武蔵「……遊んで欲しいのかい?」
このSSは【艦これ】武蔵「相棒と呼んでくれ」の
夜会後となっております。
夢落ちです。
本編とは関係ありません。
本編を書いて溜まった
フラストレーションの捌け口です。
お気軽にお読み流しください。
あ、R-18です。
これは夢だ。
眼前に迫る武蔵を見て彼は確信した。
測距儀のようなヘアバンド。
艦首をモチーフにした首輪のような艤装。
欲情した瞳を覆うメタルフレームの眼鏡。
一度は誘惑を跳ね除けたが、
その際の彼女は身にしていなかった
武蔵を武蔵足らしめる視覚的要因
それが全部乗せの状態でしな垂れ掛かる。
「あなたに捧げさせて欲しい……」と
これは無理だ。
瞳の奥底、考えまで見透かせしまえそうな距離。
どうせ夢だ、と抵抗をあきらめた彼の前で
そのわずかに残った距離は呆気なゼロになった。
「ん…………」
正面から押し付けられる感触
柔らかく張りのある、湿り気を帯びた唇
それを押し付けて離す。その動作が繰り返される。
「はふ……ん……」
化粧っ気がなくても綺麗な顔が
それが作法だと信じるように
キスの間は目を閉じて、息も止めて
何度も何度も必死に往復する
それだけでも気持ちいい
「んう………」
気持ちいいが、同時に
もどかしくもなってくる。
武蔵も気持ちの高ぶりに対して
得られるものが少ないのか
段々と唇を押しつける力が強くなり
重ねる時間も長くなる。
やはりこういったことに慣れてはいないらしい。
そっと彼女の後ろに手を回し
「ぷは……んぶッ!?」
息を継ごうと口を開けたところで抱き寄せた
驚き目を見開くのに構わず舌を入れる。
そのまま暴れまわるのもいいが
噛まれでもしたらたまらない。
慌てる必要はない。
抱いている腕の一方で頭を撫でる
絹のように滑らかな髪を堪能する間に
彼女から緊張の色が消えていく。
見計らうように舌を動かす。
つつくように歯に触れ、優しく歯茎を這う。
最初は浅く。徐々に深くしていく
一番奥で隠れている彼女の舌先に触れる。
「はふ……」
ほぐすように少ない面積でなぞっていく。
最初はこそばゆそうに身をよじるだけだが
徐々に動きに応じるようになり
それがどんどん積極的になる。
舌同士がこすれ、ざらりとした感触が
余すことなく体を駆け抜ける。
武蔵から漏れでる吐息が甘くなる。
流れ込んでくる唾液に喉を鳴らす。
焦燥感に身を焼きながら
貪り合う
「んあ……?」
不意に武蔵から唇を離す。
その顔はすっかり呆けており
上気した頬にはしっとりと汗が浮かぶ。
「あぁ……んーん……」
互いに架かる銀糸が途絶えぬうちに
早く続きをとでもいうように
武蔵が思いきり舌を突き出す。
その、普段は絶対しないであろう顔に
自分がさせている
ぞくぞくと駆ける快感に従うように彼は
武蔵の舌に飛びついた。
「――!?んー!?」
先ほどまでと違う様子に慌てるがもう遅い
出した舌を歯と唇で抑え込み口内に迎え入れる。
武蔵と目が合う。
不安と、そして期待に揺れる瞳に
逃がすつもりがないことを笑顔で伝えると
一気に吸い込んだ。
「んー!?んー!!」
引き抜けるのではないかという勢いで
彼女の意思に反して舌が伸びる。
内圧ですぼまった口内の頬肉で
押しつぶすように隈なく圧搾する。
その身動きさえ取れない空間で
舌を嬲る。
さらに、それだけで終わらない。
ずるり、と
測距儀をつかんで彼女の頭を引き起こす。
舌を歯と唇で挟んだまま
容赦なくしごきあげる。
「―――!!!」
電流が走ったように武蔵の体が跳ねる。
強すぎる性感に瞳孔が肥大と収縮を繰り返す。
そしてそれが収まらぬ間に
また口内に吸い戻す
「ひゃ、ひゃめ――ッ!?」
嬲ってしごく。何度も。何度でも。
武蔵のがくがくと震えだす体と
完全に飛んだ焦点の瞳を見つめながら。
「―――ッ!!ッ!!」
一際強く舌を咥え込むと同時
声にならない悲鳴を上げて
武蔵は崩れ落ちた。
「……っと」
心地よい荷重を全身に感じながら、
掴んでいた武蔵の頭をそっと肩口へとおろす。
思考を手放した武蔵は全身をこちらに委ねている
断続的に震え続ける体。
意識は向うにいったまま、まだ戻らないらしい。
武蔵をキスで沈めた。
ふっと頭に浮かんだフレーズに苦笑しながら、
その喜びをかみしめる。胸に充足感が満ちていく。
キスは口で行う性交だと聞いたことがあるが、
その意味が分かった気がした。
「大丈夫か――」
名残惜しくはあるが、脱力した人間の体は
存外に重い。そっと武蔵を横たえて
「――ッ」
知ったつもりになっただけ、ということを思い知る。
甘く呻き声をあげるが、抵抗なく転がった武蔵。
風呂から上がって以降、見ないようにしていた
その体が、否応なく目に飛び込む。
健康的な小麦色の肌。汗に濡れて張り付いた
白のワイシャツとのコントラスト。
浮き上がる曲線はどこまでも不健全な
色香を放っている。
深い呼吸に合わせて揺れる二つの果実。
そして、彼女の髪と同じ色。
小さな茂みに守られた彼女の中心。
思わず喉が鳴る。ほんの一瞬前までの
満足感がすべて消し飛ぶ。
眼下の武蔵、涙と鼻水、涎に塗れて濡れた
その顔が笑った気がした。
「これで終わりか」と。
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E-0猫着弾のため進めておきます…
皆様のE-0突破を心より
お祈りいたします(ハイライトオフ
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