2019-06-02 00:11:15 更新

概要

ある日の飲み会で不可解な発言をした提督。
その真偽を確かめるために同期三人は提督の鎮守府へ向かった…


前書き

おれです

じみにこれいっしゅうかんかけてかいたの

とちゅうであきてめんどくさくなったんだけど

なんとかかききったよ


友提督「酒の席で自分達の鎮守府の話をして」


友提督「一部の艦娘の話をしたら驚かれたでござるの巻」


イケメン提督「それで『本当の艦娘というものを見せてやろう』と誘われて来たものの…」


女提督「ちょっと怖いです…」


「お待ちしておりました、友中尉、イケメン中尉、女大尉。提督がお待ちです」


友提督「あぁありが………は?」


「?どうかされましたか?」


イケメン提督「えっと……」


女提督「どちら様で…?」


「あぁ、申し遅れました」


瑞鶴「翔鶴型正規空母、妹の瑞鶴です」ニコリ


三人「「「嘘だッ!」」」


イケメン提督「待て!まじで言ってんのか!?おま、髪を染めた翔鶴じゃあるまいな!?」


女提督「瑞鶴ちゃんがストレート…瑞鶴ちゃんがストレート…あの瑞鶴ちゃんが…!?」


瑞鶴「あはは…よく言われるんです。ですが提督が、




提督『お前はもう少しお淑やかにした方がかわいい』



って言われてたので、お淑やかになろうと努力したしだいです」テレッ


イケメン提督「確かにかわいいけど…その口調って疲れないのかい?」


瑞鶴「いえ…もう随分この口調ですので、前の口調の方が…」


女提督「ありえない…瑞鶴ちゃんが、ありえない…」ガクガク


友提督「ま、まぁ!そろそろ行こうじゃないか!案内を頼むよ、瑞鶴」


瑞鶴「畏まりました。こちらでございます」


スタスタ


友提督「む、ここか。以外と近いのだな」


瑞鶴「何分、ここは小さな鎮守府ですもので…」


イケメン提督「ま、まぁ、案内ありがとう」


瑞鶴「恐れ入ります。では私はこれから鍛練に行って参りますので、ご用の際はこの先の角を曲がった所にある射撃場の方へお立ち寄りください」


女提督「あ、はい。」(射撃場…?)


友提督「うん、じゃあ、入ろうか…」


ガチャリ


提督「おー、よく来たな。まぁ座れ座れ」


三人「「「誰だお前!?」」」


提督「は?俺だっての。」


女提督「いやだって提督くんは普段…




提督『何を言う?貴様、自分の立場を弁えろ。』



こんな感じじゃないですかぁ!」


提督「あぁ、アレ?キャラ作りだよ」


友提督「俺は知ってたがな…幼馴染だし」


提督「HAHAHA、長旅ごくろーさん!腹減ってるだろ?アイツがもうすぐ飯持ってきてくれるから待ってようぜ。四人居るし麻雀でも打つか?」


女提督(提督くん麻雀やるんだ…)


イケメン提督(麻雀やるのか…)


友提督「あれ?ポーカーじゃないのか?」


提督「あぁー、今トランプは鳳翔に貸してるから使えねぇな。ルーレットとかダイスならあるが」


女提督(ギャンブラー…)


イケメン提督(あいつそういうの好きだったのか…)


コンコン


「提督、入っていいか?」


提督「おぉ、早いな。入れ」


「失礼する」


ガチャリ


三人「「「!?」」」


友提督「まっ!待て提督ッ!」


女提督「まっまっまっまままさかかか」


イケメン提督「昼飯を作ったのは…彼女か?」


提督「そうだが。なぁ?磯風」


磯風「あぁ、お客人が来ると言うから張り切って作ったぞ!」


友提督「」


イケメン提督「」


女提督「」


提督「いっやぁ!いつもありがとな?疲れてないか?」


磯風「何を言う、皆に私の料理を食べてもらう…それこそが私の最大の幸せなのは提督も知っての事だろう?」


友提督(覚悟はいいか?俺はできてる)


イケメン提督(死ぬときは一緒だぜ?)


女提督(ごめんなさい、千歳ちゃん。私は先にあっちで待ってます)


磯風「ご賞味あれ、だ」コトッ


友提督(オムライス…見た目は普通…いや、美味そうだ…)


イケメン提督(いい匂いもする…これはひょっとするかもしれんぞ!)


女提督()


提督「いっただきまぁす!」


三人「「「い、いただきます…!」」」


パクッ



友提督「なっなっなっ…なんだこれは!?」


友提督「ふんわりとした玉子は口に入れた瞬間とけて…違う、消滅しやがった…!具材の肉は舌ですんなりと切れちまう!これは本当に鶏肉なのか!?しかもなんなんだこれはッ…ニンニク…ニンニクなのか!?香ばしい香りがさらに食欲を掻き立てやがる…スプーンが止まらねぇッ!」ムッシャムッシャ


イケメン提督「それだけじゃねぇ…ケチャップもデミもなにもかかってねぇから味が薄いことを覚悟したが…旨い!旨すぎる!

