杉下右京「宮永照さんに宮永咲さんですか」
全国高校麻雀大会で殺人事件が発生。捜査一課は外部犯だと決めつけ捜査するが…………。
完全犯罪を企む犯人によって闇に葬られた真実…………その真実を掴むため特命係の杉下右京とカイトは犯人によって創られた難解不落な事件に挑む。
咲と相棒のクロス作品です。前作の続きでようやく終わりました。前作と合わせて一つにしてタイトルと変えました。初めて書くSSなので不自然な所がありましたらご了承下さい。自分で気付いた時はすぐに訂正します
白糸台控え室前
タッタッタッタッタッタ
菫「まったくあいつなんで毎回毎回迷子になるんだ?」
タッタッタッタッタッタ
タッタッタッタッタッタ
照「遅れてごめん」 ハーハーハーハー
菫「三年間の中で一番長い迷子だったよ。このあとの決勝戦で勝てば白糸台の3連覇だからしっかりしてくれよ」
照「分かっている」
菫「みんなが中で待っている。まだ少し時間があるから対局しようと思うのだが…」
照「?」
菫「本当にこれでいいのか大将に変わる気はないのか?清澄高校の大将はお前のいもう」
照「私に妹はいない」
菫「…そうか家族のことで首を突っ込むつもりはないが…とりあえず中に入るか」
照「……」
しばらくして… 白糸台控え室
淡「なかなか選手よびだしこないねー暇ー」
尭深「どうしたんだろ?あっ誠子が来たよ。なにがあったの?」
誠子「たいへんだよ‼殺人事件だよ‼みんなに事情聴取していて私も受けたよ‼」
淡・尭深「えーーーーーーー」
とある控え室
パシャパシャパシャパシャパシャパシャ
伊丹「これまたひどいなー」
米沢「被害者はガラスの灰皿で数回後頭部を殴られて亡くなっています。」
芹沢「身元がわかりました。石橋透職業は雑誌記者でとにかくひどい記者で弱みに漬け込みゆすったりなどで彼のせいで追い詰められた人は多いみたいですよ。」
伊丹「よし、ここらの聞き込みはこの辺にして追い詰められた人から当たるぞ」
芹沢「わかりましたそれはそうと先輩あの二人はどうしましょうか?」
伊丹「なんでここにいるんですか杉下警部殿」
右京「事件があると聞いてきましたよ。高校生麻雀大会期間中に起きましたからね僕としても早く解決してみなさんを安心させたいですからね僕はしばらくここにとどまります」
伊丹「そうですか。ついでにここの事情聴取もお願いしますね我々は特命とは違って暇ではないんで行くぞ芹沢」
芹沢「はい」
カイト「特命だけでこれだけの人を事情聴取するの無理ですよ」
右京「と言っても仕方ありません。とりあえず第1発見者から聴きますか」
カイト「はい」
~~~~~~~~~~~~~~~
哩「すみませんがちからになれそうになかと」
煌「これはすばらしくないです。すみません」
仁美「なにもかも政治が悪い」
カイト「あ、いや気にしなくてもいいよ」(手がかりなしか、あと三人のしゃべり方クセがあるな…)
右京「ところで話しは変わりますが、あちらの女子高生はどなたでしょうか?さっきから困っているように見えますが?」
哩「ああ、あの人は白糸台高校の宮永照たい。きっとまた迷子になってるたい」
カイト「え、迷子あの歳で?」
哩「そうたよ、大会来るたびいーっも迷子になるんたい極度の方向音痴だが実力は最強たい個人戦は2連覇、しかも彼女のいる白糸台は団体戦も2連覇中だよ」
カイト「マジですか」
右京「それはすごいですね色々とありがとございました。行きますかカイト君」
カイト「はい」
トコトコトコトコトコトコ
右京「失礼します道に迷われましたか?」
照「どなたでしょうか?」
右京「僕たちは警視庁特命係の杉下右京と申します」
カイト「同じく甲斐亨よろしくね」
照「刑事さんですか白糸台高校の宮永照と言います。」
カイト「もしよかったら案内を」
菫「照ここにいたのか探したぞ。あのあなたたちは…」
照「この人たちは刑事さんだよ」
菫「そうなのかどうもすみませんでした。うちの照がご迷惑を、私は白糸台高校麻雀部長の弘世菫です」
右京「すみませんがお聞きしたいことがあるのですがよろしいでしょうか」
照「なんでしょうか?」
右京「殺害された石橋透さんですが犯行時間の間なにされてましたか?」
照「…疑われているんですか別にそうなら任意で取調室に行きますし好きに思われて結構です」
菫「おい照、すみません少し前に別の刑事さんに根掘り葉掘りきかされまして」
カイト「いいえすみません」(絶対伊丹刑事だ…)
菫「いえいえ、犯行時間前に照が迷子になってしまいそれで疑われていたのですがその後照があっちこっちうろうろしているところを目撃されていたので本当に迷子になったてことで疑いが晴れたのですが…」
右京「そうでしたかありがとございました。これでは僕たちはこれで失礼します。」
菫「それではまた」
スタスタスタ
右京「ああ、照さん最後にひとつだけよろしいでしょうか?」
照「…なんでしょうか?」
右京「この大会のどなたかに両親や身内の方いらっしゃらないでしょうか?」
菫・照「‼」
カイト「杉下さんなんでそんなこと聞くのですか?」
右京「つい気になったもので気になり出すと止まらないもので僕の悪いくせ」
照「…父も母も誰も来ていませんし私に妹はいません、杉下さんその悪いくせ直した方がいいですよたぶん皆さんに迷惑かけていると思いますからでは失礼します」
スタスタスタ
菫「おお・・おい照そんなこと言っていいのか!、すみませんでは」
スタスタスタ
カイト「あーあ怒らせちゃいましたよ、でもなんであんなに怒ったんだろうどうします杉下さん」
右京「そうですね。どうしたものですかね。おや?あの子は」
カイト「うん?あの子ですかなんかうろうろして困っていますね迷子だったりして」
サキサンドコニイッテイタノデスカシンパイシマシタ
アイカワラズノオンチダジェ
ミンナァタスカッタヨ
マッタクコマッタモンダゼ
サッサイクワヨ
カイト「まさかのまた迷子か…」
スタスタスタスタスタスタスタスタスタ
カイト「杉下さんどちらへ‼」
まこ「さって控え室に行ってどうしますかな?
