艦娘なんて大嫌い
初投稿です。
艦これのシステムとか全然知りません。
頭の中に浮かんだ物の、試し書きみたいなものです。
至らない点もあるかとは思いますがどうか「生ぬるーい目」で見ていってください。
タイトルでは艦娘嫌いと言ってますが、中の人は艦娘好きです。(本当ですよ?)
突然だが、まず俺のことについて語らせてほしい。
俺は昔、提督だった。
昔から努力家だったおかげで海軍の訓練校を成績トップで卒業し、俺は提督になった。
いや別に「提督になったことあるんだぜ!スゲーだろ?」って自慢したいわけじゃないんだ。
だって俺は...
「艦娘」が大嫌いなのだから。
これはそんな艦娘嫌いな俺が、自分なりに真面目に提督として生きた、少し昔のお話。
「はあ...ついにこの日が来ちまったか...」
俺は一つ息を吐いた。
船に揺られること2時間、ようやく目的地の鎮守府に着いたようだ。
俺は船から降ろされ、船は俺を置いて行ってしまった。
冷房のそれなりに効いていた過ごしやすい船内とはうってかわり、島は真夏の中にあった。
真夏の日差しが容赦無く僕に襲いかかる。
「暑い...」
このままの暑さではろくに頭も回らない。
島に来て早々に気が滅入ってしまいそうだ。
暑さの他にも俺の気を憂鬱にさせるものがある。
それが...
吹雪「いやー、流石に南の島は暑いですね!提督!」
提督「おぉ、そうだな...」
コイツ、駆逐艦吹雪の存在だ。
吹雪「司令官の初期艦に選ばれるなんて!私、とっても幸せです!」
正直コイツを初期艦に選んだのは間違いだった...
やかましい。というより目障りだ。
しかしここで、
「さっきから煩いんだよ!暑いんだから静かに歩け!」
なんてことを言ってしまっては駄目だ。
さっき船に乗ってるときに、「必見!優しい上司になる方法!初級編」(税込758円)っていう本を読んで学んだ。
もちろん表紙は吹雪に見せてないよ。
だってこれから配属されるところの新人上司が、いきなりこんな本取り出したら...ね?
あ、因みに俺はまだ海軍の訓練校を卒業したばかりだ。
と、読者の皆様に大体の説明が終わったところで吹雪が一つの建物を指差し、
吹雪「あれが鎮守府ですかね?」
と、言ってきた。
なるほど、確かに見たところそうみたいだ、さっきグーOルマップで見た建物にそっくりだ。
提督「そうみたいだな」
吹雪「提督!ここからあの建物まで、どっちが速いか勝負しましょう!」
え?ちょっと待って?俺走るの苦手...
吹雪「行きますよ!よーいドン!」
提督「おい!ちょっと待て!」
仕方がないから走って追いかける。
部下に「体力無い奴」って思われたくないしな...
まあ、こんな感じで俺の艦娘との鎮守府生活が始まった...
提督「はぁ...はぁ」
吹雪「ふぅ...ふぅ」
うん、結果から言おう。
見事無事に、俺は吹雪にかけっこで勝つことができた。
それは良かったんだよ、うん
でもさ...
提督「あのさ、吹雪」
吹雪「なんですか提督?」
提督「これって...鎮守府?」
吹雪「もちろんです!どこからどう見ても鎮守府じゃないですか!」
え?何?鎮守府ってこんなにボロくて小さいの?
なんか窓ガラス割れてるよ?門めっちゃ錆びてるよ?もはや住めそうにも無いよ?どう考えても鎮守府()じゃんこれ!
ほらやっぱり鎮守府って言ったらさ、すごく大きくて立派でピッカピカなの想像するじゃん。
思ってたんと違う...
吹雪「これが私達の鎮守府ですね。これからお世話になります。」
そう言って吹雪は鎮守府()に向かって律儀にお礼をした。
いや待って?なんでそんなに冷静なの?疑おうよ!?流石におかしいと疑うべきだよこれ!?
吹雪「では私は、先に鎮守府の中を確認してきますね!」
提督「...オオ、マカセタゾ」
ここが俺の職場かよ...
笑えねぇな...