玉子の甘味と中のチキンライスが喧嘩もしねぇで調和…否、ちげぇ!お互いをお互いで…高めあってやがる!?くそッ!俺が今まで食べてきたオムライスはなんだったんだ!?」ガツガツ


女提督「はわぁ…口の中が幸せですぅ…」ポロポロ


磯風「うっ…そこまで言われると、あれだ…さすがに顔が熱くなる…//」カァッ


提督「うちの食堂番長の飯は美味かろう?」モグモグ


三人「「「…!!!」」」ガツガツ


提督「まぁ、そうなるよな」ニシシ




三人「「「ご馳走さまでしたぁぁ…!」」」


提督「ご馳走さまでした、と」


友提督「あれだな……マジで美味いものを食べると味を忘れられねぇって、本当だったんだな」


イケメン提督「あぁ…今でも口の中にオムライスがあるみてぇだ…思わず咀嚼しちまった」


女提督「でも、どうやってこの味を?」


磯風「いや…初めて提督に飯を作ったときにだな……





提督『うぐぇっ!?なんだコレ、食えたもんじゃねぇ!食材への冒涜だ!冒涜!出直してこい!』




と、はっきり言われてしまってだな…」


磯風「最初はショックを受けたが、その後に自分には色々と足りなかったと感じてな。研究に研究を重ねた結果がこれだ。」


提督「俺も研究に手伝ったんだぜ、味見係で」ケタケタ


友提督「尊敬に値するぜ…」


磯風「いやいや、それにしてもあそこまで美味しそうに食べていただけるとは料理人冥利に尽きるよ。じゃあ私は洗い物してくる。食堂にいるから用があったら呼んでくれ」


提督「おーう、いつもありがとな」


磯風「…フッ」テレッ


ガチャリ


友提督「すげぇよ…お前マジすげぇよ…」


イケメン提督「うちの磯風もこうならいいのにな…」


女提督「ですねぇ…」


提督「そんなにお前らのトコの磯風ひでぇのか…まぁうちの酷かったけどよ」


提督「あー、今何時だっけ…ってやっべぇ!今日検診の日だった!」


イケメン提督「検診?」


友提督「酒の飲み過ぎで健康診断引っ掛かったんだとよ。それで鎮守府内で定期検診してるんだとか」


提督「ひぃぃ…アイツにどやされる……!」タッタッタ


女提督「あぁっ!待ってくださぁい!」タッタッタ


イケメン提督「行っちまった…」


友提督「まぁ、待ってようぜ」


イケメン提督「あぁ………にしても」


二人「「磯風の飯美味かったなぁ…」」




提督「ひぃー!ひぃー!失礼しまぁす!」ガララ


女提督「待ってください提督くん……ってあれ?」


「全く…2分の遅刻だよ?ってかその人誰」ジーッ


女提督「あっ!提督くんの友達の、女提督っていいます!あの…貴女は?」


「あぁ~うちの愚提督がいつもお世話になってまーす。あたし?あたしはねー」


北上「あたしは重雷装巡洋艦、北上。まーよろしくぅ」


女提督「え゛っ?」


提督「はあ、はぁ…とっとと、すませて、くれ…魔だ二人友人を待たせてるんだ……」


北上「はいよー」ガチャガチャ


女提督(……え?え?北上さんって、あの大井ちゃんが大好きな北上さん?)


女提督(え、え?あれ?誰?)


女提督(私の知ってる北上さんは眼鏡かけてポニテで白衣なんて着てないんだけど)


北上「あーい終わりっ。お酒少しは控えてるみたいだねぃ。それでもギリギリな数値なとこが提督らしいっちゃ提督らしいねぇ…」


提督「YESッ!セーフ!」


北上「全く…次もこんなだったら提督の秘蔵の

十四代没収だよ?」


提督「ヒィッ!?あれ手に入れるの苦労したんだぞ!?」


北上「じゃーもっとお酒を控えなさーい」


女提督「あ、あの…」


北上「あ、ごめんねぃ女提督さん。ほったらかしちゃって」


女提督「いや、それはいいんですけど…」


北上「?」


女提督「北上さんって救護室担当でいいんですよね?」


北上「まーねぇ」


女提督「医師免許とか、持ってるんですか?」


北上「ん?ないよ。無免許医。」


女提督「えぇっ!?だ、駄目じゃないですかぁ!」


提督「でもこいつあれだぜ?軍医の武楽 蛇宮(ぶらく じゃく)先生のお墨付きを貰ってるんだぜ?



