提督「おぅ。無理せず頑張れよー。」
大淀「まさかこたつの設計図がネットで簡単に見つかるとは思いませんでしたね・・・。」
提督「さすがグー○ル先生だわ・・・。」
- 1週間後 -
瑠璃「ほい、設置完了!あとはリモコンのスイッチ押せばすーぐ暖かくなるよー。」
提督「すまんな瑠璃。だが本当に1週間で全部屋分仕上げるとか・・・。お前と妖精さんの技術力には恐れ入るよ・・・。」
瑠璃「いいっていいって。明石さんもこたつが使えるってことで喜んで手伝ってくれたしね。」
鈴谷「おー、こたつじゃーん!今日はぬくぬくで作業できるね!」
熊野「みかんも用意してきましたわ。和歌山産で、すごくおいしいですわよ。」
提督「お前ら何しに来たんだ・・・。」
鈴谷「ヒドーイ!鈴谷は今日提督の秘書なんだけど。」
熊野「私は書類の提出ですわ。はい。」
提督「おっと、こりゃ申し訳ない。それと熊野、ついでに暖まろうという魂胆だろうが、
お前は今から演習だからさっさと行ってこい。」
熊野 (´・ω・`)
瑠璃「それじゃ自分はそろそろ行くね。今日は明石さんとこで装備改修だからね。」
提督「ありがとな瑠璃。それじゃ鈴谷、書類作業始めるか。」
鈴谷「ハーイ。」
熊野「提督、その・・・少しだけでも・・・。」
提督「ダメ。」
熊野 (´・ω・`)トボトボ ワタクシノミカン
榛名(ナレーター)「その後提督と鈴谷さんはこたつに入りながら書類作業をやりました。」
榛名(ナレーター)「・・・ですが1時間もしないうちに2人とも爆睡してしまい、
数時間後に様子を見に来た大淀さんにこっぴどく叱られたそうです。」
金剛「提督も災難ネー。あ、比叡。ミカン取ってクダサーイ。」
比叡「はい、お姉様。」
金剛「サンキュー。コタツがあるおかげで暖かくて快適デース。もうこのまま寝ちゃいマショウ・・・。」
ガチャ
霧島「そうは行きません。金剛お姉様、比叡お姉様。今から演習ですよ?」
その後は私が組んだ特別トレーニングもこなしてもらいます。」
金剛「ウゲッ、霧島!せっかくコタツ置かれたんですから、今日くらいは見逃してクダサーイ・・・。」
比叡「わ、私もできれば・・・。」
霧島「ダメに決まってるでしょ!ほら、行きますよ!」
金剛「イヤデース!榛名ァァ、助けてクダサーイ!!」
比叡「ヒェェェェェ!」
榛名「いってらっしゃーい。」
ヽ(#`Д´)ノ)) <ハルナァァァ!イッショウウラムデース!! ヒェェェェ! フタリトモウルサイデスヨ!
バタン
榛名「ふぅ・・・、それでは失礼して。」ヨッコイセ
榛名「みかんおいしい。さすがは和歌山産ですねぇ。」
- EP2 こたつ END -
・EP2あとがき
ようやく仕上がりましたぁ・・・。(安堵)EP2、いかがでしたでしょうか。
リアルで同人イベントに行ったあと、ようやく書けるかと思いきや、時間がとれず、
ネタも思うように浮かばないまま艦これ冬イベに突入してしまい、ようやく書きあがった次第でありますハイ・・・。
これが終わった後、とっとと熊野を航空巡洋艦に改装して、E-3の攻略に着手する予定でございます。
U-511、ぜひとも拝みたいものです。
それとコメントにてリクエストいただき、ありがとうございます!
ですので、EP3は叢雲を中心に書いていきたいと思います。・・・クオリティーは期待しないでね。
開始時期に関しては冬イベが落ち着いてからになると思いますので、しばらくお待ちください。
それでは!
