【執務室】

提督「艦娘をいじめたい」

青葉「………は？」ﾄﾞﾝﾋﾞｷ

提督「いやそんなに引かないでくれよ…」

青葉「そりゃあ引きますよ！この前大浴場に艦娘がいるにも関わらず突入したぐらいドン引きですよ！」　

提督「だからあれはあの時間帯なら艦娘はいないと思ってだな…」

青葉「その後数秒見ていたじゃないですか！」

提督「違う！あれはただ頭が混乱していて…」

青葉「出て行くときも名残惜しそうでしたよね！？」

提督「いや…それは…その……」

青葉「浮気者」ﾎﾞｿｯ

提督「ゴハァァッ！」

青葉「なーんて冗談………あれ？」

提督「」ﾁｰﾝ

青葉「ちょっ！司令官冗談ですから！起きてください！司令官ー！」ﾕｻﾕｻ

提督「はっ！」

青葉「あ、司令官起きましたか？」

提督「……」

青葉「し、司令官…？」

提督「……青葉に嫌われたー！」

青葉「ええぇ！？ちょっ！司令官冗談です！冗談！」

提督「駄目だもう死のう」

青葉「ちょっ！だから青葉の話を聞いてくださいー！」

提督「なんだよ…どうせキモイとかだろ…いいよもう…」ｽﾞｰﾝ

青葉「めんどいですね…ですからあれは…」

提督「青葉にめんどいって言われた…もう駄目だ…」ｽﾞｰﾝ

青葉「あーーもう！だから冗談ですから！」

提督「ははは…無理に言わなくてもいいんだよ…ほら本音をぶちまけろよ」

青葉「あーもう……」

青葉「ですから司令官の事は好きですよ結婚指輪貰ったときなんて最高でした///」

青葉「青葉は今でも司令官の事は愛しですし嫌いになるなんてありえません！///」ｶｱｧｧ

提督「…本当？」

青葉「本当ですよ」

提督「そうか…ありがとう」

提督「俺も青葉のことが好きだから…」ﾀﾞｷｼﾒ

青葉「司令官…」

明石「……私なんで呼ばれたの？」

提督「あぁすまない明石、今回呼んだのはドッキリの手伝いをしてほしいんだ」

青葉「ドッキリですか？」

提督「さっき艦娘をいじめたいと言ったけどさ」

提督「普段艦娘が俺のことをどう思っているのか気になってさ」

提督「ならいじめてみてその反応で見極めようかと思ってさ」

提督「でもいじめるとなると俺が逆にメンタルクラッシュしちゃうからさ、ならドッキリをしようと思って」

明石「で、私はその手伝いをしろと…」

提督「そうゆうことお願いできる？」

明石「まあいいですよ最近暇ですし」

提督「それに関してはすまない艤装修復は夕張メロンに任せてるしな」

夕張「ん？今誰かが私の悪口を言ったような…」

明石「まあ仕事ができるのなら構いませんよ…ていうか…」

提督「ん？」

明石「いつまで抱きついてるんですか？」

青葉「あっ……///」

明石「まあ私はどうでもいいんで…」

明石「何を作ったらいいです？」

提督「そうだな…とりあえず―――」

提督「――こんなもんかな？どれくらいで出来そう？」

明石「そうですね〜…別の仕事入らなければ一週間もあればできそうですね」

提督「分かった頼むよ」

明石「わっかりました〜」ﾋﾗﾋﾗ　ﾄﾞｱﾊﾞﾀﾝ

提督「さて…」

提督「…青葉？」

青葉「///」ﾌﾟｼｭｰ

提督「ありゃりゃ……」

【一週間後：鎮守府工廠】

提督「明石できたか？」

明石「あ、提督できましたよ！これでいいですか？」

提督「ん〜まあ良いんじゃないかな？よく分からないけど」

提督「よし、準備もできたし開始しよう」

提督「青葉ー！」

青葉「はいなんでしょうか？」ﾃﾝｼﾞｮｳｳﾗｶﾗ

提督「……何処から出てきてんの？」

青葉「どこって…天井裏ですけど？」

提督「…まあいいや、降りてこい」

青葉「はいは〜い」ｼｭﾀ

提督「今日からドッキリを開始する」

青葉「分かりましたけど…青葉はどうすれば？」

提督「ん？青葉はまあ隠しカメラで見てればいいんじゃない？あ、でもヤバそうだったら止めに来てくれ」

青葉「わっかりました〜」

提督「で、明石は…」

明石「え？私もやるんですか？」

提督「まあドッキリで必要そうだったら作ってくれない？」

明石「…私も見ていいですか？」

提督「ん？いいぞ」

青葉「で、誰からやるんですか？」

提督「おっとこの話はここでは無く執務室でしよう明石いいかな？」

明石「いいですけどちょっと着替えさせて下さい、作業服油とかでベトベトなんで…」

提督「分かった」

明石「覗かないでくださいね？」ﾆﾔ

提督「覗かねぇよ！」

明石「どうだか」

青葉「…」ｼﾞｰ

提督「いや覗かないからね？青葉ちょっと待ってーー！」ﾀｯﾀﾀ

明石「…この前私の前でイチャイチャした仕返しですよ」ﾆﾔ

妖精「ｾｲｶｸﾜﾙｲﾈ」

明石「酷い！」

【執務室】

提督「え、えっと……最初は…ぽ犬こと夕立にしようかと思います」

青葉「…なんでですか？」

提督「いや、そりゃあコメントで」

明石「メタ発言はやめてください」

提督「あ、はい」

青葉「で、どんなドッキリをするんですか？」

提督「そうだな…夕立って語尾にぽいってつけるだろ？」

青葉「つけますね」

提督「それに関してを叱る…みたいな？」

青葉「うわぁ最低ですね」

明石「というかみたいなってなんですか…」

提督「いや俺にできるかどうか…普段怒ることなんてないしさ…」

青葉「まあ、とりあえずやってみましょう」

提督「そうだな…それじゃあ明日夕立を秘書艦にして実行しよう」

青葉/明石「「分かりました」」

【次の日：執務室】

夕立「ぽーいー！」ﾄﾞｱﾊﾞｰﾝ(大破)

提督「うおっ！？」

夕立「夕立秘書艦として頑張るっぽい！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

提督「ちょっ！落ち着け！ドアはちゃんと閉めろ！後跳ねるな！」

夕立「分かったぽい」

提督「えっとそれじゃあ執務始めるから夕立分かるよな？」

夕立「分かるっぽい！時雨に聞いてきたっぽい！」

提督「分かったそれじゃあ始めようか」

提督「夕立は今月の資材管理の書類を書いてくれないか？」

夕立「分かったっぽい！」

提督「…」ｶﾘｶﾘ

夕立「〜〜〜♪」

別室

青葉「さて、執務が始まりましたが…」

明石「夕立ちゃん歌ってますね」

青葉「しかもあの司令官がちゃんと仕事してますよ珍しいですね」

提督『うるせぇ』

青葉「えっ？聞こえてるんですか？」

提督『明石にこっちからでも聞こえるようにしたんだよ』

明石「でも大丈夫ですかね？マイクの音量夕立ちゃんに聞かれてないかな？」

提督『かなり小さく喋ってるから……大丈夫だろ……多分』

夕立「(て、提督さんいきなり何かを喋り始めたっぽい)」←地獄耳

夕立「あ、提督さん終わったっぽい！」

提督「…あぁありがとう…それじゃあ明日の演習の書類作ってくれないか？」

夕立「分かったっぽい！」

提督「…」

青葉『お？演技入れてきましたかね？』

明石『そうですね…なんかいつもより無口？な感じですかね？』

青葉『そうですね〜いつもなら何か一つだけ仕事が終わったら休憩を入れるんですがね、夕立ちゃんは秘書艦初めてなので知らないのですかね』

夕立「〜〜〜♪」

青葉『…変わらずに歌ってますね…』

明石『もうさっさとキレて終わりにすればいいのに…』

青葉『まあ司令官は結構なヘタレですしねぇ』

明石『あ〜やっぱりガッツかないんですか？』

青葉『まあ……そうですね』

提督「(お前らは何を話してるんだ…)」

青葉『もうこれ歌っている事にキレたらいいんじゃないですか？』

提督『どうだろ…まあドッキリだからそれでもいいが…』

夕立「あ、提督さんこれでいいっぽい？」

青葉『ほら司令官言っちゃってください！』

提督「………」

夕立「…？提督さんどうしたっぽい？」

提督「いやさ…気になってたんだけどさ」

夕立「ぽい？」

提督「お前のその語尾なんなの？」

夕立「ぽ、ぽい？」

提督「何なの？ネタでやってんの？それともそれがカワイイと思ってやってんの？可愛くないよ？いやむしろウザい」

夕立「て、提督さん…？」

提督「どうなんだ？答えろ」

夕立「えっ……と…その、違う……っぽい」

提督「いい加減にしろよ！」ﾄﾞﾝｯ

夕立「ヒッ！？」

提督「あのさ…その語尾ウザイんだよ、こっちは真面目に指揮してんのにさ、ぽいぽい、ぽいぽい、言われると気が散るんだよ！」

青葉『真面目に指揮…？』

明石『えっ？そんなことしてました？』

提督『うるせぇ』

提督「どうなんだ？ああ"っ！？」

夕立「いや……その……これは………」

提督「ちゃんと答えろよ！」

夕立「うっ……あっ…」ｳﾙｳﾙ

提督「(俺の心が壊れちゃ〜う^〜)」

青葉『そろそろ限界ですかね？』

提督『頼む…来てくれ早く』

青葉『わっかりました〜』

夕立「ゔぐっ……え"っぐ……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

提督「…夕立」

夕立「ぽ……は…い」

提督「後ろ見ろ」

夕立「……ばい…」ｸﾙ

夕立「……えっ…？」

青葉「えっと…ドッキリ大成功…？」

夕立「……え？」

〜〜〜〜〜

提督「すまなかった」

夕立「……」

提督「今回は俺が提案したものだおれが悪いすまない」

夕立「よ、良かった〜」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

提案「…へ？」　

夕立「ゆ、ゆうだぢ、…でいどぐざんに嫌われたかと思って……それで……、」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

提督「大丈夫だよ俺は夕立のことは好きだよ嫌いになるなんて絶対に無い！」ﾀﾞｷｼﾒ

夕立「ほ、本当？」

提督「ああ！夕立は好きだよ語尾もかわいいよ」

夕立「て、照れるっぽい〜///」

明石「うわぁ嫁の目の前で駆逐艦口説いてるよ」ﾋｿﾋｿ

青葉「」ﾁｰﾝ

明石「あれ？」

明石「衛生へぇぇぇー！」

妖精「ｲﾔ､ｼﾞﾌﾞﾝｶﾞﾔﾚﾊﾞｲｲｼﾞｬﾝ」

【次の日：執務室】

提督「はいと言うことで次は由良にドッキリをしたいと思います」

青葉「へーそうですか」ﾑｽｰ

明石「(まだ怒ってますね)」ﾋｿﾋｿ

提督「(そうなんだよ…昨日のドッキリは流石にやりすぎたかな？)」ﾋｿﾋｿ

明石「(そこ！？)」ﾋｿﾋｿ

提督「(えっ！？違うの？)」ﾋｿﾋｿ

明石「(いやだから…)」

青葉「聞こえてますよ？」

提督「ｷﾞｬｰ((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ」

青葉「はあ……本当に鈍感」

提督「へ？俺鈍感じゃないだろ」

青葉「今までの艦娘のアプローチ気づかない人が？」

提督「何のことかなー(；一_一)」

青葉「…まあいいですそれで何故由良さん？」

提督「理由？それりゃあko」

明石「もう分かりましたので結構です」

提督「早くない？」

青葉「だれだって予想できるでしょう」

明石「そうですね」

提督「えぇ…まあ今のところ溜まってるから基本消化していく形だけどね」

青葉「もう、メタ発言は結構ですのでドッキリの内容は？」

提督「えっと…まず由良を今日の秘書艦にしました」

提督「で、執務室の扉を開けたら俺が自殺しているっていう形です」

青葉「あぁ…だから今日早く起こされたんですか…って自殺！？」

提督「大丈夫だよ明石と妖精さんに作ってもらった物があるからね…ほらこれ偽の血」ﾍﾞﾁｬｱ

青葉「うっわ思ったよりもリアルですね…しかも匂いまで」

明石「私はここまで作ってないですよ勝手に妖精さんが改良してました」

妖精「ｽｺﾞｲﾀﾞﾛ!ﾎﾒﾛ!」

提督「…で、何を与えればいいの？」

妖精「ｵｶｼｸﾚｰ!」

提督「分かった後であげるよ」

妖精「ﾔｯﾀ~!」

提督「はいそれじゃあそろそろ来るから準備よろしく」

青葉/明石「「分かりました」」

………

廊下

由良「久しぶりだな〜秘書艦なんて〜♪」

由良「提督失礼します」ｺﾝｺﾝ

由良「…あれ？いないのかな？」ｺﾝｺﾝ

シーン

由良「提督？いますか？入りますよ？」ｶﾞﾁｬ

由良「………えっ？」

目の前にいるのは椅子にもたれかかり

お腹は開いて内臓やら血やらが散乱していた

由良「提督…そんな！」

由良「つ、冷たい…ほ、本当に…？」ｯｰ

青葉『…これ本当に死んでないですよね？』

明石『……多分大丈夫です…多分』

青葉『ちょっ！多分じゃないですよ！確信を持ってください！』

明石『分かった！大丈夫だから揺らさないで〜！』

由良「あ、ああ」ｶﾞｸｶﾞｸ

由良「うあ"あああああああああっ！！！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

由良「なんで！？まだ…まだ…言ってないのにっ！？」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

由良「言ってないこといっぱいあるのに…！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

由良「言いたいことあったのに！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

由良「なんで…なんで…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

由良「うわあぁぁぁん！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

提督「由良落ち着け」ﾀﾞｷｼﾒ

由良「へぇ？」

提督「生きてるから…大丈夫だよ」

由良「ほ、本物？本当に提督…なの？」

提督「本物さほら見ればわかるだろ？」

由良「温かい…うっ、うわぁぁぁ！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

提督「すまない…すまない」

明石『…どこまで浮気するんですかこの人は…』

青葉『あはははは』

明石『目が笑ってないですよ…』

提督「…落ち着いたか？」

由良「は、はい…あのこれは一体どうゆう？」

提督「えっと…その……ドッキリです」

由良「……は？」

提督「いや、その…ドッキリです」

由良「……」

提督「ゆ、由良？」

由良「たとえドッキリだとしても心臓に悪いのでやめてください。」

提督「…はい」

由良「あと…絶対に死なないでください」

提督「当たり前だ！皆をおいて死ねるか！」

由良「フフ、そうですか…」

由良「まだ言えてないんだから…」ﾎﾞｿﾞｯ

提督「ん？何か言ったか？」

由良「いいえ何も…それよりも執務を始めましょ？」

提督「あぁ…」

青葉『ぐぎぎぎ』

明石『(結構嫉妬深い？)』

【次の日：執務室】

提督「はい、それじゃあ次は鹿島です」

青葉「どんなドッキリを？」

提督「皆に無視されるドッキリ」

明石「うわぁ結構きますよそれ」

青葉「でも青葉たち以外の艦娘もいますよね？」

提督「安心しろ今日はほとんどの艦娘は大型遠征や大型演習、艦娘の有給などでいない」

提督「鳳翔さんも今日大本営で開催されているパーティーの手伝いだからいない」

青葉「でも残っている艦娘はいるのでは？」

提督「安心しろそこは間宮券で釣った」

明石「なんというか…うわぁ」

提督「そんな引くなよ…」

青葉「まあドッキリ開始しましょう…あれ？でも今日の秘書艦って鹿島さんですよね？」

提督「だから秘書艦として青葉を置いて鹿島を無視するんだ」

明石「…最低ですね」

提督「ドッキリだからセーフセーフ」

青葉「…まあ初めましょう」

【鹿島：自室】

鹿島「…えっと今日の予定は………」

鹿島「あ、今日は私が秘書艦か！」

鹿島「(やった！)」

鹿島「よ〜し提督さんの為に頑張らなくちゃ」

【廊下】

鹿島「あ、おはようございます」

明石「それでですね〜」無視

青葉「へ〜そうですか〜」無視

鹿島「あ、あれ？」

鹿島「……」ﾎﾟﾂｰﾝ

鹿島「…聞こえなかったのかな？」

鹿島「あ、夕立ちゃん、提督さんおはようございます」

夕立「ぽい〜遠征疲れた〜」無視

提督「すまないな、昨日突然、遠征に行くはずの暁が熱中症で倒れてさ」無視

鹿島「……えっ？」

鹿島「あの…提督さん？」

提督「だから今日は休んでいいよ。夕立の仕事はないし」無視

夕立「分かったっぽい！」無視

鹿島「えっ…ええっ！？」ﾎﾟﾂｰﾝ

鹿島「…どうゆうこと？…とりあえず食堂に行こう」

【食堂】

鹿島「………」

『現在、食堂担当の私が不在の為食堂は機能してません。食材はありますので自炊するか近くにあるコンビニですましてくださいby鳳翔』

鹿島「……自炊するしかないよね…今日秘書艦だし…」

【執務室】

提督「…これ最後までいけるかな……」

青葉「いや、やってくださいよ…司令官が考えたんでしょ？」

提督「…はあ」

青葉「…そろそろ鹿島さん来ますよ？準備しないと…」

提督「…分かった」

【廊下】

鹿島「…よ、よし」

鹿島「提督さん鹿島です。」ｺﾝｺﾝ

シーン

鹿島「あ、あれ？いないのかな？」ｺﾝｺﾝ

鹿島「……」

鹿島「て、提督さん？失礼しますよ」ｶﾞﾁｬ

提督「青葉その書類取ってくれないか？」

青葉「分かりました」

鹿島「………て、提督さん本日秘書艦としてやります鹿島です……」

青葉「えっと…司令官この書類なんですけどサインくれませんか？」

提督「分かったそこに置いといてくれ」

青葉「分かりました」

鹿島「…えっと…提督さん？」

提督「……」ｶﾘｶﾘ

青葉「え〜と…」ｶﾘｶﾘ

鹿島「……し、執務始めますね」

鹿島「えっと…机……」

鹿島「(………無い)」

鹿島「……床でやるしか…ないよね、」

鹿島「……」ｶｷｶｷ

提督「(…すっごい良心がきずつくんだが…)」

青葉「(それに付き合わされる私の身にもなってくださいよ…)」

鹿島「(足が…キツイ…)」ｶｷｶｷ

……………

提督「(なあもうやめないか？)」

青葉「(私は構いませんけど…というか疲れました)」

提督「(俺もだよ……)」

鹿島「っ…！」

鹿島「(足が…キツイ…立ちたい…でも…)」

鹿島「が、頑張らなくちゃ」

提督「(…なあ、ドッキリ辞めるにしてもどうやってネタバレする？)」

青葉「(…知りませんよ)」

提督「(まじかよ…)」

提督「(あ、そうだ)」

提督「青葉すまんちょっと行ってくるわ」

青葉「あ、はい分かりました」

鹿島「あ、あの……」ﾊﾞﾀﾝ

鹿島「……」

青葉「(気不味い)」

【別室】

提督「いけそうか？」

明石「できますけど…アホでしょ」

提督「すまん流石に良心がヤバイんだよ」

明石「こんなんで今後のドッキリ大丈夫なんですかね？」

提督「…頑張るわ」

明石「まあいいでしょう」

提督「どれくらいで行けそう？」

明石「材料があれば…一時間あればいけそうですね」

提督「分かった頼むわ」

明石「(今更ドッキリ看板作ってって…遅すぎですよ…)」

【執務室】

提督「青葉すまんな遅れた」ｶﾞﾁｬ

青葉「あ、おかえりなさい…青葉の書類終わりましたよ」

提督「本当？それじゃあ青葉は…資材の備蓄料確認してきてくれないか？」

青葉「わっかりました〜」ﾄﾞｱﾊﾞﾀﾝ

鹿島「…あの提督さん」

提督「……」無視

鹿島「…なんで今日は無視するんですか？」

提督「……」無視

鹿島「艦隊の皆からも、無視されて…」

提督「……」無視

鹿島「私なにか…しちゃいましたか？」

提督「……」無視

鹿島「もし、そうなら教えて下さい」

提督「……」無視

鹿島「もう、皆に無視されるのも提督さんに無視されるのも嫌なんです」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

提督「っ！」ﾊﾞｯ

鹿島「……えっ？」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

提督「ごめん…本当にごめん…」ﾀﾞｷｼﾒ

鹿島「やっと……やっと反応してくれた…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

提督「すまない」

鹿島「…すみません…少しだけ胸貸してください」

提督「あぁ…」

別室

明石「…何回浮気するんですか…この人は」

明石「…これは私の出番はなさそうですね」

【次の日】

提督「はい、次のターゲットは夜戦バカです」

青葉「あ〜川内さんですか…どんなドッキリか大体予想つくんですけど…」

提督「それは大本営から夜戦禁止発表がでたらって内容」

明石「…川内さんぐらいしかダメージなさそうな発表ですね…」

提督「まあどうだろね？ものは試しだ行ってみよー！」

【執務室】

ｺﾝｺﾝ

提督「…来たか」

川内「提督、呼び出しって何？夜戦！？」

提督「まあ夜戦は関係してるな」

川内「ほんと！？」ｷﾗｷﾗ

提督「えっとな…大本営から夜戦禁止命令がでた」

川内「……へ？」

川内「ほ、本当？」

提督「ああ、ほらこれ大本営からの書類」

明石『書類まで用意したんですか…』

青葉『あの仕事面倒くさがりやが珍しいですね』

明石『え？でもいつも執務してますよね？』

青葉『明日提出書類と重要書類しかやりませんよ、それ以外は司令官はやりません』

提出『いいだろ別にやってんだから』

青葉『まあ、そうですけど…』

提督「……ん？川内？」

川内「」ﾁｰﾝ

提督「衛生へぇぇぇー！」

【医務室】

医師妖精「ｲﾁｼﾞﾃｷﾅｼｮｯｸﾆﾖﾙｼｯｼﾝﾀﾞｶﾗﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞﾀﾞﾖ」

提督「よ、よかった〜」ﾎｯ

青葉「夜戦禁止で湿疹って…」

提督「まあ夜戦バカだし、多少はね？」

青葉「あ、はい」

提督「でもまあ湿疹するほど嫌なのか…」

青葉「どうします？」

提督「そうだな…実際に夜戦を一週間ぐらい禁止にしてみて様子を見てみようか」

青葉「より一層うるさくなりそうですね…」

提督「そうだなぁ…」

1日目

川内「………」←起きた

神通「…どうしました？」

川内「…いや、なんにも」

神通「…そうですか」

テレビ　ｶﾝﾀｲﾉｱｲﾄﾞﾙﾅｶﾁｬﾝﾀﾞﾖｰ!

ｳｵｵｵｵｵｵｯｯｯ!!!

神通「……消そ」

2日目

食堂

川内「……夜戦夜戦夜戦」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ　

提督「…怖いな」

青葉「ええ…というか皆にはなんと言ったんですか？」

提督「ん？皆には川内に一週間夜戦禁止処分を与えたって言っといた」

青葉「なるほど」

天龍「なあ提督、川内の奴になにしたんだ？」

提督「あれ？言ってなかったっけ？」

天龍「俺は遠征で居なかったんだよ！いい加減に出撃させてくれ！」

提督「青葉〜向こうで飯食べようぜ〜」

天龍「ちょっ！提督！」

龍田「あらあら〜」

3日目

提督「神通、川内はどうした？」

神通「ああ、川内姉さんなら部屋で夜戦夜戦呟いてます。正直かなり怖いです」

提督「すまないが一週間我慢してくれ」

神通「……珍しいですね」

提督「え？」

神通「司令官ならそろそろ辞めてそうですけど…」

提督「まあ、甘やかしてもいかんしな今回は厳しく行こうかと思ってな」

神通「そうですか…」

テレビ　ｶﾝﾀｲﾉｱｲﾄﾞﾙﾅｶﾁｬﾝﾀﾞﾖｰ!

ｳｵｵｵｵｵｵｯｯｯ!!!

提督「本当に那珂は見ない日がないな〜」

神通「そうですね…」

提督「(アイドルにドッキリもありだな…)」

4日目

提督「神通、川内の様子はどうだ？」

神通「そうですね…昨日よりかは落ち着きましたね」

提督「そうか…ならいいが…」　

神通「？」

5日目

明石「提督！」ﾄﾞｱﾊﾞｰﾝ中破

ドア(´・ω・`)

提督「どうした？明石」

明石「川内さんの艤装がありません！」

提督「は？」

明石「恐らく夜戦しに…」

提督「ちょっ！捜索メンバー組むぞ！」

6日目

青葉「いやはや昨日は災難でしたね〜」

提督「本当だよ…今回は俺が悪いから注意程度だけどさ…本当なら命令無視等で解体だぞ」

青葉「司令官はそんなことしませんよ」

提督「あ、青葉」

青葉「だって司令官ヘタレですし」

提督「ヘタレじゃねぇーよ！」

川内型：自室

川内「……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

神通「(助けてください)」

那珂「川内ちゃんどうしたんだろ？」

神通「………助けて」ﾎﾞｿｯ

7日目

川内型：自室

神通「……姉さん提督から執務室に来るように言われましたよ？」

川内「ﾜｶｯﾀ」ﾊﾞﾀﾝ

【執務室】

川内「ﾃｲﾄｸ…ﾅﾆ?」

提督「え、えっとな…夜戦なんだが…」

川内「ﾔｾﾝｶﾞ…ﾄﾞｳｼﾀﾉ?」

提督「実はアレドッキリなんだよ」

川内「………ｴ?」

提督「夜戦は禁止されてないよ俺が仕掛けたドッキリ」

川内「ほ、本当！？」ｶﾞﾊﾞ

提督「そうだよ、すまない」

川内「……じゃあ…今日夜戦していい？」

提督「おう！気が済むまでやってこい！」

川内「やったーー!!」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

提督「おい！夜戦するのはいいが希望書出してくれー！」

【次の日】

提督「はい、次のドッキリは鳥海です」

青葉「鳥海さんですか…どんなドッキリを？」

提督「まずはこれをみてほしい」

明石「ん？診断書？……って」

青葉「ちょっ！余命3ヶ月って！」

提督「もちろんフェイクだよ？これを鳥海に見せてどんな反応をするのか見ようと思う」

青葉「何というか…うわぁ」

提督「今日は演習での報告役が鳥海だからな、その時に書類を落として見てもらおう」

提督「まあドッキリをやろうか」

〜〜〜

ｺﾝｺﾝ

提督「……どうぞ」

鳥海「失礼します。本日行われた演習の報告にきました、これが報告書です」

提督「ありがとう……ってあ！」書類が落ちる

鳥海「あ、今取りますね」

提督「ちょっ！取るな！」

鳥海「………え？」

提督「……っ…」

鳥海「…余命3ヶ月って……なんですか…これ」

提督「……見られたのなら仕方ないか」

提督「……癌なんだよ」

鳥海「……えっ…」

提督「医者によるともう手遅れでさ、この仕事も俺の頑張り次第だ、続けられるのは」

提督「でも、大丈夫だから後任は優秀な奴を大本営に頼んだらさ、優秀な奴が来るよ。なんなら俺の代わりなんぞいくらでも」

鳥海「司令官さんの代わりなんていません！」

提督「！」

鳥海「司令官さんは司令官ただ一人です……司令官の代わりなんていません」ｸﾞｽ

提督「……そうか、すまない」

鳥海「そ、そうですよ」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

提督「ちょ、鳥海？」

鳥海「…すみません少し泣いてもよろしいでしょうか？」

提督「あ、あぁ…」

鳥海「うっうわぁぁぁぁぁぁあああ！！！！」

提督『(明石、ドッキリ看板お願い)』

明石『あ、分かりました』

青葉『分かりました』

〜〜〜

提督「……落ち着いたか？」

鳥海「は、はいすみませんお見苦しい所を見せてしまって…」

提督「…鳥海」

鳥海「な、何でしょう？」

提督「後ろを向いてくれないか？」

鳥海「後ろ？」ｸﾙ

明石/青葉「「ドッキリ大成功！！」」

鳥海「………え？」

提督「ドッキリです。」

鳥海「じゃ、じゃあ余命3ヶ月って…」

提督「ウソです。」

鳥海「え、じゃあ癌なのも」

提督「ウソです。」

鳥海「―――/////！？」

鳥海「う、うわぁぁぁぁぁぁ！！！///」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

提督「え？鳥海！？おーい！どこ行くんだ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

明石/青葉「「鈍感」」

〜〜〜

提督「次のドッキリは弥生なんだが…」

青葉「…？どうしました？」

提督「ドッキリの内容が思いつきません」

青葉「えぇ…」

提督「最初はさ、卯月に手伝ってもらおうとしたんだよそうしたらさ」

〜〜〜

提督『―――なんだけどお願いできる？』

卯月『む、無理ぴょん！いくら司令官のお願いでもうーちゃんにはできない！』

提督『そうか…でもなんでだ？』

卯月『弥生は怒らすとヤバいからだぴょん…』

提督『え？マジ？』

卯月『マジだぴょん！』

提督『………どうしよう』

〜〜〜

提督「というのがあってどうしようか考えてる」

青葉「えぇ…どうするんですか…」

提督「まあ、卯月はドッキリに参加させるけどな(強制)」

青葉「え？どうするんですか？」

提督「卯月にはとりあえず沈んでもらいます」

青葉/明石「「は！？」」

提督「はい、ということで妖精さんアレお願い」

妖精「ﾜｶｯﾀ!」

妖精「ﾊｲ､ｺﾚ!」ﾜﾀｼ

青葉「…ん？なんですかこれ？」

妖精「ﾒｶﾞﾐﾉｶｲﾘｮｳﾊﾞﾝﾀﾞﾖ!」

提督「え〜妖精さんいわく女神の改良版らしく、ちゃんと回復、補給はするんだけども水面に浮き上がって来るまでに多少時間が掛かるんだ」

明石「改良版じゃなくて、劣化版じゃないですか…」

妖精「ｳﾙｻｲ」

提督「でだ、今回卯月には弥生のドッキリと為に沈んでもらうんだが、あいにく卯月にはドッキリ協力は拒否されたそこで、卯月にも同時にドッキリを仕掛けようと思う」

青葉「…え？」

提督「卯月には遠征の時にこの改良版女神を渡す。卯月や一部の艦娘は女神を持つと安心して動きが大雑把に、大胆になるんだよ。そこをついて遠征時に深海棲艦に襲撃され、卯月は轟沈、卯月は女神があるから安心してるしな、でも女神が発動したのに浮かんでこない=卯月目線では沈むと思う。そして弥生目線では卯月が沈んでいる。」

青葉「クッソ長い説明ありがとうございます。でも自分の艦娘を沈ませようとするのはどうなんですか…」　

提督「まあ生き返ってくるからヘーキヘーキ」

明石「でも、これ試験運用したんですか？」

提督「妖精さん曰く大丈夫だとよ」

妖精「ﾖｳｾｲｼﾞﾙｼﾉﾒｶﾞﾐﾀﾞﾖ」

明石「安心できねぇ」

提督「まあ卯月にはどうせドッキリ仕掛ける予定だったしついでだ、ついで」

青葉/明石「(絶対普段の卯月ちゃんのイタズラに関しての仕返しですね…)」

青葉「…そういえば深海棲艦に襲撃されると言いましたけどそんな都合良く襲撃されますかね？」　

提督「そこはご安心を、強力な協力者が居ますので」

　

明石「さっむ……」

提督「そんなつもりじゃないんだが……」

青葉「それより協力者？」

提督「おーい入ってきてくれ！」

ﾊｰｲ

青葉「…ん？」

明石「は？」

提督「はい、協力者の港湾棲姫と北方棲姫です。」

港湾棲姫「ヨロシク」

北方棲姫「ヨロシク！」

青葉「深海棲艦！？」

明石「ちょっ！しかも姫級！？」

提督「まあ、まあ落ち着け、これでも結構仲いいんだぞ？」

港湾棲姫「イツモホッポガオセワニナッテマス」

北方棲姫「〜〜〜♪」

青葉「いつの間に…」

提督「北方棲姫に烈風あげたら仲良くなった」

明石「えぇ…」

提督「それじゃあよろしくね」

港湾棲姫「ワカリマシタ、ホッポイクヨ」

北方棲姫「ドコニ？」

港湾棲姫「ウミニ」

北方棲姫「ワカッタ！」

提督「頼んだよ」

提督「さて、遠征部隊組みましょうか」

青葉「あ、はい」

〜〜〜

提督「―――それじゃあ頼むよ」

天龍「……なあ、提督」

提督「ん？なんだ？」

天龍「…なんで俺達に女神積んてるんだ？」

提督「あぁ、今回行ってもらう遠征ルートにたまに姫級がでるらしくてね、保険として女神を積ませたんだよ」

天龍「姫級！？鉢あったら全滅するぞ」

提督「そのための女神だろ？」

天龍「いやまあ、そうだけど…」

提督「ん？どうした？ビビってるのか？」

天龍「ビ、ビビってねぇよ！」

提督「よし、それじゃあ頼むわ」

天龍「お、おう！」

天龍「……なあ卯月が来てないんだが…」

提督「あぁ、さっき金剛がイメチェンでメガネかけてたのを見て卯月が『お、金剛もついに老眼鏡デビューかぴょん？』って言って金剛型にしばかれてるよ」

天龍「アホかよ」

提督「イタズラのつもりだと思うけどな」

提督「あぁ後、この前卯月がメガネかけてガングートの顔を見て『メガネをかけてガングートの顔を見ると、いつも以上に顔のシワがよく見えるぴょん』って言ってガングートに銃殺刑されそうになってたな」　

天龍「マジかよ、他にはなんかないのか？」

提督「他？そうだな…卯月が鈴谷のカレーに比叡カレーを大量混入させて鈴谷をカレー恐怖症にしたな」

天龍「あぁ、それで最近鈴谷がカレー食ってないのか」

提督「そうそうおっ来たぞ」

卯月「う、うーちゃん今来たぴょん…」ｾﾞｴｾﾞｴ

提督「大丈夫か？」

卯月「こ、金剛達主砲持ちながら追いかけて来たぴょん…」ｾﾞｴｾﾞｴ

提督「まあ、自業自得だし遠征行ってこい」

卯月「司令官は偶に鬼畜になるぴょん」

提督「そうか？」

卯月「そうぴょんこの前だって…」

提督「はい、いってらっしゃい」

天龍「よーし！お前ら行くぞー！」

卯月「ちょっ、うーちゃんまだ喋って」

遠征ルート途中

天龍「よし、一通り回収しきったな？それじゃあ鎮守府に戻ろぞ」

弥生「………」

卯月「弥生どうしたぴょん？」

弥生「なんだか…嫌な予感がする」

卯月「そんなのどうせ当たらないぴょん」

天龍「おいそれフラグって」

提督『おい！天龍！近くで姫級が確認されたそうだ！すぐに資源置いて鎮守府に戻れ！』

天龍「え？」

北方棲姫「カエレ！」

港湾棲姫「……ホッポテカゲンシテ…」

北方棲姫「マズハ…オマエ！」

天龍「卯月！逃げろ！」

卯月「っ…！」

弥生「卯月！」

卯月「あ………れ………？」

弥生「卯月ぃぃぃいい！！！」ﾊﾞｯ

天龍「弥生落ちつけ！女神があるから…………えっ……？」

卯月「なんで………うーちゃん………沈んでるの……？」

通常の女神は轟沈と妖精が察知したら早急に修理と弾薬、燃料補給がおこなわれまた海上に浮かんでくる。

その時間およそ10秒

だけど卯月は傷は回復しているのにどんどん沈んでいく

弥生「卯月！！！」

天龍「な、なんで……」

北方棲姫「マダ…カエラナイ？」

天龍「っ…！」

北方棲姫「カエラナイナラ…！」

天龍「弥生！！撤退だ！！卯月は傷自体は回復している！今は逃げるぞ！」

弥生「いや、いやぁぁぁぁあああ！！」

天龍「くっ…夕立！」

夕立「わ、分かったっぽい」

夕立「(流石にやりすぎっぽい…)」←仕掛け人

天龍「っ…、提督！俺だ！現在姫級と交戦中、卯月が轟沈したが浮き上がってこない、生命反応はあるから死んでいない筈だ！援護を頼む！」

提督『わ、分かった天龍は卯月の生命反応を電探で確認しながら逃げてくれ』

天龍「夕立！」

夕立「い、行けるっぽい」

弥生「いやーー！！！離してぇぇえええ！！！」

鎮守府:執務室

提督「……帰ったか」

天龍「あ、あぁ…なあ卯月は」

提督「今、捜索部隊を海域に出した姫級もいるからもちろん戦闘部隊も出撃させたが……卯月の謎の轟沈の正確な場所が分からない今、助かるかどうか………」

天龍「そうか……」

提督「弥生は？」

天龍「今は医務室で休ませている……その、すまない提督…今回の事故は旗艦である俺の責任だ………なんでもいい何らかの処罰をしてくれ」

提督「いやだが…」

天龍「今回は全て俺の責任だ！提督ではなくて俺のだ！」

提督「………」

提督「そうか……」

提督「それじゃあ……天龍の処罰は…」

天龍「………」

提督「ドッキリのネタばらしってことでいいな？」

天龍「………え？」

青葉/提督「大成功ーー！！」

天龍「………え？」

提督「全部ドッキリだよ。卯月の偽の轟沈も全て」

天龍「は？」

提督「それじゃあ説明するぞ？」

提督説明中〜〜〜

提督「と言うわけだ」

天龍「お前…やって良いことといけないことがあるだろ…」

提督「まあまあ、それじゃあ次は弥生にネタばらしだ」

天龍「そういえば卯月は？」

提督「今回収したって連絡があったよ。弥生には卯月の轟沈死体をわざと見せる予定だ」

天龍「うわぁ…」

青葉「もう、なんていうな最低ですね」

提督「艦娘をいじめるだがら…まあ多少はね？」

青葉/天龍「あ、はい」

医務室

弥生「卯月卯月卯月卯月卯月……………」

提督「………」

青葉「……提督…これ、さすがにネタバラシしましょうよ……弥生ちゃんのこの姿見るだけで凄く心が傷つくんですが……」

天龍「俺知らねえぞ…」

提督「………いや、ここで諦めてどうする…卯月の轟沈死体は見せないが…轟沈したとの連絡ぐらいはしないと……」

青葉「これ、殺されても文句ないですよね」

天龍「こいつもう死なねえかな」

提督「ひどい！……まあいいそれじゃあやってくる」

提督「弥生？大丈夫か？」

弥生「………」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

提督「その…卯月なんだがな…」

弥生「………る…の…？」

提督「え？」

弥生「卯月は……生きてるの…？」

提督「………」

弥生「ねえ……答えてよ……」

弥生「ねえ………なんで黙ってるの…！」

提督「………すまない」

弥生「う、うわァァァァあああ！！！」

弥生「っ…なんで…なんで…」

提督「今回は俺のミスだ、いくら稀とはいえ姫級がでる海域に遠征を向かわせた…ぐっ…！」

弥生「あんたが！あんたが…！」

提督「ぐ……」

青葉「ちょ、弥生ちゃんやりすぎです！」

天龍「待て弥生！今回は提督が全面的に悪いが手を出すのは……」

弥生「うるさい！うるさい、うるさいー！！！」

提督「ぐっ……」

卯月「………何してるぴょん…？」

弥生「！………う、卯月…？」

卯月「うーちゃんだけど……というか、なんで弥生は泣いて司令官の胸ぐら掴んでて………あ…」

提督『ドッキリに協力してほしいんだけど…お願いできる？』

卯月「………」←全てを理解した顔

卯月「ちょっと、青葉と天龍は部屋から出ていってくれる？弥生はどうにかするから」

青葉「あ…はい」

天龍「お、おう……」

廊下

青葉「あれ…卯月ちゃん、目がガチでしたね」

天龍「ああ…あいつ死んだわ」

青葉「本当に…………はあ…」

天龍「………苦労してるなぁ…」

【執務室】

提督「次のドッキリをやろうか」

青葉「あんだけ痛い目あっていてよく続けられますね……」

明石「というか、この前の提督の怪我何だったんですか？かなりボロボロでしたよ？」

提督「あれは長い死闘を繰り広げてギリギリで負けたんだ」

明石「死闘って…艦娘じゃないんですから」

提督「まあいいだろ？それより今回のドッキリをする相手だ」

青葉「誰にするんですか？」

提督「北上だ」

明石「北上さんですか…なんていうか、何やっても驚かなさそう」

青葉「確かにあのマイペースさは異常ですからね」

提督「お前らの北上のイメージってどうなってるんだ？それより今回は強力な助っ人がいる」

大井「どうも」

青葉「え"」

明石「うわ、むしろドッキリやって怒るかと思ってた…」

提督「今回のは普段真顔の北上を泣かせてやろうと思ってな、大井に『北上の泣き顔見たい…見たくない…？』って言ったら満場一致で引き受けてくれたよ」

大井「普段の凛々しい北上さんもいいんですけど、泣き崩れる北上の顔を想像したらもう…！」ﾊｱﾊｱ

青葉「あぁ…そういえばこんな人でしたね」

明石「アハハ…」

提督「今回は大井が死亡という形で北上を泣かせ…いじめようと思う」

提督「それじゃあさっそく行こうか！」

〜〜〜

【執務室】

北上「失礼しまーすー」

提督「ああ……来たか」

北上「んで、提督どしたの？いきなりの呼び出しなんて珍しい」

提督「今、遠征部隊である旗艦、夕立から連絡が入ったんだ」

北上「ん？…遠征部隊の旗艦って大井っちじゃなかったっけ…？」

提督「確かにそうだが………北上、悲しい知らせがある」

北上「ん？なにー？」

提督「ついさっき、遠征部隊が深海棲艦に奇襲され、旗艦大井の轟沈が確認された」

北上「………え？」

提督「突然の奇襲らしく、遠征部隊の被害は」

北上「大井っちがそんな簡単に沈むわけが無い！きっと何かの間違いで……！」

提督「悪いが本当だ、夕立からの通信の後、実際に大井のGPSを確認したところグレーとなっていた」

北上「っ…！」

それぞれの艦娘の艤装にはGPSが仕組まれております、艤装の完全破壊……艦娘にとって轟沈となると黒からグレーに色が変わるようになっている

北上「それはきっと機械の故障で……」

提督「…すまない、連絡だ」

北上「(嘘だよね………)」

提督「………了解した」

北上「ど、どうだったの…？」

提督「夕立が大井の轟沈を確認した」

北上「……………」

提督「北上…？」

北上「………ごめん、提督…一人にさせて」

提督「……あぁ…」

北上「………」ﾊﾞﾀﾝ