2019-06-26 18:39:58 更新

前書き

トラウマシリーズを書いてたら、ぽんっと思いついた作品です。勢いとノリで書いてる作品なので、無茶苦茶な部分もあるかもしれません。ご了承ください。


大淀「はい。なんでも艦娘だけにかかる病気らしく、大本営もまだ分かっていないそうです」


提督「そうか…」


提督「ちなみに、感染するとどんな症状が出るんだ?」


大淀「それがまだ分かってなくてですね…」


提督「実質まだ謎…か」


提督「………………」


提督「まあ、分からないことを考えても仕方ない」


大淀「そうですね」


提督「だが、うちの鎮守府がその謎の感染症にかかってないとは言いきりにくい」


提督「用心していよう」


バァン!


白露「提督!大変大変!」


提督「白露、どうしたんだ?そんなに慌てて」


白露「急に皆倒れて…」


提督「何!?倒れたってどういうことだ!」


白露「とにかく!見てもらった方が早いから来て!」


提督「お…おい!引っ張るな!」





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   食堂






提督「なんだよ…これ…」


艦娘's「キュウ…」


間宮「あっ!提督さん!」タッタッタッ


提督「間宮さん…これは一体何があったんです?」


間宮「私にも分かりません…」


間宮「皆様に料理を運んでる最中に叫び声がして、慌てて駆けつけたらこのようなことに…」


提督「なるほど…しかし、何故急に倒れだしたんだろうか…」


提督「いや、考えてる暇はない」


提督「皆!倒れた子達を運んでくれ!」


残った艦娘's「了解しました!」






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   医務室






白露「時雨!夕立!皆!しっかりして!」


時雨「う…う~ん…」


夕立「ぽい~…」


提督「う~む…」


提督「被害が甚大だな…」


提督「これじゃあ、出撃どころか演習も出来ない…」


提督「幸い、遠征組は既に出してあるが資源もどうなるか…」


提督「(ふ~む…)」


提督「(よりによって何故錬度の高い艦娘達が倒れたんだ…?)」


提督「(疲労が貯まっていたのか…?)」


提督「(いや…休暇は十分に与えてるはずだ)」


提督「(いや…でも…)」


提督「(もしかしたら、休暇が足りなかったのか?)」


提督「(…完治したら、全員に休暇の事を聞いてみよう…)」


提督「……………」


提督「流石にこの人数は、うちの残った艦娘達だけでは看病しきれないな」


提督「ちょいと、友人の鎮守府に連絡を取って来れるんなら来てもらおう」





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   執務室





プルルルッ!


プルルルッ!


ガチャ


T督「はい。こちら鎮守府ですが」


提督「よっ!T督元気にしてたか?」


T督「提督じゃないか!久しぶりだなぁ!」


提督「やく、マルマル年ぶりだな」


T督「で…」


T督「うちに何のようかな?」


提督「実はな…」


提督説明中………




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T督「そうか…そんなことが…」


提督「来れそうか?」


T督「残念だが、送れそうにないよ」


T督「実は、うちの艦娘達も急に倒れたみたいでね」


提督「お前の所もか!?」


T督「あぁ…掛かった艦娘によると、なんでも急に目の前が真っ暗になって歩けなくなったそうだ」


T督「幸い、うちの鎮守府はそんなに被害は無かったが…」


T督「君の所の鎮守府は大変だろうね…」


提督「大変じゃなかったらまずこうやって連絡しねぇよ…」


T督「ははっ、それもそうだ」


提督「いや、笑い事じゃないんだけど」


T督「しかし、何故錬度の高い艦娘ばかりが倒れていたのか…」


提督「それが謎なんだよなぁ…」


T督「……………」


提督「……………」


T督「とにかく、うちは自分達の事で精一杯だから援軍は送れないよ」


提督「うむ…忙しい時に連絡してすまない。他を当たるとする」


T督「こちらこそ、すまない」


ガチャン


提督「……………」


提督「う~む…」


提督「他を当たるとは言ったものの…」


提督「当たるあてが無いんだよなぁ」


提督「どうしたものか…」


バァン!


金剛「提督ぅ!ただいまデース!」飛び付き


提督「ゴハァッ!金剛…俺に飛び付くなとあれほど…」


金剛「sorry!私としたことガ、ついいつもの癖デ…//」バッ


提督「それ癖だったのか…」


山城「まったく…金剛さんはもう少し大人しくしてください。はい、これ報告書」


提督「ありがとう山城。他の四人はどうした?」


金剛「島風達なら、少し被弾したから入渠してますヨ」


提督「そうか…それならいいんd」


ヒュン!