- 正午すぎ 鎮守府内食堂 -
叢雲「ここ最近司令官の様子がおかしい?」
吹雪「そうなんです。昨日も・・・」
- 回想 昨日朝 執務室 -
コンコン ガチャ
吹雪「司令官、おはようございます!」
提督「いやぁ・・・これはすっげぇなぁ。ぜひとも行ってみたいねぇ。」ニンマリ
吹雪「?司令官、パソコンで何見てるんですか?」
提督「ふ、吹雪!?入るんならちゃんとノックしてくれよ。びっくりしたぁ・・・。」
吹雪「ちゃんとノックして入ったんですが・・・。」
提督「そ、そうか。それはすまん。」
吹雪「それはそうと司令官、さっき何見てたんですか?」
提督「ん?別に吹雪が見てもつまらないものだよ。」
吹雪「えー、気になりますぅ。見せてくださいよぉ。」
提督「ダメ、ほら早く仕事始めるぞ。」
吹雪「そんなー。」
- 回想終了 -
吹雪「という感じで・・・。」
叢雲「男がニンマリしながらパソコン見るなんて、やることはほぼ確定じゃないの・・・。」
吹雪「で、でも・・・。」
叢雲「いい?吹雪。司令官だって男よ?別にいかがわしいものを見るなんて不思議な
ことでもないわよ。というか女の子ばかりの環境下で一切手を出さないんだから
立派なことじゃない。」
金剛「それはそれで困りマース!さっさとワタシに手を出して既成事実を・・・」
霧島「はいはい、馬鹿なこと言ってないで演習行きますよ。」ガシッ
金剛「イヤァァァァ、もうあんな演習やりたくないデース!」ズルズルズル・・・
叢雲「全く何やってんだか・・・。」
榛名「すいません。金剛お姉様がご迷惑おかけしてしまって・・・。」
吹雪「い、いえ、気にしてないですよ。」
榛名「そういえば何の話してたんですか?よかったらお聞かせください。」
吹雪「実はですね・・・」
かくかくしかじか
榛名「確かにそれは気になりますね・・・。」
叢雲「いや司令官だって男だし、普通でしょ。」
榛名「でもそうとも言い切れないんですよね。」
吹雪「と言いますと?」
榛名「最近提督は仕事終わりに外出することが多くなってるんです。
しかも決まって15時にはでかけてしまうんです。」
雪風「それだけじゃないです。しれぇがどこに行くのか聞いても適当にごまかされて
全然教えてくれないんです。」ヒョコ
龍驤「そして決まって17時には帰ってくるんや。どう考えても何か怪しい店に
通ってるとしか思えへんよ。」ヒョコ
叢雲「まあ・・・そこまで言われると確かに気にならない方がおかしいわよね・・・。」
青葉「それだったら執務室や司令官の私室を徹底的に調べてみましょう。
情報によれば今日も司令官はおでかけするようです。」ヒョコ
叢雲「やめなさいよ。司令官だって知られたくないことはあるでしょうに。」
吹雪「でも気になりますよぉ。」
龍驤「というか今日外出することがわかってるなら青葉が尾行でもしたらええやん。」
青葉「実はこの前もやったんですが、すぐにバレて見失っちゃったんですよね。」
龍驤「お、おぅ・・・。それは残念やったな・・・。」
青葉「というわけで、今日は司令官の秘密を暴いちゃいましょう!」
叢雲「だからやめなさいって!人のプライベートに首つっこんじゃダメでしょうが!」
青葉「でも気になっちゃいますよね?」
叢雲「そ、それは確かにそうだけど・・・。」
青葉(それに今回は叢雲さんの協力が不可欠なんです。協力してくれれば私が
持ってる間宮デラックス無料券を差し上げましょう。)
叢雲(くっ・・・わ、わかったわよ。さすがにそれを交渉材料に出されたら断れないわよ・・・。)
青葉(決まりですね。)
青葉「それじゃ司令官が外出するタイミングを見計らって調査しちゃいましょう!」
一同「おー!!」
叢雲(いいのかしら、こんなことして・・・。)
