2015-09-20 21:59:54 更新

前書き

希望SSでほのにこです♪

月、日にこつこつ更新していきます♪他の日も時間があったら更新します(o^-^o)



桃の花が散ったころ、あなたと出会いました


にこ「とっとと解散しなさい!!」ビシッ


それは、とてもいい出会いじゃなかったけどね…。クスッ


普段はあまり難しいことを考えない穂乃果にとって、これは最大の問題かもしれない。


っていうのも…







答えが見つからないんだもん…




穂乃果「にこちゃぁーーん!」ダキッ


にこ「ちょっ!暑いわよっ!」グイー…


穂乃果「えへへ~♪」


にこ「…ったく、はやく柔軟しなさい!」


穂乃果「じゃあ、にこちゃん、一緒に柔軟しよー!」


にこ「はいはい…。私が先に押してあげるわ」



今日は雲ひとつない晴天。真夏特有の直射日光を浴びながら、今日も屋上で練習する。



穂乃果「いだだだだっ!にこちゃん、もっと優しく…」


にこ「これぐらいがちょうどいいのよ…と。まぁ、これぐらいでいいかしら?じゃあ、次、穂乃果押してくれる?」ストン


穂乃果「オッケー♪」



私の目の前に座っている、小さな先輩は…



にこ「…ん、もう少し強く押してくれる?」ノビー…


穂乃果「…よっ、と」グイッグイッ



誰よりもアイドルとして真面目で…



にこ「…よし、みんなのところに行きましょうか」


穂乃果「うん!」



誰よりも一生懸命で…



海未「ワン!ツー!スリー!フォー!」パン!パン!


にこ「……よっ!…とっ!」



誰よりも本気で…



穂乃果「……っ!?」ステーン!!


にこ「ちょっ!大丈夫?…あ、膝擦りむいてるじゃない!消毒してあげるからそこに座ってなさい!」テキパキ…



とても優しくて…



えへへ、まだまだほかにもあるけど、


私はそんなにこちゃんに…












恋をしてしまいました…










にこ「…これでよし」フゥ…


穂乃果「にこちゃん、ありがとー!」ダキッ


にこ「だあああ!暑いってのっ!」グイッ


恋愛マンガが好きな私は、わりとすぐにこの気持ちの正体がわかってしまった




穂乃果「……」


にこ「…なに?なにかあった?」


穂乃果「…んーん、なんでもない」ニコッ



でも、気づかなければよかった。

恋をしてるって気付いたその日から、にこちゃんのことを意識しちゃって…、なんか辛くって…


あーあ、やっちゃったなぁ…って。








海未「みなさん、少しお話したいことがあるので、これから部室でミーティングをします。」



にこ「…ん?なにかしら…?まぁいいわ、はやく行きましょ?」ニコッ


穂乃果「…うんっ!」ニコッ


せっかくにこちゃんとペアになれたのになぁ…




~部室~



希「…で、話ってなんなん?」


海未「はい。実は…今度、秋葉でライブをすることになりました」


凛「ライブっ!?やったにゃー!!」


花陽「り、凛ちゃん…落ち着いて…」


凛「あ、ごめんにゃ…」シュン…


絵里「…まだ続き、あるでしょ?」


海未「はい。そのライブなんですが、3人で1つのユニットとしての出場をお願いされているんです」


にこ「…つまり、3人ユニットを3つ作って出場するってこと?」


海未「そうですね。しかし、今までは9人で活動していたので…。幸い、キャンセルも可能なようですが…どうしますか?」



絵里「いい経験になっていいんじゃないかしら?…穂乃果はどお?」


穂乃果「…うん、いいと思うよ」


絵里「…っていうことだけど、異議がある人、いる?」



…シーン…



凛「3人かぁ…!なんか新鮮でいいかもね!…あれ?じゃあ、ユニットはどうやって決めるの?」


海未「そうですね…、平等にくじにしましょう。」


凛「じゃあ、凛がくじを作るにゃ!」


花陽「あ、じゃあ私も手伝うよ!」




……数分後



凛「できたにゃー!!」ジャジャーン!


海未「ありがとうごさいます、凛、花陽」


花陽「紙の先に赤、青、緑の色がついてるから、それで3人組を作っていくよ」


絵里「…じゃあ、みんな。引くくじは決めたかしら…?」


穂乃果「オッケーだよ!!」


絵里「ええ、じゃあ…」



「「「せーのっ!!」」バッ!!



真姫「私は青ね」


海未「私は緑色です」


絵里「私も青だわ。よろしくね、真姫♪」


真姫「ええ♪」


穂乃果「穂乃果は赤だよ!」


凛「凛は緑色にゃ!」


希「ウチも緑や!よろしくな、凛ちゃん、海未ちゃん♪」


凛「よろしくにゃ!」


海未「ええ、よろしくお願いします」


にこ「にこはぁ~…」


穂乃果(……!)


にこ「青にこ!!」


穂乃果「…ぁー…」ショボン…


ことり「…穂乃果ちゃん?」


穂乃果「え、なに?」


ことり「なんか、大丈夫?」キョトン


穂乃果「んーなにが…?全然大丈夫だよっ!それより、穂乃果たち同じユニットだね♪花陽ちゃん、ことりちゃん、よろしくね!」


ことり「うんっ♪」


花陽「はいっ!」



絵里「…じゃあ、各ユニットに別れてミーティングね。…決めることは、ユニット名と曲をどうするか」



真姫「まぁ、歌詞さえあれば、作曲は私のほうでやるわ」



絵里「ありがとう、真姫。…じゃあ、ミューズのミーティングは解散!」








~穂むら~



穂乃果「よーし!ミーティングだよ!」


ことり「じぁあ…まずはリーダーを決めよう!」


穂乃果「…みんながリーダーじゃだめかなぁ…?」


花陽「ダメですよっ!アイドルグループにおいて、リーダーの存在は絶対なんですっ!」ダンッ!!


穂乃果「は、花陽ちゃん、落ち着いて…」


ことり「…リーダーは穂乃果ちゃんでいいんじゃないかなぁ?」


花陽「…そうですね!私は賛成です!」


穂乃果「…えぇ!?」


花陽「穂乃果ちゃんはミューズとしてもリーダーだし♪」


ことり「うんうん♪はい、穂乃果ちゃんに決定♪」


穂乃果「うえぇ~…」


ことり「…じゃあ、つぎ!ユニット名!」


穂乃果「えっ!本当に穂乃果がリーダーでいいの?」


ことり「うん!」


穂乃果「…わかった!リーダーがんばる!」


ことり「おぉー!!ありがとう、穂乃果ちゃん♪」


花陽「改めてリーダー決まったけど…、ユニット名どうしよう…」


穂乃果「うーん…。あっ!ほのことぱなはどおっ!?」ドヤァ!


花陽「なんかにこりんぱなみたいでちょっと…」アハハ…



穂乃果「ええー…」ガーン


ことり「……」


花陽「…ことりちゃん?なんかアイデアある?」


ことり「…うん、ここにいるみんなってフワフワしてて、ピンクが似合いそうだなぁ…て思って」


花陽「言われてみれば…そうかも…」


穂乃果「…ピンクかぁ」


穂乃果(にこちゃんのイメージカラーだ…)



ことり「それで、ピンクっていったら春っぽいなぁ~って」


花陽「うんうんっ!」


ことり「だから、ユニット名はPrintempsなんてどうかな?」


穂乃果「ぷらんたん…?」


ことり「うん!フランス語で春って意味なんだ♪響もかわいいし♪」


穂乃果「…うんうん!!それいいよ!すっごくいい!!」


花陽「花陽もいいと思う!!」


穂乃果「じゃあ、ユニット名はPrintempsにけってーい!!」


ことり「わーい♪」パチパチ


穂乃果「じゃあ、次は…曲だね」


ことり「…うーん、作詞はちょっと…」


花陽「え、ことりちゃんの詩、すごく好きだよ?」


ことり「ありがとう♪でも、今回はミューズの衣装だけじゃなくてPrintemps用の衣装も作ろうかな…て」


花陽「…あ、そっか。衣装も必要だもんね。…Printemps用の衣装は私も手伝うよ!」ニコッ


ことり「わぁー、ありがとう♪」


穂乃果「うーん…。穂乃果はお裁縫苦手だし…。じゃあ、穂乃果が作詞するね!」


ことり「え、いいの?」


穂乃果「もちろん!二人は衣装お願いね♪」ニコッ


ことり「うんっ♪」


花陽「頑張ります♪」


穂乃果「じゃあ、ミーティングはここまででいっか♪じゃあ、解散で♪」



ことり「うん、またね♪」


花陽「おじゃましましたぁ♪」



……バタン



穂乃果(…作詞かぁ…)







~翌朝~





穂乃果(う~ん…思いつかない…)アセアセ


海未「穂乃果?どうしました?珍しく難しい顔をしてますよ?」クスリ


穂乃果「もぉ!珍しくってなにさ!…ちょっと作詞してて…」


海未「作詞ですか…?」


穂乃果「うん…。あ、海未ちゃん!作詞のこつ、教えて!」


海未「こつ…ですか?」


穂乃果「うん、教えて!ミューズのポエマー海未ちゃん!!」ドドン!!


海未「…おこりますよ?」ギロッ


穂乃果「じょ、じょうだんだよ…」


海未「…まあいいでしょう。まず、作詞にこつはありませんよ」


穂乃果「え、ないの?」


海未「はい。やり方ですが、私はいきなり詩を書くのではなく、思い付いた単語だけメモしていきますね」



穂乃果「ふーん…?」


海未「それと、強いて言うなら、作詞のこつは、今の気持ち、感情、伝えたいことを素直に書くことですね」


穂乃果「今の気持ち、感情、伝えたいこと…」


海未「はい。…まぁ、それが難しいんですけどね」クスリ


穂乃果「そっかぁ…。海未ちゃん、ありがとう!穂乃果がんはるよ!」フンスッ


海未「ふふ、頑張って下さいね♪」ニコッ






穂乃果(今の気持ち、感情伝えたいこと…。それを素直に…か…。)







絵里「じゃあ、練習始めましょ」



にこ「穂乃果、柔軟しましょ?」


穂乃果「……」


にこ「穂乃果?」


穂乃果「……」


にこ「…ほのか!」


穂乃果「うわわっ!?にこちゃん!?」ビクッ!!


にこ「まったく…どうしたのよ?」


穂乃果「ちょっと作詞してて…」ドキドキ…


にこ「…そう。まぁ、できる限りにこも力になってあげるわよ?」


穂乃果「えへへ、ありがとう…」ドキドキ…





ーにこちゃんは優しい…





にこ「あれ、顔赤いけど、大丈夫?」


穂乃果「う、うん!大丈夫!」ドキドキ…





ー私は単語から書いていきますよ



海未ちゃんのいった通り、まずパッと浮かんだ単語を書いていった


まず始めに…「恋」


昨日の夜、少女漫画を読んだからかな…?



そして、次に…「切ない」


昨日読んだ少女漫画はちっとも切なくないんだけどなぁ…?


そして、次に…


次に…





「にこちゃん」




意地っ張りなにこちゃん…

頼れるにこちゃん…

優しいにこちゃん…



そのあと、次々と出てくる言葉はにこちゃんのことだらけ




ああ、なんで切ないって言葉が出たのかわかった



私が、叶わない恋をしてるからか…



にこ「そういえば、この前転んでたけど、あれから大丈夫?」


穂乃果「あ、うん!大丈夫!」


にこ「そう…。腰を痛めたりなんかしたら大変だからね!あんたはもう少し気を付けなさいよね…!」ビシッ!



穂乃果「えへへ…ごめんね…」ドキドキ…




にこちゃんは、優しい…


優しすぎる…


その優しさがつらい…


ダメなのに、どんどん好きになっちゃう…


この気持ちを閉じ込める、心のふたが開く寸前だよ…?


だから…にこちゃん…




ー優しくしないでよ、もう…



……嘘



ああ…


ー心が折れそうだよ…




穂乃果「……」



にこ「まったく…今日はやけに静かね…?また作詞?」


穂乃果「…うん。海未ちゃんに相談したら単語から~って言われて…。」


にこ「それで?どんな単語が出たの?」


穂乃果「……恋…かな。ほら!穂乃果、少女漫画好きだし!」


にこ「…なるほど。まぁ、どんどん私に相談しなさい♪穂乃果は大切な仲間なんだから…ね?」



穂乃果「…うん」ズキッ…




仲間…


本来はそれでいい、それでいいはず…


なのに、私はそれ以上を求めちゃう…



海未「…じゃあ、あとはユニット練習しましょう!」



にこ「はいはーい。じゃあ、穂乃果、頑張りなさいよ」ナデナデ…



穂乃果「う、うん…//」




にこちゃんは、いつでもそばにいる


でも、それは穂乃果だけじゃない


みんなのそばにいる…



だから、にこちゃんは…


ーいつでもそばにいるんだけど…



仲間として、そばにいるだけで…



ー友達、それだけで…



頭を撫でるのも、仲間としてで…



気軽にじゃれ合うのも仲間としてで…



……はぁ…、にこちゃんは…


ーどこまで無意識なの…?



もう、耐えられない…



そっと、そっと泣きたくなる…






ー素直に書くこと…




あ、今ならいい歌詞が書けそう…



にこちゃんにとっては仲間


穂乃果にとっては片思いの相手



このアンバランスな関係を綴ればいいんだ…






ことり「…なにしよっかぁ…?」


穂乃果「あー…、ちょっといい歌詞が書けそうだから、こっちに集中してもいい?」


ことり「ええっ!?はやいね!!…じゃあ、ことりたちは衣装の作業しよっか♪」


花陽「うんっ♪穂乃果ちゃん、頑張ってね!」


穂乃果「ありがとう♪そっちも衣装、お願いね♪」


ことり「うんっ!」






素直に…今の気持ちを…


今の感情を…


そして…伝えたいことを…




穂乃果「……」カキカキ…




次から次へと言葉が浮かんでくる




「……」カキカキ…




にこちゃんに伝えられない辛さを…




「……グスッ…」カキカキ…




にこちゃんに伝えたいことを…




「……グスッ…ヒック…」カキカキ…




にこちゃんが大好きなことを…




「……」カタン…




ルーズリーフに書き綴った。



今の私が詰まったそれは…




所々、悲しい水玉模様がついている



もう一度読み直して、穂乃果はまた…





「……ヒック…グスッ……っ!」ボタボタ…




水玉模様をつけたんだ





穂乃果「にこちゃん…好き…」








ー唇からこぼれ落ちた…好き…











『UNBALANCED LOVE』





~音楽室~



真姫「……」フム…




……ガチャ!




にこ「真姫ちゃん!作詞できたにこ!」ダッ



真姫「…うん、そこに置いといて」フム…



にこ「名付けて、『にこぷり☆女子道』だよっ♪にこの可愛さがぎゅーっと詰まった…」



真姫「……」フムフム…



にこ「…ちょっと真姫ちゃん?」


真姫「んー?」フム…


にこ「聞いてるのー?」



真姫「聞いてないわ」シラー


にこ「…ぬわーんですってぇ!?まったく、BiBiの曲の歌詞を考えたのに…。って、さっきから何を熱心に読んでるの?」チラッ



真姫「…これ?Printempsの歌詞よ」


にこ「Printemps…?ああ、穂乃果たちのところね。たしか、穂乃果が作詞してるらしいわね」


真姫「…で、これが穂乃果が書いた歌詞なのよ」ピラッ



にこ「『UNBALANCED LOVE』?」フム…



真姫「何て言うか…穂乃果らしくないってところね」


にこ「……」



真姫「あ、そういえば職員室に行かなきゃ…。にこちゃん、まだ音楽室にいる?」


にこ「うん、いるよ」


真姫「了解。職員室に行ってくるわ」ガチャ


にこ「…うん」




にこ(…穂乃果らしくない。こんな、失恋系を書くなんて…。…ん?


涙のあと…かしら?失恋でもしたのかしら?…ってか、好きなひと、いたのね…)チクッ…



にこ「……?」モヤモヤ…



にこ(なに、今の痛み…?それに、なんかモヤモヤするし…。体調でも悪いのかしら…)チラッ




ー伝えたくて こぼれ落ちた


唇から I love you… ー




にこ「……」



にこ(…こんな詩、書けるのね。それだけ、穂乃果にとって大切で、大好きな人がいる…っ!)ズキッ…!!



にこ「…あれ、なんで…」ポロポロ…



にこ(涙が…止まらない…)ポロポロ…















にこ「あ、なんだ…。にこ、穂乃果のことが…好きなんだ…」ポロポロ…




……ガラ!!



真姫「…にこちゃん?」



にこ「うえぇ!?ま、真姫ちゃん…」ポロポロ…



真姫「ちょ、なんで泣いてんのよ…?」


にこ「…いやー、穂乃果の歌詞に感動しちゃって… 」ヘヘ…



真姫「……」ギュッ…


にこ「…真姫ちゃん?」



真姫「…たまには、私に相談してもいいのよ?まぁ、頼りないかもしれないけど…。ほら…仲間…でしょ?」クルクル…



にこ「…まきぢゃん…」グスッ…


真姫「…で?どうしたのよ?」クルクル…


にこ「…実は、穂乃果に好きなひとがいるって思うと辛くて…グスッ」



真姫「……それって…まさか…」



にこ「…うん。穂乃果のことが好きかも…」


真姫「…そう。まぁ、応援してるわ。なにか私にできることあったら言ってちょうだいね」クルクル…


にこ「……うん、ありがとう」ギュッ…













~ライブ当日~



ア,レ,レー?トモダーチダヨーネー?


ワーワー!!キャーー!!ンミチャー!!リンチャーン!!ノンターン!!


海未「ジャーン!ありがとー!では、次にBiBiが新曲を発表します♪」


オーーーー!!!



にこ(結局、にこぷりはボツ…。かわりに、絵里が作詞したんだけど…)



絵里「ガンバラネーバネーバネバギブアプ♪」チカァ!


真姫(ナニコレイミワカンナイ!!)



にこ(…まぁ、楽しいからいいけど)



ナーナナナーナナーリタイナー!! ジャンッ!!



フゥー!!マキチャーン!!ニコチャーン!!エリチャーン!!イミワカンナイ!!w



絵里「フゥー!みんなぁ!ありがとー!!…では、次にPrintempsが新曲を発表しまーす!!」チカァ!!!


にこ(テンション高いなぁ…)フゥ…




穂乃果「みなさん!こんにちは!Printempsです!」



ワーーーー!!! キャーー!!



穂乃果「これから、発表する新曲は『UNBALANCED LOVE』です!聞いてください…」チラッ


にこ(…!)ドキッ!!




……コーコロガー オレーソーオヨー…… チャン…



グスッ…ウオオオ…セツネェ…グスッ…



穂乃果「…ありがとうございました!」チラッ


にこ「…グスッ…?」



穂乃果(にこちゃん……)グスッ…





真姫「……ん?」




真姫(…これって…もしかして…両思い…?)





~翌日~



花陽「ああああああぁぁぁーー!!」ダンッ!


絵里「え、は、花陽?どうしたのよ?」


花陽「昨日のライブ、ものすっっごく評判がよかったみたいで…!!見てくださいこれ!!」バッ!!


絵里「なになに…?『BiBiの曲、すごく元気をもらいました!』、『リリホワのあ・れ・れー?がすごくかわいかった!』、『プランタンの曲、すごく切なくて…泣いちゃいました!』…へー、すごいわね…」フムフム…



海未「そうなんですよ。それで、12月1日にある冬のライブにも、またユニット別でライブをしてください…と来ているのですが…」



絵里「けっこう評判がよかったみたいだし…。そうね、やりましょうか♪」



穂乃果「……うん!やろう!」



海未「では、取り敢えず、まだ冬のライブまで時間があるので、しばらくはミューズとしての練習をしましょう」





……ワン!ツー!スリー!フォー! スコシオクレテマスヨ!!




海未「……ふぅ、今日はここまでにしましょう」



穂乃果「うへぇー、ちかれたぁー…」ゴクゴク…



にこ「あの…ほのか?」


穂乃果「…ん?あ、にこちゃん…」トクン…



にこ「このあと、時間あったら最近できた喫茶店に行かない?」ドキドキ…



穂乃果「え?穂乃果は大丈夫だけど…にこちゃんは大丈夫なの?」



にこ「ええ。今日はマ…お母さんが早く帰ってくるし…」


穂乃果「そっか!じゃあ、他のみんなも誘っとくね!」ダッ!



にこ「!ほ、穂乃果!!」ガシッ



穂乃果「え、にこちゃん…?//」ドキドキ…



にこ「今日は…穂乃果と二人で行きたいのよ…」ドキドキ…



穂乃果「……うん、わかった…」ドキン…



にこ「じゃ、またあとで…」







もしかして…



期待して、いいのかな…?ドキドキ…






真姫「にこちゃーん!!」



にこ「ん?」クルッ



真姫「少しBiBiで話し合いたいことがあるから音楽室に来てー!」



にこ「えー…。んー…わかった、今いく!」



にこ「穂乃果、ちょっと待っててくれる?」コソコソ…



穂乃果「うん、頑張ってね♪」ニコッ



にこ「…っ!」ドキッ!!



真姫「……じゃあ、先行ってるわよ?」スタスタ…



にこ「あーん!待ってよぉ!」タッタッタッ…




穂乃果「…ふぅー…」


穂乃果(何してよっかなぁ…)









~音楽室~



にこ「…で?話し合いってなによ?」



真姫「まぁ、冬のライブについてね。この前は結局エリーが作詞することになったし…」


絵里「…ふっ」ドヤチカァ!!




真姫(イミワカンナイけどね)


にこ(あのイミワカンナイやつね…)



真姫「…で、今回は私は作曲があるし、ちゃんとやってくれるならにこちゃんに任せたいなって…」



にこ「ちゃんとってなによ!いいわ、任せなさい!すんばらしい詞を書いてきてあげるわ!!」ドドン!!



真姫「まぁ、まだ時間はたくさんある

し…。ゆっくり考えてね」



にこ「もう考えはあるわ!名付けて『にこにーにこちゃん!』よ!!」ドヤァ



真姫「きもちわるい…」クルクル…



にこ「ぬゎんですってぇー!!」ドタバタ



絵里「まぁ、万が一のときは私が書くわよ?」



にこまき「それは却下」



絵里「……チカァ…」グスン…



真姫「まぁ…遅くても11月の半ばまでね。にこちゃん、お願いね?」



にこ「りょーかい♪じゃあ、このあと用事あるからもう行くわね」ガラッ



真姫「はいはい、またね」フリフリ…



真姫(にこちゃん…がんばれ…)













…ガラッ



にこ「おまたせ、ほの……あれ?」



穂乃果「……クゥー…」zzz…



にこ「……寝てるし……っ!」トクン…



にこ(まただ…このドキドキ…。穂乃果…)



穂乃果「…ンー……スゥ…」zzz…



にこ「…熟睡…ね…」ドキドキ…



にこ(…改めてみると、ほんとに睫毛長いわね…。肌も綺麗で…。かわいい…。)



穂乃果「…クゥー…」zzz…



にこ「……ほのか…」スッ…


にこ(少しぐらいなら…キスしてもバレない…はず…。ドキドキ…




2㎝……あと1㎝……穂乃果…)ドキドキ…




穂乃果「……にこちゃぁん…ニヘヘ…」zzz…




にこ「っ!!?!」バッ!!



穂乃果「……クゥー…」zzz…



にこ「……フゥ―…」ドキドキ



にこ(…って、私は…後輩になんてことをしようと…)ドキドキ…



穂乃果「……クゥー…」zzz…



にこ「……私、最低ね…。本でも読もうかしら…」ドキドキ…







……ガチャ!!



にこ「っ!!?!」ビクゥ!!



海未「…あ、にこですか」


にこ「え、あ、海未!」フゥー…




海未「まだ残っていたのですね…」チラッ



にこ「あー…、穂乃果と喫茶店に行こうとしてたんだけど…ね」クスリ



海未「あー、そういうことですか」ヤレヤレ…



にこ「…あ、それより海未!歌詞の書き方教えて!!」



海未「…ふふ、穂乃果と似てますね♪」



にこ「えっ!?…って、まぁ、それはいいのよ!はやく教えなさいよ!」ウガー!!



海未「まぁ、穂乃果にも言ったので、穂乃果に聞いてください」



にこ「えぇー!おーしーえーてーよー!ミューズのラブアローポエマー海未!ドォーン♪」ニヤニヤ…



海未「なっ!?なんでそれを…//」カァー…



にこ「さぁね♪さぁ、教えなさい!」ズイッ



海未「…はぁ、仕方ないですね…」カクカクシカジカ…



にこ(今の私が、まともに穂乃果に聞けるわけないじゃない…)



海未「…まぁ、つまり素直に書くのが一番ってことです」



にこ「わかったわ、ありがとう」



海未「いえいえ。では、先に失礼しますね」ガチャ



にこ(素直…ねぇ…)



穂乃果「…うぅーん……はっ!?」ガバッ!!



にこ「うわぁ!?…あ、おはよう…?」




穂乃果「…あーよく寝たぁ…ってあああぁぁ!?凄く時間が経ってるぅ!?」



にこ「あ、もうそんな時間か…。じゃあ、喫茶店はまた今度の方がいいかもね…」



穂乃果「うわわ…ほんとにごめんね!!」ドゲザァ…



にこ「いいわよべつに…。て、穂乃果のことを待たせたにこも悪いしね…。」



穂乃果「うーん…。あ、じゃあ!少しだけ寄り道しようよっ!!」ババン!!



にこ「え、寄り道…?まぁ、別にいいけど…」



穂乃果「よしっ!じゃあ決まりだねっ!!にこちゃん!はやくいっくよー!!」グイグイ…



にこ「ちょっ、ちょっと!引っ張らないでよ!うわあぁぁぁ…」ダダダダダ…










私はきっと…


穂乃果のこういう強引な所に惹かれたのかもね…





音ノ木にミューズができたのも


私が入部するきっかけになったのも



全部、この強引さのおかげ…





穂乃果「あははっ!はやくはやく~♪」グイグイ



にこ「だあああ!速いっての…!」ドキドキ…




私の腕から伝わる穂乃果の暖かさが…



心地よくて



彼女のことが好きなんだなって再認識する




本当に穂乃果は、



ー『太陽』って言葉が似合ってるー















穂乃果「ふぅー…ついたぁ!!」ジャーン!!



にこ「…ハァ…ハァ…どこよここ…」フゥー…



穂乃果「穂乃果のおうちの近くにある小さな裏山だよ!」



にこ「ああ、どうりで見覚えのある道があると思ったら…」



穂乃果「まぁまぁ♪…それより、ここからの景色、見てみてよ」



にこ「……え?」クルッ



穂乃果「……そろそろ時間かな…」



にこ「…時間って……あ…」フワァ…!!




穂乃果「…にこちゃんに、この景色を見てほしかったんだ…。海未ちゃんもことりちゃんも知らない…穂乃果のお気に入りの場所…」






…夕日が沈みかけようとしている



赤く染まった雲の隙間から


オレンジ色の光が周りを包み込む…



音ノ木という町が



優しいオレンジ色に染まった瞬間だった





にこ「……きれい…」




その一言に尽きる




しかし、オレンジ色と対照的な…




穂乃果「…にこちゃん」ジッ…




水色の真剣な瞳が…




にこ「……」クルッ




一番印象的だった







穂乃果「…これから言うことは、にこちゃんにとって迷惑かもしれない…、嫌な思いをさせるかもしれない…。それでも、にこちゃんに伝えたいことがあるの…。聞いてくれますか?」ジッ…




その水色の瞳は…



私の赤い瞳を放さない




にこ「……」コクリ




穂乃果「……」スゥ…


























穂乃果「にこちゃんのことが好きです。一人の女性として好きです。…穂乃果と、付き合ってくれませんか…?」ジッ…





…耳を疑った



大好きな彼女に告白されたことに…





にこ「……」



穂乃果「……」ジッ…




水色の瞳は

まだ私を放さない…




いや、違う…




にこ「…私も穂乃果のことが好き。…だから、私からもお願い…。













私と付き合ってください…♪」ニコッ!!




ずっと、その水色の瞳から



解放されないんだろう…




穂乃果「……うそっ!?ほんとっ!?やったーー!!」ピョンピョン



にこ「…ちょっ、うるさいわねぇ…//」テレテレ…





夕日がさらに傾いていき



辺りはオレンジ色の光を失った





穂乃果「……にこちゃん…」スッ…



にこ「……穂乃果…」




ただ私だけ…




穂乃果「……だいすき」



にこ「……私だって…すき。穂乃果がすき」



















……チュッ






心は穂乃果色に…



オレンジ色に満たされた




ー8月25日の夜の話でした…















~翌日~




……ガラッ



穂乃果「おっはよー!…て、にこちゃんだけ?」



にこ「そ、そうよ…悪い…?」ドキドキ…



穂乃果「い、いや別に…」ドキドキ…




ほのにこ(…気まずい)



穂乃果「…あ、ねぇねぇ!毎月25日、どっかデートにいこうよっ!」



にこ「…え?なんで?」



穂乃果「ほら!穂乃果たちにとっては25日が記念日でしょ!…もしかして、忘れちゃったのぉ!?」



にこ「なっ!?忘れるわけないじゃない!」ダンッ!!



穂乃果「じょ、冗談だよ…」アセアセ…



にこ「…わかったわ。25日、絶対にデートに行くこと!いいわね!」ビシィ



穂乃果「イエッサー!!」ビシィ!!



ほのにこ「……ふふ♪」






……ガラッ



海未「おはようございます」スタスタ…




ほのにこ「……っ!!」バッ!!




にこ「お、おはよう、海未」アセアセ…



海未「…?」




……ガラッ



ほのにこ「…!」グルッ



真姫「おはよ」



穂乃果「あ、真姫ちゃんおはよう!」アセアセ…



にこ「うん、おはよおはよ…!」アセアセ…



真姫「……?…あぁ、なるほど…」スタスタ…



にこ「な、なによ…」アセアセ…




真姫「…おめでと♪」ヒソヒソ…



にこ「うぇ!?…あ、ありがと…」ゴニョゴニョ…






海未「あ、今日は大事なお知らせがあるので、はやくみんなを呼んでくれませんか?」



真姫「じゃあ、私は凛と花陽に連絡するわ」ポチポチ…



にこ「じゃあ、私は絵理と希に…」ポチポチ



穂乃果「じゃあ、ことりちゃんは被服室にいるだろうし…いってくる!」ダッ








~数分後~




海未「…全員揃いましたね?」キョロキョロ…



絵理「ええ。…それで、大事な話って?」



海未「…10月10日に、ライブが入りました!」ドドン!!



希「それは、ミューズとしての?」



海未「はい!…しかも、それだけじゃありません!」



希「…え?何かあるん?」



海未「実はですね…。ライブの後に握手会を主催することになったんです!」



花陽「あ、握手会…っ!?ファンにとっては好きなアイドルと握手できるっていう一大イベントっ!!…しかし、一方でアイドルにとっては人気さが躊躇に現れてしまう…緊張感溢れるイベントっ!!それを私たちが主催なんて…!アアアアアァァァァァ!!?!」ドンドンッ!!バタバタッ!!



真姫「ちょ、落ち着きなさいよ…」アセアセ…



凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃー♪」



海未「……フゥー…」ヤレヤレ…



にこ「握手会…かぁ…」




にこ(…嫌だな…。どうせ……!いやいやいや、弱気になっちゃダメ!にこはアイドルになるんでしょ!堂々としてなさい…っ!)フルフル…



穂乃果「……?」チラッ



穂乃果(…にこちゃん…どうしたんだろう?)



海未「とりあえず、そのライブに向けて、少し練習をハードにします」



穂乃果「ええぇぇー…」



海未「……穂乃果?」ニッコリ…



穂乃果「ひぃっ!?…ぅぅ…わかったよぅ…」ガックシ…



海未「では、これから練習をするので、準備してくださいね」



「「「はい!」」」






……………

………




~約1か月後~


ー9月25日




にこ「……」



穂乃果「…にこちゃぁーん!!」ダッダッ…



にこ「…!おっそいわよっ!!」プンプン



穂乃果「ごめんごめん…ハァ…ハァ…なんか楽しみでなかなか眠れなくて…」エヘヘ…



にこ(…かわいい//)キュン…



にこ「…ったく…で?どこいく?」



穂乃果「んー…。この前、にこちゃんが言ってた喫茶店に行きたい!」


にこ「あー、そういえばまだ行ってなかったわね…。わかったわ、じゃあ、そこに行きましょうか?」スッ…


穂乃果「……!うんっ!」ギュッ!!




……テクテク…



にこ「…あ、ここよ」ユビサシ



穂乃果「わぁ…かわいいお店だね♪」



にこ「まぁ、とりあえず入りましょ」ガラッ



イラッシャイマセー!!

コチラ,メニューニナリマス!!



にこ「…うーん…どれにしようかしら…」


穂乃果「…あっ!穂乃果これがいい!」ビシッ



にこ「んー?ああ、苺のショートケーキね…。すみませーん!」



ハーイ,イマイキマース!!



穂乃果「え?にこちゃんもう決まったの?」


にこ「ええ。…あ、苺のショートケーキ2つください」


カシコマリマシター!!



穂乃果「あ、にこちゃんもそれにするんだ!」



にこ「…だって、穂乃果と同じものが食べたかったし…//」


穂乃果「…え…と……ぁぅ…//」カァー…



穂乃果(これは反則だよぉ…//)



ほのにこ「……//」ドキドキ…





オマタセシマシター!!



ほのにこ「…っ!」ドキィ!!



ゴユックリドーゾー



にこ「…さ、さぁ!食べましょ!」


穂乃果「う、うん!」パクッ!!



……モグモグモグ…



穂乃果(ど、ドキドキし過ぎて味がわからないよぉ…//)ドキドキ…



にこ「…美味しいわね♪」



穂乃果「う、うん!」アセアセ…



にこ「…そういえば、これからどこいく?」モグモグ…



穂乃果「んー…町をブラブラ?」モグモグモグ…



にこ「…まぁ、そうゆうのも悪くないわね。あ!じゃあ、アイドルショップによってもいい?」モグモグモグ…カタン



穂乃果「あ、いいね!じゃあアイドルショップにいこう!」モグモグモグ…カタン



にこ「じゃあ、食べ終わったことだし…行きましょうか♪」ニコッ!!


穂乃果「うんっ!」ニコッ!!







~アイドルショップ~



穂乃果「わぁー…。ミューズのグッズ、増えてきたね…」キョロキョロ



にこ「そ、そうね…」シミジミ…



穂乃果「…あ!この写真…」


にこ「…んー?」チラッ


穂乃果「まだ3人の頃の写真だぁ…。なんでこんな写真あるんだろ…?」


にこ「ほら、インターネットに動画を投稿してたじゃない。たぶん、そっからだと思うわよ?」



穂乃果「あーなるほどね…。いやー懐かしいなぁ…。この時、穂乃果がスクールアイドルやるっ!…て言ったらさぁ、海未ちゃんが…カクカクシカジカ…で、ことりちゃんがさぁ……」カクカクシカジカ…



にこ「……ふーん…」モヤモヤ…



たまに、不安になる…。


穂乃果のことを

まだあまり理解していないんじゃないかって…



幼馴染みの二人


海未やことりに負けてることが



なにより悔しかった…




穂乃果「…にこちゃん?どうしたの、ぼーっとして…」


にこ「…別になんでもないわよ」プイ



穂乃果「……?あ、この写真のにこちゃん、すっごくかわいい!!」



にこ「え、どれどれ?」チラッ



穂乃果「…ね!すっごくかわいい!!」



にこ「…そ、そうね…銀河ナンバー1アイドルなんだから、当然よっ♪」



穂乃果「このにこちゃん買おっかな~?穂乃果はにこちゃんのファン1号だからね!」フンスッ



にこ「…ばっかねぇ…」



穂乃果「えぇー…?」



にこ「ファンじゃなくて…恋人…でしょ?//」カァー…



穂乃果「にこちゃん……っ!!」パァー!!



にこ「そ、それに!そんな写真買うんだったら…あれ、やりましょ?」チラッ


穂乃果「あれ…?」チラッ


にこ「あれなら、ツーショットよ?それに、いい思い出になると思わない?」



穂乃果「そうだね!やろう、にこちゃん!」ダッ



にこ「だから走らなくても…!もう!速いわよー…!」ダッ






~ゲームセンター~




穂乃果「なんか久しぶりだなぁ…!」



にこ「あれでダンス対決とかもしたわね」クスリ



穂乃果「うん!…でも、今はそれじゃなくて…」チラッ



にこ「じゃあ、撮りましょうか…」



にこ(…友達と二人でやるの、初めてなんて言えないわ…)






オカネヲ イレテネ!!




穂乃果「このプリでいい?」



にこ「え、ええ…」



穂乃果「あ、フレームとか明るさとか、どれがいい?」



にこ「ま、任せるわ!」



穂乃果「おっけー!」ポチポチ…




にこ(…慣れてるわね…)





トルヨーー!!



穂乃果「にこちゃん!ポーズポーズ!」



にこ「え!?…あ、に、にっこにっこにー!」



3…2…1………カシャッ


3…2…1………カシャッ



……




にこ「……フゥー…」



穂乃果「あ!できたよ♪」ホイッ



にこ「あ、ありがと」チラッ



にこ(…初めての…穂乃果とのツーショット…)ニヤニヤ…



穂乃果「もう遅いし…そろそろ帰る?」



にこ「…あ!あとあの小物屋さんに行きたいわ」



穂乃果「ん?いいよー♪」



……テクテク…




にこ(えぇ…と…あ!あった)ササッ!



216エンニ ナリマース


アリガトーゴザイマシター!



穂乃果「あ!にこちゃん!もう会計すんだの?」



にこ「ええ」



穂乃果「…じゃあ、かえ……あ!」



にこ「……?」



穂乃果「この時間だし!あそこいこ!」



にこ「!うん、行こっか!」






~裏山~



にこ「…いつみても綺麗ね…」



穂乃果「へへーん!自慢の場所です!」フンスッ



にこ「…そうだ!これ、穂乃果にプレゼント!」ヒョイ



穂乃果「…ロケット?」



にこ「ふっふーん♪開けてみなさい♪」



穂乃果「…わぁ!今日撮ったプリ!」



にこ「さっきロケット買って、即席で作ったのよ♪」フフーン



穂乃果「…すごい…ありがとう!…あ、でも穂乃果からは何もないや…」ショボン


にこ「別にいいわよ、穂乃果が喜んでくれたら、それでいいの♪」ニコッ!



穂乃果「…じゃあ、穂乃果からはこれをあげる…」ズイッ



にこ「ちょっ、穂乃果…?//」グイツ



穂乃果「…にこちゃん、動かないで…」スッ…



にこ「あ、穂乃果…んっ…//」チュ



穂乃果「…えへへ、穂乃果をプレゼント♪」



にこ「あ、ありがと…//」カァー…



穂乃果「じゃあ、帰ろっ♪」サッ



にこ「…はいはい//」ギュッ




あれから、ずっと手を繋いで帰った



付き合ってからの、初めてのデート…




でも…



まさか、ライブの後に穂乃果と大喧嘩するなんて…





にこ「♪」





思ってもいなかった…



















~ライブ当日~





ワーワー!! キャーー!!! カワイイーーー!!!






穂乃果「夏の香りORANGE SMILE!!」



海未「静かなBLUE SER♪」


海未(ブルーシートじゃありませんよ?)



ことり「白い羽よ は~ばたけ~♪」パタパタ




カワイイーーー!!! パタパタ~ ブルーシートw





花陽「若葉萌ゆる 緑の町♪」



花陽(なんで私は町なんだろ…?)






凛「み♪まも♪る YELLOW STAR♪ 」


凛(エロスターじゃないからね!)




真姫「照らす情熱 SUNSHINE RED!」


真姫(サンシャインレッド…かっこいい…♪)




ヨロシクヨロシク シッマショーー!!! イエーイ!!!




にこ「桃の花が ゆ~れるこ~ろの♪」



希「な♪ぞか♪け PURPLE EAY♪」


希(…意味わからん。紫の目ってなんや。…真姫ちゃんやん!)ウガー!!



絵理「AQUABLUEへと溶~けるスノ~♪」


絵理(…の、希どうしたのかしら…?)



ピッタンコ~ ハ ドレダ! ジャン!!




穂乃果「ハァ…ハァ…ありがとうございました!!」



ワーーー!! colorfulvoice サイコーー!!



穂乃果「このあとの握手会のほうもよろしくね♪…では!ライブはこれで以上となります!」




………







海未「ほら、穂乃果!はやく準備してください!」



穂乃果「うへぇー…」




にこ「……」



絵理「…にこ?どうかした?」



にこ「うぇ!?いや、疲れちゃったにこ~」



絵理「今日はハードだったものねぇ…。はやく準備するのよ」



にこ「了解♪……」



にこ(また…あの頃の…醜い私になりませんように…)タッタッタ…










穂乃果「いつもありがとうございま~す♪」アクシュ



にこ「にっこにっこにー!いつもあり

がとにこ♪」



にこ(大丈夫、大丈夫…、にこにもたくさんのファンが来てるよ!)





……………

………




海未「…では、握手会にきた人の集計を発表しますね。」トントン…



みんな「……」ゴクリ…



絵理「まぁ、どんな結果であろうと、それを糧にして…。今後に活かしましょ」



にこ「……」ドキドキ…




海未「…では、まず一番多かったのは…」



みんな「多かったのは……?」ドキドキ…


にこ(……そんなの…分かりきってる…)























海未「…穂乃果の612人です!」



みんな「おおー!」パチパチ~



にこ「……」ギリッ…









……なんで?



にこの方が…

本気でアイドルを目指してるのに…




また…結局これよ…


彼女の人を惹き付ける力に





醜く嫉妬してる私がいる…





…………サイテイだ…





穂乃果を愛する白い気持ちと…


穂乃果に嫉妬する黒い気持ちと…





その2つの気持ちが渦巻いて…





にこ「……っ!!」ダッ!!





にこはその場から逃げた





穂乃果「にこちゃん!?」ダッ!!




海未「え!ちょっ…!…ガシッ!……?」クル



真姫「…今は…二人にさせてあげるべきよ…」















にこ「……ハァ……ハァ…」ダッダッ…




穂乃果「にこちゃん!どうしたの!!」ダッダッ…



にこ「穂乃果!?…追いかけてこないで!」ダッダッ…



穂乃果「そんなことできないよっ!!」




にこ「……ハァ…ハァ…」ピタッ…



穂乃果「……にこちゃん…」ハァ…ハァ…



にこ「……しょ…」ボソッ



穂乃果「え?」




にこ「あんた、バカでしょ!!普通追いかける!?私は一人になりたいの!!ほっといてよ!!!」



穂乃果「……追いかけるよ」



にこ「……なんで…」



穂乃果「にこちゃんが好きだから」




……ずるい。



穂乃果はなんでも持ってるからずるい




友達も


アイドルとしての力ももってて


ファンも多くて…



にこが欲しいもの

全部、全部持ってるから…






にこと釣り合うはずがない…







にこ「…私は…穂乃果みたいに純粋じゃないの…。私は…私は…」グッ…



穂乃果「…に、にこ…ちゃん…?」




我慢して…我慢しろ…私…











…………プツン…










にこ「…ずるいのよ!穂乃果は…にこに無いもの全部持ってて!!握手会だってそう!にこの方がアイドルになりたいのに…っ!なんで…グス…アイドルに対して本気なのに…ウッ…グス…あんたの方が…っ!!」ポロポロ…



穂乃果「……」



にこ「…もう、別れましょ?にこはこんなやつなのよ…。好きな人にもこうやって…醜く嫉妬する…最低な人よ…っ!」ダッ!!



穂乃果「あ……にこちゃん…っ!」





……これでいい…



これでいいのよ…









バイバイ


にこの恋人、穂乃果…





















それから…



穂乃果と、あまり話さなくなった






穂乃果「…いっちばーー…あ、にこちゃん…」



にこ「あら、おはよう」



穂乃果「うん、おはよ…」オズオズ…



ほのにこ「……」




穂乃果とは、


あくまで一人の仲間として接した












こんな日常が1ヶ月以上過ぎたある日の夜…



ー10月24日の夜…




少しはやい

真っ白な雪が降った…







にこ(…もう冬になるのね…)ハァ…




明日は…25日…



穂乃果は、どう思っているのかしら…?





プルルル…プルルル…



にこ(!ほの……あ、真姫ちゃん?)ガチャ




真姫「あ、えっと…西木野です!」ドキドキ…



にこ「…真姫ちゃん?これ、ケータイよ?」クスリ



真姫「あ…そっか…」アセアセ…



にこ(真姫ちゃんが電話なんて珍しいわね…)



にこ「…で?何の用?」



真姫「…明日、穂乃果とどうするのよ」



にこ「…!ドキリ!!……なんで真姫が知ってるのよ?」



真姫「そりゃ、穂乃果から色々相談されたからよ」



にこ「……え?」



真姫「…告白するかしないか、にこちゃんは穂乃果のことどう思っているのか、デートはどうしよう…とかね」クスリ



にこ(…そうだったのね…)



真姫「だから…あの子、すごく楽しみにしてたのよ?…25日を」



にこ「……」



真姫「…別れた理由もきいたわ…。それでも、穂乃果はまだ、にこちゃんのことが好きみたいよ」



にこ「…!」



真姫「…まぁ、その様子じゃ、にこちゃんも穂乃果のこと、好きなんでしょ?…電話するなりして、明日、会う約束とかでもしたらどう?」



にこ「……考えとくわ」



真姫「……そう。…雪、降ってるわね」



にこ「……そうね」チラッ



真姫「ふふっ♪二ヶ月もはやいけど、サンタさんが来そうな気がするわ」クスクス…



にこ「…ププ…なにそれ♪イミワカンナイ」クスクス



真姫「ちょっ!…私の口癖トラナイデッ!」




にこ「ごめんにこ♪…じゃあ、そろそろ切るわね」



真姫「ええ…。じゃあ、また明日」ガチャ




にこ「……」フゥー…



なんとなく、外を眺めた




白い雪と、白く輝く星が


真っ暗な闇の中でさ迷っている



それはまるで…



あのときと、今の


にこの心みたいだね…




ー星を指先でなぞりながら


ふとそんなことを思った











この日、サンタさんが来ることも



穂乃果に電話することもなかった…









……チュンチュン…




にこ「…んーーっ…」ノビー…




ー10月25日



昨日の雪がまだ降っている




にこ(……出掛けようかしら…)スクッ




なんで出掛けようなんて思ったのか…


わからない


ただ、なんとなくだった





にこ(…アイドルショップにでも行こう)



ココア「あれ、お姉さま?お出掛け?」



にこ「うん。ママの言うことを聞いて、大人しくしてるのよ?」



ココア「はーい!」タタタ…




にこ(…さて、行きましょうか)スタスタ…








~アイドルショップ~



にこ(…あ、新しいの売ってる…)スッ…




もう穂乃果のお気に入りの写真は無くなっていた



でも、かわりに…



私のお気に入りの写真ができた




にこ(…この穂乃果、かわいい…)




…穂乃果が、好き



真姫が言った通りよ



自分からフッたくせにね…






にこ(……)サッ…



写真は買わなかった



にこ(……)パカッ



このロケットの写真と比べると…



どれも劣ってみえる






…ちょっと、ゲーセンに行こうかしら














にこ(このプリ機で撮ったなぁ…)




……スタスタスタ



にこ「…!!」クルッ!!



女子高生A「……?」



にこ「……あ…」



女子高生B「あれ?知り合い?…ってあぁ!ミューズのにこちゃん!?」



にこ「…!!違いますっ!」ダッ!!



女子高生B「あ!ちょっ…。あーあ、行っちゃった…」








にこ「……ハァ…ハァ…」



…私はばかだ



穂乃果の足音かと思った…



来るはず無いのに…




でも…




にこ「……」キョロキョロ…



いるはずもないのに…



人混みのなか、


穂乃果を探してしまうのは


なんで…?




にこ「……ばか」



そう漏らした言葉は



雪と共に溶けていった…






にこ「……」フゥー…



一人だけの孤独なショッピング



隣に穂乃果がいればな…なんて…


寄り添って歩きたいな…なんて…



「今日は会いたい」って言えばよかったな…なんて…



ためらって…戸惑って…意地張って…




…ばかね。




どうやらこの気持ちは、



にこを臆病にさせたみたいね…






にこ「……」ハァ…



日が沈んできたわね…



にこ「……あっそうだ…」クルッ




ー裏山に行こうかな…



……なんて。



ただ、なんとなくだった




穂乃果に会えるかもしれない…



……なんて。




淡い予感がしたの…



















~裏山~



にこ「……ハァ…」



結論からいうと…


穂乃果はいなかった




私の淡い予感ははずれたわけね




でも、目の前にある風景は




あの頃のように美しくて…



虚しくなる。





そういえば…


ことりも海未も知らない場所って言ってたわね…




なんかまるで…




穂乃果とにこの、秘密の場所みたい




まぁ、それももう…










………ハァ…ハァ……タッタッタ…










もう終わったことかも…








………ハァ……ハァ…っ!!タッタッタ…









しれない…けど…ね…?…ん?









