2018-07-13 17:30:53 更新

側近「魔力もだめ、剣もだめ、知力もだめ、ほんとだめ魔王ですねー」


魔王「・・・でもほら、歴代で一番フレンドリーだと思うよ」


側近「なめられてんだろ」


魔王「・・・・・」


側近「あー、落ち込まないで下さいよ面倒くさい」


魔王「面倒くさいってお前、一様お前よりかは強いからな・・・・多分」


側近「そりゃ先代の血継いでますから当たり前でしょ。確実に私よりは強いですよ。まあいいじゃないですか。まだ勇者も生まれてないですし、その間に強くなれば」


魔王「あー強くかー、魔王って稽古しなくても強いもんじゃないの?」


側近「それは強いですけど、研鑽された者には負けます。現にまだ将軍には勝てないじゃないですか」


魔王「だってすごいんだよあれ!見えないもん!!いつのまにか後ろにいたりするんだよ!!」


側近「種族では劣る将軍が努力を重ねて魔王様に勝てるまでになっているのですよ。それだけ修練が大事と言うことです。」


魔王「・・・まあ、そうなんだろうけど」


側近「そう言ってる間に稽古のお時間です。はい行った行った」


魔王「はあ、稽古苦手なんだよなー、痛いしきついし」


側近「早く行ってください。私もまだ仕事あるんですから、グータラ言ってるとオヤツ抜きですよ」


魔王「・・・いきますよ」


側近「いってらっさーい」



稽古場


ガキーン!!


魔王「いって!!!参りましたあ!!」


将軍「魔王様、大分目が開くようにはなりましたね。ですが防御が荒いです。これからは防御の方を重点的にしましょう」


魔王「りょ、了解」ゼェゼェ


将軍「メイド、魔王様に水を」


メイド「はい、かしこまりました」


魔王「あ、ありがとう」グビグビ


将軍「前と比べればかなりのかなり進歩です。この調子ですよ」


魔王「ホント?強くなってる?」


将軍「はい、確実にお強くなられてますよ、最近は手を抜けない程です」


魔王「へえ、そいつは嬉しいや、あ、そういやさ、どうなの?側近とはもう10年は経つでしょ」


将軍「どうと言われましても、良好だとは思いますが」


魔王「それはいいことだけど、子供欲しいって言ってたでしょ」


将軍「ああ、そのことですか。子を残したいの山々なのですが、どうも側近が、まだ仕事から離れたがらないので」


魔王「うっそーん、いつも俺の相手するの面倒臭そうだよ、あいつ」


将軍「本当ですよ、帰っても仕事の話ばかりですし」


魔王「へぇ、側近がねー、でも、家庭にまで仕事が付いてくるとか疲れないか?」


将軍「そんなことありませんよ、私達は魔王様に付き従うことが、生きることでありますから、それが苦労などとあるはずがありません」


魔王「そんなもんなのかね魔族っていうのは、まあ、あんま根気つめんなよ、子供ができてもちゃんとそこら辺融通利かすからさ」


将軍「はい、ご配慮ありがたく存じます」


メイド「魔王様、そろそろ会議のお時間となります」


魔王「え、もうそんな時間?あっという間だったな」


将軍「よく集中なされていましたから、では私も準備をして参ります。また会議の時に」


魔王「おう、また会議でな」


側近「魔王様!!大変です!」


将軍「どうしたそんなに慌てて」


側近「勇者が、、勇者が生まれました!!!」


魔王・将軍「!?」


ーーーー会議室ーーーーー


ダークエルフ「こちらが勇者の映像になります」


円卓の中央に画面がでる。


赤ちゃん勇者「あうーー」


魔王(くそかわええやないかい!!」


他幹部(可愛い・・・」


側近「ど、どういたしましょうか」(か、可愛い////」


魔王「え、ま、まあ、その様子見でいいんじゃない??まだ、決断するのは早いでしょ」


側近「とりあえず、勇者についての情報をお願いします」


吸血鬼「はい、スパイによる情報によれば、名前は女勇者、性別は女です、今およそ半年と言うことです。」


魔王「今回は女か」


吸血鬼「ごく普通の農家で、産まれたようです」


魔王「え?映像の感じなんか王族から生まれたみたいだけど」


吸血鬼「生まれて半年ほどで引き離されたようです。両親には貴族の称号があたら得られたようですが、、、会うのは禁じられているようで、遠くの街に移住させられています。おそらく今、乳を与えているのは乳母でしょう」