」
右京「お話し中のところすみません」
京太郎「わぁ、あんた誰ですか」
右京「警視庁特命係の杉下右京です」
カイト「あと同じく甲斐亨です」
久 「刑事さんですか、いったいなんのご用件で?」
右京「すみませんこちらの方に聞きたいことがありましてあなたのお名前と学年は」
咲「宮永咲です。一年生です」
右京「そうですか高校はどちらですか?」
咲「清澄高校です。」
右京「なるほど、長野県代表と言うことですね。もしかして麻雀はお強いですか?」
まこ「強いよなんせ大将してもらっているし色々な強敵を倒しているから頼りになるよ」
カイト「そうなんだ………」
咲「…あの私の顔に何か?」
カイト「いや、その髪の毛のくせめずらしいなーと思って」
優希「刑事さんセクハラだじぇ」
カイト「あの、そうゆうわけじゃなくて」
咲「あ、全然気にしないで下さいなかなか直らなくってもうあきらめていますから」
京太郎「しかし咲の髪の毛のくせは面白いよなー」
咲「もう京ちゃんたら」
右京「では僕たちはこれにて、ああひとつだけ咲さんよろしいでしょうか?」
咲「はい、何でしょうか?」
右京「さっきからずっと気になっていたのですが靴下はどうされたのでしょうか?」
咲「え?」
右京「靴を履いているのに靴下はかないのは不思議におもいましてね」
優希「刑事さんはわかってないじぇ、それは咲が靴下脱ぐとさらにパワーアップするんだじぇ」
まこ「まあ運気を上げるおまじないみたいなもんじゃな、しかし刑事さんがそんなところ気にするなんてエロじゃの」
カイト「すみませんねこの人、気にしたら色々聴いちゃうひとだから」
右京「僕の悪いくせ」
久「変わった刑事さんね」ボソッ
和「そうですね」ボソッ
右京「では今度こそこれにて」
和「え、もう終わりですか?なんかどうでもいいことしか聞いてませんが?」
右京「いいえ、もう十分ですよ」
和「そんなの信じられません‼」
カイト「まあ、杉下さんはいつもこんな感じだからでは、ご協力ありがとございました。」
右京「行きますよカイト君」
和「何なんですかあの刑事さん?」
まこ「さぁー?」
スタスタスタスタスタスタ
カイト「杉下さんこれからどうするんですか色々聴きていましたがなにも掴めていないですね」
右京「おやおや、君はなにをみていたのですか?手がかりならたくさんあったではないですか」
カイト「え?」
右京「少し調べたいことがあるのですが手伝ってもらっていいですか?」
カイト「いいですけど?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
白糸台控え室
淡「菫どうしたのぼんやりして」
菫「…いや、その…」
(どうしてあの刑事は照に身内の人がいるのかどうか聞いたのだろうか何の意味があるんだろう?よくわからないそれになぜ照はあの刑事に嘘をついたのだろう?バレたらどうするつもりだろうか?)
照「菫どうしたのあの刑事が気になるの?」
菫「・・ああ、すごく気になる」
照「考えなしに言ってるだけ気にしない方がいい」
淡「あーあ練習ばかりでやになっちゃうなー菫その刑事さんかなり変わり者だね。突然照に身内のひとが来てないか聞くなんて」
菫「淡、先輩には敬語を使え。」
誠子「照先輩が違うて言っているからたぶん刑事さんの思い違いだと思うよ」
尭深「私もそう思う」
菫「……」 (思い違いだけで言ったのか?もしかして妹さんがいること分かっているのか?いやそれはないな、私も最近になってようやく照と清澄の大将宮永咲は姉妹じゃないかと思ってきたからな、照は妹について話さないし、そばにいる私がようやく知ったことなのだから出会ったばかりのあの刑事が分かるわけないか)
コンコン
尭深「誰かしら、どうぞ」
右京「失礼します」
カイト「お邪魔します」
菫「あのとき刑事さんだ」
淡「この人があの刑事さんか・・噂をすればってやつだね」
右京「警視庁特命係の杉下右京です」
カイト「警視庁特命係の甲斐亨です。カイトと呼んでもかまいません」
淡「なんでカイトと言うあだ名がついたの?」
カイト「カイトの方が言いやすいからだよ」
淡「ふーーん」
菫「それで、今度はどのようなご用件でしょうか?」
右京「実は照さんにどうしても聞きたいことがありまして」
照「また、私ですか?何でしょうか?」
右京「あなたは身内の人は大会に来ていないと言いましたが」
照「それがどうかしましたか?」
右京「なぜあのような嘘をつかれたのですか?」
淡・尭深・誠子「え・・・えーーーーーーー」
菫「………」
照「…嘘はついていません」
右京「おやおや、しらをきるおつもりですか?」
照「大会に血のつながりのある人はいません」
カイト「悪いけど調べさせてもらったよ、そしたら大会に妹さん長野県代表として出場しているよね。妹さんの名前は宮永咲さんだよね」
照「……」
カイト「いるならいるって言ってほしかったな、ただでさえ君は犯行時間前に迷子になっていてその後も迷子になっているこれじゃまた疑いがかかるよ」
照「それならそれで別に構いません」
誠子「照先輩まずいですよ」
菫「すみません照の家庭は少々複雑なものでして…」
右京「でしょうね、そうでなければ姉妹が別々の県に住み妹さんはいないとおっしゃるはずはありませんからね」
照「………」
