2019-03-23 22:03:26 更新

概要

あまり主役にされない艦娘のイチャラブ(?)を書きたいと思います。
文章を書くのは10数年ぶりなので、生暖かい目で見てくださいな。

2019/2/12 やべぇ、うちの鎮守府の日常になりつつある・・・
2019/2/13 陸さんの話を書いてますが、現役陸自だと本当に反射神経で号令に従います。
2019/2/20 睦月型多すぎぃ! 話が進みません!
2019/2/21 やっと山場にとりかかれました。
2019/3/10 暗いシーンばかり続きますが、コメディにしますのでご安心を!



あ、変態と言うか、ロリコン注意です。
いよいよ書きたいところに差し掛かりました。
が、艦娘の轟沈表現があります。マイルドなつもりですが、気になる方はご注意を。


前書き

嫁艦ではないのですが、あまりにお気に入りの艦娘とのいちゃらぶがないので、自給自足に乗り出すことにしました。
作中でハリセンボンもフグ科と言ってますが、フグ目ハリセンボン科の間違いでした。

ギャー! レイテ前って設定だったのに、ガンビア・ベイが出てました!
同じ事ができる子に修正しました。

2019/03/08 書きたかったところを書きましたが、描写が足りませんので、間に挟みます。


プロローグ



金剛「Hey テートクう、これでLastです!」


提督「はいよ。これで書類仕事はおしまい、っと」


金剛「まだeveningには早いですが、何をしますカー?」


提督「月曜日だからな、本営から来てる無駄な任務の消化だな。どうなってる?」


金剛「『あ号』が80%デスネー」


提督「そうか。後はルーチンワークだな。お茶もらえるか?」


金剛「提督はsofaで待っててくださいネー。いつも通り、sugarたっぷりですネー」


提督「あぁ、頼む」




金剛「Hey テートクゥ。お待たせしましたー」


提督「いつもながら横に座ろうとするんじゃない! えぇい、くっつくな! 柔らけぇ!」


金剛「mouthではそう言っても、BodyはHonesty(正直)ネー」


提督「どこで覚えたそんな言葉! 向かいに座れ向かいに!」


金剛「マッタク、提督はStoicネ」


提督「ストイックじゃねぇよ」


提督「金剛みたいな美人に好かれるのは嬉しいけどな、」


金剛「ワァオ! 提督にBeauty言われたヨー! 提督、I love you!」


提督「話は最後まで聞け! 言わせろ! そしてノーサンキューだ」


金剛「提督はBeautyは嫌いデスカー?」


提督「嫌いじゃないが、好みじゃない」


コンコン


提督「どうぞー」


卯月「お疲れぴょん! 『最強の天龍隊』遠征から帰ったぴょん」


提督「おぉ、お疲れ様。報告事項はなんかある?」


卯月「無いぴょん。普通に成功したぴょん」


提督「こっちまで来るのは面倒だろうに。荷上場のパソコンで入力すりゃ、メールが入るようにしてあるんだぜ?」


卯月「だってそれだけじゃ、素敵な司令官に会えないぴょん」


提督「嬉しいこと言ってくれじゃねぇか」


卯月「な~んて、嘘ぴょ~ん! 報告おわり~」タタタタタ・・・


提督「・・・・」


金剛「無言でこっち見ないでくだサイ・・・」


提督「まぁ、何だ。紅茶、旨いよ・・・」


金剛「You are welcome」(どういたしまして)


提督「しかしまぁ、睦月型の遠征稼働率は、どうにかせんとな」


金剛「どうするんデス?」


提督「日常訓練しかしてない駆逐艦がいるだろ? 入れ替えを検討してみよう」


金剛「OK じゃdataをまとめるネー」


提督「ちょい待ち、あと10分休もう」



金剛の疑問



金剛型自室



金剛「と言う事があったネー」


比叡「指令は何を考えてるのでしょうか? 金剛お姉さまはこんなに魅力的なのに・・・」


榛名「実は私も・・・」


金剛「What?」


榛名「いえ、大したことじゃないんです。執務中、たまたま指先が触れ合うことがあったのですが・・・」


金剛「提督の指先のFeelはどうでしたか?」


榛名「はい! 男らしく少し硬い、逞しい・・・」


霧島「はいそこまで。話が逸れてますよ?」


榛名「そうでした。それで提督は、熱いものにでも触ったかのように、手を引っ込めてしまいました」ションボリ


金剛「提督は、Bodytouchを嫌がるんですよネー」


比叡「あっ! もしかして・・・」


金剛「What? 比叡、何か思い当たる事でもあるんですカ?」


榛名「言ってください、榛名は大丈夫です!」


比叡「いや~、こう言うのも難ですけど、艦娘って大人の戦艦から幼女の海防艦まで、美女美少女揃いじゃないですか」


金剛「ふんふん」


榛名「続けてください」


比叡「でも、誰にも嫌らしい目を向けてないじゃないですか?」


金剛「Stoicなんですヨー」


比叡「そうじゃなくて、女性に興味がないとか・・・ あはは」


金剛「提督が・・・ ホモ?」


榛名「はい・・・ 榛名は提督がホモでも、ダイジョウブです・・・」ハイライトオフ


金剛「Nooooooo! Noなんだからネ~! そんなUnproductive(非生産的)なのは、No Godネ~!」


霧島「はいそこまで。指令が同性愛者だというのはあり得ません」


金剛「really?」


霧島「私のデータによると、司令が同性愛者の確率は、せいぜい5%でしょうか」


比叡「それ、有名な映画の探偵のセリフなら、100%じゃない」


霧島「Lじゃ無いんですから」


霧島「お姉さま、以前に私に頼んだことを覚えてますか?」


金剛「What 何をオネガイしましたっケ?」


霧島「指令の女性の好みを知りたいから、秘書艦の傾向をまとめろ、そう仰ったじゃないですか?」


金剛「Oh! 忘れてたネー! で、どうなんでス?」


霧島「はぁ。秘書艦はほぼ戦艦、重巡に偏ってます」


霧島「たまに軽巡。多いのは大淀さんですね。駆逐艦や潜水艦、海防艦の秘書艦はまずありません」


霧島「装備の改修に、たまに小型艦と一緒にいますが、その程度ですね」


金剛「そうですカー、Thank you 霧島」


比叡「ほぇ~、まるで霧島が頭脳派のように・・・」


霧島「いえ、これだけでは、データを並べただけです」


霧島「指令はお酒が好きだと言うのはご存知ですよね?」


金剛「私がdrinkにさそった時も、嫌そうにはしませんデシタネー」


霧島「そこで集めた情報なのですが、司令は駆逐艦や海防艦、見た目の幼い艦娘が飲酒できるのか知りたいそうです」


金剛「Why?」


霧島「そこまでは判りません。福利厚生の一種だと言ってたそうですが・・・」


霧島「そしてお姉さまが一番欲しい情報でしょう、これは」


霧島「指令には、好きな女性がいるそうです」


金剛「What!? 霧島、更に調べてクダサイ! hurry hurry hurry hurry up!」


霧島「わかりました」


霧島「そしてお姉さま、領収書です」


金剛「What?」


霧島「居酒屋の情報、青葉さんからなんですよ・・・」


金剛「NO~~~~~!」


榛名「はイ、司令ガ同性愛者デも、榛名は大丈ブでス・・・」ハイライトオフ


金剛「榛名は帰ってくるネー!」



お酒の時間



提督私室:夜


コンコン


大淀「提督、よろしいでしょうか?」


提督「あぁ、お淀さん、何?」


大淀「カウンセリングのお時間です」


提督「とか言って、お盆の上にあるレッドラベル(ウィスキー)とチーズは何だよ」


大淀「提督に必要なお薬ですよ」クスッ


提督「ま、飲まない理由もないし、頂こうか」


提督「いやまぁ、ホテルのルームサービス並みに貰えるのは有り難いね」


大淀「私も提督とお酒が飲めるのは嬉しいですよ」



大淀「話は変わるのですが提督、一応、お耳に入れといた方が良いことがあります」


提督「はいはい? 酒が旨くなる話なら良いんだけど」


大淀「どうでしょう? 金剛型4姉妹が、提督のことを探ってるんですよ」


提督「金剛か~、いつかやるとは思ってたけどな~」


大淀「だから今日は、こっちにお持ちしたんですよ」


大淀「鳳翔さんのところで、深酒してポロリとこぼしたら大事ですから」


提督「なぁ? 我が性癖ながら、そんなに大事なのか? お淀さんよ」


大淀「まだご自身の立場がお分かりじゃないようですね?」


提督「いやいやいやいや! そりゃいろんな意味で憧れの職業だってのは判ってるさ」


大淀「私が提督の立場を狙うなら、ハニートラップを仕掛けますよ?」


大淀「その際、提督の自制心なんか関係ありません。それっぽい噂を流して、それっぽい写真をばらまけば、一発でアウトですから」


提督「それって、俺の性癖なくってもアウトじゃね?」


大淀「あるからなおの事駄目なんですよ」ハァ


提督「お淀さん。酔ってる?」


大淀「少しですけどね」


提督「幸せについて話をしようか」


大淀「いいですよ。誰かさんが私を幸せにしてくれるなら喜んで。さぁ! さぁ!」


提督「服をはだけながら迫るのはやめなさいって」ソッポムキ


大淀「大人の女性でもそういう反応できるなら、私で満足してくださればいいのに・・・」


提督「いや、お淀さんは・・・」ゴニョゴニョ


大淀「えーえー! 私はどうせ一部の駆逐艦にすら負けてますよ! えーえー!」


大淀「どうせなら重巡クラスの排水量だったんですから、バインボインにしてくれればよかったのに・・・」


提督「そうじゃなくてそうじゃなくて!」


大淀「え~そうでしょうね! 提督の好みは駆逐艦ですし!」


提督「どこが少しだ! 目いっぱい酔ってるじゃねぇか!」


大淀「この際だからお聞きしますが、提督の好みは霞ちゃんですね!? そうでしょう!」


提督「言えるかこん畜生! 霞はねぇわ!」


大淀「なんですってぇ! 霞ちゃんに惹かれないのですか!?」


大淀「あなた、やはりホモでしょう!? いいえ、ホモだわ!」


提督「ホモちゃうわ!」


大淀「いいえ、生あるもの霞ちゃんに惹かれない訳がない! イコール 生きてない!」マドニトッシン


提督「落ち着け! つ~か、どうして水割り3杯で酔える!?」


大淀「提督は生きてないのよ~! ホモなのよ~!」マドアケハナチタマシイノサケビ


提督「生きてるわホモちゃうわ落ち着けまず酔いを醒ませ防諜どこ行った!」



翌日



提督「0630 起きなきゃ・・・」


提督「いいじゃん、俺、この鎮守府の支配者様だよ? 15分くらい寝坊したって・・・」


提督「よし起きろ俺! 今日も一日、元気にやろうじゃないか!」



---(提督身だしなみ整え後)-------



暁 「お早うなのです、司令官」


提督「おぉ、お早う。挨拶はレディの基本だな」


暁 「当然よ! 私は一人前のレディなんだから」


提督「急ぐな急ぐな。慌てなくても暁なら、いづれレディになれるさ」


暁 「本当?」


提督「だからそんなにがっつく必要はない。今のままの自分も見つめてやれよ?」


暁 「と、当然よ。司令官に言われなくっても、判ってるんだから!」


提督「ほれ、飯に行けぃ」


青葉「お早うございます、司令官」


提督「お早うさん。どうした? メモなんか出して」


青葉「いえ、つくづく司令官は、贔屓しないなぁって」


提督「そりゃそうだ。偏りが出ないようにやってるからな」


青葉「えぇ、グラフにしてみましたが、それはそれは、きれいな図が出来上がりましたよ」


提督「俺の生態記録なんかつけて楽しいか?」


青葉「楽しいですよ」


青葉「いつボロを出すのかって」


提督「おぃ・・・」


青葉「指揮も応対も、ここまで完璧に偏りがなければ、自分を作ってるのは判りますよ」


提督「帰納法だっけか? 青葉、艦娘辞めたら探偵にでもなるのか?」


青葉「それもいいですね。さ、ご飯に行きましょ」



睦月「あ、提督、お早うございます! にゃしぃ」


提督「はいお早うさん。睦月型勢ぞろいか。丁度いい」


如月「なぁに? ついに如月をお嫁さんにしてくれるのぉ?」


青葉「『衝撃! 司令官、睦月型と禁断の関係!』」


青葉「もうちょっとインパクトが欲しいかなぁ」


提督「何でもやってろ。発禁だがな」


提督「んで、睦月型にとりあえず先行して伝達しておくわ」


提督「ずっと遠征出ずっぱりだったろ? 近いうちに長期休暇から日常訓練に入ってもらう予定だ」


卯月「うーちゃん達、いらない子ぴょん!?」


提督「んな事いってねぇ! 感謝してるんだって!」


長月「そうか、ありがたい」


提督「そんじゃ、飯に行こうぜ」


青葉(ホント、まるで垣根がないと言うか、偉そうにしない偉い人なんですよね)


青葉(その器の広さが好かれる理由だって、判らないのでしょうかね)



広場:



提督「伝達事項は以上!」


提督「本日の秘書艦は大淀」


提督「遠征隊だが、『最強の天龍隊』、天龍旗艦で睦月、弥生、卯月、水無月、望月。タンカー護衛」


提督「次『精鋭の龍田隊』、旗艦龍田、如月、文月、長月、菊月、三日月。東京急行弐」


提督「次『偉大な鬼怒隊』、旗艦鬼怒、皐月、朝風、春風、松風、旗風。ボーキサイト輸送」


提督「遠征隊は急がなくてもいいし、慌てなくいてもいい。成功よりも生還を心がけてくれ」


提督「失敗しても怒らんが、生還しなきゃ怒るからな」


提督「呼ばれなかったものは日常スケジュールに従うように」


提督「以上、別れ!」


全員「別れます!」



執務室:



提督「大淀が秘書やってくれると、やはり早いな」


大淀「一息入れたら、遠征隊の見直しですよね」


提督「そうだな、ついでに旗艦も変更できないかな? 天龍龍田は固定だろ」


大淀「え~と、前の大規模作戦終了から、ずっとですね」


提督「労働基準局に駆け込まれる前に変更しよう」


大淀「しかし、遠征隊の消費を最小限に抑えた編成でしたが、変更すると消費が上がりますよ?」


提督「ここまで備蓄できりゃ、誤差の範囲で収まるだろ」


提督「次は、レイテって予想が出てるんだっけか?」


大淀「はい、大本営から小出しにされる情報から、他の提督たちが推測してるそうです」


提督「普段は艦娘をエロい目でしか見てない提督どもの掲示板なのに、こういう時はまともだからなぁ」


大淀「あなたもその一人なんですがね」


提督「いや、どっちかと言えば、海防艦や駆逐艦でハァハァいってる奴らのコメントを見るのが楽しいね」


大淀「歪んでますねぇ」


提督「あーあー聞こえない。大淀君、データはまだかね?」


大淀「はい、軽巡、駆逐艦の練度順、大発搭載できるかリストアップしました。備考に大発を搭載できる水上機母艦も」


提督「仕事が早ぇよ」



数時間後:



提督「ローテーションするべきかね?」


大淀「とりあえずは良いのでは?」


コンコン


提督「どうぞー」


天龍「『最強の天龍隊』帰投したぜ」


提督「お帰り。みんな連れてきてくれたな」


天龍「チビどもに休みをくれてやるんだろ? 賛成だぜ」


望月「あ~、やっと休めるよ」


長月「休息など、必要ないが・・・」


提督「あぁ、それに関してだけど、天龍も交代だ」


天龍「はぁ!? 俺から遠征の仕事まで取る気かよ!」


提督「アホたれぃ! 下手したら天龍、陸より海の上にいる方が多そうじゃねぇか」


天龍「船なんだから当然だろ!」


提督「そりゃ前世の話だろ! 今は か ん む す! 生身なの!」


天龍「輸送でもいいから働かせてくれよぉ」


提督「あ~、淀さん、駆逐艦たちに間宮券あげて。そんで現時点をもって、『最強の天龍隊』は解散。別命あるまで休暇とする」


天龍「だからよぉ!」


提督「納得させるから、天龍は残るように。淀さんも休憩入っちゃって。別れ!」


天龍以外「別れます!」




天龍「俺が納得すると思ってるのかよ?」


提督「あ~、言っちゃ悪いが、天龍相手だと落ち着くわ」


天龍「言いたかぁねぇけど、俺が旧式だってのは判ってるし、性能じゃ後進の軽巡には勝てねぇよ」


提督「とりあえず何か飲むか。天龍、ほうじ茶で良いか?」


天龍「話を聞けぇ!」


提督「ちょい待ってろ、淹れてくるから」




提督「ほいよ、旨いとは言えないが」


天龍「つくづく話を聞かねぇよなぁ、お前」


提督「お互い様だろ。まぁ、命令を変更する気はない。お前さんも別命あるまで休暇だよ」


天龍「ったく、何をしてろっていうんだよ」


提督「そんなに言うんなら、F作業(釣り)でもしてろよ。大物が連れたら呑もうぜ」


天龍「飲兵衛だなぁ。はぁ、仕方ねぇ」


提督「そんでだ、まだ内定の話だが、どうせ決めるのも俺だしな、伝えておこう」


天龍「勿体ぶるんじゃねぇよ、何だよ?」


提督「次の大規模作戦の先鋒、任せるわ」


天龍「はいはい、大規模作戦の一番槍ですねー あーはいは・・・ ええっ!?」


提督「どうした? そんなに驚いて」ニヤニヤ


天龍「おっ俺が?」


提督「うん」


天龍「大規模作戦の?」


提督「うん」


天龍「」スーハー


天龍「お~い、龍田、そろそろ出てきていいぞ?」


天龍「どうせドッキリって奴だろ。この辺で龍田が『ドッキリ大成功』ってプラカード持って・・・」


提督「マジだって」


提督「遠征でひたすら外洋航行してたから、航行能力は軽巡で一番と言える」


提督「おおよそ大規模作戦の序盤は対潜戦闘と考えれば、悪くはないと思ってる」


天龍「本気なのかよ?」


提督「まぁ、遠征で鎮守府を支えてくれてたお礼と思ってくれ」


天龍「あ、ありがとうな!」


天龍「こうしちゃいられねぇ! さっそく今から特訓だ!」ガタッ


提督「休暇だっての! いっそ謹慎にするぞ!」


天龍「だってよぉ・・・」


提督「嬉しいのは判ったから、茶でも飲んで頭を冷やせ」





提督「落ち着いたか?」


天龍「あぁ、まぁね」


天龍「剣術なら本来の訓練には入らねぇし、休暇扱いでいいだろ?」


提督「ホントに謹慎にしたろうか、こいつ」


天龍「判った判ったから!」


天龍「そう言やぁ、こっちからも話があったんだ」


提督「何よ? どんな小さい話でも聞くぜ」


天龍「しかしなぁ・・・ まぁ良いか」


天龍「駆逐艦とかのチビどもが言ってるんだけどよ、提督が素っ気ないって」


提督「あぁ、うん、まぁねぇ」


天龍「ちょっとは構ってやってくれ、って言いたいんだけどよぉ」


提督「あー、前向きに善処するよう検討イタシマス」


天龍「気づいてないと思ってるのか?」


提督「ん? 何をだ?」


天龍「曙中破」


提督「」ピクッ


天龍「漣中破」


提督「おいおい、縁起でもねぇこと言うんじゃねぇよ」メソラシー


天龍「まとめちめぇ、六駆、初霜、五月雨、涼風、朝潮、大潮、霰、吹雪型だと綾波くらいか」


提督「な、何の話をシテルノカナー?」


天龍「あとは海防艦くらいか。ついでに龍驤と瑞鳳」


提督「」アセビッショリ


天龍「今挙げた連中は、前線で頑張ってる奴らだよな?」


提督「あ、あぁ」


天龍「まぁ、ネチネチ言ったって仕方ねぇ」


天龍「中破した時、あまりチラチラ見るな、だってよ」


提督「よし、死のう!」イイエガオ


天龍「はぁ!?」


提督「そうだな天龍、丁度いいから、刀でスパーンと首を刎ねてくれ。スパーンと」スゴクイイエガオ


天龍「今持ってねぇよ! 落ち着けってんだ!」


コンコン


大淀「大淀、休憩から戻りました、って何をやってるのですか!?」


提督「おぉ、大淀。拳銃どこにしまったっけ?」キラメクエガオ


天龍「大淀ぉ! 提督がぶっ壊れちまったぁ!」


大淀「はぁ、提督、落ち着いてください。自害の前にやることがあるでしょう?」


天龍「ちょ!? 大淀まで何を言ってやがる!?」


大淀「いいから」


大淀「提督、まずは死後、鎮守府が混乱しないように、手はずを整えましょう」


提督「そうか、まずはそっちを考えなきゃな」


提督「じゃ、さっそく書類を準備するから、待っててくれ」デスクニゴー


大淀「それから提督、あなたの後任ですが、あなたより安全な変態をお願いします」


提督「そうだな、それは大事だ。え~と、安全な変態、安全な変態・・・」


天龍「おぃ・・・ あれ、放っといていいのか?」


大淀「これで大丈夫でしょう。無駄な仕事をしてる間に、自分が一番安全な変態だって気づきますから」


天龍「なんだよ、安全な変態って?」


提督「おぉ、そうだ。遺書も用意しなきゃな。金剛に、青葉に・・・」


大淀「どうせ、天龍さんに提督の女性の趣味がバレたのでしょう?」


天龍「いやぁ、どっちかと言えば苦情、ってか世間話かね?」


大淀「天龍さんは遠征で駆逐艦と一緒の時間が長いですからねぇ」


大淀「ちなみに反応はどうでした? 嫌がってましたか?」


天龍「そう言うのも無いって訳じゃねぇけど、曙のはありゃ、照れ隠しだな」


天龍「大体は自分らが女として見られてることを喜んでたな」


大淀「そうですか」


提督「え~と、次は死に方だな。飛び降り・・・は後始末が大変だし、見た子がトラウマになるから却下だ」


天龍「で、あれは何なんだ?」


大淀「安全で善良でシャイな変質者が、自分の変質的趣味を知られて右往左往してる姿です」


天龍「俺たちの上官だよなぁ?」


大淀「誠に残念ながら」


大淀「でも、天龍さんも全部わかってるのでしょう?」


大淀「変質者だってことを差し引いても、善良で優秀だってことは」


天龍「まぁ、害はないな」


天龍「つ~か、別に手を出しても、そこまで大きな問題になったっけか?」


大淀「まぁ、醜聞にはなりますが、そこまでの大事にはなりませんね」


大淀「そう言う事で提督、ここはひとつ、開き直って意中の子に告白してしまいましょう!」


提督「ダメでしょ!」


大淀「大丈夫ですって。天龍さんも言ってましたが、むしろ好意を持たれてますって」アイコンタクト


天龍「あ~、まぁ、何だ。お互い好きなら良いんじゃねぇの?」


提督「天龍、そこに座れ。大淀、お茶を頼む」


天龍「さっきから座ってるぜ」


大淀「かしこまりました」



大淀「会議中のプレートも下げてきましたので、どうぞ」


天龍「んじゃ、こっちから言わせてもらうけどよ、ちょっとばかり見栄えがアレだけどよ、別にいいじゃねぇか」


天龍「好きあってるって言うんなら、俺は応援するぜ」


提督「小さい子と過度のスキンシップをする気はない」


大淀「したいんですよね?」


提督「そぉだけどさ~」


天龍「理由があるんだろ?」


提督「調べたんだが、子供の頃に虐待を受けると、大人になって虐待をするようになるらしい」


天龍「はぁ?」


提督「変態は変態として、そう言う事をされた子がどうなるか、調べたこともあってな」


提督「まぁ、悪意なんてのは連鎖していくものだ」


提督「あるいは常識が狂っていくのかもな」


大淀「元が女性に縁の無かったこともあって、スキンシップは取りにくいんですよね?」


提督「そ~だよそ~だよ、えぇ」


天龍「つまり、提督はロリコンの変質者だけど、駆逐艦や海防艦にエロいことをする気はない。と」


提督「しちゃいけないだろ。それに、だ」


天龍「それに?」


提督「笑うなよ? エッチぃ事もしたいが、それよりも、お・・・ お付き合いしたいんだ・・・」カオマッカ


天龍「・・・」


提督「・・・」


大淀「つまり、手をつないで散歩したり、動物園に行って同じものを見て笑ったり、一緒に星空を見上げたりしたいそうです」


天龍「まぁ、何だ・・・ 俺の胸にしまっておくよ」


提督「そうしてくれ・・・」


コンコン


龍田「龍田だよ~、帰投しました~」


提督「どうぞ」


龍田「会議中済みません~、『精鋭の龍田隊』帰投しました~」


提督「お疲れ様。現時点をもって『精鋭の龍田隊」は解散。別命あるまで休養とする。間宮券を渡すので、配っておくように。質問は?」


龍田「な~し、別れま~す」


天龍「俺も失礼するぜ」


ガチャッ パタン


大淀「それで、いつ自決なさいます?」


提督「また今度にしておくわ」



いつもニコニコ這い寄るパパラッチ



廊下:


天龍「なんだかねぇ、律儀な変態ってのも大変なんだなぁ」


龍田「あらぁ? 天龍ちゃん、提督に何かされたのー?」


龍田「ちょっと、提督と お は な し してくるねー」ハイライトオフ


天龍「違うって、むしろ俺なら、一昨日きやがれで終わる話なんだけどな」


龍田「そぉなんだー、天龍ちゃんの魅力が判らない提督と、」


天龍「お話(物理)はやめろって」


青葉「では、どなたの事なのでしょうか?」


天龍「どっから沸いたパパラッチ!」


龍田「あら~、青葉さんも、その手、落ちてもいいのかしら~? うふふ」


青葉「いやぁ、提督の生態観察をしてるのですが、行き詰りまして」


青葉「途方に暮れてたら、お二人が執務室から出てくるじゃないですか」


天龍「大した話はしてねぇよ、なぁ?」


龍田「そうよ~、駆逐艦たちに、間宮券貰っただけよ~」


青葉「相変わらず、素っ気ないのに甘いですね、あの人」


天龍「で、何の用だよ?」


青葉「いやぁ、提督に意中の方がいるという情報までは掴んだのですが、それは誰かな~? と」


天龍「そんなん知ってどうすんだよ?」


青葉「とりあえず青葉も『好きです』って答えて、抱きしめてキスしてもらいますかね~」


天龍(ね~よ)


天龍(しかしどいつだろうな・・・?)


