魔王「え?歴代最弱?」2
男「大丈夫か?」
勇者「・・・・え、ここは?・・・!?みんなは!!!」
男「大丈夫、無事だよ怪我はしてるけどそこまで酷くはないし」
戦士・魔法使い・僧侶「zzzzzzz・・・・・」
勇者「よ、良かった・・・・感謝いたします。サラマンダーは倒せたのですか?」
男「ああ、どうにかな、」
勇者「そうですか、なんとお礼を言えばいいのか」
男「いいっていいって気にすんな、と、これ」
勇者「これは?」
男「サラマンダーの皮、溶岩に還っちゃってちょっとしか残ってなかったけど、これで耐火性の装備が作れるから使いな」
勇者「しかし、サラマンダーを倒したのはあなたで」
男「いやいや、弱ってたしほとんど君らの成果だから、」
勇者「ですが、」
男「いいの!じゃあな」
勇者「ま、待ってください!!!」
男は袖を掴まれた。
男「え?何?」
勇者「腕の立つ冒険者とお見受けします!!私達のパーティに入ってはいただけませんか!?」
男「えー、えーと、どうしたもんかね?」
勇者「私達はまだまだ未熟だとわかりました。その先、仲間を死なせるようなことは二度としたくない。報酬はいくらでも出します!!旅をしながら手解きをしてはくれないでしょうか」
男「ちょっ、頭上げて、てか、まだ安静に」
男(どうしよう困った。・・・可愛い)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
男「冒険者の男です、よろしくー」
戦士「いやー、ほんと助かった!!この恩は絶対返す!!!」
男「いやーだからいいって」
魔法使い「ごめんなさいっ、私が強い氷魔法を使えたら」
僧侶「もとはと言えば回復役の私が最初にやられたのがいけなかったのです。でしゃばり過ぎました」
勇者「違う。私が、火力不足だったせいだ」
男「まあまあ、ほらせっかくの食事冷めちゃうよ」
勇者「・・・・そうですね、先にいただきましょう」
〜〜〜〜〜〜〜〜
宿の2人部屋
戦士「いやー食った食った、にしてもすげーよな男は、サラマンダー倒しちまうとかよ」
僧侶「はい、ですが不思議です」
戦士「何が?」
僧侶「色々ですよ。まずは装備です。なんから即席で用意した装備のような気がします。それになぜ1人であの火山地帯にいたのか」
戦士「あれだろサラマンダーの皮集めてたんだろ?」
僧侶「サラマンダーの皮は剥いでもしばらくは燃え続けます、普通は不燃性のバックを持つはずです。ですが男さんのバックはだだの革製、しかも比較的新しい、まるで村で揃えたかのような」
ーーーーーー
水の四天王「うわーやっぱり怪しまれてるじゃん」
リザードマン「僧侶の読み通りあの装備勇者たちが眠ってる間に揃えたんだろ?」
水の四天王「勇者ちゃんたちが危ないってすぐに飛び出していったからね」
側近「どうですか?くそ魔王様は」
水の四天王「ど、どうにか大丈夫よ、まだ、」
エルフ「教えといて良かったわあの変装魔法」
側近「ですがサラマンダーを倒して、他の魔獣も魔法で追い払い、4人を運びながら回復、普段の魔王様なら微々たる魔力量でしょうが、人間国でとなると、、、」
エルフ「そうですね。もう変装を維持するだけで精一杯かもしれませんね。」
リザードマン「まさか、いきなり転移装置で助けに行くとはねー」
水「しょうがないんじゃない?勇者ちゃんたちやばい状態だったし」
〜〜〜〜少し前〜〜〜
魔法使い「僧侶!!大丈夫!!」
僧侶「ぐっ・・・・」
戦士「くそ、俺が前に行く!!勇者!!僧侶を!!」
勇者「!?わかりました!!」
勇者「僧侶大丈夫ですか!?今回復を」
僧侶「それよりも早く退避を、サラマンダーが熱を貯めてます」
