2015-08-13 18:27:36 更新

概要

ついに最後の宝玉争奪戦が始まろうととしてる………

新たな力を手にした絵里達の戦いの末はいかに…………


前書き

前作の続きです

今回は少し書き方を変えました(主には会話文です)
表現などがわかりにくい所が多くあると思いますがご了承ください

前回に引き続き、意見・質問等は気軽にしてください


↓前作: 9人の女神と伝説の魔神(1)



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女王(心配ですか?)


モシュネ(9人が揃ったとはいえ敵味方に別れてしまっていますからね……)


モシュネ(それに以前お話しした、魔神がもつ狂気を操る力も侮れません)


モシュネ(真姫達はおそらく……もうほとんど自我を保てていないでしょう)


女王(彼女達ならきっと大丈夫ですよ)


女王(彼女達の絆の力を信じましょう)


モシュネ(そうですね…)



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絵里「よし!じゃあそれぞれ前に決めた分担で宝玉を回収しにいくわよ!!」


凛「はいにゃ!!」


にこ「やってやろうじゃない!」


希「無理はせんといてな?」クスッ


ことり「うん!」


海未「………」



そうして絵里達はそれぞれの場所へと向かおうとした………


海未を除いて…………



にこ「海未?」


海未「………」


にこ「私達も早く行くわよ」


海未「…先に行っていてもらえませんか?」


海未「どうやら私にはやらなければならない事があるようなので………」


にこ「っ!?」


にこ「あんた……1人でやる気?」


海未「はい」


海未「これは…私がやらなければいけないんです」


にこ「わかったわ……」


にこ「後で必ず追いついてきなさいよ!」


海未「…はい!」






???「本当に1人で私に勝つことなんて出来るの?」


海未「先ほども言ったはずです……」


海未「やらなければいけないんです!!」


海未「穂乃果!!!」


穂乃果「相変わらずだね……」


穂乃果「でも海未ちゃんじゃ私には勝てない………」


海未「あの時とは違います……」


海未「《ドライヴ》!!」ゴゴゴゴ


穂乃果「!!」


穂乃果「魔力がどんどん高まっていく……」


穂乃果「いや、魔力だけじゃない…」


穂乃果「ほぼ全ての能力が段違いに上がってる」


穂乃果「これなら少しは楽しめそうかな」


海未「その余裕がいつまで続きますかね?」


2人共が神器を手にし沈黙が続く




そして唐突に戦いの幕は開けた…



海未「はああ!」ザザザ


穂乃果「………」


海未が放つ無数の矢を穂乃果は自分に当たるものだけを見極め造作もなくさばく


穂乃果「数で押し切ろうとしても無駄だよ」


海未「まだです!」ザザザザザ


海未は更に連射の速度を上げる


が、しかし……


穂乃果「無駄だっていてるだろっ!」


海未「…果たしてそうでしょうか?」


海未「自分の周りをよく見た方がいいですよ?」


穂乃果「!?」


地面には穂乃果には命中しなかった矢の残骸が氷の塊として無数に散らばっていた


海未「散れ!『ブレイク』!!」バリ-ン


穂乃果「っぐぁああ!!」


四方八方から氷の針が穂乃果を容赦なく襲う



海未「穂乃果…」


海未「あなたは間違っています」


海未「あなたが復讐したからといって何になるんですか!」


穂乃果「うるさいなぁ……」


海未「こんな事をして雪穂が喜ぶとでも思っているのですか!!!」


穂乃果「黙れよ!!!」


穂乃果「お前に何がわかるんだよ!!」


海未「わかりますよ!!!」


穂乃果「っ!?」


海未「幼い時から穂乃果とはずっと一緒に暮らしてきたんですよ?」


海未「あなたは私の大切な家族なんです!」


海未「わからない訳ないじゃないですか!!!」


穂乃果「……うるさい…」


穂乃果「黙れ黙れ黙れっ!!!!!」


穂乃果「私は……」


穂乃果「復讐するって決めたんだ!!!」


海未「穂乃果……」


海未「もう終わりにしましょう」


海未「『ブレイク』!」バリ-ン



穂乃果「『ダークブラスト』!!!」フワンッ ズババ-ン


海未「なっ!?」


海未(全ての氷が一瞬で……)


穂乃果のその一撃は飛んできた氷のみならず地面にあった氷塊ごと全てをなぎ払った


穂乃果「確かに海未ちゃんは強くなった……」


穂乃果「それでも海未ちゃんは私には勝てない!」ザッ


穂乃果は地面を強く蹴り一瞬にして海未へと近づく


海未「っ!?『フロストベール』!」サッ


穂乃果「『ダークジャッジメント』!!」ズバッ バリ-ン


海未「うあああ!!」



穂乃果は海未の防御をいとも簡単に破りさる

その衝撃で海未は後方へ吹き飛ばされた





穂乃果「じゃあね……」







穂乃果「海未ちゃん…………」ジャキッ



海未「っ!?」






穂乃果の左手にある黒く輝く剣は…

海未の喉元を貫いた………




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その頃〜



絵里「真姫………」


真姫「まさか絵里が相手なんてね…」




ーーーーー

ーーー




あんじゅ「私の相手はあなたかしら?」


にこ「そうよ…」




ーーーーー

ーーー




凛「っ!?」


ことり「花陽ちゃん……?」


花陽「…………」




ーーーーー

ーーー




英玲奈「久しぶりだな…希」


希「英玲奈っ……」




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〜絵里side〜


絵里「できることならあなたとは戦いたくないわ………」


真姫「今更何を言ってるの?」


絵里「お願いだから……戻ってきてよ………」ウツムキ


真姫「…もう引き返せないのよ」


真姫「これが何だかわかる?」ス


絵里「っ!?」


絵里「契約紋………」


真姫「だいぶ昔の話だけどね」


真姫「私はあの時から………」


真姫「今更止められないのよ!」


絵里「………」


真姫「私を止めたいのなら殺す覚悟で来なさい」


絵里「なっ!?」


真姫「でないと、あなたが死ぬことになるわよ」


絵里「くっ…」


真姫「いわよ!」


真姫「『一閃』!」シュッ


絵里「『アクアスラント』!」ズバ-ン


2人の技がぶつかり合い空気を揺るがす

そして暫く激しい鍔迫り合いが続く



絵里「真姫……他にも方法はあったんじゃないの?」ギギ


真姫「ないわよ……」ギギギ


絵里「もっとよく考えてたらあったかもしれないじゃない!」グッ


真姫「私だって何度も考え直そうとしたわよ!!!」グググッ


絵里「ぐっ………」ジリジリ


真姫「はあああ!!」グググッ


絵里「ぅあっ!」ドスッ


絵里はそのまま勢いよく後方へ吹き飛ばされた


真姫「私だって自分のしているのとは間違ってるんじゃないかって…」ハァハァ


真姫「他にも何かなかったのかって!」


真姫「必死に悩んで考えたのよ!!」


絵里「……ふざけないでよ…」グッ


真姫「っ!?」ビクッ


真姫(絵里の様子が少し変わった?)


絵里「ふざけないでよ!!!!」グワッ


真姫「っ!?」ゾクッ


真姫(な、何なのよ…今の……)


絵里「あんた達はいつもそうよ…」


絵里「1人で勝手に問題抱えて……」


絵里「1人で勝手に悩んで……」


絵里「1人で勝手に解決しようとする…」


絵里「なんで何も相談してくれないのよ!?」


絵里「私達……仲間でしょ!?親友でしょ!?」


絵里「なんでもっと頼ってくれないのよ!?」


真姫「っ……言ったってどうしようもないこともあるのよ!!」


絵里「それでも私は一緒に悩んで考えたいのよ!!!」


絵里「仲間って…親友ってそういうものじゃないの!?」


真姫「もう終わったことよ!!」


真姫「今はもう敵同士なの……」


絵里「…わかったわ………」


絵里「前に言ったたわよね…」


絵里「道を誤った仲間を連れ戻すのは当然だって……」


真姫「……ええ」


絵里「だから私はっ!」


絵里「真姫!!」


絵里「あなたを絶対に連れ戻してみせる!!!」


絵里「《ドライヴ》!!!」ゴゴゴゴ


真姫「ようやく本気のようね……」


真姫「でもね……」


真姫「それぐらい私にだって使えるわよ!」


真姫「《ドライヴ》!!!」ゴゴゴゴ


2人の魔力がみるみるうちに高まっていく………

そして緊張感のある張り詰めた空気が辺りを漂う


絵里「この一撃で決める!!」


真姫「望むところよ!!」


絵里「『覆舞・アクアライズヘル』!!!!!」ズバババ-ン 


真姫「『乱舞・烈風神斬』!!!!」サッシュパ-ン


絵里「はぁぁぁぁああああ!!!!!」


真姫「はぁぁぁぁあ!!!!!」


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ーー



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〜にこside〜


にこ「戦う前にあんたに聞きたいことがあるのよ」


あんじゅ「何かしら?」ニコッ


にこ「あんた達は何の目的があって魔神を完全復活させたいの?」


あんじゅ「それを聞いてどうするの?」


にこ「気になっただけよ」


にこ「答えたくないのなら別にいいわ」


あんじゅ「友達を助けたい………」


あんじゅ「ただそれだけよ」


にこ「………」


にこ(やっぱりただ魔神を完全復活させたいだけじゃないみたいね………)


にこ「それが魔神の完全復活とどう関係あるのか分からないわ」


あんじゅ「あなたは魔神の完全復活ってのがどういうものか理解してるの?」


にこ「そんなの魔神の魔力が元に戻るってことでしょ」


あんじゅ「やっぱりあの女王はそういうところは隠しているのね」


あんじゅ「私たちが何もしたいかを知っているが故にかしらね」


にこ「言ってることがわからないわ」


あんじゅ「いいわよ」


あんじゅ「この際だし全て話してあげるわ」


にこ「?」


にこ(全てを話す?まだ私達の知らない真実があるの?)