将軍「なぜ引き離す必要が?」


吸血鬼「おそらく勇者を王族に捲し上げたいのと、英才教育をする為でしょう。両親は子が勇者であるのを隠していたようですね。それが王国に伝わってしまって無理矢理取られたということです」


側近(なんて可哀想なことを)


魔王「人間の王族のやる事はわからんね」


将軍「魔王様、勇者誕生で士気が上がり戦が起こるやもしれません。侵略が予想される場所の軍事強化を提案させていただきたいのですが」


魔王「そうだな魔国の発展に当てた分、軍事があまり強く出来なかったからな、準備に力入れとこうか。側近、いけるよな?」


側近「はい、今までの農業、工業発展のおかげで余裕があります。充分に進められると思います」


魔王「そか、じゃあ四天王呼び戻して、将軍と火と風の四天王で兵の強化、土と水で軍事施設の強化に当たらせようか」


側近「よろしいのですか?こちらに戻れば本来の力が発揮されませんし、人間国への牽制が弱まる可能性が」


魔王「先代の時みたいに殺されたくないし、奪われたからって人間が住む環境じゃない。それよりこちらの環境に慣れさせた方がいざという時にいいだろ?どう思う?将軍、リザードマン」


将軍「はい、私は異論ありません」


リザードマン「俺もそれで良いと思うぜ、久々に火の四天王と稽古してえしな」


側近「ではその方針で進めていってください。詳細はまた次の会議までにそれぞれ計画を練って下さい。」


幹部一同「は!!!!」「うっす!!」「御意」



3年後


魔王「くそ、やっぱ和平決裂か」


側近「聞く耳を持ちませんでしたね、使い魔でよかった。使者なら殺されていたでしょう。」


魔王「くっそ、あの使い魔かなり金かかたのに」


ゴブリン爺や「当たり前と言えば当たり前です。元はといえば昔の国王が魔国の土地を奪おうとして始まった戦いです。いまさら諦めるつもりはないでしょうな」


将軍「国民たちは魔王様が魔物を解き放っていると刷り込まれているからタチが悪い」


水の四天王「ほんと馬鹿ね人間って」


魔王「かといって戦争をすれば死者が半端なく出るしお互い攻める方は弱体化する。だからこうやって均衡を保っているわけだけど」


側近「勇者がその均衡を打ち崩します。勇者は魔国に来てもほとんど弱体化しませんから」


魔王「俺も弱体化って程は行かなくても魔力が少なくなるしなー」


側近「やはり和平よりも守備を強化するのが得策やもしれません、もしもの場合は、こちらから打って出る策も考えておくべきですね」


魔王「ああ、そうだな、あらゆることを想定しておかないとな、それでも和平交渉も諦めない方向で」


魔王(女勇者とは戦いたくないしな)