勇者「!?いけない!戦士下がって!!」
戦士「くっそお!!」
サラマンダーの熱放射
戦士「うぐ!!あっつ!!」
勇者「まずい間に合わなーーーー
ーーーー魔王城ーーーーー
水の四天王「ちょ、これやばいんじゃない?」
リザードマン「全滅だなこれ、みんな意識失ってるしな・・・・ってあれ?魔王様は?」
水の四天王「ほんとだ」
吸血鬼「あのー、すみません、今これに移ってるのって・・・」
リザードマン「お、魔王様じゃん・・・・って」
水の四天王・リザードマン・吸血鬼「は!?」
〜〜現在
吸血鬼「面目ありません、私達がいながら」
水の四天王「勇者ちゃん達のピンチで目離せなかったからねー」
側近「私がいて魔王を監視していれば」
ダークエルフ「側近、どうしますか?魔王、小型の転移装置も忘れてます」
側近「あんのばか!!」
エルフ「誰か届けにいきます?」
ダークエルフ「いえダメです。」
エルフ「どうしてですか?」
ダークエルフ「まず前提として、小型装置を動かせる魔力量を持っているのは魔王様だけです。
その魔王様は魔力不足、おそらく人間国での魔力回復は変装をやめたとしても厳しいでしょう。
となると側近は我々をまとめるためにもいくことはできませんし、
送れるのは変装魔法のできるエルフだけとなりますが、エルフさん変装しながら魔国へ戻るのは可能ですか?」
エルフ「無理ですねー、すぐに魔法が切れて解けると思います。」
ダークエルフ「と、いうことでエルフさんは無理。となると、このまま勇者一行と共に魔国へ帰るのが最善策かと」
側近「誰かが犠牲になっても行くべきです。高濃度の魔石があればどうにか」
ゴブリン爺や「やめなさい、誰かが犠牲など、魔王様が一番お嫌いなことだ」
側近「そんな綺麗事!クソ魔王に何かあってからじゃ」
将軍「側近、大丈夫だ」
側近「大丈夫って魔法が使えないのよ!ただえさえ歴代最弱なのに」
将軍「まあ、最弱だが、剣術だけなら歴代最強だ」
水「へ?剣術いけるの?魔王様」
リザードマン「あれ?知らねーのか?まあ、俺より強えんだぞ」
将軍「何十年、訓練してると思ってるんだ、確かに今までの魔王は魔法に長けていたからな、剣術なんてかじる程度だったが、」
将軍「あの方は毎日励んでいたのだ。力だけなら私より強い、私だってここ何年かは苦戦している」
水の四天王「うっそぉ、側近知ってた?」
側近「いえ、魔法が使えなければだだの変態ヘタレくそ野郎かと」
リザードマン「側近、お前一番常識ありそうで一番ないよな」
風の四天王(一番失礼だわ側近)
土の四天王「火の四天王シッテタ?」
火の四天王「まあな、わしも何度か負けたことがある。最近は皆忙しく魔王様の稽古をみてなかったからな、知らないのも無理はない」
ゴブリン爺や「武闘派以外のお前らは少しは魔王様に興味持て」
ーーーーーー
男(魔王)「ヘックしゅ!!!!」
勇者「大丈夫ですか男様」
男「あー、埃でムズムズしただけ、あと様はいらんよ」
勇者「いえ、しかし、、、、では男さんで」
男(可愛い)
ーーーーーー
リザードマン「かーーー!!!いいなーー!!!これが親衛隊隊長の特権か!!!」
側近「黙ってくださいトカゲ、とりあえずどうにか魔王様と連絡を取る方法を考えましょう」
ダークエルフ「そうですね、模索してみましょう」
ーーーーーーーー
戦士「じゃあ男!!・・・さん!!稽古よろしく!!」
男「男でいいよ、もう体は大丈夫か?」
戦士「おう!もう全開だぜ!男!!手加減はいらねーからな」
男「お、おう、お手柔らかに」(大丈夫だろうか俺)
戦士「じゃあ行くぜ!!!」
戦士の攻撃
男は避けた
戦士の連続斬り
男は受け流しながら避ける
男(確かに強い、けど、リザードマンの方が強いかな)
