チート提督と呪われた鎮守府0
この物語はあくまでも素人の二次創作です。
実際のゲームとは関係ありませんが、日本の歴史や軍の組織体制を元にしているものもありますので、現実味のあるところもあると思います。
「」がセリフ、『』がキーワード、()は心の声です。
()は括弧書きです。
まずは1章を試作品として書きました。
評判次第で続きを載せようと思います。
至らぬ所もあると思いますが、まずは読んでください
m(_ _)m。
現代に置いての海軍とは『艦娘』あってのものだ。
艦娘とは、軍艦を人間の少女化したものであり、
必ず各鎮守府に属していなければならない。
何故兵器を人間の、それも少女にしたのか。
それは、機動力と有用性に長け、維持・運営のしやすさを考慮した結果だ。
そして艦娘という存在が出来上がるのと同時に、未知の敵が現れる。それは後に『深海棲艦』と呼ばれるようになり、人類全体の敵として認識された。
深海棲艦は、その発生条件や種類、生態など、何もかもが未知な上に、何度倒しても終わることなく現れ続けた。
その存在に人は恐怖した。軍や政府は艦娘達のみで構成した艦隊を設立し、深海棲艦の対処に当たらせた。
そして、艦娘達を指揮する者を『提督』と呼んだ。
これは、1人の提督が呪われた孤島で鎮守府を運営していく物語。
[chapter1: 着任 ]
一面青で広がる海の遥か上空ーー
C-1と呼ばれる軍用機が飛んでいた。
それは誰もが想像する戦闘機などてはなく、輸送機と呼ばれるものだ。通常人員なら60人の収容ができ、ジープクラスの小型車3台を搭載可能だ。
その中に操縦士も含めた3人が乗っていた。2名は勿論操縦士だ。左側に座っているのが機長で、右側が副操縦士だ。2人とも軍服を来ておりヘルメットをしている。
機長は、服の上からでもわかるくらい少し太っている。それでも機長と呼ばれるだけの貫禄を感じる。
副操縦士は街で見かける軍人のような感じで、特に当たり障りない。
そして機内の右列の座席に座っている最後の1名は、海軍と思われる白い軍服に身を包み、胸には彼が提督であることを証明するバッジ、頭には制帽を被っている。
両の肩には肩章があり、細い青線の上に赤い星が1つ、階級は少佐だ。
名を山本宗治、歳は21で、身長は176cm。
体型は筋肉隆々という訳ではないが、服の上からでも鍛えているであろうことが分かる細マッチョ、といった感じ
だ。黒髪がいい感じに短く、目鼻立ちも整っている。
容姿はそれなりに良い方で、人当たりも良く見える。10人に聞けば10人ともイケメンだと答えるだろう。
機長がこちらを向き声をかけてくるが、騒音で聞き取れない。
機長「も・・・ぐ・・目・・・です・・・降り・・る準・・を・・・・・さい」
山本「え!?、聞こえません!、何ですか!?」
機長が何を言っているのか聞き取れず、そう聞き返すがこちらの声も届いてはいないようだ。
機長が自分の耳を指さしながら何か言っている。そこで山本は気づいた。
山本(あぁ!、ヘッドセットのスイッチを入れろと言っているのか!)
すぐに右耳に付けていたヘッドセットの電源を入れる。
山本「はい!どうされましたか?」
機長「もうすぐ目的地です。降りる準備をしてください」
山本「あ、はい、了解しました。」
そう言った山本は、ビニール製の防寒着を服の上から着
る。予備のパラシュートを付け、最後に自由降下傘を付けて終わりだ。
山本(よし!準備OK!)