右京「なぜ姉妹の仲が悪いのかその訳を話していただけないでしょうか?」
照「‼」
尭深「そのことと事件は関係あるのですか?」
淡「そうだよデリカシーなさすぎ」
菫「杉下さんと言いましたよね、刑事だからといってなんでも聞いていいわけないはずです」
杉下「確かに一理ありますがとても気になってしまいまして聞かずいられないものでして僕の悪いくせ」
照「…話すことなんてありません。杉下さん私言いましたよねその悪いくせ直したほうがいいって」
右京「そうですか仕方ありませんね…では宮永咲さんに聞いてみましょうか何か知っているはずです」
照「‼」
誠子「なんでそうなるんですか人の心を土足ではいるようなこと許されるのですか‼」
淡「そんなことさせないよ‼」
尭深「妹さんもつらいはず、妹さんに黙秘権あること伝えないと」
右京「我々警察には捜査権がありますからね調べようと思えば調べられます。もし、妨害をするなら公務執行妨害にあたります」
菫「脅しですか・・・」
カイト「まあ杉下さん強引なところあるからね」
淡「そんな……」
照「わかりました、お話します」
右京「感謝します」
菫「いいのか照つらいなら無理して話さなくてもいいんだぞ」
照「大丈夫だよ、昔は家族で麻雀を楽しくやっていました。咲は私よりも強くいつも1位でそんな咲が羨ましくだんだん嫉妬していきました。ある時つい咲に強くあたってしまいそれからプラマイ0をするようになりました」
照「咲にとっては誰も傷付かないようにしているつもりでしたがプラマイ0にするのは勝つことよりも難しくそれを難なくやる咲に圧倒的な力の差を見せつけられて私のプライドはボロボロ姉妹なのにどうしてこれだけの差があるのか?嫉妬は憎しみに変わりそして両親が別居する時私はあえて咲とは一緒に住まないようにしました。」
右京「そうですか話していただいてありがとございます。あとひとつよろしいでしょうか?」
照「なんでしょうか?」
右京「石橋透とは面識はありますか?」
照「ありません」
菫「………」
右京「そうですかそれでは失礼します」
菫「…待って下さい」
右京「なんでしょうか?」
菫「杉下さんいつから照と咲ちゃんが姉妹だと疑っていたんですか?疑わなければ調べようと思いませんよね?」
照「菫‼」
菫「照すまない、気になったものだから」
(そばいてようやく知ったことをなぜあの刑事はすぐに分かったんだろうか?)
右京「そうですね、僕は照さんに身内のひとは大会にいるか聞いた時照さんはいないと言いました。問題はその後の言葉です」
照『私に妹はいません』
右京「僕は身内のひとが大会に来ていないか聞いただけなのになぜその言葉も言たのでしょうか?そしてその後の菫さんの言動にも引っ掛かっていました」
菫「私の言葉ですか?」
右京「そうです、あなたはこうおっしゃいました」
菫『おお・・おい照いいのかそんなこと言って‼』
右京「照さんが僕のくせに対して指摘したことに対して驚いたにしてはオーバーな気がしましてね、こうは考えられないでしょうか?あなたが驚いたのは身内のひとが大会きていないことと妹さんがいないことを照さんが言ったことに驚いたなぜでしょうか?照さんの妹さんはいないのことを含めると警察に対して嘘を言ったことに驚いたとすれば納得いきます」
菫「たったそれだけで分かってしまうなんて…」
右京「ついでに言えばあなたは照さんに妹さんがいること知っていましたね」
淡「菫本当なの‼」
菫「なんでそこまで‼」
カイト「右京さんが照さんに嘘をついていること言ったときみんなは驚いていたけど君だけは黙って聞いていたつまり言われる前から君は知っていたと言うことだよね」
菫「………」
尭深「よく見ていますね」
誠子「でもよく考えたらそれだけで咲さんと照先輩は結び付かないんじゃ…」
右京「そうなのですが、照さんたちと別れた後にまた迷子になっている方がいっらっしゃいましてね」
カイト「その子の名前は宮永咲さんでした」
右京「なんと照さんと同じ苗字なのですよ」
淡「たったそれだけですか、最初に出会った時に照と咲を結びつけるのは無理じゃない宮永の苗字は他にもいるし、咲は長野県代表で照は東京代表だし」
右京「確かに一見してみればそれだけでは姉妹とは分からないですよね」
菫「ならどうして調べる前から照と咲さんを姉妹だと疑ったのですか?」
右京「まず、照さんと同じく極度の方向音痴で迷子になっていました。他にも咲には角みたいな変わった髪の毛のクセがありました照さんあなたにもありますよね」
照「……」
右京「そして県代表として選ばれて大将をしているしかも多くの強敵に勝っている以上は麻雀はとても強い。これだけの共通点があることを果たして偶然と言う言葉だけで片付けていいものでしょうか?」
カイト「それで二人について調べたらすぐにビンゴしたわけ」
誠子「会ったばかしなのに…すごい」
菫「……」
菫「少しいいですか」
右京「はい?」
菫「なぜ照に身内のひとが大会に来ていないか聞いたのですか?その時は照に妹さんがいることなんてわからなかったはずです」
右京「それは後でお話ししますので」
菫「?」
右京「ではこれにて行きましょうかカイト君」
カイト「はい、杉下さん」
ガチャ バタン
誠子「変わった刑事さんかと思ってたら想像以上の人だったよ」
菫「…ああそうだな」
