【小ネタ 考察】【エピソード】
艦これssを書くために集めた資料。元海軍航空隊の搭乗員だった方々のエピソード等からの資料あり。
私めなりの解釈や、考察。調べた資料が間違っている可能性もありますので、参考にする際は改めて調べてください。
艦娘って言う女の子達の、日常コメディーなお話には必要ない要素。
《所属艦資料集》↓
《所属妖精等資料集》↓
1kt=約1.85km
※海上では、波等の影響を受けるので表示上の速度と実際に出ている速度に差がある事がある(ログ速)
【赤黒とは】
スクリューの回転数を表す言葉で、5回転づつ増減させる。
黒=増
赤=減
※10回転で1kt増速させ、速力を微調整する。
【速力表】
後進一杯
後進原速
後進微速
停止(0kt)
前進微速(最微速ってのもあるとか)
前進半速
前進原速(12kt)
前進強速
第一戦速(18kt)
↓
第五戦速(30kt)
最大戦速(その艦の最高速力)
前進一杯
※3kt刻みで増速
※一杯は機関をフルパワーで稼働させるため、負担が大きく非常時以外では使用する事はないそう。
※最大戦速は艦隊内で1番遅い艦に合わせる。
語呂合わせがいいので、『全速前進』等の号令がでてくるが実際には存在しない号令。
【速力信号標(灯)】
速力を示す信号旗や専用の道具(赤い網状の道具)を用いて、自艦の速力変更を他艦へ知らせるためのもの。
艦橋すぐ後ろのマストにそれぞれ掲揚。
旭日旗とは扱いが違うので注意。見分け方は
旭日旗
日の丸が真ん中
軍艦旗(自衛艦旗)
日の丸が左寄り
軍艦旗(自衛艦旗)は、洋上等で所属国を示す物なので
国旗(日章旗)と同等の扱いになるんだそう。
観閲行進時等では、連隊旗や隊旗とは違い『敬礼を受ける側』との事。
停泊時は毎日
0800時にラッパ君が代の演奏と共に艦尾へ掲揚(艦首は日章旗)
日没時間に降下させる。
外国に停泊時は該当国の国家を演奏してからやるんだそう。
航行時は常に掲揚し、所属国を示さなければならない。
ー識別アルファベットー
A= 一航戦 赤
B= 二航戦 青
C= 三航戦 黄+機首から尾翼まで赤帯
D= 四航戦 黄
E= 五航戦 白
Ⅰ= 1番艦 帯1本
Ⅱ= 2番艦 帯2本
ー機種識別ー
100番代= 戦闘機
200番代= 艦爆
300番代= 艦攻
ー指揮官機帯ー
垂直尾翼に書かれた識別番号を挟んで
【戦闘機】
飛行隊長
上に2本下1本
分隊長
上下1本
小隊長
上1本
【艦攻艦爆】
飛行隊長
上1本下2本
分隊長
下2本
小隊長
下1本
例 飛行隊長(淵田機)
ーーーー
A I-301
ーーーー
ーーーー
こんなイメージ
※昭和17年6月頃までの物
艦橋下黒板等に記載された母艦の現在位置等の情報を確認
↓
各機の飛行計画と照合
↓
帰って来た時の母艦の位置を計算
↓
発艦
↓
偵察
↓
自分の速力や風向き等を計算し、決められたコースを決められた時間を飛び、時間になると帰路に就く。
↓
発艦時に算出した海域へ飛行し、付近に母艦ないし随伴艦を探す
↓
母艦へ着艦
らしい。GPSとかあるわけじゃ無いから。
指定されたコースを○時間飛んだから○○に変針してまた○時間飛んだから○○に変針。って感じ。
偵察時に、計器が狂ってたりして自機の位置を見失うと…
これは開戦前からミッドウェーまで飛龍に所属した金澤秀利氏の著書から。
敵艦隊とか見つけた後も位置等通報してそのまま指定コース飛ぶんだって。(下記にも少し)
元利根偵察機の偵察員で、南太平洋海戦の時にホーネットを発見通報した田中氏がおっしゃってた。
敵艦隊の位置を通報する際、敵艦隊を機銃手が後ろから見た時、
