チキン提督と吹雪
チキンな提督と吹雪の話です。
提督(着任して今日でちょうど1年。ある程度艦娘たちとも仲良くなったと思う...)
提督(それについてはとても喜ばしいのだが...少し前からの頃から初期艦として着任した吹雪の様子が変なのだ、たびたびこちらをチラチラ見て来たり、時折僕の方を見て顔を赤らめたりする)
提督(もしかしたら自分に好意が!?と思って勘違いしてしまう...)
ーー翌日執務室にてーー
今日もいつもとさほど変わらず業務が行われていた。
違う点と言えば吹雪からの視線をたびたび感じることだろうか
提督「な..なぁ吹雪、ちなみに僕の顔に何かついていたりするのかい?」
吹雪「い、いえ///なんでもないです!!」(どうしよう...こっそり司令官の事見てるのばれちゃった///)
提督「そ、そうか...ならいいのだが」(若干顔も赤いし疲れがたまっているのかな...)
提督「そうだな、結構長いこと作業もしたしご飯でも行って休憩でもとるとするか」
吹雪「!!それでしたら私、今日司令官のためにお弁当を作って来たんです!」
ふとお弁当を持つ吹雪の手を見ると指に絆創膏がまかれていることに気が付いた。慣れない料理でけがをしてしまったのだろうか?
だとしたら申し訳ないと思う反面、とてもうれしく感じた。
なぜなら僕は母親以外の女性の手料理を食べるのが(外食を除く)初めてというのもあるが吹雪の手料理を食べれるからだ!
提督「おお!ぜひいただくとしよう!」(ワクワクがとまらないぞ!今日は良い日だ!ただ勘違いしないように注意せねば)
ーーお弁当実食ーー
お弁当の味そのものはもちろん美味しかったのだが、それ以上にこの状況がやばい
可愛い女の子の手料理をその子の目の前でたべるだと?!時折味の感想を伝えたりしていたのだがその時の吹雪の一喜一憂する様子が
もう、何かヤバイ、可愛すぎる、天国かな?こんな最高のシチュエーションが体験できるここは天国だ(断定)
こんないい子の彼氏さんとかって幸せなんだろうなぁ(諦め)
提督「うん、結婚しよう(願望)」(ごちそうさま)
吹雪「えっ?」
提督「えっ?」
提督「とても美味しかったよ。こんなおいしい料理を作れて真面目な吹雪はきっといいお嫁さんになれそうだ」
(はぁ...マジで羨ましいなぁ、俺も今の何倍もイケメンだったらチャンスとかあったのかなw)
吹雪(あれ?さっき結婚しようってきこえたような/// 聞き間違えかなぁ...本当だったらな)
「あはは...個人的には司令官なんてありだなぁ...なんて」
提督「おっおぉ、そういってくれるとありがたいよ」(あっぶねぇ...今の答えが正解かどうかは分からないけど、吹雪のからかい?にマジで
応えて気まずくなってたら黒歴史確定だったな(確信))
吹雪「...あはは」
それからの執務は特に会話が盛り上がることもなく滞りなく終わった。ただ自分の中で多少の違和感を感じていたのだが、深く考えることをやめ今日は寝ることにした。
ーー次の日ーー
今日吹雪は風邪で休みとの連絡が入っていた。彼女が風邪をひくなんてめずらしいめずらしい。ある程度仕事のきりが良くなったら
彼女の部屋にお見舞いにでもいくべきだろうか?