淡「照大丈夫?、顔色すごく悪いよ」
照「…大丈夫だよ」ピポピポ
尭深「スマホ出してどうされましたか?」
照「少しメールを打つ」
菫「……」スタスタ
ガチャ
誠子「どちらへ」
菫「少し歩いてくる」
淡「照みたいに迷子にならないで下さい」
菫「大丈夫だ」
照「今さらりとヒドイこと言った」
尭深「仕方ないです事実ですから」
照「・・・・・」
白糸台高校控え室前
カイト「さて次は・・・まいっか」
右京「おや、どうされましたか?」
カイト「いや、一円玉が落ちていたので」
右京「拾わないのですか?」
カイト「だって一円玉ですよ、わざわざ拾いますか?」
右京「おやおや、一円玉と言えども立派なお金ですよ粗末にすると痛い目に遭いますよ。これは僕が拾います。」
カイト「すみませんでした。ところでこれからどうしますか?」
右京「そうですね、清澄高校控え室に行こうと思います。」
カイト「そうですね」
右京「その前に電話します」
カイト「いいですけど誰にですか」
右京「課長にですよ」
清澄高校控え室
久「とりあえず麻雀しているけどいつになったら解放されるやら会場内ならある程度自由に行けるけど」
まこ「仕方ないけん、これだけの人数を事情聴取してたら時間かかるさ」
コンコン
和「どうぞ」
ガチャ バターン ガチャ
右京「失礼します」
カイト「どうも」
優希「またセクハラ刑事さんだじぇ」
久「こら、優希だめでしょう」
カイト「あ、いや」
久「今度はどのようなご用件でしょうか?」
右京「また咲さんに用がありまして」
京太郎「また咲か」
咲「なんでしょうか?」
右京「犯行時間の間何をされていたのでしょうか?」
咲「私その時間は迷子になってしまって・・・」
和「あの、咲さんは疑われているのですか?」
カイト「いえいえ、ただの確認です」
京太郎「咲より怪しい人いるけどな…」
カイト「その人誰?」
京太郎「白糸台高校の宮永照て言う人」
咲・和「‼」
カイト「それはどうして?」
まこ「まー人のこと悪く言うのはどうかと思うけどあの人人相悪い刑事さんに対して非協力的でその時間は迷子になっているしかも咲より長い」
カイト「・・・」(人相悪い刑事・・・伊丹刑事で間違いないな・・・)
久「疑われてもしょうがないかなーて思うけどね」
右京「そうですね、実は僕も怪しいと思っているんですよ」
カイト「ちょっと杉下さん…」
優希「普通はそう思うじぇ」
咲「そうですか…」
右京「おや、咲さんあまり動揺されていませんね?」
咲「それがどうかしましたか?」
右京「身内の方が疑われたら反論するなりすると思うのですが」
久「どうゆうこと?」
カイト「皆さんは知らないのですか?咲さんのお姉さんは宮永照ですよ」
久・優希・まこ・京太郎「マジで!!」
和「・・・・」
咲「調べましたよね杉下さん」
右京「ええ、気になったものですので」
和「これは事件と関係あるのですか?」
右京「気になってしまったもので僕の悪い癖」
久「その、ごめんね咲疑われても仕方ないみたいなこと言ってしまって・・・」
咲「気にしないで下さい部長。あの人のことなんてどうでもいいですから」
和「‼」
カイト「咲さんいくら仲が悪いからっと言ってもそれは・・・」
咲「もういいんです。あんな身勝手な姉はいりません」
久「咲・・家族のことに首を突っ込むつもりはないけど仲を戻したら」
咲「すみません部長でも私は」
右京「ところで皆さんは全国大会へ行く目的はなんでしょうか?」
咲「???」
まこ「それが何か事件に繋がるのじゃか?」
京太郎「もしかして気になってしまったとか?」
右京「ええ、そうなのですよ」
和「もちろん全国いって優勝したいからですが?」
右京「他には?」
まこ「他といったら」
優希「なら教えるじぇ、久部長は今年で引退だから全国大会優勝へ引っ張って行くんだじぇ」
右京「それは素晴らしいですね♪皆さんもそうですか?」
咲「みんなもそうだと思います。部長には色々お世話になりましたし恩返しです」
京太郎「そうだぜ、と言っても俺は大会参加してないけど・・・」
久「何言っているの雑用を色々やってもらってとても感謝しているわ、あなたも大事なチームの一員よあと咲もいいこといってくれるわね♪」
咲「いえいえ」テレテレ
右京「そうですか・・・ところで咲さんは先ほどの二つ以外に全国大会に行く理由はないでしょうか?」
咲「ありませんよそれだけですよ」
右京「本当にそれだけでしょうか?」
咲「??それだけですよ、ね和ちゃん」
和「え?・・ええそうですよ」
右京「そうですか、久さん少し良いですか」
久「何でしょうか?」
右京「これを」
久「紙ですか?」
右京「後で見てください内容は皆さんには内緒でお願いします」
久「分かりました」
咲「何の紙ですか?」
右京「秘密ですよ」
優希「気になるじぇ」
京太郎「メアドかもな」
まこ「ナンパかよ」
右京「ところで咲さんはメールや電話はよくやりますか」
まこ「普段はそんなにしないけど、そういえば事件の後よく電話メールしていたな」
京太郎「まああんな事件があれば親が心配するしな咲」
咲「うん、おとうさん心配性だから」
カイト「僕逹が来るすこしまえからも電話やメールしてた」
優希「メールはしてたじぇ」
右京「分かりましたでは行きますか」