あんじゅ「魔神の完全復活っていうのはね、魔神が自身の肉体を取り戻すってことよ」


にこ(肉体を取り戻す?)


あんじゅ「魔神は今、魂だけが存在している」


あんじゅ「肉体を宝玉に封印されたからよ」


にこ「っ!?」


あんじゅ「だから今はこの世に存在するための宿……肉体を借りなければいけなかった」


あんじゅ「ここまで言えばもうわかるでしょ?」


にこ「つまりあんたらは魔神に乗っ取られた友人を助けるために魔神を完全復活させたいってわけね……」


あんじゅ「でもそれはあくまで私達の目的………」


あんじゅ「真姫や花陽が何をしたいかは私達には関係のない話よ」


あんじゅ「ただ目的のための手段が一致しただけ」


にこ「はぁ………」


にこ「やっぱり聞くんじゃなかったわ……」


あんじゅ「同情なんていらないわよ」


あんじゅ「お互いに譲れないものがある……」


あんじゅ「その為に戦うだけよ」


にこ「そうね……」


にこ「私にも譲れないものはある……」


にこ「私はそれを守る為にあんたを倒す!!」


あんじゅ「いい返事ね」


あんじゅ「じゃあ始めましょうか!!」サッ


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ーー



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〜凛side〜


凛「かよちん………」


ことり「花陽ちゃん!!」


花陽「私の相手はあなた達かぁ…」フフフッ


凛「かよちんどうして………」


凛「どうして魔神の復活なんかに手を貸してるの!?」


花陽「あなた達には関係のないことだよ」


花陽「それと、どうして私の名前を知ってるのか知らないけど………」


花陽「あなた達は誰?」


凛「………え?」


ことり「は…花陽ちゃん?」


凛「うそ…だよね………」ウルッ


凛「凛達のこと忘れちゃったの…?」


花陽「あなた達のことなんて知らない」


花陽「今日初めて会ったと思うけど?」


ことり「っ………」


花陽「まぁそんな事どうでもいいよね」


凛「…………」ギリッ


ことり「り、凛ちゃん?」


花陽「お喋りもこの辺にして始めようか」ニコッ


凛「《ドライヴ》!」ゴゴゴゴ


ことり「凛ちゃん!」


凛「もう…やるしか無いんだよ…」ギュッ


凛は神器の【雷神小龍剣】と言う名の短剣を強く握りしめた

ことりにはそれがとても悲しい光景に見えた………


花陽「『インフェルノ・レイン』」シュッババ-ン


ことり「『プロテクトサークル』!」サッ


火の雨が凛達に降り注ぐ

それをことりが必死で防ぐ


花陽「いつまでもつかな?」クスクス


ことり「くぅ…………」グググ


凛「隙がありすぎだよ!」


凛「『稲妻閃光斬』!」ズバ-ン


花陽「…………」キ-ン


凛の攻撃が花陽をとらえた

がやはり………


花陽「そんな攻撃私には効かないよ」ニコッ


花陽「前に戦った人たちに教えてもらわなかった?」クスッ


凛「くっ………」サッ


ことり「凛ちゃんっ!」


凛「話には聞いてたけどあれ程なんて…」


凛「ことりちゃん、あれがどうなってるか調べられない?」


ことり「わかった…やってみる!」


凛「隙は凛がつくるからよろしくにゃ!」


ことり「うん!」


花陽「作戦会議は終わった?」ニコッ


凛「いっくにゃー!!」


凛「『稲妻閃光斬』!!」ズバ-ン


花陽「そんなのは効かないって言ってるのに…」アキレ


凛「ねぇかよちん……」


花陽「その呼び方止めてくれないかな?」


凛「っ………」


凛「本当に凛達の事忘れちゃったの?」


花陽「知らないよ?」


花陽「そんなくだらない事考えてないで私を倒す方法でも考えたら?」クスクス


凛「っ………」ギリッ


凛「ねぇ……本気で言ってるの?」


花陽「私はあなた達の事は知らない」


花陽「例え知っていたとしても今はどうでもいいでしょ?」クスッ


凛「………」


ことり「『アナリス』!」


花陽「っ!?」


ことり「これは………防御魔法?」


ことり「でもなんか……不完全?」


凛「………」


花陽「…………」


ことり「凛ちゃん、恐らくあの防御は完全じゃない」


ことり「だからなんとかな……?」


ことり「凛ちゃん?」


凛「ねぇ……どうでもいいって…本気で言ってるの?」


花陽「さっきから何度も言ってるでしょ?」


凛「……許さない」ギリッ


ことり「っ!?」ゾワッ


凛「凛はあなたを許さない………」


凛「かよちんとの思い出を否定するのは誰であろうとも許さない!!」


花陽「何を言ってるの?」


花陽「私は知らないって言ってるでしょ?」


凛「なら……凛が無理矢理にでも思い出させる」


凛「絶対に………」


花陽「っ!?」ゾクッ


花陽(これは………)


凛「凛が絶対に思い出させてやるっ!!!!!!!!」


ことり「!!」

花陽「っ!」


その瞬間……

不思議な光が凛を包み込む


凛「はぁぁぁぁあああ!!!!!!!!」


その光は激しく煌きそして………



ことり「りん……ちゃん?」


花陽「その姿………この魔力…………」


花陽(完全ではないけどこの威圧感……侮れないね)


凛「………」


凛の姿は神々しい………

この言葉が一番あてはまるような

そんな姿だった


凛「……行くよ」ダッ


花陽「ぁぐっ……」キ-ン


凛「まだまだ!!」ザッ


花陽「っぐ………ゔぅ…………」キ-ン


ことり(技も使ってないのにあの防御魔法を貫通してダメージが通ってる……)


ことり(それに動きが早すぎて凛ちゃんが何人にも分身して見える………)


凛「はあぁぁぁぁあ!!」シュタッ


花陽「うっ…………」キ-ン


凛「多少は効いてるみたいだね」


花陽「くっ………」キ-ン


花陽(傷は付かないけど…ダメージだけ確実に入っていてる………)


花陽「『インフェルノ』!」ボワッ


凛「今の凛にそんなの効かない!!」ササッ


凛「『雷舞・天地壊覇斬』!!ズババババ-ン


花陽「っ!?」


花陽(あれをまともにくらったら……)


花陽「『プロテクショ………」


凛「遅いっ!!」スッ


花陽「ぅがっ………」キ-ン


凛「てやぁぁああ!」サッ


花陽「ぅわぁああ……!」ドスッ


凛「凛の勝ちだね………」ハァハォ


花陽「…あなた……強いね…………」イタタ


凛「まだ立てるんだ………」


花陽「でも……あなたのその力はその程度なの?」


凛「っ!?」


花陽「手加減してるなんて随分と余裕があるね」


花陽「それなら私も本気でやらないといけないみたいだね」


凛「?」


ーーーーーー

ーーーー

ーー


3年前〜レグルの村〜


村長「だからな花陽………お前さんにかけた封印を全て解くわけにはいかんのじゃ」


花陽「?」


村長「今から一部だけその魔力を解放してやろう」


花陽「一部だけですか?」


村長「あぁ」


村長「《リベレイション》」


花陽「っ!?」


どこからともなく自分の魔力がどんどんと湧き上がる感覚がした


村長「真姫、お主の女神の力も後で解放してやろう」


真姫「そんなことできるの?」


村長「わしを誰だと思っとるんじゃい」


真姫「そ、じゃあお願いするわ」


花陽「あ、ありがとございました」


村長「花陽……もし自分の全ての力を扱えると感じたら次はこう唱えれば良い」


ーーーーーー

ーーーー

ーー


花陽「《アンリーシング》………」ゴゴゴゴゴッッッ!!!!!


ことり「う、うそ………」


凛「この魔力の量は……」


花陽の魔力が桁違いに増幅されていく

その魔力は今の凛にも匹敵するほど

いや、それ以上に跳ね上がっていく

例えるなら……


ことり「まるで……魔神と同じような魔力…………」ブルッ


凛「くっ……それでも凛は負けない!!」サッ


花陽「はぁ………なんかすっきりしたよ」


花陽「魔法もなんだかさっきより使いやすいしね」ニコッ


凛「『雷舞・天地壊覇斬』!!!!」ズババババ-ン


花陽「ふふっ………」キ--ン


凛「っ!?」


花陽「効かないよ」ニコニコ


凛(さっきまで普通の攻撃ですら通ってたのに……)


凛(奥義も効かないなんていくら何でも無茶苦茶すぎたよ)


花陽「そうだね………凛だっけ? あなたにはもっと本気を出して欲しいから」


花陽「あの子を先に消しちゃおうか」ニコッ


凛「なっ!?」


花陽「秘術『ニヴルへル………」スッ


凛「ことりちゃん!!」ダッ


凛はすぐさまことりの元へと駆けた

ことりを庇うために

がしかし………





















花陽「なんちゃってね」ニヤリ


花陽「2人とも深い闇の世界へ落ちて消えるといいよ」


花陽「闇黒魔術『グリモアルヘーデス』」シュ-ン....