BJ『彼女なら一人で難病患者も手術しても問題なく成功させられるだろう』



って。」


女提督「えぇ…」


北上「ま、そのレベルになるまで徹夜で勉強してたら視力が超落ちちゃったんだけどね」アハハ


女提督「ちなみになんでそこまで…?」


北上「あ、あはは…ある日提督が病気なっちゃってねぇ…あたしこう見えてすんごい不安症でさ…うち軍医いないし病院も遠いしでなんの病気かわからなくて…死ぬ気で勉強したんだよ。

そしたらそれがただのインフルエンザってわかっちゃってねぃ

ま、治ったんだけどそれからどっぷりハマっちゃってね。それでこーなったわけ。」


女提督「ほぉ…すごいですね」


北上「…まぁ、あそこまで頑張れたのは……



提督『ゴホッゴホッ…北上、ありがとな…』


提督『へぇ!お前すごいじゃないか!』


提督『ほー…なるほどな。退役したら医学部のある大学に…おし、そこらへんはまかせろ!

なんとしてでも受験枠に捩じ込む!』


提督『北上!』


提督『北上?』


提督『きーたーかーみー』




………愛の力ってやつかもね」ボソッ


提督「なんか言ったかい?」


北上「イェッマリモ!」


女提督(!?!?!?/////)



提督「すまん、遅くなった」


友提督「いや、かまわんよ」


イケメン提督「まぁ君にも用事ってもんはあるだろうしね。」


コンコン


「提督、明日の作戦についてなんだが」


提督「おっ、うちの艦隊の頭脳様の登場だな。」


イケメン提督(霧島か?)


友提督(大淀かもしれん)


女提督(案外天龍さんかも)


二人((んなまさか))ケタケタ


提督「入って、どうぞ。」


天龍「失礼するぜ。提督、明日の作戦なんだが…」


二人「「誰だお前!?」」


女提督「あ、当たっちゃいました」


天龍「ん?なんだ、客がいたのか?」


提督「おう、俺の友人の友中尉、イケメン中尉、女大尉だ。」


三人「「「ど、どうも…」」」


天龍「提督だったのか!丁度いい、作戦資料を作ったんだが意見が欲しかったんだ。」


提督「だ、そうだ。いいか?」


女提督「いいよ」


友提督「まぁ、いいだろう」


イケメン提督「かまわないよ」


天龍「よし!じゃあまず、資料3頁を開いてほしい。俺たちのしようとしているのは北方海域の解放だ。

偵察のしおいが撮ってきた映像によるとここらの海域には基本的にflagship級重巡洋艦が旗艦とした艦隊が~…」ペラペラ


天龍「右翼をケンを旗艦とした艦隊、左翼をヴェルを旗艦とした艦隊で挟撃を、これの成功率は~…」ペラペラ


友提督(脳筋の天龍が建てた戦略というから大雑把なものだと思ったが…)


イケメン提督(めっちゃ細かい!しかもいちいち…誰だお前)


女提督(しかもこの資料、駆逐艦から戦艦まで読みやすいようにできている…)


三人(((誰だお前)))


天龍「以上だ!なにか意見、質問は?」


イケメン提督「あ、あぁ、ここなんだが、もっとこう~…」


天龍「なるほど、だが彼女らのステイタス的に…」


イケメン提督「…なるほど、畏れ入ったよ。正直お前を侮っていた」


天龍「うっしし、だろ?」


女提督「でも、どうしてこうやって作戦を?」


天龍「あぁ…前は俺も突っ走ってたんだがな…





天龍『おい!俺を戦線離脱させるな!死ぬまで戦わせろよォ!』


提督『ダメだ』


天龍『なんでだよ、旗艦には艦隊の指揮権が与えられるんだろ!?なんでダメなんだよ!』


提督『……あほくさ』


天龍『あぁ!?』


提督『お前が一人で突っ走って死ぬのは勝手だ……だが、お前に随伴している駆逐艦達はどうなる?』


天龍『そ、れは…』


提督『唯一俺と連絡手段を持つ旗艦が沈み、撤退か進軍かもわからず、戸惑っている所を深海棲艦にやられるだろう。お前が無闇に突っ走れば随伴艦の吹雪達が沈むんだ、その罪がお前に背負えるか?』


天龍『ッ…』


提督『……その覚悟がねぇなら素直に作戦を建てて挑め!これでこの事を言うのは10回目だ。もう言わん。これを聞けねぇならお前にこの艦隊にいる資格はねぇ。勝手に海に出て勝手に沈め』