和「あの本当にそれだけですか?また事件と関係ないことばかり聞いていますが?」
右京「これで十分ですよ」
和「あの・・・・もういいです」
優希「気持ちはわかるじぇ」
カイト「皆さんありがとうございました」
ガチャ バターン
まこ「一体あの刑事は何を調べたいのかの?ところで久紙の中身は見たかの」
久「・・・・見たよ」
まこ「何だったかの」
久「秘密」
まこ「ケチんぼ」
清澄高校控え室前
カイト「杉下さんあの紙に何を書かれたのですか?」
右京「ちょっとした頼み事ですよ」
カイト「?」
右京「これから殺人現場へ行きます。何か進展があるかもしれません」
カイト「そうですね行きますか」
スタスタスタスタ
??「・・・・・」
殺人現場
右京「米沢さん何か進展がありましたか?」
米沢「これは杉下警部殿、実は面白いことが分かりました」
カイト「面白いこと?」 ガチャ
米沢「はい、まず死体の位置ですがずらされた形跡がありましてソファーの後ろに隠れる位置までずらされています恐らく早期発見させない為でしょう。元の位置の場所は血痕を拭き取ったあとがありました」
カイト「元の位置からかなり引きずっていますねかなりの労力が要りますよ」
米沢「ですか一度に引っ張った訳でなく何度か分けて引っ張っていますので女性の犯行の可能性もあります」
右京「犯人らしき指紋はありましたか?」
米沢「犯人どころか被害者の指紋までも消されていますこの一帯すべての指紋は拭き取られています」
カイト「え?すべての指紋がですか?」
米沢「犯人の仕業だと思いますがなぜすべての指紋を拭き取ったかわかりません」
米沢「その代わりに特定の靴あとがたくさんありましたどうやらよく行ったり来たりしていますね」
右京「それまた変ですね、その靴あと調べましたか?」
米沢「調べましたがよく売られている靴なので持ち主特定は厳しいです」
米沢「他にも被害者の手に自身の血痕がありましたが拭き取られています。」
カイト「被害者は殴られた後頭を触っていたことですね」
米沢「とりあえずこんなところですね」
右京「どうもありがとう」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
清澄高校控え室
久「和飲み物買ってくるからついてきてくれる」
和「わかりました」
咲「私も行きます」
久「・・・咲は残っていて」
咲「?分かりました」
スタスタスタスタスタスタ
和「あの、自動販売機あそこにありましたけど…」
久「いいからついてきて」
和「??」
どこかの控え室前
久「ここね」 コンコン 久「失礼します」
ガチャ
和「ちょっと部長?」
右京「お待ちしていました」 ガチャ
和「杉下さんに甲斐さんどうゆうことですか?」
右京「実は久さんに和さんを連れてここに来るように頼んだんですよ」
和「そうなのですか‼」
久「その通りよ、あの紙にそう書かれていてね。杉下さん和に何を聞くのですか?私もここにいてもいいですよね」
右京「ええ、いいですとも」
久「それよりもなぜこのような回りくどいことしたのですか?」
和「そうですよ」
右京「それは咲さんがいますと和さんが本当のこと話していただけないかと思いましてね」
久「それはどうゆうことですか?」
カイト「咲さんは部長のため全国大会を目指したと言っているけど」
久「私としては嬉しいけど、それがどうかしたの?」
右京「はたして咲さんはそれだけで全国を目指したのでしょうか?」
久「それ以外に何かあるの?」
右京「僕はこう考えています。宮永照さんと麻雀を通じて仲を戻そうとしているのではないでしょうか」
和「!!」
久「でも咲はそんな風に言っていなかったけど・・・」
右京「咲さんは本当にそう思っているのでしょうか?和さんはどう思われますか?」
和「え・・どうして私ですか?」
カイト「君は咲さんがお姉さんことどうでもあいと言った時一瞬だけど動揺していたつまり普段はそんなこと言わないってことだよね」
カイト「それに君は咲さんにお姉さんがいたことに驚いていなかった。つまり前から咲さんからお姉さんがいることを伝えていたよね」
右京「どうでしょうか和さん」
和「あの少しの会話で見抜かれるなんて・・・・」
和「・・・・・杉下さんの言う通りでたしかに咲さんは普段はそんなこと言わないです。全国大会行くのもお姉さんと仲直りするためです」
久「そうだったの知らなかった」
和「今まで黙ってすみません部長」
久「気にしなくていいよ」
カイト「和さんの言葉通りだと咲さんの言っていることが矛盾しますね」
和「それはあの後聞いてみましたがもうこれ以上は頑張れない疲れたと言っていました」
和「ですから咲さんのこと疑わないで下さい。辛いんです仲がなかなか戻らないことが・・・」
久「そうだったの・・・咲も大変だったのね」
右京「ところで咲さんが靴下をどのタイミングで脱ぐのでしょうか?」
久「?普段は対局前ですけど」
右京「そうですかお手数をおかけしました」
カイト「ご協力感謝します」
久「じゃ私たちはこれで」
ガチャ バターン
プルプルプルプル
右京「もしもし杉下です。課長ですかそれでどうだったでしょうか、そうですかどうもありがとう」
ピッ
カイト「杉下さん課長に何調べてもらっていたのですか?」
右京「あの記者について詳しく調べてもらいました」