凛「っ!?」グラッ


ことり「えっ!?」グラッ


凛とことりの視界は深い闇に閉ざされた


そして何処ともわからない世界へと飲み込まれていった





















〜???〜


凛「ここ……何処だろうね」


ことり「わからない……」


凛「…………」


凛「ことりちゃん………」


ことり「り…りんちゃん………?」


凛「かよちんのこと………よろしくね?」ニコッ


ことり「……え?」


凛「はぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!」


ことり「凛ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!」






ーーーーーー

ーーーー

ーー




ことり「うぐっ…………」ドサッ


花陽「なっ!?」


ことり「あ、あれ………?」


花陽「ど…どうして………い″っ……」ズキッ


ことり「戻ったの……ひっ!?」ビクッ


ことり「は……花陽ちゃん………その目は…………」オドオド


ことりの目の前には片目から血を流し痛みを必死に堪える花陽の姿があった


花陽「闇黒魔術を使った代償だよ」


花陽「片目で済むなんて運が良かったよ」アハハ


花陽「それよりもどうやって…………あそこから抜け出してきたの?」


ことり「っ!?」


そしてことりは、ここで漸く凛の姿が見えないことに気がついた



ことり「うそだよね………凛ちゃん……?」



ことり「ねぇ……凛ちゃんはどこ…?」ジワッ



ことり「なんで………私なんか……」ポロポロ



花陽「確かに……なんであなたを助けたんだろうね」



花陽「凛だったら私を倒せたかも知れないのに……」



ことり「凛ちゃんを返して………」



ことり「返してよっ!!!!」



花陽「無理に決まってるでしょ?」



ことり「凛ちゃん…………」



ことり「うっ……うわぁぁぁぁぁぁああ!!!!」ボロボロ




花陽「じゃあねことり」




花陽「『インフェルノ』!」ボワッ




ことり「っ!?」




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〜希sied〜


英玲奈「…いい目をするようになったな」フッ


希「………」


英玲奈「どうした希…」


英玲奈「これが気になるのか?」


希「…………」


英玲奈「腕一本ぐらい安いものさ」


英玲奈「命はあるのだからな」


英玲奈「まぁここでどちからは死ぬのだがな」


希「…………」バ-ン


英玲奈「っ!?」


希「くだらないお喋りはこれぐらいにしよう……」


英玲奈「相変わらずお前のインビジブルバレットは恐ろしいなぁ」ニヤニヤ


英玲奈「それに……わざわざ初弾を外すとは実にお前らしいな」


希「次は当てる………」スッ


英玲奈「………」カマエ


希「………」バ-ン


英玲奈「甘いっ!」キ-ン


希「なっ!?」



英玲奈は希の銃弾を見事に跳ね返してみせた

希は今までにこの技を破った者を見たことがなかった為か少し動揺をしていた


英玲奈「『空破斬』!」シュシュバ-ン


希「くっ……」ザザッ


英玲奈「私の攻撃が近距離だけだとでも思っているのか?」


英玲奈「距離をとってもさして変わりはないぞ?」ニヤニヤ


希「英玲奈………」


希「私はあなたに復讐する為だけに生きてきた…」


希「だから……」


希「全力でやらせてもらう」


英玲奈「その言い方だと今まで全力で戦ったことが無いみたいに聞こえるが?」


希「全力で戦うほどの相手が今までいなかったからね…」


英玲奈「なるほどな……」


希「だから私が全力で戦うのはこれが最初で最後になる……」


英玲奈「その言葉の意味は追求しないでおこう」ニヤニヤ


希「行くよ………」サ--.....



英玲奈「っ!?」


英玲奈(姿が消えた!?)



バ-ン!


英玲奈「ぐあっ!?」


英玲奈「くそっ………これでは拉致があかんな……」



バ-ン! バ-ン!


英玲奈「ぅぐっ…………」



希の姿はどこにも見当たらない……


そして決して英玲奈の目にとまることはなかった………


希の銃弾は英玲奈の身体のあらゆるところに撃ち込まれた




希「…………」


英玲奈「ふっ………私の負けだ」


英玲奈「殺れ……」


希「………」


英玲奈「希………敵に情けは無用…」


英玲奈「況してや私はお前の仇だ」


英玲奈「躊躇う必要など無いだろう…」


希「っ…………」


英玲奈「希っ!!!!」



希にはこの時の英玲奈は死にたがっているようにしか思えなかった……


そして希には迷いがあった………


しかし希は銃口を英玲奈へと向ける



希「英玲奈………」


英玲奈「……それでいい」




そして希は銃の引き金を力一杯引いた…




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〜ほのうみside〜



海未「…………」


穂乃果「…………」ポロッ


海未「ほの……か?」


穂乃果の剣は海未の喉元を貫いた…

海未さえも死を覚悟していた


だか……

穂乃果の剣は喉元寸前で小刻みに震えなが止まっていた………


海未「穂乃果………」


穂乃果「………」ポロポロ


海未「…泣いているのですか?」  


穂乃果「っ!?」バッ


穂乃果は海未に言われて自分が泣いていることに気がついた

そして一度海未との距離をとった


海未「やはり気付いているのではないですか?」


海未「自分の過ちに……」


穂乃果「…うるさいっ!」ポロ


穂乃果「それでも……それでも私は…」ポロポロ


海未「それでは何故先程私を殺さなかったのですか?」


穂乃果「っ……」


海未「何故そんなにも悲しい顔をしているのですか………?」ウルッ


穂乃果「…………」


穂乃果(もう無理しなくていいんだよ?)


穂乃果「っ!?」


ーーーーー


穂乃果(久しぶり)


穂乃果?〔っ………〕


穂乃果(やっとお話ができるね)


穂乃果?〔なんで邪魔をしたんだ!〕


穂乃果(穂乃果は何もしてないよ?)


穂乃果?〔嘘吐くなっ!お前が邪魔をしなければあの時海未を……〕


穂乃果(私達が初めて会話した時の事覚えてる?)


穂乃果?〔そんなの今は関係ないだろ〕


穂乃果(あなたは言ったよね?穂乃果はあなたで、あなたは穂乃果だって…)


穂乃果?〔っ!?〕


穂乃果(あなたの考えてる事や感じた事はちゃんと私にも伝わってるんだよ)


穂乃果?〔……………〕


穂乃果(ごめんね………)


穂乃果?〔…何故謝る………〕


穂乃果(あなたにあの時の事を全て背負わせてしまったから……本当にごめんなさい………)


穂乃果?〔………〕


穂乃果(だから海未ちゃんに大切な家族だって言われた時……本当は凄く嬉しかったんだよね?)


穂乃果?〔………〕


穂乃果(あなたは私の事を守ってくれてたんだよね?)


穂乃果(もう1人で無理しないで………)


穂乃果(もうあなただけを苦しませるような事はしない………)


穂乃果(私達は2人で1人なんだから)


穂乃果?〔2人で1人………〕


穂乃果(うん……)


穂乃果?〔どうしてそんな簡単な事に気がつけなかったんだろう……〕


穂乃果?〔私が全てを背負う事でお前を傷つけずに済む……〕


穂乃果?〔そう思っていたのに………〕


穂乃果(多分お互いに分かってはいたんだと思う)


穂乃果(でも、それからずっと目を背けてた)


穂乃果(お互いの存在を認めたくなかったんだよ………)


穂乃果?〔………〕


穂乃果(だからこれからは2人で1人!)


穂乃果(仲良くやって行こっ!)ニコッ


穂乃果?〔お前は私を許せるのか……?〕


穂乃果(どうして?)


穂乃果?〔私は……海未を殺そうとしたんだぞ………〕


穂乃果(言ったでしょ?あなたの気持ちは私にちゃんと伝わってるって)


穂乃果?〔……そうか〕


穂乃果(これからもよろしくね!)