ってことがあったからだな」


天龍「そっから俺はひたすらに戦術書を読んだよ。同じ過ちを繰り返さないようにな」


友提督「そうだったのか…」


イケメン提督「おい、てめぇ…艦娘に『勝手に沈め』と言うとはどういうことだ…ア゛ァ!?」


天龍「待て待て!提督を責めないでやってくれ。あの発言は俺のためを思って心を鬼にしていってくれた言葉なんだよ!」


提督「ばっ!?」


女提督「??どういうことですか?」


天龍「あれは…南西諸島海域に初めて乗り込んだ頃だったかな…旗艦が別の奴だったとき、俺が旗艦を庇って大破した時のセリフだ




提督『天龍ッ!!』


天龍『…よォ、また突っ走っちまったよ。命令違反だ。解体でもなんでもしろ』


提督『馬鹿言え!誰が解体なんぞするか!…あいつから聞いたよ、「自分を庇って大破した」ってな』


天龍『ケンの野郎…言うなって言ったのに』


提督『そうでなくとも、誰が家族を解体なんかするかってんだ!』


天龍『───え』


提督『ッ!!いっ、今のは忘れてくれ…』



ってことが…」


提督「あーっ!あーっ!///」


友提督「お前もそんなこと言うんだな」ニヤニヤ


女提督「本当は優しいんですね」ニコニコ


イケメン提督「うん…すまなかった」


提督「いや…別にいいんだ」orz


天龍「よし!じゃあこれでいいか?」


提督「おう、任せたぜ」


天龍「おっしゃあ!天龍サマに任せなっ!」


友提督「そういや、ケンって誰だ?」


提督「あぁ、ケンってのはうちの主力の一人、

タシュケントのニックネームだよ。」


イケメン提督「タシュケントが居るのか!羨ましい…」


女提督「タシュケントちゃんも、他と違うのかな…」


提督「否、基本的に普通だぜ。基本的にな」


コンコン


「入っていいかい?天ちゃんがいると思うんだけど」


提督「お、いいぜタシュケント」


ガチャリ


「Я приду…あ、天ちゃん。どうだった?」


天龍「おう!バッチリだったぜ」


友提督「な…」


イケメン提督「は、あ…?」


女提督「なんで、こんな…」


提督「あぁ、タシュケント。どうした?天龍の様子でも見にきガッ!?」ガシッ


友提督「てめぇどういうことだ!なんで、なんで!」ギリギリ


友提督「なんでタシュケントの顔の右半分が!」ギリギリ


提督「がっ、はな、せ…し、ぬ…」


友提督「うるせぇ!なんで、なんであんなことに!?」ギリギリ


女提督(なんでタシュケントちゃんの顔の、右半分が爛れて、これは、火傷で?)


