少しやる気のない提督
提督と艦娘の日常や非日常を書いていこうと思います、初めてなんです許してください何でもしません
処女作、初投稿なんで至らない所もたくさんあるだろうけど、まぁ多めに見るか、文句言ってくれればいいと思います、次の投稿はもう少し地の文を多めにしたいな((((((((((
「陽向、君には鎮守府の立て直しをしてもらいたい」
「は?」
唐突に告げられた事に俺は間抜けな声を出した。
先程、自室でぐうたら過ごしていたら、放送が掛かり名指しで呼び出された。サボっていたのがバレたのか、もしくはまた何かしでかしてしまったのか、面倒くさい、と思いつつも重い腰を上げ、司令室に赴いたら、鎮守府への招待状を貰ったのだ。
「元帥……?何かの間違いでは無いのでしょうか、、、」
敬語は苦手だ、ましてやこの爺さんに使うとなると相当ぎこちなくなる。
「今は誰もいない、お前の敬語など聞きたくもないわ、普通に話していいぞ。」
エスパーかよ怖いからやめてくれ、まぁ使わなくていいならそれに越したことはないけど。
「じゃあ楽にさせてもらうぞ、本来は少佐から鎮守府の司令官になれるというのはいくら俺でも知ってるぞ、とうとうボケたか?」
俺の階級は少尉だ、少尉の提督なんて聞いたことがない。 まぁこの爺さんに拾われてからずっと海軍に居候?してるから大体の事は分かる、ヒキニートなめるなよ?
「お前が少尉なのは昇級司令をことごとくお前が蹴るからだ、本来ならお前はもうワシの補佐の仕事を任せても良い程なんだぞ?それほどの逸材が館内で仕事もせずウロウロさせてると流石のワシにも幹部のヤツらに非難されるからの、だからお主には風見鎮守府の立て直しを仕事として命じる。」
「風見鎮守府?」
風見鎮守府といえば最近、最高年齢のおっさん、どちらかと言うとおじいさんが退役したところだったよな、おじいちゃん提督……ふふふなんか可愛い。
「で?任期は?」
「ずっと、永遠、フォーエバー☆」
このクソジジィ早くくたばらないかなぁ、お家帰りたい、家はここしかないけど。
「いやちょっと待って、そもそもこんなクズに1鎮守府を任せること自体問題だ、その上、俺は友達もいない故異性経験など全くもってない、艦娘を相手にゲロ吐き散らす可能性だってあるわけだぞ、そこんとこどうするよ?」
「気合☆」
この腐れ爺は俺が直々に手を下すしかないようだ。
そもそもの話、俺はクズである、海軍内でも相当嫌われているだろうし、そんな奴に友達などいるはずない、1人いるけど。まぁそいつは俺以上のクズだから問題ないです。 閑話休題、ただ体が丈夫で少し刀が使えるということと、多少口が上手いだけが取得なわけだが、、、取得か?取得だよな、うん。まぁただ仕事がしたくない言い訳に過ぎないのだが、仕事したくない。
「まぁそういう訳だから。今暇な奴なんてお前くらいしかいないし。」
「うっそだろそんなに忙しいのかよ知らなかった、もしケツ蹴っぱくられて泣いて帰ってきたら慰めてくれな。その程度で済めばいいが。」
最悪、前任に比べて俺がクズすぎるからといて、扱いがとても粗末なものになるかもしれない。ひえぇぇぇぇ怖い。まぁ久々与えられた仕事だ、給料分の仕事はしようじゃないか、仕事?仕事したくないなぁ。
「そう言えば、艦娘はどうなってるんだ?」
「今回は異例だからな、特別に前提督の艦娘達をそのまま引き継ぐことになっている、不都合はあるか?」
「いや、問題ない、楽ができるに越したことはないからな。」
そんな所に行って、いきなり提督が変わったと言って、納得してくれるのだろうか。まぁ成り行きに任せるしかないか。
「出発は明日と今日、どっちがいい?」
「明日でお願いします」
今日とか鬼畜かよ、さりげなくダブルバインドに引っかかった気がするがまぁ良しとしよう。
「それでは、健闘を祈る、まぁお前は死なないじゃろうけどな。」
「いや、俺も死ぬ時は死ぬからな?不死身じゃないからな?」
「くだらない話は終わりにしよう、明日の支度をし、出発まで待機、復唱!」
「ふぅ……、私、陰無少尉は、自室に戻り、支度をして待機。……この最後だけ真面目にやってればいいみたいな風潮やめない?」
「終わりよければすべていいはずだ、明日は送っていってやる、頑張ってくれ。」
「まぁぼちぼちな。」
さて、部屋に戻って準備か、まるで遠足みたいだな、遠足だったら良かったのに。まぁそんなことも言ってられないか、さっさと支度して、、、寝よう!