男は戦士の攻撃をガードしてバランスが崩れた。
戦士はその隙を見逃さずに剣を振り抜いた。
が、戦士の攻撃は外れ、喉元に男の剣が突きつけられていた。
戦士「・・・す、すげぇ!参りました」
魔法使い「どういうこと?」
僧侶「バランスが崩れたと見せかけたんです。そこで大振りになったところをやられたという感じですかね、見事です」
勇者「す、すごい」
戦士「すげぇよ、こんなに圧勝されたのは初めてだ、悔しいけど、、すげえよ!!」
男「だって、まだ本調子じゃないだろ、全快してしたらまた違うとおもうぞ」
戦士「いや、すげえよ!一緒に旅しようぜ!稽古つけてくれよ!!」
男(元気だなこいつ)
男「まあ、まだこの村にいるんだろ?俺も考えたいからさもう少し待ってくれない?」
勇者「そうですね、無理強いはしたくありません。すみません、ですが是非とも一緒に旅ができたら嬉しいです。」
男「ああ、前向きに考えるよ」(可愛い)
ーーーーーー
ーーー宿ーー
男「ふぅーどうしたもんかね、困った」
??「魔王様、魔王様、聞こえますか?」
男「え?ダークエルフ?」
ハト「よかった、成功ですね」
男「お、使い魔ってハトだったんか」
ハト(ダークエルフ)「はい、ご無事でなによりです」
男「それどおなってんの?」
ハト(ダークエルフ)「音の出力を逆にしてみました。上手くいってよかったです。」
男「へぇなあ、あ、側近怒ってる?」
ハト(ダークエルフ)「そりゃもう」
男「本当悪いな、勇者が危なかったから居ても立っても居られなくてさ」
ハト(ダークエルフ)「やってしまったものは仕方ありません。それよりもこれからのことをご説明します。良くお聞き下さい」
男「わかった」
ハト(ダークエルフ)「ほとんどが嫌な知らせです」
男「うげ」
ハト(ダークエルフ)「まず一つ、とりあえず村の近くに剣と小型転送装置を転送させてもらいました。後で場所をご案内します。」
男「それで帰れるか?」
ハト(ダークエルフ)「いえ、おそらくは人間界の魔力では、変身を解いたとしてもほとんど回復しないでしょうし」
男「なんと」
ハト(ダークエルフ)「帰国手段は陸路と海路で戻ってくる。もしくは魔石を手に入れて魔力を回復する。おそらくかなりの数の魔石が必要となりますが」
男「陸路の方が簡単そうだな、転送は発動に魔力使っても、転送される本人の魔力も持ってかれるからなーコストがやばい」
ハト(ダークエルフ)「はい、魔力が無い物も転送出来ればどれだけ便利なことか。話を戻しますが。もし宜しければ四天王の本拠地だった場所をお目指し下さい。運が良ければ魔石が手に入るやもしれません。」
男「ん?思ったんだけど、魔石を転送させるのは無理なのか?」
ハト(ダークエルフ)「はい、試しては見ましたが、、転送の際に魔石内の魔力が全部使われるようで」
男「やっぱりそうか、、あれ?なんで剣と小型装置は送れたんだ?」
ハト(ダークエルフ)「大量の魔石と共に転送しました。計算よりもコストが大きかったようで魔石は全て無くなった上に、剣に宿った魔王様の定着魔力もほとんど・・・・」
男「まあ。それはしゃーないな、ちなみに魔石はどのくらい使ったの?」
ハト(ダークエルフ)「城に備蓄していた魔結晶の7割ほどを」
男「まじかよ」
ハト「はい、出来ればもう二度と使いたくはありません」
男「そうだな、本当悪かったなマジで」
ハト(ダークエルフ)「とんでもございません。それよりも何度も転送ができる魔王様の魔力量に皆改めて驚嘆いたしました」
男「いやー照れる」(底がある時点で魔王としちゃ少ないんだけどな)
ハト(ダークエルフ)「とりあえず魔力を保ちながら送る装置の研究入っています。それが出来れば問題が解決するかと」