提督「よし!とりあえず今はここまでにするか」
いつもは何かしらの返事をしてくれる吹雪の存在がないことに少しさびしさを感じた。
ーー吹雪の部屋--
吹雪(はぁ...風邪ひいちゃったなぁ、司令官は大丈夫って言ってたけどだいじょうぶかなぁ)
(それに昨日私が変なことを言っちゃったせいで少し気まずくなったことも不安だぁ)
(変な風に思われて嫌われてないよね...なんであんなこと言ったんだろう...私は今の関係が続くならそれで全然いいのに)
朝から似たようなマイナスの事ばかり考えてしまう。早く風邪なんか治して司令官に会いたいな、等
考えているうちにどうやら眠ってしまったらしい。だいぶ熱もひいて楽になった。
提督「おっ!起きたか。今りんごを剥くからまってて」
吹雪「!?!?!?ど、どうして!?私の部屋に?!?!」
提督「ちょうど一区切りついたからね。お見舞いに来てたんだ。ノックはしたんだけど返事がなかったから勝手にはいってごめん」
(寝顔をしばらく見ていたことは黙っておこう)
提督「あれ?さっきよりも顔が赤いなぁ?大丈夫?」
吹雪「だ、大丈夫です///」(こんな私のためにわざわざお見舞いに来てくれるなんて司令官はやさしい...うれしいな///)
確かに私、吹雪は司令官の事が好きだ。
これと言って特徴的なところがない司令官に最初こそ不安を抱いていたが
彼の誠実さや真面目な性格は私とよく似ていた点もあり、打ち解けるのに時間はかからなかった。
けどもしこの気持ちを彼に伝えて断られたら?お互いにギクシャクして以前のような関係になれなかったら?
私にはこの一歩を踏み出す勇気がなかった。
それなら今の関係ができるだけ長く続きますように。
ーー翌日ーー
吹雪「昨日はすいませんでした。今後は体調管理にしっかり気をつけていきます」
提督「そんなにかしこまらなくても大丈夫だよwそこまで量も多くなかったし気にしないで。」
吹雪「はい...そうおっしゃってくれると幸いです。」
司令官はこう言ってくれているが、実際はいつも二人でやっている業務を一人でこなしてかつお見舞いまでしてくれたのだ
これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
司令官とは他の娘よりは長い付き合いになるが、私よりも器用な娘や愛想のよい娘、はたまたスタイルの良い娘だって
この鎮守府にはたくさんいる。
一度、司令官にどうしていつも私を秘書艦にするのかを尋ねたことがある
提督「...一緒にいて楽しいからだよ」
理由としては曖昧でおそらくその場で考えたものなのかもしれない
けれど私にとってはとてもうれしい言葉だった。
当時自分に自信がなかった私にとってはその言葉は自分を認めてくれる大事な言葉だったのだ。
司令官の一番になれなくてもいい。たとえ他の娘と司令官が結婚しても耐えられる。
けれどこの秘書艦の場所だけは譲りたくない。この考えが少し変なのはわかってる、、、
でもこの場所が私にとっての司令官との絆であり居場所なのだ。
だからこれ以上迷惑をかけて彼に愛想を尽かれないように頑張らなければ...
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あの風邪をひいた日から吹雪の様子がおかしい
いつも真面目ではあったのだが最近は余裕のなさを感じるのだ
提督「えーとさ、最近疲れがたまってるんじゃない?」
吹雪「!?そうですか..けど私はまだやれます」
提督「それならいいんだけど、たまには秘書艦の仕事を休んで休むのもありかもね」
(ここでデートの誘いとかが出来たら...とか考えちゃうけど休む時には休んで欲しいしなぁ)
ーー他の別の日ーー
提督「あー吹雪さん?えっとですね...先ほどからやってくれている書類なんだけど判子の位置が違うよ」
提督「いったん休憩でも挟むかい?」
吹雪「!!す、すいません!すぐに直します!」
提督(やっぱり疲れがたまっているのだろうか?だとしたら、、少し長めの休暇でもだすべきだろうか?)
(そうだな、僕自身しばらく休暇をとってないし吹雪と一緒にどこか行けたりしたら楽しそうだなぁ)
提督「はぁ...」(誘いたいが、、、それは僕にはハードルが高すぎる)
吹雪(ど、どうしよう、どうしよう、どうしよう、司令官怒ってるよね...)
提督「そういえばたしか吹雪ってしばらく休みらしい休みを取ってなっかたよね」
「疲れも溜まってるみたいだし明日から1週間くらい休みをだすから休日をエンジョイとかってどうだろう?」
吹雪「...その間の司令官はどうするんですか?」
提督「んー、僕は明日からすぐには無理だけど僕も休みを取ってゆっくりしたいな」
(今だ!このタイミングが絶好の誘いのチャンス、誘うんだ!!!!!)