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「出発の時間か、腹をくくってそろそろ行くか。」
爺さんは、鎮守府行きの船を用意していたようだ、てっきり爺さんが送ってくれるのかと思ったが、腐っても元帥だ、そんな暇はないか。
「着きました、風見鎮守府ですよ。それでは、健闘を祈ります。」
「ああ、こんな場所まですまないな、助かった。」
元帥に使いっぱしられる気持ちはよくわかるぞ、うん、俺も船の免許取ろうかな、楽しそう。にしても、、、
「ここが風見鎮守府か、艦娘と関わるのなんてごめんだ、なるべく無接触に徹するべきだな。」
と、独り言を漏らしながら歩いていると、何やら門の前に艦娘が1人立っていた。
「提督、おはようございます、これからよろしくお願いします、執務室に案内しますね。」
「助かる、えーっと……大淀。」
確かこの艦娘は大淀だったはずだ。
「いえいえ、しばらく任務が無かったので大分暇でしたから、ちょうど良かったですよ、こちらです。」
この知的オーラ凄まじい感じ、如何にもできる女って感じだな。いや怖い。
「ここが執務室です、中に長門さんがいますよ。」
長門か……、長門と言うと、なんか、鎮守府代表って感じだよな。
とか考えつつも執務室に手をかける
「よく来たな、戦艦長門だ。」
「本日より配属した陰無日向だ、以後よろしく頼む。」
はぁ、自分で聞いても硬っ苦しい喋り方だわ、やめだやめ、普通に喋ろう。
「ああ、まずこれからの予定だな、提督の着任を知らせるため、1度ここにいる艦娘を全員集めて外に集合させよう。」
「あー、いいわそれ、めんどくさいから無しで。」
「「は?」」
え、ちょっと二人共そんな顔しないでよ、特に大淀さん、その目やめて?怖いからマジで。
「ちょっとそれ取ってくれ。」
俺の指差した方向に二人が向く。
「これですか?何に使うんですか?」
不満がありそうな声で質問してくるけど、ちゃんと取ってくれるところ律儀だよね、将来損しそう。話を戻そう、今俺が大淀にとってもらったのは館内放送用のマイクだ。
『あー、あー、今日からお前らの司令官になる陰無日向だ、よろしく。』
と、まぁ無難に、無難に?自己紹介を終えた。
「な、提督?本当にそれだけしかないのか?」
「え?あぁ、そうだな、じゃあ、」
『仕事したくないです。』
「「……」」
「(おい、大淀、元帥からは優秀な提督が着任すると聞いていたんだが、何かの間違いか?)」
「(た、確かそのはずですが……何らかの手違いがあったのかもしれません、1度大本営に連絡してみましょうか…?)」
「おいそこ、聞こえてるぞ、俺は優秀なんかじゃねぇ、ただ元帥にそろそろ働けと言われたから仕方なく働きに出てきたヒキニートだ、そこんとこ忘れないように。」
ドヤ顔で決める。まぁ間違ったことは言ってない、事実だよな。
「あと一つ聞いていいか?ここの最初期艦は誰だ?」
「えーっと、、、確か漣さんだったと思いますよ」
「おし、暫くの間秘書艦は漣に任せる、長門は休んでていいぞ、ついでに漣を呼んできてくれ。」
「了解した、何かあったらまた呼んでくれ。」
「それでは、私も失礼しますね。」
「おう、お疲れさん」
ふたりが退出したのを見計らって取り敢えず荷物を片付けてみる。PC、テレビゲーム、替えの軍服、ジャージ、寝巻、お菓子、手紙、……手紙?入れた覚えのない手紙を手に取り読んでみる。
『やっFo〜!!日向くん元気ぃぃぃ???俺はお前がやっと鎮守府についたと聞いてもう禿げるほどに嬉
「あっこれ見ちゃダメなやつだ」
こいつはあれだ、奴からだ、決してこれ以上目を通してはならない。
「放送が入った時からやばそうな人だとは思ってましたが…初手から謎の独り言とはこれはまた強烈そうですねぇ……」
「あー、漣か、」
あれれ〜???この子ノックとかしない子なのかなぁ〜?気づいてたからいいんだけども。
「陰無日向だ、これからよろしく、それよりだ、この鎮守府の概ねの生活状況、資材の残量、仕事がサボれそうな場所、それと、今までやってきた仕事の内容を教えて欲しい。」
質問の合間にさり気なく聞いていくスタイル、ふふふ、我ながら完璧な作戦だ。
「サボる気満々ですね……、まぁこれからよろしくお願いしますご主人様!えぇっと……、生活状況は特に申し分はないと思います、強いていえば床板が抜けそうなところが少々、、資材残量はボーキサイトを除いて良好、仕事の内容は主に書類整理…ですかね?」
おかしい……一瞬で看破されてしまった、しかも答えてくれなかった。
「あー、だいたい分かった、しばらく秘書艦を任せたいと思うんだが…、問題ないか?」
「全然問題ないですよ!ご主人様の仕事ぶり、しっかり見せてもらいましょうかね!」
人選間違ったかなぁぁぁぁ???まぁいいか、腹を括ったわけだし、仕事はぼちぼちこなしていこう。
暇がある時にどんどん投下してきます
期待
期待
期待
漣は存外に手強いぞw