- 15時 鎮守府正門 -
間宮「あら提督、今日もおでかけですか?」
提督「はい。帰りはいつもどおり17時になると大淀さんにも伝えてください。」
間宮「わかりました。気をつけてくださいね。」
間宮(・・・行っちゃいましたね。)
ピッ
間宮「青葉さんですか?たった今提督がおでかけになりましたよ。」
青葉『了解しました。それじゃ調査を開始しますので、何かわかりましたらそちらにも
お伝えしますね。』
間宮「ふふ、楽しみにしてますね。」
ピッ
間宮(提督ごめんなさいね。私も結構気になってたんです。)
- 同時刻 執務室前 -
青葉「電さん、今日秘書艦だったそうですけど、カギとか預かってないですか?」
電「ごめんなさい。カギは全て司令官さんが管理しているのです。」
吹雪「うーん、どうしましょうか。」
青葉「問題ありません。おそらくこうなることは想定済みですから。」
電「それじゃどうするのです?」
叢雲「そこで私の出番ってわけ。」
吹雪「え、叢雲ちゃんカギ持ってるんですか?」
叢雲「持ってないわよ。これからピッキングでドアのカギを開けるの。」
榛名「それはすごいです!これなら開けられますね。」
龍驤「でもそんな技術どこで習ったん?」
叢雲「司令官に教わったのよ。敵泊地に潜入するときに使えるからって。
まあその機会はこなかったけどね・・・。」
電「で、でも開けてしまって大丈夫なのです?」
叢雲「諦めなさい、電。みんなやる気満々で私じゃ止められないわ・・・。」
ガチャガチャ カチ
叢雲「ほら開いたわよ。」
青葉「それじゃみなさん、執務室と私室を徹底的に調べちゃってください。
間宮さんの話だと17時ほどで帰ってくるそうですが、もしものこともありますから
なるべく早めに見つけますよー。」
- 提督の私室 -
叢雲「吹雪、そっちに何か変わったものはあった?」
吹雪「うーん、ここにあるのはゲームソフトと漫画ばかりですねぇ。」
榛名「こちらのダンボールもゲームソフトばかりです。」
叢雲「引き出しの中もこれといって変わったものは入ってないわね・・・。」
雪風「皆さん、ここに金庫がありますよ!」
青葉「んー、これは簡単に開けられそうにないですねぇ・・・。」
叢雲「さすがに金庫を開けられる技術までは持ち合わせてないわよ。」
雪風「それでは雪風におまかせください!」
龍驤「いやいやいや、いくら幸運艦と言ってもそんな簡単に開くはずが・・・」
カチ
雪風「開きましたぁ!」
龍驤「嘘やろ・・・。」
叢雲「雪風の幸運っぷりを舐めない方がいいわよ。酔った足柄と隼鷹が雪風を賭け麻雀に
無理やり参加させて後悔したほどだし。」
龍驤「ふぇぇ、ウチは絶対アイツと賭け事はしないで!」
青葉「さすが幸運艦ですねぇ。それじゃオープンしちゃいましょう。」
一同「・・・」
吹雪「これ全部始末書みたいですね・・・。」
叢雲「0点のテストを隠す小学生みたいなことするわね・・・。」
青葉「ですがおそらくこれではないんですよね。となるとこの部屋は全滅ですか・・・。」
電「それだと間違いなく執務室しかないのです。」
青葉「ではそっちも探してしまいましょう!」
- 執務室 -
叢雲「それじゃ私は一番怪しいと思うパソコンを調べてみるから、皆は
他の箇所を徹底的に調べて頂戴。」
一同「ハーイ!」
叢雲(司令官、名誉を守るために怪しいデータがあれば消させてもらうわ。
悪く思わないで頂戴・・・。)
- 数十分後 -
電「こちらの資料用整理タンスにも漫画ばっかりなのです・・・。」
吹雪「司令官一体何やってるんですか・・・。」
榛名「でもこっちの収納ボックスは普通の資料ばかりですね。なんだかんだで
まじめにやっていらっしゃるのですね。」
