2015-12-09 21:44:53 更新

前書き

ちょっと破天荒な性格の穂乃果ちゃんSS第1話です。※皆さんの知っている穂乃果ちゃんとはほぼ別人だと思ってお読みください。


(部室)


穂乃果「ええ〜⁉︎海未ちゃんまた後輩の女の子からラブレター貰ったのぉ?」


海未「あ、はい…今日は5人ほど」


ことり「さすがだね〜海未ちゃん!」


海未「毎日のように靴箱に手紙が入っていまして…お気持ちは嬉しいのですが返事には毎回困ってしまいますね」


穂乃果「ずるいよ海未ちゃんばっかり!穂乃果だって後輩からラブレター貰いたいよ!たくさんの女の子から追いかけ回されたいよ〜!」ジタバタ


海未「別に私も追いかけ回されたことはありませんが…」


にこ「ほらほら、そんな事どうでもいいから練習始めるわよ」


穂乃果「むぅ〜…」






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






(練習後)


穂乃果「ことりちゃん、一緒に帰ろ!」


ことり「うん!」


穂乃果「海未ちゃんは?」


ことり「弓道部に顔出すから先帰っていいって♪」


穂乃果「そっかー」









穂乃果「はあ…モテたい…」テクテク


ことり「海未ちゃんがうらやましいの?」テクテク


穂乃果「そもそも海未ちゃんがモテてるのがおかしいんだよ!確かに見た目は爽やかだけど、ホントは恥ずかしがり屋だし、口うるさいし…」


ことり「あはは…でも海未ちゃんが怒るのは穂乃果ちゃんの為を思ってくれてるんだと思うよ?」


穂乃果「納得いかないよ!もし穂乃果の見た目が海未ちゃんと同じだったら、ゼッタイ穂乃果のほうがモテる自信あるもん!」ムキーッ


ことり(そうかなぁ…)


穂乃果「あれ、待てよ?見た目が同じだったら………あっ、そうだ!」ピコーン


ことり「どうしたの?」


穂乃果「うふふふふ…思いついちゃったよことりちゃん、穂乃果が海未ちゃんに匹敵するモテ女になる作戦を‼︎」


ことり「え、ええ⁉︎どうするつもり?」


穂乃果「それはヒ・ミ・ツ!とりあえず幾つか準備しなきゃいけないものがあるから穂乃果は急いで帰るよ、じゃあね〜!」ダッ


ことり「ちょ、穂乃果ちゃ…ああ行っちゃった」


ことり(おかしなことにならなきゃいいんだけど…)






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







(翌日、学校)


海未(今日も靴箱にラブレターが入っていました、しかも10枚も…)


海未(大変ですが、中途半端な気持ちで応える訳にはいきません、しっかり誠意を持ってお断りしなくては)


穂乃果「うーーみちゃーーーん‼︎」ダッ


海未「穂乃果、どうしました?」


穂乃果「あのね、ウチの和菓子屋で新作のお饅頭が出来たんだ!試作品なんだけど、よかったら食べて感想きかせてくれる?」


海未「穂むらの新作ですか!是非いただきます」


穂乃果「はいどーぞ!」ニヤリ


海未「では…」パクッ


海未「…?何だか不思議な味ですね。今まで食べたことの…無い……風…………味……………」ガクッ


海未「zzz…」スヤスヤ


穂乃果(よしよし、睡眠薬がうまく効いたね!海未ちゃんの大好きなほむまんに混ぜれば絶対食べてくれると思ったよ!)


穂乃果(さて、海未ちゃんをひとまず人目のつかない故障中トイレの個室へ…)ズルズル


海未「zzz……ムニャムニャ……」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




(トイレの個室内)