2年後ーーー魔王国城壁


魔王「おーすごいな土の四天王、もうここまでできたのか、10年はかかると思ったのに、ほぼ完成じゃん」


土の四天王「エヘヘへ、オレ、ガンバッタ」


魔王「こりゃ褒美だな、何がほしい?」


土の四天王「イイベカ?畑ガホシイナ、イロンナ野菜ソダテタイ」


魔王「ほんとお前ら欲がねえな、畑ぐらいならお前の好きなようにしていいぞ、褒美はほかに考えとけ」


土の四天王「ホントカ?ナラ部下タチニ、褒美ヲヤッテホシイダ」


魔王「それは言われなくてもするって、だから別に考えとけ」


土の四天王「ソンナ、イイベカ?」


魔王「おう」


土の四天王「ワカッダ、考エトク、魔王様、アリガウダ」


魔王「いいって、四天王達には自分の領地捨ててまでこっちに戻ってきてもらったんだこんくらいはしないとな」


土の四天王「ソンナコトイイ、アソコノホウガチカラハ強クナルケド、ココミタイニ野菜ガ育タナイ、ココノホウガ楽しい、皆ソウ思ッテル」


魔王「そうか、、そう言ってくれると助かるよ、そろそろ会議だな、行ってくる。部下達にもよろしくな」


土の四天王「アイ、アイツラモ喜ブダ」


ーーーーー会議室ーーーーー



騎士「勇者様!!!握りが甘いからはたき落とされるのです!!」


幼勇者「は、はい!!」


ーーーーー


魔王「くっそ、なんだあの騎士!!まだ5歳だぞ!!スパルタ過ぎるだろ!!あーー、可哀想に肉刺から血がでてるやん」


水の四天王「ホント!!それに周りで見てる奴ら何よ!止めなさいよ少しは!!」


将軍「これは訓練でなく、ただ痛ぶっているだけではないか」


水の四天王「もうこの騎士ってやつ暗殺してやりなさいよ!!むっかつく」


将軍「まあまあ、気持ちはわかるが、あの騎士相当できるな、力が半減された私たちでは勝てるかどうか」


水の四天王「くっそぉおお!!どうにかして魔国におびきだせないかしら」


側近「剣の稽古、魔法から王族の勉強まで、文句も言わずに励んで、遊びたい年頃でしょうになんて可哀想な」


風の四天王(いつのまにか会議が勇者を見守る会になってる)


映像ーーーー稽古後


爺や「勇者様、大丈夫でございますか?」


勇者「うん!大丈夫!!」


爺や「こんなに血肉刺をつくって、なんとおいたわしや」


勇者「平気だよ!!このくらい僕は勇者だから!!」


ーーーーーーー


側近「なんて強い子、魔王様なんて、ちょっと転んだだけで、泣き喚いていたのに」


魔王「うるせー、ほっとけ」


ーーーーーーー


爺や「騎士様、勇者様はまだ5歳です。厳しすぎやしませんか」


騎士「そんな事はない!あれぐらいできなくて魔王なぞ倒せるものか!!」


爺や「体を壊しては元も子もありません!!もう少し手加減を!」


騎士「執事の分際で稽古に口を出すな!!お前みたいなのがいるから勇者様が成長なされんのだ!!二度と口を出すな老害め」


爺や「・・・・」


ーーーーーーー


魔王「こいつまじで殺してえ」


ゴブリン爺や「この爺やとやら、勇者のことをよく思っておる。共感いたしますな」


魔王「いやー、俺の爺やも先生達も優しかったんだなって実感するわ」


側近「そうですね、将軍、女エルフ、竜神、もっと厳しくして下さい」


魔王「待って!!今まで通りでいいからね!!」


ーーーーーーー


さらに5年後ーーー稽古場



ガキン!!!!