青葉「叢雲さん、そっちはどうですか?」
叢雲「これといって特に何も見つからないわね。」
叢雲(怪しいファイルはないし、ネットの履歴もこれといって怪しいものはない。
・・・やっぱり私の思い過ごしなのかしらね。)
龍驤「こっちは全部終わったで。なぁんも怪しいものはあらへん。」
雪風「こっちも何もありませんでした。」
吹雪「となるとやはり・・・」
青葉「パソコンですねぇ。」
叢雲「といっても何もないわよ。吹雪、やっぱり思い過ごしじゃないかしら。」
吹雪「そんなはずは・・・。だってパソコン使ってたのは確かだし・・・。」
雪風「?これは何でしょうか?」カチ
一同「!?」
青葉「こ、これは隠しファイルですよ!雪風さんナイスです!」
雪風「えへへ、雪風褒められちゃいました。」
叢雲(雪風、なんてことしてくれるのよ!あぁぁもう終わりだわぁ・・・。)
榛名「で、でもこれは提督のためにも見ないほうがいいのでは・・・。」
青葉「ここまで来て今更何を言いますか!こんなスクープ逃す手はありません!
さぁ、フォルダオープンしちゃいますよー!」
叢雲(ごめんなさい、司令官。アンタの名誉は守れそうにないわ・・・。)
カチ
青葉「へ?」
榛名「写真がいっぱいあるようですが・・・。」
吹雪「どれもスイーツ店の写真ばかりです。」
叢雲「どういうこと?」
??「なるほどね、そういうことか。」
ガチャ
吹雪「し、司令官!?どうして?」
提督「間宮さんの様子がおかしかったから、すぐに戻って問い詰めたら
お前達が執務室や俺の部屋を調べてると白状してくれてね。」
間宮「皆さんごめんなさい。バレちゃいました。」
提督「で、目的のものは見つかったかな?」ニンマリ
一同「!?す、すいませんでしたぁ!!」ドゲザァ
吹雪「わわわたしがいけないんです!興味本位でみんなを巻き込んで・・・」
叢雲「いいえ!止めなかった私がいけないのよ!罰を受けるなら私が・・・」
提督「とりあえず落ち着け。別に怒っちゃいないから。」
叢雲「へ?」
提督「まあバレちゃったから仕方ないが、時に叢雲。明日は何だかわかるか?」
叢雲「なんで私?・・・明日が何かと聞かれても特に何も浮かばないわよ。」
提督「それなら教えよう。明日は叢雲がここにやってきてちょうど1年だ。」
叢雲「あ・・・。」
電「そういえばそうだったのです。」
吹雪「それじゃこのスイーツ店の写真は一体?」
提督「答えは簡単。叢雲がここにきて1年のお祝いとしてどこに行くかを調べるための
資料だよ。」
龍驤「んじゃ毎日のようにでかけてた理由は?」
提督「下調べするため。やっぱ知らないと何とも言えないからね。」
榛名「そういうことだったんですねぇ。」
提督「とまあこんな形でバレちゃったが、明日叢雲の着任1年記念ということでみんなで
スイーツを食べてお祝いだぞ!」
一同「やったぁ!!」
間宮(それでしたら私がお手伝いしましたのに。)
提督(それだと間宮さんが頑張ってしまいますからね。たまには皆と一緒に
くつろいでほしいんですよ。)
間宮(まぁ提督ったら。)ウフフ
提督「それじゃ叢雲、明日はどの店に行きたいかい?」
叢雲「べ、別にアンタが行きたい場所でいいわよ。」
提督「おいおい、それじゃ意味がないだろう・・・。」
叢雲「うるさいわね!」
青葉「なんだぁ、せっかくのスクープだと思ったのに・・・。」
龍驤「残念やったな。でも提督らしくてええやん。」
青葉「まあそうですね。そういうことにしておきますよ。」
提督「そういや忘れてた。青葉ちょっといいか?」
青葉「なんでしょうか?」
提督「お前、叢雲をそそのかしてたそうだな・・・。残念だがお前さんはおしおきだ。」
青葉「え、ええ!?そこはオチなく終わるところですよね?」