___________________________
皆さんはじめまして!吹雪です!
今日は私にとって特別な日です。
皆さんも、もうわかるでしょう?
そうです!憧れの "鎮守府" に、提督と一緒に行けるんです!
もちろん緊張はありますが、それ以上にわくわくしています!
船の中で、私の提督さんはずっと本を読んでいました。
きっと、とっても真面目で勤勉な方なんですね!
私も見習いたいです。
島について鎮守府が見えた途端、ワクワクが抑えきれないぐらい大きくなっちゃって。
つい司令官に提案しちゃいました、
「提督!ここからあの建物まで、どっちが速いか勝負しましょう!」
本当はこんなことを言ってはいけないんでしょうが、その時はつい言っちゃったんです。
それから競争の後は、私が先に鎮守府の中を確認することになりました。
「ここから、私達の物語は始まるんですね」
そんなことを言って私は鎮守府の門をくぐり、建物の中に入りました。
その後、「あんなこと」になるなんて思ってもいませんでしたがね...
吹雪が 鎮守府() の中を見てくれるらしい。
「流石に部下だけに仕事をさせるわけにはいかないからな...島の見回りでもするか。」
そんなことをつぶやきながら、大木の下に大きな荷物を置いて、俺は島を見回ることにした。
30分ぐらい見回っただろうか。
しかし、
「やっぱり暑い...」
そう、どうしようもなく暑いのだ。
水を飲もうとして持っていた携帯バッグの中をを見てみるが、
「あ、もう無えや...」
そう、水はとっくに切れていた。
「まだ道は続いてるけど、疲れてきたし一旦水を取りに帰るか...」
そう言って俺は 鎮守府() へ向けて歩き出した。
鎮守府に入ってみて、私ははまず思いました。
"かび臭い”と。
しかし、
「どんなところであろうと鎮守府は鎮守府です!」
前向きな姿勢はいつでも大切ですから。
その後私はいろいろなところを見てまわりました。
「ここは執務室かな?見たところ机と椅子があるだけか」
「食堂かな?多少荒れてはいるけど冷蔵庫とか、水道とかはまだ使えそうです」
「こっちは見たところ工廠みたいです。機械には弱いので詳しいことは言えませんが、頑張ればまだ動きそうですね」
「やることがいっぱいで、働きがいがありますね!」
と、ここで
提督「吹雪ー!探索終わったー?」
提督が呼んでるみたいですね。
吹雪「今行きます!」
そう言おうとして、走り出した途端
私の足元で "バキッ" っという音がして
私は何がなんだかわからなくなって叫びました。
吹雪「キャーーーーーーーーー!!」
水を飲む音と波の音だけが響く。
「ん...ん... ふう、美味いな」
やはり暑い中飲む水はいつもより美味い。
なぜそう感じるのだろうか...やっぱり体が求めてるのかな。
ん?求める?そう言えば俺、女から求められたこと無いんだよなぁ...
いや...多分機会が無かっただけだ、うん。
別に彼女が全然できなかったからとかそういう理由で海軍の訓練校に入学したとかじゃ無いからね?
絶対に違うからね?
...あ、そうだ吹雪!もうそろそろ鎮守府内の探索も終わっただろ!
そろそろ呼んでもいい頃だよな!
ア、ベツニハナシヲソラシタワケジャナイヨ(棒)
「吹雪ー!探索終わったー?」
と言い終えた瞬間、 鎮守府()の方から悲鳴が聞こえてきた。
吹雪「キャーーーーーーーーー!!」
提督「吹雪!?」
俺は 鎮守府() の方へと走り出した。
俺は走り出した、はずなのだが。
ふと足を止める。
...え?なんかこういう物語のテンプレだから取り敢えず走り出したけどさ。
提督「もし、吹雪が敵に会ったのだとしたら...」
___パターン1___
提督「吹雪!大丈夫か!?」
敵「何だ貴様!?」
吹雪「...」血塗れ
提督「...あ、お取り込み中失礼しました」
敵「...見られたのなら仕方がないな」
提督「あ、ちょっと待って...あふん↑」
---死亡---
___パターン2___
提督「吹雪!大丈夫か!?」
敵「ふむ、まだ発育途中だがなかなかいい体じゃないか」
吹雪「もう...やめてください...」
提督「...!?」驚愕
敵「...邪魔が入ったか...邪魔するなら取り敢えず○ね」
提督「...女子の裸が見られたのだ...もう悔いは無いよ」
---死亡---
___パターン3___
提督「吹雪!大丈夫か!?」
吹雪「て、て...提督...あれを!」
提督「?」
┌(┌ ^o^)┐┌(┌ ^o^)┐┌(┌ ^o^)┐┌(┌ ^o^)┐┌(┌ ^o^)┐
謎の生命体たち「ホモォ...」
提督「...終わったな、こりゃ」
吹雪「そうみたいですね...」
---死亡---
だめだこりゃ...正解が一つもないぞ...