友提督「答えやがれ!」ギリギリ


提督「はなさ、ない、し…」


友提督「あぁ!?」


提督「──話さないと、お前が死ぬぞ!!」


「10秒経過だ、これはおふざけではなく同士に対する敵対行動と見なした。」ジャキ


友提督「な……いつの間に」パッ


タシュケント「同士から離れてもらおうか…さもなくば命の保障はできない」


提督「ゲホッ!ゴホッ…タシュケント!こいつは俺の友人だ。傷つけることは許さねぇ」


タシュケント「でも!」


提督「どーどー落ち着け、こりゃ命令だ」


タシュケント「っ…понимание。でも謝る気はないよ」


イケメン提督「…どういうことか、全然わからん。」


天龍「…俺が説明するよ。ケンはブラック鎮守府の出身なんだ。…そこの提督は、艦娘をいたぶるのが大好きなクズ野郎でよ、

…ある日、人気のない場所に呼び出されて、ドラム缶に入れられて爆破されたんだ」


友提督「は!?」


イケメン提督「…」ギリッ


女提督「そんな…酷い」


提督「なんとか生きてたし、そいつは告発されて処刑。だが、引き取り手がいない艦娘は数日後解体される。」


タシュケント「こんなになったあたしをもらってくれる鎮守府なんてどこにもなかったのさ。……ここ以外は」






提督『彼女が、例の?』


憲兵『えぇ、はい。』


提督『……いつ解体されるのだ』


憲兵『え?あ、明後日ですけれど』


提督『…こいつ、頂いてくぞ』ガチャリ


憲兵『あ、ちょっ!』


タシュケント『…Кто это?』


提督『舞鶴て提督をやってる者だ。お前に着任して貰いたくて、来た。』


タシュケント『へぇ…なんでだい?』


提督『うちはおもっきし戦力が足らんでな、器用なお前がどうしても欲しいんだ。』


タシュケント『…正直言って、自分はお世辞にも可愛い顔とは言えないよ?火傷でボロボロだし、それに、右腕は震えて使い物にならない。主砲を上手く撃てるかも…』


提督『バカを言うな、顔なんざ関係ない。俺はお前が欲しいと言ったんだ。右腕が震えて主砲が撃てない?なら左腕で刀を振るえば良い。

───何度も言うが、俺はお前が欲しいんだ。』


タシュケント『────』


提督『それに、あー…気を悪くしたらすまないが、』


提督『俺は、お前の顔、全然、可愛いと思うぞ』


タシュケント『─────』


提督『来てくれるか?』


タシュケント『…仕方ないなぁ、もう』






天龍「で、こうなった訳」


提督「天龍、来月の給料査定を楽しみにしておくがいい。」カオマッカ


天龍「うげぇっ」


タシュケント「そう、それがあたしと同士提督の運命の出会いさ」テレテレ


提督「あー、もうそういうのやめよ?ね?」


天龍「まぁ、皆に言ってるもんな」


タシュケント「────は゛ァ゛?」


提督「え?ダメだった?」


友提督「タシュケント…さん。こいつは昔からこんなんだ、諦めろ」


タシュケント「いや、でも…」


友提督「こいつ鈍感なだけだから。ラノベ主人公みたいなもんだから…」


提督「え、あの…なんだ、すまん」


タシュケント「まぁ、いいか…………………………

Будет лучше, если я не смогу жить без меня」ボソボソ


女提督「!?」←ロシア語わかる


提督「???」←北上に難聴と診断された


友提督「?」←ロシア語わからない


イケメン提督「??」←ロシア語わからない


タシュケント「…じゃ、あたしはこれで。」


天龍「おっ、じゃあ俺もこれで~なぁケン、比叡んとこでアイスでも食おうぜ!」


タシュケント「おっ、いいね。…あ、天ちゃん先行ってて」


天龍「?おう」ガチャリ


タシュケント「君たち」


友提督「俺らか?」


タシュケント「да。…もし"あたしの"同士に危害を加えてみろ?そしたら…頭と体がBye-Byeするかもね」フフフ


タシュケント「じゃあね!提督っ」ガチャリ


三人「「「…」」」


提督「……どうだ?」


イケメン提督「……二つ、解ったことがある」


提督「言ってみろ」


イケメン提督「一つ、比叡もメシウマなこと、二つ、……ここのタシュケントを怒らせたら不味いこと、だ」


提督「大正解」




提督「…んー、じゃあどこ行ってみたい?」


女提督「あ、私射撃場行ってみたいです」


イケメン提督「あぁ、そういえば瑞鶴が居るらしいね」


提督「あいつまた…瑞鶴の奴が射撃場に行くと翔鶴と張り合いになるからうるせぇんだよなぁ…ま、行くか」スタスタ


女提督「やたっ」スタスタ


友提督「なぁ、射撃場ってどういうことだ?弓道場とかじゃなくて?」スタスタ


提督「あぁ、中庭を通るって行くんだ」スタスタ


イケメン提督「中庭ァ?」スタスタ


提督「おう、ここのドアを開けると…」ガチャリ


三人「「「」」」


友提督「じゃ、」


女提督「じゃ」


イケメン提督「ジャングルじゃねーか!」


提督「おう」ケタケタ


「あれ?提督じゃん!やっほ」


提督「やっほー、調子はどうだ?」


「みんな元気だよー…今日は3匹死んじゃったけどね。お墓に埋めといた」


提督「そうか…」


友提督「ん?そのバルカン迷彩の服を着ているのは…もしかして鈴谷か?」


鈴谷「せいかーい!お客さん?あたし鈴谷!ここ

(中庭)の管理人だよ~」


女提督「鈴谷ちゃん、死んじゃったって、どういうこと?」


鈴谷「あぁ、私ねー、虫を飼育してるんだ。ここで。」


女提督「へぇー………え゜っ゜!?」


友提督「おい女、どうした?」