青葉「やはりまた、『ヤマタノオロチ作戦』しかありませんかねぇ」


龍田「なぁに、それ~?」


天龍「ひでぇネーミングだな」


青葉「ひどいですかね? 提督にお酒を飲ませて、自白させるんですよ」


天龍「酒、ねぇ? あぁそうだ。デカい魚釣ったら一杯やる約束してたんだ」


青葉「良いですねぇ。じゃ、これからF作業します?」


天龍「今から始めりゃ、良い感じに夕まずめ(日没の釣れる時間)か」


龍田「私はパ~ス。じゃ~ね~」


青葉「それじゃ、1530にロビーに集合でいいでしょうか?」


天龍「おぅ、それじゃ後でな」



Let’s F作業



船着き場:


天龍「そっちはサビキ(複数の針と疑似餌がついてる仕掛け)かよ?」


青葉「天龍さんは延べ竿(リールのない竿)で落とし込み(足元を釣る釣り方)ですか」


天龍「デカいので一杯やる約束だからな。こっちの方が良いだろ?」ポチャン


青葉「豆アジで南蛮漬けでも良いし、釣れて料理できれば何でもいいんですよ」ポチャン




天龍「しかし、なんでみんな提督なんかに惚れるんだかなぁ」


青葉「そりゃ~、鎮守府に常駐してる男性で、一番イケメンじゃないですか」


天龍「あぁ、一番だな。二番が居ねぇが」


青葉「ま~、青葉としては、顔がどうこうより、言い方なんですけどね」


天龍「なんだよ? 青葉までかよ」


青葉「司令官って、高圧的に命令してもいいのに『頼む』とか「お願いする』って言うんですよね」


青葉「それに大規模作戦とかで、攻略が上手く行かないで初戦で帰ることもあるじゃないですか」


天龍「聞いた話じゃ、砲撃はうまく避けたのに、最後の雷撃で1人だけ大破するとか」


青葉「そうです。青葉が参加した時もそう言う事があったんです」


青葉「作戦も終盤で、資源も底が見えてる状態でそれですよ」


天龍「あ~、たまたま執務室の前を通りがかったら、デケェ声出してたな」


青葉「でも、戻ってみんなで謝ったら、なんて言ったと思います?」


天龍「知らねぇよ」


青葉「『こんなのは当たり前だ。簡単な事をしてる訳じゃないだろ』ですよ?」


青葉「それを聞いて、胸を打たれた感じでしたねぇ」ウットリ


天龍「まぁ、悪い奴じゃないな」




青葉「また来た! ってクサフグか~」


天龍「ははは、毒入り危険、食べたら死ぬでって奴だな」


青葉「そういう天龍さんはボウズ(釣果無し)じゃないですか」


天龍「アタリはあるんだよアタリは。エサ取りばかりじゃねぇか」


青葉「でも、クサフグがいるって事は・・・ 来たっ!」クイッ


天龍「お? 何だ?」


青葉「大きいです!」リールマキマキ


天龍「チクショー、こっちにも何か来て・・・ くれたぁ!」クイッ


青葉「来ました! カワハギです!」ビチビチ


天龍「こっちもだ! 同じくカワハギ!」ビチビチ


青葉「刺身ですかね」ゴクリ


天龍「刺身だなぁ」ゴクリ


青葉「肝醤油につけて・・・」


天龍「いや、片方は切り身にしようぜ」


青葉「じゃ、青葉が提督に報告、天龍さんが下(おろ)してくださいな」


天龍「良いぜ、酒を用意して待ってろ」




提督「そうか、カワハギの刺身か。それなら日本酒だな」


青葉「天龍さんが下してますので、もう少し待ってください」


提督「少し時間をくれ。そうだな・・・ 2000に俺の私室に集合でどうだ?」


青葉「判りました。天龍さんに伝えてきます」ケイレイ!


提督「刺身だけじゃボリュームが足らんし、厚揚げでも炙りますかね」




提督私室:


コンコン


青葉「お邪魔しま~す」


提督「おぅ、待ってたぜ。天龍は?」


青葉「すぐに来ますよ。盛り付けにも凝ってましたからねぇ」


ドアの外「お~い、開けてくれ~」


流し横のオーブン「」チーン


提督「青葉、頼むわ。俺はツマミの仕上げしてくる」


青葉「は~い」


提督「焼いた厚揚げにショウガ、刻みネギを振って、今回はめんつゆでいいか」


提督「こっちのつまみは完成~、ってすげぇな」


天龍「ふぐちりの要領で盛り付けてみたぜ。肝は半分は裏ごしして、半分は真ん中に飾り切りしてみた」フフン


青葉「これは・・・ 家庭料理じゃないですねぇ」パシャッ


提督「良い奥さんを通り越して、職人になりそうだなぁ」


提督「俺の方でもツマミは用意したが、ちと貧相だな。ま、酒は上善如水(じょうぜんみずのごとし)だから良いだろ?」


青葉「良いお酒なんですか?」


天龍「奮発したねぇ」


提督「カワハギと言えばフグにも等しい! だとしたら酒もそれなりにした方が良いだろ」


天龍「始まったよ。飲みながら聞いてやるからさ」


提督「はいよ」


一同「かんぱ~い」




提督「と言うわけで、クサフグもカワハギもハリセンボンも同じフグ科なんだ」


青葉「だからクサフグが釣れるなら、カワハギもいると言う事なんですねぇ」メモメモ


提督「そう言う事。特にクサフグ、カワハギ、ウマヅラハギ、キタマクラは生態も似ているからな」ユノミデゴクゴク


天龍「ハリセンボンまでフグなのかよ」


提督「フグ科は身を守るのに毒を使ったけど、ハリセンボンは『身を護る』と言う方向性をウロコをとがらせる方向にしたんだろうな」


天龍「よくもまぁ、何も見ないでそこまで言えるもんだ」オチョコデキュッ


提督「釣りも好きだからな。空いた時間でちょこちょこ調べてたら、覚えちまった」


天龍「学者にでもなった方が良かったんじゃねぇのか?」


提督「知識があっても学がねぇよ」


青葉「話は変わりますけど、この厚揚げ、シンプルだけどおいしいですねぇ」パクッ


提督「単品なら醤油でも良かったけど、刺身も醤油だからな。めんつゆにしたからまろやかだろ?」


青葉「はい。お酒にとっても合います」オチョコデキュッ


提督「俺は呑兵衛だからな。仕事時間の半分は、どの酒にどのツマミが合うか考えている」


天龍「仕事しやがれ」




天龍「で、青葉。『アマノイワト作戦』はやらねぇのかよ?」フラフラ


青葉「それを言うなら『ヤマタノオロチ作戦』ですよ」フラフラ


提督「ん~? うちのご先祖様がどうしたぁ?」ホロヨイ


天龍「先祖なのか?」


提督「おぅ。ご先祖様が『女の子ちょ~だい』って行こうとしたら、道端に酒が置いてあってな」


提督「ご先祖様が『あ、お酒』って呑んでつぶれてる間に目釘を刺されて三枚に下ろされたんだがな」


青葉「ウナギじゃないんですから」


提督「んで、俺のご先祖作戦って何だよ?」ゴクゴク


青葉「はい、提督を酔わせて色々聞きだしちゃおうって作戦です!」フラフラ


天龍「本人に言うかぃ」


提督「ま、カワハギのお礼に、答えられる事なら答えるぜ」


提督「身長は170cm、体重は」


青葉「ズバリ、好みの女性について!」


提督「明日のデイリー解体が1人決まったな」


青葉「どうして答えてくれないんですか~」


天龍「言えないもんなぁ」ニヤニヤ


青葉「天龍さん、何か知ってるんですか!?」


提督「好みの髪型なら、そうだなぁ・・・ ポニーテールが好きだな」


青葉「ホントですか!?」クイツキッ!


提督「あ、目の前にポニーテールが」


青葉「そうですよ! 青葉だってポニーテールなんですから!」


青葉「こうしちゃいられません! 青葉、お先に失礼します!」バタバタバタバタバタ


提督「騒々しい奴だなぁ」ゴクゴク


天龍「なぁ、提督、お前、どれくらい呑んだ?」チビチビ


提督「ん~、この湯飲みが一合半入るから、4合くらいかねぇ?」


天龍「充分に酔ってるな」


提督「お陰様でいい気分だぜ」


天龍「んで、アホの青葉が、さっきの話を新聞にするわけだ」


提督「え・・・?」


天龍「明日、俺は休暇だけど、朝礼に参加するのは構わないよな?」ニヤニヤ


提督「あ、あぁ・・・」


天龍「じゃ、ツマミも無くなったし、俺も戻るけどよ・・・」


天龍「明日の朝礼、何人がポニーテールになってるかね。クックックッ」


天龍「じゃあな」バタン


提督「・・・呑むか・・・」



ポニテの森



広場:


提督「呼ばれなかったものは日常スケジュールに従うように」


提督「以上で朝礼を終わる。別れ!」


一同「別れます!」



金剛「テートクゥ、今日のeveningにteapartyは如何ですカー?」E:ポニーテール


榛名「とっておきのクッキーがあるんです」E:ポニーテール


比叡「ぜひ来てください!」E:茶筅髷(ちゃせんまげ)


霧島「・・・・」


提督「まぁ、なんだ。霧島の言いたいことは判る。うん」


提督「多分これ、ツッコんだらダメな奴だな」


霧島「私のデータにないので、お答えかねます」


提督「まぁ、1時間程度でよけりゃ、行かせてもらうよ」


金剛「OK。それじゃ来るhalfhour ago(30分前)に連絡くださいネー」E:ポニーテール



長門「提督よ、ここのところの戦艦群には仕事がなさすぎる」E:ポニーテール


長門「せめて少しは出撃できないのか?」E:ポニーテール


提督「お前さんらは大規模で活躍してるだろ。今は資源をためなきゃならんよ」


長門「仕方がない、皆には伝えておこう」E:ポニーテール



加賀「提督、空母の出撃に関してなのですが、考えていただけたでしょうか?」E:ポニーテール


赤城「私たちだけでなく、空母全員の総意と思ってください」E:ポニーテール


提督「あぁ、戦力の底上げでなく、一部を突出させる意見ね」


加賀「はい、戦力の平坦化のデメリットは理解いただけたと思います」E:ポニーテール


提督「意見は取り入れるよ。わざわざ書類にまでしてくれて、判りやすかったよ」


加賀「やりました」E:ポニーテール


赤城「では、失礼します」E:ポニーテール



翔鶴「少しよろしいでしょうか?」E:ポニーテール


瑞鶴「翔鶴姉ぇ、待ってよ」E:ポニーテール


提督「いや・・・ 二人ともポニーテールにすると、ホントそっくりだなぁ」


瑞鶴「やったぁ!」E:ポニーテール


翔鶴「では、失礼しますね」E:ポニーテール


提督「見せに来ただけかぃ・・・」



Bismarck「どう? アトミラール。ポニーテールが好みと聞いたわ。似合うでしょ?」E:ツインテール


提督「誰に騙されたか知らんが、そりゃツインテールと言われる奴だ」


Bismarck「えっ!? そうなの!?」E:ツインテール


提督「まぁ、ビス子の場合、ポニーテールよりも、2つお下げが似合いそうだがな」


Bismarck「それじゃプリンツじゃない」E:ツインテール


提督「うちにはいないがな・・・」ハァ


Bismarck「まぁ、そのうちに会えるわ」E:ツインテール




瑞鳳「てーとくてーとくぅ」


提督「ずほはいつも通り、つ~か元からポニテか」


ハナシィヤ! コラ! エエカゲンニシィヤ!


瑞鳳「ていとくに見てほしい子がいるの」


提督「お前さんらの身体で、後ろが隠せるかぃ。さっきから丸見えなんだが・・・」


龍驤「ウチに何やらせんねん!」E:ポニーテール?


瑞鳳「あれ? 爆笑すると思ったのに」


提督「いやまぁ、髪の量がすごいから、ポニテにしてもそう見えないがな」


龍驤「ホレ見ぃ。呆れてるやんか」E:ポニーテール?


提督「あのだ、本人の意思でやってるんじゃなければ、元に戻せ」


瑞鳳「あれ? 怒ってる?」


提督「微妙なところ。本人の意思ならまぁ、コメントするが、ノリとかいじめなら、関係した奴を教えろ」


龍驤「まぁ、ウチも少しは乗り気っちゅーか・・・」E:ポニーテール?


提督「じゃ、コメントして良いんだな」


瑞鳳「どうぞ♪」


提督「『それはポニーテールと言うには、あまりに大きすぎた。大きく、分厚く、重く、大雑把すぎた。それはまさに髪塊だった』」


提督「まぁ、初春なんかもギリギリそれなんだがな」


瑞鳳「わからないよぅ」


龍驤「ドラゴン殺しやなくて、提督殺しかいな」


提督「お、通じたよ。可愛くて話が通じるなんて最高だな」


龍驤「か、可愛ええって、テキトー抜かすんやないわ!」ポニテカイジョ


提督「俺の前で髪を下ろすんじゃねぇ!」ソッポムキ


瑞鳳「何、普段見られない一面でドキッとしたって感じ。バーカバーカ!」ゲシゲシ


提督「蹴るんじゃねぇよ」


龍驤「ウチが可愛ええなんて、司令はんは変態や・・・」ニヤケ



足柄「提督! どうかしら?」E:ポニーテール


提督「うん、ポニテだねー」


足柄「何よ? 褒めないの?」E:ポニーテール


提督「ガラさんは、どんな髪型でも様になるからさ。いつも通りでもポニテでも美人だなーって感想しか出ないさ」


足柄「もぉ、相変わらず口が上手いんだから♪」E:ポニーテール



鈴谷「チース! テートクゥ、いつ空母にしてくれるのさ~?」E:ポニーテール


提督「えぇい! 何人設計図待ちしてると思ってやがる。当面は今のまま!」


鈴谷「ちぇ~。いいもん。空母にしてくれるまで、まとわりつくから」E:ポニーテール


鈴谷「じゃ~ね~♪」E:ポニーテール



川内「どぉ? ポニーテールになってる?」E:ポニーテール


神通「あの・・・ 提督がポニーテールにしろと言うなら・・・」E:ポニーテール


提督「言わないからね、うん」


川内「神通は、言い方が重いんだよ。もっと気軽にさ」E:ポニーテール


神通「いえ! 提督の好みだというなら! いえ、私なんかが・・・」E:ポニーテール


提督「はい! 神通さんは自信を持つこと! いつも言ってるけどね」


川内「そうだよ! 恋も水雷戦も同じだよ。押して押して、押すのが神通じゃん!」E:ポニーテール


神通「そうなんですか・・・? 判りました! 神通、押して・・・」E:ポニーテール


提督「押してまいるなよ? 俺が参るから」



酒匂「ぴゃ~! 提督さんのお嫁さんになるのに、ポニーテールにしなきゃならないってわかったのに~!」


提督「ないからね、それ」


酒匂「そうなの~?」


提督「酒匂は酒匂で、充分に嫁の貰い手があると思うから、そのままでいいと思うな」


酒匂「でも、提督の好みが~」


提督「俺は今のままの酒匂が、可愛いと思うな」ボウヨミー


酒匂「じゃ、ポニーテールじゃなくても、酒匂のことが好き?」


提督「ポニーテールが必要条件じゃないと思ってくれ」


酒匂「それじゃ、酒匂はこのままで提督のお嫁さんになるね!」



鬼怒「提督の、好みの髪型、ポニテかな?」E:ポニーテール?