機長「準備できたみたいですね。窓から下の方を見ていただけると分かると思いますが、もう目的地上空です。」
そう言われ、山本は窓をのぞき込む。
山本(これが樹桶島か・・・・・・って)
山本「でかっ!」
山本(思ってた以上にでかいな・・・東京ドーム10個くらいは余裕で入るぞ。これを維持運営するのには骨が折れる
ぞ)
島全体ジャングルで覆われていて、白い砂浜とくっきりとわかれている。砂浜は下(南)から島の縁を取るように半周もないくらいある。
島の中央は、そこだけジャングルを切り取ったようになっていて、学校のグラウンドと何も変わらない。そして、島全体にいくつか施設があり、施設同士を繋ぐように道路がある。施設は大まかに数えて8つ。
まず左下の海沿いにあるのが『出撃ドック』であり港だ。
次に、中央のグランドに密集している3つの施設、最も大きく、上の方にあるのが『中央司令部兼、学校』である。次に大きい左側の施設が『宿舎』、右側にあるのが『娯楽施設』である。
中央の施設と港の間にあるのが、『工廠』と『倉庫』だ。
そして、中央施設の左側にある施設の中で最も大きいのが『資材備蓄倉庫』である。
最後に、中央施設の右上にあるのが2つ目の『宿舎』である。
山本が窓を覗いていると、また機長から声がかかる。
機長「それでは滑空体制に入ります。まずは荷物を工廠の前に降ろします。カーゴドア(後部扉)を開けますから、私が合図をしたら荷物を投下してもらえますか?」
山本「了解しました。」
荷の降ろし方と空挺降下は出発前に教習を受けたので問題なくできる。今回荷物を投下する方法を大型投下容器投下方式と言う。後ろのハッチが開いたら、後は合図で荷物を押し出すだけだ。
それから間もなく、降下を始めたらしく輸送機のエンジン音が小さくなる。
山本は合図を待つ・・・・・・・・・
しばらくすると機長から声がかかった。
機長「ハッチ開けます。」
そう機長が言ったすぐ後にハッチが下りる。
機長「荷物投下まで、3・・・2・・・1・・・降ろしてください。」
山本は機長の合図を聞き荷物を押す。荷物は空中投下専用のパレットのおかげでスルスルと滑って行った。その後荷物は重物料投下器材がうまく機能し、内蔵されていた傘が開く。
それからしばらくして、荷物が無事に工廠前に降りたことを確認する。とりあえず山本は無事に荷物が降りたことに一安心する。
機長「それではこのまま島の中央に行きます。合図を出して20秒以内には降下してください。」
山本「了解致しました。いつでも準備OKです。お世話になりました。」
機長「仕事ですから、命令とあらばなんでも運びますよ。荷物の運搬となればまた会うこともあるでしょう。少佐殿の活躍を期待してますよ。」
それから数秒後に合図がでる。
機長「降下まで、3・・・2・・・1・・・降下開始!」
山本「降下!」
合図とともに飛び降りた山本はすぐに降下傘の閉鎖ピンを抜く。無事に傘は開いた。そして、山本は感動した。
飛び降りてすぐの風の壁に吹き飛ばされる感じに、騒音がうるさく暑苦しい機内からの開放感、とても気持ちがよかった。それからゆっくりと地面に近づいて行く。降下速度は毎秒4mといったところだろうか。
島の中央にあったグラウンドが徐々に近くなり、降下から80秒程で地面に着く。落下速度は遅く自由降下傘であるため5点着地は(一応できるが)必要ない。
それからC-1を見送る。山本は再度思う、お世話になりました、と。C-1はすぐに小さくなり見えなくなった。
島の中央、広いグラウンドーー
島の中央にあるグラウンドは楕円形で、施設も含めた面積は、かなり大きな私立高校と大差ないだろう。見た目も私立高校のそれと同じだ。島全体が軍の学校に似ている。
山本「ここが俺の配属された鎮守府か・・・」
山本「聞いていたイメージとは違うな。やはり所詮は噂ということだな。とは言えこの鎮守府は前歴が前歴だから
な。」
そう言いながら辺りを見渡す。
山本(噂通りのところではなくて少し安心したよ)
山本の配属されたこの鎮守府には悪い噂がいくつもあった。それには理由があり、悪い噂がされるだけの前歴があったのだ。
大まかには3つ。
1つ、提督がさまざまな原因で早死にすること。
2つ、出撃・遠征・演習・建造や装備開発、なにをしても上手くいかないということ。
出撃すれば直ぐに旗艦大破、遠征では何故か失敗続き、演習でも勝てない、建造では新艦がかなり出にくい、装備開発に至っては失敗(俗にいうペンギン)や、不良装備が混じっていたりなどすることが多い。
不良装備とは艦装を手入れ出来ていないときや、開発でもかなり稀にある。
不良装備を戦闘で使用すると不発だったり、航行の妨げになったり、最悪炎上や爆発することもある・・・と資料には書いてあった。