イケメン提督「…友、女は生粋の虫嫌いなんだ」


提督「あー、そうなのか?」


鈴谷「だからって虫除けスプレーはカンベンだからね!?」


女提督「」


友提督「なぁ鈴谷、一体どんな虫を飼っているんだ?」←元虫取り少年


イケメン提督「あ、俺も気になる」←少年時代ムシキングにドハマり


鈴谷「ん?大したの飼ってないよ。ざっと20種類程度だし」


二人「「にじゅっしゅるい!?」


女提督「   」


イケメン提督「あぁっ!女が息してねぇ!」


友提督「ちなみに具体的には?」


鈴谷「えーとね、あそこのエリアにはキマダラセセリ、ジンメンカメムシ、カシワマイマイと~…キハダカニクモ、烏揚羽。」


友提督「キマダラセセリはよく捕まえたなぁ…」


鈴谷「そこらへんには班猫とミイデラゴミムシ、あ、ミイデラゴミムシは毒ガス噴射してくるから気を付けてね。あとヘラクレス、ビルマゴホンヅノ、サタンオオカブト。

ギラファと深山とニジイロ、マンディブラリスフタマタクワガタ。」


イケメン提督「サタンンンンン!?ボリビアでも極一部にしかいないのあのサタンオオカブト!?」


鈴谷「そ!ワシントン条約の附属書IIに記載されてるサタンちゃん!ま、養殖なんだけどね。流石に野生種はダメだったぁ~」


友提督「そら法律的に不味いだろ…」


提督「一応『捕まえられなくともワイルド種は見ておきたい!』つってボリビアまで行ったんだぜ?」


友提督「嘘だろ…?」


提督「マジ、マジよ。ワシントン条約とかそういう規約がないのは全部野外採集したものを飼育してるんだよ。

こいつらの一部はその子孫」


イケメン提督「すげぇ…」


鈴谷「あ、説明に戻るねっ♪あそこの水辺エリアには銀ヤンマとゲンゴロウ、田龜、水蟷螂、マツモムシ、あとガムシ。」


イケメン提督「聞き慣れないな…」


友提督「水生昆虫かぁ~、よくばっつぁん家で採ったなぁ~」


提督「友のばーちゃんセミ採り名人だったよなぁ…」


友提督「覚えてるか?俺の兜虫とお前の田龜で昆虫バトルさせたの!」


提督「あぁ、俺の相棒がホールドして消化液吐いて終わったよな」


友提督「一度も勝てた覚えないなー…」シミジミ


女提督「そそそそそそそんなのはいいいいいいからはははははやくここをぬぬぬぬけましょううううう」ガクガク


鈴谷「あぁ、そこにもう一匹」


女提督「ななななななな…」


友提督「??アイツは…」


イケメン提督「」サーッ


提督「あぁ!俺達が中庭を作って初めて捕まえにいった」


提鈴「「オーストラリア原産のヨロイモグラゴキブ…」」


三人「「「やめろおおおおおおおおお!!!」」」




友提督「…鈴谷はなんで虫の飼育を?」ゼーハー


女提督「」


鈴谷「んー?あー、そうねー…確か着任してすぐだったかな?

磯風ちゃんの作っている畑で草むしりすることになって…





鈴谷『ぎゃあああああ!むしっ、虫いいいいい!!』ビクビク


提督『おうっ!?どうした鈴谷!』ガサゴソ


鈴谷『あああああああそこここにででででっかいバッタがあああああ…』


提督『ん?あぁ、オンブバッタじゃないか。ここにはよく生息してるんだよ…っと』ユビニノセル


鈴谷『ひぃぃぃぃ!』


提督『ほら、見てみろ。可愛いだろ?』


鈴谷『う、ううううう………う?』チラッ


オンブバッタ『…』ジーッ


鈴谷『…』キュンッ


提督『だろ?』


鈴谷『なにこの子達…めっちゃキュート…二匹のショウリョウバッタがおんぶしてるなんてまじかわ…』


提督『チッチッチ、実はこいつらショウリョウバッタがおんぶしあってるんじゃなくてオンブバッタっていう固有種なんだぜ?』


鈴谷『うっそ!?バッタなんて全部同じかと思ってた…』


提督『さてはテメー、キリギリスとトノサマバッタの区別がつかねぇタイプだな?』


鈴谷『え?違うの?』


提督『よぅしわかったよく聞け。まず磯風ファームに生息する虫はだな…』








…ってなことがあって、そこから虫にドハマりよ」


友提督「提督」


提督「ん?」


友提督「ここの鈴谷を俺にくれ(血涙)」←鈴谷スキ(だがお迎えできていない)


提督「だぁめ」ニコ


友提督「ちくしょおおおおおお!!」


女提督「」




提督「着いたぞー、ここが射撃場だ。」


友提督「…予想以上に射撃場だった」


女提督「あ、あそこで撃ってるの瑞鶴さんじゃないですか?」


イケメン提督「あ、ほんとだ」


女提督「ちょっと声かけにいってくるっ」タッタッタ


女提督「おーい、瑞鶴さー………!?」


瑞鶴「姉さん、さっきこれが最後っていったじゃあないですか…またですか?」


「お願い瑞鶴っ!あと一回!もーいっかい!」


女提督「」


女提督「……え?もしかして翔鶴ちゃん?」


翔鶴「え?あ、うん。そうだけど…」


女提督「逆だこれ!!!」


提督「だろ?」ケタケタ


友提督「うぉっ…ツインテ翔鶴だ……」


イケメン提督「……アリだな」


女提督「え、えっと…翔鶴ちゃんはどうしてそんなことに?」


翔鶴「え?あぁ、それはね





提督『翔鶴、お前はもうちょっと元気のあった方がかわいい』








って言うから瑞鶴を真似したの」


女提督「えぇ…」


イケメン提督「もう何が来ても驚かない自信がある。」


「あっ!しれぇ♡こんなところに居たんですかっ!私のとこで一緒にアイス食べましょ?」


イケメン提督「」


友提督「何が来ても驚かないんじゃなかったのか?」


女提督「いやでもさすがにこれは…」


比叡「……あら?貴方達はどちらさまで?」ヒエー?


