提督「これが噂の修羅場かぁ・・・」
様々な修羅場を潜り抜けようとする提督のお話し(解決できるかは別問題)
以下、駄文が続きますので注意です。修羅場が苦手な方は読むことをオススメしません・・・
唐突だが、前門の虎後門の狼という言葉を知っているだろうか。
要約すると前に進んでも凶、後ろに逃げても凶といういわゆる詰みの状態を表す言葉だ。
瑞鶴「ちょっと、提督さんが困ってるじゃない・・・翔鶴姉・・・離れてよ。」
翔鶴「あらあら、瑞鶴ってば・・・意味が分からないことを言うのね。提督が一言でも困っていると言いましたか?」クスクス
提督「な、なぁ・・・二人とも?一旦落ち着け?な?」
瑞鶴「は?そんなの提督さんの顔見ればわかるでしょ?・・・それに、今日の秘書艦は私なんだから部外者はさっさと部屋に帰ってよ。」
翔鶴「ダメな妹を持つと、大切な提督に迷惑を掛けないかどうか気が気でないの。いいから黙ってアナタは仕事だけしていなさい。」
提督(あー、またダメなやつだわ。話聞いてくれないやつだわ・・・しかし、終わらせようにもどっちかに味方すると味方しなかった方の子がこの世の終わりみたいな顔しちゃうしなぁ・・・)
瑞鶴「ねぇ、提督さん。翔鶴姉は邪魔だよね?二人きりで執務の続きしよ?一緒だったらきっと追い出せるから!」
翔鶴「聞き分けのない妹でごめんなさい、提督のいう事なら聞くと思いますので強めに言って聞かせてあげてください。」
提督「こ、こういう時ばかり俺に振ってくるのかよ!とりあえず二人とも離れて落ち着いてくれ!」
いつからこうなってしまったのか、どうしてこうなってしまったのか・・・思い出すことも心当たりもありはしないけれど、俺がこの過酷な修羅場で生き残っていかなければならないという事実は依然として存在している。
提督(・・・鎮守府が解体されないように、これ以上雰囲気が悪くならないように努めないとな。)
結局いう事を聞いてくれなかった瑞鶴と翔鶴に揺さぶられながら、俺はそんな事を考えていた・・・。
鎮守府廊下
提督(・・・なんというか、前までは廊下でも和気藹々と話しながら歩く艦娘達とすれ違ったりしていたんだが、今では誰一人としてすれ違うことが無くなってしまったな。少し、寂しいものだ。)
提督「まぁ、出会ったら出会ったで疲れるからある意味平・・・」
「あ、あの・・・司令官っ・・・ここ、こんにちは・・・っ!」
提督「おうっ!?・・・ってなんだ、卯月か・・・こんにちは。」
卯月「あっ、はい。う、卯月です・・・司令官だけの卯月です、なんて、えへへ・・・」
提督(一瞬、卯月だと気づかなかった・・・イメージが変わったんだよな。前に比べてぴょんぴょん言わなくなったし、拙いけど敬語を使うようになったしな。それにになんか、目に光がないような気がするが・・・イタズラしてこなくなったのはいいことだよな?)
提督「はは、なんかお前は丸くなったなぁ~他の娘なんて棘が出てるくらいなのに・・・他の子にも見習ってほしいよ。」
卯月「・・・っ!ほ、ホント!?卯月、いい子できて、ますか!?」ズイッ
提督「お、おう。そんなに詰め寄ってこなくても・・・お前は良い子になった、本当だ。」
卯月「や、やった・・・やったやったやった!これなら司令官に気に入ってもらえるっ!これなら司令官が傍にいさせてくれるっ!・・・えへ、えへへへ・・・」ボソボソ
提督「?卯月、どうかしたのか?」
卯月「へ?あ、な、なんでもない、です!」
提督「ならいいんだが・・・あ、そういえば弥生はどうした?いつも一緒にいたよな?」
卯月「」ピクッ
提督「?」
卯月「・・・なんで?」
提督(なんだ・・・急に卯月の様子が・・・)
卯月「なんで、卯月、いい子になれたのに、他の子の名前が出てくるの?まだ、足りないの・・・?」
提督「卯月?・・・なんでそんなに怖い顔してるんだ?」
卯月「・・・やっぱり、そうなんだ。足りてないんだ、卯月の愛が、忠誠心が、信仰心が・・・足りてないから、司令官は卯月の事を見てくれない・・・なら。」ジャキッ
提督「ちょっ!?艤装は危ないからしまうんだ!卯月!」
卯月「えへへ、見てて?卯月ね、司令官の為なら死ねるよ?あんな口だけの人たちと違うのっ♪だから、言って?「死ね」って」
提督(うわぁ・・・びびった・・・こっちに砲台向けられるかと思ったわ・・・ってそうじゃなくて!)
提督「わかった、お前がどれだけ良い子かは本当によくわかった!わかったから、とりあえず艤装を解除するんだ。」
卯月「で、でもそれじゃあ卯月の愛を証明できない・・・また、また司令官にき、嫌われ・・・」
提督「?また嫌われる・・・?」
提督(どういうことだ?俺は別に卯月を嫌ってなんかいないが・・・イタズラされたときも、困りはしたが弥生に相談して苦笑いで済ますことのが多かったし・・・)
卯月「い、いや・・・そんな、司令官に、嫌わ、嫌われるなんて・・・!!!いやっ!いやっ!!いやぁぁ!!!いやぁあああああああ!!!」ジャキッ
提督(まずい・・・!なんとかして止めないと!考えてる時間なんてない!!!)
提督「卯月ッ!!!!」ギュッ
卯月「・・・・え?」
提督「俺が卯月を嫌うわけないだろ?お前の元気いっぱいな姿に、俺も元気づけられているんだ。だから、もうこんなことしないでくれ・・・。」
卯月「しれーかん・・・しれーかん・・・!!うわぁぁぁぁん!!!」ギュゥゥゥゥゥ
提督(うぐっ!?き、キツイ!!卯月が艦娘ってこと忘れてたぁぁぁ!)
提督「こ、ここで耐えなきゃ今までの苦労が水の泡・・・っ!耐えろオレェェェ・・・」
その後、数分間に渡り卯月に締め上げられながらもなんとかなだめる事に成功した俺は落ち着いた卯月から話を聞いていた。
提督「それで、なんで俺が卯月を嫌ってるって思ったんだ?」
卯月「・・・あのね、弥生が卯月に言ってきたの。司令官は卯月の事が迷惑で嫌いだって・・・でも、うーちゃんはしれーかんの事が好きで構ってほしくて色々してたから、胸が痛くて・・・頭が変になりそうで・・・気が付いたら、考え方が変わってて・・・」
提督「そうしたら、こうなっていたってことか。」
卯月「うん・・・しれーかんは、卯月の事嫌いじゃないんだよね・・・?」
提督「ああ、当たり前だ。俺はいつも通りの卯月が好きだよ。」
卯月「よかった・・・本当によかったぴょん!」ギュッ
提督「・・・。」ナデナデ
卯月「えへへ・・・しれーかんのナデナデすきぃ・・・」
提督(なんてこった、この話の黒幕は弥生だったとは・・・別に当人同士が俺の目の前で争ってるだけが全てじゃないということか。認識してないだけでこういうやり取りが鎮守府内を横行している、と。)
提督(・・・なんていうか、軽く詰んでる?)
時は少し進んで、お昼前。ウチの鎮守府の昼食は少し早めに設定してある、これは食後の自由時間を少しでも長く取れる様にとの配慮だったのだが、最近はこれが裏目に出まくっている。
今までは食堂で皆で食事を摂り、その場の流れで午後を共に過ごすというのがセオリーだったが・・・今のままそんな事をしてしまえば・・・アカン、考えるだけでも体が震えてきやがったぜ。
そういうことで、艦娘達と出会わないように細心の注意を払い食堂を素通りして建物の外へと出る。幾ら早くても食堂で艦娘と出会わないなんて可能性はないからな、行かないのが吉だ。
しかし、俺も人間だ。どんな修羅場が待ち受けていたとしても腹は減る・・・そんな時に俺の逃げ場となってくれるのが・・・
居酒屋 鳳翔
提督「こんにちは~、お、いい匂い。」ガラガラ
鳳翔「あら?提督、いらっしゃいませ。今、お通しの準備をしているので少しだけお待ちくださいね。」
提督「ええ、勿論。」
鳳翔「それにしても、今日はいつにもまして早いですね。以前のように皆さんとご一緒に食事をなさればよいのに。」
提督「・・・まぁ、そうですね。けど他の娘には悪いが、飯時は鳳翔さんとだけ過ごしたいんです。(平和的な意味で)」
鳳翔「も、もうっ///からかわないでくださいっ・・・それで、ご注文はなににいたしますか?」
提督(顔を赤らめ、手に持ったお玉で口元を隠している彼女・・・鳳翔は俺に癒しを与えてくれる唯一の存在だ。本当は夜間しか開店していない居酒屋を俺の為だけに自分の自由時間をつぶして店を開けてくれている。)
提督「そうですね・・・じゃあ、鯖の味噌煮をお願いします。」
鳳翔「承知しました、では先に此方をどうぞ。」コトッ
提督「おおっ、もつ煮ですか!流石鳳翔さん、美味しそうです!」
鳳翔「ふふ、喜んで頂けて幸いです。では少々お待ちくださいね。」
提督「はい。じゃあ頂きま・・・」
ガラガラ
提督「・・・へ?」
「酷いじゃないか、提督・・・ボクに隠れてコソコソ何をしているんだい?」
提督「し、時雨!?な、なななんでここに!?」
時雨「ふふ、驚いている提督も可愛いね。けれど、説明してもらわないといけないことに変わりはないからね。」
鳳翔「・・・時雨ちゃん、いらっしゃい。」
時雨「おやおや、鳳翔さん。二人っきりのところ悪いね、ボクの分はいらないから気にせず引っ込んでいてくれないかい?」
提督「お、おい!時雨、その言いぐさは無いだろう?鳳翔さん、気にしないでくださいね。」
時雨「・・・へぇ、ボクよりも鳳翔さんの肩を持つんだ?いけないなぁ。」
提督(なにその眼・・・怖っ!くそっ!今まで誰にもばれなかった秘密の隠れ家がよりにもよってコイツにバレてしまうとは・・・!)