「ハァ…ハァ…っ!!にこちゃん!!」タッタッタ…





穂乃果が私に向かって





穂乃果「にこちゃん!!にこちゃん!!」ダダダ…





駆けてくる…





にこ「…穂乃果」




穂乃果「…ハァ…ハァ…」ピタッ…











ー私の予感が当たった








穂乃果「…やっぱり…やっぱり、無理だよっ!!にこちゃんと別れるなんて出来ないよ!!お願い…穂乃果、なんでもするから…グスッ…別れようなんて…言わないでっ…グスッ…!」ポロポロ…







…穂乃果を傷つけてしまったことと、




にこ「……っ!」ダキッ



穂乃果「に、にこちゃん…?」



穂乃果がこんなににこのことを…




にこ「…ごめんね、穂乃果…っ!」ポロポロ…



穂乃果「全然気にしてないよ…♪」ナデナデ





まだ好きでいてくれたことが


何より嬉しかった。






その日、裏山で見た景色は



あの日、裏山で見た景色とは少し違う






穂乃果「…ウェグ…ウグッ…よかっ…たぁ…ヒック…」ポロポロ…



にこ「ごめんね…ごめんね…グスッ…」ポロポロ…




ぼやけていて、歪んでいて





まるで水のなかのような景色






それはきっと


穂乃果もおんなじなんだろうなって…















…真姫ちゃん


サンタさん、来たわよ


2ヶ月はやいけど……ね♪














ー冬がくれた予感 きっと来る君が



ーそんな冬の予感 恋は愛を呼ぶ









その後、仲直りしたにこ達は



寄り添って帰っていった…。








ー10月25日、仲直りしたお話…















~音楽室~






真姫「……」フムフム…





……ガラッ!!




にこ「真姫ちゃんやっほー!」




真姫「ええ…」ピラ




にこ「…それはなんの歌詞?」ピョコッ



真姫「ん?これ?…こっちがPrintempsので、これがリリホワのよ」スッ…



にこ「…ふーん?」チラッ




にこ(…『あ・の・ね・が・ん・ば・れ!』と…プッ…なにこれw…『ぷわぷわーお』って…っ!)クスクス…




真姫「ふふ…♪こっちの方が、明るくて元気な穂乃果らしいわね♪」




にこ「え!また穂乃果が作詞したの?」



真姫「うーん…。ほんとは、花陽がやる予定だったんだけど…。なんか、急に穂乃果が歌詞を思い浮かべたらしくっ…てね。…まぁ、いいことでもあったんでしょうね?」チラッ




にこ「うぇえ!?」ビクゥ!!



真姫「はぁ…二人とも、顔に出すぎよ」



にこ「…にこぉ…」




真姫「…それで?にこちゃんも歌詞できたの?」




にこ「もっちろんにこっ!名付けて、にこにーにこちゃん!!」ババン!!




真姫「はいはいボツボツ」フー…




にこ「じょ、冗談よ…。これよ、これ」サッ!




真姫「ちょっ!?…もうっ!乱暴に渡さないでよっ!…えっと…なになに…?」チラッ…




にこ「…あ、ああ!にこ、用事あるから変えるにこ!」ダッ!!




真姫「…慌ただしいわね…。えっと…。『冬がくれた予感』?…まったく、メンドウなひと」クスッ





真姫(…すっごく…いい歌詞…。…ん?最後の2文だけ……。ふふ♪ここはにこちゃんのソロにしてあげましょ♪)
















…そして、冬のライブ…





結論からいうとね…



大成功だったんだ!




「冬がくれた予感……きっと来る君が……


そんな冬の予感……恋は愛を呼ぶ……」




個人的にはやっぱり…



にこちゃんのラップが印象的だったなぁ






えへへ…


なんか懐かしいなぁ…♪



そのあとも、ラブライブで優勝して!



卒業式も無事に終えて!



1年後、穂乃果も卒業式して!




そして…












「…ふふ♪懐かしいわねぇ」シミジミ……




穂乃果「穂乃果も同じこと考えてたんだぁ♪」




「まぁ、久しぶりにアルバムをみるのも悪くないわね…」ペラ





穂乃果「はぁー…。もうにこちゃんにであって10年も経ったんだねぇ…」シミジミ…





にこ「……ふふ、そうね♪」ペラ…







あれから10年と少しがたった今も




にこちゃんと付き合っています♪





にこ「…ああっ!?もう仕事の時間!穂乃果、行ってくるわね!」




穂乃果「あ、ちょっと待って!」グイッ




にこ「な、なに…ムグゥ…っ!//」チュ




穂乃果「えへへ♪いってらっしゃい♪」フリフリ




にこ「はいはい、いってきまーす」テレテレ…





今でも、このようにラブラブです♪



…なんちって♪






にこちゃんは、アイドルにはなれなかったけど、ファッション誌を作る人?になったんだ♪




もうツインテールのにこちゃんになかなか会えないのは少し寂しいけど…


今の髪の毛をおろした大人っぽいにこちゃんも大好きです♪





今、穂乃果は…





ーさいっっこうに幸せですっ!!!








穂乃果「……って、あぁあっ!?穂乃果も買い物に行かないとっ!?」




……ガチャッ!!




穂乃果「………わぁ……」












今年も綺麗に…




桃の花が揺れてるなぁ…






























~end~






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2016-04-06 16:01:05

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2015-09-07 22:38:03

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2015-10-20 21:25:06

このSSへのコメント

3件コメントされています

1: えみりー 2015-09-07 09:36:03 ID: W76JDkFf

ほのにこss書いて下さりありがとうございます!!私は、穂乃果ちゃんが大好きなので穂乃果ちゃん視点ですごく嬉しいです♪続きも楽しみにしています(๐^╰╯^๐)♬
あの失礼でなければ、文系か理系か教えてください!あと、どこに住んでいますか??

2: PaRu 2015-09-07 10:02:31 ID: MKVQ92ca

いえいえ♪
あ、穂乃果ちゃん推しなんですね♪穂乃果ちゃんの天真爛漫な性格、とてもかわいいですよね(o^-^o)

えーっと、質問の方ですね♪
私は理系ですよ(o^-^o)
それと、埼玉県に住んでます♪これ以上は言えません♪笑
今日は文化祭の振替休日なので、また更新しますね♪

今後もよろしくお願いします♪

3: えみりー 2015-09-07 10:12:35 ID: W76JDkFf

私も理系で埼玉県に住んでいます!
あと、私は明日が文化祭の振替休日です!!すごく似ていてビックリですw
こちらこそよろしくお願いします(^^)


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