垂直尾翼を0度として敵艦隊を観察
↓
決められた角度で放射する白線を基に位置を算出
↓
自機の進む方角と算出した物を基に敵位置を算出
↓
味方に通報
な流れなのかな。母艦へ電報打つ時、まっすぐ飛ばないと打てないから大変らしい…。だから、敵機に追いかけられても真っ直ぐ飛んで電報を打つそう。
この電報。あらかじめ文面決めておいて、必要な時にその文面に追記して打電するんだとか。
元利根偵察機の偵察員、田中氏のインタビューより。
格納庫内に
△▽
のイメージで互い違いに駐機されてるみたい。
爆装雷装時、
格納庫内での各機との間隔はかなり狭いらしく、映画とかでみる「広い環境での装備換装」は不可能。
ただでさえ狭いので、爆弾等を各機へ装備させる作業台車の移動は、かなりの重労働だとか。
各機へ取り付けた後、作動不良がないかどうかを確認するため
作業台車をほんの数ミリ下げる。
↓
投下レバーを引き作動不良がないか確認。
↓
問題なければ再装着
とかなりの手間もかかる。装備換装がいかに大変なのかよくわかるかと。
ちなみに、1番後ろにいる電信員はこの作業を手伝う事があるとか。
これも金澤氏の著書より。
例えば、九七艦攻とか3人乗りの機体でも、一応全員が操縦できるらしい。
操縦試験で合格すると、操縦員として訓練するみたい。
不合格だったり、他から専攻(水平爆撃やら航法とか)で来た人たちが電信だったり偵察だったりするんだとか。
※金澤氏の著書より
水平爆撃は、嚮導機の投下を見て列機も投下。照準はその嚮導機が行う。
命中率は確か30%あるかないかだったはず。それを一航艦の艦攻隊は、かなり高い命中率(静止目標に80%なんて話も)を叩き出したとか。
その中でも、一航艦の至宝と呼ばれた「金井昇」氏をぜひ調べてみてください!
機以上でばら撒いても、大気やらの影響で命中無しなんてのもざらにあるので忘れないように!
基本、地上目的等に有効と思われる。精密爆撃はみんな大好き急降下爆撃。
艦船ゲーやアニメみたいにポコポコ当たるもんでは無い。
距離にもよるけど、実戦では3%ほどだとか。
相手を観察して、クッソ複雑な物理計算してやっと撃っても当然当たらない。散布界云々も調べたけど、こっちはちとわからなかったので省略。
そえば、射撃計算盤やら色んな計算装置、紙と鉛筆がなくなった時は暗算で弾道計算して射撃するとかなんとか。
砲術科の練度が上がったからといって命中率には全く関係ないんだそう。
練度向上で良くなるのは射撃間隔が短くなる。ただ、戦闘時間が長引けば長引くほど、弾運びの人員の体力は消耗されていく。
魚雷の命中率も当然遠くなればなる程命中率は下がる。
例えば、吹雪(実艦)が9本全部ばら撒いて1本当たればラッキーくらいの感覚。
敵艦の予測進路に撃って、計算上では命中するかもだけど、実際には潮の流れや波の影響で真っ直ぐ進むわけじゃ無いからまぁそうだよねって感じ。
夜間や視界不良時(航空機は確か昼間でも点いてるはず)に、相手がどの方向を向いているのかを確認するためのもので万国共通。
前からみて各112.5度
右舷 緑
左舷 赤
前部灯 225度
白
後部灯 135度
白
航空機にも翼端灯などがこれと同じ様に(角度までは調査不足)なっていて、他に機体の上下に衝突防止用の灯火が付いている。
空飛んでる飛行機やヘリ見てもらえればピンと来るかと。
当然戦闘機にもついてます。後は編隊灯ってのもあるとか。
艦船プラモやら、航空機のプラモにも再現されてるやつもある。
艦が1ノットで航行した時、3分15秒で100m進む。
その3分15秒で何m進んだかを観察し敵速を割り出す。
ログ速等あるので大体の速力。