島風「おっそーい!」ドガッ!


山城「グハァッ!」


山城「」ドサッ


提督「島風…お前鎮守府内を走るなって言ったろ…」


島風「あっ…そうだった…ゴメンね!」


提督「ていうか、島風」


島風「なーに?」


提督「入渠はどうした」


島風「高速修復材を使って出たよ!」


提督「お前勝手に使ったのか!?」


島風「だって~…早いから…」


提督「………………」


提督「お前。一週間の間、間宮亭出禁な」


島風「ひどい!」ガーン


提督「当たり前だ!」


ギャーギャー

ワーワー


金剛「山城~大丈夫デスか~?」ツンツン


山城「…不幸だわ」




_________________







提督「よし…集まったな」


金剛「HEY!提督!私達に用ってなんデスか~?」


提督「え~ヴォッホン!」


提督「君達遠征組を呼んだのは理由があってな」


提督「実は…」


提督「うちの主力艦隊、及び鎮守府の艦娘達の殆どが急に倒れた」


島風「へ?」


金剛「それって…」


山城「どういうことですか!?」


山城「姉様!姉様は無事なんですか!?」ブンブン


提督「山城っ!おっ、落ち着け!扶桑は大丈夫だから胸ぐら掴んでブンブンするの止めろ!」


山城「あっ…すみません」パッ


望月「質問でーす」


提督「ゲホッゴホッ…おう…なんだ?」


望月「殆どって言ってるけど、具体的にどの辺りの人達が倒れたの?」


提督「そうだな…ざっくりと言うと、航空母艦から始まって白露型駆逐艦までだな。実際はもっと居るが…」


望月「なるほど…結構な人達が倒れちゃったみたいだね」


提督「…先程説明したとうり、鎮守府が壊滅的な被害が出ているため」


提督「しばらくは、出撃も演習も出来ないと思ってくれ」


深雪「あれ?じゃあ、遠征はどうするんだ?」


提督「その事に関してはちゃんと話す」


提督「とりあえずだな、君達遠征組には倒れた艦娘を看病してもらいたい」


金剛「What?もう既に足りてるんじゃないんデスかー?」


提督「…残念ながら全く足りてない」


金剛「Oh…」


提督「今は資材よりも鎮守府優先だ」


提督「だから、鎮守府が建て直せる程に回復するまで遠征は無しだ」


提督「そういえば、木曽はどうした?」


深雪「あ~…先に医務室に直行してると思う…」


提督「相変わらず、姉思いだな…」


提督「…とりあえず、今状態では出撃はおろか演習遠征までもが出来なくなっている。」


提督「お前達も看病に加勢してこい!」


艦娘's「サーイエッサー!」


バタン


提督「……………」


提督「しばらくは何も出来なさそうだな…」


提督「…仕事の書類でも書いとこう」カキカキ






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   球磨型





大井「ゲホッゴホッ…」


大井「うぅ~…頭痛い」


北上「完全に風邪か何か貰ってきたね大井っち~」


大井「昨日はなんともなかったのに…」


球磨「とりあえず、今は安静にしとくクマ」


球磨「北上もまだ良くなってるとは限らないからちゃんと休んでおくクマ」


北上「あははは…そうしますよ」


ガラッ


多摩「ただいまにゃ」


木曽「遠征から帰投したぞっ―――て」


木曽「大丈夫か!?姉さん達!?」


球磨「あ、木曽お帰りクマ」


北上「見てのとうり…」


大井「大丈夫じゃないわよ…」


木曽「どうしたんだよ!何があったんだ!」


多摩「ちょっと木曽落ち着くにゃ」ペシッ


木曽「あぅ」


球磨「見てのとうり風邪か何か貰ってきただけだと思うクマ」


北上「そうだと良いんだけどね~…」


北上「何か胸騒ぎが…」


大井「そんなこと言わないでください北上さん…」


北上「あはは…」





_________________

   白露型






時雨「うぅ…皆ごめん…迷惑かけちゃって…」


白露「ううん、謝らなくて大丈夫だから…」


白露「ゆっくり休んで元気になって!」


時雨「ありがとう…白露…」


村雨「夕立もちゃんと休むのよ?前みたいに暴れて、ぶり返しちゃもともこともないんだから」


夕立「うー…言われなくても分かってるっぽい…」


村雨「そう言えば白露姉さん」


白露「ん?どしたの?」


村雨「他の四人は何処に行ったの?朝から見てないんだけど…」


白露「あ~…あの子達はちょっと…ね」


村雨「?」


白露「(言えない!私が作った料理で食中毒を起こして病院に行ったなんて…口が裂けても言えない!)」