火の四天王「ゼエゼエ、将軍やはりお主は強いな、参った」


将軍「ハアハア、ありがとう、だが火山地帯ならお前の圧勝だったろうさ」


火の四天王「そんな事はない、ここの環境にも大分なれてきた。8割程度には力を出している、わしが勝つだろうが苦戦は確実だろう」


将軍「そうか、だが、いい稽古になる。ありがとう」


魔王「おー、やっぱりスゲェーな」


リザードマン「魔王様、こっちの稽古にも集中してくれや、オレまで側近さんに怒られる」


魔王「おーおー、すまんすまん」


リザードマン「まあ、あんな良い戦い早々は見れねーからな」


魔王「リザードマンって、火の四天王とどっちが強いんだ?」


リザードマン「ここなら五分五分、火山なら火の四天王の圧勝でだろうな」


魔王「へえ」


リザードマン「将軍に比べらたらよえーけどな」


魔王「そんな事ないって、将軍も言ってたぜ、自分が引退したらリザードマンが次の将軍だって、あ、これ内緒な」


リザードマン「魔王様、そう言う事言わんでくれよ、プレッシャーかかるぜ、って、また話で稽古終わるところだった、そうわいかねーぜ」


魔王「っち、、」



ーーーーー会議室ーーーーー


王「勇者よ、王子だ、知ってると思うがお前の許嫁になる、仲良くしなさい」


少女勇者「はい、勇者です、よろしくお願い致します。」


王子「ふん、相変わらず色気ねーな髪も短えーし、傷だらけだし、魔王倒したらちゃんと可愛らしくなれよ」ニタァ


少女勇者「も、申し訳ありません」


王子「まあいいや、そんな事よりお父様、また新しい奴隷ほしいよ、今の壊れちゃって」


王「ふん、わかった手配しよう、そのかわり次はもう少し長持ちさせなさい」


王子「はーい」


ーーーーーーーーー


魔王「はあ!!こんなデブサイクを許嫁にさせるとか!!ふざけんな!!!」


側室「王もクズなら、王子もクズですね。なんていやらしい目、しかも同じ種族を奴隷にするなど、国も腐っています」


吸血鬼「情報によれば奴隷を拷問するのが趣味だとか、勇者でなければ少女勇者もとっくの前に犯されていたのかもしれませんな」


将軍「ある意味稽古で、逞しくなったのが良かったのかもしれませんな、あの美貌だ、王子に好意を寄せられたらと思うとゾッとする」


風の四天王(もうこれ、勇者攻めてきても誰も殺せないだろうなー)




更に5年後


魔王「スパイ作戦もう、だいぶ出来てきたんじゃない?」


吸血鬼「はい、人間界に広がったスパイたちですが、もう、最高で4世代まで行っております。」


魔王「長かった、人間に近い魔族を送り込んで、家庭を作らせて、それを人間界中に広げて」


吸血鬼「はい、中には貴族になってり、国の騎士団や城の中に入ったものもいます」


魔王「あー、あの、クソ騎士のとこね」


吸血鬼「はい、最初は裏切り者が出るかと観念がありましたが、皆、忠実に暮らしながら、情報を提供してくれます」


魔王「でも、俺のスパイが人間界にいるって噂もあるんだろ?最悪情報ストップしてでも、自分達の見を守るように念を押しとけよ?」


吸血鬼「はい、もしもの時はそうするように伝えております」


側近「魔王様大変です!すぐに城にお戻りに下さい!!!」


魔王「どうした?」


側近「女勇者が!!結婚します!!」


魔王「はあ!?!?」


吸血鬼「なんと!?」



ーーー会議室ーーーーー


女勇者「結婚ですか」


王「ああ、旅立つ前に結婚し、子を残してもらおうと思ってな」


爺や「お待ちください王よ!それはあまりに酷でございます!16には旅つのでございますよ!!」


王「だまれ、もう決めた事だ、それとも我が意向に反するか?」


女勇者「そんな事はありません、爺やは私のことを心配し、このようなことを、申し訳わけありません」


爺や「勇者様、、、」


王子「まあ、顔だけはいいからな、喜べ抱いてやる」


女勇者「・・・ありがたき幸せ」


ーーーーーーーー


魔王「ふざせんなーーー!!!!!」


魔王「どうする!!!???くっそ!!今すぐ城に乗り込むぞ!!転移をこの王国に指定できるか!?」


側近「なりません!!今王国にはかなりの手練れが集まっています!魔王様が言っても返り討ちにあう可能性が」


魔王「じゃあこのまま女勇者があのクズに犯されてもいいってのか!おおん!!」


側近「それは私だって嫌ですよ!!!」


魔王「じゃあ行くしかねーだろ!!」


将軍「魔王様、落ち着きください!!」


風の四天王(皆、勇者が敵だってこともう認識してないよな、まあ、俺も嫌だけど)