海未「zzzz………」


穂乃果「ええっと、今朝海未ちゃんが貰ったラブレターは……」ゴソゴソ


穂乃果「あ、あったあったポケットの中にぜーんぶ!」スッ


穂乃果「海未ちゃんには悪いけど、このラブレターは今日1日穂乃果が預からせてもらうよ?」ウシシシ


穂乃果「あとは穂乃果のカバンから……ジャジャーン!昨日ドン○ホーテで買ってきた黒髪ロングのカツラ!」


穂乃果「これを私が被れば…」スッ 鏡


穂乃果「おお凄い!これはどっからどう見ても海未ちゃんにしか見えないよ!」


穂乃果「これで下準備は完了だね、あとはフツーに廊下を歩くだけで女の子達の熱い視線が穂乃果に送られるのだ………ぐへへへ」ジュルリ


穂乃果「っと、ちゃんと口調も真似しなきゃダメだね」


穂乃果「いやー、今日もパンがうんめぇですわっ!」


穂乃果「こら穂乃果、授業中におねんねしてはなりませぬですわよ!」


穂乃果「よしっ、完ぺきだね!あ、海未ちゃん、ラブレターの返事は穂乃果がちゃーんとやっとくから安心して眠っててね!バイビー☆」タタタ…


海未「zzzzz………」






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






穂乃果「………」スタスタ


モブA「キャー♡見てアレ、園田先輩よ!」


モブB「ああ…今日も凛々しくてステキですっ!」


モブC「私には高嶺の花だわ…美しすぎるもの」


穂乃果(うんうん、イイねイイねこの感じ!穂乃果はこの感覚が味わいたかったんだよ♪)ルンルン


ことり「あっ、海未ちゃーん」


穂乃果「ことりちy…じゃなかった、ことり、どうしました?」


ことり「穂乃果ちゃん知らない?今朝教室で一度見たっきり姿が見えなくて…」


穂乃果「ギクッ……ああ、え〜と………穂、穂乃果なら早退しましたよ?」


ことり「ええっ⁉︎まだ1時間目も始まってないのに?」


穂乃果「なんでも教室に着いた途端急に具合が悪くなったみたいで…ことりによろしく伝えて欲しいと言われました」


ことり「そっかぁ…(あれ?なんか今日の海未ちゃん、いつもと声が違うような…)」


穂乃果「さ、さあ!そろそろ授業も始まりますし、早く教室に戻りましょう」アセアセ


ことり「う、うん(怪しい…)」






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





先生「え〜ではこの問題を…園田」


穂乃果「zzzz……」スヤァ


先生「そっ…園田⁉︎」


ことり(⁉︎海未ちゃんが授業中に居眠りだなんて…やっぱりおかしいよ!)


穂乃果「………ハッ!す、すいませぇぇん!」ガタッ


先生「お前が居眠りとは珍しいな…次から気をつけるように」


穂乃果「はい…(危ない危ない…気ぃ抜いてたよ、ちゃんと授業中も海未ちゃんらしくしなきゃ)」


ことり(やっぱりあの声、海未ちゃんっぽくないよ!まるで別の人みたいな…何か聞き慣れた声のような気もするんだけど………ハッ‼︎)


ことり(もしかして………)















ことり(穂乃果ちゃん⁉︎)




















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


(昼休み)


穂乃果(はぁ、疲れた…そういやこんなに集中して授業受けたの初めてかも)グデーン


穂乃果(あっ、そうだ!そろそろラブレターの返事もしていかなきゃね)


穂乃果(確か最初は昼休みに屋上に来てくださいっていう内容のヤツだっけ、よーし、早速行こう!ここからが本当の楽しみだよ!フフフフ…)ダッ


ことり(どうしよう…あれ絶対穂乃果ちゃんだよね)


ことり(昨日モテる為の作戦があるとは言ってたけど、まさか海未ちゃんに変装するだなんてさすがに思わなかったよぉ…)ハァ


ことり(あれ?そういえば本物の海未ちゃんはどこにいるの?)


ことり「とっ、とりあえず探さなきゃ!たぶん学校の中だよね?」ガタッ










〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


(屋上)


後輩A「あっ、あのォ!園田先輩ッ!」


穂乃果「は、はい!」ドキドキ


後輩A「私と……つつつ付き合ってくださいっっ!」カァァ


穂乃果(クゥ〜いいね!これが後輩から告白される感覚なんだね!)ニタニタ


穂乃果(穂乃果は優しいから、返事はもちろんOKだよ!)


穂乃果「もっちろんいいよ!キミみたいな可愛い子からの告白なんて断るワケないじゃないかぁ‼︎」キリッ


後輩A「ですよね、ダメですよね…ってえええええええええ!!!???」


後輩A「ホ、ホントにOKなんですか⁉︎」


穂乃果「もちろんさ…愛してますよハニー」ニコッ


後輩A「嬉しい…嬉しいです…」ボロボロ


穂乃果「いやいや、泣くほど喜んで貰えるなんて光栄ですよ、ハッハッハ!」




















穂乃果(とりあえず後輩Aちゃんとはメアド交換してきたよ!)