男「そうか、俺が帰るのとどっちが早いかだな。」
ハト(ダークエルフ)「はい、側近様に予算をいただきました。急ピッチで進めさせていただきます。」
男「徹夜とか根気詰めないで、今まで通りで行けよ。俺の責任だからな」
ハト(ダークエルフ)「いえ、魔王様の為ならば不眠不休など苦しくもありません。ですが身体は壊さぬよう皆に伝えておきます。」
男「今まで通りちゃんと休み取っていけよ、命令だからな」
ハト(ダークエルフ)「・・・はい、わかりました。お気遣い感謝いたします。それと、申し訳ありません、もう一つ」
男「うい」
ハト(ダークエルフ)「使い魔と映像についてです。」
男「あ、わかった、充電が足りないんだろ」
ハト(ダークエルフ)「はい、その通りです。今までは魔王さまの魔力で充電していたので丸一日でも見ることができましたが、魔石だけになるとかなりの魔力を喰いまして」
男「もしかして使い魔まで消えちゃうの?」
ハト(ダークエルフ)「そちらに関しては大丈夫です。このハトの使い魔は全くの別魔力なので、ただし動けはできるのですが、おそらく一日のうち2時間ほどしか映像が機能しないかと」
男「うっそーん、はあ、まあ仕方ないか、じゃあ、また出来るだけ節約しながら何かあったら連絡くれ」
ハト(ダークエルフ)「はいかしこまりました」
ハト(将軍)「魔王さま、お気をつけて」
ハト(側近)「クソ魔王」
男「・・・将軍側近いたのか、・・・てか側近ひどい」
ーーーーーーーーー
男「おす、ちょっといいか?」
勇者「はい、構いませんが」
男「考えさせてもらった、是非一緒に行くよ」
勇者「本当ですか!?ありがとうございます!!!なんと心強い」
男「他のみんなは?」(かわゆい)
勇者「道具や食料を揃えに行っております」
男「そっか、明日には立つってことか?」
勇者「はい、明日にはまた、火山に向かう予定です。」
魔法使い「ただいまー」ガチャリ
勇者「お帰り魔法使い」
魔法使い「サラマンダーの皮の装備、まだかかるみたい、明日には間に合わないかも」
勇者「そうか、装備できたら少しは楽になるかと思ったんですが、」
魔法使い「ええ、とりあえず、1人分のマントにはなるから前衛の戦士か勇者に装備しとこうかと思って」
男「1人分しかかなったか」(大型以外は魔法で追い払ったからな)
魔法使い「出来るまで待つ?」
勇者「そうですね。あの場所に準備なしで行くのはかなり無理があると実感しました」
魔法使い「とりあえず、あのでっかいのもそうだけど問題は他の魔物ね」
勇者「小型サラマンダーはともかく、ボルケーノスネーク等はかなり厳しいですね。大型が出なくても危なかったかもしれません」
男(多分火の四天王がいなくなって、魔物が増え出したんだろうな、特にボルケーノスネークは小型のサラマンダー餌にしてるしな、基本一緒に鉢会うことが多い)
勇者「男さん、何かいい手はありますか?」
男「そーねー、まあ中腹まではなら縄張りにに入らんければ襲ってはこんだろ」
勇者・魔法使い「え?」
男「どした?」
勇者「サラマンダーは人を確認するとすぐに襲いかかると習ったもので」
男(そういや、勇者の教師は、間違った事ばかり教えてたな)
魔法使い「私もそう習ったわ」
男「サラマンダーてのは、硫黄や火山岩を食うだけの大人しい魔物でな、とりあえず縄張りに入らん限りは襲ってこないぞ。多分、痕跡がわからずに
入ってやられたって奴らが凶暴だって広めただけだろ」
魔法使い「そんなうそ、王都じゃ、皆そう教えられるわ」
男「まあ王都の知識だけが全てじゃないって事だ。ちなみに言うとなサラマンダーは熱も吸収するから、サラマンダーの多い火山地帯は比較的暑くないんだぜ。」ドヤァ