ダークエルフ「魔王様、一つ提案がございます」


魔王「よしきたダークエルフ!!」


ダークエルフ「戦争開始の危険がございます。ですが城壁や軍事が完成された今、悪い手ではないかもしれません」


魔王「どうするんだ?」


ダークエルフ「魔王様が戦線布告をするのです」


側近「それでは今までの和平交渉が無駄に」


魔王「次の王だってロリコン拷問大好き糞野郎だぜ、これからも和平なんて無理だろ」


ダークエルフ「魔王様自身に危険が及ぶ可能性がありますが、この小型化した転移装置を使えば魔王様の魔力でしたら起動できるかと」


吸血鬼「魔王様が戦線布告をするば、少なくとも女勇者を妊娠させる事はやめるだろうな」


ダークエルフ「よくて婚姻で済みます」


魔王「あとは魔国民が納得してくれるか」


エルフ先生「魔王様の意思が魔国民の意思ですよ。誰も貴方の行動を非難することはないと思いますよ」


魔王「せんせー、そんな絶対君主みたいな考え嫌いなんだよなー」


リザードマン「国民の一部ではよ!この可哀想な女勇者を物語にした本が売れて勇者ファンクラブさえ出来ているぐらいだぜ」


エルフ「逆に勇者の貞操を守ってくれてありがとう!良くやった魔王様!ってなりそうですね」


ダークエルフ「まあ、一度こちらの転移装置で王国に飛ばし、戦線布告します。その間に我々は魔物を転送します。その隙を見計らってお帰り頂ければ、、、」


側近「そんな!!危険すぎます」


ダークエルフ「少しの魔法ならば使っても問題ありません。魔王様の防壁であれば早々は壊せないでしょう」


魔王「、、、、よっしゃ!!やるぞ!!やるしかない!!!」(怖いけど)


側近「ちょ!クソ魔王!」


風の四天王(魔王様、テンション変になってる)


ーーー翌日ーーー

協会


大神父「汝、王子は、この女、女勇者を妻とし、

良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、

病める時も健やかなる時も、共に歩み、

他の者に依らず、死が二人を分かつまで、

愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、

神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」


王子「はい、誓います」


大神父「汝、女勇者は、この男、王子を夫とし

良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、

病める時も健やかなる時も、共に歩み、

他の者に依らず、死が二」


どぉオオオオン!!!!

天井が爆発する。


王「な、なんだ!!」


魔王「結婚式とはなんと、まあ遊戯なことだな」一応仮面つけてと


女勇者「まさか、、、魔王!?」


魔王「王よ、何度も和平交渉したというのに、私ももう辟易したぞ」


王「な、なにを馬鹿な、打ち取れ!!!」


騎士「まずは王達を安全なところに!!」


魔王(よかった、王族を逃すのが先で攻撃はまだ大丈夫そうだ)


魔王「戦線布告をしに来た!魔王国はこれより人間界にへの侵略を開始する!!」(花嫁勇者たんかわゆす)


王子「ひぃ!そんな!!」


女勇者(なんて禍々しい、しかし)


女勇者「うおぉおおおお!!!」

憲兵の剣を取り魔王目掛けて走る


ガキン!!!!


魔王(!?)


女勇者の剣を魔法の盾で受ける


女勇者「ぐ!?」ギギギ


魔王「ほう、勇敢なことだ」(あぶね、びびったぁ」


魔王「ふん」


手を振り魔力で女勇者を吹き飛ばす


女勇者「ぐっ!!??」


吹き飛ばされた勇者はどうにか着地する


女勇者(剣が折れた、ドレスで動きにくいし勝てる気がしない」


魔王(ごめん、女勇者、怪我してないといいけど、)


憲兵隊長「勇者様に加勢しろ!!!」


魔王に魔法の攻撃と弓が撃たれる。


魔王は障壁でそれを防いだ


魔王(よかった一番強い障壁張ってて)


沢山の騎士や憲兵達が協会に入ってくる。


(やべ、そろそろ危ないか)


魔王の近くに魔法陣が現れる


魔王(ナイスタイミング)


魔法陣から低級魔物が現れる。


魔王「ではさらばだ、これは土産だ」


女勇者「まて!魔王!!!!」


シュン!!