提督「クソ!どうすりゃいいんだ!」
提督「ええぃ、悩んでいる暇なんてない!助けに行くぞ!」
本当は逃げたくて仕方がないが、秘書官がいなけりゃ鎮守府生活は成り立たない。
俺はドアを蹴破る。
なんかこういうSSでは「ドアは蹴破るのが良い」
と、父親から教わった...気がする。
てかSSってなんだよ...
取り敢えず、心の声は置いておく。
提督「吹雪!大丈夫か?」
視界は埃で悪い。
吹雪「提督!?なぜここに!?」
暗い中から声が聞こえる。
どうやら吹雪は今のところ無事なようだ。
提督「一体、何があったんだ!?」
俺は吹雪に問いかける。
吹雪「えっと、その...そう!敵襲です!」
...なんだって!?
提督「大丈夫なのか!?」
吹雪「私は大丈夫ですから!早く逃げてください!」
切羽詰った声が聞こえる。
提督「吹雪...そんな...」
吹雪「いいから早く!」
提督「...吹雪...すまん」
俺は逃げ出した...
と見せかけて、カバンの中に入っていた軍刀を取り出す。
逃げたと見せかければ敵も油断するだろう。
俺は軍刀を握りしめ。
暗い中、声が聞こえた方へ走っていった。
一つの部屋にたどり着いた時。
吹雪「て、提督!?」
吹雪はそこに居た。
しかし、敵は居なかった。
同人に出てきそうなオジサンも居なかった。
┌(┌ ^o^)┐も居なかった。
俺は吹雪の様子を見てこう言ったのだった。
提督「...何やってるんだ、吹雪?」
と。
吹雪「痛たた...」
どうやら板が相当傷んでいたのか。
私は空いた穴に落ちてしまったみたいです。
穴から出ようと努力しますが...
吹雪「うぅ...服が板に引っかかっていて穴から出られません。」
無理に引っ張ると破れてしまいそうでした。
気をつけて外すしか無いのでしょうか?
そう思った途端声が聞こえました。
提督「吹雪!大丈夫か?」
吹雪「提督!?なぜここに!?」
それは他でもなく、提督の声でした。
こ、これはまずいです。
いま穴にはまっている様子をもし提督に見られたら...
___パターン1___
提督「吹雪...何やってるんだ?」
吹雪「た、助けてくれませんか?服が板に引っかかっていて...」
提督「俺が働いているのに、お前は穴の中で遊んでいるのか?」
吹雪「い、いえ、決してそういうわけでは...」
提督「働き者だと思っていたのに...こんなサボり魔は要らないな。大本営に新しい娘を回してもらうように頼むか。」
吹雪「そ、そんな...」
---BAD END---
___パターン2___
提督「吹雪...何やってるんだ?」
吹雪「た、助けてくれませんか?服が板に引っかかっていて...」
提督「ふふっ、体重で穴が空くなんて、もしかして吹雪って結構重いの?」
吹雪「た、たしかに最近ちょっと太ったかもなんて思っていましたが。」
提督「はは、鎮守府を直すより先にダイエットするところから始めないとな。」
吹雪「す、すみません」
ううぅ...こんなのあんまりです。
---BAD END---
どっちにせよBAD ENDです...
そ、そうだ、こうすれば!
