隣の菊池さん 第一章 菊池さん戦場に出る
菊池さんが戦場にいた頃のお話
すいません。普通に忘れてました(こんなの見てる人いないと思うけど)
前作でも書きましたが、代理投稿です。
作品に関しての質問は返信に二三日要します。
ご了承ください。
さて、いよいよ本編が始まりましたが、正直今はそんなにグロくないみたいですね。今は。
ではお楽しみください。
東暦1899年東欧方面デルアル戦線(ここから先は菊池さん本人の証言、後輩のインタビューによる当時の様子を述べる)
〜本人の証言〜
「当時、飛び出してすぐ、それこそ徴兵年齢ぎりぎりの12歳くらいだったと思う。
当たり前だが、そんなガキの使いみちなんて文字通りの鉄砲玉。
せいぜい、突撃させて相手の砲や弾を消費させるくらいの死に要員だ。
それは俺も理解してたし、別になんとも思わなかった(笑)。
持つ武器も支給品のライフルと各々の所持品のみ。俺の場合は剣鉈(詳しくは前章参照)
もともと山に入る時に使ってた奴だったけど後々これが役にたったなぁ〜。」
ここで彼は下を向いてニヤッと笑った。思わずかすれた悲鳴を上げてしまった。
その笑み、その時の目は狂気と愉快に満ちた人殺しの目だった。
すぐに彼は口を開いた。さっきとはまるきり違う声で。
重く、血生臭さいとさえ錯覚させるような声で、
「2月か3月のことだよ。初戦は。塹壕の中で身動きせず相手の砲が休む時間を、
ひたすら砂漠のダニように待って。すぐ目の前の壕が砲の直撃にあって
数字間前まで一緒にいた奴の手が宙に舞うの目に焼き付けながら。」
どんな気分でした?と問いかけてすぐしなきゃよかったと後悔した。
あの目をする人だ。どんなことを言ってくるかわかったもんじゃない。
だがすべては後の祭りだった。
「別になんとも。」
もっと感情的な言葉を想像してしまっていたので、
少し拍子抜けしてしまった。だが、後日よく考えたてみたら、つまり何も思わないというのは、
そもそも興味がないから、同じ仲間なのに恐怖もしないこと。
ヤバい、あのヒト、人間じゃない……!
〜少し戻り再び証言〜
「やっと突撃できる機会が廻ってきたんだ。
奴さんの砲が微かに緩んでね。将校が『突撃〜!』の声で飛び出してね。
みんな半狂乱になって、わ〜!!って叫びながら、銃を抱き抱えながら。
ぬかるんだ土に足取られてすっ転ぶ奴もいて。当然相手もそんなこたぁわかってっから、
壕の影から撃ちまくってくるワケよ。前の奴、前の奴と倒れていく。
俺はちょうど前にいた奴だったものの襟首をもって突っ込んでいった。
相手様はかなり動揺したろうよ。太もも、二の腕、眼球までもぶち抜いてるのに笑いながら
走ってくんだもの。普通ビビるよな。(笑)。」
第二話に続く。
ご覧いただきありがとうございます。次回更新は未定です。
ではノシ。
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更新履歴
東暦1899年〜ビビるよな(笑)。」を追加 平成30年8月26日
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