提督「あのだ、お鬼怒さん。君は髪が短いから・・・」


鬼怒「うん、判ってる。でもね、提督!」E:ポニーテール?


鬼怒「だって、提督の好みがポニーテールなんでしょ? 短くったって、そうしたいよ!」E:ポニーテール?


提督「あ~、うん。なんだ・・・」


鬼怒「こんなにポニーテールばっかりで、提督さん、愛されてるね~」E:ポニーテール?



提督「さて、執務に・・・」


天龍「どこ行くんだよ?」ニヤニヤ


提督「楽しい楽しい仕事だよ!」


提督「チクショー、本当に休みなのに出てきやがったよ」


天龍「こんな面白いもの、見逃せるかよ」ニヤニヤ


提督「みんなが見せに来るから、まだ一歩も動けてないわぃ!」


青葉「嬉しいくせに。青葉もポニーテールですよ~♪」


提督「あ~、青葉は今日の自主練は中止。特殊業務を頼んで良いか?」


青葉「デートですか? 喜んでお付き合いします!」


提督「公安の仕事をして欲しいんだよ。この場でポニテの人員のリストアップ」


提督「元からポニテの子は、俺に対する意識の確認」


提督「紙にまとめてくれ」


青葉「判りました!」ケイレイ


提督「それじゃ、俺は仕事に・・・」


天龍「おいおい、まだ終わってねぇぞ?」ニヤニヤ


提督「やっぱり? 別れてないし・・・」


駆逐艦一同「(期待する目)」キラキラ


提督「まぁ、仕事が30分遅れるくらいは良いか・・・」



如月「ど~ぉ? 司令官はぁ、お肌よりも髪の方が好きなのかしらぁ?」E:ポニーテール


提督「いや、休みじゃないの?」


如月「いつも通りに起きないと、生活リズムが狂っちゃうからぁ。うふふ」E:ポニーテール



吹雪型1「司令官、今日も一日、よろしくお願いします」E:ポニーテール


吹雪型2「あの・・・ 如何でしょうか?」E:ポニーテール


提督「あのだ・・・ 君たちに同じ髪型されると・・・」


吹雪型1「ダメだったでしょうか・・・?」E:ポニーテール


吹雪型2「深雪ちゃんも間違えてましたからね」E:ポニーテール


提督「こっち(1)が吹雪! こっち(2)が白雪!」


吹雪「すごい! どうしてわかったんですか?」E:ポニーテール


提督「声しか判断材料ないでしょ。それ以外で見分けがついたら、逆に怖いわ」


白雪「さすがですね。では、私たちも自主練にとりかかります」E:ポニーテール


吹雪「失礼します」E:ポニーテール



潮 「曙ちゃん、早く行こうよぉ」E:ポニーテール


曙 「私は良いから! あんただけ行きなさいよ!」E:ポニーテール


漣 「ぼのちん、せっかくオシャレしたんだから、見せに行かないと♪」E:ポニーテール


朧 「私もお揃いにしたんだし」E:ポニーテール


漣 「ご主人様! 第七ポニーテール隊、揃いました!」E:ポニーテール


提督「ポニーテール隊ってああた・・・」


漣 「もぉ、なんか気の利いたことは言えないんですかぁ?」E:ポニーテール


提督「いや、みんな可愛いけどさ・・・」


提督「こぉもポニテばっかりだと、有難味がね」


曙 「少しは嬉しそうな顔しなさいよ、クソ提督!」E:ポニーテール


漣 「もういっその事、ご主人様が一人だけ決めて『俺は君のポニーテールが好きなんだ。君のポニーテールとケッコンカッコカリしたい』って言って、ポニーテールに指輪を嵌めればいいんですよ」E:ポニーテール


提督「なぁ、漣。俺ってそこまでの変態だっけ?」


曙 「部下の艦娘たちに好みの髪型を強要するド変態クソ提督でしょ!」E:ポニーテール


漣 「だそうです」E:ポニーテール


提督「うるせー、ド変態クソ提督の艦娘~」


潮 「そんな、提督がそんな変態だったなんて・・・」E:ポニーテール


曙 「なに潮を泣かせてるのよ!」E:ポニーテール


提督「俺か!? 俺が悪いのか!?」


曙 「これ以上変態を相手にすると伝染るわ! 行きましょ!」E:ポニーテール


漣 「それでは、変態は用量、用法を正しく守ってくださいね~」E:ポニーテール



特三型1「司令官、そんなにポニーテールが好きなら、私に言ってくれればいいのよ!」E:ポニーテール


特三型2?「ポニーテールだ。少し、短いかな・・・」E:ポニーテール


若葉?「ちょっと恥ずかしいのです・・・」E:ポニーテール


提督「もぉ、アピールしてるんだか遊んでるんだか判らんな」


提督「雷と電は同じ髪型にすると判らんな、って雷さんや?」


若葉?「はい?」E:ポニーテール


提督「やはりな。暁型はこれから遠征だろ? はよ着替えとけよ」


電 「さすが司令官、間違えなかったわね」E:ポニーテール


提督「いや、喋らなかったらアウトだった」


雷 「それじゃ、遠征行ってくるのです」E:ポニーテール


若葉「何も言わないの・・・か?」E:ポニーテール


提督「いや、みんな似合ってるよ」


初春「先ほど、わらわを呼んだようじゃが?」


提督「いや、龍驤がポニテにしたら、ひぃ様みたいだったからさ」


初春「さようか。今日もお互い、仕事に励むとしようかの」



村雨「村雨の、ちょっといいポニーテール、見せてあげる」E:ポニーテール


夕立「司令官さん、夕立、可愛い?」


五月雨「如何でしょうか、提督」E:ポニーテール


涼風「さぁ、どっちが五月雨だ?」E:ポニーテール


提督「もぉポニテ大会なんだか、そっくりさん大会なんだか・・・」


提督「でも、五月雨と涼風は、目元で区別付くんだな」


五月雨「私たち自身じゃ分らないのですが」E:ポニーテール


提督「五月雨は優しい目で、涼風は真ん丸の可愛い目って感じだな」


涼風「か、可愛いって!」E:ポニーテール


夕立「五月雨たちばっかり~!」E:ポニーテール


提督「くっつくな! 近いよ!」


夕立「夕立も可愛いでしょ? でしょ?」E:ポニーテール


村雨「夕立、そんなに頭を振ると・・・」E:ポニーテール


提督「あ、やっぱり思っちゃう?」


夕立「何っぽい?」


提督・村雨「犬の尻尾っぽい」


夕立「もぉ~! ばかー!」E:ポニーテール



朝潮「この朝潮、司令官がポニーテールにしろと言うのなら、いつでもやります!」E:ポニーテール


荒潮「提督、こういうのが好きなのねぇ? へぇ、ふ~ん」E:ポニーテール


霞 「馬鹿じゃないの!」E:ポニーテール


提督「うん、それは鏡を見て言おうね~」


霞 「付き合ってらんないったら!」E:ポニーテール


提督「何がしたいんだか・・・ 行っちまったよ」


朝潮「済みません、霞が・・・」E:ポニーテール


荒潮「提督も、霞ちゃんの気持ちは判ってあげてねぇ?」E:ポニーテール


提督「つ~ても、果たし状って書かれたラブレター貰ったって、嬉しくねぇだろ? 同じだよ」


荒潮「まったく、困ったさんね~」E:ポニーテール


提督「どっちがだよ・・・」


朝潮「それで司令官・・・ 朝潮、頭髪に問題はないでしょうか?」E:ポニーテール


提督「素敵だという以外、問題はないな」


朝潮「あ、ありがとうございます!」E:ポニーテール


荒潮「あらあら~? 司令官はそういう趣味の人なの~?」E:ポニーテール


提督「髪型について感想を述べただけですはい」コウチョク


荒潮「ふ~ん」E:ポニーテール


提督「」


荒潮「それじゃ~、私たちも自主練、行くわね~」E:ポニーテール



雪風「しれぇ、雪風、ポニーテールにできませんでした・・・」ウルウル


浦風「姉さんの長さじゃ、無理があるけぇ」E:ポニーテール


磯風「指令、こうすればカッコカリしてくれるのか?」E:ポニーテール


秋雲「提督は誰を選ぶのかな~?」モトカラポニテ


提督「ゆっきーは、そのままで可愛いからいいの」ナデナデ


提督「つ~か、雪風って君らの姉だよね?」


浦風「そうじゃよ」E:ポニーテール


提督「歴戦も歴戦、最前線で主な海戦にはほとんど参加、賠償艦としては取り合いになるほどの武勲感が、どうしてこうなった」


秋雲「お? 提督は雪風姉さんを選んじゃう訳~? そう言う同人誌は一杯あるからなぁ」


提督「つ~か、磯風もポニテ大会に参加かよ?」


磯風「提督に料理を教わるのは楽しいからな」E:ポニーテール


提督「別にケッコンカッコカリしなくても、いつでも料理を教えるぜ?」


秋雲「そのまま磯風も料理しちゃおうかな~? って、ネタとしてはいまいち」


提督「その場合は『磯風もいただくとしよう』じゃないのか?」


秋雲「ノるねぇ。さすが提督」


提督「だけど、いつも言ってるが、安易にエロに走るなよ」


磯風「提督になら、いつでも頂かれてもいいぞ」E:ポニーテール


提督「胸を張って迫ってくるんじゃない!」


浦風「どこに行こうというんじゃ、提督」E:ポニーテール


提督「後ろを塞ぐな。つか、浦風も胸を強調するな!」


雪風「むむむ・・・!」


提督「雪風は張り合わなくていいから!」


秋雲「秋雲さんも行っとく~?」


提督「行かんでいいから!」


秋雲「なんてね。さ、あんまり提督で遊んでも仕方ないし、仕事仕事」


磯風「仕方がない、ここはいったん引こう」E:ポニーテール


浦風「提督さん、また来るけぇ」E:ポニーテール



提督「って、夕雲型秋月型は参加者なしかよ」


天龍「なんだ? そこにお目当ての艦娘がいるのかよ?」ニヤニヤ


提督「いや、人徳の無さを嘆いてるんだよ」


テートクー


提督「さ、今度こそ仕事に掛かろうか!」


天龍「おいおい、誰か忘れちゃいないか?」ニヤニヤ


テートクオッソーイ!


提督「普段でも直視できないっつのに!」


島風「いひひ。ど~お? 島風、可愛いでしょ?」E:ポニーテール


提督「あぁ、可愛くて直視できないよ」ウエムキー


島風「えっへへ」E:ポニーテール


提督「回るな回るな。つ~か、島風のアレ、スカートの役割を果たしてるのか?」


天龍「パレオの方が、まだ隠れるな」


提督「まぁ、島風。今日も編成に入れるかも知れないから、動きやすい姿にしておけよ」


島風「うん! でもね、案外ポニーテールって、動きやすいんだ」E:ポニーテール


提督「はぁ、俺も呉のどこかの鎮守府みたいに、島風とMS-09を合成したいよ」


天龍「あっちは雪風だろうが」



提督「これで全員かね?」


対馬「指令、抱っこ」E:ポニーテール


天龍「おいおい、積極的だなぁ」


提督「ったく、対馬は」ヒョイ


対馬「えへへ・・・」E:ポニーテール


対馬「指令のおひげ、痛い・・・」E:ポニーテール


提督「だったらスリスリしなきゃいいだろうに」


対馬「ヤダ」E:ポニーテール


提督「ほれ、もういいだろ?」


対馬「ん、もう少し・・・」E:ポニーテール


対馬「ふぅ・・・」E:ポニーテール


提督「声だけ聴くと堪らんな」


天龍「え~と、憲兵の番号は、と」


提督「さすがに対馬に欲情しねぇよ!」



提督「今度こそ全員かね?」


天龍「おぅ。潜水艦’sはとっとと行っちまったぜ」


天龍「誰かにポニーテールやってほしかったのか?」


提督「いんや、ゴーヤなんかは無理だろうし」


天龍「で、楽しめたかよ?」


提督「天龍、唐揚げは好きか?」


天龍「美味いのは好きだぜ?」


提督「俺もだが、それを1000個、目の前に積まれた気分だよ」


天龍「あ~。なんか想像できた」


提督「それじゃ、俺は仕事に行くから、しっかり休んどけよ~」



執務室:


大淀「お待ちしてました」


提督「済まんね。まぁ、色々あってさ」


大淀「えぇ、見てましたから」クスッ


提督「あ~、お淀さんがポニテじゃなくて助かった気分だよ」


提督「悪くはない、悪くはないんだけど、ゴージャスすぎるフルコースを味わった気分だよ」


大淀「なんとなくわかります。凄かったとしか記憶に残らないようなアレですね」


提督「それそれ」


大淀「ですが皆さん。判ってないようですね」ヘアゴムトリダシ


提督「へ? 何を?」


大淀「殿方はいつもと違う雰囲気でドキッとしたり・・・」カミタバネ


提督「おい・・・ おい・・・」


大淀「身だしなみを整えたりする『仕草』が好きなんですよね?」E:ポニーテール


提督「うわああああ! そうだよそうだよ!」


大淀「さぁ提督、仕事をしましょう」E:ポニーテール


提督「よし! 俺は装備の開発から改修までやってくる!」カケダシー


大淀「あ、もう・・・」E:ポニーテール


内線ピポパ


大淀「あ、明石? 大淀です。明石はポニーテールにしないでくださいね」


大淀「文句言わないの。提督はそこに逃げたんですから、追い詰めないでね?」


大淀「え? 夕張さんがいる? ロッカーに仕舞っちゃってください」



SIDE 青葉



青葉自室:


青葉「いやぁ、収穫収穫! つくづく司令官は人気ですねぇ!」


青葉「え~と、メモを頼りにExcelを、と・・・」


艦娘まとめ中


青葉「うわ~。提督Loveの多いこと多いこと」


青葉「これが青葉のライバルなんですね~」


青葉「普段からポニーテールの青葉が一歩リードとして、もう一歩、何か押しが欲しいですねぇ」


青葉「もうちょっと分析しましょう」


衣笠「青葉~、今度、海自の輸送艦の護衛が入るらしいけど、青葉はどうするの?」


衣笠「輸送艦『あつみ』の新しい艦長、若いいい男らしいよ?」


青葉「ふむ・・・ 若いいい男ですか」


青葉「そっちを特集して、司令官から目を逸らす。これで行きましょう!」



執務室:


コンコン


青葉「ども! 恐縮です。青葉です!」


大淀「あら? 青葉さん、どうしました?」


青葉「いえ、司令官に頼まれてたものが仕上がりまして。持ってきたのですが」


大淀「機密の区分によっては、手渡しの方が良いですね」


青葉「これの機密度ですか・・・ 微妙ですね」


青葉「プライバシー的には最高機密ですが、内容は艦内新聞並みです」


大淀「意味不明ですが、手渡しがよさそうですね」


青葉「そうですか。それじゃ出直しますが・・・ そうだ」


大淀「なんでしょう?」


青葉「『あつみ』の護衛艦娘、集まってますか?」


大淀「いえ、人見知りと言うんじゃないでしょうが、外の人にあまり会いたがりませんからね、皆」


青葉「良ければ青葉、お手伝いできるかもしれませんよ?」


青葉「具体的には・・・」


大淀「でしたらいっそ・・・」


青葉「良いですね、それ」


大淀「では私はプランを書類にまとめます。青葉さんは提督に伝えていただけますか? 工廠にいるはずですので」


青葉「判りました」



工廠:


明石「悩みますねぇ」


明石「では余り気味の零式21型を・・・」


提督「うっ!? ボーキサイトがっ・・・!」


明石「はぁ、それじゃ日向さんの部屋に仕舞いっぱなしの瑞雲を・・・」


提督「ネジ4個は・・・」


明石「ケチンボー」


提督「つ~か、うちの鎮守府で足りないものを割り出そう。消費は必要経費として」


明石「制空権はどうです? 21型の熟練ばかりですが」


提督「それで無印の21が余ってるんだよなぁ」


提督「他の面に比べれば、制空装備は潤沢だと思う」


明石「では砲撃装備」


提督「ここは強化の余地はある。戦艦のパンチ力はありすぎて困ることはないね」


提督「無いんだが・・・」


明石「部品を取る35.6センチ砲が心もとないですね」


提督「じゃ、20.3センチ砲は・・・」


明石「ウィークリーで捨てちゃいました♪」テヘペロ


提督「魚雷・・・ は、ハイパーズに頑張って装備を強化してもらってるから、5連装が余り気味だな」


明石「昔は改装してない新人は酸素魚雷積めなかったんですけどね~」


提督「いやぁ、うちも強くなったものだ」


提督「インチキでおにぎり強化するか」


明石「またですか。書類だけか~」


提督「んじゃ、食堂行ってくるわ」



青葉「ども、恐縮です、清く正しい青葉です」


明石「何かが混じったような挨拶ね」


青葉「司令官がここに居ると聞いてきたのですが」


明石「残念、すれ違い」


明石「インチキ改修しに食堂に行きましたよ」


青葉「え~」


明石「仕方ないから、拾ってきたバイクの整備でもするから、取材する?」


青葉「いえ、でしたら明石さんにお聞きしたいことが」


青葉「輸送艦『あつみ』の護衛なんですけど・・・」


明石「私は輸送された側だけどね」


明石「設備は・・・」


青葉「ほうほう」


明石「乗員の人たちは・・・」


青葉「うんうん」



青葉「ありがとうございます」


青葉「おかげで取材の下準備が整ってきました」


明石「まぁ、輸送がもっと頻繁になれば、私も得するから」


青葉「それじゃ、指令を追いかけますね~」



長波「自分でやっといて難だけど、おにぎり改修ってなんだろうねぇ?」


提督「指示してる俺もわからん」


提督「多分、大本営も判らねぇんじゃね?」


長波「書類を右から左へってか? アホか!」


提督「想像してみ? 1年くらいして、ふと気になった上層部幹部・・・」


提督「『各鎮守府では、どのような改修がされてるのだろう?』そう思って書類をまとめさせる」


長波「・・・」


提督「渡されたレポートには、グラフがついてて、一番多いのはその他」


長波「ぷぷっ!」


提督「『このその他とは何だね?』『いえ、それが・・・』」


長波「くっくっくっ!」


提督「詳細なレポートには、おにぎり、おにぎり、おにぎり!」


長波「あーっはっはっは!」


提督「圧倒的っ・・・! おにぎり・・・!」


長波「アホか~! 笑わせんなっての! ってか、失敗したじゃねぇか! あっはっは!」


提督「いつかそんなことがあるかもな」


長波「そん時ゃ、提督にもお咎(とが)め行くんじゃねぇか?」


提督「どれだけいるか判らない提督を一斉に処分ってか?」


提督「『以降禁止』でおしまいだろうよ」


長波「失敗したおにぎり、どうする?」


提督「いいよ、俺がもらう。どうせおにぎりは余ってるからな」


長波「あいよ、そんじゃあたしは行くぜ」


提督「おぅ、お疲れさん」


提督「腹ぁ決めて、執務室に戻るか・・・」トボトボ



青葉「恐縮です、青葉です!」


シーン


青葉「あれ・・・?」



執務室:


コンコン


大淀「はい、どうぞ」


提督「ただいま~。お淀さん、良い子にしてた?」


大淀「えぇ、どこかの変態さんが逃げてる間に、いつも通りのデイリーを消化しておきました」


提督「いつも済まないねぇ。ワシの病気さえなければ」コホコホ


大淀「本当に厄介な病気です。早く告白して振られてください」


提督「泣くぞ? 君たちに比べたら大男の俺が、静かにめそめそ涙を流すぞ?」


大淀「どうぞ、私が慰めてあげますから。存分に泣いてください」


コンコン


大淀「はい、どうぞ」


睦月「睦月型一同、お出かけするのです、にゃしい!」


提督「出かけるのは今いるので全員か?」キリッ


睦月「はい! 引率に大井さんと北上さんをお願いしました!」


提督「ふむ、そうか」キリッ


北上「あたしらは途中で別れるけど、問題ないよね~?」


大井「私と北上さんの逢瀬を邪魔するのでしたら・・・ 酸素魚雷って、人間には効くのかしら?」


提督「あ~、ハイパー’sは大人組だから良いとして」


提督「総員、装備を確認!」キリッ


提督「GPS!」


総員「よし!」


提督「艦娘証明証!」


総員「よし!」


提督「では各員、外出先と帰投時間を記入してくれ」


提督「遅れる場合はメール、または電話で連絡すること!」キリッ


一同「了解!」



提督「行ったか?」


大淀「えぇ、行きましたよ」


提督「ふぃ~! これでよかったかいな?」


大淀「いえ、本当ならば私服で行動する事を指示するべきでしたが・・・」


大淀「睦月型と球磨型ですからね」


大淀「学生と間違われても、艦娘証明書で追い払えるでしょう」


提督「細かいところ、ありがとう」


大淀「どういたしまして。お礼はその引き出しのケッコンカッコカリ指輪で良いですよ?」


バタン!


青葉「恐縮です! 清く正しい青葉です! そしてカッコカリは青葉のものです!」


提督「俺のプライバシー、どこ? ふえぇ!」


大淀「提督が名取さんの真似をしても可愛くありません」


提督「そして青葉、取材はどうだ?」


青葉「はい、提督の知りたいことを、遺漏なく調べました♪」


提督「ありがとよ。青葉」


青葉「司令官のお役に立てましたか?」


提督「おぉ、十二分にな! これを元に、各艦娘を振る算段をしてみるわ」


青葉「はい、存分に振ってください!」


提督「なんだそりゃ?」


青葉「ところで司令官?」


提督「はい。青葉さん、どうぞ!」


青葉「ご褒美代わりに、頭を撫でられてる艦娘っているじゃないですか?」


提督「それって、小さすぎる艦娘だけだぞ?」


青葉「青葉も・・・ 頭を撫でて欲しいな? えへへ、冗談ですよ?」


提督「青葉、come on」


青葉「えっと、英語でしたっけ?」


青葉「確か意味は・・・」


大淀「『かかってこいや』ですね」


提督「俺としては『青葉、おいで』なんだけどね」


ナデナデ


提督「俺なんぞの何が良いか知らんが、頭を撫でるのがご褒美になるなら安いもんさね」


青葉「」プシュー


提督「青葉ってさ、色々お願いしやすいからさ」


大淀「ウォッホン!」


大淀「提督? 1時間程度なら不在を取り繕えますから、青葉さんと寝室で『語らって』来ては如何ですか?」


大淀「なんでしたら、『輪っかのゴム製品』とか用意しますよ?」


提督「おおお、淀さん!」


大淀「どうしました?」シレッ


提督「そのだな?」


大淀「はっきり言ってください、『俺は青葉ではち〇〇んが立たないんだ』って」


青葉「待ってください! 司令官! EDでしたら治療法がありますから!」


提督「お前ら待てや~!」


大淀「なんでしょうか?」シレッ


提督「君たちは美女なんだから、そんな事を口にしたらダメでしょ!」


大淀「その美女を目の前にして口説くこともできないくせに」


青葉「司令官、そういう時は『そんなことを言う大淀だから、抱く気になれないんだ』って言えばいいんですよ」


提督「君たち、仲悪いの?」


青葉・大淀「いいえ、親友ですよ」「ねー?」握手ギリギリギリ


青葉「前世も呉で一緒でしたからね~」ギリギリ



青葉「あ、そうだ。司令官にお願いしたいことが他にもありました」


提督「ん? 何?」


大淀「そうでしたね、これを」つ書類


提督「『輸送艦『あつみ』取材によるメリットとデメリット』?」


青葉「はい、海自の輸送艦の護衛任務、応募が少ないそうじゃないですか」


青葉「なので、どんな任務か、『あつみ』はどんな船なのか、情報を開示するべきだと思うんです」


提督「少し時間をくれ、読むから」


青葉「あ、真面目モード。一枚良いですか?」


提督「一枚だけな」



睦月型私的遠征風景



街中:


北上「そんじゃ~ね~。悪さしても、私らの名前は出すんじゃないよ~」


大井「さ、行きましょ。北上さん」


睦月「ありがとにゃしぃ~」


睦月「それじゃ、私たちも自由行動だけど、規則に従ってバティ(2人組)作るにゃしい」


睦月「睦月はお菓子の材料を見に行くけどぉ~、誰か来る?」


弥生「ん」ノ


水無月「水無月もそうしよう」


如月「私はお洋服を見ようかしらぁ」


皐月「ボクもそっちに行くよ」


文月「あたしもそっちぃ~」


卯月「う~ちゃんはゲームを買いに行くぴょん」


三日月「卯月ちゃんが心配だから、一緒に行きますね」


卯月「なんかひどいぴょん」


三日月「もっちはこっちじゃないの?」


望月「ん~、あたしは本屋~」


長月「私もだ」


睦月「菊月ちゃんはどうするの?」


菊月「気にするな。置いて行かれることには慣れている・・・」


如月「何言ってるの、菊月ちゃんはこっち」グイッ


菊月「礼は言わぬ」


望月「いや、言おうよ」


睦月「それじゃ、1230に、このコンビニ前に集合~。その後みんなでご飯にゃ」


睦月「別れ~、にゃしい」


一同「別れます」ケイレイ



望月「街中で『別れます』なんて軍人じゃないんだからさぁ」


長月「言いたいことは判るが、あれがないと、離れづらくてな」


望月「前世から今まで、号令で動いてきたからねぇ」


長月「号令に反射神経で従えるのが、良い軍人だからな」


望月「そうだねぇ」ニヤリ


望月「かし~ら~・・・ 右っ!」


長月「」サッ!