魔法使い「それは知ってる」
男「あ、はい」
〜〜〜〜〜〜〜〜
宿
僧侶「まさかサラマンダーが大人しい魔物だったとは驚きです」
戦士「でも、いいのか?強くなるためにも少しでも戦った方がいいんじゃないのか?」
男「山頂に行けば嫌でも戦うようになるって」
僧侶「男さんは詳しいようですが、良く火山には来るのですか?」
男「まあ、何回かはな」
僧侶「その知識は自分で見つけたのですか?」
男「いやいや、教えてもらっただけだよ」
魔法使い「でも本当に魔石ってあるのかしら、いまいち信憑性ないのよねー」
僧侶「歴代の勇者達はそうしてきたようです」
戦士「でもあれだろ?火の四天王いるんだろ?」
魔法使い「それこそ噂みたいなもんよ、少なくとも一番近かったこの村ができてからも見た人はいないみたいだし」
ーーーーーーーー
側近「魔王様は問題ないみたいですね」
リザードマン「すげぇーな、もう溶け込んでし」
将軍「魔王様は誰にでも気さくに接してくれるからな」
火の四天王「火山を離れてから地形も変わっているな」
将軍「ところで火の四天王、どう思う?魔王様の脅威になる魔物はこの火山にいるか?」
火の四天王「私も10年以上いないからな、詳しくはわからんが、おらんだろう」
エルフ「しかしまだ、勇者達からすれば苦戦を強いられるでしょうね」
ダークエルフ「あ、そろそろ映像切れそうです」
リザードマン「もうかよ」
エルフ「しょうがないですよ。充電してくれる。魔王様がいないんですから」
側近「また映るまで待つしかありませんね」
リザードマン「またって、いつ見れるようになるんだ?」
ダークエルフ「明日の朝ぐらいですかね」
側近「では、映り次第また徴集します。それまでは各自、今まで通りで、務めの方をよろしくお願いします。」
ーーーーーーー火山地帯中腹
男「ふん!」ズバーン!
大型サラマンダーの頭が真っ二つに切り裂かれる
勇者「すごい・・・・」
僧侶「大型が一撃で」
戦士「やべぇ」
男「すまんすまん、まさかこんなとこから出てくるとは思わんかった。痕跡見逃したっぽい」
魔法使い「しょうがないわ、私達も全然気づけなかったし」
勇者「でも、流石です、大型を一撃で葬るなんて」
男「まあ、武器と、あとは実戦慣れだな、魔王倒すんならこんくらいできるようになってもらわんとな」
勇者「・・・そんな、先は遠いですね」
男「ちょっとでも近づけばいいんだよ、ここならサラマンダー以外にも魔物いるし、今日はとりあえずここで慣れるぞ」
勇者「しかし、良いのでしょうか、先を急がねば・・・」
男「急いで死ぬ方がダメだろ。現にあのサラマンダーはこの4人の実力なら勝てたんだぞ、なのに負けただろ?」
戦士「え?俺たち勝てたのか?」
男「まあ、サラマンダーは火属性の中でかなりの上位種だけどさ、戦士と僧侶は武器さえ良ければ勝てたと思うぜ」
僧侶「・・・・」(私達の実力がなぜわかる??やはりこの人は怪しいですね)
戦士「武器かー、確かにサラマンダーの熱で、刃先がやられたもんな、修理だしてっけど、この新しい剣まだ慣れねー」
男「戦士と僧侶は今回の武器は使い捨てのつもりで戦うぞ」
魔法使い「私と勇者は?」
男「勇者は今まで通りでいいかな、ま、皆そうだけど要は慣れと経験だ・・・ってほら、早速ボルケーノスネークさんのご登場だ。小型のサラマンダー捕食にきてる」
戦士「でけぇな、こりゃ苦労しそうだ」
男「いいか、下にも気をつけろ、ボルケーノスネークが通った後は地面が柔らかくなるから、火傷すんなよ」
ボルケーノスネーク「シャーーー!!!」
魔法使い「こっちに気づいた」
勇者「来ます!」