魔王は消えた



ーーーー魔王城ーーーーー


魔王「ぶはぁーー!!!怖かったーー!!!そして勇者たんかわいいー!!」


将軍「よくご無事で」


ダークエルフ「よかった。私が言い出したことですが、何かあれば私が側近に殺されるところでした」


魔王「いや、怖かったけど以外と大丈夫だった。送った魔物達は?」


側近「もう倒されました。女勇者も無傷なようです。」


魔王「低級にしておいてよかったよかった」


ダークエルフ「やはり結婚式場でよかった。手練れのほとんどが要人の警護であの場から離れていきましたね」


魔王「あーほんと、ダークエルフのお陰で女勇者の貞操は守られた!!あと間近でみたらめっさ可愛いかったわ!!ふぉーーー!」


側近「きっしょ」



ーーーーー翌日ーーーーー


魔王「よかった予想通りだな」


側近「はい、すぐに勇者パーティを編成して、国から出発させましたね」


魔王「婚姻さえしなかったのはラッキーだったな、あの王子の怯え方半端なかったからな気持ちぃ!!」


吸血鬼「恐怖の引きこもっているみたいですね」


魔王「ところで勇者パーティの面子はどうなったの?」


側近「一応我々が予想した結果になりました。

勇者、選手、魔法使い、僧侶の4人ですね」


魔王「たった4人か」


側近「こちらとしては有難いですが、、、」



魔王「先代の時は10人はいたのにな、なんてケチくさい」


エルフ先生「ほかの手練れは保身の為に国に残した見たいですね」


ダークエルフ「もし死んでも、次の勇者がと考えているのでしょうね。流石にあちらの参謀は頭が回るようです。こちらから攻撃をしても、さして被害が出ないとわかっているのでしょう」


側近「もしこちらから攻撃をすれば、人間国にはいって戦力が半減するのをわかって、返り討ちにすることを望んでいるのだと思います」


将軍「あちらとしては、魔王様の討つ勇者は国民の支持を受けるための道具で、本心は魔族の奴隷や、魔国の領地が欲しいだけなのだろうな」


魔王「ほんと根性腐ってんなこの国は」



ーーー勇者一行ーーーー



男戦士※以下戦士「お、そろそろつぎの街だぜ」


女勇者※以下勇者「本当ですね。今日は野宿しなくて済みそうです」


女魔法使い※以下魔法使い「ホント、早くお風呂入りたーい」


男僧侶※以下僧侶「全く、気が抜けていますよ、まだ魔物が現れる可能性だってあるんですよ」


戦士「わかってるって、そうずっと気詰めてると疲れるぞ」


僧侶「戦士は抜けすぎです」


勇者「まあまあ」(なんかこうやて、旅をするの楽しいな)


戦士「そういや勇者さ、魔王ってどんなだっんだ、やっぱすごかったから?」


勇者「はい障壁も全然壊せませんでしたし、吹き飛ばされたのもかなり手加減されたような感じがしました。。おそらくですが、今のこの4人で立ち向かっても勝てないと思います」


魔法使い「師匠の魔法も軽々防いだらしいわ」


僧侶「私たちはまだまだ未熟、ですが強くなれば倒せる可能性もあると思います」


魔法使い「なにを根拠に?」


僧侶「もし、魔王がそんなに強大ならば、あの場で国を滅ぼすことができたと思います。

だがそれをしなかった」


魔法使い「師匠たち全員を相手にすれば勝てなかったと?」


僧侶「はい、おそらくはあの場に現れれば王族の警護でしばらくは戦力が半減すると分かっていたのではないでしょうか」


魔法使い「王族を避難させて、戦力が戻りそうな時に逃げたってことか」


僧侶「はい、おそらくは勇者の力を測りにきたのではないかと」


戦士「なに話してるか分からん」


魔法使い「でも結婚式の時に来なくてもね、ねー勇者」


勇者「あはは、そうですね。」(私としては良かったな、本当は王子と結婚したくなかったから)