時雨「あ、その事なんだけど」


時雨「実は、白r」


白露「わーわー!」ガバッ


時雨「むぐっ!?んー!んー!」


白露「あははは…何にも無かったから大丈夫だよ!(汗)」


村雨「…そう、なら良いけど」


時雨「(何で本当の事を言わないんだい!)」


白露「(だって!私が料理下手なのバレたくないんだもん!)」


時雨「(はぁ…四人が帰ってきたらちゃんと言って謝るんだよ?)」


白露「(そうします…)」





_________________

  航空母艦





加賀「…………」スースー


赤城「死んだように眠ってますね…」


吹雪「あはは…怖いのでそんなこと言わないでください」


赤城「それにしても…何故急に倒れたのでしょう…」


吹雪「疲労が溜まってたのでしょうか…」


赤城「それはないと思います。ちゃんと休息も提督から頂いてますし」


吹雪「変なもの食べちゃったりとかは…」


赤城「まさか、加賀さんに限ってそんなことは…」


赤城「…あっ」


吹雪「えっ?」


赤城「…あるかもしれません」


吹雪「ええええっ!?」


吹雪「あるんですか!?」


赤城「シッ!大声をだしたら加賀さんが起きてしまいます」


吹雪「あっ…すいません」


吹雪「とりあえず、その話を聞かせてください」


赤城「はい」


赤城「昨日、加賀さんと食堂でご飯を食べてたんですが」


赤城「加賀さんが日替わり定食と一緒に、ピンク色の謎の液体を飲んでました」


吹雪「…加賀先輩が倒れた理由って絶対それですよね…」


赤城「恐らく…」


赤城「話の続きですが、何を飲んでいるのか聞いてみると」


加賀「ただのスポーツドリンクです」


赤城「と言われまして…」


吹雪「ピンク色のスポーツドリンクなんて聞いたことないですよ…」


赤城「そうですね…私も初めはそう思いました」


赤城「ですが、今や艦が自我を持って生きている時代です」


赤城「ピンク色のスポーツドリンクがあっても不思議じゃありません」


吹雪「まあ、そうですね…」


吹雪「そういえば、そのスポーツドリンクの容器はどうしたんですか?」


吹雪「容器を調べれば、そのスポーツドリンクの成分とか分かるかもしれません!」


赤城「言いにくいのですが…実はその…」


赤城「スポーツドリンクの容器はすぐに捨てちゃいました…」


吹雪「……………」


赤城「……………」


吹雪「大人しく、明石さんに聞きましょうか…」


赤城「そうですね…」





_________________

  アイテム屋






明石「え?昨日加賀さんに渡したスポドリに何が入ってるって?」


赤城「はい、実はこういったことがありましてですね…」



少女説明中・・・



明石「はえ~…そういうことが…」


明石「ですが、このスポドリにはそんな成分はありませんよ」


明石「見た目はあれですが…」


赤城「ちなみに、どんな味なんですか?」


明石「白桃味ですよ」


赤城「美味しそうですね!」キラキラ


吹雪「赤城先輩!?」


明石「1本どうですか?」


赤城「買います!」






_________________

    廊下





赤城「うーん♪美味しい~♪」チュー


吹雪「ははは…そうですね…(棒)」






_________________

  第6駆逐艦





天龍「どうだ?龍田、何か分かったか?」


龍田「うーん~風邪かどうかもわからないわね~…」


天龍「そうか…」


暁「う…うーん…」


響「ハラショー…」


雷「う''う''う''う''う''…」


電「なのです…」


龍田「うなされてるわね~」


天龍「数人うなされてるかどうか、分からない奴居るけどな」


ガラッ


島風「皆~!大丈夫ー?色々買ってきたよ~!」


天龍「はやっ!」


龍田「買い出しお願いしてから、一分も経ってないわね~」


島風「どう?皆の状態何か分かった?」


龍田「何一つ分からないわ~」


島風「そっか…」ショボン


天龍「にしてもなー」


天龍「島風が早さ以外のことに必死になるとはな、以外な発見だわ」


島風「そりゃあ、友達が急に倒れたら心配だし…助けたくもなるよ」


島風「友達じゃなくても助けますよ…同じ艦娘どうしなんだから…」


天龍「…その考え方、大事にしろよ」ナデナデ


島風「もー!頭をなでないでって言ってるじゃん!子供じゃないんだからー!」


天龍「はっはっは!俺にとってはお前ら全員子供みたいなもんだ!」


ナンデスカソレー!