穂乃果(まあ穂乃果のメアドなんだけどね!でも後輩Aちゃん、ホントに嬉しそうだったなぁ…)


穂乃果(よーし、この調子で残りの呼び出しもどんどん片づけちゃうぞ!いやー、モテる女って辛いね!)ニヤニヤ








(体育館裏)


後輩B「大好きです!付き合って下さい!」


穂乃果「いいですとも!」


後輩B「やったぁぁぁ‼︎(^∇^)」





(中庭)


後輩C「付き合って下さい!」


穂乃果「分かりました!」


後輩C「ヒャッホーイ!(^o^)」





(渡り廊下)


後輩D「愛してます!」


穂乃果「私も愛してます!」


後輩D「フォォォォォォイ‼︎(≧∇≦)」





…………………………………

………………………

……………

……












(トイレの個室内)


ことり「………」


ことり「故障中のトイレから寝息が聞こえたからまさかとは思ったけど…」


海未「zzz……」


ことり「とりあえず起こさなきゃ、おーい海未ちゃ〜ん」ペシペシ


海未「zzzz……」グッスリ


ことり「……………」











ことり「……………………えい」ズボッ


海未「ふにゃあああああああああ⁉︎」ビクンビクン


ことり「よかったぁ〜、やっと起きてくれた!」


海未「い、今どこに指を入れたのですかことり‼︎////………って、ことり?さっきまで私は穂乃果と一緒にいたはず……しかも何故トイレの個室にいるんですか?」


海未「ああっ!ポケットに入れておいたラブレターもありません!」ゴソゴソ


ことり「えぇっと、ことりも詳しくは知らないけど、とりあえず説明するね」



カクカクアルパカ………(・8・)




海未「なるほど、そういうことだったのですね………‼︎」ゴゴゴゴゴゴ


ことり(あ、コレ海未ちゃんガチギレだ…)


海未「あのアホ乃果ァァァァァァァ‼︎」ダダーッ



バキャ!ズドン!メリメリ‼︎



ことり(海未ちゃんが怒りのあまりトイレの壁を突き破っていったよ…)


ことり(まあでも、今回ばかりは穂乃果ちゃんを擁護できないからね!)


ことり(ちゃんと反省してもらわなきゃ!)











〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜











後輩J「つ、付き合って下さい!」


穂乃果「ありがとうベイビー、嬉しいよ!」キラーン


後輩J「えっホントですか⁉︎////」


穂乃果「もちろんさ!さあ私の胸に飛び込んでおいで、可愛い子ヒツジちゃん☆」バッ


後輩J「あ、あわわわわ////」


穂乃果「照れて固まっちゃったのかい?ならこっちから行くよ」ダキッ


後輩J「はわわわわわわわあ‼︎//////」プシュー


穂乃果(ムフフ…これで今日のラブレターの返事はぜーんぶ終わったよ!あー、楽しかった!やっぱりモテるって最高の気分だね)ニヤニヤ


穂乃果(あとは海未ちゃんが目覚めたらテキトーに誤魔化しておけば大丈夫でしょ!)


穂乃果「さて、じゃあそろそろ戻らなきゃだから、離してもら……」






















後輩A「……………園田先輩?」


穂乃果「」


穂乃果(げげっ‼︎あれはさっき告白してきた後輩Aちゃんだ…)


穂乃果(完全に見られてたぁぁぁ!)ガビーン


後輩A「……なんで他の女の子と抱きあってるんですか」


穂乃果「あ、えーと、これはその…」ダラダラ


後輩A「私の告白、OKしてくれましたよね…」ウルッ


穂乃果「いや待って待って泣かないでぇ!これには深〜いワケが…」アセアセ


後輩J「ちょっと園田先輩!なんなんですかこれは!」ゴゴゴゴゴゴ


穂乃果(ヤバいヤバいどうしよう)