カイト「そうですか。この後どうしましょうか?」
右京「とりあえず照さんの目撃情報をもう一度確認します」
カイト「分かりました。でも」
右京「その前に」
カイト「ですね」
杉下達がいる控え室から隣の控え室
??「・・・・・・・・・・」
ガチャ
??「!!!」
右京「盗み聞きとは感心しませんね菫さん」
菫「杉下さんに甲斐さんどうしてここに!!」
カイト「それはこっちのセリフだよ。白糸台高校控え室を出てからずっとつけていたみたいだけど?」
菫「・・・・そんなに早く気付くとは思っても見なかったですよ。なぜ私だとわかったのですか?」
右京「僕達が控え室に入って少ししますと必ず隣の空き控え室のドアが開きそして閉まりましたので誰が盗み聞きしていることはすぐに分かりました」
カイト「このことが始まったのは白糸台高校控え室から出た後からそしてそこまでする動機を持っている人は・・」
菫「私だけですか。見事ですね」
右京「照さんのことが気になりますか?」
菫「ええ、あの杉下さん率直に聞きます照のことどう思っていますか?」
右京「・・・・僕は照さんは事件に深く関わっているはずだと考えています」
菫「それは照を犯人として疑っているという意味で間違いないですよね」
カイト「・・・」
菫「照は犯人な訳がありません。確かに長い時間迷子になっていますが色々な人が目撃しています。」
右京「しかしそれは常に同じ目撃者がずっと照さんを見ていたわけではありません」
右京「つまり犯行現場へ行く機会はいくらでもあるわけですよ」
菫「あくまでも照が犯人だと疑いますか、ですが杉下さんあなたは大事なことを見落していますよ」
カイト「?」
右京「照さんの方向音痴ですか」
菫「そうです、犯人らしき靴あとが現場で何度も行ったり来たりしているそうですね」
右京「・・・・」
菫「もし照が犯人ならいったん現場から出てある程度歩き目撃者を作ってもまた現場いくのに多くの時間を・・・いや現場に辿り着けないままうろうろとさ迷うでしょう」
カイト「まあ、確かにあの方向音痴だとそうなりますね」
右京「しかし照さんは何か迷わない方法を使ったと考えれば十分にあり得る話です」
菫「・・・」ギリィ
菫「どうしてそこまで照を疑うのですか?」
右京「僕には照さんはまだ何かを隠しているのではないかと思いまして」
菫「それは何ですか」
右京「それは捜査上お教えできません」
菫「そうですか」グググ
菫「私は自分の控え室に戻ります。先ほどあとをつけてしまいすみませんでした」ペコリ
スタスタスタスタ
カイト「彼女相当照さんのこと心配なんですね」
右京「そうですね、かといって捜査の手を緩める訳にはいきません」
カイト「そうですね、もう一度照さんの目撃情報を洗いますか」
スタスタスタスタ スタスタスタスタ
少し時間が経ち
カイト「あ、」
右京「どうしますか?」
カイト「1円玉がありましたので、今度はちゃんと取りますよ」
右京「そうですね1円玉も大切なお金なのですからね」
カイト「そうですね、しかし色んな人に目撃されていますね次の目撃者は・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カイト「照さんを何度も目撃していますね」
売店員「そうわよ、刑事さんもしつこいねー照ちゃんが犯人なわけないのに」
右京「疑っている訳でなく確認をとっているところです」
売店員「どうだか……」
カイト「どんな様子でしたか?」
売店員「どんなって迷子になってウロウロしていたわよ……あの子が一年の頃もそうだったし特に気にしてなかったけどね」
カイト「筋金入りの方向音痴ですね……」
売店員「そうなのよ。迷子もそうだけどお菓子好きも変わらないわねー」
カイト「お菓子好きなのですか?」
売店員「そうよ、とてもお菓子が好きで今日は今までよりもたくさん買っていったわ」
右京「そうですか」
売店員「もういいかしら?私も暇じゃないし忙しいのよ」
カイト「すみません、ありがとうございました。次いきますか杉下さん」
右京「ええぇ………………あっ!最後に一つだけよろしいでしょうか?」
売店員「なんだい?」
右京「照さんはどのお菓子を買われましたか?」
売店員「どれって……このミニチョコレート」
カイト「このお菓子12円とは中途半端な値段だなー」
売店員「私に言われても困るんだよ」
カイト「すみません」
右京「……なるほど」ニヤリ
カイト「え?なるほどって杉下さん何がなるほどなのですか?」
右京「照さんが今日一番お菓子を買った時間は麻雀大会の決勝戦前ですね」
売店員「え?ええぇ」
右京「照さんが迷子になり、ここに着くたびにこのお菓子を買った」
売店員「ええぇ」
右京「そしてかならずこのチョコレートだけでしかも一個ずつ買いましたね」
売店員「何で分かったのよ!!」
カイト「本当ですか」
売店員「ええぇ、よくよく考えたら今までこんなことなかったわねしかもこのチョコレート照ちゃんが買ったのその時が初めてで……」
右京「分かりましたどうもありがとう」
スタスタスタスタ
カイト「このあとどうします杉下さん」
右京「もう少し回ります」
カイト「えー分かったんじゃないですか」
右京「もう少し聞きたいので」
カイト「分かりました、次は……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