提督「そんなメタな話は知らん。とにかくお前はおしおきだ。」
青葉「イヤァァァァ、お助けぇぇぇぇ!!」
提督「逃がさん!龍驤、電、何がなんでも青葉を捕まえろ!」
龍驤「そういうことや、勘弁してな。」
電「青葉さんごめんなさいなのです。」
青葉「うわぁぁぁん、理不尽!裏切りものぉぉぉ!!」
大淀(ナレーター)「そんなこんなで翌日みんなで叢雲さんが選んだスイーツ店へ赴き、
叢雲さんの着任1年をお祝いしたそうです。」
明石(ナレーター)「いやぁスイーツおいしかったですねぇ。間宮さんのところの方がもちろんおいしいけど、
たまにはあーいうところで食べるのもいいかもね。」
大淀(ナレーター)「間宮さん、店員さんにレシピ聞きまくって困らせてましたけどね。」
明石「それはそうと提督、ちょっといいですか?」
提督「なんだ?」
明石「昨日、あの後青葉さんはどうなったんですか?」
提督「すぐに捕まえて罰として鎮守府全域の掃除をさせたよ。本当は広場につるし上げようかと
思ったけど、さすがにそれは鬼畜だと思ったからやめた。」
明石「店に来てたときにえらくひどい筋肉痛を訴えてたのはそういうことだったんですね・・・。」オーコワイ
大淀「私からもひとつ。叢雲さんがいかがわしいものがあると睨んでたようですが、実際のところは?」
提督「ない。興味がないわけじゃないが、ゲームと漫画の方がいいからそういうものは今後も
持つ気はないかね。」
大淀「そうですか。」チョットザンネン
提督「他にも何か言ったか?」
大淀「いいえ、なんでもないですよ。」
- EP3 怪しい提督 END -
・EP3あとがき
お待たせしてしまって大変申し訳ありませんでした!2ヵ月かかってやっとのことでEP3完成でございます。
リアル多忙のなか、なんとか完成させようと躍起になってましたが、色々できて頓挫するという悪循環。
今度は執筆ができない状態にまで忙しくなるという状態でここまで時間かかってしまいました。
そしてようやく落ち着き、完成までこぎつけたという感じです。
相変わらず低クオリティーかもしれませんが、また楽しんでいただけたら幸いです。
ちなみに次の話は今月下旬にまた艦これイベント開催ということで未定とさせていただきます。
また気まぐれ更新となりますが、ぜひぜひ、このSSをよろしくお願いします。
それでは!
まってます
こう言うほのぼの系すきです
いやぁ、ありがとうございますです。
2話に関しては概要に書いてますとおり、来週月曜から本格的に書いていきますんで、また見ていただけると嬉しいです。
あとは出して欲しい艦娘など言ってくれれば、持ってない艦娘でない限りは出せると思います。
こういう力抜いて読めるSSは大好物です
欲しい艦娘アリなら叢雲をぜひ
更新待っています
リクエストありがとうございます。
そして2話の更新が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。
本文に書いてありますとおり、3話は叢雲で書いていこうと思います。
ゆっくり見れる作品を目指していきたいと思いますので、また今後ともよろしく
お願いします。
自分もここのサイトでSS書いてるんですが、文才が無くて…面白いですし、読みやすいです。更新待ってます。
ところで、U‐511と呂‐500どちらが好みですか?自分はユーちゃんです。
まだまだ多忙な状況が続いてるので執筆再開はまだまだ・・・。
本当すいません。
ちなみに自分はろーちゃんの方が好きですね。見た目もそうですが、がるるーとかマジ反則。
が、うち潜水艦はデコイにしか使ってないので拝めるのは当分先ですかね・・・。
早くパソコンが手に入ることを祈って待ってます