三人「「「こんな提督にデレデレな比叡(ちゃん)なんて比叡(ちゃん)じゃねぇ(ないですぅ)!!」」」


比叡「ひどいっ!」ヒエー!


提督「…まぁ俺も最初は動揺したけどな。慣れた」


女提督「えぇ…(二回目)」


友提督「ちなみにこいつと金剛、どっちが好き?」


比叡「司令ですが?」ヒエッパリ


友提督「うわ言い切りやがったこいつ」


翔鶴「???他の鎮守府の比叡さんてそんな酷いの?」


瑞鶴「あぁ姉さんは比叡さんがデレ始めてから来ましたもんね」


イケメン提督「あぁ、比叡といえば金剛だ。お姉さまお姉さまいちいちうるせぇ」


女提督「小動物みたいにすり寄ってくることがあるけど、やっぱりどうあがいても友人・ライバルのラインは越えられず…」


友提督「言っちゃえばCrazy最高Lets Be Angelだ。」


比叡「うぅ…司令が好きじゃダメなんですかぁ…」ウルウルヒェェ


三人「「「構いません」」」


比叡「!!!」パァァヒェェ!


友提督「なぁ」


イケメン提督「あぁ」


女提督「えぇ」


三人「「「比叡かわいすぎだろおおおお!!!」」」


提督「だろ?」


友提督「ちなみになんで射撃場なんだ?」


瑞鶴「私たちの射出装置、弓じゃなくてライフルとか、そこらなんですよ」


翔鶴「うちのメカニックはどこかネジが外れてるのよねぇ…」ヤレヤレ





ちなみに比叡のお誘いは「またあとで」ということでおことわりしました






提督「で、ここが工廠だ」


友提督「ここにこの鎮守府のメカニックが…」


女提督「どんな子なんでしょ…」


イケメン提督「今までの流れからして間違いなく明石とか夕張じゃないだろうな」


提督「まぁ、だな。おーい、入るぞー」コンコン


「……合言葉は?」


提督「『考えるよりまず造れ』」


「なぁんだ!司令官でしたか!どうぞ~」


ガチャリ


女提督「」


友提督「…さすがに予想外だったわ」


イケメン提督「俺は何となく予想してた」


提督「おつかれぃ、吹雪」


吹雪「はい!」ニッコリ


・・・・・


吹雪「ほへぇ~…皆さんってそんな前からの中だったんですね」


友提督「まぁな。」


イケメン提督「……さて、こっちからも一ついいか?」


吹雪「拝、なんですか?」


イケメン提督「吹雪はなんでメカニックなんてやってるんだ?」


吹雪「嗚呼、それはですね、簡単な話です。私から志願したんですよ。ここには居ませんでしたので」


提督「あのときは驚いたよ…






吹雪『お願いです司令官!私に工廠を担当させてください!』


提督『ダメだ。』


吹雪『何故ですか!ここには工作艦はいないんです。誰かが代わりをしないといけないんです!』


提督『だからといって糞素人野郎に任せるほど手詰まっちゃいねぇ』


吹雪『…なんで司令官って時々馬鹿みたいに口悪くなるんですか』


提督『そんなんしらんがな』


吹雪『…そんなことはどうでもいいんです!重要な事じゃありません!』


吹雪『私は、艤装を弄れるくらいの技術はあります。そして…』


提督『全身両片腹超絶大激痛。弄れるだけじゃダメだ。ちゃんと資格とか…』


吹雪『はい』ペラッ


提督『ヴェァアアアアアアイエエエエエエエ!?!?許可証!?許可証ナンデ!?』


吹雪『お休みの日に大本営に通いつめてちゃーんと取ったんですから!いいでしょう!?』


提督『…ハイナノ』






……ってな感じでな~」ケタケタ


女提督「すごいね…吹雪ちゃん」


吹雪「えへへ…」


友提督「ちなみに大本営へ通う費用とか試験費用は…もしや自腹なのか!?」


吹雪「是。まぁあとで提督がその分のお金返してくれましたけど」コトワッタノニ


イケメン提督「どんな仕事してるんだ?」


吹雪「嗚呼、基本明石さんたちと同じです。…あとはこんなのを作ったり」コトッ


友提督「なんぞこのキューブ状の物体は…」


吹雪「名付けてBlue square cube-shaped storage unit that is very small, very light, anything can enter and be stored permanentlyです!略称としてはBCSPってところですかね!」フフン

女提督「なるほど。すごく小さくてとても軽くてなんでも入って永久に保存ができる青い正方形のキューブ型の収納装置ってことですか」ペラペラ


友提督「ぜんぜんわからん!」


イケメン提督「わかんないや!」


提督「よく同時翻訳できたな…まぁ砕きまくって言えば超小型倉庫だな」


吹雪「めっちゃ砕かれた!」


イケメン提督「で?このSCPはなにができるんですか?」


吹雪「違います!BCSPです!SCPだと特別収容プロトコルになっちゃいます!」ワタシ,メンバーデスケドネ!