望月「くっくっくっ・・・」


長月「馬鹿なことをするんじゃない!」


望月「あっはっは、長月は良い軍人さんだよ」


長月「まったく・・・」


望月「でも、うちらは海だからまだ良いけどさ~、陸さんは大変だろうねぇ」


長月「どういう事だ?」


望月「あっちは行進とかあるだろ? んだから、歩調も合わせるらしいんだ」


長月「あぁ、それで陸さんの歩く音って、バラバラじゃなくて『ザッ、ザッ、ザッ』ってなるんだな」


望月「そぉそぉ。仕舞には意識しなくても、歩調を合わせてしまうらしいよ」


長月「どういう事だ?」


望月「つまり、街中で歩いていても・・・ 『ザッ、ザッ、ザッ』って、合わせるらしいよ」


長月「はは、自然と行進してしまうのか」


望月「んだから、街中で陸さんに号令が掛かったら、何も考えずに伏せちゃうんじゃないかな?」


長月「さすがにそれはないだろう。さすがに」


望月「判らんよぉ?」



望月「しかし、長月って本読むっけか?」


望月「訓練してるか食べてるか寝てるか、どれかだと思ってたけど」


長月「私を何だと思ってる!」


望月「それに昨日、一緒にレースゲームやっただろう」


望月「冗談、冗談だって」


望月「だけど、長月がどんな本を読むか、想像できないなぁ」


長月「望月の中で、私の評価はどうなってるんだ?」


望月「ん~、そう見えて、実はバリバリの純愛小説を買いに行くとか?」


長月「純愛って、私がそんな柄にみえるか?」


望月「うんにゃ」


長月「月間『丸』だ」


望月「なんだいそりゃ?」


長月「軍事雑誌だな。私たちの前世の事も扱ってるし、現代の兵器の事も乗ってる」


長月「中々勉強になるぞ?」


望月「勉強なんてかったりぃよ」


長月「まったくお前は・・・」


望月「説教なら、雷撃戦で私の成績を超えてからにしてよ」


長月「くっ! 不真面目なくせに・・・!」


望月「はい、到ちゃ~く。長月は三角でも×でも探してて~。あたしは寝転がって読む漫画を探すからさ」


長月「丸だ、丸!」


望月「ったく、はい、別れ~」


長月「別れます! っ~!」ケイレイ


望月「あはは!」



沈黙しない戦艦



武道場:



ドターン バターン!


長門「よし! 午前の鍛錬はここまで!」


長門「整列!」


長門「1300まで休憩! 別れ!」


戦艦たち「別れます!」



更衣室:


陸奥「しかし、今日は笑えたわね」


長門「何がだ?」


陸奥「今日の朝礼よ。何よあの、ポニーテールの森は」


長門「提督の好みだと、青葉新聞が朝一番で張り出されてたじゃないか」


長門「と言うか、教えてくれたのはお前だろう、陸奥」


陸奥「それは姉の恋なら、応援するわよ」


長門「恋!? いや、私はただ、提督の好みなら、その、この長門にできることなら、」


金剛「Hey 長門! ワタシにDeclaration of war(宣戦布告)とみて良いですカ~?」


榛名「お姉さま、着替えの途中でどこに行くんですか」


金剛「テートクを思う気持ちなら、誰にも負けないネー!」


長門「悪いな。それに関しても、私は譲る気持ちはない」


長門「あいつが艦娘の事を思ってくれるなら、それに応えるまでだ」


金剛「長門自身はどうなのですカー?」


金剛「提督に頬を触れられ・・・」


長門「」ゴクリ


金剛「そこから、胸元まで撫でられて・・・」


長門「いや・・・ 待て・・・!」


陸奥「そこで提督は『なぁ、スケベしようや』」


長門「」ブーッ


金剛「Noooooooo!」


陸奥「あらあら、どうしたの? あなたたち?」


金剛「ムツははしたないデース!」カオマッカ


長門「わ! 私は陸奥をそんな艦娘に育てたつもりはないぞ!」カオマッカ


陸奥「あらあら、男女の関係なんてそんなもんよ?」


長門「おい!」


陸奥「他の鎮守府じゃ、もっと爛れた関係もあるというのに、何が違うのかしらね~?」


長門「そうじゃない! 提督は艦娘が大事だから・・・」


陸奥「大事にはされてるわよ、でもねぇ・・・」


金剛「ここのところは、陸奥のfaceに免じて引き下がるデス!」


金剛「ウワ~ン!」


霧島「金剛お姉さま? 今日は体調も考えて、冷たいものの方がよろしいかと思います」



長門「何と言うか、助かった。陸奥」


陸奥「どういたしまして。でも、本当なら提督はやめた方が良いと思うのよ?」


長門「前から言ってるが、どうしてだ?」


陸奥「何と言うか、勘、かしら?」


長門「参考にさせてもらうが、当てにならんな」


陸奥(むぅ~、お姉さんの魅力全開で迫ったのに、無視されたんだから~!)


陸奥「ま、私より、提督の方が遥かに年上なんだけどね」


長門「何の話だ?」


陸奥「ううん、こっちの事」


陸奥「長門は長門らしく、自然体でいればいいと思うわ」


長門「そうか。何と言うか、その・・・」


陸奥「あらあら、ビッグセブンの腰が引けてるわね~」


長門「違う! そうじゃなくてだな! 私はその・・・ 女として振舞うべきなのか、『長門」として振舞うべきなのか・・・」


陸奥「うふふ。これからお昼だし、ゆっくり話しましょう」


長門「頼む・・・!」


陸奥(もぉ、堅っ苦しいんだから、それが長門の魅力なんだけどね)



衣笠「たっだいま~!」


衣笠「って、誰もいないんだけどね~」


青葉「おっかえり~!」


衣笠「うわ! びっくりした!」


衣笠「青葉、今日は訓練に居なかったけど、どっか悪いの?」


青葉「そうですねぇ、司令官の事を思うと、胸のあたりが、こぉ、キュッとしますねぇ」


衣笠「いつもの青葉じゃん」


青葉「えへへ~」


青葉「まぁ、ホントの事を言いますと、司令官に『青葉だけに、特別な仕事を頼みたいんだ』と言われましてね」


衣笠「それが嘘じゃないから厄介なのよね、青葉は」


青葉「衣笠も見たでしょ? 今朝の朝礼でポニーテールにしてた子」


青葉「みんな、大なり小なり司令官Loveですけど、司令官は振るつもりのようです」


衣笠「あ~あ~、ききたくなーい」


青葉「司令官は急造ポニテじゃなく、旧来のポニテが好きなんですね~」


衣笠「青葉、ポニーテール下ろして、勝負できる?」


青葉「むぅ~、自分の魅力について語れって、どんな罰ゲームですかぁ?」


衣笠「真面目な話だけど、青葉は提督に近づいてる一人だから、しっかり食いつくのよ?」


青葉「もぉ~、衣笠ったら真面目なんだから」


青葉「時間もいいし、ご飯に行こう、ご飯に♪」


衣笠「それは賛成だよ。もぉ、お腹ペコペコ」



みんなでお昼



コンビニ前:


卯月「う~ちゃん達が一番って、何かおかしいよ~!」


三日月「仕方ないでしょ? 卯月ちゃん、行く前から買うゲームを決めてたし」


卯月「一番最後になって、困らせるつもりだったのに~!」


三日月「それ、最後にみんなで笑えるいたずらよね?」


卯月「も、もちろんだピョン!」


睦月「卯月ちゃん。街中でのいたずらはほどほどにするです」


水無月「そうそう、また司令官に怒られちゃうよ?」


弥生「司令官に、迷惑かけちゃ、ダメ・・・」


三日月「睦月ちゃん達、何も買わなかったの?」


睦月「うん、後で卵お一人様1パックに、みんなで行ったらお得かなって」


卯月「110個の卵をどうするぴょん?」


水無月「数字だと多いけど、みんなが毎日1個食べると10日分だよ?」


卯月「あれ? 多く思えないぴょん?」


如月「お待たせ~」


文月「まだ時間あるよねぇ~?」


皐月「私たちが一番さいごぉ~?」


菊月「まだ1210、海軍精神の『10分前行動』のそのまた10分前だ」


三日月「長月ちゃんともっちがまだね」


睦月「如月ちゃんは、何を買ったんです?」


如月「うふふ、内緒~」


文月「私はぁ、部屋着のTシャツ~」



ワイノワイノ



マッタク、モチヅキガモタモタシテルカラ!


シカタナイダロ、フルホンヤガチカクニアッタンダカラ!


如月「やっと来たようねぇ」


長月「済まない、遅くなった」


望月「時間前だからいいだろ~」


菊月「まったく、ギリギリ10分前ではないか」


望月「ギリギリでも間に合えばいいじゃん」


長月「良くない! 海軍軍人たるもの、常に余裕をもって行動するものだ!」


文月「今日は休みなんだしぃ、そんな怒っちゃダメ~」


如月「まぁまぁ、これで全員集まったんだから、ご飯にしましょう」


睦月「いつものファミレスだけどね」



ファミレス:


如月「そう言えば、まだ噂なんだけど、いいかしらぁ?」


睦月「およ? 何です?」


如月「もうすぐ大規模作戦らしいのよねぇ」


文月「それ、あたしも知ってるぅ~、またレイテだってぇ~」


卯月「前もレイテだったぴょん。騙されてるぴょん」


皐月「ううん、青葉さんが丁寧に分析して新聞にしてたけど、前回の大規模作戦で、まだ半分らしいよ」


望月「あれで半分って・・・ かったりぃ」


長月「まぁ、レイテと言えば、大規模漸減作戦だ。私たちには関係なさそうだな」


三日月「私たちは船団護衛が主でしたからね」


菊月「大和型や長門型のいる連合艦隊・・・ 是非行きたいものだが」


弥生「うちには、大和型は、いないけど・・・」


卯月「その理由、う~ちゃん知ってるぴょん!」


卯月「司令官って『うちで養えるか!』って言って、大和型や大鳳が来ないようにしてるっぴょん」


文月「うちの鎮守府って、ビンボーだったのぉ?」


睦月「貧乏にならないように、来ないようにしてるんじゃないかな?」


望月「それはともかく、もしレイテなら、あたしらの休暇は長いかもねぇ」



捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)



執務室:


提督「さて、いよいよ大本営から通達が来た」


提督「大淀」


大淀「はい、総員、待機に入っています」


提督「長門」


長門「問題ない。他の鎮守府からの情報も、順次入れて作戦を組む」


提督「明石」


明石「はい! 資源、資材よし! いつでも高速修復に掛かれます!」


提督「よし。長門、放送を始めてくれ」


長門「判った」


カチッ


ウゥ~~~~~~~!


長門『全将兵に次ぐ! 本日0700より『捷号決戦』作戦を開始する! 繰り返す! ・・・』


提督「それじゃ、俺は埠頭に行ってくる。長門、その間の事は頼んだ」


長門「承知した」


大淀「お供します」


明石「私も戻るついでにお供しますね」



埠頭:


天龍「いよいよだな。佐渡基準! 集まれ!」


ワラワラ


天龍「かし~ら~! 中!」


提督「」ケイレイ


天龍「直れ!」


天龍「旗艦天龍! 以下5名、揃ったぜ!」


提督「よろしい」


提督「これより、パラワン水道哨戒戦を開始する!」


提督「多くは言わない! 総員の無事をもって、第一次作戦の終了とする!」


提督「天龍、特にお前に言うが、命と引き換えにしていい戦果かどうか、俺が判断する。大破は帰還だ」


天龍「判ってるってばよ。昔の俺じゃねぇんだ」


提督「ローマ、衣笠。君たちが火力担当だ。大型の水上艦は任せた」


衣笠「は~い、衣笠さんにお任せ」


ローマ「大丈夫、心配しないで」


提督「佐渡、占守、対馬。君たちは対潜の要だ。大型艦では倒せない相手を担当してくれ」


佐渡「佐渡様に任せろって!」


占守「お任せですっ!」


対馬「了解・・・しました」


提督「よし、天龍、装備点検!」


天龍「」マワレミギ


天龍「総員、装備点検!」


天龍「主武装!」


総員「よし!」


天龍「副武装!」


総員「よし!」


天龍「補助装備!」


総員「よし!」


天龍「」マワレミギ


天龍「総員、装備よし!」


提督「よし!」


提督「『パラワン水道哨戒戦』『一番槍天龍隊』掛かれっ!」


総員「掛かります!」ケイレイ



天龍「ホント、ああしてると変態には思えないな」


ローマ「何? 提督の事? Hentaiなの?」


天龍「あぁ、ローマには関係ないから、心配するな」



執務室:


提督「戻ったぞ」


長門「当たり前だが、何も報告事項はないぞ」


提督「作戦開始15分で何かあって堪るかぃ」


提督「そんじゃ、予定通り第2から第4艦隊までは通常遠征。まだ資源は貯められる」


提督「いつも通り、俺は作戦の構想に没頭するから、通常の指揮は長門に頼む」


長門「承知した。この表の通りでよいのだな?」ペラッ


提督「あぁ、それで頼む」


提督「さて、とりあえず対潜掃討後の編成だな」


提督「淀さん、各方面からのデータは出てる?」


大淀「少々お待ちを・・・」カタカタ


大淀「シブヤン海の掃討戦ですね」


大淀「栗田艦隊を軸にして、西村艦隊を遊撃舞台にするようです」


提督「西村艦隊・・・ いい加減、面子は覚えちゃったな」


提督「あれ?」


大淀「どうしました?」


提督「栗田艦隊を調べたんだが、臨時指揮艦様、出番じゃね?」


大淀「あ、しかもうちには大和型はいませんし、旗艦決定ですね」


提督「じゃ、準大和型と考えて、火力筆頭で考えるか」


提督「つ~か、前世でレイテ戦に参加した艦のリスト、艦隊別で欲しいね」


大淀「判りました。少々お時間をいただけますか?」


提督「あぁ、いいよ」


提督「天龍隊だって1日2日で帰ってくるわけじゃなし、時間はそれなりにあるさ」


大淀「なるべく早くまとめてきます」


提督「んで長門さんや」


長門「何だ?」


提督「次段階で旗艦決定。臨時指揮艦の代理を決めとくから、今のうちに心構えだけでもしといてくれ」


長門「判った。久々の出番だな。腕が鳴るな」



E4まで終わって



埠頭:


大淀「提督、水偵が栗田艦隊を発見しました」


提督「あとどれくらい?」


大淀「距離にして10キロ程度、時間にして15分でしょうか」


提督「OK」ケイタイピポパ


提督「明石? オレオレ。そう、詐欺」


提督「じゃなくて、艦隊帰投まで15分程度。人数分の高速・・・あ、終わってる?」


提督「あ、そ? こっち来る。さいですか」ピッ


提督「明石もこっちに来るって」


大淀「まぁ、大破者もいますし、車いすの押し手は何人いても困りませんからね」



長門:『栗田連合艦隊』、ただ今帰投した!」ケイレイ


提督「ご苦労! 現時点をもって、『栗田連合艦隊』は解散! 休憩とする!」


提督「解散!」


提督「妖精さ~ん。回収した艤装運んじゃって~」


妖精「カシコマリー」


提督「新規の子は、とりあえずついてきて」


Jervis「OK~」


Gambier Bay「は・・・ はい・・・」


提督「さて、車いすが必要そうなのは・・・」


島風「テイトクー! 車いすに乗せて~!」


提督「はいよ、今行く」


提督「よいしょ、っと足が自慢の島風が、魚雷貰っちゃったか~」


島風「うん。だけど頑張ってこっちも魚雷打ち込んだよ、にひひ」


提督「さすが重雷装駆逐艦。凄いな」


提督「ちょっと待っててくれ。他も見てくるから」


島風「テイトクー、早くしてね」


提督「他に大破したのは高雄、羽黒、藤波くらいか」


明石「高雄さんは私が押していきますね」


羽黒「わ、私は歩けますので・・・」


藤波「藤波も・・・ 歩けっ、ます!」


提督「大淀~、車いすこっちにも一台~。藤波を頼むわ」


大淀「はい、今行きます」


提督「これで全員か」


島風「テイトクー!」


提督「おぉ、今行く今行く」


島風「早く早く~」


提督「そんじゃ、修復艦隊、ドックに前進~!」



工廠:


提督「艤装の修理は、2時間以上かかる場合は高速修復、それ以外は通常で」


提督「艦娘は動けるようになるまで、しっかり休ませてあげてくれ」


明石「判りました。艦娘の手当てにもう少し手が欲しいんですが~」


提督「淀さん、明石の手伝いを頼む」


提督「んじゃ、俺は戻る」


大淀「提督は手伝っていかないんですか?」


島風「テイトクー! 手当てしてほしいな~」


大淀「ああ言ってますよ?」


提督「淀さんや、君は俺をどうしたいんだ?」


長門「私の傷も大したことはない。明石を手伝おう」


長門「島風、今行くからな」


大淀「あ~あ、提督、チャンスを逃しましたね」


提督「逃げるチャンスをやったんだよ!」


明石「何の話をしてるんですか?」


大淀「たまには提督にセクハラをしていただこうかと」


提督「させるなっての! 戻るぞ!」


明石「提督も大淀も、執務以外だとアホになるよね~」


大淀「楽しいですよ? ふふっ」


Gambier Bay「あのっ! あのっ!」


Jervis「この後何をすればいいの~?」


提督「忘れてた! 新人2人、俺についてきて!」


提督「Sorry で良いのかな?」


Jervis「Do not worry」


Gambier Bay「あ・・・ 日本語でOK・・・です」


提督「んじゃ、執務室に行くからついてきてね」



執務室:



提督「さて、遅ればせながら自己紹介だ」


提督「俺は提督。この鎮守府の運営管理を任されている。よろしく頼む」


提督「じゃ、先にイギリスの子かな? 君から自己紹介して」


Jervis「Nice to meet you. My Name is Lucky Jervis」


提督「そうか、これからよろしく頼むよ」


Jervis「任せてね!」


提督「それじゃ、次は君の自己紹介をどうぞ」


Gambier Bay「あの・・・! It's a pleasure to meet you.My name is Gambier Bay」


提督「ほい、よろしく頼むよ しかし・・・う~ん」


Gambier Bay「え? わ、私、何かしてしまいましたか!? Sorry!」


提督「いや、違うって」


提督「ただ、日本人には『ガンビア・ベイ』って長すぎるなって思ったんだよ」


提督「とりあえず、正式で面倒くさい書類は後に回すから、着任の書類だけ書いちゃって」ゴソゴソ


提督「え~っと・・・ あったあった」


提督「はい、着任証明書。ここに名前だけ書いちゃって」


Jervis、Gambier Bay「OK」


提督「さて、アメリカ艦、は初か。海外艦だと一番古いのは・・・ レーベ、イタリア・・・ ヨーロッパかぁ」


提督「仕方ねぇ」ピポパ


提督「あ、うん、頼む」ピッ


提督「早ぇよ」


Jervis「darling 書けたわ」


提督「ちょ! ダーリンって・・・!」


Jervis「ダメ?」


提督「いや、何と呼んでくれてもいいんだが、それは予想しなかったなぁ」テレテレ


提督「まぁ、それは良いとして、ガンビア・ベイ、長いから君の事をガンビーって呼ぶけど、良いかな?」


Gambier Bay「ハ、ハイ! nickname・・・ですね。thank you berry much」


コンコン


提督「どうぞ、って早すぎるよ」


Warspite「失礼します」


arcloyal「失礼する」


提督「2人で来たのか」


Warspite「まさか、こんなに早く会えるとは思いませんでした」


arcloyal「さすが、ラッキーの名を持つだけはあるな」


Jervis「Warspite? arcloyal?」


arcloyal「そうだ。やはり初めて会っても判るか」


Warspite「この姿では初めまして、ですね」


提督「それじゃ済まないが、この2人に、鎮守府の各施設を案内してあげてくれ」


提督「ガンビー、済まないが、君が初めてのアメリカ艦なんだ。同じ英語圏って事でイギリスに任せる。済まないね」


Gambier Bay「そうなんですか・・・ はい。判りマシタ」


提督「それじゃウォー様、アー様、2人は任せた」


arcloyal「I received it. 任されよう」


Warspite「2人共いらっしゃい、案内するわ」


提督「いってら~」


パタン


提督「さて、大淀が戻り次第、現状把握して再編成だな」


提督「・・・待つだけってのもアホらしい。自分でまとめるか」



提督「ふむ・・・ 燃料弾薬、まだ充分。次の海域の情報は・・・」カタカタ


提督「志摩艦隊、と。那智にガラさん・・・ 駆逐艦は大丈夫、と」


提督「よし、2日くらい通常業務に戻して、休めておくか」



また飲んでるよ・・・



執務室、夜:


提督「淀さん、どぉ?」


大淀「はい、明日明後日の遠征メンバーに、連絡しました」


長門「こっちはもう少しだ。留守番だが・・・」


提督「いつもながらの龍驤でいいだろ。接待装備で対空満載にして」


長門「相変わらずいたずら好きだな」


提督「空き箱の空母かと思ったら、艦載機が全滅なんて、笑えるだろ」


長門「逆にやられたら?」


提督「チクショーメ!」


提督「長門が終わったなら、今日は終わりにしようぜ」


長門「明日明後日は休みでいいんだな?」


提督「遠征とデイリー任務組以外は全休。休まねぇと続けてらんねぇよ」


提督「さて、1950、事務作業を終了とする。解散!」


長門、大淀「別れます」



提督「さて、冷蔵庫には何があったっけな?」


提督「ご飯が余ってたから・・・ いっそ、ライスオムレツにでもするか?」


グスッ,ヒック、グスッ


提督「玉ねぎは粗みじん、冷凍のソーセージを刻んでピザソースを中に仕込むのもいいな。いや、チーズか?」


ウウッ、ヒック、グスッ


提督「んで、こんなところで泣いてる毛玉を発見、と」


毛玉?「ケダマ? 違いまマス~」グスッグスッ


提督「ガンビア・・・ あ~、ガンビーだよな?」


Gambier Bay「Yes admiral」


提督「どうした? イギリス艦にイジメられ・・・ る訳ないか、あの連中だし」


Gambier Bay「ナンデモナイ、です」ヒックヒック


提督「何でもなきゃ、泣くわけないだろ。ほら、立って」


Gambier Bay「ハイ・・・」


提督「一応、連絡しておくか」ケイタイピポパ


提督「あ~、うん、俺、俺」


提督「Gambier Bayは預かった。うん」


提督「返してほしければ、ハギスとウナギのゼリー寄せを1時間以内に用意すること。うん、嘘」


提督「そっか、判った。こっちで預かっておくわ」


提督「あ~、気にしない気にしない。そっちはそっちで楽しんでてくれ」ピッ


Gambier Bay「あの・・・」グスッ


提督「あいつら、心配してたぞ」


Gambier Bay「sorry・・・」


提督「謝るのは俺じゃなくて、明日、イギリス組にね」


Gambier Bay「ハイ・・・」グスッ


提督「ま~、前世は、それはそれは勇ましく戦ったそうだが、それはそれだよな」


Gambier Bay「ソレハソレ?」


提督「今は艦娘なんだ。不安も寂しさもあるよな?」


Gambier Bay「・・・ハイ」グスッグスッ


提督「んで、気の利かない上官に『同じ英語圏だから』ってイギリスと一緒にされてなぁ」


Gambier Bay「エッ?」


提督「確かにルーツとしてはアメリカはイギリスから別れたが、ずいぶん昔の話だしな」


提督「言葉にしたって、文法も単語も違ったりするからなぁ」


Gambier Bay「アノ・・・?」


提督「ふぉろーみー、だっけ? ついてきな」


Gambier Bay「はっ、ハイ!」



提督私室:


提督「はい、そこに座って待ってな」


Gambier Bay「は、ハイ・・・」


提督「簡単にソーセージは炒めるだけ、いや、ソーセージオムレツ・・・ チーズもだ」


ジュージュー ジュージュー


Gambier Bay「あっ、あのっ、admiral・・・?」


提督「はい、お待たせ」


提督「日本の缶ビールだけど、それでいいよな?」


Gambier Bay「は、ハイ」


提督「あ、ごめん、箸は使えないか。スプーンを持ってくるな」


提督「そんじゃ、カンパーイ!」


Gambier Bay「チ、cheers!」


ベコン


提督「ふぅ、やっぱり俺には、ビールは薄いな」


Gambier Bay「そうなんですか?」


提督「呑兵衛だからね。10%を超えないとアルコールとは思えないね」


提督「あぁ、オムレツは味付けは薄めにしてあるから、そこのケチャップとタバスコで好きな味にしてくれ」


Gambier Bay「ハイ・・・」


Gambier Bay「アノッ! admiral、これは・・・?」


提督「自慢じゃないが、泣いてる女性を慰めるのは、ものすごい下手でな」


提督「ましてや、不安に押しつぶされそうになってるなんて、どうすりゃ良いやら」


提督「面倒だから、話でもしながら飲んで、寝てもらおうって話だよ」


Gambier Bay「メンドウって・・・」


提督「不安なんて、どうにかできるもんじゃないだろ」


Gambier Bay「ウウウッ」


提督「まぁ、何だ。悪いようにはしないから、少しは気楽にしてくれ」


Gambier Bay「aye-ayeーSir」


コンコン


提督「入ってま~す」


ガチャッ


青葉「トイレじゃないんですから」


青葉「司令官、今日は青葉がおつまみを作って・・・ え?」


Gambier Bay「good evening・・・」


提督「あ~、まぁ、何だ」


パシャッ!


青葉「『カメラは捕らえた! 無垢なアメリカ艦に迫る支配者の手!』 明日の新聞の見出しは決まりました!」


提督「待てぃ!」


提督「えっと、ホレ、ガンビーからも何か言ってくれよ」


Gambier Bay「What!? えっと・・・ 私が泣いてたら、admiralが優しくしてくれて・・・」


青葉「優しく!? そこのところを詳しく!」


提督「そこだけ抜き出すな!」


青葉「実は司令官は、気弱で引っ込み思案な子が好みだったんですね!?」


提督「そこは違うと言っておく!」


青葉「そうなると、名取さん、春日丸さん、神通さんあたりでしょうか?」


提督「よぉそうポンポン出るなぁ。大外れだよ」


青葉「ところで今日はビールですか? 珍しいですね?」


提督「いや、俺はこれからウィスキーにするつもり。青葉も飲んでけよ」


青葉「ライスコロッケを作ってきましたから、丁度良いですね。お邪魔します」



Gambier Bay「フゥ、何だか目が回ってきました~」


提督「お~、そうかそうか。水持ってきてやるよ」


青葉「しかしガンビーさんって、アメリカ艦らしからぬビビリですねぇ」


Gambier Bay「ビビリ?」


青葉「いえいえ、こっちの話です」


提督「ほいよ、水」コトッ


提督「まぁ、今のところ唯一のアメリカ艦だから、バティに困ってるんだが・・・」


青葉「神通さんに鍛えてもらうとかどうでしょう?」


提督「アホか。叩いて鍛えるのはハガネであって、割れ物を叩いて鍛えてどうする」クビー


青葉「じゃ、明るいお姉さんで、隼鷹さん。同じ軽空母ですし」チビチビ


提督「毎日二日酔いってか?」


青葉「それじゃ、司令官は誰が良いと思ってるんですかぁ?」


提督「天龍が良いかと思ったんだが・・・ 天龍にもビビりそうだな。こりゃ」


青葉「えんちょー先生、勢いはありますからねぇ」


提督「園長言ってやるな」


提督「異例だが、しばらくは司令部付きにして、使いパシリしてもらうか」


Gambier Bay「What?」


提督「うん・・・ うん。それで良いか」


提督「お~い、ガンビーや」


Gambier Bay「ムリですムリです。I can not drink it any longer. I am full. I got drunk. Admiral is kind and loves」

(もう飲めません。お腹いっぱいです。酔いました。提督は優しくて好きです)


提督「おや? アメリカ艦酔いつぶしちゃったよ。俺の肝臓スゲー」


青葉「酒飲み太平洋戦争は司令官の勝利ですね!」


提督「まぁ、これなら不安を感じる前に寝れるだろ」


提督「青葉、肩を貸してやってくれるか?」


青葉「こういう時は、お姫様抱っこじゃないんですか?」


提督「してやればいいじゃないか」


青葉「あぁ、青葉のために取っておいてくれてるんですね?」


提督「あ~、そう言う事でいいや。ほれ、送ろうじゃないか」



パタン


青葉「はい。ベッドに寝かしつけてきましたよ」


提督「ありがとうな」アタマナデナデ


青葉「あっ、頭っ!?」マッカ


提督「ん? 嫌か? 青葉は嫌がらないからやったんだが・・・」


青葉「うれし・・・ えっと、じゃなくて!」


青葉「ついでですし、青葉も送ってもらえると嬉しいなぁ、なんて・・・」マッカ


提督「まぁ、この鎮守府には、不審者は俺1人しかいないんだが・・・」


ヨール! フタフタマルマル! イイネイイネ! ヤセンダネ!