※潜水艦による観測方法らしく、航空機による偵察で採用されているかは不明
敵艦隊が、自機からみて水平線上にいる時のみ発見出来るとか。
地球丸いからね。それ以外では波に紛れたりで発見は難しいとの事。
元利根偵察機の偵察員、田中氏のインタビューより。
攻撃終了後や指定時間で、集合指定空域へ集合
ある程度集まった所で、編隊を組んで帰る。
この時、戦闘機隊は艦攻や艦爆について帰るそう。単座なので、航法計算が大変らしく複座や三座について行く方が楽なんだとか。
※
真珠湾攻撃時、「赤城艦爆隊」指揮官の千早大尉機を操縦していた古田氏の話だと。
隊長が海面に向け、粉の入った袋を投下していた。
って確かおっしゃっていたはず。
セイロン沖海戦で、蒼龍所属の原田氏が味方とはぐれてしまい帰艦を諦めて自爆しようとした所、赤城所属の若い零戦パイロットが原田氏(当時小隊長で、垂直尾翼に帯が引いてあったらしい)を見つけて嬉しそうについて来たんだとか。
それで、これは何とか帰らなきゃと無事に帰艦したんだそう。(赤城所属機は、燃料切れギリギリ)
発着艦時、母艦は風上に艦首を立て(確か)最大戦速で、向かい風になるよう走る。(瑞鶴のセリフにもあるやつ)
例えば二航戦の蒼龍、飛龍。
最大戦速が約33kt(約61km/h)として、風上に艦首を立てる。
零戦隊1番機が滑走距離100mの内の80mで、45ktまで加速できたとして。
33kt+45kt=78kt(144km/h)
と同じだけの速度を得ていると思う。
慣性の法則?とか合成風力とか揚力とか難しいのはよくわかんないけど、滑走距離を短くするためだそう。
着艦はこれの逆だったかと。(下記)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
機体ごとに癖があったりするので、
地上基地所属の搭乗員の様に、1機を交代で乗るのではなく、空母乗組の搭乗員達はほぼ専用機に乗っていたとか。
《発艦》
ブレーキを掛けた状態で発動機をフルパワーでぶん回す
↓
発動機に不調が無ければ、ブレーキを解除して一気に加速
発動機に不調があって、発艦に必要な速度が足りないと海に落下。
発着艦時に海へ落下するにしても、真っ直ぐそのまま落ちると艦に押し潰されてしまうので、左右どちらかに避けて落ちるんだとか。
※風立ちぬで着艦に失敗した機が左舷側に落ちたのは多分これ(左舷側なのは下記参照)
搭乗員達は、トンボ釣りの駆逐艦等に救助してもらう。
《着艦》
正直忘れてるんだけど、母艦の近くで上空待機しつつ、機種ごとに順番に着艦して行く。
ただし、被弾による損傷や負傷者がいる場合には、緊急着艦合図(機体をバンクさせて合図)を出し割り込んで着艦する事が出来る。
支障の無い軽微な損傷等で緊急着艦すると、後で怒られたとか
金澤氏の著書より
③反航で、母艦を自機の左舷側に見る
↓
②護衛の駆逐艦を目安に段階的に旋回し、母艦の真後ろへ付く(最終旋回目安はトンボ釣りの駆逐艦)
↓
③78ノット(約144km/h)で甲板からの高度7〜8mで艦尾から進入
↓
④制動索のどれかに引っ掛ける
①〜②は「永遠の0」内のワンシーンで黒板に記載されていた物
③〜④は、元翔鶴、隼鷹戦闘機隊に所属した増山氏のインタビューより。
※引っ掛からずに止まらなかった場合は、艦中央付近に張られた防護ネット(バレーボールのネットみたいなやつ)に突っ込んで止めるんだとか。
着艦の時、脚を出したら発動機を切って着艦させるともおっしゃってた。
着艦誘導灯は日本の空母が初めてだとか。
↓正しい角度で進入した際の誘導灯イメージ
□■□■□■