提督「ここにボタンがあるじゃろ?」


女提督「はい」


提督「押すじゃろ?」カチリ


女提督「はい」


提督「このスパナに投げるじゃろ?」ヒョイ


女提督「はい」


提督「するとほら、スパナがキューブに入っちゃいました~」パチパチ


女提督「すごーい!」パチパチ


吹雪「あ゛っ!なんか勝手に説明されてる!これはですね!物質などに存在する電子の波長をキャッチして、それをキューブ内に存在するBC、ブレインコンピューターに記録、保存したあとに、その電子からなるデータを~~~~」ペラペラ


提督「要は物をデータ化してそれをキューブに生成してそれを取り出すって装置」


女提督「成る程!」


吹雪「うォイ!」


友提督「すごいな…これ全部吹雪が?」


吹雪「はい!一週間徹夜して造りました!」


三人「「「一週間で!?」」」


吹雪「ひゅいっ!?」


友提督「これを一週間でェ!?」


提督「正確には構想に3日、制作に4日だな」


イケメン提督「パネェ!吹雪パネェぇぇぇぇ!」


スゴイ!ヤバイ!パナイ!


吹雪「あわわわわわわわわ//////」カァァァァ


吹雪「」ボッフン


吹雪 フシュウウウウウウウウ


四人「「「「吹雪ィィィィィィィ!!!?」」」」





提督「…どうだった?俺の鎮守府は」


友提督「鈴谷がヤバかった」


イケメン提督「磯風の料理をもう一度」


女提督「比叡ちゃんがかわいかった」


提督「ほっほぉ~………なぁ」


提督「今度お前らの鎮守府も見せろよ」


三人「「「えっ」」」




完…?


後書き

イェェェェェェァアアアアアアアテスト終わったああああああああ!
結構いい成績いいいいい


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ドイツ騎兵さんから
2019-06-20 21:32:49

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SS好きの名無しさんから
2019-06-04 23:40:54

2019-06-03 03:12:51

2019-06-02 16:14:55

赤紫さんから
2019-06-02 14:23:57

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8件コメントされています

1: リスト作りの人別媒体 2019-06-02 16:19:05 ID: S:sdbPFP

いいゾーこれぇ!(クソデカボイス
ニンジャと重巡棲キ(どっちだったかな?)の叫び声を合わせるとおもしれぇのがわかったw

2: みがめにさまはんさみかたき 2019-06-02 19:17:33 ID: S:UHiUIw

※1
お姫様のほうですね
クソデカボイズありがとナス!

3: ログインパス忘れたリスト作り@2 2019-06-03 03:04:32 ID: S:qwLFGa

タシュケント、「私がいなきゃ生きられないように出来ればいいのに」みたいなこと言ってるんか・・・
羨ましいぞこのクソ鈍感難聴提督が・・・(血涙

4: ログインパス忘れたリスト作り@2 2019-06-03 03:16:19 ID: S:xKP7FH

連投申し訳ナス!
姫の方でしたか。教えて頂き感謝します
ハイスペック吹雪。SCPじみたものを1週間で創り上げるか・・・凄い(語彙力

5: みがめにさまはんさみかたき 2019-06-03 09:08:45 ID: S:F4bkgC

※3
ていとくは ほんとうになんちょうだから しかたないね!
※4
かまいませんのよ

6: DELTA ONE 2019-06-09 20:41:07 ID: S:47In9L

吹雪がまさかのSCP関係の人ww

7: みがめにさまはんさみかたき 2019-06-15 23:52:37 ID: S:-9NJJO

※6
この吹雪ならおかしくは…ない(?)

8: SS好きの名無しさん 2019-10-23 21:45:07 ID: S:hqU69U

うちの鎮守府にこんな比叡欲しいレス…


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1: リスト作りの人別媒体 2019-06-02 16:16:24 ID: S:QOD37A

ふーん、控え目に言って、且つ三重のオブラートに包んで言っても最高じゃん。

2: ログインパス忘れたリスト作り@2 2019-06-03 03:12:44 ID: S:bgqh2E

ぽいぽいぽーい!


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