穂乃果?〔……うん〕



ーーーー


海未「……のか!穂乃果っ!しっかりしてください!!」


穂乃果「う、海未ちゃん………」フラツ


海未「穂乃果っ………!?」


海未「いきなり倒れないでください…」


海未「心配しましたよ………」ギュッ


穂乃果「海未ちゃん………ごめんね…………」グスッ


海未「穂乃果………良かったです」


海未「漸く…いつもの穂乃果に戻ってくれました………」ポロポロ


穂乃果「ごめんね………」ポロポロ


穂乃果「ありがとう……海未ちゃん………」ギュ---


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〜えりまきside〜


真姫「絵里………」


絵里「また……負けちゃったわね……」フラッ


真姫「いいえ……今回は引き分けよ………」フラッ


真姫「お互いに立ってるのがやっとだしね………」


絵里「私はまたあなたを救えなかったのね…………」


真姫「………」


絵里「どうしていつもこうなのかしらね………」ポロポロ


真姫「そんな事ないわよ……」


絵里「…え?」


真姫「絵里……あなたはこんな私の事を親友って言ってくれたわよね?」


絵里「当たり前じゃない……」


真姫「本当はね……あの時嬉しかったのよ…」


真姫「まだ私の事を思ってくれる人がいるって分かったから………」ポロボロ


絵里「真姫………」


真姫「それでも言葉だけじゃ信じられなかった………」


真姫「でも、剣を交えて分かったわ……」


真姫「絵里がどれだけ本気なのかってことが」


絵里「気付くのが遅すぎよ……」フフッ


真姫「絵里……あなたはまだこんな私の事を親友だと思ってくれる?」ポロポロ


絵里「当たり前じゃない!」


真姫「そう……」ウツムキ


真姫「…………ありが…とう……」グスッ


絵里「あなたは私の大切な親友よ」


真姫「ほんとに……ありがとう……」ポロポロ


絵里「真姫…………」ギュッ




























真姫(壊せ………)ドクンッ




真姫「っ!?」ゾワッ


絵里「真姫?」


















真姫(壊せ……壊せ……壊せ……壊せ!)ドクンッ




真姫「っ!?!?」ゾワゾワ



絵里「ちょ、ちょっと真姫?ほんとにどうしたのよ?」
























真姫(壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…壊せ…コワセ…)ドクドクドク




真姫「っ!?!?」ハァハァ





























真姫(コワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセ)ドクドクドクドクドク





真姫「ぅわぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!」


絵里「真姫っ!?しっかりしなさ!どうしたのよ?」アセッ


真姫「ぐっ……はぁ………ぁぁ………」ドクンッ


絵里「っ!?紋様が………」


真姫「え……り…………」


絵里「真姫っ!?どうしたのよっ!?」


真姫「契約紋を………腕ごと…………斬り………落として」ハァハァ…


絵里「なっ!?どうして!?」


真姫「いいからっ!………早くしなさい…………このままだと……私は……………」ハァハァ……


絵里「くっ………」


絵里「真姫……我慢してね…」ジャキッ


真姫「〜〜〜〜〜〜〜っ!?!?!?」


ーーーーー

ーーー




絵里「真姫……大丈夫?」


真姫「ええ………なんとかね」


絵里「私が止血の魔法を使えなかったらどうする気だったの?」ハァ...


真姫「……あのまま狂気にやられて誰かを傷つけるくらいなら死んだ方がましよ」


絵里「……まだ痛む?」


真姫「かなりね………痛みでいろんな感覚が麻痺してるわ……………」


絵里「…………」


真姫「難しい顔して………」


真姫「何か気になることでもあるの?」


絵里「確か花陽って子もいたわよね?」


真姫「ええ……」


絵里「その子も真姫と同じようなことになっていなければいいけど……」


真姫「……あの子はもう手遅れよ…」


絵里「え!?」


真姫「もうかなり前からね……」


絵里「そんな………」


真姫「まぁ他の2人は地雷さえ踏まなきゃよっぽど大丈夫よ」


絵里「団長……」


真姫「……宝玉も取ったしそろそろ戻る?」


絵里「戻るって………」


真姫「王都に決まってるでしょ?」


絵里「真姫………」


真姫「またこれからもよろしくね、絵里」


絵里「もちろんよ!」


絵里「……っ!?」ホワ-ン


真姫「何これっ!?」ホワ-ン



絵里と真姫は突如不思議な光に包まれ何処かへと姿を消した………


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
















ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜にこside〜


にこ「てやぁっ!!」ザザザッ


あんじゅ「はぁぁ!」キ-ン


にこの大鎌とあんじゅの剣が激しくぶつかり合い火花を散らす


にこ「くっ………」サッ


あんじゅ「っ………」ギリッ



それは客観的に見ればお互いに互角の力比べをくりひろげているように見える


だが、にこと対しているあんじゅにはそう思えなかった


あんじゅ「あんた……いつまで手加減してるつもりなのよ」


にこ「っ!」


あんじゅ「なに?さっきの話を聞いてやっぱり私達のことが可哀想にでも思えたの?」


あんじゅ「………ただの同情?」


にこ「……そんなつもりはないわよ」


にこ「ただ………」



にこ「やっぱり分からないのよ……」


あんじゅ「ふざけるのも大概にしろ」ギロッ


にこ「っ!?」ビクッ


あんじゅ「私達は……自らの欲に負けた人間たちのせいで………」


あんじゅ「彼奴らのせいでどれだけ苦しんだと………」ドクンッ


にこ「………」


あんじゅ「お前らに理解できるはずもない!!」ダッ ズバ-ン!


にこ「ぐっ!?」


あんじゅはにこへと斬りかかりにこは咄嗟にそれを受け止める


あんじゅ「それなのに……今さらわからないだと?」ギリッ


あんじゅ「ふざけるなっ!!」ギリギリ


にこ(な、何よこいつ!?……どっからこんな力が出てくるのよ)


にこ(さっきとはまるで別人じゃない)



あんじゅ「お前らには力がある……」


あんじゅ「私があの時1番欲していたものを持っているのにっ!!」ギリギリギリ


あんじゅ「私にお前たちのような力があればこんな事にはならなかったのにっ!!!!!」ギリギリギリギリ


にこ「っく………」


にこ(明らかにさっきと様子が違う)


にこ(これが女王様が言っていた狂気の力なの?)


あんじゅ「……てやる…」ドクンッ


にこ「っ!?」


あんじゅ「殺してやるっ!!」グワッ


あんじゅ「全ての人間を1人残さず殺してやる!!!!」ギリギリギリギリキリ


にこ「うっ………!?」ググググ....


にこ(こ、このままだと……ヤバい!)

























あんじゅ「……助けて」ボソッ



にこ「っ!?」
























???「『双氷錯虎』!!」シュンッ グワ-ン


にこ「っ!?」


あんじゅ「ちっ……」サッ


氷で造られた二頭の虎があんじゅを目掛けて襲いかかる


あんじゅは瞬時にそれを回避し後方へと下がった


???「にこっ!大丈夫ですか!?」


にこ「海未………」


海未「間一髪でしたね……」ホッ


にこ「あんたが来たってことは穂乃果は……」


海未「その話は後ほど……」


海未「今はこちらをなんとかすべきです」キリッ


にこ「そうね…」


海未「にこがあそこまで押されるとは……」


海未「相手もなかなかやるようですね」カマエ


にこ「っ……」


海未「にこ?」



あんじゅ「くっ………ぁぁぁぁぁああああ!!!」



海未「っ!?」


あんじゅ「殺してやる……」ギロッ




にこ「海未………」


海未「何でしょうか?」


にこ「あいつを殺さずに無力化できる?」


海未「……出来ないこともありません」


海未「しかし……なぜですか?」


にこ「今のあいつはきっと狂気にやられてやられていだけよ……」


にこ「それに………」


にこ「………」


にこは思わず黙り込んでしまった

先程のあんじゅとのやりとり………

そしてにこが微かに聞き取った


「助けて……」


その一言がとても嘘には思えなかった


海未「分かりました……」


海未「その代わり少し時間を稼いでもらえませんか?」


海未「あの様子を見るに恐らく奥義で無ければ破られる可能性があるので……」


にこ「ありがとう……海未」


海未必要以上に聞き入ろうとはしなかった

にこの真剣な表情に何かを感じたのだろう


あんじゅ「ぅぁぁぁぁあああ″!!!!」


その時、不気味な黒い何かがあんじゅを包み込む……

あんじゅの叫びはもはやただの悲鳴にしか聞こえなかった………


海未「あれを…足止め出来ますか?」


にこ「殺さなくていいならこっちも全力でいくわよ」グッ


海未「分かりました……」


にこ「……必ずあんたを助ける」ボソッ


にこ「《ドライヴ》!!!」ゴゴゴゴ


にこは力強く地面を蹴りあんじゅへ向かっていく


海未「……いきます」フゥ…


海未「時を司りし神よ…」ブツブツ


海未は一息つき目を閉じ奥義の準備を始めた


あんじゅ「はぁぁ!!」スパ-ン


にこ「はぁっ!」ザッ


にことあんじゅはまた激しく鍔迫り合いになる


あんじゅ「みんな殺してやる!!」ギリ


にこ「目を覚ましなさい!」ギリ


あんじゅ「はぁぁああ!!」ギリギリ


にこ「くっ!?」


にこ(なんて力よ……くそっ!)


にこ「あんたがやりたいのはそんなことじゃないでしょっ!?」ギリギリギリ


あんじゅ「ぅぅっ…はぁぁぁ!!」ギリギリギリ


にこ「友達を助けたいんでしょ!!」


にこ「しっかりしなさいっ!!!」


あんじゅ「ぅあ″あ″あ″あ″あ″!!!」ギリギリギリギリギリ


にこ(一旦距離をとらないと……)


にこ「はぁっ!」ズルッ


にこ「っ!?」


海未「…………まで時を止めよ」ブツブツ


にこは一度あんじゅから距離をとり態勢を整えようとした

しかしそれが運のつきであった………


にこは海未が最初に放った氷の残骸に足元を滑らせた

もちろんあんじゅがその隙を見逃すわけもなかった………


あんじゅ「ぁぁああああ″あ″あ″あ″っ!!!」


海未(間に合ってくださいっ!!)


海未「『仕舞・ピュリオエタニティ』!!!!!」


あんじゅ「っ!?!?!?」ピキピキ



海未の奥義が発動した……

刹那、あんじゅは一瞬にして氷漬けなった……




にこ「ぅぐっ………」ドサッ


海未「にこっ!!!!」ダッ



しかし、あんじゅの剣はにこの腹部に届いていた……

貫通こそしていないものの致命傷を負わせるには十分な程であった


にこ「ぐっ…………」ポタッ


海未「にこっ!しっかりしてください!」


にこ「海未……あんたはさっさと宝玉をとってきなさい……」ハァハァ


海未「ですがっ!?」


にこ「これぐらい……ぅ…自分でなんとかできるわよ……」ボタッポッ


にこ「早く行きなさいっ! ぅぁ″…」ドサッ


海未「……分かりました………」


海未「すぐに戻りますので待っていてくださいね……約束ですよ…」


にこ「…えぇ……」


海未は全速力で宝玉の元へと向かって駆けて行った




にこ「…っう″ぁ……」ハァハォ


にこ「ホントは………治癒魔法なんて……使えないんだけどね……」アハハ…


にこ「はぁ…………あんじゅ………あんたのこと……助けられたかしらね…………」ハァハァハァ


にこ「海未………あんたとの約束は………守れそう……にない…かも…………ごめん……………」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


















ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜ことりside〜


花陽「じゃあねことり」


花陽「『インフェルノ』!!!」ボワッ



???「『ホーリージャッジメント』!!!!」ズシャ-ン


ことり「っ!?」


花陽「なっ!?」


???「おぉ!何でもやってみるものだねっ!!」ウンウン


ことり「ほ、穂乃果……ちゃん?」


穂乃果「詳しい話は後でするよ」


穂乃果「今はこの人をなんとかしないとね」


ことり「う、うん……」


花陽「さっきのは……」


花陽(魔法を斬った……?)



先程の穂乃果の斬撃は花陽の魔法を斬ったようにみえた


本来魔法と言うものは実体を伴わないものなので魔法そのものを斬る…

なんてことは本来出来ないのだ


それ故、花陽は驚きを隠せずにいた


ことりはそれ以前に穂乃果に驚いていた



ことり「穂乃果ちゃん…その神器は?」


穂乃果「穂乃果の神器は本当はこの2本なんだよ」


穂乃果「二刀流っていうのかな?」ハアア


ことり「………」


ことり(なんか戻ったというよりも……)


ことり(今度は良い意味で変わった気がする)



今の穂乃果の両手には共に神器があった


その2本の白と黒の剣は穂乃果の存在感を際立てているようにもみえた


花陽「………」


花陽(なんだか厄介な人が出てきたよ)


花陽(これは凛以上にヤバいかも……)


花陽「本気でいくよ……」ギロッ


花陽「秘術『ニブルヘルグランド』!!!!」ス----ジャキンッ!!!!!


花陽の魔法で辺り一面が一瞬で氷の世界へと姿を変えようとしたが………



穂乃果「『ダークブラスト』!!!」ブワ---ン!! バリ-ン!!!


また穂乃果の一撃により氷は消え去る



花陽「っ!?」


花陽(な、なんなのあれ!?)


花陽(秘術をあんなに簡単に破るなんて……)


穂乃果「このままやっちゃうよ!」ザッ


穂乃果「『ダークジャッジメント』!!!」ズバ--ン


花陽「ぐぅ……っ!?」バリ-ン


花陽「ぅわああああ!!!」


穂乃果「ん?なんか変な音がしたような……?」


花陽「ぐっ………」ヨロッ


ことり(あの防御魔法があんなに簡単に破られた?)


ことり(凛ちゃんでも辛うじてダメージのみ通ってただけなのに……)


穂乃果「『ホーリーブラスト』!!!」ズババ--ン


花陽「『プロテクションシールド』」バリ-ン


花陽「なっ!?」


穂乃果「はぁぁぁぁあああ!!!」


ーーーーー

ーーー




穂乃果と花陽の勝負はやけにあっさりとした終わり方だった


凛たちの攻撃にはほぼ無敵であった花陽だったが穂乃果の前ではなす術なく敗れた


穂乃果「ことりちゃん…あの子大丈夫?」


ことり「うん……今は気絶してるだけ」


ことり「深い傷は私が治療しておいたから」


穂乃果「そっか!よかったぁ…」ホッ


ことり「穂乃果ちゃん……」


穂乃果「ん?なぁに?」


ことり「穂乃果ちゃんはもう大丈夫なの?」


穂乃果「うんっ!なんかみんなに凄く迷惑かけちゃったみたいだね……」


穂乃果「ごめん……」ウツムキ


ことり「そ、そんなことないよ……」


穂乃果「そういえば凛ちゃんは?」


ことり「っ…………」


ことり「凛ちゃんは………」ポロポロ


ことり「ことりのこと……ヒグッ……庇って……ウゥッ………凛ちゃぁぁぁん……」ポロポロ


穂乃果「………凛ちゃん…」


ことり「うわぁぁぁぁぁんん!!!」ビエ-ン


穂乃果「ことりちゃん……」ギュッ


ーーーー

ーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー













ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜希side〜


希「………」


英玲奈「……希…」


希「できるわけ………ない……じゃん」プルプル


希「やっぱり……私にはできない……」ボロポロ


希「できないよ………」ポロポロ


英玲奈「………」


英玲奈「あの時の私と同じだな……」ギュッ


英玲奈「すまない………希……」ポロポロ


希「…うぅ……」ヒグッ


希「あの時……何があったのか教えて………?」


英玲奈「あぁ……全て話そう…」



ーーーーーー

ーーーー

ーー


13年前………


〜封印の間〜


私は魔人の封印を破られないために封印の間を護衛する役目……

守護者と呼ばれるものを担っていた


ツバサ「最近この辺りで妙な人影を見かけるのだけれど何か知らない?」


あんじゅ「う〜〜ん」


英玲奈「それは本当か?」


ツバサ「私の思い過ごしならいいのだけど」


この時、ツバサだけが何者かの不穏な動きを感じとっていた


そしてある時ツバサの言うその何者かを見つけ後を追った


その者たちの行った先があの村であった


そしてそこは希のいた村だ


私はツバサ達と相談し暫くの間その真意を暴くべくその村に住むことにした



ツバサ「何か収穫はあった?」


英玲奈「なかなか尻尾を出さなくてな……」


ツバサ「そう……」


英玲奈「奴らが何を考えているかは知らんがこのまま探りを入れてみるとするよ」


ツバサ「頼んだわよ」



そしてあの日が訪れた…………



やはり手引きをしていたのはあの村の人間だった


ーーーーーー

ーーーー

ーー



希「あの日………」


希「英玲奈が村を襲った日だね…」


英玲奈「あぁ……」


英玲奈「私は守護者の掟に従い……」


英玲奈「いや………ほとんどは怒りに任せて村の人々皆殺しにした……」


英玲奈「でも……どうしても希だけは出来なかった………」


英玲奈「だから私はあの時お前だけを逃した…………」


希「……」


英玲奈「これ以上に詳しく説明しようとすると時間がかかるからな………」


英玲奈「希……お前にお前にこれを託す」スッ


希「宝玉っ!?」


英玲奈「ここに封印されていた宝玉だ」


英玲奈「受け取れ」


希「………」


英玲奈「私はこの勝負に負けたのだ……」


英玲奈「だからこれから先のことはお前達に託す………」


希「英玲奈はそれでいいの?」


英玲奈「ふっ……心まであの忌々し魔人に売ったつもりはない……」


希「そう………」


英玲奈「ではっ……!?」ホワン


希「っ!?」ホワン


英玲奈「これは……強制転移!?」


希「えっ!?」


英玲奈「おそらくツバサ……いや、魔人の仕業だな……」チッ

 

英玲奈「ここは大人しく従うしかないみたいだな……」シュンッ 


希「くっ……」シュンッ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




















ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〜終章〜


絵里「うわぁっ!?」ドサッ


真姫「きゃっ!?」ドサッ


絵里「いたたた………」


絵里「ここは…王都の城?」キョロキョロ


穂乃果「ぅわああっ!?!?」ドスッ


ことり「ひゃぁぁあっ!?」ドスッ


絵里「ほ、穂乃果っ!?」


海未「きゃっ……」


絵里「海未まで……」


海未「っ!?」


海未「にこっ!?」


にこ「………」


海未「っ………」


海未(傷はふさがっているようですね…)


海未(気絶しているだけでしたか……)


海未(良かったです……にこ)ホッ


海未「ことり、にこのことをお願いします」


ことり「う、うん!」


女王「いたた……」


絵里「じょ、女王様っ!?」


女王「絵里さん………これは一体…」


英玲奈「とりあえず役者は揃ったようだな」


絵里「あなたはっ!?」


真姫「英玲奈………」


希「今は味方だから安心して」


絵里「希!?どういうこと?」


希「話すと長いからまた後で」


希「今はそんな状況じゃないみたいだからね……」


真姫「……どうやら最悪の状況みたいね」ブルッ


絵里「っ!?」ゾクッ



















ツバサ「お久しぶりね」ニコニコ




絵里「魔神っ!?」


ツバサ「これでここに全ての宝玉が揃ったわね」ニヤリ


バ-ン! キ-ン!


ツバサ「そんなものは当たらんぞ」ニヤッ


絵里(希!? でもどこから……)


バン バン バン


ツバサ「無駄なことを」キキ---ン


希(完全に不意をついたつもりだったんだけどなぁ)


海未「『双氷錯虎』!!」シュンッ グワ-ン!


ツバサ「はぁぁあ!!」ズバ-ン


穂乃果「『ホーリージャッジメント』!!」ズバ--ン!


ツバサ「はぁっ!!」ガキ-ン!!!


穂乃果「っ!?」


絵里「『アクア……」


ツバサ「ふふっ」ニヤリ サッ


絵里「っ!?!?」


ツバサ「捕まえた」ニヤリ


絵里「くっ………」


希「えりちっ!!」


ツバサ「動くなよ?」


希「っ………」ピタッ


ツバサ「宝玉を渡せ」


ツバサ「さもなくばこいつの首をはねる」ジャキッ


一同「っ!?」


ツバサ「さぁ……はやくしろ」ニヤニヤ


絵里「だめよっ!!」


海未「卑怯なっ………」


女王「っ………」


ツバサ「そうか………ならばっ!」サッ!


希「待って!!」


ツバサ「ん?」ニヤニヤ


希「わたすから……」


絵里「だめよ希っ!!」


海未「くっ………いたしかたありません………」スッ


穂乃果「っ………」スッ


絵里「海未っ!穂乃果っ!!」


真姫「………」


絵里「真姫っ!絶対に渡したらダメよ!!!」


真姫「絵里……ごめん…あなたの命にはかえられないわ………」スッ






ツバサ「ふふっ」



ツバサ「これで準備は整った……」ニヤリ


ツバサ「魔神の復活だっ!!!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッツツツ!!!!!!!!




大地が激しく揺れ大気を震わす……




絵里「どうしてっ!?」


絵里「どうして渡したのっ!?」


希「えりちを見殺しになんてできるわけないでしょ!!!」


海未「そうです……それに…」


穂乃果「魔神が復活しても……」


真姫「倒しちゃえばいいだけの話よ!!!!」


絵里「みんな………」





ツバサ「…………」フラッ バタリ


英玲奈「ツバサっ!!」


ことり「英玲奈さん!ツバサをこっちに!」


英玲奈「あ、あぁ…」ダッ





女王「復活してしまいましたか……」










魔神「ふふふっ………あはははははは!!!!!」


魔神「力が……力が戻ってくるぞ………」


魔神「くくく………わははははははは!!!!!!!!」




絵里「そうね……」


絵里「倒すわよ!魔神を!!!」


魔神「倒すか………」ククク


絵里「何がおかしいの?」ギロッ


魔神「貴様らごときに倒される訳がない!!!」


海未「そんなのやってみなければわかりません!!」


海未(しかし……先ほど魔力を使いすぎましたか………」


海未「『氷天魔撃』」!!!」ズダダダダッ


魔神「ふんっ!」ブオ-ン!


海未「くっ……」


海未(ひと振りで全ての相殺ですか…)


希「『隱舞・ファントムバレット』!!!!」ズダダダダダダダダダンッッ!!!!!


魔神「効かぬぞ」ニタッ


魔神「はあっ!!」ズド---ン


希「っ!?」


希(奥義を覇気だけで消しとばした!?)


穂乃果「『絶舞・クロスペネトレイター』!!!!」シュッ ザザザザッ ズバ-ン!


魔神「くくっ………」バシッ


穂乃果「なっ!?」


穂乃果(素手で受け止めるなんて!?)


魔神「はぁ!」ビュン! 


穂乃果「うわぁぁあ!!」


真姫「『乱舞・烈風神斬』!!!!!」シュッ スバ----ン!!!


魔神「ふんっ!!」ガシッ


真姫「くっ…」サッ


真姫(私の剣速に反応するなんて……)


絵里「『覆舞・アクアライズヘル』!!!!」ズバババ-----ン!!!


魔神「弱い……弱すぎるぞ!!」ガキ-ン


絵里「っうあ……」ドサッ


魔神の強さは圧倒的であった…

絵里の繰り出す奥義を物ともせずに弾きかえす



絵里(くっ………やはり強い……)


絵里(でも……!!)



魔神「今度はこちらからだ」



魔神「『暗技・滅崩撃』!!!」ズド-ン ズガガガガカッッッッ!!!!!!



ことり「『プロテクトサークル』!!!!!」



絵里「っ!ことり!!」



ことり「くぅっ………ぅっ………」クググググ   



ことり「ぅわぁぁぁぁあぁ!!」バリ-ン



穂乃果「ことりちゃん!」ダッ



穂乃果(奥義じゃ間に合わないっ!!)



穂乃果「『ホーリージャッジメント』!!!」ググググ



穂乃果(くっ………押し返せない…)グググググ



魔神「はぁぁああっ!」ズド-ン



穂乃果「ぐぁぁぁあああ″あ″あ″!!!」ズド---ン.......



海未「っ穂乃果ぁぁぁあ!!!」



穂乃果「っ………ぅ………」ドサッ



ことり「う″ぅ………」バタリ



海未「よくも穂乃果たちを!!!!!」


海未「『氷天魔……」


魔神「ふっ………」ニヤッ スッ


海未「っ! 」ガッ ズバ-ン!!  



海未「こ、これは………ぐっ…」ゾク 


希「海未ちゃんだいじょうぶっ!?」


海未「は、はい……」


希「今回はそんなに深い傷じゃないから良かったけど……焦ったらダメだよ」


海未「申し訳ありません……」フラッ


海未(希が引っ張ってくれなければ………今頃真っ二つでした………)ゾクッ


海未(ですが……この程度のかすり傷でなぜ…………)フラフラ


希「う、海未ちゃんっ!?」


海未「か、身体が………思うように………動きません………」フラフラ


魔神「さっきの斬撃を見破ったのは褒めてやろう」ニヤ


魔神「だがあれにはちょっとした細工がしてあってな」ニヤニヤ 


希「っ………」


魔神「貴様は楽しませてくれるか?」ニヤニヤ


希「《インビジブル》……」サッ


魔神「ほう……姿を消したか」


絵里「『アクアスラント』!!!」ズバ-ン!


魔神「甘いな……」キ-ン


希「『隱舞・ファントムバレット』!!!ズダダダダダタッッッツ!!!!!


魔神「……はぁぁ!!」スガ-ン


真姫「『乱舞・烈風神斬』!!!」シュッ ズババ--ン!!


魔神「………」ニヤッ サッ



絵里「真姫っ!後ろよ!!」



真姫「っ!?」



希「真姫ちゃん!」ダッ



希(間に合えっ!!!)



魔神「『暗技・羅刹絶無』」スンッ.....ドガ-----ン!!!!!



絵里「真姫っ!!!希っ!!!!!」


絵里「っ!!!!!ーーーー」




魔神のその一撃は圧倒的な破壊力をもって城を落とす………



そこにいる者は皆それの巻き添いを被ることとなった…………



ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー



絵里「っ………」ズキッ



絵里「何がどうなったの………」



絵里「っ!?!?」



絵里「なに……これ……」


絵里の目の前に広がっていた光景は悲惨なものであった………


城の跡などどこにもなく辺りは瓦礫で埋め尽くされている



女王「っく…………」ヨロッ


絵里「女王様っ!!!」


女王「絵里さん………」


絵里「他のみんなはっ!?」


女王「だいじょうぶです……怪我はしていますが皆生きてはいます………ゔっ……」ドサッ


絵里「女王様っ!!しっかししてください!!」


女王「申し訳ありません……皆さんを守るので精一杯で………」





魔神「それで誰も死んでいない訳か…」スクッ



絵里「っ!?」



魔神「流石だなモシュネ」ニヤニヤ



魔神「まぁ意識があるのは貴様らとこいつらぐらいだかな」ニタニタ



希「ぅぐっ……」



真姫「っぁ…………」



絵里「真姫!希!!」




魔神「あはははははっっっっ!!!!!!!」


魔神「女神の力も大したことはないなぁ」


魔神「昔のあいつらはもっと手応えのある相手だったのだかなぁ」ニヤニヤ



魔神「このまま殺してしまっては面白くない」



魔神「10数えるまでにこの2人の内どちらかを選べ」ニヤッ


絵里「なっ!?」



魔神「どちらも選ばない場合は2人とも殺す」ニヤニヤ



魔神「1…」




絵里「選ぶなんて………できるわけないじゃない!!!」





魔神「2……」






真姫「絵里……私を選びなさい………」


希「えりち……私を選んで…」












魔神「3……」









絵里「…………」







絵里(どうしたら……どうしたらいいのよ………)








魔神「4……」













絵里(また私は誰も助けられないの………?)ドクンッ
















絵里(また………)ドクンッ



魔神「5……」








希「えりち!」


真姫「絵里っ!」




魔神「6……」





















絵里(私は………誓ったのに……)ドクンッ








絵里(みんなを守るって……)ドクンッ











絵里(また同じ過ちを繰り返すの?)ドクンッ















絵里(もうイヤよ……そんなの………)ドクンッドクンッ






魔神「7……」



















絵里(私のせいで!!)ドクンドクン













絵里(誰かが傷つくなんて!!!!)ドクンドクンドクン.......






魔神「8……」




希「えりち!!!!!」



真姫「絵里!!!!!!」






















絵里「イヤなのよ…そんなのは……」ギ

リッ



真姫・希「っ!?」ゾクッ


希(な、なに?今の感じ………)


真姫(あの時と同じ感じ………絵里のこの威圧感は何なの?)





魔神「今のは………」





















絵里「もう誰も傷つけさせない……」ギリッ








絵里「邪魔なものは全て………」




























絵里「私が壊す!!!!!!!」ホワンッ




突如、不思議な光が絵里を包む……

その光は激しく煌めく……



絵里「私がみんなを守り抜く!!!!!!!!!」バァァァァア!!!!!!!!! ドゴ-----ン!!!!!!!!!



真姫「っ!?」


希「な、なに!?」


女王「まさか…………」



絵里を包む光はその輝きをさらに増し

そして膨大な魔力が放出され辺りに爆風をもたらす……



女王「神化………」



真姫「これが……」


希「っ……」





絵里「さぁ……決着をつけましょ…」ゴゴゴゴゴッッッッッ!!!!!!!!!




魔神「ふんっ………いいだろう」


魔神「久しぶりに楽しめそうだ」ニヤリ



絵里「その余裕……いつまで続くかしらね」............



女王(あれは間違いなく神化……)


女王(しかし、今の絵里さんには到底使えるはずのない力………)


女王(彼女に一体なにがあったの……?)



絵里「ふぅ………」メツムリ


絵里(何でだろう……)


絵里(凄く…落ち着いている……)


絵里(……………)




魔神「ゆくぞっ!!」ザッ


絵里「……」サッ....



魔神「はぁあ!!!」ズド---ン!!!!



絵里「………」キ--ン!!!



魔神「『暗技・滅崩撃』!」ズド-ン ズガガガガガッッッッ!!!!!!!!!



絵里「……『アクアスラント』」ヒュンッ......ズダダ------ン!!!!!!!!



真姫(穂乃果の奥義でも受け止められなかった技をこんなに簡単にいなすなんて………)ゾクッ


希(………)ゾクッ



魔神「ふははははは!!!!!!」


魔神「さっきまでとは段違いだな!」ニヤリ


魔神「おもしろいぞっ!!!!」



絵里「………」



絵里「女王様……みんなを保護してください」



女王「…は、はい………」




絵里「今度はこっちからいかせてもらうわ」サッ 



魔神「こい……」


絵里「はぁっ!!」シュダ-ン


魔神「はぁぁあ!!」ダ-ン




絵里「『覆舞・アクアライズヘル』!!!」ヒュンッ ズババババ------ン!!!!!!!



魔神「『暗技・羅刹絶無』!!!!」ドガガガガ-------ン 




女王「くっ………」グググググ......


女王(双方の威力が強すぎる………)



魔神「ふははは!!!!」


魔神「大したものだ!!」


魔神「もっと楽しませろ!!!」
















絵里「楽しませる?」



絵里「そんなつもり……毛頭ないわ…」





絵里「もう終わりにしましょう」






魔神「いいだろう………」ニヤリ





魔神「闇よ 全てを壊し 呑み込め 」ブワッン

  


絵里「大地を穿て………」スッ




魔神「『暗黒奥義・滅覇壊裂牽』!!!!!」ズガッッッッドガガガガガガ!!!!!!!!!!!



絵里「『神技・マーキュリアルオーバーレイ』!!!!!」シュピンッ ズドドドドドドドド-----------------




魔神「はぁぁぁあ!!!!」ガガガガッッ



絵里「はぁぁぁぁああああ!!!!!!」ガガガガガカッッ



絵里「消え去れ………この世界から」ズガガガガガッッッッッッ!!!!!!!!!



魔神「なっ………」



絵里「はぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!!」



魔神「ぐぁぁぁああ!!!!」







その一撃は大地を砕き全てを断つ……






絵里「………」



真姫「…おわった………?」


女王「っ………」



魔神「……くくっ……」



絵里「…まだ消えてなかったのね」



魔神「まさか本当に負けるとは……」クフッ



絵里「何を笑っているの?」





魔神「我が手に入らぬ世界なら……」



魔神「全てを壊してやろう」



絵里「今のあなたに何ができるの?」



魔神「最期にいいものをやるよ」スッ



魔神「後悔するがいい………」



魔神「女神よ…………」サ---...........



魔神は塵となり消えていった………



ある置き土産を残して




女王「こ、これはっ!?」ゾワッ



希「あれは…………」


絵里「っ………!?」ゾクッ


絵里(あれは一体………)



女王「【冥府の門】………」



絵里「冥府の門?」



女王「この世界と冥界とをつなぐ門です」



女王「術者を失った今………」



女王「あれはこの世界を冥界に飲み込んでしまう……」



真姫「なっ!?」


絵里「…………」


希「せっかく魔神を倒したのに……」


女王「くっ……」ギリッ


絵里「何か方法はないのですか?」


女王「っ………!」


絵里「…あるのですね?」


女王「………はい」


絵里「教えてください」


絵里「今の私なら何とかできるかもしれません」


女王「あの門の向こう側から……門を壊すほかありません…………」グッ


絵里「わかりました……」


絵里「壊せばいいのですね」


女王「しかし……それはっ!」


絵里「分かっています………」


絵里「行けばもう……戻って来られないのですね」


女王「はい……」


真姫「そんなっ!?」


真姫「他に方法はないの!?」


希「こっちから壊すのではダメなんですか?」


女王「はい……」


女王「こちら側から門を壊してしまうと門から冥界の異物が流れ込んできてしまい………」


女王「この世界に魔神以上の厄介なものを招く可能性もあります……」


希「くっ………」


絵里「時間があまりないみたいね……」


絵里「女王様…私が行って……壊してきます」


女王「………申し訳ありません…」グッ


女王「私に以前のような力があれば……」プルプルッ



絵里「では……」サッ



真姫「まって!!」グイッ



絵里「真姫……?」



真姫「私も連れて行って……」



希「ま、真姫ちゃん!?」



真姫「絵里だけに任せるわけにはいかないわ!!」



絵里「ダメよ………」



絵里「1人でやるわ」



真姫「どうしてっ!?」グイッ



絵里「今のあなたを連れて行っても足手まといなだけよ……」



真姫「絵里っ!!!」グイッ



希「真姫ちゃん落ち着いて!!」



真姫「落ち着いてなんていられるわけないでしょ!!!!」



絵里「…………」スッ ドンッ



真姫「ぅぐっ…………」バタリ.....



絵里「希……真姫を頼んだわよ…」



希「えりち………」



絵里「必ず戻ってくるわ……」



絵里「必ず…………」ポロッ



希「えりち………」ポロポロ



希「約束………だからね?」ポロポロ  




絵里「ええ…………」





絵里「じゃあね……」スッ


絵里「希……」ニコッ



希「うぅ…………うわぁぁぁぁあ………………」ポロポロポロ






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
























ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



絵里ちゃん…凛ちゃん……


あれからもう5年も経つんだよ?


今はもうこの世界はとても豊かで


人間も悪魔も仲良くやってるよ……




この5年の間にね


とってもいろんな事があったんだ


魔法がこの世界の全ての民に普及したり


科学技術もかなり発展してね………


おかげさまで国は見事に元どおり


ううん


以前よりも暮らしやすくなったよ!



でもそのせいで国は3つに分裂しちゃったんだけどね………アハハ


未だに魔法を認めず科学技術に特化した国アティカル


その反対に科学技術を認めず魔法に特化した国マグノリア


音ノ木坂王国はちゃんと両方とも普及してるよ?


どちらもその2つの国には敵わないけどね………


それに今はその両国ともとあまりいい関係ではないしね………


それでも私たちは今まで何とかやってきたよ


2人がいなくなってすぐはとっても大変だったんだけどね




ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー



〜5年前〜



真姫「っん…………」パチッ


真姫「っ!!」バッ


真姫「希!!」グイッ


真姫「絵里はっ!?」


希「えりちは……」


真姫「なんでよっ!?」グッ


真姫「なんで止めなかったのよ!?」ポロ


真姫「なんでよ………」ポロポロ


希「ごめんね………」


希「うちにはどうしようもなかったんよ……」ポロポロ


真姫「うぅっ………」ポロポロ


真姫「うぁぁぁぁぁああ″あ″あ″!!!!」スド--ン


真姫「なんでよ!!!」ズガ---ン


真姫「1番自分勝手な事やってるのは絵里じゃない!!!!」ズドドド----ン



真姫はどうしようもないその感情を物にぶつけた


ただひたすらその刀を振るい続けた




真姫「私に散々あんな事言っておいて……」ハァハァ


真姫「ほんとに……何なのよ…………」ガクッ


希「真姫ちゃん………」ギュッ


希「うちらにはこの世界で生き残る義務がある……」


希「えりちが残してくれた物を守っていく義務があるんよ………」


希「それにね……」


希「約束したんよ……」


真姫「やくそく?」


希「必ず戻ってくるって……」


希「だから……えりちが帰ってきたときに」


希「堂々と誇れる世界を造っていきたい……」


希「だから真姫ちゃん」


希「えりちを信じて……」


真姫「………」コクリ


ーーーー



花陽「…っ………」


ことり「花陽ちゃん!!」


花陽「こ……とり…ちゃん?」


ことり「花陽ちゃん……思い出してくれたんだね」ウルウル



花陽「凛……ちゃん………」



ことり「っ………!」



花陽「ぁ………ぁぁ………………」ガクガク



花陽「わたしっ………なんてことを…………」ガクガク



花陽「ぅぅっ…………」ポロポロ



花陽「許してなんてもらえないよね………」スッ



花陽「せめてもの償いに……花陽も……」グッ


花陽は懐から小刀を取り出し自分の首へと……



ことり「っ!?!?」ダッ



パシーーン!!!!!