穂乃果(……ん?何か後ろのほうからも殺気が…)クルッ







後輩B「海未せんぱ〜い?なーんで他の女の子と一緒にいるんですか〜?」ゴゴゴゴゴゴ


後輩C「今その子の告白OKしたって聞こえましたけどぉ〜?」ゴゴゴゴゴゴ


後輩D「私だけを見てくれるんじゃなかったんですか?」ゴゴゴゴゴゴ


後輩E「これは…」ゴゴゴゴゴゴ


後輩F「いったい…」ゴゴゴゴゴゴ


後輩G「どういう…」ゴゴゴゴゴゴ


後輩H「ことなんですか…」ゴゴゴゴゴゴ


後輩I「説明して貰えますよね…」ゴゴゴゴゴゴ


穂乃果「」


穂乃果(お、落ち着け私!大丈夫、ここからさっさと逃げて変装を解いちゃえば穂乃果の仕業とはバレないよ!)


穂乃果(よし、そうと決まれば早いとこ逃げ………)









海未「くぉのバカ高坂!ここにいましたねえええええええ‼︎」ドドドドドドド


穂乃果「」


穂乃果(うっそーん!もう目が覚めたのぉぉ⁉︎てか穂乃果の仕業ってバレてるしぃぃぃぃぃぃぃ‼︎)ガビーン


後輩A「そ、園田先輩が二人⁉︎」


後輩B「え、え?どうなってるの?」


海未「皆さん騙されてはダメです!あそこにいるのは園田海未ではありません!高坂穂乃果が変装したニセモノなんです!」ビシッ


後輩C「ええっ⁉︎」


後輩D「高坂先輩⁉︎」


穂乃果「ちっ…違います!私こそ正真正銘、園田海未ですっ!」


海未「まだシラを切るつもりですか…」ビキビキ


穂乃果「シラも何も、ホントの事ですもの!あなたの方こそ、ニセm……」




突風「」ビュウウウウウウ


穂乃果のカツラ「」ポロッ





穂乃果「ああああ!カツラがあああ‼︎」


後輩E「…っ!ホントだ、高坂先輩だ‼︎」


後輩F「酷い…海未先輩に変装して、私たちを弄んだんですか⁉︎」


後輩G「私たちの告白をテキトーにOKしてぬか喜びさせるなんて…最低ですっ!」


穂乃果「いや、違うの、なんていうかそんなつもりでは…」アタフタ


後輩H「高坂先輩…」ジリジリ


後輩I「覚悟は…」ジリジリ


後輩J「出来てますか…」ジリジリ


海未「今日という今日は許しませんよ…」ジリジリ


穂乃果「イ、イヤだなぁみんな目が怖いよ?海未ちゃん、アイドルは常に笑顔が大事d…」ダラダラ


海未「穂乃果ぁぁぁぁぁぁ‼︎」クワッ


後輩たち「高坂先輩ぃぃぃぃ‼︎」クワッ


穂乃果「に、逃げろぉー‼︎」ダッ


海未「こら待ちなさぁい!」ダッ


後輩たち「待てぇぇぇぇぇっ!」ドドドドドド




ギャー タスケテェ ニガシマセンヨ!

ユルシマセン! ソンナァー




凛「あれ?あそこで走ってるの、穂乃果ちゃんじゃないかにゃー?」


花陽「ホントだ…ってうわ!なんか凄い数の女の子に追いかけ回されてるけど…」


凛「すごいにゃー!穂乃果ちゃんモテモテだにゃー!」


花陽「そうだね!海未ちゃんに匹敵するレベルだよ!」



















海未「穂乃果ぁ!観念しなさい‼︎」ドドドドド


穂乃果「うわぁーん!もうモテなくてもいいから、誰か助けてぇぇぇぇっ‼︎」




END





このSSへの評価

3件評価されています


SS好きの名無しさんから
2017-04-17 15:36:56

SS好きの名無しさんから
2015-06-16 17:20:17

SS好きの名無しさんから
2015-06-12 21:07:28

このSSへの応援

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: りんたそおおおおお 2015-06-06 14:13:20 ID: XDv58q1A

応援してます、頑張ってくださいね〜(・ω・)ノ

2: アカツキ 2015-06-06 15:00:32 ID: Katce3aH

ラブライブのSS書かれてる方ですね。初めてSS書きましたがコメント貰えて嬉しいです!


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