3つ、艦娘たちの轟沈(ロスト)率が高いこと。
これらは以前この鎮守府に着任していた提督たちの定期報告であり、本当の事で間違えないそうだ。
この孤島は昔呪われた島と呼ばれ、漁師たちやこの島を知るものは誰も近づかなかったという。
そもそも元々は深海棲艦の基地だったらしく、誰も近づけないのは当然だ。そんなこともあり悪い噂が多い。
現在では、呪島(じゅとう)から漢字を換え、読み方を変えて樹桶島(なとうじま)と名付けられた。
山本「どうして俺がこんなところに配属されるんだよ・・・」
(俺はまだ海軍の士官学校に通っているはずなのに・・・あんな事さえなければ、俺はこんな樹桶鎮守府になんて着任することなかっただろうな・・・・・)
心底残念そうに、疲れた表情でそう呟く。
本来であればこんな辺境の、それも悪い噂しかない、というか事実説明のできないことの起こる鎮守府に配属されることはなかった。この樹桶鎮守府は山本が着任しなければ近いうちに海軍の予備基地になっているはずだった。それでなくても誰もいないのだから、それまでに深海棲艦が戻ってきてもおかしくはなかったのだ。
山本が鎮守府に配属されたのには理由がある。
その説明をするためには少し山本の過去を遡る必要があ
る。
山本は横須賀海軍兵学校に在籍していた。そして山本は、他の軍学校からも一目置かれるほどエリート中のエリートだった。
学生や教員たちからは期待や憧れ、妬みや嫉妬が半々といった感じだった。
そのまま順調に卒業していれば本部で現在空席の大尉に就任していただろう。
養成所を卒業してそのまま大尉、というのは今までに例のない特例であり、偉業といえる。それくらい山本は知識や技能に秀でており、数多くの資格を取っていた。そして、向上心がとても強かったため、才能に胡座をかくこともなく、今の現状に満足しなかった。
そんな彼が樹桶鎮守府に配属されるなんて、誰も思っていなかっただろう。
ーーーそして、事件は起こる。
山本は優秀だった、優秀過ぎた。故に山本のことをよく思わない者も多かった。事の発端は、彼をよく思わない先輩が彼をリンチしようとしたことだ。したのではなく、しようとしたのだ、あくまでも未遂で終わった。
だが、重要なのはどうやってそれを防いだのかなのだ。
山本はリンチしようとしてきた先輩を逆にリンチしたのだ。1対5で山本が被害者のはずなのだが、山本は無傷だった。つまり1対5であっても、山本が無傷であったため、山本が一方的に暴力振るったという形になったのだ。
先輩達は口を揃えて「あいつがいきなり殴ってきた、しかも不意を突いてきたから俺達は反撃もできなかった。それが証拠にあいつは無傷なんじゃないか?」と口を揃えている。こうなれば山本に非があると見られても仕方ない。
軍隊は規律が厳しい。故に軍規に違反した山本は罰を受けた。先輩等にも非はあるのではないか、そういった意見もあり、先輩達も同様に罰を受けた。
だが、先輩等は停学2週間に比べ、山本は樹桶鎮守府に配属。事実上の退学だ。これは明らかにおかしい。
山本は薄々理由がわかっていた。
上からの圧力がかかっているのだろうと。
本来この程度の案件なら、先輩等と同じ様に停学ですんでいるはずだからだ。それでも圧力がかけられている理由までは心当たりがなかった。
余談だが、
山本の階級は特務少佐。かなり特例なので古い階級を採用したそうだ。
学生当時の予定では大尉に就任するつもりだったため、さらに飛び級と言うことになる。結果的に大出世だが、本部としても仕方なかったのだろう。仮にも鎮守府の提督、最低限の階級がないといけなかったのだ。
山本「新米少佐より低い階級扱いだが少佐は少佐だ。着任した鎮守府があれだが、快挙だ。」
(間違いなく歴史に名を刻んだだろう。)
そう思いながら少しニヤける山本だった。
今回登場したキャラクター
山本宗二(主人公):樹桶鎮守府 提督
機長 :軍用機(C-1)の機長
副操縦士 :軍用機(C-1)の副操縦士
先輩 :学校の先輩
如何でしたか?
もし良ければ感想をお願いします。
今後の参考にしたいので、誹謗中傷などでも構いません。
素直な感想を聞かせてください。
続き期待してます!
<span style="color: #0000ff;">ID: jqWIyLP5</span>さん
コメントありがとうございます。
次回作の投稿は4月初めくらいになると思います。
博打が大好きな大将?>山本
どんな艦娘が出てくるのか、どんなことが起こるのかとても楽しみにしています!
敬礼(`_´)ゞ
このコメントは削除されました
更新はまだなのでしょうか?続きが気になります!!