2019-03-10 21:34:24 更新

概要

とあるイソップ物語に白露型を投入した感じです(笑)


時雨が冷蔵庫を開ける、そこにはケーキが1つ入っていて、


時雨「よし、残ってる。 誰かに食べられたかもと思ったけど、良かった。」


時雨はケーキを持って部屋へと戻る。



時雨「今日の出撃は僕がMVPだったし、そのご褒美としてって感じでいいかな~。」


フォークを持って、ケーキを食べようとしてその時、


夕立「時雨! 出撃お疲れ様っぽい~!」


夕立が勢いよく扉を開けて入って来た。


夕立「ケーキ!? 時雨だけずるいっぽい~!!」


夕立は時雨に噛みついてきた。


時雨「これは僕のケーキだから! 夕立は間宮さんから既に貰って食べたでしょ!」



どうやら、このケーキは間宮さんから1個ずつ皆に配られたらしい。


夕立「夕立も食べたいっぽい~! 時雨、半分に分けようっぽい~♪」


夕立は期待の顔で詰め寄って来るので、


時雨「駄目! これは今日の出撃でMVPを取った僕へのご褒美なの! 夕立は食べたんだから僕の分まで取らないで!」


時雨が怒ってケーキ皿を持つが、


夕立「夕立も食べたいっぽい! 時雨はお姉ちゃんなんだから妹に譲るっぽい~!!」


そう言って、夕立までケーキ皿を掴んで取り合いが始まった。


白露「2人で何喧嘩してるの? 廊下まで叫び声がするんだけど!」


今度は部屋に白露が入って来た。


時雨「白露聞いてよ! 今日1人1個ずつ貰ったケーキ、夕立ったら僕のケーキまで食べようとするんだ!」


時雨は説明するが、


夕立「そんな事知らないっぽい! 夕立はケーキが食べたいっぽい~!」


食べたくせに、知らないふりをしてケーキを奪おうとする夕立、


白露「だ・か・らぁ!! 2人ともうるさい!! 静かにしなさい!!」


白露が怒ると、2人は静かになり、


白露「だったら半分にすればいいじゃん! 時雨も夕立のお姉ちゃんなんだから、妹のために我慢してさぁ、


   半分だけあげなさい、ねぇ。」


白露の説得に、


時雨「ううっ・・・わ、分かったよ。」


姉の言葉に素直に従う時雨。


時雨「でも、どうしよう? 半分と言ってもケーキって中々分割しにくいし・・・」


時雨が悩んでいると、


白露「ふっふっふ、お姉ちゃんがいい物持ってるよ~♪」


そう言って、白露が出したものは・・・計り。


白露「これで計って同じ重さなら、文句はないでしょ?」


そう言って、時雨からケーキを受け取って白露なりに半分にして計りに乗せて見る。


白露「あれぇ~、おかしいなぁ~・・・こっちが少し重かったか~。」


「少し貰うね~。」と言って、スポンジをちぎって食べる白露。


白露「よし、これで大丈夫でしょ!」


そう言って、計りに乗せて見るも、


白露「あらら・・・今度はこっちが重いじゃん。」


またスポンジを少しちぎって食べる白露。


白露「よし、今度こそ! ・・・え~、今度はこっちぃ~?」


そう言って、またちぎって食べる白露。



何度も繰り返ししている内に、ケーキは次第に小さくなり・・・


白露「あらら、ケーキが無くなっちゃった。 全部あたしが食べちゃったね、2人ともごめんね~(笑)」


白露が「ご馳走様~」と言って部屋から出て行った。


時雨「はぁ~・・・」


夕立「ぽい~・・・」


白露に見事してやられた2人、こんなことなら「喧嘩しないで分ければ良かった」と思う時雨。



・・・しかし、この後白露に予想外の事態が。


白露「うう~・・・いたたた。」


トイレでうめき声を出しながら閉じこもっている白露。



どうやら配られたケーキの中に”賞味期限切れ”のケーキが混ざっていたらしく、運悪く白露がそれを食べてしまったようだ。


白露「ぐおおお~・・・お、お腹が痛いよぉ~(泣)」


しばらくトイレに籠っていた白露。



時雨「不幸中の幸いだね、ふぅ~。」


「食べなくてよかった」と安心する時雨。


村雨「ただいま~♪」


村雨が外出から帰って来た。


夕立「あっ、村雨お帰りっぽい~。」


夕立は村雨が持っている小さな箱に目をやる。


夕立「村雨、その箱は何が入っているっぽい~?」


気になって尋ねて見ると、


村雨「これ? ふふっ、皆で食べようと思ってケーキを買ってきちゃった♪」


そう言って、村雨はケーキを皿に乗せていく。


村雨「はい時雨、こっちケーキは夕立のね♪」


夕立「わ~い、嬉しいぽい~♪」


時雨「あ、ありがとう!」


2人はとても喜ぶ、


村雨「あれ、白露はどうしたの?」


村雨の問いに、


時雨「ああ・・・今体調不良で、トイレに籠っているよ。」


村雨「ふ~ん、せっかく買って来たケーキなのに・・・じゃあ残りの1個は3等分にしましょうか♪」


そう言って、村雨なりに3等分にして、


村雨「こっちは時雨で、こっちは夕立・・・残ったのは私のでいいわよね?」


計りを使っていないため、本当に3等分されているのか分からなかったが、


時雨「うん、ありがとう! はむはむ・・・お、美味しい!」


夕立「もぐもぐ・・・美味しいっぽい~!」


細かい事は気にせず、ケーキを頬張って満足していた時雨と夕立だった。











「ずるいお姉ちゃん」 終












このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2019-03-10 21:53:48

このSSへの応援

このSSへのコメント

4件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2019-03-11 20:51:04 ID: S:YI3503

皮肉抜きで白露姉ちゃんの扱いまだマシな方なんだよなぁ。
検索したらこの子のss割とイジメ率高くて凹むんだが

2: キリンちゃん 2019-03-13 15:33:19 ID: S:yGZqqX

1さん、

次は白露の普通ssを書きます。
ほのぼのか泣ける系とか、要望はありますか?

3: SS好きの名無しさん 2019-03-14 03:52:44 ID: S:oPL66e

白露姉ちゃんイジる系に抵抗は基本無いです。ただ馬鹿にされて泣き寝入るだけ
みたいな二次や大本営の雑な扱い多過ぎて辟易してるだけなんです。
(武勲や人気有る妹より出番が無い劣るだの何度やるんだよっていう)

要望が通るなら頭カラッポに楽しめるギャグとか
ほのぼのとか見たいかもです

4: キリンちゃん 2019-03-15 23:57:51 ID: S:y9B1UD

頑張ります!


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください