2023-08-22 00:31:10 更新

前書き

こんにちはシャムロックです。
MR2ファンの皆様お待たせしました!
続編が完成しました♪
今回翔鶴達はついに…
それでは続きをお楽しみくださいませ♪




加賀「加賀です。このカーストーリーはフィクションです。実際の交通規制では正しく安全に走行してください。」


11月横須賀某社 16:30


翔鶴「やっと本日の仕事が終わったわ。」


祥鳳「翔鶴さんお疲れ様です。」


瑞鳳「翔鶴さんお疲れ様です!この後良かったら祥鳳姉ちゃんと間宮に行こうと思いますが、一緒にいかがですか?」


翔鶴「ごめんなさい。この後瑞鶴を迎えに行かないといけないので…」


瑞鳳「そっかー残念だなぁ。」


翔鶴「また今度お願いしますね。」


祥鳳「えぇ、うそれではまた。」


翔鶴は駐車場へ、


翔鶴「お待たせ、それじゃ行きましょうか///」ウフフ♡


愛車のSW20MR2乗り込み、エンジンを掛けた。マフラーから重低音が響く。


大通りの歩道


瑞鳳「久しぶりに翔鶴さんとお茶したかったなー」


祥鳳「仕方ないです。話変わりますが、鳳翔さんが空母寮に入居者が入るから手伝って欲しいと言ってました。」


瑞鳳「え?誰だろう…あっ!」


瑞鳳が車道に目をやると、翔鶴のMR2が快音を立て、走り抜けた。


瑞鳳「翔鶴さんだ!」テヲフリフリ


祥鳳「翔鶴さん最近いい顔で笑うようになりましたね。」


瑞鳳「私もそう思った!あの車に乗ってからじゃないかな?」


20分後、とある大学


瑞鶴「まだかな///」


友人1「ズイズイ、誰かと待ち合わせ?」


友人2「もしかして、彼氏?」


瑞鶴「違うよ、翔鶴ねぇが迎えに来るの。あとズイズイやめて。」


友人1「なーんだ残念。」


友人2「そういえばズイズイのお姉さん見た事ないや、ねぇ見てもいい?」


瑞鶴「いいよ、もうすぐ来ると思うからあっ来た!」


勇ましい音と共に白いMR2が瑞鶴達の前に止まる。


瑞鶴「遅いよー翔鶴ねぇ。」


翔鶴「ごめんなさい少し混んでて、あらお友達かしら?」


瑞鶴「うん、そうだよ。」


友人1(・・・凄い車だな…っていうかお姉さん!モデルばりに綺麗だよ///)オネエサマ♡


友人2(銀髪のロングヘアー…凄い綺麗///触ってみたい///)クンカクンカシタイ♡


瑞鶴「じゃあ行くね、またね。」


友人1・2「う、うん!また!」テブンブン!


瑞鶴が乗り込んで翔鶴はMR2を走らせる。


翔鶴「瑞鶴いいの?お友達を置いて行っても?」


瑞鶴「いいよ、あらかじめ用事がある言ってあるから…それに///私のMR2///今日明石のところに届くし、加賀さんもMR2手に入るのでしょ?」


翔鶴「えぇ、赤城さんと一緒に納車に行きました。加賀さん凄く嬉しい顔してましたよ。」


瑞鶴「しかも、王座決定戦用のコンプリートマシンだもんね。いいなぁ加賀さん、私も早くカスタムしたいよ。」


翔鶴「ライバルが増えますね、私とMR2も早くレベルアップしないといけないわね。」


瑞鶴「そう言うけど翔鶴ねぇ、先月の富士の走行会でランク上車を相手にしてたじゃない…相手可哀想だったなぁ…」


翔鶴「仕方ないでしょう。私がタイムアタックしようと思ったら、相手はいきなり抜いてきて先に行くかと思いきやコーナーで追いつきますし、ホームストレートで引き離されと思ったらTGRコーナーかなり手前でブレーキを踏みますし、そうなったら抜くしかないでしょう?」プンプン


瑞鶴(相手素人さんでも、35GTRをTGRでブチ抜くの凄いと思うなぁ…本当に免許とって2ヵ月目なのって疑いたくなるよ…)


翔鶴「そういえば、あの後相手追って来なくなりましたね。マシントラブルでも起きたのかしら?」


瑞鶴(それは戦意喪失したんだよ…翔鶴ねぇ…)


翔鶴「そろそろ加賀さん達との待ち合わせ場所に着きそうね。」


瑞鶴「あの青のMR2がそうじゃない?」


某駐車場 17:00


翔鶴「加賀さん、赤城さんお待たせしました。」


瑞鶴「加賀さん!ついにやったね!」


加賀と赤城に声を掛ける翔鶴と瑞鶴。が、しかし加賀が振り向くと…


加賀「・・・」ウルウル


翔鶴「!?加賀さん!なんで泣いているんですか!?」


瑞鶴「も、もしかしてぶつけちゃたの!?」


赤城「いえ、どこもぶつけていないです。ただ…外見に問題が…」


翔鶴・瑞鶴「外見?」クビカシゲ


翔鶴と瑞鶴は加賀のSW20を見た。


綺麗なストロングブルーのボディカラー、アスクスポーツのワイドボディキットにGTウイング、カーボン調GTミラーを装着。どう見ても完璧なレーシングカースタイル…


加賀「・・・スッ」ユビサシ


加賀はフロント部分を指を指した。


翔鶴・瑞鶴「うん?あっ!」


赤城「そうなんです。加賀さんあれを見て泣いたんです。」


〜回想中〜

40分前 某チューニングショップ


店長「いらしゃいませ加賀さん、例のMR2の整備は終わっています。早速ですが見ますか?」


加賀「えぇ、是非お願いします///」


店長「しかし明石さんの紹介とはいえ、レース用のマシンを試乗した後、いきなり購入してくれるとは思いもよりませんでした。」


加賀「初めて見た時、まさに私の理想通りのMR2でしたわ///それよりよろしいのかしら?あの価格で売って頂いても…赤字じゃないかしら?」


店長「高値で表示しても誰も中々買ってくれないし、それにあの車はレース用だし、お飾りせず本気で走ってくれる人に譲った方が1番いい。特にこんな美人さんが乗ってくれるならあの車も本望だよ。」


加賀「大事にブン回します♡」ニコッ


店長「嬉しい事言ってくれるね。さぁ!お待ちかねの車だよ。」


愛車と対面した加賀だが、フロント部分を見て加賀は表情が曇った。


加賀「・・・店長さん…コレは一体…」ハイライトオフ


店長「ん?あれ!?なんでヘッドライトがリトラから固定式になっているんだ!?」


2人が見たのは、角型2灯の固定式ヘッドライトだった。


加賀「・・・」ポロポロ


店長「涙!?ちょっと待って加賀さん!今確認してくるから!おい!午前中整備が終わった時、あのMR2のヘッドライトリトラだったよな?なんで固定式になっているんだ!?」


店員「あぁ店長、あのMR2レース仕様じゃないですか。それなら空力向上と軽量化もできる固定式ヘッドライトの方が喜ぶかと思って装着しちゃいました♡」


店長「お前!なんで勝手に!それよりリトラはどうした!?」


店員「知り合いが車検用で欲しいと言っていたので譲りました♡」


店長「なんだとー!!」ゲキオコ!


店員「大丈夫ですって店長、彼女も泣いて喜んで…」


加賀「!!」スッ!


バッチーン!!アリガトウゴザイマース!!


〜回想終了〜


加賀「・・・頭にきました…」グスッ


瑞鶴「なにそれ!?ひどーい!!」


翔鶴「MR2の象徴とも言えるリトラクダブルを外すなんて…加賀さん!今からその店員を爆撃に行きましょう!!」ユミヤチャキ!


瑞鶴「私も協力するわ!」ユミヤチャキ!


赤城「2人とも!なに物騒な事言っているんです!ダメですよ!それにあの後店長さん謝罪してくれて、ヘッドライトは元に戻してくれると言ってくれましたからしばらくの我慢ですよ加賀さん。」ユミドッカラダシタノ?


加賀「・・・はい…我慢します…」グスッ


翔鶴・瑞鶴(加賀さんの泣き顔かわいいなぁ///)


飛龍「まだいいじゃないですかー理想のMR2が手に入ったんですから…」グスッ


翔鶴「ひ、飛龍さん!?」


蒼龍「皆お待たせー」


飛龍と蒼龍が合流した。


飛龍「次こそは私!って言ってたらさぁ、加賀さんの希望の車すぐ見つかったし…瑞鶴は明石のところに今日納車だし…蒼龍はいつの間にかAW11を買っているし…気がつけば私だけだよ無いの…」グスッ


蒼龍「あはは、私は個人売買で見つかったからね〜明石と見に行った時、初めてダークブルーのAW11を見た時は運命を感じたよ♡しかもフルノーマルだよ!」


飛龍「私のSW20MR2は何処にあるのー!!」エーン!


赤城「飛龍さん!落ち着いて!」


翔鶴「あはは…」ニガワライ



一方 カーファクトリー明石


提督「よくきたなぁ。遠路遥々歓迎するよ。」アクシュ


提督はある男と握手する。


???「こちらこそ、今日からよろしく頼むよ。」アクシュ


明石「こ、今回、あなたのマシンのメンテナンスを担当する明石です!よろしくお願いします!」


???「君が堤ちゃんが言ってた子だね、よろしく頼むよ。」アクシュ


明石「はい!」アクシュ


???「堤ちゃん、可愛くてエッチなお嫁さんだね彼女///」


明石「な///なんで私エッチなんです///!?」カオマッカ


???「だって、スカートが///」フトモモガ


明石「コレはちゃんした私服です///!」カオマッカ


???「堤ちゃん?彼女あのスカート履いている時どんな下着履いているの?」ヒソヒソ


提督「あぁ、今日はフリルの紐パ…」ヒソヒソ


明石「堤ちゃーん!!」カオマッカッカ


???「今回ありがとうね、しかも仕事だけでなく、住むところも用意してくれて…」


提督「イイって事よ、こちらも人手が欲しかったし、何よりお前さんのような有名人なら大歓迎だ。」


???「知名度はそっちの方が上だろ。」


提督「とか言いつつ、上がって来るんだろ?噂は聞いているぞ。」


???「フッ、まぁね。」


明石「ガレージの方案内します。こちらへどうぞ。」


???「あぁ、ありがとう。ん?」


男はあるところに目をやった。

そこにいたのは…


シャム猫「ニャー♪」


明石「どうしました?あぁ、ウチの近所にいるシャム猫ちゃんですね。どうかしましたか?」


提督「イカン。」


明石「えっ?」


???「ぬこだー!」キラキラ


明石「えっ?えぇぇ!?」


???「体の大きいシャム猫だーしかも人懐っこく、愛嬌もいい!」ナデナデ


シャム猫「ゴロゴロ♪」


???「抱き心地も最高///」ダキッ


提督「アイツ…極度の猫好きなんだよ。ありゃしばらく戻って来ないぞ。」ヤレヤレ


明石「まさか…エントリー名の由来もここからきているんですか?」


提督「あながち間違いでは無いがな。しばらく案内するの待ったほうがいいな。」


明石「・・・そうですね、それまで別の仕事して待っています。」


???「ンー♪」ギュウ


シャム猫「ゴロゴロ♪」


10分後、翔鶴達がやって来た。


翔鶴「加賀さんのMR2速すぎですよ。」バム


瑞鶴「しかも、何事も無く普通に走らすし。」バム


加賀「意外と乗りやすいです。ですが、乗りこなすにはまだまだ遠いです。」バム


飛龍「流石3SGT2.2リッター仕様、立ち上がり加速が半端ないって!」バム


赤城「そろそろ私のAW11チューンしましょうかしら?」バム


蒼龍「私はLSD入れたいかなぁ、トラクション逃げまくりだよ。」バム


翔鶴「明石さんにまたアップデートの相談してみようかしら?」


瑞鶴「翔鶴ねぇ、この前ブーストアップしたばかりだよね?」


アハハ、ガヤガヤ


ピット内にて、


瑞鶴「明石ー来たよー!いないの?」


赤城「事務所の方にいるのでは?」


瑞鶴「ムー!急いで来たのにー。」


翔鶴「フフ…瑞鶴たら。」


翔鶴達はピットの中をうろついた。

すると、翔鶴が1台の白のマシンを見つける。


翔鶴(コレは…凄いSW20型MR2だわ…アスクスポーツのブリスターキット改良して、Fタイヤに255幅のタイヤを履かしているわ…しかもSタイヤ…

ボンネットは純正形状しているけど、ボンピンが付いているって事はカーボンか、FRPね…サイドのガラスは…アクリル製になっている!コクピットを見るとダッシュボードとサイドトリム、バケットシート一脚に3インチの4点ハーネスの最小限の装備しか残されていない…注目するのが、シルバーカーボンGTウイングに独特なダクト付きエンジンフード。私の理想とするMR2だわ。)ドキドキ///


すると、皆が来て。


加賀「コレは…凄いポテンシャルを持っているMR2ですね。」


飛龍「もしかして、瑞鶴の!?」


瑞鶴「違うよ。私のは赤色と言っていたから。」


蒼龍「じゃあ飛龍のかな?」


飛龍「まさか!?全然明石から連絡なかったよ!?それにこんな凄いの用意されても、絶対安く無いよ!コレ!」


赤城「では一体、誰のMR2でしょうか?」


翔鶴「・・・まさか!?」


翔鶴は再度、白のMR2を見た。


翔鶴(ボディに付いた無数の走行キズに、前期型のテールライト…独特のエンジンフードにシルバーカーボンGTウイング…ワイパーはシングルアーム化、そして…Fガラスに貼られた大きなハチマキの字!間違いない!)


翔鶴「・・・トムキャットMR2…」フルフル


空母5人「!?」ビクッ


翔鶴「信じられない!あの激戦を走り抜けたマシンが何故ココに!?」フルフル


加賀「しょ、翔鶴!落ち着きなさい!」プルプル


赤城「加賀さん声が震えてますよ?」ドウドウ


飛龍「そ、そうだよ。本物とは限らないじゃない!」ガクガク


蒼龍「よ、よく出来たレプリカとか?」プルプル


瑞鶴「こ、こんな精巧なレプリカがあるの!?」アワワ


提督「レプリカじゃないよ。」


空母一同「!?」


明石「正真正銘、西木野テトさんが5年目の王座を獲得したマシン…そして、MR2での悲願の王座になったトムキャットMR2です。」


翔鶴「て、提督に!?」


加賀「明石さん!?」


空母一同「やっぱりー!本物ー!!」


飛龍「な、何故ココに!?」


蒼龍「し、下取り車!?まさか!?」


瑞鶴「盗んだのね!!」


提督「人聞きの悪い事言うな!」


赤城「それじゃあもしかして…」


明石「来季からトムキャットMR2のメンテはウチが担当する事になったのです。」


翔鶴「そ、そうだったのですか。」


加賀「失礼しました。」


提督「それよりどうだ?憧れのマシンを見て。」


翔鶴「私にとってはもう伝説のマシンですよ!あぁ!素敵///!!もし願いが叶うならこのMR2に乗りたい!いや!乗せてください!!」ハァ♡ハァ♡


瑞鶴「翔鶴ねぇが暴走した!?」


加賀「翔鶴あなた何恐れ多い事を言っているの?」


瑞鶴「加賀さん!」


加賀「貴重なマシンを西木野さんが許可するわけないじゃない。このMR2に乗る権利があるの私が最初よ///」ハァ♡ハァ♡


瑞鶴「加賀さんも暴走してた!?」


ギャーギャー!ワーワー!


提督「ハァ〜全く、こんな事言っているけどどうする?お前さん?」


???「ウーン、乗るのはいいけど、あの車で公道で乗るのは困るかなぁ。サーキットならいいけど…」


翔鶴「そうですか。」ホッ


加賀「サーキットならいいのですね。」ホッ


正規MR2乗り達♀「えっ!?」ウシロフリムキ


西木野テト「ヤァ!」


シャム猫「ニャー♪」ダッコサレ


正規MR2乗り達♀「キャァァァァァァァァァァ!?」メチャクチャビックリ!!


数分後、事務所にて。


テト「はじめまして、西木野テトです。

今日からカーファクトリー明石のレーシングアドバイザーとして働かせていただきます。

どうぞ、よろしくお願いします。」


提督「テトには、ウチ所属のレーシングアドバイザーとして働いて貰うよ。あとは駆逐艦の子達のカートスクールの講師としてもかなぁ」


テト「あまり教えるの上手じゃないけど、

よろしくね。ねーシャムロック。」


シャム猫「ニャー♪ゴロゴロ♪」


明石「・・・名前付けたんですね。」カワイイ///


翔鶴(夢でも見ているのかしら…)ドキドキ


瑞鶴(いきなりすぎて何が何だか…)ドキドキ


加賀(ちょっと立ちくらみが…)ドキドキ


赤城(これからどうなるのかしら…)ドキドキ


飛龍(嬉しいようなぁ…)ドキドキ


蒼龍(困っちゃうようなぁ…)ドキドキ


空母一同(複雑だよぉ…)ドキドキ


提督「テト、この子達は俺の元部下で自慢の正規空母達だ。そして何より数少ないMR2乗りだ。」


テト「本当!?」


提督「あぁ、皆テトの影響でMR2の買ったんだ、あの時は大変だったよ。」


テト「マジで!?」


空母一同「て、提督(さん)!///」カァー


テト「自己紹介して貰っていいかな?どのMR2に乗っているかも紹介して欲しい。」


空母一同「ハ、ハイ///」


翔鶴達は外に出て、車の紹介と自己紹介を始めた。


テト「それじゃあ、自己紹介を頼むよ。」


赤城「一航戦の赤城です。車は86年式AW11、NAを乗っています。色は赤です。」


テト「AW11か、俺も欲しいかったなぁ。NAか…絶対的なパワーは無いが、NAならではのエキゾーストサウンドはたまらなくいい音が出る好みだ。いい車だ。」


赤城「ありがとうございます///」


加賀「同じく、一航戦の加賀です。車は95年式SW20です。色は青です。エンジンは3SGT2.2リッター仕様です。」


テト「95…Ⅲ型か、しかもストロングブルーだ。この色はⅢ型のみにしか無いはずだ。そして、アスクスポーツワイドキット組んである。俺と同じエアロキットと3S2.2リッターキット組んであるとは気合充分の本気仕様か、気に入ったよ!」


明石「本当ですね、ヘッドライト固定式に変えるほど気合入ってますね。」


加賀「!!」ジロッ!


明石「ヒィ!?なんで睨むんですー!?」


赤城「加賀さん本当はリトラクダブル方が良かったんですよ…ショップの人が勝手に変えちゃったんですよ。」


テト「確かに固定式ヘッドは利点はあるが、MR2の象徴の一部が無くなるのは俺も耐えられない…リトラに戻したらもう一度綺麗なブルーのMR2を見せてくれ。」


加賀「はい///約束します///」


飛龍「ニ航戦の飛龍です。車はSW20MR2を購入希望です。手に入れた際ご指導よろしくお願いします!」


テト「SW20MR2を探しているのか?いいね。当ては見つかったのかな?」


飛龍「実は、なかなか見つからなくて…見つかっても状態悪いのばかりで…」


テト「もし、よければだがO府に知り合いがいてオレンジのSW20を売りたいと言っている。すでにサーキット向けに弄られていて、ある条件を呑んでくれたらで譲ってもいいって事なんだが紹介しようか?」


飛龍「本当!?私、MR2手に入るならなんだってするし!何処にだって行きます!!」


テト「では、あとで売主に電話しておこう。」


飛龍「ありがとうございます!!」


蒼龍「同じくニ航戦の蒼龍です。車は87年式AW11Gリミテッド色は青です。よろしくお願いします!」


テト「AWのスーパーチャージャーモデル!まるで新車みたいに綺麗だ。年々この車の価値は上がる一方だからいいタイミング買えたと思うよ。しかも、フルノーマルとはナイスだよ!」


蒼龍「でしょ!///だから勿体なくてしばらくノーマル状態を堪能してからチューンしたいと思って!!///」


テト「ノーマルのAWはなかなか無い。堪能したのち、どんなチューンドAWになるのか楽しみにしているよ。」


蒼龍「見ててくださいね!」


翔鶴「五航戦の翔鶴です。93年式SW20です。色は白です。どうぞよろしくお願いします。」


テト「93!?Ⅱ型だね!俺もⅡ型だよ。」


翔鶴「えっ?そうなんですか!?」


テト「そうだよ、Ⅱ型の見極め方はリアのガーニッシュがⅠ型とデザインが似ているようで違う。極めつけはサイドのカラードモール。これはⅡ型にしか採用されていない。ボディ色が白の場合シルバーのサイドモールが装着してある。まるで君の髪色を象徴しているみたいで綺麗だ。」


翔鶴「・・・///」カァー


テト「しかもボーダーのフルエアロとは懐かしいよ。」


提督「翔鶴はテトの1番のファンなんだよ。」


翔鶴「て、提督!///」カオマッカ


テト「マジで?君のような子が俺のファンになってくれて嬉しいよ。一つお願いがある。エンジンを見せてくれないか?」


翔鶴「ハ、ハイ!」ガチャ


テト「ほぅ、なるほど…Ⅲ型以降の3SGTが換装されているね。以前載ってたエンジンはNAだったみたいだな。」


翔鶴「分かるのですか?」


テト「一応MR2マニアだからね。ある程度は…3SGTの前期と後期の見方はオイルフィルターの位置とエアフロメーター有無で分かるんだ。前期型のオイルフィルターはエキマニの側、後期型はオイルパン側にあるんだ。エアフロは前期型だけあって、後期型はエアフロレスなんだ。あと、どうして以前NAエンジンが載っていたかと言うとメーターパネルで気づいた。NAモデルだと真ん中メーターが電圧計で、ターボモデルだとブースト計なんだ。」


明石「エンジンがⅢ型以降のターボが換装されていたのは知っていましたが、以前のエンジンがNAだったとは知りませんでした。」


テト「あとはミッションもターボ用に交換してあるね、以前のオーナーは大金かけてターボエンジンとミッションを換装したみたいだけど…あまりのじゃじゃ馬ぶりに乗るの恐れたんじゃないかな?」


空母一同「・・・」ポカーン


テト「だけど、このSWはいいオーナーに出会えたようだ、愛情がたっぷり注がれているのが分かるよ。お前さん幸せ者だなぁ。」MR2ポンポン


翔鶴「・・・///」カオマッカッカ


瑞鶴「翔鶴ねぇ、めっちゃ照れてる…」


飛龍「無理もないよ、憧れの人に褒められたらそうなるって。」


テト「さて次は君で最後かな。」


瑞鶴「はい、翔鶴ねぇと同じく五航戦の瑞鶴です。車は今日納車したばかりの96年式SW 20で色は赤です。よろしくね。」


テト「96…Ⅳ型だね。状態も凄く良さそうだ。悪くない。」


瑞鶴「でも、コレターボじゃなくてNAなんだ…」


明石「瑞鶴さんの予算ではターボ車は買えなくてコレしかなかったんです。」


瑞鶴「・・・・」ウツムキ


テト「NAか、俺も最初はNAから始めたんだ。」


瑞鶴「本当!?」パァ


テト「あぁ、最初はNAエンジンから走り始めてそのあとにターボエンジンに載せ換えしたんだ。NAはターボに比べて確かに馬力がバトル向けでは無いが、そのぶん思い切りコーナーに突っ込んでブレーキングを練習したよ。」


瑞鶴「へぇーそうなんだ。」


テト「おかげでブレーキロックギリギリのブレーキングが出来るようになったよ。だから最初はNAでも大丈夫だよ。MR2と言う車の特性変わらないからね。コイツで思い切りのいいブレーキを勉強して、その後ターボエンジンに換装してもいい武器なるよ。特にブレーキテクは….」


瑞鶴「・・・出来るかなぁ?」


テト「出来るよ、俺がそうだったから君も出来る。」


瑞鶴「えへへ、ありがとう///」


提督「皆、自己紹介は終わったな?」


空母一同「ハイ!」


テト「では、改めて自己紹介させて貰うよ。俺の名前は西木野テト。車は93年式SW20…トムキャットMR2と普段使い車を二台所有しています。

職業は現在フリーのレーシングドライバー兼レーシングアドバイザーを務めている。レースが無い日はショップにいるからいつでも来てね。出来る限り相談に乗るからよろしく。」


空母一同「ハイ!よろしくお願いします!」


提督「テト、今後この子達の事を俺からも頼むよ。この子達は俺達が参戦している王座決定戦のレーサーになりたがっているんだ。基本的なサーキット走行は俺は教えられるが、MR2の走らせ方ならテト、君の方が適任だ。」


テト「マジ!?君達王座決定戦に参戦してくれるの!?」


空母一同「・・・ハイ///」


テト「堤ちゃん…俺は夢でも見ているのかなぁ…純情可憐な女の子達がMR2のオーナーでその上MR2レーサーになって、俺が参戦している王座決定戦に、俺の大好きなMR2で本気で参戦してくれるって言うんだ。今夢を見ていると思いたくなるよ。」


提督「テト、夢じゃない。現実だ。」


テト「来年は1人じゃない…仲間が増えるんだね!?」


明石「そうですよ、テトさんの大好きなMR2仲間が増えるんですよ。」


テト「・・・女神様が近くにいるなら、この出会いに感謝したいよ。」


翔鶴「そんな大袈裟ですよ///」


加賀「少し恥ずかしいです///」


提督「翔鶴、加賀。」ヒソヒソ


翔鶴・加賀「?」


提督「テトはアレでも人見知りが激しいんだ。王座決定戦の初年度なんか、ほぼ孤立状態だったんだ。俺やなっちー 多聞丸さんに会ってからフレンドリーに喋るようになったんだ。」ヒソヒソ


翔鶴「そうなんですか?」ヒソヒソ


加賀「意外でした…」ヒソヒソ


提督「あのレースのMR2レーサーがいなくなった年、特に多聞丸さんが引退するって聞いた時のテトはこの世の終わりみたいな顔をしてたよ。アレは見るに耐え難かったよ…」ヒソヒソ


翔鶴・加賀「・・・」


提督「あの年のレースはテトにとって特別なレースだったと思う。あのレースを最後に辞めるんじゃないと心配してたけど、来季も参戦するって聞いた時は正直ホッとしたよ。ただ、トムキャットMR2のメンテする人が辞めてしまって困っているところを俺が誘ったんだ。明石も丁度3Sエンジンを触りたいって言っていたしね。」ヒソヒソ


明石「今まで3Sエンジンには興味無かったのですが、あのレースから知りたくなったのですよ。軽量のアルミブロックのSRが、重い鋳鉄ブロック3Sの方が何故速かったのかを…そしたら、提督が最高の3Sを用意すると言ったら、まさかの西木野さんのMR2ですよ?ビックリですよ。」ヒソヒソ


翔鶴「テトさん…」


加賀「良かったですね…」


提督「テトはお世辞じゃなく、今本当に嬉しいと思うよ。MR2乗りに会えて事…そして仲間が増える事を…」


翔鶴・加賀「・・・ハイ///」


ワイワイガヤガヤ


赤城「・・・(グゥ〜)あっ///」オナカガ


飛龍「おっ、赤城さんのお腹の音が鳴ったと言う事は…」


蒼龍「1800になったって事ですね。」


赤城「私のお腹の音を時報代わりにしないでください///」カァ〜


提督「朝昼晩食事限定の時報だけどなァ」アハハ


赤城「もう!提督ったら!///」グゥ〜


瑞鶴「でも、お腹ペコペコだよー」


翔鶴「そうですね、私も…」


加賀「鳳翔さんのご飯が待ち遠しいです。」ジュルリ


テト「堤ちゃんの言う通り、可愛い空母ちゃん達は食いしん坊さんだね。」カワイイ


空母一同「・・・///」グゥ〜


翔鶴「そ、それじゃテトさん///」


瑞鶴「ま、また会いましょう///」


バイバ〜イ!マタネー!


明石「堤ちゃん、翔鶴さん達またと言ってましたけど…」


提督「あっ!いけねぇ言うの忘れた!」


テト「堤ちゃんって、可愛い子相手だとイジメたくなるタイプ?」


提督「断じて違うと思う…多分…」


テト「そこは嘘でも否定しようよ…」


空母寮 19:00


瑞鶴「ただいまーもうお腹空いたー」


赤城「もうお腹ペコペコです。」グゥ〜


蒼龍「それでも赤城さん急いで帰らずMR2にガソリンしっかり入れて帰ったね。」


赤城「大事な子にご飯をあげないといけませんからね。」エッヘン!


飛龍「子煩悩の赤城さん…いや、MR2煩悩かな?」


赤城「我が子が1番カワイイですからね///」


翔鶴「その気持ち分かります!///」


加賀「もう、全く仕方ないですね。」


瑞鶴「加賀さんもMR2汚れたから手洗いしたいって、時間掛けて洗ってじゃない。」ニヤニヤ


加賀「ず、瑞鶴だって///待っている間自分の愛車の写メばかり撮ったいたでしょう?嬉しそうに///」


瑞鶴「だって初めての愛車だもん///」


翔鶴「加賀さんと瑞鶴の気持ちも分かります///」


蒼龍「要するに皆、親バカならず…」


飛龍「MR2バカと言う事で。」


アハハ!ナニソレー?


葛城「先輩達お帰りなさい!」


瑞鶴「ただいま葛城。」


翔鶴「ただいま戻りました。」


瑞鳳「翔鶴さん達お帰りなさい!」


祥鳳「お帰りなさい。ヨイショっと。」


加賀「ただいま、祥鳳?一体何をしてるのかしら?」


祥鳳「今日新しい入居者が入るのですよ。それで歓迎の準備を手伝っているのです。」


赤城「入居者ですか?」


飛龍「初めて聞いたね。」


蒼龍「どんな空母の子が入るのかな?」


瑞鳳「空母の子じゃないみたいですよ。」


翔鶴「じゃあ、他の艦娘の子でしょうか?」


葛城「さぁ詳しくは…」


瑞鶴「気になるけど、お腹空いたよー」グゥ〜


赤城「今日のご飯はなんでしょうか?歓迎会ならきっと豪華なおかずでしょうね!」キラキラ


テト「俺の希望で焼肉だよー。」ヨイショ


翔鶴「それは楽しみです!」キラキラ


加賀「流石に気分高揚します。」ジュルリ


ヤッター!ヤキニクダー!イイネー!ヨカッタネー!


正規MR2乗り達♀「えっ?」フリムキ


テト「ヤァ♪」テフリフリ


シャム猫「ニャー♪」イスワリ


正規MR2乗り達♀「ニャァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」メチャクチャビックリ


祥鳳・瑞鳳・葛城「!?」ビクゥ!?


鳳翔「翔鶴ちゃん達お帰りなさい。」アラアラ


10分後、


鳳翔「と、言う訳で今日から提督の友人である西木野テトさんが我が寮に入居します。」


テト「よろしくお願いします。部屋は女性方のプライバシーもありますので、1番の離れの部屋に入ります。もし、禁則事項があれば教えてください。」


翔鶴「なんでテトさんが…」


鳳翔「あら?提督は翔鶴ちゃん達が店に来た時に、空母寮に西木野さんが入居する事伝えておくって仰りましたよ。」


正規MR2乗り達♀(・・・提督(さん)め…)


テト「ごめん、やっぱり女性の住処に男が入居するのおかしな話だよね…」


正規MR2乗り達♀「いえいえ!そんな事ないですよ!歓迎します!!」


テト「嬉しい話だけど…それはそれである意味心配だよ…普通はあそこにいる3人みたいに警戒するよ…」ユビサシ


祥鳳・瑞鳳・葛城「ジィー….」


翔鶴「彼女達は私から説得しますので安心してください!」


テト「そうは言っても…堤ちゃん鳳翔さん以外本当に何も言って無いんだな…」


困り果てていると、シャム猫が。


シャム猫「ニャー♪」ハラヘッタ


テト「シャムロック我慢出来ないか?しょうがないなぁ、ほらハラミ。」ウツワニイレル


シャム猫「ニャ♡」ムシャムシャ


赤城「あぁ!もう我慢できません!焼肉食べさせてください!!」フー!フー!


加賀「ハァ!ハァ!」ゴクリ


テト「・・・とりあえず食事にしますか。」コワイー


鳳翔「さぁ召し上がれ♪」


正規MR2乗り達♀「頂きまーす!!♡」


タンオイシイー!カルビモット!ホルモンアルー?オサケモイッパイアルー♡


祥鳳・瑞鳳・葛城「・・・」グゥ〜


瑞鳳「・・・どうする?祥鳳お姉ちゃん…」ヤキニクタベタイヨ


祥鳳「どうしましょうか…悪い人には見えませんが…」アカギサンアンナニイッパイ


葛城「だからと言って!男の人と一緒なんて無理よ!」アァ!ギュウタンナクナッチャウ!


シャム猫「ニャ?」


シャム猫は器に入ってたハラミを咥えて瑞鳳の足元に来て、ハラミを置いた。


瑞鳳「猫ちゃん?」


シャム猫は上目遣いで


シャム猫「ニャー♡」タベリュウ?


瑞鳳「(ズキューン♡)食べりゅぅぅう!!」


瑞鳳「ありがとう///猫ちゃん///嬉しいけど生は食べられないの!だけど一緒に食べよう!」ダッコ


シャム猫「ゴロゴロ♪」ダッコサレ


祥鳳「瑞鳳ったら…でも私もお腹が…お肉すごい豪華だし、お酒も中々いいのが…」


蒼龍「このハラミやばいくらい美味しいよー」ンー♡


飛龍「赤城さん1人締めはダメですよ!」ムシャムシャ


赤城「早い物勝ちですよー♡」モグモグ


加賀「ゴクッゴクッ美味しい♡」トローン


祥鳳「ゴクッ、仕方ないです。お話は食事の後にしましょう。赤城さん!そんなに食べないでください!あとお酒も!」タベリュウ♡


葛城「ちょ、ちょっと!祥鳳さん!こういう時に雲龍姉さん達が入れば良かったのに…」


瑞鶴「ん?葛城食べないの?体調悪い?」


葛城「い、いえ!そういう訳では…」


瑞鶴「そう、葛城はいアーンして」アーン


葛城「え!?ア、アーン。」パクッ


葛城「もの凄く美味しい…」トローン


瑞鶴「でしょ!カルビ凄っく美味しいのよね!」エヘ


葛城「(ズキューン♡)そ、そうですね!もっと食べたいです!!」


瑞鶴「じゃあ一緒に食べよう。」


葛城「は、はい!」


葛城(瑞鶴先輩のエヘ顔可愛すぎです///)ハナジデソウ


ヤーン♡オイシイスギル♡モットチョウダイ♡


テト「嬉しそうに食べてくれるとたくさん買って来た甲斐があったよ。」


翔鶴「えっ?テトさんがこの焼肉買ってきてくれたのですか?」


鳳翔「えぇ、西木野さん寮に来る前に沢山買ってきてくださったのよ。お酒も。」


テト「しばらくは贅沢はできないけどね。」


翔鶴「そんな!私達が歓迎の準備をしなければいけない無いのに、テトさんが準備してくれてたなんて申し訳ない無いです!」


テト「コッチの勝手で居候する訳だし、挨拶代わりに思っての事だから気にしなくていいよ。」


翔鶴「それでは私達の気が収まりません!何かお礼をさせてください!」


テト「じゃあ、これから皆と一緒に食事してくれる?お酒もたまに付き合って欲しいかな」


翔鶴「そんな、それだけでいいのですか?」


テト「地元を飛び出して8年間…1人で食事してたから…こうして沢山の人集まるの久しぶりだからダメかな?皆の時間が合う時でいいんだけど…」


鳳翔「翔鶴ちゃん、西木野さんの願いに応えてあげましょう?ね?」


翔鶴「鳳翔さん…分かりましたテトさんそこまで言うなら、皆喜んで引き受けます。」


テト「ありがとう。」


赤城「翔鶴さん?食べないなら私食べますよ?」パクパク


翔鶴「あぁ!勝手に食べないでください!」


テト「あはは、まだいっぱいあるから大丈夫だよ。」


空母一同「ありがとうございまーす♡」


雲龍「ただいま、ん?いい匂いね。」


葛城「雲龍姉さん達お帰りなさい!」ヒック


天城「葛城?あなたお酒飲んでいるの?」


千歳「お酒があるの!?」キラーン


千代田「なになに!今日宴会!?」グポーン


龍驤「いっぱい飲むでぇー!」ザシュ!


飛龍「出たー!ノーミーネーターだ!」


蒼龍「皆!自分のお酒を死守するのよ!」


イージャン!コレハユズレマセン!アァ!トラレタ!オサケサイコウ!ウチモマゼテ!


30分後


テト「コリャすごいなぁ、あんなにあった肉も酒も1/3になったよ、足りないかと心配したよ。」


翔鶴「いえいえ充分足りましたよ。」


加賀「久しぶりにいっぱい食べました。」


瑞鳳「あのー?」


テト「ん?」


瑞鳳「食事ありがとうございました。」


テト「いえいえどう致しまして。」


瑞鳳「いえこちらこそ、そう言えばテトさんの職業ってなんですか?こんなに沢山食材買ってくる人だからある程度収入が無いとできませんよ?普通…」


テト「職業はそんな大したことじゃないんだ。フリーランスのレーシングドライバーをしてるだけだよ。」


祥鳳「まぁ、レーサーなんですね。」


葛城「意外でした…」


瑞鶴「葛城!失礼よ!」キッ!


葛城「瑞鶴先輩!?ごめんなさい!」センパイガオコッタ!?


テト「気にしないで、誰だってそう思うよ。知名度も低いし、実際歳も30過ぎてるからね。」


翔鶴「そんな事ないですよ!テトさんは凄いMR2レーサーですよ!」ヒック


瑞鶴「しょ、翔鶴ねぇ?」


加賀「やだ、この子かなり酔っているわ。」


テト「だ、大丈夫?」


翔鶴「私がMR2を大好きにしたのはテトさんの存在のお陰なんです!だから自信を持ってください!」ヒック


テト「ちょっと恥ずかしい///」


赤城「まぁまぁ、私達がMR2好きになったのきっかけを観せれば納得しますよ。」


蒼龍「と、言う事は…」


飛龍「あのDVDの出番ね!」


鳳翔「まぁ!私も観せてください。」


葛城「一体何が…」


祥鳳「始まるんです?」


加賀「あなた達も観れば分かるわ。」


王座決定戦のDVDが再生された。


50分後


瑞鳳「・・・凄かったです。」グスッ


祥鳳「こんな世界があるんですね。」ホロリ


葛城「・・・エグッヒック…」ポロポロ


鳳翔「素晴らしいレースでした♡」ウットリ


正規MR2乗り達♀(鳳翔さんが凄い色っぽい…)


千歳「あなた凄く気に入ったわ。」ナミダガ


千代田「遠慮なく我が家だと思ってくれればいいよ。」グスッティッシュアル?


テト「いいのかい?」


雲龍「えぇ、あの提督が信頼して私達の寮に入居を許可した訳ですし。」


天城「それに、葛城もあなたの事気に入ったみたいよ。」


葛城「テトさん!瑞鶴先輩をよろしくお願いします!」ポロポロ


瑞鶴「あんたは私の母親か!?」


テトはソファーの隣りにいる翔鶴が静かなのに気づき、見ると…


テト「翔鶴ちゃん?」


翔鶴「・・・Zzz♪」ゴロゴロ♪


鳳翔「あらあら翔鶴ちゃん寝ちゃっているわ。」カワイイー♡


瑞鳳「DVD観ている時あんなにはしゃいでいたのに…」ゴロゴロイッテル♡


祥鳳「観終わったとたん電池が切れたように寝ましたね。」イイネガオネ♡


瑞鶴「テトさんごめんなさい。翔鶴ねぇ、テトさん困っているよ。部屋で寝よ?」ヨイショト


葛城「瑞鶴先輩手伝います。」ヨッ


テト「いや、ちょっと待って。」アッカルイ


テトは翔鶴を抱き上げた。


空母一同「!?///」


テト「瑞鶴ちゃん、部屋を案内してもらえないかな?」


瑞鶴「は、はい///」


瑞鶴・赤城・加賀・飛龍・蒼龍(いいなぁ///)


翔鶴「Zzz♡」ムニャムニャ


ーーーーーー


テト「翔鶴、今日の走りなかなか良かったよ。」


翔鶴「あ、ありがとうございます///」


テト「今回の正規MR2乗りの中で一番タイムがいい。これは何か褒美を考えないとね。」


翔鶴「で、でしたら、テトさん///抱きしめてもいいですか///」カァー


テト「え?そんなのでいいの?」


翔鶴「は、はい!」


テト「う、うん///じゃあ、どうぞ///」リョウテヒロゲ


翔鶴「あ、あの出来れば、インナー越しで…///」カオマッカ


テト「あぁ、わかった///」ジィー


テトはレーシングスーツのチャックを下ろし上半身だけ脱ぎ、黒のインナーだけになって両手を広げた。


テト「さぁ、どうぞ///」カァー


翔鶴「翔鶴!いきます!」ギュー


翔鶴(あぁ///テトさんに思いっきり抱きついている///身体思ってたより柔らかい///)ギュー


翔鶴(匂いも少しケモノのような匂いがするけど不快な感じはしません///むしろ心地よいです///)スーハースーハー


翔鶴(しかも///テトさん毛深いけど、サラサラフワフワして気持ちいい///モット顔を埋めていたいです///)グリグリ


翔鶴「あぁ///テトさん///!」ギュー♡


ーーーーーー朝


翔鶴「テトさん…私…まだ抱きしめていたいです♡…」ムニャムニャギュー♡


???「ニャア♪」


翔鶴「うん?」パチクリ


シャム猫「ニャー♡」イヤーソレホドデモー


翔鶴「ニャァァァァァァァ!?」ビックリ


空母寮 食卓


翔鶴「うぅ…夢だったなんて…」シクシク


瑞鶴「翔鶴ねぇ?なんで泣いているの?」


翔鶴「な、なんでないわ瑞鶴。それより…」


瑞鶴・赤城・加賀・飛龍・蒼龍「・・・」ジィー


翔鶴「皆さん…私の顔に何か付いてます?」


瑞鶴・赤城・加賀・飛龍・蒼龍「なんにも付いてません!!///」ツーン!


翔鶴「皆さん何か冷たい!?」ナンデ!?


加賀「翔鶴…あなた昨日夜覚えてないの?」


翔鶴「い、いえ途中から記憶が無いです。」


加賀「すっごく頭に来ました…」ゴゴゴゴ


翔鶴「私、加賀さんに何かしました!?」ガーン!


飛龍「まぁ、無理もないよ。」


蒼龍「翔鶴結構酔ってたもんね。」


翔鶴「私一体なにを!?」オロオロ


瑞鶴「聞かない方がいいと思うなぁ。」


翔鶴「そんな事言われると尚更気になります!」


赤城「翔鶴さんいいですか?落ち着いて聞いてくださいね?」


翔鶴「は、はい…」ドキドキ


説明終了….


翔鶴「〜〜〜〜!!///」カオマッカッカ


瑞鶴「だから言ったのに…」


赤城「翔鶴さん本当に覚えて無いのですね。」


飛龍「いいなぁ〜翔鶴。」


蒼龍「私もお姫様抱っこされてみたかった〜」


翔鶴(そ///そんな事があったなんて///私///テトさんの顔見れないわ///)バタバタ


加賀「翔鶴、お行儀が悪いわよ。」


瑞鶴「加賀さん?同じ立場なったら大人しくできます?」


加賀「ごごご、五航戦の子と一緒しないで///!」カァー


赤城「加賀さんご飯こぼしていますよー」


加賀「はぁうぅ///」


テト「おはようございます。」


正規MR2乗り♀「お、おはようございます///」


テト「おはよう。ん?翔鶴ちゃん顔凄く赤いけど大丈夫?」


翔鶴「だ///大丈夫です!///」カァー


テト「本当に?どれ…」


テトは翔鶴のオデコに手を当てた。


テト「ウーン、熱は無さそうだね。昨日の酒が少し残っているのかなぁ?」


翔鶴「はわわ///」カァー


瑞鶴・赤城・加賀・飛龍・蒼龍(いいなぁ…)


テト「なんにせよ、体調には気をつけてね。そうだ飛龍ちゃん。」


飛龍「はい!なんでしょう?」


テト「いきなりですまないが昨日のオレンジのMR2を売ってくれる人今日横須賀に来てるんだって。それで待ち合わせしているけど予定大丈夫かな?」


飛龍「大丈夫です!今日仕事お休みですから!」


テト「よし!決まりだね、俺の車で行こう。」


翔鶴「あの?私も一緒に行っていいですか?」


瑞鶴「私も行きたい!」


テト「じゃあ、3人で行こうか。9時に出発するから準備してね。」


ーーーーーー空母寮駐車場 9時


翔鶴「そういえばテトさん、車は何で行くのですか?」


テト「移動とかで使う車だよ。中古で格安で買った古い車なんだ。」


翔鶴「そうなんですか、テトさんは新しい車には興味ないのですか?」


テト「無くは無いけど、俺に合った車がたまたま古いだけだよ。それに4人乗れる車は必要だし。」


瑞鶴「それでも他に車があるの凄いね。」


飛龍「レーシングドライバーって給料良いのかな?」


テト「そうでもないよ。レースが無ければ給料無いし、それを補うためにテストドライバーの仕事とかアドバイザーのアルバイトもしないと人並みの生活できないよ。」


瑞鶴「結構大変なんだね…」


テト「独身者だから他にお金が使う事が無いから、意外と貯まる事が多いだけだよ。」


飛龍「テトさん、駐車場に着きましたけど車はどれですか?」


テト「あぁ、あそこにあるよ。」ユビサシ


メルセデスベンツCLK 1999年 エメラルドグリーン「ドーン!」


翔鶴・瑞鶴・飛龍「・・・・・えっ?」


テト「4ドア車じゃなくてごめんね。」


翔鶴「い、いえ大丈夫ですよ!」


瑞鶴「コレってまさかメルセデスベンツ…」


テト「99年式CLKクラス。乗り降りは大変だけどリアシート意外と広いから安心してね。」


飛龍「じゃなくて!本当に格安で買ったの!?コレ!?」


テト「15年以上落ちのドイツ車は新車価格の1/4以下の価格で買える時があるから、特にマイナー車だと尚更だよ。」


翔鶴「意外でした…まさかメルセデスベンツを所有していたなんて…」


テト「この車は現行車に比べてコンパクトクーペで、見た目によらず小回りが効くんだ。良かったら運転して見る?左ハンドルだけど。」


翔鶴・瑞鶴・飛龍「い、いいえ結構です!」


テト「そう?じゃあ行こうか。」


翔鶴・瑞鶴・飛龍(こんなの運転して事故ったら弁償できないよ…)チラッ


CLKボンネットエンブレム(ズーン)


翔鶴・瑞鶴・飛龍(・・・コワイ)ガクブル


移動中〜


瑞鶴「Zzz。」


翔鶴「瑞鶴ったら寝ちゃったわ。あんなにはしゃいでいたのに…」


飛龍「硬すぎず、柔らかすぎず、乗り心地良いよ…」ネムクナッテキタ


テト「もう少ししたら着くよ。」


飛龍「ありがとうございます。それにしてもわざわざ向こうから来てくるなんて珍しいですね。」


テト「飛龍ちゃんの他にもあの車を欲しいと言う人が横須賀に2人いるんだって、俺の方が連絡早かったから優先してくれたよ。」


飛龍「他に希望者が2人…」


翔鶴「どんな仕様のMR2ですか?」


テト「簡単に言えば即実戦に使えるマシンかな。」


翔鶴「コンプリートカーですか?」


テト「あぁ、しかもあの人の組んだMR2はMR2マニアならノドから手が出るほど欲しいレベルだよ。」


飛龍「そんなに凄いんだ…」ゴクッ


テト「予想だけど安くは無いと思うよ。どうやらあの駐車場だ。ほら、あの積載車に載っているあのオレンジのMR2。」


飛龍「あれが例の…」


駐車場に入って見たのは太陽の光に照らされ、眩しく光るオレンジメタリックのチューンドSW20MR2だった。


飛龍「ま、まさか!?」ブルブル


翔鶴「テ、テトさん!まさか売主って…」


テト「そう、多聞丸モータースMR2…元ドライバーの多聞丸さんだ。」


多聞丸「久しぶりだなぁ、西木野。」


息子「お久しぶりです。西木野さん。」


テト「お久しぶりでございます。多聞丸さん、息子くんも元気そうで何よりだ。」


翔鶴「初めまして、翔鶴ともうします。」


瑞鶴「初めまして、瑞鶴です。」


飛龍「は、初めまして!わ、私!飛龍と言います!しまった!仕事休みだから名刺忘れて来ちゃった!」アタフタ


多聞丸「飛龍君、俺はビジネスの話をしに来ている訳ではないから、堅苦しい挨拶はしなくていいよ。」ニコッ


テト「多聞丸さんもこう言っているし、普段通りでいこう。」クスッ


飛龍「は、はい!」カチコチ


多聞丸「それにしても西木野。お前さん独りは身寂しいと言いながら、とびっきりの女を連れて来ているじゃないか。しかも3人とは…」

ニヤニヤ


テト「多聞丸さん、この子達は俺の教え子です。」


多聞丸「何?そうなのか?恋人と愛人、援交かと思ったぞ。」ワハハ


翔鶴「こ、恋人///」カァー


飛龍「あ、愛人///」カァー


瑞鶴「え、援交///」カァー


テト「全く、それでは本題に入りましょう。」


多聞丸「そうだな…おい!今日の主役を出すぞ!」


息子「わかった、親父。」


積載車からオレンジのMR2を下ろした。


飛龍「!!」ブルブル


飛龍は休日で来ているスーパーカーに目くれず、オレンジマイカメタリックのMR2だけ見ていた。


多聞丸「どうした?古い車でビックリしたかな?スーパーカーにも劣らない車を持って来たつもりだがの。」フフッ


飛龍「・・・すいません多聞丸さん。どのスーパーカーより、私にとってこの車が1番のスーパーカーです!!」ブルブル!


多聞丸「飛龍君、鍵は付いている。好きに試乗してくれても構わないよ。」


飛龍「ま、待ってください!その前にお支払いについてお話しが…」


多聞丸「知っている。最高のMR2を買う為に頭金を貯めていて、100万は貯まったと…」


飛龍「そ、そうです!残りはローンでお支払いするつもりです!お支払い金額は幾らになりますか!?」


多聞丸「そうだな…350万でお譲りしよう。コレ以下は値引きは無しだ。」


飛龍・翔鶴・瑞鶴「!?」


テト「・・・」


飛龍(た、高いよ…私の予算では200万前後で考えていたのに…)


多聞丸「何故この金額かと言うと前回のレース後、エンジンもボディも全バラシをし、俺の手で全てOHしてある。乗れば新車…いや新車以上のコンディションだ。それに、ここまで手を入れれば更に高額な工賃が200万は掛かる。そう考えれば安いものだと思うがね。」


飛龍(た、確かに…200万の値引きしてあって、車両と部品代のみの金額で購入できると考えるならお得かも…)


多聞丸「支払いはローンを組んで貰っても構わない。俺としては1週間以内に支払って貰いたい。」


飛龍(1週間!?)


多聞丸「飛龍君、この手の車は縁が無ければ出会えない…この機会を逃せば良い車を手に入れる事はできない…夢を諦めるかね?」


飛龍「!?」


飛龍は思いだした…自分だけMR2を手に入れる事が出来ず、悔し涙を流ながらも必死に頭金集め、最高のMR2を買う為にしてきた自分の事を…


飛龍「買います!残りはローンしてでも買います!!」グスッ


多聞丸「・・・」


翔鶴・瑞鶴「・・・」


テト「・・・」


多聞丸「良かろう、100万で譲ろう。」


飛龍「えっ?」


多聞丸「後日、書類を送るから連絡先を教えて欲しい。」


飛龍「ちょっと待って。」


多聞丸「なにかね?」


飛龍「どうして350万の車が100万になるのかな!?まさか!見た目だけのレプリカじゃないでしょうね!?」アヤシイ!


多聞丸「レプリカがこんなオーラが出るかね?」


飛龍「うっ、それならどうして100万なんかに…」


多聞丸「感動をしたと言った所かな?それでは失礼させてもらおうかな。」


息子「あぁ、親父帰ろう。」


飛龍「え?感動…あっ多聞丸さん!そう言うば購入条件ってなんだったんですかー!?」


多聞丸「あとは西木野が説明してくれる。それではまた会おう。」


多聞丸と息子は積載車で帰って行った。


飛龍「どうなっているのかな…私夢でも見ている?」ホホツネル


翔鶴「さぁ…とりあえず分かっているのは…」


瑞鶴「間違いなく現実だよ…飛龍さん…」


テト「多聞丸さんらしい見極め方だよ。」クスクス


飛龍「テトさん…一体どうゆう事なんですか?」


テト「彼の言った通り、飛龍ちゃんのまっすぐ気持ちに感動したいう事だよ。その事で彼の売却条件が揃ったんだよ。」


飛龍「条件…?」


テト「一つはMR2が好きなとこ、二つは本気で王座決定戦で走らせる事、そして三つめはこの二つ条件を見定めた上で信頼を得て多聞丸さんの夢を飛龍ちゃんに託したんだよ。」


飛龍「多聞丸さんの夢?」


テト「多聞丸さんの夢は自分の愛したMR2が現役で走り続ける事なんだ。本当は彼自身生涯を終えるまでMR2を乗り続けたかったけど…5年目の王座決定戦の前に重い病気が発覚したんだ。」


翔鶴「それが多聞丸さんのレース引退の理由なんですね…」


テト「もう激しいドライブに身体が耐えられないんだって。」


瑞鶴「可哀想…」


テト「走らすために愛情捧げた車が走らせられない事が彼にとっては苦痛なんだと思う。だから彼は売る事を決めたんだ。自分の代わりにもっと愛してくれるドライバーに…それが飛龍ちゃんが適任だと認めたんだよ。」


飛龍「多聞丸さん…」


翔鶴「さぁ、飛龍さん夢の第一歩です。このMR2を走らせましょう。」


飛龍「うん!」ガチャ


飛龍(す、凄い…走りに最小限の装備しかない…サイドバー付きのロールバー入っているけど、余裕で乗れるよ。)


飛龍「しょ、翔鶴!」


翔鶴「どうしましたか?」


飛龍「このMR2、助手席付いているから一緒に乗って欲しい。1人じゃ不安だよ。」


翔鶴「分かりました。一緒にいきましょう。」ニコッ


飛龍「ありがとう!」


飛龍と翔鶴は乗り込んだ。そして、


飛龍「スーハー。よし!飛龍参ります!」


飛龍はオレンジのMR2のセルを回した。

エンジンが火が入り力強い重低音が響き渡る


瑞鶴「たまらなくいい音…」


テト「綺麗な音だ。」


飛龍(さらばショボイ人生!そして、初めまして私の相棒!)


翔鶴「それじゃ、私達の家へ帰りましょう。」


飛龍「うん!」


飛龍(ありがとう…多聞丸さん…あなたのマシン大事にします。)


テト「さて、俺達も行こうか。」


瑞鶴「あっ、テトさん。私にこのCLK運転してもいいかなぁ?」


テト「いいけど、最初はあんなに断っていたのにどうしたの?」


瑞鶴「飛龍さんの嬉しそうな顔見たら私も走りたくなっちゃた。ダメかなぁ?」モジモジ


テト「いいよ///」キーポイッ


瑞鶴「えへへ///ありがとう///」パシッ


テト(この子達やっぱりいい顔で笑うなぁ///俺イケないことに目覚めそうだよ///)


瑞鶴とテトはCLKに乗りこみ、飛龍達の後を追った。


瑞鶴「凄ーい!オートマ車のなのに意外と速くてスムーズだよ!」


テト「決めたよ俺…」


瑞鶴「えっ?何がです?」


テト「俺の新たな夢かな?」


瑞鶴「?」


ーーーー空母寮駐車場 11時


加賀「やりました///」キラキラ


加賀のSW20が固定ヘッドライトがリトラクダブルに戻った。


蒼龍「加賀さん、リトラに戻してからヘッドライト開けたり閉めたりしてるね。」


赤城「よっぽど嬉しかったんですね。加賀さんあんまりやると壊れますよ?」


加賀「もう少しだけ…フフ///」パシャパシャ


蒼龍「めちゃくちゃ写メ撮っているよ。」


赤城「私もやりましたね。」


その後、飛龍のSW20が駐車場に入ってきた。


飛龍「ただいま!もう最高!」バムッ


翔鶴「ただいま戻りました。」バムッ


蒼龍「お帰り!おぉ!?マジか!」


赤城「飛龍さん翔鶴さんお帰りなさい。」


加賀「2人共お帰りなさい。これは多聞丸MR2ですね。」


飛龍「そうなの!正真正銘多聞丸MR2なの!バカ速だよ!」


翔鶴「流石多聞丸さん、完成度が高いです。」


蒼龍「ものすごく綺麗なSWだね。」


赤城「今しがた新車が完成したばかりみたいですね。」


加賀「オレンジメタリックカラーにTRDワイドボディキットベースにフェンダーをさらに拡大。Fバンパーの小ぶりのツインカナードにシングルワイパー、ルーフエンドにエアフラップ、低い位置に取り付けられた GTウイング。間違い無く多聞丸さんのMR2ですね。」


飛龍「そうそう!それでいて公道走れるのが凄いよ!車検通っているし!」


翔鶴「多聞丸のMR2は公道を走るスーパーカー。テトさんのMR2はサーキットを走るレーシングカーのイメージですね。」


蒼龍「私のAWもどういう風にカスタムしようかなぁ、レーシング風もカッコイイしなぁ〜」


赤城「でも、ノーマルのデザインも捨てがたいんですよね〜カワイイし///」


赤城・蒼龍「悩むなぁ///」


MR2談議している時グリーンのCLKが来た。


翔鶴「あっテトさんと瑞鶴だ。」


赤城・加賀・蒼龍「え?」


加賀「アレってもしや…」


赤城「メ、メルセデスベンツ…」


蒼龍「テトさん凄いなぁ…」


瑞鶴「いや〜意外と力強く速かったなぁ。本当に小回り効くし、イイ車だよ///」バムッ


翔鶴・赤城・加賀・飛龍・蒼龍「えっ?瑞鶴!?」


翔鶴「どうして瑞鶴が運転しているのよ?」


瑞鶴「えへへ、運転してみたかったからお願いしてみたの。OK貰っちゃた。」


飛龍「よく運転したいと言えたよ…私は無理だよ…」メマイガ


赤城「そういえば、テトさんは一緒じゃないんですか?」イナイ


瑞鶴「なんか明石のショップに寄って欲しいと言われたから途中で下ろしたよ。」


加賀「それで飛龍さんより遅く戻ってきたのね。」


翔鶴「テトさん一体どうしたのかしら?」


翔鶴達の前に白のSWがやって来た。


正規MR2乗り♀達「トムキャット!?」


テト「皆揃っているね。」バムッ


翔鶴「テトさん!?どうしたのです?トムキャットに乗って来て!?公道走らないのでは!?」


テト「乗りたくなったから乗って来ちゃった。それに皆に伝えたくて…俺の新たな夢を。」


翔鶴「テトさんの夢ですか?」


テト「あぁ、皆集まってくれるかな。」


翔鶴達はテトの周りに集まった。


テト「さて、まずは俺の自身の夢を語るね。」


正規MR2乗り達♀「ハイ。」


テト「俺の夢は現役レーサーでいる限り、どのジャンルのレースでもトップランカーのレーサーになる事なんだ。ワンメイクレースでも耐久レースそして、ハコレースの最高峰スーパーGTでも参加したならトップレーサーを目指す。」


翔鶴「素晴らしい夢ですね。」


テト「だけど、もう一つ新しい夢ができた。」


瑞鶴「そういえば、さっき言ってたわね。」


加賀「どんな夢ですか?」


テト「それはね…君達MR2乗りを育て上げ、王座決定戦で表彰台をMR2独占することだ。」


正規MR2乗り達♀「!?」


テト「メインレースもエキシビションも俺の大好きなMR2で総取りする。その為には俺の経験や知識、環境を惜しみなく全て君達に捧げたい。そして築いた栄光と勝利を君達と共有したいと思っている…自分勝手な夢だが、君達に託したい…どうだろうか?」


テトは頭を下げた。そして…


飛龍「王座決定戦を私達の手で!」


蒼龍「私達のMR2で!」


赤城「最高のレースを作り!」


加賀「栄光を築き上げ!」


瑞鶴「勝利を獲る!最高の思いでじゃん!」


テト「皆…」


翔鶴「テトさん…あなたが私達に人生を捧げるなら、私達もあなたに人生を捧げます。私達MR2乗りはテトさんと共に栄光の記憶を築きたいです!」


テト「皆…これからは厳しい事を言うかも知れない…それでもついてきて欲しい!皆のMR2人生俺に預からせてください!」


正規MR2乗り達♀「ハイ!!」


テト「今日から正規MR2乗りチーム結成だ。」


正規MR2乗り達♀「ハイ!///」


青葉「何やら正規空母の方達が盛り上がってますね。」


瑞鶴「あっ青葉いいところ来た!お願いがあるの!」


青葉「なんでしょうか?」


赤城「写真を撮って頂けないでしょうか?私達とこの車達を…」


青葉「いいですよー、喜んで。」


蒼龍「よし、車並べよう!」


飛龍「ホラ!テトさんも一緒に!」


テト「俺もいいのかい?」


全員車を並べた。


青葉「それじゃあ、撮りますよー」


翔鶴「テトさん、真ん中いてください。代表者ですから。」


テト「仕方ないなぁ。」


青葉「いきますよー」


パシャ!


ーーーーーー翌年 8月


翔鶴「あれから9か月が経ったのね…」


瑞鶴「翔鶴ねぇ?準備終わった?」


翔鶴「えぇ、今行くわ。」


翔鶴は写真を置いてヘルメットとグローブを持って、ロッカー室を後にした。


ロッカー室を出ると勇ましいエンジンを響き渡っている。そう翔鶴がいる場所はサーキット場富士スピードウェイだ。


飛龍「おっ来た来た。」


蒼龍「もうすぐ戻ってくるよ。」


ピットの前には、飛龍と蒼龍が立っていた。


瑞鶴「それにしても暑いなぁ今日も」


翔鶴「えぇ、マシンもドライバーも厳しい環境ね。」


ピットの中に入ると、明石とピットクルーが赤城と加賀に話し合いあっていた。


明石「それじゃあ、今回はこのセッティングで何本か走ってください。」


加賀「分かりました。」


赤城「いつもありがとうございます。」


翔鶴「すいません、お待たせしました。」


加賀「大丈夫、ブリーフィング始まっていないわ。」


瑞鶴「良かった〜人集まっていたから間に合ってなかったと思ったよー」


赤城「まだテトさんが走っているから…それより瑞鶴さんと蒼龍さんツインテール解かないとヘルメットが…」


蒼龍「いけない、また痛い思いするとだった。」ホドキホドキ


瑞鶴「ありがとう赤城さん。」ホドキホドキ


飛龍「私みたいに髪短いならいいけど、長いと大変だね。」


翔鶴「一時期髪短くしようとしたら、テトさんに「女の子が簡単に髪短くするのはダメ!」って、注意されましたからね。」


赤城「そうそう、そしたらテトさんシュシュとか髪留め色んなの買ってきましたね。」


加賀「テトさんの言う通り、今の髪気に入ってますから切るのは抵抗ありました。」


飛龍「私と加賀さんはテトさんからヘアピンプレゼントとされたよ。」


翔鶴「それで皆さん猫のマークの入ったシュシュと髪留めを持っているんですのね。私もですけど…」


正規MR2乗り達♀(テトさんらしいよ…)


瑞鶴「それにしても、私達のピット凄いよね。」


翔鶴「テトさんのを含めて、7台のMR2が

ありますから。」


ピット内にレース仕様にチューンされたAW11 2台 SW20 5台が入っている。


赤城「走るのが待ち遠しいですね。」


加賀「でも、この緊張感がたまらなくいいわ。」


飛龍「そうだね、レーシングスーツ着て待っていると、ますます昂ぶるよ。」


蒼龍「でも、少しキツイけどね。胸の辺りが…///」


飛龍「・・・そりゃ、天然物の巨大エアバッグついていればキツイよ…って言うか蒼龍!また大きくなったの!?」


蒼龍「・・・///」カァー


正規MR2乗り5人(まだ大きくなるのか…)


瑞鶴「羨ましい…」ボソ


加賀「瑞鶴?あなた何か言ったかしら?」


ピットロードからポーンと音が鳴った。


翔鶴「帰って来た///」


翔鶴達はピットロードへ歩み寄った。


一台の真っ白のマクラーレン720S GT3が重低音を鳴らしながらピットに入って行った。


そして、


ピットスタッフ「お疲れ様でした。」ガチャ


テト「ありがとう。」ヨイシュ


テトはマシンから降り、ヘルメットと防火マスクを脱ぎ、汗だくの顔を晒した。


正規MR2乗り達♀「テトさん!お帰りなさい!」ピットゴシ


テト「ただいま。あと10分ほど待ってて、着替えたらそっちのピットに行くから。」


正規MR2乗り達♀「ハイ///」


ーーーーーー10分後


テトはヘッドセットを付け、黒地のマクラーレンのポロシャツを着てやって来た。


テト「よし!皆準備はいいみたいだね。」


正規MR2乗り達♀「ハイ!」


テト「気温は36度、路面温度を非常に高い中で走行になるので、タイヤの熱ダレが早くグリップ力が落ちるけど各自ベストラップを出して欲しい。しかも、色んなクラスのマシンも混走でだ。」


正規MR2乗り達♀(暑い上にカテゴリー違いのマシンが複数いる中でベストラップか…キツイなぁ…)


テト「抜かれたり、抜いたりのドライブになるが、王座決定戦でしっかり役に立ちますので集中して挑んでください。」


正規MR2乗り達♀「ハイ!」


テト「それでは皆、マシン乗車してね。」


翔鶴達はヘルメット、グローブを付けて各自のMR2に乗った。


アナウンス「お知らせします。フリー走行10分前です。ドライバーの方は準備出来次第、

ピットロードにお並びください。」


赤城「赤城!出ます!」


加賀「加賀、出撃します。」


飛龍「飛龍!行きます!」


蒼龍「蒼龍!参ります!」


瑞鶴「瑞鶴、行くよ!」


翔鶴「スーハー、翔鶴!出ます!」


テト「グットラック、正規MR2乗り達。」


3S、4AGサウンドを高らかに鳴らし、ピットロードに並ぶ。


そしてフリー走行開始の合図


アナウンス「ポ、ポ、ポ、ポ、ポーン♪」


翔鶴「さぁ、行こう私のMR2。」


王座決定戦まであと1か月…私達は夢の為に走り続けている…大好きなMR2と共に。


続く


後書き

見て頂きありがとうございました!
今回は正規MR2乗り達結成の内容でしたので、
レースシーンがありませんでした。
ん?僕が作中にいた?
おそらく猫(人)違いだと…多分…
次回からは翔鶴達の成長期編やテトの番外編など書く予定なのでしばらくお待ちくださいませ♪


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