2018-03-04 00:04:08 更新

概要

突然死した息子提督の跡を継ぎ、お母さん提督が艦娘たちの哀しみを分かち合い
奮闘する話です。初投稿なので慣れないところもありますが、何卒よろしくお願いします。


前書き

お母さん提督

突然死した息子の跡を継ぎ、岩川基地で指揮を執る事になった。
料理も上手で、若い頃は絶対キレイだったんだろうなぁ感が漂うレディー。

加賀

息子提督の秘書艦。お母さん提督に変わったが、引き継ぎで秘書艦をやる事になった。息子提督とは信頼関係にあった。
お母さん提督を献身的に支える心優しき
クーデレ。



息子提督の初期艦。息子提督の一番の理解者だった。息子提督が亡くなった時は哀しさから立ち上がれず、途方に暮れていた。
そんな中、お母さん提督に出会い、少しずつ元気を取り戻す。お母さん提督曰く
『ウチの子になる⁇』とのこと。笑


それはあまりにも突然すぎる訃報でした


滅多に電話が掛かってこない鎮守府の女性の方から電話が掛かってきたので、少し不安になったんです。


そして受話器を取ったら

『○○中尉の秘書、加賀と申します…

上司の○○中尉が今晩、突然死でお亡くなりになりました…取り急ぎ、お知らせすべく、お電話致しました…一旦、御令息様のご遺体は鎮守府でお預かりします…ッー、グスッ、何かありましたら岩川基地の電話はx x x...にご連絡ください』


この電話が全ての始まりでした。



私は、奈落の底へと突き落とされたような地獄を“また”味わったのですね…


もう7年前のことです、深海凄艦との戦いで旦那が戦死しました。

その当時は『艦娘』という技術がなく、海軍が開発した艦艇で突進するという作戦が一般的でした。しかし、撃沈させた深海凄艦は指で数えられる程度の数、多くの戦死者を出しました。

旦那の遺体は深い海の底に眠っており、

私と当時13歳の一人息子を残して逝ってしまいました。


私はシングルマザーとして、一人息子を

育てることを決意しました。それを息子も分かっていたのか、海軍の提督になるために猛勉強をしていました。

提督は優秀な人材であれば、16歳から職務を遂行することが可能なので息子は 『お父さんの仇をとる』と言って、3年後の試験に向けて頑張っていました。


そして、試験に合格した時は二人で泣いて喜んだりもしました。さらに、艦船型少女通称『艦娘』という新たな戦力を導入された時だったので、艦娘達の指揮を執るという大仕事を担うことになり、だんだん未来が明るくなったと思ったその4年後に息子が突然死するなんて誰が考えたのでしょうか、うなだれる事しか出来ない私を旦那や息子は笑ってくれるのでしょうか、そう考えるとどうしようもなく涙が溢れてしまうんです。


しかし、いつまでも肩を落とす訳にはいきません。翌朝、海軍の方が迎えに来てくださるそうなので、荷物の整理をして明日に備えるとしましょう。



朝日が眩しくて目が覚めました。机に突っ伏して寝てたくらいなので、泣き疲れていたのでしょうか。旦那を失くした時もこんな感じだったのを思い出して、更に空虚感を感じさせました。

ふと、時計に目をやると7時30分になっており、あと1時間後に海軍の方が迎えに来てくれるので、身支度を整え、家族の記念写真をぼんやりと眺めていようと

思いました。やはり、一人息子というのは可愛いもので、この穴が空いた心を埋めてくれるかのように堪らないんです。


窓の方から車のエンジン音が聞こえてきます。私は家族の記念写真を片手にドアを開けました。


ドアを開けると、街中を走っているとは考え難い装甲車が駐車されていました。その中から出てきた女性に私は思わず


息を呑みました。



加賀「おはようございます。この度は

お悔やみ申し上げます。早速です

が、これから軍令部に行き、元帥

に会ってもらいます。どうぞ、

助手席にお掛けください」


この世の中の人とは考え難いほどの美しい女性が今まさに目の前にいます。


↓以降、お母さんを母と表記します。

物語が進んでいくにあたり、母提督

となるのでご了承ください。



もう何分経ったのでしょうか。この女性

全く持って喋らないんです。迎えに来て

くれた時の挨拶の声を聞いた限り、電話を掛けてくれた女性だと思うのですが…

きっと運転に集中されているのか、

はたまた、家族を亡くした私の心中を察してくれているのか、とにかく、余りにも無表情なので気まずい空気が殺風景な

車内に漂います。


加賀「今、話し掛けて欲しいと思ってま

せんか」


母 「ふぇっ⁈ 何で分かったんですか

⁇⁈」


加賀「長く生きていると、表情や動作か

ら思考が読めます」


母 「凄いですね…」


流石、軍で仕事をする人は切れ者です。

こんなに上手い運転をしながら、横に

いる私の表情や動作を見て、更に思考

まで読んでるなんて普通の人間には至難の業のはずです。それに見た目は若いのに『長く生きていると』って言っていたけれど…まさか…


加賀「そう、艦娘です。第一航空戦隊所

属、正規空母の加賀です」


母 「…!やっぱり、ってまた読みまし

たね。本当に凄すぎます」


加賀「私は岩川基地で御令息の秘書艦を

“やっていました”。期待以上の指

揮能力で優秀な提督でした。

なのに…、あっ…ごめんなさい」


母 「いいんですよ、誰だって大切な人

を失ったら取り乱すものです。

私だって昨日と7年前はそうでし

たから…」










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