時雨「ともかく、食堂に来てくれなくなった理由を教えてはくれないかい?提督。」
提督「・・・黙秘権を行使する。」
時雨「あるとでも?」
提督「ですよね・・・」
提督(もうここまで来たらいっそのこと正直に言ってみるか?・・・鳳翔さんは静かに料理を作ってくれている、巻き込まれることは無いかな。)
提督「・・・俺が行ったら、皆の雰囲気が悪くなるだろ。だから行きたくないんだ。」
時雨「ふぅん、なるほど。確かにそうかもしれないね、ボクを含め最近みんなピリピリしているってことは否定しないよ。」
時雨「けれど、それを差し置いてでもボク達は提督と一緒に居たいんだ。どうか、それを忘れないでほしい・・・。」ギュッ
提督「時雨・・・。」
提督(そう、だよな。俺が被害者面をしているのは間違っている・・・俺が煮え切らない態度を取り続けたが為の修羅場だ、俺がどうにかしなきゃいけないだろ・・・!)
提督「・・・わかった、時雨の気持ち・・・ちゃんと受け取った。俺、これからは食堂で」
鳳翔「」ガンッ!!!
提督「っ!?」ビクッ
時雨「・・・。」
鳳翔「提督、ご注文なされた鯖の味噌煮です。どうぞ、召し上がってください」ニコッ
提督「あ、ああ・・・ありがとう。」
時雨「・・・邪魔が入ったけど、さっきの続きをお願いするよ提督。」
鳳翔「随分と自分勝手なことを言いますね、時雨ちゃん。今から提督は昼食をお摂りになられるのよ、そんな話はあとにして頂戴。」
提督(お、おいおい・・・こいつは・・・まさか・・・)
時雨「自分勝手・・・?ふふ、それは鳳翔さんも一緒だろう?提督を独り占めしたいからって、ルールをまげてこんなことしてるなんて・・・余裕がない大人って情けないよね。」クスクス
鳳翔「あらあら、何を勘違いしているのかしらないのだけれど。私は提督からの直々の指示の元、こうして食事を提供させていただいているのです。・・・これがどういう事かわかりますか?」
時雨「さぁね・・・言ってみなよ。」
鳳翔「貴方達との時間よりも、私を選んでくれたという事ですよ。」
時雨「・・・調子に乗らないでよ、泥棒ネコのクセにさ。」
鳳翔「クスッ、まるで負け犬の遠吠えですね。」ニコニコ
提督(こんな所でも修羅場かよぉぉぉぉ!!!)
時雨「・・・とうとう本性を現したね、鳳翔さん。提督、聞いただろう?これが彼女の正体なんだ、幻滅しただろう?」
提督「え?い、いやいや幻滅だなんてそんな・・・はは」
提督(や、やめろ時雨ぇぇぇ!これ以上煽るんじゃねぇ!!!!!)
鳳翔「ふふ、提督はお優しいですね。けれど、確かに時雨ちゃんの言うように私は貴方の前では・・・良き女でありたいって、そう思っています。」ギュッ
提督「鳳翔さん・・・っ!///」
提督(おおお!鳳翔さんの手柔らか・・・!じゃなくて、とりあえずこの場を穏便に済ませたい!)
時雨「・・・提督、今はボクと話してたんだよね?なんで鳳翔さんのことばっかり見てるの?こっちみてよ。」
鳳翔「提督・・・今は見てくれなくとも構いません、けれど、私は信じています・・・また明日も此処に来て下さると。」
提督「わかった!わかったから!とりあえず、俺を信じてくれるのなら言い争いはやめてくれ!」
時雨「うん、わかった。提督がそういうのなら、ボクはもうなにも言わないよ。」
鳳翔「私は最初から言い争いなんてしているつもりはありませんでしたが、提督が不快だとおっしゃるなら・・・」
提督「あ、あれ?意外と物わかりいいな二人とも・・・」
鳳翔「提督の命令を聞くのは当然の事ですから、それに「信じているなら」なんて言われたら頷くほかありません。」ニコッ
時雨「鳳翔さんの言う通りだよ、ボクだって提督が嫌がることを進んでしたいと思ってるわけじゃないんだからさ。」
提督「そうか・・・なんだかその言葉を聞けて安心したよ。」
時雨「・・・けど、気を付けてね。ボクや鳳翔さんはまだ提督の事を優先できているけどさ・・・我慢できなくなっている艦娘も多いから。」
提督「っ」ゴクリッ
提督(時雨はまだ物わかりがいい方だったというのか・・・我慢できなくなってるって、度合い的にはどんな感じなんだ?俺殺されたりとかするのかな・・・まじかよ、こえぇよ・・・)
提督「す、すまない・・・ちょっと体調が悪くなってきたから、もうそろそろ行くよ・・・」
時雨「それは大変だ、ボクが付きっ切りで看病してあげるね。」
鳳翔「いえいえ、私が責任を持って提督の傍で看病させていただきます。」
提督「ああああ俺のバカやろぉぉぉぉぉお!」
結局、泣き落としに近い形でどうにかこうにか一人で行動する事を認めさせることができた。
居酒屋 鳳翔
時雨「・・・いっちゃったね、提督。」
鳳翔「・・・。」
時雨「ふぅん・・・提督が居なくなった今、ボクと話す必要はないって事かい?」
鳳翔「・・・別に、そういうわけではありません。」チラッ
時雨「?・・・あぁ、料理残しちゃってるね。食べる直前で僕が入ってきたからか・・・悪いことをしたかな。」
鳳翔「・・・。」
時雨「でもさ、わかってくれるだろう?ボクだって必死なんだ、今まで素直になれなかった分距離を縮めたいって思うのはいけないことかい?」
鳳翔「わかりますよ・・・わかるからこそ、譲れないんじゃないですか。」
時雨「・・・そうか、そうだよね。ここの鎮守府のみんなは良い子たちばかりだからね・・・ちょっと焦ってるのかも。」
鳳翔(焦り、か。私も人の事言えないな・・・きっと私も焦ってる、このまま二人で会い続けていたら私は・・・)
中庭
提督(時雨にばれちまったし・・・もう鳳翔さんの所にも行けないなぁ。)グゥゥ
提督(今からでも食堂に行くか?いや、今から行っても誰かと遭遇する可能性があるし・・・しかし)
提督「腹減った・・・ホントどうしよ・・・」
提督(ん?誰かこっちに向かってきてるな・・・アレは・・・)
金剛「ワオッ!テイトクじゃないデスか!こんな所でなにしてるデース?」
提督「金剛か・・・いや、ちょっと色々あってな・・・飯がまだで、腹が減っているんだ。」
提督(金剛は真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる娘だから、他の子と違ってため込んでなさそうだし大丈夫か・・・それに、金剛が誰かと言い争ってるところを見たところがないしな。一番安全な艦娘かもしれない。)
金剛「そうなんデスか?それは大変デス!一緒に食堂に行きまショウ!」
提督「食堂!?食堂は・・・ちょっと・・・」
金剛「・・・何かワケがあるようですね、分かりマシタ!では、このワタシがテイトクにラブの詰まった特製のカレーをご馳走するネー♪」
提督「え、いいのか?もう自由時間なんだぞ、無理して俺に構わなくても・・・」
金剛「ノンノン!テイトクはわかってないネー!ワタシがしたくてするんダカラ立派なフリータイムデス!」
提督「・・・金剛ッ!」キュン
金剛「さ、ワタシの部屋に案内シマス!フォローミー!」
提督(こんなに純粋な笑顔でそんな事言われちまうと・・・くそっ、ときめくじゃねぇーか)
金剛型の部屋
提督(・・・なんて思っていた時の俺よ、ホントすまん。ついていかないほうがいいぞ、いやマジで。)
比叡「・・・お姉さまが提督を、ひえー。」ボソッ
榛名「榛名は勝手を許さないと言ったのに・・・なんで・・・」ブツブツ
霧島「おかしい、最近私たちと距離を取っていた司令が何故急に・・・まさかお姉様に唆されたんじゃ・・・」メガネクモリ
提督「おいおい、金剛・・・なんかあの三人の様子おかしくないか?」コソコソ
金剛「そうですネ、でもこれはテイトクが来てくれたから嬉しくてテンションがハイになっているだけだと思いマス。」コソコソ
提督「どこがハイなんだよ、完全にローじゃねぇか・・・部屋の空気が重いんだから気づけよっ」コソコソ
金剛「まぁまぁ、折角デスからカレーは食べてもらいたいので待っていてくだサイ!」タッタッタ
提督「あっ!ちょっ、金剛!」
提督(こんな状況で俺一人残していくのかよ!カレー作るのってどんくらい掛かるn)
榛名「随分とお姉さまと仲が良いのですね・・・あんな風に内緒話をなされるなんて、妬けちゃいますね。」ズイッ
提督「ひえっ!?え、えと榛名、さん?ちょいと近くありませんかね・・・」
榛名「ふふ、金剛お姉さまは呼び捨てなのに・・・私にはさん付けですか?」ニコォ
提督「そうだよな、はは・・・は、はる」
比叡「・・・ちょっと、榛名。がっつき過ぎじゃない?見てて悲しくなるからやめてくれない?」
榛名「は?比叡姉さま、急に入ってこないでくれませんか?私は今提督とお話ししているんですが。」
比叡「ふん、その相手の司令は嫌そうな顔をしてるけどね。本当は榛名と話したくないんじゃないの?」
榛名「デタラメ言わないでくださいよ。ね、提督?」ジィ
提督(ちょっ!俺巻き込んでくるのかよ!!)「お、おう・・・そうだよ。おれは榛名と話せてたのしいなー。」
霧島「今の司令の話し方は99.8%の確率で嘘を吐います。つまり、司令の本心はこの言葉の反対つまり・・・」
比叡「ほら、言った通りじゃん。わかったら、黙って金剛お姉さまのお手伝いにでも行って来ればいいんじゃない?」
提督(霧島てめぇぇぇぇ!!余計な争いを産むんじゃねぇぇよ!こっちが折角波風立てねぇように立ち回ってるってのによぉぉ!?!?)
榛名「・・・へぇ、言ってくれるじゃないですか。提督のお言葉に難癖をつけると?」
霧島「難癖ではなく事実を言ったまでです。つまり自分の都合のいいことしか信じない貴女は、司令に相応しくないという事ですよ。」
比叡「・・・そうやって理論的ぶっていれば司令に気に入ってもらえると思っている女も相応しくないでしょ。」ボソッ
霧島「はぁ?ずっとボソボソ悪口言っているメシマズ女よりかは幾分もましだと思いますけどね。」
比叡「喧嘩売ってんの?いいわよ、お姉さまのカレーが出来る前に片付けてあげるから。」
榛名「・・・」ギリッ
提督(あ、あわわ・・・っ!助けてくれ金剛ぉぉぉぉ!!)
金剛「ンン~!グッドスメル!いい香りネー!これは美味しくできそうデース!!」
提督(駄目だ気づく気配が全くねぇ!アイツ本当に鈍感な!)
比叡「・・・ねぇ。」
提督「いっ!?」ビクッ
比叡「なんでさっきからお姉さまばかり見ているの?私たちの事は眼中にすらないっていうこと?」
提督「そんなことはない!ホント!いや全然!興味深々だよ、おう!!」
榛名「本当ですか?」
提督「う、うん。」
霧島「・・・それなら、私たちの話を聞いてくれますよね?」
提督(はは・・・最初から選択肢なんてなかったなぁ。)
比叡「・・・司令はさ、この中だと一番誰が好きですか?」
提督「え、えーーっと・・・」
提督(絶対これ誰選んでも詰むじゃん!だってぎらついてるもん目が!)
榛名「提督?答えて下さらないのですか・・・何故ですか?榛名たちの事が嫌いだからですか?」
提督(くぉあぁぁ!金剛!金剛よぉ!まだカレーはできないのかぁぁぁ!?)チラッ
金剛「ンンッ~♪いい感じデス!後はコレを仕込めば完成デ~ス!」
提督「こ、金剛きたぁぁぁ!」ガタッ
比叡&榛名&霧島「「「・・・は?」」」
提督「ひえっ!?」
霧島「・・・やはり、お姉さまが一番という事ですか?私ではなく、お姉さまが・・・」
榛名「榛名は大丈夫、大丈夫です・・・いずれ提督の子供を身籠ってしまえば振り向いてくれますから」ブツブツ
比叡「そう、やっぱり一番のライバルはお姉さまでしたか・・・」
提督(空気が重い・・・ッ!なんて事だ・・・後一歩だったのに!)
榛名「ふふ・・・」カチャカチャ
提督「おい、榛名!なんでベルト外そうと!?ちょっ、ダメだって!」
榛名「榛名は大丈夫です!何処でも提督と繋がれるのなら幸せですから・・・♡」
提督「そういうことじゃねーよ!ほら見てみろ!比叡と霧島からなんか殺気っぽい何かが沸いてるだろ!?」
榛名「今は提督しか見えてません・・・えへへ・・・」
提督(いやぁぁぁぁぁ!もう駄目だ、金剛を信じた俺が馬鹿だった・・・!ここはもう逃げるしかっ)
金剛「皆サーン!お待たせしまシタ!カレータイムの始まりデース!!」
提督(おぉぉ!ナイス金剛!流石高速戦艦!信じとったで!!)
比叡「わぁ!流石お姉さま!とっても美味しそうです!」
榛名「本当ですね!榛名、昼食を頂いたばかりなのにお腹が空いてきてしまいました・・・」
霧島「ふふっ、お姉さまのカレーを頂くことで午後からの出撃も頑張れそうです。」
提督「・・・なんだ、本当に金剛がいる間はいい雰囲気じゃないか。」
金剛「さぁ、テイトクもどうぞ!」
提督「ああ、頂くよ・・・こ、これは!」
提督(優しい舌触りに、すこしピリッとした辛さがアクセントになっていてすごく食べやすい・・・!待っていた甲斐があったなこれは!)
金剛「どう・・・デスカ?」
提督「すごくおいしいよ!ありがとう金剛!」
金剛「よかったデス!どんどん食べて下さいネ///」テレテレ
提督「うまっ!うまうま!」
提督(金剛カレー美味いな!比叡達もこのカレーの美味さのお陰で静かに食事に没頭して・・・)
比叡「・・・」zzz
榛名「・・・」zzz
霧島「・・・」zzz
提督「あ、あれ・・・?」
提督(・・・これ、寝ちゃってません?まさか、睡眠薬か?俺の分にも・・・いや、様子から見ても即効性のある睡眠薬のはずだ。俺の分にも入っているとしたら今頃俺だって・・・)
金剛「フフ、安心してくだサイ。テイトクの分に、不純物なんて入れるワケないデスから。」
提督「っ!?」
金剛「テイトクの考えている事は分かりますヨ・・・テイトクには美味しいカレーを食べて欲しいデスから。」ニコッ
提督(いや、そんな事言われながら笑顔になられても恐怖しか感じねぇよ・・・早くここを離れよう!)
提督「そ、そうか。ありがとう金剛、カレー美味しかったよ・・・俺はそろそろ執務に戻るから、ご馳走様。」
金剛「そうデスカ、わかりまシタ。執務、頑張ってくださいネー!」
提督「あ、はい。」
執務室
提督「・・・マジかー。」
叢雲「?どうしたのよ、変な声出して。そんなところに居ないでさっさと座れば?」
提督(金剛があんな風になっていたなんて・・・ホント、ただ純粋なだけかとおもっていたが・・・最後の笑顔ですべてが覆った。)
提督「・・・ああ、そうだな。」
叢雲「午後は紅茶よね、茶請けを用意するから寛いでなさい。」
提督「いつも悪いな。」
促されるままに椅子に座り、午後の執務の為に用意された書類に対面するが俺はいつもの如く別の考えに支配されていた。
提督(あーーー彼女欲しい。普通の彼女が欲しい。)
提督(俺は確かに女性の多い職場に勤務しているし、何より好意を寄せられていることも理解している。しかし、しかぁぁぁし!!!修羅場になるほどのドロドロの愛がほしいわけじゃないんだ!)
提督(それに多分、彼女たちは鎮守府という狭い世界に直接触れ合う男性が俺しかいないからこんな事に・・・)
提督(そうだよ、俺以外の男の存在を認知さえすれば対象はそっちに移るんじゃないか?そうすれば、俺は修羅場から解放されて普通の女性と付き、合え・・・る・・・)
提督「これだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガタッ
叢雲「あっ!熱っ・・・!ちょ、ちょっと!アンタが急に変な声出すから零れちゃったじゃないの!」
提督「す、すまんすまん。名案が思い付いたからつい・・・って大丈夫か!?」ダッ
叢雲「ふぇっ!?」
提督「あちゃ、指赤くなってるな・・・熱湯がかかったからか。とりあえず、冷やそう!」
叢雲「い、いいわよ別に!自分でやるってば!」
提督「いや、心配だから最後までやらせてくれ。」
叢雲「っ///な、なら勝手にすればいいじゃない・・・」
提督「・・・うん、もう大丈夫そうだな。よかった・・・」
叢雲「アンタって本当に・・・だから、皆あんなことになるのよ・・・」ボソッ
提督「ん?なんか言った?」
叢雲「べ、別に!・・・もう離して!」バッ
提督「あ、ああすまない。とりあえず、ちょっと手続きしなきゃいけない案件ができたからゆっくりしてていいぞ!」
叢雲「案件?・・・アンタ、なんか企んでる?」
提督「まぁな、でも大丈夫!この鎮守府の為になることだから!」
叢雲「・・・なんか、嫌な予感がするわ。」
提督「ははっ、これから楽しくなるぞ~!」ピポパ
数日後の執務室
鈴谷「鈴谷を呼んでくれたのはウレシイんだけどさー、なんで他の娘もいるワケ?」
川内「ふん、私だってなんでアンタが居るのか不思議なんだけど?ねぇ提督、夜戦のお誘いなら二人きりになれる場所に行こうよ。」
阿武隈「てぇとく、あたしてぇとくに呼んでもらえてすっごく嬉しいよ!最近、話してくれないし目を合わせてくれないし会ってくれないし気にしてくれないからもう忘れられたのかと思ってたけれど・・・此処に呼んでもらえてよかったぁ。」ニコッ
如月「ウフフ、最初は二人きりがよかったのだけれど・・・司令官がそういう趣向を持っているのなら答えるのが正妻として当然よね。さ、いつでもどーぞ♡」
由良「え、えっと・・・提督さん、質問良いかな・・・なんで由良たちは呼ばれたの?集まったメンバーを見ても、イマイチ共通点がわからないなって・・・ね?」
提督「ナイス質問だ由良、そして他の四人は相変わらずだな・・・しかし!そんな事になるのも今日が最後になると約束しよう!」
提督「あー、君たちに集まって貰ったのは他でもない。君たちにはある企画のテストに付き合ってもらいたくて呼んだんだ、この五人は男の人相手でも上手くお話しできると思って選んだ選抜メンバーだ!はい拍手!」
由良「は、はぁ・・・」パチパチ
提督「それで今回の企画は俺が立案して、大本営に交渉し、なんとか元帥殿の了承を得ることでこの企画が樹立した!」
提督「題して!『ドキッ!イケメンだらけの合コン大作戦♡』だっ!大いに楽しんでくれ!」
鈴谷&川内&阿武隈&如月&由良「「「「「・・・は?」」」」」
提督「ん?なんだ、よくわからないって顔だな。簡単に言うと、大本営が日本の中でも指折りな若い俳優さんやモデルさんに声を掛けて集めてくれたんだ。そして、その五人の男の人たちと君たちが一緒にお話ししたり遊んだりして・・・仲を深めてもらってそのまま交際へっていうのが今回の企画なんだよ。」
提督(おお~、ポカンとしてるな~。まぁ、無理もないか・・・いきなりテレビで見るような有名なイケメン達に会えることになるんだからな、上手く行かないほうがおかしいぜ。)
鈴谷「・・・ちょっと待って。提督は、私達こういってるの・・・?『他の男と交際しろ』ってさ・・・」
提督「まぁ、そうなるかな。」(あ、あれ?なんか怒ってる?鈴谷なんていかにも俳優さんとかモデルさんが好きそうなのに・・・)
川内「あ~、ごめん。幾ら提督の頼みでも無理かな、そんな事になるぐらいなら今すぐにでも提督を攫って永遠に愛の逃避行するよ?」
如月「・・・気をひく冗談にしては笑えないわね。私に司令官以外の男を好きになれっていうの?そんなの、絶対に無理だから。沈んだ方がましよ。」
提督「そ、そんな・・・っ!無理して通した企画なのに!」
阿武隈「えへへ~、てぇとく!あたしは参加してもいいよ!」
提督「なに!?阿武隈!本当か!」
阿武隈「うんっ!あたしがてぇとくのお願いを断るわけないじゃない!そんな人たちに興味なんて一切ないけど、その人たちと付き合えばてぇとくは喜んでくれるんだよね?また昔みたいな笑顔をあたしに向けてくれるんだよね?あたし、提督が喜んでくれることならなんだってしたいって思うの!だから、参加するね!あはは、ははははっ!」ハイライトオフ
提督「・・・阿武隈は良い子だな~。助かるな~ホント、うん。」白目
由良「提督さん!目を背けないで!阿武隈ちゃんの目がおかしいよ!?よく見て!ね?ねっ!」
提督「だが、このまま企画が倒れてしまえば大本営に顔向けできん・・・日本屈指の俳優さんやモデルさんを呼んでしまった手前、合コンを断ったとあれば・・・・最悪、俺の首が飛んじまう。」
由良「もうちょっと後先考えて行動しましょうよ!提督さんが思っている以上に、皆は提督さんの事が大好きですから!・・・も、勿論由良だって・・・ね?///」
提督「ゆ・・・由良」トクンッ
提督(い、いやいや!ときめいてる場合じゃねぇ!何がなんでも説得しないと!)
提督「ほんっとに頼む!このままじゃ俺は責任を取らされてクビにされちまう!最悪付き合わなくても会ってお話ししてくるだけでいいんだ!な?」
鈴谷「・・・提督が辞めちゃうのは嫌かな。わかったよ、行ってあげる。けど、本当に行くだけ・・・絶対に付き合わないから。」
川内「提督の危機が掛かってるなら、断る理由は無いよ・・・それに、あとでちゃんと埋め合わせはしてくれるんでしょ?」
如月「そこまで言うのなら、わかったわ。司令官に会えなくなるのは嫌だし・・・本当に、こんなお願いは最後にしてね?」
阿武隈「あっは・・・!てぇとく、任せておいて!あたし、てぇとくの望む様にするから!」
由良「少し心配ですが、由良も提督さんのお役に立ちたいですから。お任せください。」
提督「お、お前ら・・・!ありがとう!早速だが、今日の夜に街に向かってもらうから準備を頼むぞ!」
提督(とりあえず第一段階は成功だ!こんなことを言っているが実際に会って話してみるとあっけなく惚れちまうかもしれない!そうなればこっちのものだ・・・一応心配だから、俺は特別に仕掛けた監視カメラで見守らせてもらうぞ。)
夜 隠れ家的なバー(貸し切り)
提督「・・・ついにこの時が来てしまったか。いや、怖気ついている場合じゃないぞ俺・・・とりあえず、先に待っているであろう今回の主人公たちを見てみるか・・・」ポチッ
・ ・ ・
俳優『いやぁ、マネージャーから話を聞いた時はびっくりしたよ。まさか、これから来る艦娘?っていう子たちだけとは恋愛オーケーだなんて言われたからさ。』
アイドル『ですよね!自分も似た様な感じっス!てか、艦娘ってアレですよね!海からくる怪物から俺たちを守ってくれてるっていう!』
モデル『そうらしいですね。情報規制が敷かれているせいで、詳細は一切不明ですが・・・今回のこの合コンで明らかになりそうです。』
役者『・・・多くを望む気はないが、優しい女性だと私は非常に有り難い。』
タレント『どうですかねぇ、戦ってるっていうなら堅い人かもしれませんよ?とっつきにくそうな人ばかりなのはいやかな~。』
俳優『まぁまぁ、いいじゃん。僕達を守ってくれてるような子たちとお付き合いできるなら、男冥利に尽きるってもんでしょ?』
アイドル『そうっすよね!いやぁ、今からでも楽しみっす!』
役者『私は上手く話すことができるだろうか・・・』
モデル『そう気を張らずに。本気で付き合えと言うわけではないのですから、無理はしなくてもいいと思います。』
俳優『うんうん、とりあえず会って話してみてからだよね。どうも、この集まりは何か大きな役割を担っているらしいからね・・・とりあえず、みんな頑張ろう。』
四人『・・・。』コクリ
提督「・・・ふむ、人間的には申し分無さそうだ。あとは皆が来るのを待つだけだな。」
・ ・ ・
アイドル「あ、来たみたいっすよ!」
役者「む、遂にか。」
モデル「いよいよ対面ですね・・・。」
ガチャ
鈴谷「・・・ふ~ん、いい雰囲気じゃん。」
川内「そう?私は少し落ち着かないかな。」
如月「私も少し・・・こういう所は司令官と一緒がいいわぁ。」
鈴谷「今そんなこといわないで、禁句じゃん。鈴谷だって嫌だけど提督の頼みで来てんだから。」
阿武隈「えへへ、てぇとく・・・えへっ」
由良「ちょっと皆、挨拶挨拶!すみません、みんなこういう事は初めてですから・・・改めましてこんばんは、由良って言います。」
川内「・・・私は川内。」
鈴谷「鈴谷だよ~、よろしく~。」
如月「如月です、お話だけしにきました。」
阿武隈「私は阿武隈っていいます、よろしくお願いしますっ」ニコッ
五人「「「「「・・・」」」」」
俳優「ちょっ!ちょっと待ってくれ!すまないね!少しだけ!少しだけ時間をもらえないか!?」
由良「え、ええ構いませんよ・・・?」
俳優「ありがとうっ、助かるよ!みんなちょっと集まって・・・っ」ガシッ
アイドル「まま、まずいっす!まずいっすよ!俺、こんなっ!こんなことになるなんて思ってなかったすよ!!」ボソボソ
タレント「うん、アイドルさんの言いたいことはよくわかります。俺も驚いて調子が出ないからね~」ボソボソ
役者「・・・ここまでとは。」ボソボソ
モデル「ええ・・・まさか、まさか!」ボソボソ
五人「「「「「艦娘がこんなにかわいいなんて・・・っ!」」」」」
俳優「みんな!とりあえず、狙いの子はいたか?僕は由良さんが個人的にすごくいい!」
アイドル「じ、自分は鈴谷さんです!あの無気力な挨拶と見た目のギャップがたまらないっす!!」
モデル「私は阿武隈さんですね、あの眩しい笑顔に惹かれました。」
役者「・・・彼女は如月というのか・・・いい名だ。」
タレント「ん~、俺は川内ちゃんかな。あの鋭い目が気に入った。」
俳優「オーケー!奇跡的にみんな別々の子みたいだね!それぞれベストを尽くして頑張ろう!」
四人「「「「おう!」」」」
俳優「待たせてごめんね!自己紹介ありがとう。僕は俳優っていいます。」
アイドル「どどどど、どうもっ!自分っアイドルって言うっス・・・!」
モデル「私はモデルといいます、今日はよろしくおねがいします。」
役者「・・・役者という。よろしく頼む。」
タレント「あ~、自分はタレントで~す。気軽によろしく。」
俳優(とりあえず本命の由良さんの前に・・・!)
俳優「あの、由良さんは僕が出てるドラマとか見たことあります?」
由良「えっと、私あんまりテレビとか見ないのでよくわかりません・・・ごめんなさい。」
俳優「そ、そうですか・・・やっぱり艦娘ともなると時間がないのかな?」
由良「そういうわけではありませんよ?ただ、テレビよりも見たいものがありまして・・・」
俳優(テレビよりも見たいものってなんだろ?雑誌とか動画サイトとかかな?)
由良(自由時間の提督さんってすっごく可愛いから目を離せないんだよなぁ・・・提督さん、今何してるんだろう。)
アイドル「す、鈴谷さんは休日何してすごしてるんっすか!?」
鈴谷「・・・別に、とくになにもしてないけど。」
アイドル「そ、そうっすか・・・」
アイドル(う~ん、そっけないというよりは相手にされてない感じっすね・・・せめて鈴谷さんの好みのタイプを聞きたいっす!!)
アイドル「なら、鈴谷さんは好きな男の人とかいるっすか?た、例えばあそこの役者さんみたいな人とか・・・」
鈴谷「好きな人!?それ聞いちゃうっ?聞いちゃうかぁ~!そりゃ勿論提督だよ!最初は頼りない人だなぁとか適当な人だなって思ってたんだけどすっごく優しいんだよね~!この前うっかり鈴谷が大破しちゃったときとかもう涙目で走ってきてさ~、ちょっと悪いんだけど可愛いかったなぁ~!あとねあとね!鈴谷が作ったカレーを本当に美味しそうに食べてくれるところがもうたまらなくてこっそり写真とか撮っちゃった!」
アイドル「・・・あ、はい・・・」
モデル「阿武隈さんは趣味などはございますか?」
阿武隈「そうですね・・・強いて言うなら日記を書くことでしょうか。」
モデル「日記、ですか・・・失礼の内容ならば聞きたいのですが、どんな事を記されているのですか?」
阿武隈「主に・・・いえ、秘密です・・・恥ずかしいですから。」ニコッ
モデル(恥ずかし気に笑う顔も眩しいな・・・やはり私は阿武隈さんが本当に・・・)
阿武隈(ああ、だめ・・・てぇとくのことだけを記したアイの日記を教えちゃてぇとくの望みが果たせなくなっちゃう・・・!あたしはなにをしてでもこのおとこと交際しなくちゃいけないんだから、えがおでいなくちゃ!)
役者「・・・。」
如月「・・・。」
役者(・・・気まずい。何を話せばいいのかわからない。)
如月(なにこの人、なんで私の事ジッと見ているの?・・・気味が悪いわ、私を見つめていいのは司令官だけなのに。)
役者(む、顔を背けられた・・・やはり私には色恋沙汰というものに向いていないのかもしれないな。こんな私に役者など勤まるのか?そもそもこの職業は私には荷が重いのではないか・・・?)
如月(何か唸り始めたわ・・・怖い、司令官助けて・・・)
タレント「ねぇ、川内ちゃん。川内ちゃんは今付き合ってる人とかいないの~?」
川内「・・・いない。けど、私には心に決めた人がいるから。」
タレント「へぇ、そう。その人は川内ちゃんの事好きなの?」
川内「っ!それは・・・」
タレント「片想いって感じかい?俺じゃその人の代わりにはなれない?」
川内「アンタには悪いけれど、無理な話だよ。私のすべては提督のモノだから。」
タレント「そう・・・そいつは残念。でも、頑張れよ川内ちゃん。」
川内「・・・ん。」
その後、特に会話が交わされることもなく合コン(?)は終了した。
・ ・ ・
提督「・・・」(絶句)
提督「・・・終わった」チーン
提督「なんで性格良し、顔良し、立場よしの美男子たちを相手にあんな素っ気ない態度を取り続けることができるんだ・・・?」
プルルル プルルル
提督「っ!?」ビクッ
提督「お、おいおい・・・作戦が大失敗した瞬間を見た後に電話なんて悪い予感しかしない・・・」
・ ・ ・
鎮守府 執務室
叢雲「・・・それで、アンタはその山のように積まれた始末書を書いてるわけね。」
提督「ああ、その通りだ・・・頼む叢雲助けてくれ・・・」
叢雲「だーめ、今回ばかりは手伝ってあげない。」
提督「えぇ・・・でも、まぁそうだよな今回は俺の不始末だし・・・」
叢雲「そういう事よ、しっかり励みなさい!」ビシッ
提督「は~い。」カキカキ
叢雲(・・・アンタの事が好きで仕方がない子たちにあんなことさせたんだから、責任は取って貰わないとね。・・・私だったらきっとあんな事死んでもしなかったはずだから・・・)
『ドキッ!イケメンだらけの合コン大作戦♡』 失敗!
数日後
鎮守府 執務室
提督「なぁ、叢雲。」
叢雲「なによ?」
提督「吹雪型の皆って仲いいか?」
叢雲「藪から棒ねぇ・・・まぁ、悪くは無いんじゃない?」
提督「そうか!」
叢雲「・・・アンタが絡んでなければ。」
提督「・・・そうか」
叢雲「アンタの煮え切らない態度が原因なんだから、落ち込んでないでさっさとケッコン(仮)でもしたら?」
提督「ケッコンねぇ・・・いやぁ・・・ケッコンはちょっとなぁ・・・」
叢雲「な、なによその言い方・・・ケッコンしたくない理由でもあるの?」
提督「もし俺が本当に一人の子に惚れこんでしまってケッコンしちまったらさ・・・きっと、戦場に・・・海に行かせることなんてできなくなる。」
叢雲「・・・。」
提督「仮とはいえ固い縁を結んだんだ、手放せなくてその子の艦娘としての存在意義を奪ってしまうだろう。そんな男なのさ、俺は・・・幻滅したか?」
叢雲「・・・軍人としては失格ね、けれど幻滅なんてしないわ。それでこそ、私たちの上官じゃない。アンタはそんぐらい臆病で丁度いいのよ。」
提督「ありがとう、叢雲・・・」
叢雲「べ、別に・・・お礼を言われることじゃないわよ。」
提督「というわけで、俺は姉妹艦同士で仲良くして貰いたい。だから、これから仲がいい姉妹艦の仲良しの秘訣を探りに行こう。」
叢雲「・・・は?」
提督「安心しろ、抜かりはない。あらかじめ、いつも自発的に遠征に行ってくれている伊号型の皆とユーちゃんに遠征を休んでもらっている。部屋に行けば話が聞けるぞ。」
叢雲「ちょ、ちょっと待って!なんであの話からその話に繋がったの!?意味わかんない!」
提督「いやだからさ、ケッコン云々とか関係なく皆には前みたいに仲良くしていて欲しいんだよ。だから、俺が遠目で見た中で関係が良好そうな子たちからお話が聞きたいんだ。」
叢雲「・・・いや、本当にわからないわ・・・」
提督「大丈夫大丈夫、とりあえず行くぞ。」
叢雲「もうっ!アンタって本当に勝手!」
潜水艦の部屋前
提督「確か此処だったと思うが・・・なんだか寂れてるな。」
叢雲「そりゃあそうでしょうよ、あの子達ずっと遠征に行っててこの部屋全然使ってないみたいだし。」←結局ついてきた
叢雲(・・・というか、最初から潜水艦の子達を選ぶなんてなに考えてんのかしら?何にも言われてないのに四六時中笑顔で遠征に行ってる時点でおかしいことに気づきなさいよ・・・。)
提督「そんなブラックな労働条件にした記憶は無いんだけどなぁ・・・。」コンコンコン
イムヤ「あ、し、司令官!?本当にきき、来てくれたんだ!!うれ、嬉しいっ!入って!!」ガチャッ
提督「ああ、お邪魔するぞ。」
叢雲「え、えーっと私もいいのかしら?」
イムヤ「ええ!構わないわよ!是非入っていって!」
叢雲「・・・じゃあ、お邪魔するわね。」
潜水艦の部屋
イムヤ「皆!提督が来てくれたわよ!」
提督「久しぶり、ていうのもおかしいか・・・元気してたか?」
ゴーヤ「・・・ホントだ、ホントに提督がゴーヤに会いに・・・嬉しいよぉ・・・」
イク「あ、夢、夢じゃないのね・・・?提督とお話しできるなんてイクの頑張りが報われたのねっ!?にひっ、ひひ、ひひひひ」
ハチ「い、今!今目が合いました・・・!ありがとうございます提督!はっちゃん、もう満足です・・・!!」
ニム「元気してたよー!私達、提督の姿が見れたからかな?疲れがふっとんじゃった!」
ユー「ユーが元気なら提督はうれしい、ですか?うれしい、なら、元気です。」
叢雲(・・・あー、もうこの時点で大分マズイって事がわかるわ。.帰りたい・・・)
提督「みんな元気そうでよかった、それで今日はみんなに聞きたいことがあって集まって貰ったんだ。」
ゴーヤ「うん、うん!なんでもいいよ!ゴーヤたちが知ってることなら・・・ううん、なんでも答えるでち!」
提督「そこまでいって貰えると頼りがいがあるな!じゃあ早速聞くんだけど、潜水艦の皆って仲がいいよな?なにか秘訣とかあるのか?」
ハチ「仲がいい秘訣、ですか?そうですね・・・はっちゃんたちはずっと一緒にいるから、ですかね?」
提督「・・・いや、それがなずっと一緒にいても仲が悪そうな子たちがいるんだよ。」
叢雲(・・・絶対金剛型の事をいったわね。まぁ、あの四人は見てたら大体わかるけどね。)
ニム「はいはい!ニムわかった!きっと提督の為に働いているから心が一つになったんだと思うよ!」
イムヤ「あ、それあるかも。イムヤ達、司令官の事が好きで好きで大好きだから役に立ちたくて沢山遠征に行ってるから・・・協力し合える仲ってことで関係が良好なのかも!」
イク「目的が一致した仲間なのねっ♪」
ユー「はい、ユーたちは提督の為に存在していますから・・・お役に立つためには仲良しじゃなきゃダメ、です・・・」
ゴーヤ「そうでち!だから、ゴーヤたちは提督の為に仲がいいんだよ!ねぇ、どう?ゴーヤたち、提督のお役にたてたかなっ?」
提督「あ、ああ。参考になったよ・・・ありがとな、みんな。」(白目)
執務室
提督「参考になるかぁぁぁぁ!」バンッ
叢雲「うるさいわね、わかりきってたことじゃないの。」
提督「俺はてっきり働き者で仲がいい子達だと思ってたんだ!それが、それがあんな・・・っ」
叢雲「働き者で仲がいい事には変わりないじゃない。」
提督「前提条件が違う!何かにつけて俺の存在が仄めかされるのはなんなんだ!」
叢雲「みんなアンタに首ったけってことでしょ?よかったじゃない。」
提督「首ったけって・・・まぁ、悪い気はしないが俺はもっと普通の好意が・・・ってか、なんかさっきから冷たくないか?」
叢雲「別に・・・ただ、あんなにアンタの事を想っているのにそんな風に無下にされるあの子達が可哀想だなって思ったから。」
提督「ば、馬鹿言え!無下になんてするわけないだろ!嬉しいに決まってる!だが・・・」
叢雲「ケッコンするほどの覚悟は決まってない、でしょ。アンタのそういうヘタレな考えのせいでウチの鎮守府は大変なことになってるんだから・・・急かしはしないけれど、そろそろ覚悟を決めなさいな。」
提督「・・・善処します。」
叢雲「よろしい、じゃあさっさと書類片付けちゃうわよ。」
提督「は~い、て・・・他の子たちにも聞きに行かなくてもいいのか?」
叢雲「いいのよ。アンタが腹を決めさえすれば、解決する問題なんだから。」
提督「そんなもんか・・・?」
叢雲「そんなもんよ。いざこざが起きないわけではないとは思うけれど、それでも今の状態よりはマシになるんじゃない?」
提督(この修羅場状態は俺がケッコンすれば収まるのか?・・・だめだ、もっと酷くなる未来しか見えない。でも叢雲が言ってるしなぁ・・・うぅん・・・)
叢雲(あ、アタシのバカぁ!早く選んでほしいからって適当な事言っちゃった!!ど、どうしよう・・・これでアタシじゃなくて他の子が選ばれでもしたら・・・っ!!で、でも今のところ前までの秘書官制度を一旦中止して初期艦であるアタシを秘書艦として指名してるってことは可能性はあるのよね?)ソワソワ
提督(叢雲が不安そうな眼差しでこちらを見つめている・・・本気でこれからの事を心配しているのか?そう、だよな・・・二人で一からこの鎮守府を運営してきたんだそれをこんな事で壊れてしまうのが怖いんだろう・・・なら、俺がすべきことは・・・)
提督「・・・よし、決めた。」
叢雲「な、なにをよ・・・」
提督「俺・・・ケッコンする艦娘・・・決めるよ。」
青葉「本当ですか司令官!!!!!」ガチャッ
提督「うおっ!?」
叢雲「あ、青葉!?アンタいつのまに・・・!」
青葉「司令官あるところ私の影ありです!そんな事よりも・・・ついに司令官がコン活を始めることについて聞きたいです!!」ズイッ
提督「ケッコンっていっても、カッコカリだぞ?そんな喰い気味にならんでも・・・でも、叢雲に言われて思う所があったのは確かだ。皆が好意を向けてくれているのに、それに応えないのは男として不誠実かもしれないってな。」
叢雲「司令官・・・」
提督「だから、俺はこれからコン活をしたいと思う。心から艦娘と向き合って、その娘とケッコンしたい。今はカッコカリかもしれないが、この戦争が終わればその先の事も考えたい。」
叢雲&青葉「「っ!?!?」」
叢雲(そ、それは・・・)
青葉(つまり・・・っ!)
叢雲&青葉((この戦い(コン活)に勝てば司令官の隣に一生いられるということ・・・!!))
青葉「・・・」ジィッ
叢雲「・・・」ギロッ
提督「というわけで、青葉。お前の作成している新聞にこの事を書いていて皆に知らせてほしい。」
青葉「・・・わかりました、皆さんが知らないのはフェアじゃありませんからね。」
提督「まぁ、そういうことだ。よろしく頼んだ、俺は今から大本営から指輪を送ってもらえるように申請してくる。」ガチャ
バタン
青葉「・・・。」
叢雲「・・・。」
青葉「負けませんから。」
叢雲「・・・こっちこそ、カリでもガチでも譲れないわ。」
数日後
青葉新聞 速報
遂に、あの司令官がコン活を決意!
自分に想いを寄せてくれている艦娘とのケッコンへと踏み切ろうとしている。
しかし、選ばれる艦娘は一人だけ。選ばれた艦娘は名実共に司令官の『正妻』になることができる。
何故なら、司令官はケッコンカッコカリのその先を見据えているからである。
これより始まるは血で血を洗う争奪戦・・・悔いのないように正々堂々戦いましょう。
司令官からのありがたいお言葉
『血で血を洗うのはやめてくれよ?俺はなるべく普通の恋愛がしたいから、ドロドロしたのは避けてくれると嬉しい。』
以上、次回もお楽しみに☆
艦娘達「「「「・・・」」」」
執務室
提督「はぁ、遂に・・・俺もケッコンかぁ。」
提督「出来るだけ避けたいと思っていた事だが、皆からの好意を見て見ぬふりし続けるのも駄目だよな。」
提督(まぁ、今まで見て見ぬふりをつづけた結果がこの鎮守府の惨劇の火種なんだがな。)白目
提督「それにしても落ち着かないな・・・やっぱり俺からも動くべきか。」ソワソワ
提督「・・・そうだ、俺だって当事者なんだし受動的な態度だけじゃダメだよな!よし、そうと決まれば早速外に出よう!」ガチャ
加賀「・・・」
赤城「・・・」
提督「・・・」バタンッ
提督「お、おいおい・・・おいおいおいおい。外に出るだと?とんでもねぇ、目の前で死合が繰り広げられそうになってる場所に誰が好き好んで突っ込むっていうんだよ。」
加賀『提督・・・此処を開けてください。』
赤城『提督、大丈夫です。争いを起こす気はありませんから、どうか開けてください。』
提督(え~、絶対争うきじゃん・・・だって俺光の無い目を見ちゃったんだもん。)
提督(でも開けなければ開けないでもっとひどい目に遭わされそうだしなぁ・・・仕方ないか。)ガチャ
加賀「ありがとうございます、提督。」
赤城「では、開けていただいたところで早速なのですが・・・提督がケッコンを考えている艦娘を教えていただきたいのです。」
提督「え、え?」
赤城「驚かれるのも無理はありません・・・聞かずともわかる事ですものね。しかし、隣にいる加賀さんが中々認めないので提督の口から直接言って頂こうと思いまして。」
加賀「・・・赤城さんこそ、そこまで必死に捲し立てて・・・何をそんなに焦っているのですか?それが真実なら、そこまで急かす必要なんてないのでは?」
提督(え、本当に何!?二人の言っていることがわからん・・・『聞かずともわかって、加賀が中々認めない真実』?そんな真実なんぞ心当たりないぞ!?)
提督「えーっと・・・本当に悪いんだがなんのことを言っているのかさっぱりわかr」
赤城「・・・あのですね加賀さん、私はただ貴女に早く現実を知ってほしいだけなんです。別に焦ってなどいません。」
加賀「そうですか?そのわりには提督に向ける圧が強いように思いますが。」
赤城「適当な事を言わないでくださいよ、そちらこそ現実から目を逸らそうと必死に見えますよ?」
加賀「・・・頭に来ました。」ギロッ
赤城「此方の台詞です。」ニコッ
提督「あ、あの二人とも・・・?本当にね、本当に悪いなぁ~って思ってるんだけどさ・・・」
加賀「・・・」
赤城「・・・」
提督「二人が何の話をしているのかが・・・ちょっとよくわからないんだが・・・?」チラッ
加賀「・・・フフッ」クスッ
赤城「っ・・・!」ギリッ
加賀「あら、おかしいですね?赤城さん。貴女は確か、『提督のケッコン艦は私です!』とかなんとか言って部屋で息巻いていませんでしたか?」
提督「え!?」
赤城「・・・それは」
加賀「何も言わなくて結構です、こうして結果はわかりましたから。」ギュッ
提督「か、加賀さん///!?きゅ、急になにを!」
加賀「貴方、意外と可愛い顔をするのね・・・もっと抱きしめたくなるわ。」ギュゥゥゥ
赤城「っ!離れなさい!私の提督から離れて・・・!」グググッ
加賀「お断りします・・・っ!提督は貴女のものじゃありません!」ギュゥゥ
提督「いたたたたたっ!?!?ちょっと赤城さん!腕!腕千切れる!やめてください!加賀さんも煽らないで!!!」
提督(こ、これからこんな事に巻き込まれるようになんのかよ!!これじゃあ体が幾つあっても足りな・・・あっ・・・)カコンッ
この争いは、提督の肩が勢いよく脱臼することによって幕を引いた・・・しかし、この先にもっと過酷な試練が待ち受けていることを提督は知っていた。想像つくよね、だれでも笑(泣)
医務室
明石「・・・よし、もう大丈夫ですよ。動かしてみてください。」
提督「おぉ、本当だ・・・動くし痛くない!ありがとう明石。」
明石「それはよかったです。やっぱり、皆さん大荒れっぽいですねぇ・・・」
提督「大荒れも大荒れだよ・・・ったく、まさか初めの第一歩で脱臼する羽目になるとはな。」
明石「これからどんどん被害レベルが上がっていったりして・・・」ボソッ
提督「冗談でもやめてくれ!これ以上っていったい何されるんだ俺!?」
明石「あはは、すみません。誠意をもって接すれば大抵の事は上手く行くと思いますよ?多分、おそらく。」
提督「はぁ・・・適当なアドバイスどーも。とりあえず俺はもう行くよ。」
明石「えー、もういっちゃうんですか~?普段は医務室なんて滅多に来てくれないのに~?」
提督「そんな毎日来てたら体がもたんわ!というか、お前だってほぼ毎日酒保か工廠にいるだろ?もう大丈夫だから、持ち場に戻ってくれ。」
明石「ぶー・・・わかりましたよ。では、提督が行ってから私も持ち場に戻ります。」クルッ
提督「はいはい、じゃあ俺は行くからな。」ガチャ
バタン
明石「・・・」
明石「私には何も言ってくれないんですね・・・はは、私なんかケッコン艦候補としてすら見られていないんだなぁ・・・」
明石「仕方ないよね、恥ずかしいからってちゃんとアピールできなかったのは私なんだし」ポロッ
明石「っ、だ、だから涙なんて流しちゃ・・・っ・・・」ポロポロ
ガチャ
提督「すまん、明石・・・この先の苦難が心配過ぎて失念していたことがあったんだ。」
明石「!?て、ていとく・・・!?」
提督「お、おい・・・そんなに目を真っ赤にしてどうしたんだよ?お前こそゆっくり休むべきなんじゃないか。」
明石「っ!ほ、放っておいてください!それよりも提督は早く皆さんの所に・・・」
提督「あぁ、そのことだ。その、な・・・明石、別にがっついているわけじゃないから誤解せずに聞いてほしいんだが・・・」
明石「なんですか・・・?」
提督「お、お前も俺とのケッコンを考えてくれているなら・・・その、い、言ってきてくれよ?」
明石「・・・えっ?」
提督「だから・・・っも、もういい!言いたいことは言ったぞ!?今度こそ本当にいくからな!?!?///」バタンッ
明石「え?・・・え、つまり・・・」
明石「私にもチャンスが・・・あるってこと・・・?///」カァァァァァ
明石「って!ダメダメ!また恥ずかしがってるだけじゃ何にもできないじゃない!」ブンブン
明石「よぉ~し!私だって皆さんに負けませんから!!」
明石「・・・ありがとうございます、提督」ボソッ
廊下
提督「あーっ!クソッ!柄にもない事しちまった!これ以上厄介な案件を増やすわけにはいかないのに!」
提督(・・・部屋の中からあんな独白が聞こえちまったら、聞かなかったフリなんて出来るわけないだろ)
提督「・・・っ///思い出すんじゃなかった・・・」スタスタ
ドンッ
「きゃっ!」
提督「うおっ・・・す、すまない!考え事をしてしまっていた・・・大丈夫か?」スッ
曙「いてて・・・」
提督(・・・うわ、よりによって曙にぶつかっちゃったか・・・これは、荒れるぞぉ・・・)
曙「・・・っ!て、提督!?」
提督「うおっ!だ、大丈夫そうだな、よかっ・・・ん?」
提督(あれ、おかしいな・・・なんか違和感が・・・)
曙「い、いえ・・・っ!提督がぶ、無事でよかったです・・・え、えへへ・・・」ニヨニヨ
提督「・・・」絶句
曙「あれ?て、提督?大丈夫ですか・・・?まさか、怪我をされて・・・ああ、ああああ・・っ!!!・わ、私のせいで・・・提督が・・・け、怪我を・・・っ」オロオロ
提督「お、落ち着いてくれ!俺は大丈夫だから、な?」ガシッ
曙「あっ・・・///な、ならよかったです・・・私なんかが提督を傷つけることにならなくて・・・本当によかったぁ・・・」ウルウル
提督「・・・そうか。」
提督(え・・・もうこれ曙じゃないじゃん・・・誰だよ・・・)
曙「そ、そういえば!提督っ!」ズイッ
提督(提督・・・だと・・・っ!クソがなくなってやがる!!!)「な、なななんだ?」
曙「遂に、遂にごケッコンなさる事に決めたのですね!おめでとうございます!」
提督「あ、ああ。ありがとう・・・」
曙「はい!それで、お相手の方は、もう決まっているの・・・でしょうか?」
提督「相手、という相手は決まっていないが・・・」
提督(はっ、まさか!この曙のしおらしい態度の理由って俺とケッコンしたいからとかじゃ・・・!そうだとしたら何というギャップ萌!なんといういじらしさ!)
曙「そうなのですか。では、私が・・・」
提督「わ、私が・・・?」ドキドキ
曙「全身全霊を持ちまして、提督に相応しい艦娘を探し出すお手伝いをさせていただきます!」
提督「え?」
曙「性能、容姿、性格、生活能力や過去の行動に至るまですべてを洗い出し提督に提出して吟味していただくことで提督の理想に沿ったケッコン艦を選出しようと考えています!」
提督「え、えと・・・なんで?」
曙「何故、と聞かれますと・・・その、少し・・・恥ずかしいのですが・・・」モジモジ
提督「・・・。」
曙「私は、提督の事が・・・好きなんです。」
曙「いえ、好きという言葉では足りません・・・!愛しています!」
提督「」
曙「ですので、少しでも提督のお役に立ちたくて・・・迷惑、でしょうか?」
提督「いや・・・いやいやいや!迷惑ではないぞ決して!だ、だがそんな素振りは今まで一度もなかったもので・・・それに、好きならば自分がという考えはないのか?」
曙「そんな!わ、私なんかが提督のケッコン艦なんてなれるはずがありません・・・!こ、こんな生意気で世間知らずで口が悪くて提督に助けていただくことしかできない子供の私なんかが・・・!!」
曙「好きなのに恥ずかしいからって悪態なんてついて、そのうちに他の魅力的な艦娘達が提督とどんどん親密な関係になっていって・・・それが辛くて・・・悲しくて・・・」
提督「曙・・・」
曙「ですが、こうして提督がケッコンなされるというご決断を下されたので・・・私も覚悟を決めてこうして提案させていただきました。」
曙「ですので・・・どうか、この私に提督のお手伝いをさせてください・・・」
提督(曙がそんな事を考えているなんて・・・考えもしなかった、単純に嫌われているだけだろうと勝手に答えを出してしまっていた。)ギュッ
曙「へ・・・?」
提督「お前がそんなにも俺の事を想ってくれていたのに俺はなにもしてやれなかった・・・上司失格だよな。」
曙「あ、あわわ・・・!だ、駄目です!私なんかを抱きしめちゃ・・・!提督にはもっとふさわしい人が!」
提督「ケッコンってさ、相応しいとか相応しくないとかそういうものじゃないと思う。手を取り合いたいと思える相手を、お互いが決めてひかれあうものだと・・・それがケッコンだと信じている。」
提督「だから、私なんかなんて言わないでくれ。俺は曙の事を、その・・・魅力的な女の子だと思っているぞ。勿論、いつもみたいにツンツンした曙も今みたいにしおらしい曙も。」
曙「っ・・・!ほん、とう・・・ですか?」
提督「ああ。」
曙「私、提督に嫌われてない?口が悪い嫌な子って思ってないの?」
提督「当たり前だ、少なくとも俺は嫌っていないし思ってもない。」
曙「う、うぅ・・・良かったぁ・・・良かったよぉ・・・!」ポロポロ
その後、曙が落ち着くまで抱きしめていた。幸い、廊下に人影もなく修羅場に巻き込まれることはなかった。
曙「グスッ・・・もう、大丈夫だから。」
提督「そうか・・・」
曙「もう、遠慮しないから。私だって、提督とケッコンしたい。」
提督「ああ、ちゃんと考えるよ。」
曙「涼しい顔してるけど、アンタが本気にさせたんだからね?・・・言っとくけど、私の愛は結構重いから覚悟しておいて。」
提督「それだけ大切に想ってくれてるってわかってるから、大丈夫だ。」
曙「・・・っ///!と、とにかく覚えてなさいよ!他の娘に会いに行くのは止めないけど絶対私のとこに帰らせるから!」タッタッタ
提督「・・・行ったか。なんというか、未だに驚きが隠せないが・・・光がない目をした曙よりもさっきのキラキラとした曙の方がいいよな。」
提督「さて、そろそろ執務室に戻るとする・・・っ!?」ガンッ
バタン
「・・・裏切者。」
・・・なかったのだが、俺はもっと厄介な修羅場に巻き込まれることとなった。
なぞの部屋
提督「・・・っ!?」ガバッ
提督「はぁ・・・はぁ、此処は一体?それに、あの後どうなって・・・痛っ!?」
提督(後頭部が鈍く痛む、誰かに殴られたからか・・・まさか、暴力沙汰にまでなるとは。)
提督「脱出しようにもこんなに鎖で雁字搦めにされてちゃな。全く、とんだヤンチャ娘がいたもんだ。」
提督(・・・なんて、変に嘆いていても仕方ないよな。とりあえず脱出の術を見出さねぇと。)
提督「ふっ!はっ!・・・びくともしねぇ、こんなことを仕出かした真犯人を待つしかないのか?冗談だろ、俺は今ケッコン相手を見つけるので忙しいというのに・・・」
提督(いや、解決方法はあるにはあるが・・・ちょっと、いやかなり抵抗がある。しかし・・・こうでもしないと、この窮地を脱することができる気がしない。)
提督「やむを得ないな・・・来てくれ、神通。」
ガシャン!!スタッ
神通「神通、ただいま参上致しました。」
提督「早いな・・・見ていたのか?」
神通「はい。僭越ながら天井裏にて。」
提督(神通はこの通りジャパニーズ忍者のような奴だ。俺が呼べばどのような場面でも必ず姿を現す・・・しかしそれ以外は問題はない)
提督「そうか、なら犯人の姿も確認しているな?」
神通「はい、阿賀野型一番艦の阿賀野です。」
提督「・・・そうか、阿賀野が・・・見ていたのに阻止しようとは思わなかったのか?」
神通「以前、阻止をしようとした際に提督が『やりすぎだ、今度からは俺が指示した時のみにしろ』とおっしゃられたので。」
提督「傍観していた、と。」
神通「はい。」
提督(わけもなく、艦娘って一体・・・?という疑問を抱かざるを得なくしてくる。神通と接していると悪の総帥にでもなった気になるからな。)
提督「まぁいい、この鎖を取ってくれないか?」
神通「承知。」キンッ
提督「っ!?!?」パキインッ
提督(・・・なんということでしょう。神通の言葉を聞き取る前に俺は鎖から解放されていた、何を言っているかわからないと思うが俺も何をされたのかわからない。)
提督「あ、ありがとう。とりあえずは助かったよ、神通。」
神通「・・・いえ、提督のお役に立てて何よりです。」
提督「とりあえず、ここから脱出しないとな。此処どこだか分ったりするか?」
神通「改装される前の鎮守府にあった捕虜を収容するための独房です。」
提督「へぇ、独房か・・・って俺そんな施設があったこと知らないんですけど。」
神通「それも無理はありません、なにせ此処は意図して秘匿されていた場所ですから。」
提督「秘匿・・・?いったい何のために・・・」
神通「申し訳ありません、私にも細部はわかりませんでした。」
提督(てかなんで秘匿されている情報を神通が知っているんだ・・・?いや、今は気にしないでおこう。)
提督「そうか、それならば仕方がない。さっさとここから出よう。」
神通「はい・・・しかし」
コツ コツ コツ
「あれぇ?おかしぃなぁ」ギィ
提督「っ!この声は・・・」
神通「・・・一足、遅かったようです。」
阿賀野「提督さんと阿賀野のおうちに勝手に入っている悪い子、だぁれ?」
提督「あ、阿賀野っ!」
阿賀野「ふふ、目、覚めたんですね提督さん。おはようございます♪よくお眠りになられましたか?きっとさぞかし素敵な夢を見たはずです、阿賀野がありながら沢山の女の子たちとお話してましたし・・・これって夢だから起こってしまった過ちなんですよね?わかっていますよ、けれどごめんなさい。阿賀野、そんな提督さんの様子が見ていられなくて・・・夢から覚めてもらいました。」
提督「・・・は?」
提督(意味が分からない・・・目が覚めたのは事実だが夢を見ていたワケじゃなく、阿賀野に昏倒させられた状態からって話だ。そんな胡蝶の夢的な要素は一切ない!だが、何故こんなにも阿賀野の言葉には説得力があるんだ・・・?)
神通「耳を貸す必要はありません、彼女の戯言です。」
提督「あ、ああ。そうだな、すまない。」
阿賀野「ねぇ、勝手に人の家に上がり込んできたうえに阿賀野の旦那様を誑かそうとするなんてどういう神経しているの?提督さん、その人おかしいよ。早く追い出していつも通りゆっくり二人でお話ししましょう?」
提督「阿賀野・・・しっかりしてくれ、お前はそんな奴じゃ」
阿賀野「ふふ、昔話ですか~それもいいですねっ!提督さんに会うまでの記憶はほとんど残っていないけれど、提督さんと出会ったあの日からのお話なら沢山できますよ!」
神通「・・・提督、彼女の目を見てください。もう手遅れです。」
提督「っ!しかし・・・」
神通「今この場に長く留まってしまうと、鎮守府にいる他の艦娘までもが彼女のようになりえる可能性すらあります・・・どうか、賢明なご判断を。」
提督「・・・任せてもいいんだな?」
神通「もちろんです。提督の命令こそ私の存在意義ですから・・・さぁ、走ってください!!」
提督「・・・っ!!!」ダッ
阿賀野「ていとくさん、どこに行くの?」スッ
神通「させません。」ガシィ
ググググッ
阿賀野「・・・邪魔しないでよ、提督さんに触れられないじゃない。」
神通「触れる必要はありません、此処で大人しくしておいてください。」
阿賀野「・・・この売女」
神通「妄想女に言われたくはありません・・・ねっ!」
ズゴォォォォォンッッッ!!!!
提督「っ!?い、一体どんな戦いをしているんだ・・・?」タッタッタ
提督「て、いかんいかん!振り返るな俺、神通が体を張って逃がしてくれたんだ・・・さっさと鎮守府に戻ろう!」
優しいご意見、感想をお待ちしております。
そうだ!明石さんの謎技術で分裂すればいいんだ!アメーバに成るんだ!提督よ?
厳しい意見は聞かないのか
1<提督「明石の発明は10個に8個は変なのができる・・・そっちの方がリスキーだぜ・・・」
2<そういうわけではないのですが、私豆腐なので(*´Д`)もちろんご指摘等があれば聞きますとも、ええ(震え声)
大丈夫です!二個も成功するならば其は誤差です!さあ勇気を出してNIENI成るんだ!提督よw
(まぁ普通に面白いんで、厳しい意見とかそういうのは特に)ないです。
すこ
5<提督「む、無理だ・・・!修羅場も怖いが明石の発明はもっと怖いんだぞ!?」
6<そ、そうですか・・・ε-(´∀`*)ホッちょっと安心です
7<すこってくださりありがとうございます!
やはり定番のヤンデレSSには欠かせない
時雨の登場だ!
ほんとどうしてヤンデレ=時雨という
風潮が付いたのかな?
これは期待!頑張って!
面白そう。
頑張って続きを書いてねニッコリ(*´∀`)
うーん。ならば明石さんと夕張君で発明品を
いや外の提督に匿ってもらいその間に明石ネットワークで新型分裂機械。子供になるけど3人の提督が出来る機械作って貰うとか。明石さんをゲッターを信じるんだあ!
なんかの漫画あったけどw
解体されて私は右手。私は左足何て
奪い合いに成らんと良いけどね?
最後は拘束されそうで怖いけど面白いわ。
続きが楽しみです
11<個人的な意見としましては時雨は確かに謙虚ですが、その言葉の端々には強い自尊心が伺えます。「何故、自分が選ばれないのか。」、「何故、此方を見てくれないのか。」その疑問が彼女の中の自尊心を歪ませ、自分こそが相応しいと認めさせるために提督に執着する・・・私はそう考えています。
12<期待ありがとうございます!頑張らせてください!
13<頑張ります!
14<提督「あいつ等が組んでみろ、深海棲艦の手にかかる前に滅びちまうぞ・・・地球がな。」(白目)
15<はは、そんなまさかぁ・・・私は痛いのは嫌いですから( *´艸`)
スッゴい好み!おからだに気をつけて毎日更新してください
16<拘束ですかぁ・・・それも一つの愛の形ですよね、ええ(納得)
17<ありがとうございます!
23<心遣いありがとうございま・・・ん?ま、毎日ですか!?( ゚Д゚)
やはり大勢でヤンデレまみれになると最高やで。
ああ^~はやくヤンデレまみれになろうぜ。
27<ヤンデレ一人なら、なんとか幸せになりそうですが複数になってくると・・・なんかもうよくわかりませんね(-_-;)
もう重婚しか救いは無いねw
命には変えられんよ。さあ決断の時だ。
所で正妻は誰なのかな?
昔のSSはヤンデレは榛名が強かったのに
いつの間にか時雨が定番のヤンデレ女王になって
しまったのう
ここの鎮守府の艦娘は重婚否定派って設定にしよう。提督の胃がさらにやばくなる(ゲス笑い)
29<提督「重婚・・・はは、軽く言ってくれるじゃないか。ケッコン指輪だって兵器なんだ、全員としちまったら破産どころか首が飛ぶ。(比喩無し)本妻は天津か・・・すみません嘘です主砲を降ろしてください!!」
30<そうですね・・・私も読んでいた側としては未だに榛名の方がしっくりきます。榛名は献身的で「榛名は大丈夫です!」と言う言葉は彼女の病みを引き立たせるよいスパイスとなっていますが・・・しかし、盲目的というわけではなく何処までいっても良識の範疇を出ません。時雨は・・・上で熱く語っているので割愛しますね(*´Д`)
ヤンデレって二次元だから良いんだよな...
現実では絶対会いたくないわ
ヤンデレ化した艦娘になら会ってみたいんだがな!
...会って、みたいんだがな...(震え声)
31<時雨「うん、そうだね。仮にボクが提督とケッコンできたとしたら・・・絶対に仮では終わらせない。だから、ジュウコンだなんて浮気に繋がる行為・・・させるつもりはないよ。」ニコッ
34<提督「・・・そこから先は、地獄だぞ。」(白髪)
毎日投稿なんてそんな事しなくても良いんですよ。
安心して毎秒投稿して下さいね!
これから艦娘たちががどのように病んでいくのかが楽しみすぎて夜しか眠れません
37>毎秒ですかぁ・・・これまたハードルの高い(白目)
38>夜までですかぁ・・・それは大変ですね。昼寝しないと作業効率が落ちちゃいますからね!しかし、夜はしっかり眠れているようで安心です!
金剛姉さん貴方は天使だw
しかし故に残酷だw
ここの大井っちは確実に独占欲と嫉妬深さがマリアナ海溝より深くツンドラ気候より冷たいレベルでやばそう……提督の前ではゲームでのお温厚でお淑やかな声だけど、ライバルや邪魔者の前ではドックのドス声になるんだろうな…北上さまであろうと引かぬ媚びぬ顧みぬ!で同担拒否を穿いて牙を剥いてる。絶対そうだ。だってさぁ、改二のケッコンボイスと建造ボイス思い出してみ?独占欲つよすぎるからさ
好きなように書いてくれ、それが読みたいんじゃ~
期待大
41>金剛は表面上は一番まともそうだけど、裏で色々暗躍してほしいです(願望)
42>そうですね・・・大井については色々妄想させられますもんね。普段は北上優先で提督には辛辣な言葉を浴びせる。しかし、その行為は重ねられていくうちに「気を遣わずに一緒に居られる人」という認識に変わり提督という存在に依存していくように・・・と考えます(*´Д`)
43>ありがとうございます!
44>期待は嬉しいのですが・・・何分スローペースなので( ;∀;)
此はもう手を暮れですね。間違いない。
本当ならもっと男性を入れることでタゲ分散するのに一騎当千相手にタイマンしてるようなものだ。憲兵さーん速く援軍を連れて救出と鎮圧を!
ヤンデレ比叡最高ッ!もっとやってホスィ
49>本当にそうなんですよね・・・タゲさえ分散すればまだマシな状況になっていたのかもしれないのに・・・
50>比叡のヤンデレってギャップがあってすごくかわいいですよね!
先代のヤンデレは珍しいなぁ(汗
逆に考えるんだ!
此で合コンの企画が壊れて怒られて仕方なく?お前たちの為にと?解任されるんだ!と言い訳が出来ると考えるんだ!
まあ拐われてナイスボート。でーす
な感じに成りそうだがw
大丈夫、大丈夫まだ話がつうじてる…
54>提督「・・・俺は戦争しか知らないんだ、戦場から退くわけにはいかないのさ。」要約:再就職できる可能性がほぼないからやめたら死んじゃう!
55>提督「そこが最後の救いだな・・・まぁ、通じているかどうか怪しい奴もちらほらいるが・・・」
偏見だが恐らく女子高生くらいの川内や由良鈴谷に
中学生くらいであろう如月に欲情してるんだから
俳優さん達事案…いや何でも無い
穏便に済ませようとするから
合コン?
妙高型4姉妹だろう。
妙高、那智、足柄、羽黒
もしくは、高雄型4姉妹
高雄、愛宕、摩耶、鳥海
妙高型4姉妹だと『羽黒』高雄型4姉妹だと『摩耶』が全部『♂』を食ってしまいそうだが。
あかんよwもう此は精神科のお仕事やw
アブうの笑顔。良く見たら濁った眼では有りませんか?彼は余りにも優しすぎた。提督よりもトレーナーさんとかの方が良かったのかもね。だって逃げても其処まで責任は重くないしねw
58>俳優「いやいやとんでもない!酷い誤解だよ!僕は確かに由良さんに惚れたけれど、それはもっとこう深い何かがあってだね!?」
59>提督「強硬手段なんて取ってみろ・・・それこそ鎮守府が崩壊する」(白目)
60<提督「あ~、妙高型に高尾型の皆さんね・・・わかる、でもなそんな話を持ち掛けたら間違いなく俺が食われる、後でわかると思うが比喩じゃない。」(遠い目)
61<阿武隈「あっはは、可笑しなことを言いますね?あたしはへーきですよ?というか、あたしはてぇとく以外ありえないから。」
合コン後役者さんがどうなったのか気になる...
荷が重いとか考えてたみたいだし役者やめちゃったのかな?
66>役者「私自身はこの世界から身を引こうと思ったのだが、傍付きがどうしてもと引き留めてきてな・・・それが理由とまでは言わないが、今一度自分と向き合うために役者としての道を往くことにしたよ。心配、有難う。」
どう考えても血痕カッコガチの凄惨な現場になりそうですねぇ・・・
私は『比較的』まともな金剛を応援してます
68>金剛「応援ありがとうございマースッ!勿論、ワタシがテイトクを幸せにしたいデス!・・・他の娘がどう出るかはわかりまセンが、テイトクのハートは射止めて見せマス・・・」
既成事実待ったなしですね(白目)
叢雲君はホンマにいい女やでえ。
流石我が初めての書記官にして
家の最高レベル134やでえ。
ていとくさん。もう妖精さんに
頼んで妖精に成って増えるんだ!
此で完璧に解決出来る!まあ多少は
不便になるだろうが其処に居るよりも
安心や?
70>提督「じょ、冗談はやめてくれ・・・俺はまだ子供を持つ覚悟なんて出来てないんだ!」
71>叢雲「賞賛は貰っておくわ、ありがとう。アンタんところの叢雲は幸せだと思うわよ・・・このアタシも司令官に選ばれればいいのだけれど・・・」
家の赤鬼赤城様と青鬼の加賀さまが争う何て。こんなに愉悦な物はないw
提督さん。地獄は楽しいかなw
でもねまだ大和君や武蔵くんが居ないだけましなんだよね。この二人の恐竜が暴れたら鎮守府が壊れる!
ボノが可愛くて体が溶けるぅ
何これスッゴいおもろい。期待
提督「そんなに修羅場が嫌なら脱走すればいいじゃないか。俺みたいにな。」
艦娘「「「逃がさない…」」」ハイライトオフ
アッレ?!ここで終わり?!て思ったよ。凄く良かったよー。
カッコカリの先を見据える?はは、ここの提督はナイスボートをされたいんですね。
全艦娘が主人公の事が好きなのに何もしない選択をしてるからこういった状況になるんだよ。
逆レされれば安心かな?
更新乙!また待ってます
今のところ 曙・明石あたりとした方がいい説()
更新待っています!