花陽「っ…………」プルプル



ことり「なにやってるのっ!?」


ことり「自分が死ねばそれで済むなんて思ってるの!?」


ことり「花陽ちゃんが死んだら凛ちゃんの死も無駄にたるんだよ!?」


ことり「凛ちゃんは必死に花陽ちゃんを助けるために頑張ってたんだよ!?」


ことり「花陽ちゃんは本当にそれでいいの?」


花陽「ことりちゃん………」グスッ


花陽「わたし……これからどうすれば………凛ちゃんに許してもらえるかなぁ………」ポロポロ


ことり「一緒にこの国を建てなおそ?」


ことり「凛ちゃんが望んだ未来を一緒に造っていこ?」


ことり「そうしたらきっと許してもらえるよ」


花陽「ことりちゃん………うん………」ポロポロ


ーーーー



穂乃果「海未ちゃん…私たちはこれからどうするべきなの?」


海未「全ては分かりません……」


海未「ですが…1つだけ確かな事があります」


ツバサ「この国を笑顔の絶えない国にする…」


穂乃果「っ!?」

海未「っ!?」


ツバサ「……ごめんなさい」


ツバサ「私達のせいでとんでもない事になってしまって……」


英玲奈「私からも詫びをする」


英玲奈「すまなかった……」


穂乃果「………」


ツバサ「許してくれなんて言わないわ……」


にこ「でも……元はと言えばあんた達が全部悪いわけでもないでしょ?」


海未「にこ!」


海未「もう動いても大丈夫なのですか?」


にこ「ええ………」


にこ「心配かけたわね……」


海未「にこっ……」ギュッ


にこ「ちょ、ちょっと海未!?」アセアセ


海未「よかったです……」ギュッ


にこ「だーーーもう分かったから!」


にこ「海未…あんたそれよりもあんじゅのあの氷早く解いてあげて」


海未「そ、そうでした……」


英玲奈「恩にきる……」


ーーーーーーーーーーー


それから数日……



女王「全員揃いましたか?」


海未「はい」


女王「大切なお話があって急遽集まってもらいました」


真姫「………」


女王「実はそろそろ私の魂の方がもう限界のようで……」


ことり「えっ!?」


希「役目は終わったという事ですか?」


女王「はい……」


女王「私の役目は魔神を倒すための手助け…」


女王「魔神がいなくなってしまった今……私はこの世界の異物と判断されてしまったようで」


海未「急すぎませんか?」


女王「すいません……」


女王「私はおそらく数時間後には消えてしまうでしょう……」


女王「ですので私知っている神器や女神の知識を今からあなた方に授けたいと思います」


穂乃果「そ、そんな事できるの?」


女王「はい……」


女王「私の存在と引き換えに……ですけどね」


真姫「は?」


真姫「なんでそんな事するのよ?」


女王「言ったはずです……」


女王「私はどちらにしろ消えてしまうのです」


女王「でしたら最後にあなた方に知識を授けた方が良いと思ったからです」


真姫「……」


女王「それではいきますね……」


ことり「お母さんはどうなるのっ!?」


女王「大丈夫です……」


女王「消えるのは私……モシュネの存在です」


女王「あなたのお母さんに害はありません」


ことり「そ、そうなんですか……」


女王「それでは……」



ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー



私たちはモシュネさんから神器に関する色々な知識をもらったの


神器にはそれぞれ1つだけ特別な力があるらしくてね


希ちゃんが使ってた《インビジブル》とかがそれに当たるみたい

誰からも姿が見られなくなるなんてすごいよね


穂乃果ちゃんは《マジックブレイク》

神器での攻撃で魔法を全て打ち消してしまうものだよ


海未ちゃんは《スペイタルモビリティ》

なんと一定範囲内で空間移動ができるらしい

海未ちゃん曰くとても扱いが難しくてとても苦労してるらしい


真姫ちゃんは《ファンタスマゴリア》

斬撃の軌跡を自由に変える事ができるらしいよ

見せてもらった事はないけど穂乃果ちゃん曰くとんでもないらしい……


花陽ちゃんは《オールエレメント》

普通は1人の体に保有できる属性は多くても3つが限界らしいんだけど

花陽ちゃんは全ての属性、全ての魔法を扱う事ができるらしいよ


にこちゃんは《タイムキーピング》

生物以外の物の時間を操る事ができるらしいよ

進めるのも戻すのも生物に関しなければできるっね言ってたよ


私は《ディナイ》

あらゆる物の事象などを否定する

これを治癒魔法と組み合わせる事で私は完全になくなってしまった腕や脚などを治す事ができるらしいよ


凛ちゃんや絵里ちゃんにもそんなような力があるらしいよ


見てみたかったなぁ……








私たちね


今はとっても幸せだよ


私もなんだかんだでこの国の女王になったんだよ?


すごいでしょ?ニコッ


他のみんなもこの国ですごい活躍してるんだよ




まずは真姫ちゃん


真姫ちゃんは新しく病院を建ててそこでお医者さんやってるよ


真姫ちゃんの腕は私がきちんと治しました


花陽ちゃんの目や英玲奈さんの腕も治すって言ったんだけどね


自分の罪を忘れないようにそのままにしておいてくれっていわれちゃった………


真姫ちゃんの病院はね


魔法と科学の力を上手く使って今ではこの国になくてはならないほどになったの


私が治せばいいじゃんって?


それはダメなの


私たちは【神器】はなるべく使わない事にしたの


私たちのあの力に頼らなくてもやっていけるような国でないと


これから先私たちがいなくなった後が心配だからね


これはみんなで決めた事なんだ


だからもうよっぽどの事がない限り【神器】は使わない





次は穂乃果ちゃんと海未ちゃん


あの2人は騎士団に入ってるよ


穂乃果ちゃんが団長


海未ちゃんが副団長


それとねツバサさんと英玲奈さんも副団長としているんだよ!


なんで騎士団がまだ必要なのかって?


それはね………


魔神が呼び出した【冥府の門】の影響でこの世界に【異形】……


つまりは魔物が出てくるようになっちゃってね


それから国を守る役目とこの国の警察的な役割を果たしてるんだ


あの4人はものすごく強くてね


もちろん穂乃果ちゃんたちも【神器】は使ってないよ


でも、いつも本当にお世話になってるんだよ





次は花陽ちゃん


花陽ちゃんはねこの国の魔法学校で理事長をやってるんだよ


あんじゅちゃんと一緒にね


あの2人はなんかとっても仲が良くてね


私もちょっとびっくり…アハハ


あの2人のおかげでこの国の魔法が成り立っているようなものなんだよね


感謝しなきゃね ニコッ




にこちゃんはあの後自分の村に戻って元気に暮らしてるらしいよ


らしいと言うとは最近はあまりこっちにも来ないから今はどうしてるか詳しくはわからないの




希ちゃんはね




もうかなり長い間姿を見てないの………




でも心配しなくても大丈夫だよ



私たちはこの国をとても豊かな国にする事ができたから!




ことり「なんてね………」


ことり「聞こえてるわけないよね………」


ことり「凛ちゃん……絵里ちゃん………」


花陽「きっと聞こえ出ると思うよ」


ことり「っ!?」


ことり「い、いい、いつから!?」アタフタ


花陽「少し前からかな」ニコッ


ことり「花陽ちゃんはどうしてここに?」


花陽「ちょっと凛ちゃんに会いにね……」


ことり「そっかぁ……」


ことり「私たちこの世界をちゃんと救えたのかなあ?」


花陽「きっと大丈夫だよ……」


花陽「まだ問題は沢山あるけどこれから何とか頑張っていこ!」


ことり「うんっ!!」



だからね


私たちは今のこの平和な時間が


永遠に続くように


がんばっていくね!



9人の女神と伝説の魔神(2) END

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー








ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



穂乃果「はぅ〜〜〜〜〜」グデ---


英玲奈「だらしないぞ穂乃果」ハァ


穂乃果「だって〜〜〜」グデ---


英玲奈「いつ見ても団長とは思えないな」ハァ


穂乃果「ひどいっ!」ガ-ン


ツバサ「何してるの?」ヒョコッ


穂乃果「ツバサちゃぁぁん!!!」ウワ-ン


ツバサ「どうしたの?穂乃果」ヨシヨシ


英玲奈「相変わらずツバサは穂乃果に甘いなぁ…」ハァ


ツバサ「まぁまぁ」


ツバサ「それで、本当に何をしているの?」


穂乃果「今後の異形討伐について話し合おうと思ったの!」


英玲奈「全くそうは見えなかったが?」


穂乃果「うぅ……」ウルッ


英玲奈「海未が見たらなんと言うか……」


穂乃果「………」


英玲奈「すまん…忘れてくれ」


ツバサ「はいはい」


ツバサ「早く始めるわよ」アキレ



ーーーーーー

ーーーー

ーー


ツバサ「今日はこの辺にしておきましょう」


英玲奈「ではまた明日」


ツバサ「じゃあね〜」


穂乃果「それじゃあね」バイバ-イ




穂乃果「疲れたな〜〜」ノビ---


穂乃果「明日からまた頑張らないとな〜」




???「どうも」ヒョコッ



穂乃果「……っえ?」



穂乃果「ゆ、雪穂………?」



雪穂「久しぶり」



雪穂「それじゃあね」ジャキッ バッ !



穂乃果「っ!?」





to be continue.......(3)へ続く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


後書き

今後に役立てたいのでコメント等ありましたらお願いします(=゚ω゚)ノ

最後に少し修正を加えました


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