提督「いや、男の不審者は俺しかいないんだが・・・」


青葉「夜戦忍者に襲われたら大変じゃないですか。送ってください!」


提督「ま、良いか」


提督「あ、そうだ」


提督「ついでだから青葉、2~3日、ガンビーを朝食に誘ってやってくれ」


提督「こっちはこっちで、ガンビーの顔見知りを増やすようにするから」


青葉「随分気にするんですね~」ギュー


提督「抓るな抓るな!」



さぁ、逝こうか



提督「総員、装備点検!」




第一艦隊「栄光の第一艦隊」


  榛名

  摩耶

  瑞鶴

  瑞鳳

  龍驤

  赤城



第二艦隊「最強の天龍隊」


  天龍

  羽黒

  妙高

  木曾

  島風

  綾波


総員「よし!」


提督「泣いても笑っても、これが最後だ」


提督「第一に皆の帰還! 第二に海外艦の確保! 第三に敵の掃討を目的とする!」


総員「了解!」


提督「では第一次エンガノ岬攻略戦、掛かれ!」


総員「掛かります!」ケイレイ



提督「行っちまったな・・・」


長門「なんだ、心配なのか?」


提督「そりゃ~な。若い子、俺の半分くらいの歳の子を戦場に送り出してるんだぜ?」


提督「俺も戦場に立てればねぇ・・・」


長門「まぁ、諦めてくれ」


長門「我々だって、ただの女子供じゃない」


長門「前世を覚えたまま転生したんだ。もう一度、この国を守るためにな」


提督「二度も命を懸けてもらえるなんて、頭が下がるよ、ホント」


長門「いつまでも見送ってても仕方がない。戻ろうじゃないか」


提督「そうだな、有難がるだけじゃなく、出来ることでもしようかね」




数日後、執務室:



提督「一体! 何が! どうなってるって言うんだ!」


大淀「落ち着いてください、提督」


長門「そうだな、前回のレイテ沖海戦の海域に比べれば、まだマシではないか」


提督「あれはあれでおかしかったけど、今回は今回でおかしいでしょ!」


長門「しかし、毎度の事ながら、芳しくないな」


提督「ボスの手前で大破とか、そんなばっかりだ」


大淀「神通さんが嘆いていそうですね、『訓練が足りなかったのですね』って」


提督「止めてあげて。あの人、一日30時間訓練しそうだから」


長門「ではどうするのだ?」


提督「そりゃ~、決まってるでしょ」


提督「俺は俺の本分を果たすだけよ」


大淀「いつものですね?」


長門「いつもの?」


提督「おぅ、『最大限に楽をして勝つ』。怠け者最大の利点よ!」


長門「なんだそれは」


大淀「『戦争論』で有名なクラウゼヴィッツの言葉です」


大淀「『優秀で勤勉な者は参謀に向いている。勝つために勤勉に考えるからだ』」


大淀「『怠惰な無能は伝令に向いている。余計なことは何もしないからだ』」


大淀「こう言うと付け上がりますが、提督は怠惰で優秀な人です」


提督「もっと褒めてもいいのよ?」


大淀「『有能で怠惰な者は指揮官に向いている。楽をして勝とうとするからだ』、とあります」


長門「なんだそれは」ハァ


長門「で、怠惰で優秀な我らが提督は、どういう判断をするんだ?」


提督「当面できることは、基地航空隊の防衛を外して、攻撃隊を編成する」


長門「防御はどうするのだ!?」


提督「諦めろ。こっちの資源が燃え尽きるのが先か、相手の首を持ってくるのが先かのチキンレースだ」


長門「なっ!?」


提督「更に基地航空隊の編成も見直し。護衛戦闘機を外して全部陸攻に」


大淀「よろしいのですか?」


提督「構わん、前のめりに行こうじゃないか」


大淀「判りました。終わったら提督、基地の妖精さんたちに菓子折りを持って行ってくださいね」


提督「チョコレートリキュールも付けよう」



さらに数日後、執務室:



提督「泣くぞ! そろそろ泣くぞ、俺!」


長門「止めないか」


提督「いい加減、白っぽい瑞鶴風の顔も見飽きた! もういいよ、俺たちは十分戦ったよ!」


長門「ふむ・・・ 今の資源で出撃できるのは、あと数回か」


長門「提督よ、どうするのだ?」


提督「少し時間をくれ。考えをまとめる」


大淀「提督、よろしいでしょうか?」


提督「はいはい、よろしいですよ~」


大淀「軍令部より、会議のお知らせが入っています」


提督「欠席に〇しといて~」


大淀「結婚式じゃないんですから」


提督「しゃあねぇ、俺が軍令部で尋問されてる間は第二、三、四艦隊は遠征、少しでも資源を稼いでおくしかないな」


提督「演習艦隊は龍驤単艦、いつもの対空装備で」


長門「なんだか編成がごちゃごちゃしてきたな」


提督「とりあえず遠征だけ出せればいいよ。戻ったら俺が編成しなおしておく」


長門「そうか。わかった」



エンガノ岬沖E7M




龍驤「ソロモン海のようにはいかないよっと!」カットインタイクウ


長月(なんで龍驤が対空射撃してるんだ・・・?)


長月(そして何より、レイテの最終海域だというのに、なんで私はドラム缶を背負って第一艦隊にいるんだ?)



・第一艦隊「栄光の第一艦隊」


  瑞鳳

  龍驤

  霧島

  長月

  利根

  涼月


・第二艦隊「最強の天龍隊」


  天龍

  羽黒

  妙高

  木曾

  島風

  綾波



執務室:



長門「提督よ、この編成にはどういう意味があるのだ?」


提督「ん? 軍令部に出頭する前に記録しておいた、何度も瑞鶴モドキを撃破してる編成だろ?」


長門「龍驤が率先して対空射撃に精をだしてるぞ」


提督「はぁ!? あ・・・ 演習の接待装備のままだから、90mm単装高角砲に対空電探、おまけに機銃まで装備してらぁ・・・」


長門「しっかりしろ、まったく」


長門「それで、一度引き返させるか?」


提督「いや、資源の残りも少ない。龍驤はうまくやれてるようだし、このまま進もう」


提督「瑞鶴モドキの撃破は無理でも、海外艦の保護くらいはできるだろ」


長門「ふむ、進撃だな」



E7M:


龍驤「はぁ!? 進撃やと?」


瑞鳳「うん、無理はしないで、艦娘を保護できれば良いって」


長月「どう考えても、編成ミスとしか考えられないのだが・・・」


霧島「提督には何か考えがあるのでしょう」


凉月「私には解りませんが、龍驤さんも今は防空艦です。対空は大丈夫でしょう」


利根「とにかく進むしかあるまい。瑞鳳、第二艦隊にも連絡じゃ」



執務室:



提督「状況は?」


瑞鳳『現在、ボス前。長月さんが大破。他は小破未満です』


提督「アィェエ! ナガツキナンデナガツキ!?」


提督「なんてアホやってる場合じゃねぇ。なんで長月が連合艦隊に居るんだ?」


長門「軍令部に出発するぎりぎりまで指揮してて、直前に遠征の編成をしてただろう」


長門「慌ててロクに確認もしなかったんだろうな」


提督「仕方ない、第二艦隊の綾波護衛にして長月は撤退。そして進撃だ」


提督「以上、通信を封鎖する」ポチー



E7W:



龍驤「んで、撤退やろ?」


瑞鳳「ううん、護衛退避して進撃だって・・・」


利根「護衛退避か・・・ 妥当な線かのぉ」


瑞鳳「私、艦隊司令部施設持ってないよぉ・・・」


龍驤「なんやて!?」


長月「・・・前々から、提督には思うところがあったんだ・・・」


長月「司令官が執務室に呼び出すのは、決まった艦娘じゃないか・・・」


龍驤「うちが一番呼ばれるなぁ」


長月「その他は、そうだな、最近ではアメリカの軽空母か」


長月「あの司令官の好みは判らぬが、駆逐艦には目も向けやしない! 物理的にもだ!」


皆 「・・・」


長月「いいさ! 前進だ! 出来れば私は生き残って、あの司令官を殴りたい!」


瑞鳳「通信は封鎖されちゃったし・・・ 進むしかないよね」


涼月「あの・・・ 長月さん?」


長月「なんだ?」


涼月「私も一度、実は大破進撃されたことがありまして・・・」


長月「ほらみろ! 駆逐艦なんか、司令官の目には入らんのだ!」


涼月「いえ、帰港したら、謝られました」


涼月「しかも錬度が低かったので、一時間ちょっとで修復できるのに、急速修復材を使っていただきました」


涼月「決して短慮はなさらずに、提督を信じてください」



執務室:



榛名「提督、失礼いたします」


提督「ん? どうした?」


榛名「いえ、今、レイテ最終海域攻略中と聞きましたが、榛名はここに居ていいのでしょうか?」


提督「ん? あぁ、編成を間違えたようだが大丈夫だろ。もうすぐ帰ってくるはずさ」


榛名「そうですか。ですが榛名、艦隊司令部施設を持ったままなのですが・・・?」


提督「え"・・・!?」



E7X:


深海鶴凄姫「チッ…。シカタナイナァ……。ゼンリョクデ…シズメテアゲルヨ!」


霧島「今回は戦力が足りていませんが、提督の計算では、追い払うだけで充分です!」


長月(それは判ったが、ドラム缶ガン積みの駆逐艦に何をしろっていうんだ!)



執務室:



提督「通信! 通信! すぐに撤退だ!」


提督「うちの艦隊からは、誰も失われてはいけないんだ!」


大淀「現在は通信封鎖中・・・ いえ、連合艦隊より通信が入りました!」



E7X:



瑞鳳「ボス戦、終了しました」


提督『おぉ、お疲れ様。それで、長つ・・・』


瑞鳳「ボスは取り逃がしました。随伴はすべて倒しました・・・」


提督『そうか・・・ では、周囲の捜索・・・』


瑞鳳「捜索も完了しました・・・ おめでとうございます、アイオワです」


提督『おぉ! でかした!』


瑞鳳「・・・」


提督『瑞鳳・・・?』


提督「長月の安否を聞きたいんだ」


瑞鳳「」グスッグスッ


提督『どうした!? 瑞鳳!? 傷が痛むのか!?』


龍驤「聞いとれんわ! 替われぃ!」


龍驤「長月はな! ・・・おらへんねん!」


提督『経緯を頼む・・・』


龍驤「判らへんわ!」


龍驤『戦闘が始まって! 終わって! 点呼取ったらおらへんねん!』


提督「艦隊、帰投せよ・・・」


龍驤『待ちぃや! このまま長月の捜索を!』


提督「どこに敵がいるかわからん・・・」


提督「今は健在な艦の維持が優先だ・・・」


龍驤『この! アホーーーーーー!』



やらかしてしまった提督



執務室:



提督「長門、後を頼む」


提督「遠征隊は入港後、休養。連合艦隊が近海まで来たら教えてくれ」


長門「どこに行く!?」


提督「仕事だ仕事」


提督「あ、そうだ。今日は睦月型の外出届は出てないよな?」


長門「あ、あぁ」



睦月型私室:


コンコン


卯月「お客さんぴょん」


睦月「はいはい~、どなたにゃしぃ?」


提督「俺だ」


如月「あらぁ? 司令官、何の御用かしら?」


提督「・・・」


如月「司令官?」


睦月「あの・・・?」


提督「済まない。俺のミスで、長月が轟沈した」(腰を直角に折る最敬礼)


文月「えっ?」


提督「済まない!」


卯月「ほ、ほら! 司令官、ここでうっそぴょ~ん! って・・・!」


弥生「信・・・じたく・・・ない・・・です・・・」


睦月「し、司令官はウソつきです! そんなウソを言うなんて!」


如月「落ち着いて、睦月ちゃん! みんな!」


望月「あ~、はい、みんな落ち着いて~」


望月「まだ正確な確認はできてないんだろ? 司令官」


提督「あ、あぁ」


望月「んじゃ、確かなことが判ったら、また教えてよ」


望月「ほら、まだ誤認かもしれないだろ。みんなしっかりぃ~」


弥生「望月ちゃん・・・ どうして、落ち着いていられるの・・・?」


望月「あぁ? ったりぃなぁ」


望月「しれ~かんはもう戻っちゃって~、収拾付かないだろうからさ~」


提督「済まない」


パタン


ナイタッテサワイダッテ、ケッカハカワラナイダロー


ダカラオチツキスギダッテイッテルノヨ!


ナガツキチャンノコト、ナントモオモッテナイノ!?


アーウルサイウルサイ


提督「・・・」


提督「さて、どうしたものか・・・」



執務室:



大淀「遅いですね、提督・・・」


長門「済まない、私がついていながら」


大淀「終わったことを言っても仕方ありません」


大淀「提督は、睦月型の子が居るか、聞いて行ったのですね?」


長門「あぁ」


大淀「あの人、あれで根は真面目ですから、睦月型に報告に行ったとして・・・


ガチャッ


長門「艦娘を沈めた者は、失意のあまり失踪する者もいるとか・・・」


提督「それも頭をよぎったがな」


大淀、長門「提督!」