2015-08-30 00:29:31 更新

概要

3年生卒業後…
まきりんぱなが2年生となり、それぞれの壁をみんなで乗り越えていくお話


前書き

こんにちは、PaRuです!
毎日少しずつ、更新していきたいと思います。
コメント大歓迎です!


ーーー3年生卒業後


凛「いっちばんにゃーー!!」ガチャ


花陽「凛ちゃん速いよぉ…」ハァハァ


凛(凛たちもついに二年生にゃ!)ドキドキ


新学期が始まって初めての部活…


どんな新入生がくるのか、これからどうなるのか…


青のリボンから赤のリボンになった彼女たちは様々な淡い期待と不安をもっていた


そして、部室にあったのは…


真姫「…あ…」


にこのアイドルグッズで埋め尽くされていた棚はがらりとしていた


残されたのは、様々なポスターが数枚と、花陽が見たがっていた「伝伝伝」、ミナリンスキーのサイン、ミューズのライブ動画、そしてラブライブ!優勝旗だけであった


花陽「…」


凛「かよちん…」


花陽「…にこちゃん、伝伝伝残しておいてくれたんだね♪」ニコッ


誰しもがすぐにわかる作り笑顔だった


きっと、彼女なりの励ましなのだろう


凛「…えへへ、にこちゃんらしいにゃー♪」


そして、リーダーとなった彼女もまた、3年生がいなくなった悲しみに打ち勝とうとしていた


凛(凛がリーダーなんだから…しっかりしなきゃ…っ!)


しかしながら、一人だけ…


真姫「…」


友達が少なかった彼女にとって、この気持ちは初めてなのだろう

それゆえに、この気持ちの対処法がわからないでいる


まるで、孤独感に襲われるような…


真姫「…ちょっと音楽室に行くわ」


凛「え!?これから新入生の説明会に行かなきゃだよ?」


真姫「それまでに戻るわ…」


花陽「…真姫ちゃん…」


真姫「じゃ、またあとで」



どんどん小さくなる彼女の背中を見守るふたり

その目には不安の色があった


凛「…かよちん!どんな新入生がくるかな?」


花陽「いい子たちがくるといいね♪」


花陽(ここで不安なのがバレちゃダメだよね…。)グッ…


ーーーーー

ーーー



体育館


新入生歓迎会


理事長「では次にアイドル研究部さん、お願いします」


体育館の前で真姫と合流し、ついに部活動説明会が始まる


新入生特有の緊張感が漂うなか…


花陽「みなさん、こんにちは!!アイドル研究部部長の小泉花陽です!」


ステージの上には、一年前の彼女とは思えない、堂々とした部長がいた


…否、堂々と見えるだけで、内心は不安なのであろうその手は微かに震えていた


凛「現在、二年生3人、三年生3人で活動してます!」


そして持ち前の明るさを活かしたリーダーもまた、手が震えていた


真姫「また、第二回ラブライブ!で優勝を果たした私たちは、今度秋葉ドームで行われる第三回ラブライブ!の優勝もめざして活動しています!」


ふたりが手を震わせているなか、彼女だけは普通だった…。あまりにも普通すぎた…。

まるで、空っぽの…精神がなくなり、身体だけとなったかのように…


凛(…真姫ちゃん?)


花陽「説明会が終わったあと、講堂でライブをするので是非見に来てください!以上です!」


こうして、彼女たちの一番最初の大仕事が終わった



ーーーーー

ーーー



…オーイエー♪ジャン!!


穂乃果「ありがとうございました!」


キャーキャー!!!ホノカチャーン!!!


凛「す、すごかったね…」ハァハァ



6人となった彼女らの初ライブは成功に終わった


それゆえに…


穂乃果「ええっ!?23人!?」


海未「…はい。アイドル研究部に入部するために入学した子もいるようですし…」


ことり「あはは…」


彼女らのお陰で音ノ木の廃校は免れ、今年の一年生は3クラスとなった

今では全国的に有名となったこの部活の入部希望者が増えるのも当然のことだ


海未「部活…行きますか?」


穂乃果「…そうだね」アハハ…


生徒会の仕事があるゆえに、部活は現部長たちに任せる予定であったが…


ことり「…うん、行こっか♪」


穂乃果「あと、あのこともちゃんと…」


海未「…はい。凛たちに伝えましょう…今後のことについて」


妙な胸騒ぎがした…


ーーーーー

ーーー



凛「…すごい人数にゃ…」グデー


花陽「あはは…」


凛「穂乃果ちゃんたち、来てくれてありがとにゃー…」


穂乃果「どういたしまして♪」



アイドル研究部の見学者は多い


新入生に見られているプレッシャーからか、疲労が激しい…


そして、部室にて…


穂乃果「…みんな、聞いて欲しいことがあるんだけど…」


まだまだ威厳の残る旧リーダーの呼び掛けに、辺りは静かになった


穂乃果「今後のことなんだけど…。これからは学年別で大会に出ない…?」


2年生「…え?」


学年の壁がないこの部活、驚くのは当然のことだった


真姫「…な、なんで?」


海未「私たちのためにも…これからのためにも…です」


ことり「私たち3人で考えたんだ…


真姫ちゃんたちは…どうかな?」


真姫「…」


彼女は何を意図しているのかさっぱりだった


しかし…


凛「…いいんじゃないかな?」


花陽「練習はいつも通りみんなで一緒なんだよね?」


穂乃果「それはもちろん!」


凛「凛はいいと思うよ」


花陽「花陽も…」


海未「では、これからのライブは…」


真姫「ちょっと待ってよ」


真姫(なんで…なんで…?)


彼女に不安という名の重りがのしかかる


『やっていける自信がない』


ミューズの解散には賛成したものの、いざそれを目の当たりにすると、彼女は誰よりもつらい思いをした


真姫「…もうちょっとだけ、考えさせてくれないかしら?」


海未「…真姫…」


穂乃果「…うん、そうしよう。じゃあ…今から二週間以内に決めよ?」


真姫「…ええ」


凛(…どうすれば…)


穂乃果「じゃあ…今日は解散で!」




………テクテク


凛「じゃあ、また明日ね!」


花陽「またね、真姫ちゃん!」


真姫「ええ」


帰路の途中、真姫と別れた


凛「かよちん…これからかよちんの家にいってもいいかにゃ?」


花陽「これから?うん、大丈夫だよ」







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