ーーーーーーーー帰り道
男「まあ及第点てとこな」
勇者「ありがとうございます。お陰でかなり掴めたかと」
魔法使い「汗でベトベト、早くお風呂入りたい」
戦士「俺は飯だな、腹が減って力でねぇ」
僧侶「陣形と連携だああも楽になるものなのですね」
男(こいつらが旅始めた時から皆でいろいろ考えたからなー。やっぱり将軍の言ってた連携が一番いいみたいだ)
男「しばらくはこの連携がいいかもな」
勇者「この調子なら頂上にある魔石までもう少しかもしれません。」
魔法使い「今回の分でサラマンダーのマントも人数分できてるでしょ」
男「にしてもお前らサラマンダーのマントもなしに頂上行くつもりだったのか・・・」
勇者「はい、思慮不足でした」
男「てか、王様マントくらい手配してやってもいいだろうに」
勇者「・・・・自分たち自身で倒して作って、強くなれということなんでしょう」
男「・・・・そうだといいがね」
ーーーーーーーーーー
宿屋
勇者「サラマンダーのマントが出来しだい頂上を狙おうかと思います。」
男「いいんじゃねーか?まあそれまで結構かかるな」
戦士「それなら男稽古頼むよ、訛っちゃう仕方ねーし」
勇者「私もお願いします。男さんが良ければですが」
男「問題ないぜ、僧侶もするか?」
僧侶「はい、是非宜しくお願いします」
魔法使い「私は独学か、いい先生欲しいわ」
男(教えてやりたいけどな、魔法使えないことになってるし)
勇者「魔法に関してならば私も一緒にいいですか?」
魔法使い「ええ、私からもお願い」
男「まあとりあえず少し休憩しようぜ、疲れてちゃまともに稽古できないだろ」
勇者「はい、そうしましょう」
ーーーーーーーーー
宿の寝室
コンコン
男「どした?」
僧侶「男さん、少しよろしいですか?」
男「お、いいぜ、入れよ、どした?」
僧侶「できれば誰もいないところで」
男「・・・・わかった」
村の外
僧侶「すみません、こんなところに」
男「いいって、で何?」
僧侶「何か隠してることはありますか?・・・
不躾ですみません」
男「んー、隠してることねー」
男(察しがいいなこいつ。まあそうだろうな。今までの旅も僧侶がこいつが立ち回って色々とスムーズに事が行ってたしな」
僧侶「貴方には命を救って頂いた恩があります。ですが・・・・」
男「いいよ、確かに隠し事があるのは確かだしな」
僧侶「・・・まず一つは、私たちについて知りすぎている。立ち回りや癖、弱点など最初から見ていたような」
男(すげぇな、当たってる。俺が間抜けすぎたか?)
僧侶「もう一つは推測ですが、元から私達を、助けに来たと私は思っています。しかしそれならなぜ隠すのか。これが貴方に何かあると疑っている私の考えです」
男(なんか隠したら逆に疑いが強まりそうだな)
男「・・・あー、しょうがねえな、まあ、当たってるよ。色々と」
僧侶「何が目的かはわかりません。ですが私達の邪魔をする為だとは思えません。教えては頂頂けませんか?」
男「・・・すまん、もしいつか時が来たら教える。それまではな、秘密にさせといてくれねぇか?」
僧侶「・・・・」
男「まあそうだろうな、言っとくと、お前らの邪魔をするつもりねーし、力にもなる。それだけ信じといてくれねーか?」
僧侶「・・・はあ、わかりました」
男「すまんな、どうしても言えねーんだ」
僧侶「いえ、私こそ、すみません、不安で聞かずには、しかしそれだけでも知れたなら、安心しました。本当に申し訳ありません」
男「いいよ、黙ってた俺も悪い、そろそろ飯だろ?みんな待ってるかも、帰ろうぜ」
僧侶「はい」
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