玄「たしかに照さんを何回かは見ました」
カイト「その時変わったことなかった?」
玄「特になかったとますけど」
憧「もしかしてまた疑われているのですか?」
右京「いいえ、少し確認のためです」
宥「もう良いでしょうか?」
カイト「そうですね、ご協力ありがとうございました」
右京「ありがとうございました」
オーーイアコ スタスタスタスタ
憧「うるさいよ穏乃」
穏乃「見てよ見てよ1円玉あったよ」
憧「それくらいで騒ぐなよ」
灼「1円玉でも立派なお金」
玄「そうだよ憧粗末にするのは良くないよ」
憧「うぅごめんなさい」
カイト「あぁあの言葉は他人事じゃないな・・・」
穏乃「もしかしてお兄さんも1円玉粗末にしちゃうの?」
カイト「あ、いやその・・・」
玄「刑事さん1円玉大切しないと駄目ですよ」
カイト「うぐ、これからは大切にします」
穏乃「え!刑事さんだったの」
灼「何か調べ事かな?」
宥「照さんの目撃情報についてだよ」
灼「あぁなるほど」
右京「ところですみません穏乃さんですか一つ良いでしょうか?」
穏乃「なんでしょうか?」
右京「その1円玉どこから見つけたのでしょうか?」
穏乃「あそこにありましたよ」
右京「そうですか分かりました」
右京「すみませんがその1円玉僕に譲って貰えないでしょうか?」
穏乃「えーー、せっかく見つけたのに」
憧「いいじゃん1円玉くらい」
穏乃「でもでもだよ」
右京「ではこの五百円玉と交換でどうでしょうか?」
穏乃「いいの?」
右京「いいですよ」
穏乃「やったーーーーーー」
宥「でも良いのですか割に合わないと思いますけど?」
右京「いいえ、十分ですよ彼女はすばらしい発見をしてくれましたそれにカイト君もお手柄でした」
宥「??」
カイト「??」
右京「ではこれで」
カイト「ありがとうございました」
スタスタスタスタ
カイト「右京さんその1円玉が何かあるのですか?」
右京「ええそうなのですよ。カイト君にはまた調べて貰いたいことがありますが・・・・」
その頃別の場所
菫「・・・・・」スタスタスタスタ
アッ スミレダ
オーーイ
菫「うん?」 スタタタタ
淡「もういったいどこ歩いていたの?」
尭深「探しましたよ」
菫「すまない少し考え事していた」
淡「ふーーーんそっか」
菫「すぐに控え室に戻る」
スタスタスタスタ
淡「顔色悪いねどうしたの?」
菫「大したことじゃない」
淡「いったいどこ歩いていたの?何か隠しているでしょう?」
菫「それは・・・」
ア、シラトダイノヒトダ
淡「あの人達ってたしか・・・」
久「まさかここで会うなんて偶然ね」
優希「ここで会ったが百年目だじぇ」
菫「清澄高校の人と会うとはな・・・どうしてここに」
和「暇なので少し歩いてました」
まこ「白糸台の皆さんも少し散歩かの」
尭深「菫先輩を探していました帰りが遅かったので」
久「なんか顔色悪いわねどうしたの?」
菫「・・・」
尭深「何があったのですか?」
菫「・・・すみませんが話を聞いてもらってもいいですか?」
まこ「いいけど、どおしたんだ?」
菫「うちの照ですが・・・」
優希「咲のお姉ちゃんがどうしたんだじぇ?」
菫「杉下さんと甲斐さんは照のことを犯人だと思っています」
尭深「ほんとですか‼」
まこ「まあ、あれだけ迷子になれば仕方ないけど・・・」
優希「大丈夫だじぇなんとかなるじぇ」
菫「私しては照は犯人じゃないと信じたいですでももしそうなら私はどうすればいいのか?」
まこ「気にし過ぎじゃあの刑事なんか関係無いことばかり聞いてくるあまり信用しない方がいい」
菫「最初はそう思っていました。けど違った杉下さんは他の刑事とはまるっきり違う。その事一番良くわかっていますよね和さん久さん」
和「どうして!!」
菫「実は二人の刑事の後をつけて会話を聞いていたのですみません」
尭深「菫先輩・・」
久「そうだったの」
まこ「大丈夫だったのかつけるなんてヤバいぞ」
菫「安心して下さい、二人の刑事には最初から気付いていましたから・・・」
優希「すぐに見つかったのかじぇ」
淡「あの刑事なら十分にありえるね」
尭深「照先輩と咲さんの関係もたった少しの会話だけで分かってしまうくらい凄い人です。」
まこ「最初に会ったあの会話だけでか、信じられん・・・て言うか和と久あの刑事に何かあったんか?」
久「呼ばれたのよあの刑事に咲はお姉さんと仲直りするために全国目指しているんじゃないかって」
尭深「咲さんそんなことを思っていたのですか」
優希「でも咲はお姉ちゃんのことどうでもいいて言ったけど・・・」
和「咲さんは普段はそんなこと言いません」
淡「それもあの杉下さんに見破られたのですか?」
和「ええ」
まこ「そこまで分かってしまうとは・・・・」
久「とんでもない実力者だけどとりあえず信じてあげればいいんじゃないかな」
菫「そうか・・・だいぶらくになりましたありがとうございました」
久「いえいえそれじゃここで」
淡「またねー」
優希「次会うときは雀卓だじぇ」
スタスタスタスタ
~~~~~~~~~~~~~~~~
右京「どうでしたか?」
カイト「右京の言う通りで調べましたらビンゴです。でも探すの大変でしたよ」
右京「仕方ありません。証拠探しは地道です」
カイト「これですべてがそろいましたね」
