瑞鶴「薄い本」~リメイク~
思い付きのリメイクです。
リメイクなので初投稿です。
吾輩はテレビである。
「・・・」
『あれ~おかしいな~』
バラエティー番組を無言で見つめるこの軍人は、海軍の一拠点を任された提督だ。
この若さにして、鎮守府の長の座を勝ち取れる程の実力者、言うまでもない。
丸一日分の執務を午前中に終わらせて、秘書艦を休ませた上、ついこの前の作戦を成功させた立役者だ。
「・・・」
『うん?なんだこれ・・・』
この芸人達のドッキリ企画さえも真剣に見ている、きっと何か重要な意味があるに違いない。
『・・・!?』
『うわあ!ビックリした~!』
「・・・これだ・・・!」
・・・何か閃いたようだ。
「前から気になってた瑞鶴に!」
「面白おかしく下心たっぷりな!」
「ドッキリ企画をやろう!」
前言撤回、勘違いだった。変態でもあったわ。
「それでは妖精さん、作戦を説明する」
「ハーイ」
「ガッテンダ!」
「ツギハドウスレバイイ?オルガ?」
「この<UB作戦>は瑞鶴をドッキリ、又は勘違いさせて惑わすことが目的だ」
「そして、かわいい姿を楽しんだ後、ネタ晴らしする」
「ドウヤッテ?」
「いい質問だ、まず友提督がこの前忘れていった薄い本(未開封)を使って動揺させ」
「そして、この指輪がいかにも入ってそうな高級感漂う箱を置いておく」
「箱にはその時必要なものが、入ってるって明石が言ってたから、そういう事だろう」
「ナルホド!」
「ガッテンダ!」
「ナニヲスレバイイノ?」
「とりあえず、カメラ・マイクの設置と執務室の人払い、後ドッキリ大成功のプレートを頼む」
「ハーイ!」
「ガッテンダ!」
「ワカッタ!」
「報酬は、金平糖とぬれ煎餅と火星ヤシだな」
「ヤッタ!」
「ガッテンダ!」
「カセイヤシ!」
「さて、作戦開始といこうか!」
(呼び出されたけど、何だろう?)
訓練が終わり、一息ついていた空母、瑞鶴は執務室に向かっていた。
(そういえば、提督さんに会うのもこの前の作戦以来だな~)
少し浮き立ちながら歩いていると、あっという間に着いてしまった。
軽く2回ノックをする。
「提督さーん!入るよー!」
ドアを開ける瑞鶴。
しかしそこに彼の姿は無く、
「あれ?いないのかな・・・」
代わりにあったのは、
「・・・?」
友提督曰く、「苦労してやっと手に入れた」例のシロモノ、
「・・・!?」
そう・・・翔鶴型航空母艦『1番艦』の・・・薄い本である。
「ッ~~~//////!!?!!?!?」
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「…ッあんの、御馬鹿!こんなものを置きっぱなしにして!」
(…まったく、もう…)
(でも…提督さんもこういう本読むんだ…ふーん)
「小さい子とかが見る前に、片付けとかなきゃ…」
(…でもこういう本ってどんなことが描いてあるんだろ)
表紙には、題名と翔鶴のイラストが書いてあるだけであり、
「R-18」のマーク以外に内容についてのヒントは無い。
(…どうしよう、気になって来ちゃった……)
「ちょっとくらいなら…」
「いいよね……?」
そうして、瑞鶴は新しい世界への扉を開いてしまった……。
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「…わッ………ぁ……ッーーー!//////」
顔を林檎のように紅くし、もじもじする瑞鶴。要するに『うぶ』なのである。
(果たして、このようなシロモノを初心者が読めるかどうかは別として)
本の内容は至って簡単、様々な際どい衣装(メイド服、水着、コスプレ等々)を着てエッチなことを楽しむだけの本である。
「……翔鶴姉と男の人が…こんな…ッーーー!///」
何コレ?艦こr
ただ、内容の最後が不味かったかもしれない。
(どっちにしろ世間様には見せられないものだが…)
「///………えっ…?」
そう、この純愛本は…
翔鶴との婚約Happy End!…で〆られるのだ…
数年ぶりに文章書いたわ・・・
新たな更新に期待値MAX