やはり彼女達の恋愛観はまちがっている。
初投稿です。誤字脱字等あるとは思いますが、お読み頂ければ幸いです。
安価式に挑戦しようと思いましたが、慣れないことは、分かりませんでした。
本作は短めになる予定ですが、皆様のご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願いします。
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比企谷八幡(以下、八幡と表記します)「……やはり、家に帰るまでの道程は
心が晴れやかだ。(まず、家に帰れば小町がいるしな。そう、小町がいる)」
キィーー、カチャン、スタスタ……
奉仕部の活動が終わり、自宅前で自転車に鍵を掛け、玄関前まで辿り着くと
日常的に行われる習慣がなせる技か、愛する妹が颯爽と目に飛び込んでくる。
ガチャ……ドタドタドタ……
比企谷小町(以下、小町と表記します)「お兄ちゃん、お帰り〜。今日も早いね!
部活どうだった? 小町は、お兄ちゃんの学校生活が気になるのです。」
帰宅と同時に出迎えにくる小町は、お兄ちゃん的にポイントカンストしてる。
常々疑問に思う。なぜ我が国、日本は兄妹間の結婚がNGなのか。
この際、将来は政治家になって、法律を捻じ曲げることも厭わない。
八幡「おう、ただいま。や、特に依頼も何もなくてな、そのまま直帰。」
小町「お兄ちゃん……雪ノ下さんとか遊びに誘わなかったの?」
八幡「ん? 雪ノ下をか? 別段予定もない。それより、家でだらだらするわ。」
小町「え〜、勿体ないなぁ……ちょっと、小町的にポイント低いよ!」
八幡「家で過ごす時間も必要だ。何より一人だと余裕が持てるだろ?」
小町「それって、誰かといる時は落ち着きがないってことだよね……あ、そうだ。
お兄ちゃんが帰ってくる前に、玄関前に業者さんが来てて、荷物届いてたよ!
中身は見てないから、安心してね! お兄ちゃんのプライベートを守る。
小町的にポイント高い! 」ドヤッ!
ん? どっかに宅配頼んだか? ま、今はいいか。
八幡「ああ、ポイント高いな。あとで確認しとくわ、ありがとな。」
わしゃわしゃ……そうやって、自然に小町の頭を撫でていた。
小町「ーー……あっ、小町、もう子供じゃないよ! ご、ご飯作るから。後で
リビングに降りて来てね。(……お兄ちゃん、小町的にポイント高すぎるよ)」ドキッ
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ガサガサ……
さて……小町とのやり取りを終えて玄関に届いてた、届け人不明の郵送物。
部屋で開封している真っ最中、時計のようなものが中身を覗かせていた。
八幡「なんだこれ、ただの腕時計かよ……頼んだ記憶ねーな。説明書っと。」
八幡「……愛情度計測機?」
説明書の冒頭には、そう記載されており、その先を読み進めて
いくに連れ、にわかには信じがたい内容と手順が書かれていた。
一見、何の変哲もない時計ですが、時計をしている利き手を貴方が
気になる異性に向けて、時計のスイッチを押すだけで貴方への好感度……
愛情度を数値化して、確認出来る機能を搭載!! これで貴方に脈のある
異性が丸分かり! 安心して告白にチャレンジ出来ます! ……etc
八幡「……最後まで読んじまった。いや、しかし、別に気になる相手か……
戸塚がどう思ってるかは、気になる……が、その前に真偽の確認が必要だ。」
正直、なぜこの時計が届いたか、現時点で検討もつかない。が、物は試しだ。
戸塚との関係は気になる。しょうがない。自身に暗示を掛けるように
逸る好奇心を抑えながら、まずは小町のいるリビングに向かった。
八幡「(小町は、リビングか。TVを見てる最中……)お〜い、小町。今いいか?」
小町「え? な〜に、お兄ちゃん! ……? こっちに手向けてどうしたの?」
八幡「いや、ちょっとな……(さて、どうだ?)」ピピピッ……
※愛情度計測機能の数値化後の目安一覧
0……貴方の人生破滅を願われているレベル。出会わなければよかった……。
1〜15……最低限の接触とやり取り以外は興味、関心がない。
心底嫌われている状態。もしくは、存在を認知されずにいるレベル。
16〜30……嫌悪感はあるが、コミュニケーションは取れないこともない
状態。今後の進展は余程のことがない限り、活路は乏しく道は険しい。
31〜49……顔見知り、知り合い程度の付き合い。この先は貴方の
頑張り次第で脱却可能。友達に馴れる芽がようやく出始めたレベル。
50〜60……挨拶は日常的に交わせる、会話に話題を切り出せば
ある程度は続くが、友達付き合いは可もなく不可もない平行線の状態。
61〜70……同性に限れば、自宅にも誘われる。立場は確立出来ている状態。
気になる異性も貴方に気づき、日常的に会話しているレベル。
71〜80……学校生活が毎日楽しいと感じられる状態。
気になる異性も貴方に会って、話すことが楽しみになっている。
貴方のことが好きかどうかは、まだ確信が持てないレベル。
81〜90……ここまでこれば気になる異性も貴方と
両想いであることは間違いないでしょう。おめでとう御座います!
91〜98……貴方のことを常に考えて、行動を起こしていることでしょう。
好きで好きでたまらない、気持ちを抑えられない状態。祝福申し上げます。
99!?……貴方に対する独占欲の塊です。何でも貴方の言うこと全てを
従順に付き従うレベルです。ですが、諸刃の……これより先は貴方次第です。
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ピッ「77」
八幡「(千葉県民=シスコン=QED)! 俺も、小町と話すだけで、楽しいぞ!」
小町「え!? お、お兄ちゃん、突然どしたの? 小町も悪いとは思ってないよ。
でも、次はムード選んでね! えへへ、小町的にポイント高い!」ドキドキ……
八幡「おう。小町は、いつだって高いぜ。じゃ、お兄ちゃんは先に寝るな。」
小町「うん! お兄ちゃん、お休み!」
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朝起床して腕時計を確認後、半信半疑で小町に使用した
結果、あの反応と数値を見るに本物なのは、ほぼ間違いない。
結論に達して満足した俺は、学校で戸塚と戸塚や戸塚に使ってみるか。
ーーと、現実には起こり得ない妄想を膨ませ、腕時計に期待を募らせる。
しかし、意気揚々と通学路を走行中の八幡に、不穏な影が忍び寄っていた。
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ブーーン…… 車が近いのか、後方を振り返ると黒塗りの車両が接近している。
そのため、面倒だが一旦、端に寄せ自転車を降りた後、押して歩くことにした。
その道横を通過しようとして、黒塗りの車両が動作を止めた。キーーッ! ガーーッ
助手席側の窓ガラスが下がり、顔を覗かせたのは、知る人ぞ知る、魔王の申し子。
雪ノ下陽乃(以下、陽乃と表記します)「お、比企谷君、おはよ!朝早く会うなんて
珍しいね!良ければ、学校まで送ってくよ。丁度、聞きたかったこともあるし。」
八幡「お、おはよう御座います。でも俺、自転車あるんで。時間的に大丈夫です。」
陽乃「……ん〜、じゃー後で送り届けるけど。あ、別に心配しなくてもいいよ?
それに、余裕ありそうだし。車で一緒に行こう、ね?」ニコッ
うっ、その笑顔は反則だろ……! 断る要素がない今は、素直に従うのが吉か。
矢継ぎ早に雪ノ下さんに捲し立てられ、なし崩しにそのまま乗車していた。
八幡「は、はい。雪ノ下さんがよければ、お願いします。」
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陽乃「〜〜? あれ? 比企谷君、時計なんてしてたの?」チラッ
八幡「〜〜ああ、その。時間の意識付けって大切だと思って買ったんです。」
それまでの話題は、主に雪ノ下さんの妹で、俺が所属している奉仕部の
部長、雪ノ下雪乃(以下、雪乃と表記します)の近状報告など適当に
相槌を打って、会話を繋げていたところ、突然自分の話題になった。
陽乃「へぇ〜、時間は有限だからね〜! いいと思うよ? 似合ってるじゃん。」
八幡「そうっすか? どもっす。(ん? そうか。ただの時計じゃなかったし
雪ノ下さん……にも、試してみるか? たぶん、チャンスは……今しかない)」
ピピピッー
陽乃「ん、どうしたの? トイレ行きたくなった?」ススッ……
乗車した後部座席に、隣合わせで座っているため小町の時と違いスイッチを
押すだけで時計が動作したようだった。さて……雪ノ下さんは、どうだ?
ピッ「91」 八幡「」ピキッ
一瞬、金縛りにでも見舞われたかのような、錯覚を起こした。
不思議と身体が硬直し、同時に思考も停止状態に陥ってしまう。
陽乃「ね、気分悪い? 車酔いしちゃったかな……。」ズイッ
いつの間にか、寄り添うように雪ノ下さんは、俺に身体を預けようとした。
八幡「!! あっ! あの、大丈夫ですから! すいません! 失礼します。」サッ!
バタンッ! タッタッタッ……
陽乃「あっ……!」
丁度、学校の校門前のタイミングで、車を降りることが出来た。
柔らかかったな……ーーって違う! まさか……
雪ノ下さんが、俺のことを? 壊れてるな、これ……。っと、急ごう!
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タッタッタッ! ドンッ! ドサッ……
……と、慌てて踵を返し雪ノ下さんから逃れたのはいい。が、自分でも
周りが見えなかったのか、校舎に奔走している際、誰かと衝突してしまった。
???「痛った〜い。ちょっとぉ、だれですかぁ?? ……あ!」
八幡「げっ……一色。すまん、大丈夫か? 大丈夫そうだな。
念のために、保健室行っといた方がいいぞ。気をつけてな!」
ガシッ!
一色いろは(以下、いろはと表記します)「せ、先輩! 待って下さいよ!
色々言いたいですけど!早いですって!! ちょっと、逃げないで下さい!」
その後、雪ノ下さんに送って貰ったお陰か、時間に多少余裕がある俺は一色と
今は、誰もいない生徒会室に二人で、さっきの事柄を話し合うことになった。
いろは「……ここなら、誰も来ませんからね。勘違いしないで下さい。
二人きりで何かあるなんてことは、ないです。無理です、ごめんなさい。」
八幡「……お、おう。落ち着いたか? 周り見えんくて、すまん。」
いろは「しょうがないですね、先輩は! いいですよ。その代わりーー」
ーーあ、なんかこいつの今から言いたいことが、予想出来るな。
八幡「勉強、手伝いでも何でも」いろは「! 週末、先輩とデートでも!?」パアァ
前言撤回。一色の発言は、予想の斜め上をいった。当日は荷物持ちだろうか……
宣言してしまったものは、しょうがない。少し付き合えば、一色だって冷めるだろ。
八幡「ああ、いいぜ。週末な。ただし、割り勘な。そこは、譲れん。」
いろは「何でもいいですよ! それじゃ、詳細はメールするんで
返して下さいね! (やった! ようやく奥手の先輩が動いてくれた!)」
八幡「分かった。(成り行きではあるが、原因は俺にある。……一色は
俺のことは、どう思ってんだ? あっ、この時計で、本心に聞いてみるか)」
ピピピッ……
いろは「先輩、また週末よろしくお願いしますね! 鍵閉めますよ。」ニコニコ
ピッ!「85」
八幡「え、何これは……ま、まぁでも、一色も最近生徒会長になってから
気分が高まってるし、機能が誤作動起こしたのか。元々、あいつは葉山狙ーー」
キーン、コーン、カーンコーン! 思ったより話してたか! 間に合うかーー
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ーー結論、間に合わなかった。
平塚先生には、口頭で厳重注意。安堵も束の間、その矢先に二つ席を
離れた椅子に座っている、川なんとかさんに、睨まれるし。睨まれたし。
その後、昼休憩のタイミングで思わぬ事態が発生した。そう、俺にとって。
八幡「(いつもんとこ、行くか……)」ガタッ
三浦優美子(以下、三浦と表記します)「ヒキオ! アンタ今暇なん? 」
八幡「ん? あ、え、三浦? なんか用か? (おーい。葉山、どこいった……?)」
三浦「隼人らは、今日昼に部活の会議があるって、いなくてさ。結衣は
雪ノ下と会う約束あるって、どっか行ったんよ。んで、ヒキオにね。」
八幡「あー、それで俺んところ? や、別にいいけど。話せることないぞ?」
三浦「あーしと、ご飯食べればいいよ。ヒキオに、んなの求めてないし!」
八幡「はは……」
この誰彼構わずに、顔見知り程度の知人に意思疎通を交わす、恐るべしリア充。
八幡「〜〜! 〜〜? 」ピピピッー 三浦「〜〜? 〜〜! 」ピッ。
三浦との昼食中、平然と会話が続いていることに、俺自身が驚いた。
ま、話題提供は三浦が主導なので、当たり前ではある。
三浦「ヒキオって、目閉じれば顔は悪くないし、いつも目元隠せばいいじゃん!」
八幡「今更だろ。もう受け入れてるわ。三浦こそ、見てくれの容姿は
綺麗なのにな。乱暴な言葉遣いは、それこそ勿体無いと思うぞ。」
三浦「え? あ、あーしが綺麗なんて当たり前だし! からかってんの? 」
八幡「や、思ったこと言っただけだ。雪ノ下に通ずるものを感じてな。」
三浦「ふーん……ヒキオの癖して、あーしに生意気だよ。」
八幡「お、おう。……そ、そろそろ休憩終わるし、教室戻ろうぜ。」
三浦「そだね。たまに誘ってやるし。ヒキオも、そん時は空けときな。」
三浦との会話の最中に、一応測っといた。ただ、その数値が小町の一件以来
確信が持てなかった。しかし、俺と彼女らの関係を見つめ直すには充分だ。
「68」
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やはり彼女達の恋愛観はまちがっている。
皆様の感想、ご指摘、アドバイスについて。誠にありがとう御座います。
早速、参考にさせていただき反映しました。
いずれ、続編を投稿致しますので、またその際には、本作を宜しくお願いします。
まだ終わりじゃないですよね?
折角面白いのでもっと書いてほしいです!!
まあまあ良いと思います。無理せず書いて下さい。
期待してます
いろはすの名前はいろはです
とりあえず取り急ぎ
楽しみにしてるので、お願いします^ ^
※以降、〇〇と表記します。ってのが余計かなぁと
あと八幡は自転車通学だったからそこらへんがモヤっとする
ゆっくりでもいいので、完結させてください
完結期待してます‼︎
あれ?まだ途中だよな?
お前の人生に誰も期待しないように
この屑作にも期待しない
続きも見たいかな
(よう○いウォッチみたいwww )