ハッハッハッ!


龍田「……………」


龍田「…天龍ちゃん」


天龍「ん?どうした龍田」


龍田「さっきの全員子供って中に、私も入ってるの?」ガチトーン


天龍「え''…」


島風「うぇ?」


龍田「そこんとこどうなの~?」


天龍「あー…えっと…それはだな…」


電「………」むくり


天龍&龍田「!」


島風「あれ?電ちゃん、もう動いて大丈夫なの?」


電「…………」ユラァ


天龍「(なんだ…?様子がおかしいような…)」


島風「ねぇー!大丈夫なのー?答えてってば!」


電「…邪魔なのです」ボソッ


天龍「島風!危ない!」


島風「え?何を言って…」


ごすっ


島風「あ……え……な…んで…」


ドサッ


天龍「!」


天龍「電ァ!なにしてんだぁ!!!!」ビュッ


電「サッ」


電「遅いのです」ヒュッ


天龍「がはっ!」


ガクッ


天龍「くっ…」


天龍「電…いったいどうしたんだ!」


電「どうしたもこうしたも…電は正常なのです」


天龍「じゃあなんで島風を…」


電「邪魔だったので」


天龍「なんだと…」


電「あ、でも安心してほしいのです。ちゃんと急所は外してるのです」


天龍「何故こんなことを…」


電「…それは言えないのです」


電「それじゃあ、電はそろそろ行くのです」


天龍「ま…まて…行かせるとでも…」


電「電は遊んでるほど暇じゃないのです」スタスタ


龍田「………」ザッ


電「龍田さん、どいて欲しいのです」


龍田「電ちゃんをその状態のまま行かせる訳にはいかないわ~」


電「どいてくれないと、島風ちゃんみたいになるのですよ?」


龍田「そう~?じゃあ試してみる~?」


電「……………」


電「…はぁ」


電「…どいつもこいつも邪魔ばかりしてくるのです」ボソッ


ヒュン


龍田「あらあら~その程度なの~?」シュッシュッ


電「……チッ」ヒュッヒュッ


天龍「(なんだこれ…全く何が起こってるのかわかんねぇ!)」


龍田「隙あり~」バシュッ!


電「うっ…あっ…」


パサッ


龍田「暴力はダメよ~?うふふっ」


天龍「……………」


天龍「…なぁ龍田」


龍田「なぁに?天龍ちゃん」


天龍「俺、お前を子供には見れねぇわ」


龍田「あら~それは残念ね~」







_________________

   執務室






提督「どうやら、皆看病出来てるみたいだな」


提督「早く良くなって欲しいものだ…」


山城「提督、外ばかり見てないで仕事してください」


提督「おっと、すまんすまん。今からやるよ」


提督「(何事もなく終わればいいんだが…)」カキカキ


後書き

そろそろ、テスト期間なのであんまり投稿出来ないかもしれないです。すいません(´・ω・`)
後、大本営の事を大本宮って書いてしまってすいません!普通に勘違いをして誤字ってました( ̄▽ ̄;)


このSSへの評価

5件評価されています


H.Curbler54さんから
2022-12-01 21:43:27

SS好きの名無しさんから
2019-08-26 00:41:11

SS好きの名無しさんから
2019-07-01 21:45:04

SS好きの名無しさんから
2019-06-27 00:34:33

DELTA ONEさんから
2019-06-26 18:54:59

このSSへの応援

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H.Curbler54さんから
2022-12-01 21:43:28

SS好きの名無しさんから
2019-08-26 00:41:18

SS好きの名無しさんから
2019-07-01 21:45:06

SS好きの名無しさんから
2019-06-27 00:34:34

SS好きの名無しさんから
2019-06-26 18:54:59

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: DELTA ONE 2019-06-26 18:55:21 ID: S:ZVoqoC

かーなーりー面白そうです!

2: SS好きの名無しさん 2019-08-26 00:41:25 ID: S:xKRRu6

期待度大


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