ーーーーーーーー


魔王「この僧侶なかなか頭回るな、力を図るためじゃなくて勇者を守るためだけどな」


側近「この戦士は馬鹿さ加減がリザードマンそっくりですね」


リザードマン「んだとコラ!もっと頭いいわぼけぇ!」


魔王「勇者は正義感溢れて、戦士はお人好しの馬鹿、魔法使いと僧侶は現実主義者って感じか、側近詳しくわかる?」


側近「はい、


まずは戦士です。


田舎の出ですね。年は18才、親は鍛冶屋、剣の力のみでこの勇者一行に選ばれたとのことです。

逆に言えばだから勇者一行に選ばれた」


魔王「それなんかムカつくな」


側近「魔法使い、年は16歳、勇者の一つ上ですね。賢者の弟子だそうです。火の魔法は一流だそうですがそのほかの魔法が得意とはまではいかないそうです。王国の商家の出です。」


側近「僧侶、19歳、回復魔法を得意としています。その上、棒術はかなりの使い手だということです。孤児で、田舎の協会で育った後、剣技大会で優勝し、勇者一行に選ばれたようです」


エルフ「要するに貴族じゃないから選ばれだってことね」


リザードマン「胸糞悪いな」



魔王「等々出発してしまったな、もし、魔国に乗り込んで来ることがあれば、、、」


側近「まだ未熟なうちに倒すというのが一番の選択ではあります。こちらと痛手を負うでしょうが」


将軍「火山に誘い、私と火の四天王ならば、打つことができるやもしれません」


エルフ「勇者の魔族への耐性と相性は侮れません。魔王様なら相殺できるやもしれませんが、、、」


ゴブリン爺や「こちらに引き込むというのが一番ではないか?」


ダークエルフ「できるでしょうか」


ゴブリン爺や「できるできないのよりもお前らは勇者を殺すことができるか?」


幹部一同「・・・」


魔王「できないわなー、魔国のアイドル殺すようなもんだ」


水の四天王「ちょ、アイドルは私でしょう」


ダークエルフ「だが引き入るとなると、不安材料は消さなければなりませんな」


リザードマン「なんだよそれ」


ダークエルフ「勇者の両親、優しく接していた爺ややメイド、ほかにも、戦士、魔法使い、僧侶の親しい者たち、そしてその派生の安全を、保証しなければ、勇者達はこちらに来ないでしょうね」


魔王「派生って、無理に近いなそれ、」


エルフ「おそらくはもう人質として見張られているでしょうね」


魔王「魔王失格だよな、個人のために今魔族全員が危険に晒されてる」


将軍「そ、そんなことは!」


ダークエルフ「最初に案を出したのは私です。浅はかでした」


魔王「いや、最終的に決めたのは俺だしな、皆に謝罪しないとな」


リザードマン「いや!そんなことねーぜ魔王様よ、もとから勇者が来るのが早まっただけだろ?関係ねーよ!それによ!このまま勇者ちゃんを見捨てたら勇者親衛隊5番の名泣くぜ!!」


水の四天王「え、そんなのあんの??」


リザードマン「おう勇者ファンクラブ親衛隊ってのができたんだぜ!!」


水の四天王「ちなみに1番は?」


魔王「俺」


側近・水の四天王「・・・・・」


魔王「じゃあ、勇者を寝返らせるぞってことで、まあ国民声も聞きたいから、アンケートよろしく」


風の四天王(・・・・一気に軽くなった)←親衛隊4番



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1: ヒース・オセロー 2018-07-08 19:07:00 ID: 2hJiD-JJ

誤字が多かったりするけど、面白いし手軽に読めるので良いと思う。


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