吹雪「えっと、その...そう!敵襲です!」
step1 敵が来たことにする。
提督「大丈夫なのか!?」
step2 心配される。
吹雪「私は大丈夫ですから!早く逃げてください!」
step3 私はいいから、と逃げるよう促す。
提督「大丈夫なのか!?」
吹雪「私は大丈夫ですから!早く逃げてください!」
step4 切羽詰まったような声で、危険だということを意識させる。
提督「吹雪...そんな...」
吹雪「いいから早く!」
提督「...吹雪...すまん」
step5 撤退させる。
...どうやらうまくいったようですね。
提督は逃げちゃいましたか...そう仕向けたのは私なのに。
吹雪「なんだかちょっと悲しいですね...」
見捨てられた気がして少し悲しかったです。
吹雪「そんなことより急いで服を外さないと。」
そう言って外そうとした途端。
廊下を走ってくる音が聞こえました。
吹雪「え、まさか?」
あっという間でした。
私の居た部屋の入口を見ると。
そこに立っていたのは提督でした。
吹雪「て、提督!?」
あまりに突然の出来事だったので。
私は驚いてしまいました。
そして、
入り口に立っていた提督は、私を見下ろしてこう言いました...
提督「...何やってるんだ、吹雪?」
と。
吹雪「あ、あのこれは別になんでもないんです。」
さあどうしようか。
穴に落ちた吹雪を見ながら俺は考える。
そう、俺は女性との関係を築くのが苦手なのだ。
しかし、艦娘と共に生活する以上頑張らなければいけないとは思ってはいたが、まさか初日からこんなことになるとは...
吹雪「...提督?」
吹雪が少し訝しげな表情でこちらを見ている。
イカンイカン、黙り込んでいたので心配させてしまったみたいだ。
ここはなるべく優しく、穴の事にはあまり触れないように...
提督「怪我はないか?」
よし!声色、表情、すべて完璧だ!
吹雪「えっと、怪我はないんですがその...」
提督「ん?どうした?」
吹雪「足が泥に埋まっちゃって、その...動かせないので...引っ張り出してもらえませんか?」
なんと足が泥に埋まっているとな。
見た目細いのに足埋まるんだ...
提督「...しょうがないな、ほら、俺の手を掴め。」
吹雪「すいません提督、ありがとうございます...」
俺は伸ばされた手を掴むが、
提督「うぉ!?」
すぐ離してしまう。
吹雪が驚いた顔で自身の手を見つめる。
吹雪「あ...手が汚れてました...ごめんなさい、今きれいにしますから。」
提督「あぁ!いや、違うんだ吹雪!」
違う、確かに手が汚れて多少ザラザラしていたのは事実だが。
提督「ただちょっとお前の手の綺麗さに驚いただけだ。」
それ以上に綺麗で美しく、スベスベしていたのだ。
女の子の手ってあんなに綺麗でスベスベなんだなぁ...
吹雪「綺麗...ですか?」
提督「あぁ、とってもきれいだよ吹雪」
吹雪「...本当ですか?」
などと言いながら、吹雪は頬を赤らめてえへへと笑った。
なんかこんなセリフを発していると、危ないシーンと勘違いされないだろうか...
俺の心配はともかく、吹雪はとても嬉しそうだ。
どうやら好感度を上げれたようなので良しとしよう。
...しかしさっきのセリフ、結構恥ずかしいものだな。
まあその後なんやかんやあって吹雪を救出した。
...実際かなり重かったとは口が裂けても言えない。
そんなバカなことをやっていたら、
日はあっという間に暮れてしまった。
俺は持ってきた缶詰を吹雪と分け合い、
鎮守府の中の比較的きれいな部屋を見つけ、
吹雪に布団を渡し、
二人で仰向けに寝転びながら星を眺めた。
吹雪「きれいな空ですね。」
提督「本当だな、いつも街から見る空とは全然違うぜ。」
吹雪「あの、提督にいくつか聞きたいことがあって...」
吹雪が遠慮がちに話しかけてくる。
提督「なんだ?」
...なんだろう?
吹雪「その...提督の名前を聞きたくて...その...書類にしっかり目を通す時間がなくて...」
急遽着任が決まったんだ、仕方がないさ。
提督「あぁ、そういえばまだ言ってなかったっけ、芦辺 篤人っていうんだ。」
吹雪「篤人さんですか...いい名前だと思います。」
いい名前ね...