「それでだ、休みの日の事なんだけど...その」
吹雪「分かりました、明日からの一週間ですね」
提督「あ、あぁ」(誘い損ねた...)
その後は滞りなく終わることができた
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ーー翌日吹雪の部屋ーー
吹雪(どうしよう...司令官は休みをくれるって言ってたけど、他にやることも思いつかないし)
(このまま秘書艦の仕事を外されたままなんてないよね?)
(司令官も休むって言っていたし言葉の通り普通に休んでしまってよいのだろうか?)
別に休みなんてなくても良かった。私はただ司令官と一緒にいたかっただけなのに、、、、、
こうしてて考えていても答えが出るなんてこともないし
吹雪「本当にどうしようかなぁ」
物思いに更けていてもしょうがないのでこれを機に町にでも行こう
そう思い準備をしていると、
コンコン
提督「吹雪?今ひましてる?」
ドアの外から司令官の声がする。どうしたのだろうか、何か急な用事だろうか?
まさか!?デート!なわけもないだろうし、本当になんだろう
吹雪「はい、ひまですね。なので今から街に出もいこうかなってかんがえていたところです。」
提督「そ、それなら、ちょうど僕も外で昼でも食べたいなと思ってたから一緒にいかない?」
(今一生分の勇気を振り絞った気がする)
吹雪「いいですよ、今準備するんで少し待っててもらっていいですか?」(これって...デートのお誘い!?なわけないよね)
提督「おっけい、鎮守府の正門で待ってるよ」(よっしゃーーー!!!了承してくれた。めちゃくちゃ緊張したぞ)
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吹雪「おまたせしましたーー」
提督「//よし!早速いこう」
(ヤバイ、可愛すぎる。私服だとこうもイメージが変わるのか。見てて安心するな吹雪のらしさって言うのは)
二人で他愛のない会話をしながらとりあえず町の方に行ってみた
提督「さすがに昼時っていうのもあってどこも混んでるね」
吹雪「そうですね、私はどこでもだいじょうぶです!」
(本当はおしゃれなカフェとかで司令官と過ごしたりしたいけど、高望みしすぎだよね)
提督「あっ、あそこのカフェなんてぱっと見、席も空いてるしあそこにしようか」
吹雪「はい!」満面の笑み
提督(可愛すぎだろ今の吹雪)
落ち着いた雰囲気の店内はお店の人の対応も親切で入って正解だった
提督「ここにしてよかったね、今後またこようかな」
カフェのなかでは吹雪といつもとさほど変わらない会話をした
たびたび笑う吹雪にドキッとしてしまう
ただ今この時間がとても幸せに感じた
吹雪「...今日はどうして私をさっそてくれたんですか?」
そう尋ねられた時、僕は本心で答えたが本当に言いたかったことは別の言葉だったのかもしれない
提督「一緒にいたいと思ったからだよ」
(よくよく考えたらほとんどプロポーズみたいなことをしていてとても恥ずかしい...
なんだこいつ?とかなんて思われてたら泣きそう)
(ただこうして他愛のない会話を気兼ねなくできる吹雪の存在はかけがえのないものだと改めて感じる)
そうした今のこの関係がとても心地よく感じてしまう
今、告白などをしてしまうのも選択肢としてはありかもしれない(しないけど)
ただ今この時間を楽しみたい、吹雪と共に過ごすこの時間を
もし今の関係が壊れるくらいならこのままの関係でいたいんだ
提督「またひましてたらどこか一緒にいけたらいいね」(とても緊張するな、この一言)
吹雪「はい!」(うれしいな//)
そうして二人はカフェを後にした。カフェから出てきた二人の姿はまるで恋人のようだった。
続く??
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途中まで読んでくれた方も最後まで読んでれたくれた方もありがとうございます。
個人的に吹雪のssが書きたくなったので今回投稿させてもらいました
感想などありましたら是非お願いします
ええやん
>>1
ありがとうございます。
続きまだ?
全裸で待機してるから早くして
チキンというか…なんか…初々しいな。
なんかほっこりした