2020-07-24 23:40:50 更新

概要

変わり者の提督過去編です。


前書き

前回は酒見が戦死。
しかし、酒見が生きていないと【長月の使者】という異名が存在するわけがない。今回はその謎が分かります。


この世界には長月の日がある。

出現し始めた確かな日は判明していないが書物によると関ヶ原の戦いで、小早川秀秋が裏切りを行った時に突然月の形が細くなり始めたという。人々はその日を【長月の日】と言うようになった。【長月の日】は一人だけ生き返ることがあり、その日は誰もが祭り気分になるのだった。しかし、戦争が始まると誰もがその日さえ忘れてしまうのだった。



酒見戦死から1週間後



インパール作戦が成功しビルマを占領した帝国軍は次の目標を英国領インドに決定した。



海斗「大本営は次の目標をインドに決定した」



隼瀬「なるほど」



高丸「しかし、油断は出来ませんね」



隼瀬「インドとなれば英軍はもちろん、インドシナから敗走した仏軍もいるでしょう」



海斗「偵察部隊によると敵の陸上戦力は少なくとも2万程度しかいないらしい。しかし、海上戦力は多く確認されただけで主力艦21隻、補助艦13隻もいる。しかも、援軍として航空母艦【エンタープライズ】含む精鋭艦がいる」



隼瀬「山下さんの【加賀】は来れないのか?」



高丸「師匠は現在は第一次ミッドウェー海戦の真っ最中です」



隼瀬「英国海軍の軍艦は新型だらけじゃないのか?」



海斗「英軍の軍艦はほとんどが第一次大戦の使い回しらしい。奴等はアフリカで惨敗して主力を失い、陸上戦力の3分の1・海上戦力は4分の2まで減っている。余剰戦力はもう無いだろう。しかも追い討ちをかけるように毎日ドイツ空軍による爆撃により本国軍はドーバー海峡を渡れない。つまり、今しかないと言うわけだ」



隼瀬「なにか外で音がしたような?」スタスタ



高丸「私たちの部隊はどこに配置されるのでしょうか?」



海斗「俺達はインドの首都【ニューデリー】北部の占領、もしくは攻撃だ。主力部隊は山下率いる第一歩兵師団と栗林率いる第四歩兵師団でその支援部隊は板垣率いる第一戦車師団だ」



高丸「私たちの支援部隊は?」



海斗「・・・・」



高丸「いないのですか?」



海斗「正確にはいるんだが、その・・・・」



高丸「?」



海斗「白狼隊だ」



高丸「白狼隊!」



海斗「あぁ」



高丸「それは・・・・」



隼瀬「おい!」



海斗「外が騒がしいぞ」



高丸「なんでしょうね?」



歩兵「うぅ」



??「あぁ!てめぇ、俺様に言い応えすんじゃねぇ!」



歩兵「しかし!」



??「あぁ!」



海斗「止めろ」ガシッ



??「よぉ。久しぶりだなぁ」



海斗「何のつもりだ。蘭丸」



蘭丸「酒見が死んだってなぁ!ざまぁねぇな!」



高丸「何!」



隼瀬「お前は許さんぞ!」



蘭丸「ふん!死んだやつを罵って何が悪い!だいたっ!」



海斗「・・・・」ブンッ



蘭丸「ガハッ!」ドサッ



海斗「フゥー!」ボキッボキッ



蘭丸「てめぇ!」



??「そこまでだ蘭丸!」



蘭丸「は?何で今止めんだよ。瑛人」



瑛人「蘭丸」スタスタ



瑛人「調子にのるなよ?」ボソッ



蘭丸「な!」



瑛人「すまないね」



高丸「いえ」



隼瀬「・・・・」



小太郎「蘭丸、また怒らせる様なこと言ったのか?」



蘭丸「イヤッ。そんなことはないはず・・・・」



小太郎「次、怒らせる様なこと言ったらお前の指が1本無くなることを忘れるなよ?」ボソッ



蘭丸「あぁ!分かってる」



瑛人「酒見さんの事、お悔やみ申し上げます」



??「勝手に死んだことにするんじゃないぞ!」



海斗「酒見?」



酒見「そうじゃ!ワシじゃよ」



高丸「生きてらっしゃったのですか!」



酒見「お主たちは今日が何の日か忘れとるようじゃの~」



高丸「今日?」



海斗「長月の日か」



酒見「そうじゃ!」



高丸「なるほど!長月の日は一人だけ生き返ることが出来るんですよね」



蘭丸「な!」



瑛人「酒見さん。すいませんね」



酒見「構わんよ!」



小太郎「良かったですね」



隼瀬「酒見!」



酒見「隼瀬じゃ!久しいの~」



隼瀬「良かった」



海斗「悪いが、今回の作戦の説明がまだ何だが?」



蘭丸「チッ」



瑛人「では、始めましょうか」




後書き

どうだったでしょうか?
主要人物設定を読んだ方は蘭丸の違和感があったのでは無いのでしょうか?
今回は色々展開が早かったですが、
まぁ、その辺は分かるよね?
それでは、次回もよろしくお願いいたします。


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