提督「はは、由来はよくわからんけどな。」
吹雪「あ、そうなんですね。」
あ、そうだ。
提督「呼ぶときは、提督でも、篤人さんとかでも構わんからな。」
吹雪「うーん、私は提督って呼びたいです。」
提督「そうか、わかった。そんじゃ改めてよろしくな、吹雪。」
俺がそう言うと、
吹雪は眩しい星空に負けないぐらいの笑みで言った。
吹雪「はい!こちらこそよろしくです、提督!」
吹雪「あ、あのこれは別になんでもないんです。」
そんな言い訳みたいなことを私は言った。
提督の目が...怖い。
穴にはまった私を提督はじっと睨みつけています。
まるで目の前の小動物を、
どうやって処刑してやろうか考えているみたいに。
吹雪「...提督?」
私は勇気を振り絞って声を出しましたが、
これが精一杯でした。
次の瞬間提督が口を開いてこう言いました。
提督「怪我はないか?」
怪我の心配をしてくれているようです。
どうやら怒ってはいないようでした。
吹雪「足が泥に埋まっちゃって、その...動かせないので...引っ張り出してもらえませんか?」
足が泥に埋まるなんて...うぅ、私ってそんなに重いんでしょうか...
提督「...しょうがないな、ほら、俺の手を掴め。」
吹雪「すいません提督、ありがとうございます...」
私が手を伸ばして提督が私の手を掴んだ、
までは良かったのですが。
提督はすぐ私の手を離してしまいました。
私は自分の手を見て気が付きました。
私の手は鎮守府探索でかなり汚れていたのです。
吹雪「あ...手が汚れてました...ごめんなさい、今きれいにしますから。」
私が服で手をふこうとした途端、
提督「あぁ!いや、違うんだ吹雪!」
...?どういうことでしょう?
提督「ただちょっとお前の手の綺麗さに驚いただけだ。」
...え!?綺麗...ですか?
私は思わず尋ねました。
吹雪「綺麗...ですか?」
提督「あぁ、とってもきれいだよ吹雪」
...なんだかとっても嬉しいです。
あれ?笑いが止められなくなっちゃいました。
えへへ...
そして穴から助けられた後、
私は提督と二人で床に寝転んで星を見ています。
吹雪「きれいな空ですね。」
提督「本当だな、いつも街から見る空とは全然違うぜ。」
吹雪「あの、提督にいくつか聞きたいことがあって...」
提督「なんだ?」
...今なら聞いてもきっと大丈夫でしょう。
吹雪「その...提督の名前を聞きたくて...その...書類にしっかり目を通す時間がなくて...」
こんなの初期艦として失格ですよね...
でも提督は一つも責めずに、
提督「あぁ、そういえばまだ言ってなかったっけ、芦辺 篤人っていうんだ。」
篤人さん
吹雪「篤人さんですか...いい名前だと思います。」
提督「はは、由来はよくわからんけどな。」
吹雪「あ、そうなんですね。」
提督「呼ぶときは、提督でも、篤人さんとかでも構わんからな。」
最初から呼んでいた方が良いかな。
吹雪「うーん、私は提督って呼びたいです。」
提督「そうか、わかった。そんじゃ改めてよろしくな、吹雪。」
きっと篤人さんは私を初期艦として認めてくれたのでしょう。
しかし私はまだまだ不足です。
まずはできることからやろうと思います。
だから私ができる最高の笑顔で言いました。
吹雪「はい!こちらこそよろしくです、提督!」
とびっきり良い返事でしたね。
提督「そんで、他にも聞きたいことがあるんだろ?」
"いくつか"って言ってたからな。
吹雪「あ、そうでした。その提督の帽子について聞きたくて。」
吹雪がおれの頭を指さしながら言う。
提督「ん?あ、これか?」
吹雪「最初にお会いしたときから気になってはいたのですが。」
提督「なんで帽子だけ色褪せてるか、ってことか?」
吹雪「そうです。」
提督「...まぁなんだよくある話だが、この帽子は元々親父のなんだ。」
吹雪「提督のお父さんも海軍で働いてたんですね。」
提督「...あぁ...俺と同じく提督だった、艦娘を統べる役職だ。」
