やはり一色いろはは比企谷八幡を攻略している5
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のシリーズものです、原作10.5巻の続きのイメージでいろはの八幡攻略を書いていきます。
キャラ視点ではなく、イベント毎の客観的な会話で物語を進めていきます。シリーズ5作目は小町の誕生日です。
短いというコメントいただいたのでちょっと長めにしましたが、まだまだな感じです
暖かい目で見守ってください。
いろは好きの方に気に入っていただけると幸いです。
前回:プラネタリウム
八幡「なぁ小町、今年の誕生日プレゼントは何がほしい?先にいっとくが大したもんは買ってやれないからな」
小町「小町が欲しいものはねぇ、お兄ちゃんの、し、あ、わ、せっ、だよ」
八幡「はいはい、あざといあざとい、そういうのいいから、で、何がほしい?」
小町「えーとそうだなぁ、小町ももう高校生だし、高校生らしいものほしいなー」
八幡「高校生らしいものって例えばなんだよ?お前がいつも見てる頭悪そうな雑誌に載ってるのとかか?」
小町「ファッション系も悪くないけど・・・お兄ちゃんのセンスじゃなー、でも小町お兄ちゃんが選んでくれたものなら何でも嬉しいよ!今の小町的にポイント高ーい」
八幡「はいはい、小町に合う高校生らしいものか、ちょっと考えてみるか」
小町「うん、小町、楽しみにしてるよ」
八幡「そんなに期待するなよ」
小町「小町は楽しみにしてるっていったんだよ、期待はしてないから安心して、どんなものでも大丈夫だから」
八幡「おっおぅ、そうか・・・」
***
八幡「なぁちょっといいか?」
結衣「どうしたの?ヒッキー」
雪乃「?」
八幡「あの、なんだ、その、プレゼントで高校生らしいものってどういったもんだと思う?」
結衣「いきなりなんの話?」
雪乃「比企谷君から高校生らしいという言葉が出てくるなんて・・・どうかしたの?頭でも打ったのかしら?」
八幡「実は小町から高校生らしいものがほしいと言われてな」
結衣「高校生らしい・・・」
雪乃「ふむ、高校生に相応しいものということかしら?」
ガラッ
いろは「なるほどー小町ちゃん4月から高校生ですしー、ちょっと大人になりたい気分なんですねー」
八幡「一色か!なんだよいきなりお前は!聞いてたのかよ」
いろは「声普通に廊下に漏れてるんですってー、でもそうですねー高校生になったらお化粧とかもちょっと大人っぽくーとか」
結衣「そっそうだね、高校に入ってからみんなすごくおしゃれに気をつかってたりしたもんね」
雪乃「そうなの?」
いろは「そうなんですよ雪ノ下先輩、高校生になったらやっぱり行動範囲も広がるじゃないですかーいろんなおとこ・・・お友だちと遊びにいったりしますしー」
八幡「小町が男と・・・また大志みたいな奴が・・・」
結衣「ちょっと、ヒッキー、目がいつも以上に怖いよ」
八幡「おっと、すまん、この世の男どもから小町をどうやって守るか考えてた、防犯ブザーとかどうだ、スタンガンとか、催涙スプレーとか何か身を守るもの・・・」
結衣「ちっとも高校生らしくない・・・」
いろは「アクセサリとかコスメとかでいいんじゃないですかねー」
雪乃「高校入学祝いと言うことであればそういったものではなく、高校生活とか勉学とかに関係するものの方がいいのではないかしら?」
八幡「いや、入学祝いとかではなくて、実は小町の誕生日でな」
結衣「えっいついつ?」
八幡「3月3日だ」
雪乃「誕生日プレゼントということであれば、ちょっと違う方向で考えないといけないわね」
いろは「ちなみに先輩はいつなんですかー」
八幡「なんの話だ?」
いろは「誕生日ですよーなんでわかんないんですかねー」
八幡「俺のことはどうでもいいだろう」
結衣「ヒッキーはねぇ、8月8日生まれ!」
雪乃「だから名前が八幡といっていたわね」
いろは「・・・なんでお二人が答えるんですかー、どうでもいいですけどー夏休みだとみんなに祝ってもらえなさそうですね」
八幡「まあ生まれたときからボッチになることを運命づけられていたってことだ」
雪乃「そんなどうでもいいことはおいておいて、小町さんのプレゼントはどうしましょうか?」
結衣「やっぱりアクセサリとかかなー、ネックレスとか、私もしてるし」
八幡「・・・」
雪乃「・・・」
いろは「・・・」
結衣「ちょっとヒッキー何こっちジーと見てんのっ、キモい」
雪乃「比企谷君、いったいどこを見ているのかしら?」
八幡「えっ、いや、別に、どこも」
いろは「なるほどーやっぱり先輩も男の子なんですねー」
八幡「何をいってるんだ一色、俺が女だったら益々キモいだろうが」
結衣「まあまあヒッキー」
いろは「アクセサリといってもいろいろありますからね、リングとかブレスとか」
八幡「アクセサリか、センスに自信はないが、小町は可愛いからな、何を送っても似合うはずだ」
結衣「ヒッキー・・・もしあれだったら、私も選ぶの手伝おうか?」
八幡「いや、小町も俺が選んだものならなんでもいいっていってたし、自分で探してみるわ」
結衣「そっかそうだね、その方が小町ちゃんも嬉しいかも・・・」
いろは「・・・」
八幡「いろいろありがとな、参考になった」
雪乃「そろそろ終わりにしましょうか」
八幡「じゃ俺先にいくわ、帰りちょっと見て回るから」
結衣「じゃ、じゃあね」
いろは「あっ先輩ちょっと待ってくださいよー、私、先輩に用が・・・」
ガラッ
八幡「なんだよ、歩きながらでいいか?」
いろは「はい、大丈夫です、あっ結衣先輩、雪ノ下先輩さよならです」
雪乃「一色さん、さようなら」
結衣「いろはちゃんもじゃあね」
***
八幡「で、なんだよ、用事って」
いろは「再来週なんですけどー、卒業式じゃないですかー」
八幡「まあそうだな、俺には関係ないが」
いろは「でも城廻先輩とかいろいろお世話になったじゃないですかー気持ちよく送り出してあげたいですよねー」
八幡「まあそうかもな、俺にとって唯一の先輩って感じの人だしな、いろいろお世話になったし・・・んっ俺がお世話というか奉仕したのか?」
いろは「それでですねー卒業式の送辞を考えとけって平塚先生に言われてましてー」
八幡「去年も城廻先輩が生徒会長として送辞してたような気がするな、知らんけど」
いろは「そうなんですよー、さすがに送る相手に送辞のこと聞けなくてー」
八幡「そりゃそうだな、大体お前城廻先輩苦手だしな、でも去年の送辞の言葉とか生徒会に残ってるだろう」
いろは「まさかそのままパクるわけにもいかないじゃないですかーだからいろいろ考えてるんですけどー手伝ってほしいです」
八幡「そういう堅苦しいのなら雪ノ下の方が得意だと思うぞ」
いろは「だって雪ノ下先輩だと、見てはくれるけど全部自分でやらないといけないんですもん」
八幡「それちょっとおかしいよね、俺だったら何、自分は何もしないつもりなのん?」
いろは「まっまさかーやりますよちゃんと、雪ノ下先輩だと怒られてばかりになっちゃうんでいやなんですー」
八幡「まあそれもそうか、じゃあちょっと手伝うだけな」
いろは「はい、ありがとうございます、代わりにいいアクセサリ売ってるお店教えてあげます」
八幡「それはいいわ自分で探すし」
いろは「でも先輩、そういうの売ってる店とか行ったことないんじゃないですか」
八幡「まあそうだが、でもなーさっき由比ヶ浜に断った手前な」
いろは「別にいいじゃないですかーお店教えてあげるだけですからー、選ぶのは先輩が選んでください、それで問題ないですよー」
八幡「それもそうか、じゃあよろしく頼むわ」
いろは「はい、じゃあ今から行きますか?」
八幡「お前生徒会いいのかよ」
いろは「ですから、送辞考えるのも生徒会の仕事ですってばー、プレゼント買った後でどっか寄って送辞考えましょう」
八幡「わかった、じゃあ、俺自転車で駅までいくから、駅で待ち合わせな?」
いろは「一緒に行けばいいじゃないですかーなんでわざわざ同じとこいくのに別れていくんですかねー」
八幡「いやだよ、なんか噂になったらどうすんだよ恥ずかしい」
いろは「前もそんなこといってましたけど、実際そんなこと気にする人いないと思いますよ、先輩知ってる人少ないと思いますし」
八幡「お前は生徒会長だから知られているだろう、お前が、その・・・なんだ・・・変な噂とかなったら困るだろう」
いろは「そんなこと気にしてたんですかー、私は大丈夫ですよ、葉山先輩狙ってることになってますからー」
八幡「それもそうか、じゃあいくか」
いろは「はい、いきましょー」
***
いろは「それで先輩、小町ちゃんのプレゼント、アクセサリにしてもどういうのにしますか?、それによってお店もちょっと変わるので」
八幡「そうだな、高校生とは言ってもなーまだまだ子供って感じだしなー、子供っぽいものを題材にした大人でもつけて恥ずかしくないようなのかな」
いろは「なんですかそれ、全然わかんないです」
八幡「まあ何て言うの、例えば動物をあしらったものなんだけど作りがちゃっちくなくてしっかりした感じのものとかだな」
いろは「なるほどーデザインの話をしてたんですねー、小町ちゃん動物好きなんですかー」
八幡「ああ、家では猫しか飼っていないが、動物関係のイベントには結構二人でいったりしてるぞ」
いろは「へーところで先輩は犬と猫とあと豹とだったらどれが好きですか?」
八幡「なんでその3択なの?豹ってあんまり聞かないんだけど」
いろは「まあまあ、心理テスト見たいなもんですよ、で、どうですか?」
八幡「その3つの中だと豹だな、格好よさが段違いだろう、豹変って言葉があるが、あれは本来は悪い意味ではなくてな、豹の模様のように君子がはっきりと間違いを正すという意味なんだ、それに単独行動だし、よくテレビでも木の上で寝てたりするだろう、そういうのって羨ましい」
いろは「・・・はっきりと間違いを正す・・・ちょっと最後のはどうかとおもいますけど、豹ですか、そうですか」
八幡「まあその3つの中だったらな、基本動物はどれも好きだ、嫌いなのはホモサピエンスだけ」
いろは「なんですかそのホモサピエンスって」
八幡「人間のことだよ」
いろは「うわー、でも先輩豹が好きなんですね」
八幡「なに、なんかあんの?」
いろは「いえ、この前ネットで動物に例えるなら何になるかってのやってー、自分でも意外だったんですけど豹ってでたんですよねー要領がいいとかセンスがいいとかって書いてありました」
八幡「へー結構あたってるのかもな、俺も今度やってみよ」
いろは「先輩だったらナマケモノとかじゃないですかー面倒くさがりですしー」
八幡「ばっかお前、ナマケモノだって生きるのに必死なんだぞ、むしろじっとしていることで生き残ってきた動物なんだ、ばかにするなよ」
いろは「目立たないように生きてるって、ほんと先輩みたいですね」
八幡「うっ・・・否定できない」
いろは「それで小町ちゃんはどんな動物が好きなんですかー」
八幡「小町も特に好きなものはないはずだが・・・」
いろは「まあお店でかわいいの探しましょうか?」
八幡「そうだな」
***
いろは「さっきの話で動物とかの可愛らしいのを扱っているのがこのお店です」
八幡「へーいろんなのあるのな」
いろは「他にもいくつかお店ありますけど」
八幡「ああ、ここでいいんじゃないか、じゃちょっと見てくる」
いろは「じゃあ私も適当に見てますね」
・・・
いろは「先輩っ先輩っ」
八幡「んっどうした一色?」
いろは「なんかこれすごくないですかー」
八幡「確かに、これはすごい」
いろは「あと、こっちにあったやつ可愛いんですよねー」
八幡「どれどれ、なるほど確かに、こういったやつもいいな」
いろは「で、先輩の方はいいのありました?」
八幡「それがなかなか、これっというのがなくてな」
いろは「じゃあ、まず用途から考え直しませんか?」
八幡「高校生らしいってリクエストだからな、学校にも持っていけて、華美でなく、でも子供っぽくない感じの」
いろは「身に付けるものだと、髪飾り系の大人し目のやつとかですかねー髪留めみたいな」
八幡「小町はあんまりそこらへんは気にしない感じだからな」
いろは「んー高校生になって大人の仲間入りを演出できるものかー、先輩今小町ちゃんどんな財布使ってますか?」
八幡「小遣いもあんまりないからなんかちっちゃい小銭入れに毛が生えたようなやつだが、由比ヶ浜もそんな感じのだったぞ」
いろは「じゃあ財布にしませんかー、先輩は知らないと思いますが、女子高生が持ってる財布って結構大きかったりするんですよねー」
八幡「なんでそんなでかいのがいるんだよ」
いろは「えっだって、高校生になるといろんなカードとか会員証とか作るじゃないですかー、そういうのやっぱり財布にいれますよねー」
八幡「なるほどな、そういうのもありか、長く使ってくれそうだし、」
いろは「そうと決まれば、ここにも財布はありますけど、近くに専門店的なとこありますのでそっち行きましょう」
***
いろは「先輩ここです、財布屋さん」
八幡「えらくこじんまりしてるな」
いろは「狭いですけど奥まであって結構種類がいろいろあるんですよー」
八幡「じゃあ中見てくるわ」
いろは「お店狭いんで私外で待ってますねー」
八幡「もしあれだったらそこの店でも入っててくれ、どうせこの後送辞考えるんだろ」
いろは「そうですねー、じゃあ先いってます」
八幡「おう、すぐ買っていくから」
・・・
八幡「一色、待たせたな」
いろは「どうでした?いいのありました?」
八幡「ああ、小町が気に入るかわからんが良さそうなのが買えたよ、助かった、お前のお陰だ」
いろは「いいえーどういたしまして、いいのが買えたならよかったです、それに私も送辞のお手伝いお願いしてますしお互い様です」
八幡「すいません、コーヒーひとつ、で、どこまで出来てるんだ?送辞」
いろは「こんな感じなんですけどー」
八幡「おっ思ったよりできてるじゃないか、てっきりなんもしてないかと思ってた」
いろは「失礼ですね、私だって一生懸命考えてるんですからー」
八幡「悪かった、ふーん、なるほどね、お前にしてはまともなこと書いてあるし、大筋問題ないんじゃないか」
いろは「ここのところとかちょっと言い回しが思い付かなくて・・・」
八幡「どれどれ、ここはこんな感じでどうだ」
いろは「なるほど、じゃあここはこうじゃなくてこうした方がいいですかねー」
八幡「そうだな、後はこことここを・・・こういう風にしてと、最後の締め括りはどうする?」
いろは「なんだかんだいっても城廻先輩にいろいろお世話になりましたし、感謝と卒業していく方への応援の気持ちを伝えたいです」
八幡「・・・」
いろは「どうしました先輩?」
八幡「いや、ちょっと驚いただけだ」
いろは「何に驚いてるんですかいったい」
八幡「お前のその・・・目がな、なんていうかお前の気持ちがすごく伝わってきた」
いろは「なっ何いってるんですか、目で気持ちが伝わるとかいって口説いてるんですか、先輩の目はどうせ腐ってるんですから先輩にそんなこと言われても気持ち悪いだけです、もうちょっとまともな目になってから出直して来てください、ごめんなさい」
八幡「まっいいけどな、ちょっと感心しただけだ、これなら雪ノ下でもちゃんと教えてくれたレベルだと思うぞ、ちゃんとやってるやつにはちゃんと答えてくれるからなあいつは」
いろは「そうかもしれないですけど細かいことにうるさいですしーそれに教え方が厳しいですしー」
八幡「わかったわかった、じゃああとは何度か通しで読んでみて細かいところ直していけばいいな」
いろは「はい、じゃあちょっと自分で読んでますね、先輩お腹すいてたら何か食べてていいですよ」
八幡「そうさせてもらおう、すみません、サンドイッチ一つ」
いろは「・・・先輩方が・・・」
八幡「・・・」
いろは「・・・教えていただいた・・・」
八幡「・・・」
いろは「フー」
八幡「どうだ」
いろは「大丈夫そうです」
八幡「そうか、サンドイッチ食べるか?」
いろは「はい頂きます」
八幡「ちょっと見してみろ、あと誤字脱字直しておいてやる」
いろは「あっありがとうございます」
八幡「まあお前の気持ちがこもった送辞だからな、間違ったままの方がいいかもしれないが」
いろは「何いってるんですか、生徒会誌とかに載るんですよ、間違ってたら恥ずかしいじゃないですか」
八幡「それもそうか、ここと、ここと、あと、ここもか・・・ちょいちょいちょいと、うんこれで問題ないだろう」
いろは「結構違ってましたね」
八幡「最近は本とかあまり読まないっていうからな、間違ってもしかたないだろう」
いろは「先輩は本ばっかり読んでそうですね、ボッチだし」
八幡「まあな、じゃ、そろそろ帰るか」
いろは「はい、あとは家で清書しておきます」
八幡「まあ、あと平塚先生のチェックも入るだろうしな」
いろは「先輩今日はどうもありがとうございました、助かりました」
八幡「いや、俺こそ助かったよ、サンキュな、今から小町の喜ぶ顔が楽しみだ」
いろは「喜んでくれるといいですね」
八幡「だな」
いろは「じゃあ私モノレールなので」
八幡「ああ、気をつけて帰れよ」
いろは「先輩も、暗いですから自転車気をつけてくださいね」
八幡「じゃあな」
***
八幡「うっす」
雪乃「あらこんにちは」
いろは「せんぱーい、聞いてくださいよー、平塚先生ひどいんですー、昨日の原稿みて誰に書いてもらったんだっていうんですよー」
八幡「なんでお前また来てるんだよ、まあ、お前にしては上出来だったからな、そういわれても仕方ない、でも俺もほとんど手をいれてないからあれはお前が書いたんだって誇っていいぞ」
いろは「もー先輩から先生にいってくださいよー」
雪乃「どうかしたの?」
八幡「いや、こいつが卒業式の送辞の原稿見てくれっていってな、昨日みせてもらったんだが結構いいできだったぞ」
雪乃「そう、一色さんやるわね、この腐った目をしているのに人一倍本だけは読んでいるという男にここまでいわせるなんて」
八幡「お前なんで一色を誉めるついでに俺をけなすの?」
いろは「でもちょこちょこは直してもらったんで、先輩には感謝です」
雪乃「では当日を楽しみにしておくわ」
結衣「やっはろー」
雪乃「由比ヶ浜さんこんにちは」
結衣「ねぇヒッキー、結局小町ちゃんのプレゼント何買ったの?」
八幡「ああ、アクセサリ探したんだが小町に合いそうなのがなくてな、財布にした」
結衣「なるほど財布かーいいかもね」
雪乃「そうね、高校生になって生活も変わるだろうし、そういったところから意識するというのもいいかもしれないわね」
八幡「ああ、長く使ってくれるといいんだけどな」
結衣「小町ちゃん、ヒッキーからもらったものだったら大事につかってくれるよきっと、いつ渡すの?」
八幡「当日の学校から帰ったあとだな、というわけで、3日は部活休ませてもらう」
雪乃「そういうことなら仕方ないわね、許可するわ」
いろは「先輩の家は誕生日どんな感じなんですかー」
八幡「家族でケーキ食べて、プレゼント渡してってまあ普通じゃないか」
結衣「小町ちゃんのお友だち呼んでパーティーとかしないの」
八幡「家は親が遅いしな、誕生日でも家事は普通にあるからな」
結衣「誕生日くらいヒッキーがやってあげればいいじゃん」
八幡「うぐっそれはそうなんだが・・・家に帰るの小町の方が早いし俺が帰る頃にはもう終わってるんだよ」
雪乃「小町さんなりの気遣いなのよ、紅茶いれましょうか」
***小町誕生日当日
結衣「あっヒッキー」
八幡「なんだ由比ヶ浜、急いでるんだが」
結衣「もう帰るんだよね、これ、小町ちゃんに誕生日おめでとうって渡してくれる?去年私プレゼントもらったし」
八幡「そうだったな、わかった渡しとく、じゃあな」
・・・
八幡「ただいまー小町待ったか?」
小町「あっおかえり、お兄ちゃん、別に待ってないよ」
八幡「俺の方が待ちきれない、小町、これプレゼントだ誕生日おめでとう」
小町「ありがとう、お兄ちゃん、開けていい?」
八幡「ああ」
小町「なんだろうな・・・わっ可愛いお財布!」
八幡「どうだ、まあまあだろう」
小町「センスのないお兄ちゃんにしては上出来だよ、誰かに選んでもらったの?」
八幡「いや、財布にするのはアドバイスもらったが、選んだのは俺だ、小町への愛があればこそだ」
小町「そんな重い愛はいらないけどありがとうお兄ちゃん、大事に使うよ」
八幡「喜んでくれてなによりだ」
小町「アドバイスくれたのは・・・いろはさん?そしてお店も紹介してもらったと見た!」
八幡「なんでわかったんだ?確かにその通りなんだが、あいつの原稿手直しする代わりに店教えてもらってな」
小町「いろはさんセンス良さそうだしな、うんうん、まったく将来が楽しみだ」
八幡「あと、これは由比ヶ浜からな」
小町「結衣さんからも?早速お礼のメールしとかないと、お兄ちゃんからもお礼いっておいてね」
八幡「ああ由比ヶ浜には改めていっておく」
小町「いろはさんにもだよ、小町お兄ちゃんが選んでくれたのも嬉しいけど、それがとてもいいものだったのはいろはさんのお陰でしょ?」
八幡「まあそうだな、明日いっとくわ、小町が喜んでたってな」
小町「小町はお兄ちゃんが着実に幸せに向かっていっているのが一番嬉しいよ」
八幡「なんでここで俺の幸せが出てくるんだよ」
小町「えへへーひ、み、つ」
つづく
次回:卒業式
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