これがズレていると、正しい進入角で無いのがすぐにわかる。
ちな、プラモにもこの着艦誘導灯のパーツ付いてます。
着艦に関するエピソードで、赤城と飛龍は「艦橋にぶつかりそうで怖い」と嫌がられたってのがあるんだけど。
これは、零戦等のプロペラの回転方向(搭乗員側から見て時計回り)と逆の方に回転しようとする力(反トルク)が発生して左に機体が向こうとするからなんだと思う。
この反トルクと日本人は右利きが多く、操縦桿を左に倒す方が力を入れやすいってのがあって、零戦(多分他の戦闘機も)は左旋回が得意だと聞いた事ある。
《陣形》
戦闘機隊
艦爆隊
艦攻隊
※イメージ
零戦隊
敵直掩機等の発見、迎撃のため最上層に位置。敵機発見を、バンクや機銃を数発射撃して知らせたとの資料。
一番優速
艦爆隊
突撃高度が大体3000m程らしく、突撃陣形作れの合図から、全軍突撃の合図が出るまでに素早く展開するためなのと、艦攻よりは機動性に優れているからからなのだと思う。
零戦隊の次に優速
艦攻隊
水平爆撃時の突撃高度が大体3000m(もちろん5000m等の場合もある)。抱いている爆弾の重さにもよるが機動性の問題もあったはず。
雷撃時は、素早く降下し突撃するためにこの高度で展開しているのかと。
一番劣速
進撃高度はそこまで高くなかったはず。
ここからは考察だけど、空中集合の時間等を短縮するためなのかと。特に、敵艦隊への攻撃時なんかは時間との勝負だろうし、突撃陣形へ素早く展開しないと敵機に食われる。
みんな大好き、零戦(他)の20mm機銃。
本田稔氏ら曰く、弾速が遅いので弾が真っ直ぐ飛ばないとの事。
よく聞くのは「しょんべん弾」
極端だけどイメージ↓
【自機】へ 進行方向→
目測100m以内に近づいて、防弾のないところに撃ち込めば、1発(おそらく体感)でグラマンもマスタングも撃墜できたそう。
グラマンの12.7mm6門がうらやましかったなんておっしゃてた。
《急斉射》
空中弾が残っている状態で次弾を発砲。(要確認
《緩斉射》
着弾を観測した後に次弾を発砲。(要確認
《斉射》
みんながよく知ってるやつ。
《交互撃ち》
連装砲なら、片方ずつ射撃。
三連装なら、左右→中で射撃。(要確認)
※作者調べ
元彗星爆撃機の搭乗員だった、大野徳兵衛氏のインタビュー動画より。
【台湾沖航空戦】に参加された時のお話。
吹雪の中を車で走っているような感じ。コクピットから真っ白に見えたとか。
YouTubeに動画あるので視聴してみてください。
【二式大艇】
元二式大艇操縦員のインタビュー動画より。
離水させる時、水が粘着するのでとても難しかったとおっしゃっていた。
操縦桿を引きすぎると、機首が上がりすぎて失速し墜落してしまうためかなり神経を使ったとか。
着水時も、最後の旋回がとても難しく事故が多かったとか。
艦これssでよく出てくるけど、とりあえず日本では元帥って階級は無い。
一例(旧帝国海軍の搭乗員と水兵)
〈兵〉
三等水兵=三等飛行兵(三飛)=一等兵(陸軍)
二等水平=二等飛行兵(ニ飛)=上等兵
一等水平=一等飛行兵(一飛)=兵長
〈下士官〉
三等兵曹=三等飛行兵曹(三飛曹)=伍長
二等兵曹=ニ等飛行兵曹(ニ飛曹)=軍曹
一等兵曹=一等飛行兵曹(一飛曹)=曹長
兵曹長 =飛行兵曹長 (飛曹長)=准尉
※S16年6月頃〜S17年11月頃まで。
搭乗員で、士官学校出たばかりのひよっこ少尉より、叩き上げの一飛曹の方が実戦経験は豊富。
他の科の階級は、自分で調べてくれ。似た感じではある。
昔書いていたものの為の資料。
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