吹雪「そうだったんですね、できれば今度お会いしt」
提督「...っ、さぁもう寝るか!流石に疲れてきたわ。」
俺はそこで吹雪の話を遮った。
吹雪「...そ、そうですね。もう遅いですからね。」
提督「お休み吹雪。」
吹雪はお休みなさいと言ったんだろうが、
俺はその声に耳を貸さず、
そのまま深い眠りについた。
提督「そんで、他にも聞きたいことがあるんだろ?」
提督の声で思い出しました。
吹雪「あ、そうでした。その提督の帽子について聞きたくて。」
普通新品が支給されるはずなのに。
提督「なんで帽子だけ色褪せてるか、ってことか?」
吹雪「そうです。」
提督「...まぁなんだよくある話だが、この帽子は元々親父のなんだ。」
吹雪「提督のお父さんも海軍で働いてたんですね。」
提督「...あぁ...俺と同じく提督だった、艦娘を統べる役職だ。」
父親も提督なんですね。
艦娘として会ってみたいです。
吹雪「そうだったんですね、できれば今度お会いしt」
その時でした。
私の言葉が終わらないうちに、
提督「...っ、さぁもう寝るか!流石に疲れてきたわ。」
提督は私の話を遮りました。
その時の提督は、
どこか寂しそうで、
同時に悲しそうに見えました。
私はそれを見てとっさに言いました。
吹雪「...そ、そうですね。もう遅いですからね。」
提督「お休み吹雪。」
私がお休みと言う前に、
提督は毛布にくるまって寝てしまいました。
きっと、何かがあったんでしょう...
ですがそれは今は知らなくてもいいことなんだと思います。
...私も寝ることにしましょうか。
吹雪「お休みなさい」
誰に言ったのかわからないその言葉は、
星空の中へと消えていきました。
夢を見ていた。
もう二度と思い出したくはなかったあの日の夢。
母親は確かにこう言った。
「必ず帰ってくるから」
母親が微笑みながら海へ出ていく。
彼は何もできずに燃える海を眺めていた。
朝日が昇る何も無くなった水平線を見て。
母親を海岸で待ち続けた。
しかし母親は帰って来なかった。
そして少年は言ったのだった。
「...艦娘なんて大嫌いだ」と...
主人公は提督です。そのため吹雪視点はかなり大雑把に仕上げてますが許して。
近々諸事情でアカウント移設するかもしれないです。
タイトル詐欺から脱出できるのはいつになるのか...気長にお待ちください。
やっと1章が終わりました。結局1万超えました...もうちょい短くしたかったんですが...
あ、1500VP超え本当に有難う御座います。正直ここまで見ていただけるとは思っていませんでした。
楽しみに待ってるぞ!投稿頑張ってください!
@1の人
ご覧いただきありがとうございます。初心者の幼稚な文章ですが、これからも頑張らせていただきます!
さぁ、どういう展開になるのか…!
急かさないので続きをはやく!(矛盾)
吹雪が律儀すぎる・・・だが嫌いじゃない
投稿ファイト!
期待
読みやすい!
@3の人
ご覧いただきありがとうございます。
なるべく早く更新できるように精一杯努力します!
@4の人
ご覧いただきありがとうございます。
吹雪可愛いですよね。中の人は艦これやったことありませんが彼女だけは何故か知っていました。僕の心の初期艦ですw
@5の人
ご覧いただきありがとうございます。
期待にそぐえるよう頑張ります!
@6の人
ご覧いただきありがとうございます。
読みやすいですか!ではこのスタイルで続けてみようと思います。
すごく面白そうな内容です!続きはまだですか?楽しみです!そしてSS書きとしてお互い頑張りましょう!
@8の人
ご覧いただきありがとうございます。
最近忙しくて書く時間がなかなか取れません(汗)ですが頑張ります。
SSが何かって?
ナチス親衛隊じゃない(適当)
@10の人
ご覧いただきありがとうございます。
ナチス親衛隊...なんだかわからなかったのでググっちゃいましたw
略称がSSなんですね。勉強になりました。
面白いっすね
続編楽しみスギィ!