右京「ええ、そうですね」
右京「すみませんが皆さんを呼び出して下さい」
カイト「分かりました」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
右京「またお呼び立てしまいすみません皆さん」
伊丹「何で俺たちも呼ばれたんだ」
芹沢「さあー?」
咲「・・・」
照「今度は何なのですか?」
右京「実は犯人が分かりました」
淡「本当ですか」
優希「これで事件は解決だじぇ」
久「でもどうして私たちが呼ばれたのですか?」
カイト「皆にもちゃんと聞いて欲しかったからね」
菫「?」
和「どうゆうことですか?」
カイト「まずは最後まで話を聞いて欲しいな」
右京「まず今回の犯行は後ろからガラスの灰皿で殴り殺害、指紋を拭き取るなどして証拠隠滅をしています」
照「なら私は無理です」
右京「おや、それはなぜでしょうか」
照「私はその時迷子になっていますしその様に証言している人もいます」
右京「ええその通りです。ですが常に証言した人は照さんの行動を見ていません」
菫「ですから杉下さん照は方向音痴ですから都合よく現場に来ることは無理です」
右京「確かにそうですが」
右京「目印を残していたらどうでしょうか?」
照「!!!」
菫「目印ですか?」
カイト「そう、人に道を教えてもらい行く途中に目印を置いておけばいくら方向音痴の照さんでも迷わずに都合よく現場に来れるよ」
誠子「目印なんてどこにあったのですか?」
尭深「そうですよそんなの見ていません」
淡「仮にあったてそんなの置いたら他の人が不審に思うよ」
右京「確かに変に目印になる物を置けば刑事が気づくはずです」
菫「ならあるのですか?照だけ分かって他の人は気に止めないそんな目印あるわけが」
右京「それがあるのですよ、照さんだけが分かり他の人には気づかない夢のような目印が」
尭深「なんですかそれは?」
カイト「これだよ」
淡「一円玉?」
右京「そうです一円玉です」
誠子「それがどうかしましたか、私も会場の中でも一つ見つけましたし誰かがうっかり落としたのかも知れませんよ」
右京「それが会場のあっちこっちにたくさん落ちていたらどうでしょうか?」
尭深「え?あっちこっちにですか?」
カイト「会場内一生懸命探したらたくさん落ちていたよ一円玉」
右京「そしてその落ちている箇所を図にしますとなんとこうなります」
落ちていた一円玉があった場所に印をつけた見取り図を見せる
右京「なんと殺害現場から白糸台の控え室まで繋がっているのですよ」
尭深「そ・・そんな」
誠子「ちょっと待ってくださいそんなたくさんの1円玉どうやって手に入れたのですか?」
淡「そうだよ!」
右京「照さんあなたは道に迷ったとき売店によく来てお菓子を買いましたね」
照「……それが何か?」
右京「そしてこの12円のミニチョコを一個ずつ買いましたね」
照「…………」
カイト「売店員から詳しく聞いたら君はお釣りにわざわざ五円玉を1円玉にして払ってほしいって言っていたよね」
照「………………」
右京「つまりあなたはわざわざ1円玉をたくさん手に入れるように売店員に頼んだのです。普通に考えればとても不自然ですねー」
照「だからなんだっていうのですか?第一それだけで私がやったというのですか?ばかばかしい」
淡「そうだよ、照がそれをやった証拠がないじゃない」
カイト「よほどこのやり方に自信があったんだね残念だけど落ちていた一円玉すべてに照さんの指紋がついていたよ」
淡「そんな・・・」
誠子「でも・・・照先輩と接点がないですけど?」
カイト「調べたらあの記者は照さんについて調べていたみたいだね家族や君の姉妹についてネタにするつもりだったみたい」
尭深「そんな」
照「フフっ………………すごいですね杉下さん」
右京「いかがでしょうか?」
照「目印とアイツの接点を認めます。ついでにアイツを殺したのも認めます」
菫誠子尭深淡咲まこ久優希和京太郎「!!!」
伊丹「殺人を認めるんだな」
照「ええそうですよ」
咲「そ・そんな‼」
菫「ど・・どうしてそんなことしたんだ・・・」
尭深「そうですよ」
照「簡単なことだよ」
誠子「え?」
照「アイツの記事が出たら私が今まで築いた名誉がボロボロになるだからその前にあの害虫を殺してやった。あんな底辺なやつ生きる価値もない」
淡「それで殺したですか」グスグス
尭深「照先輩・・」グスグス
久「それで咲や弘世さんやみんながどれだけ悲しむと思っているの‼」
照「そんなのどうでもいいこと、あと私に妹はいない」
和「そんな・・・・ひどい・・・」
咲「お・・お姉ちゃん」ガクガク
伊丹「宮永照殺人の容疑で署まで来てもらうぞ」
照「いいですよ」
照「・・」
右京「待って下さい」
伊丹「何ですか警部殿」
右京「確かに照さん証拠隠滅はしましたが殺していませんよ」
菫「え」グスグス
伊丹「なんだって!!」
芹澤「本当ですか!!」
照「!!!」
右京「ええ」
淡「どういうこと?」
照「何を言っているの私が殺しましたそれがすべてです」
カイト「いいえ、それは真実ではありません」
照「何を根拠にそんなこと」
右京「あなたが殺した犯人なら疑問があります」
照「なんのことですか?」
右京「殺したのならなぜ現場のすべての指紋を消すという手間のかかる証拠隠滅したのでしょうか?自分の指紋を消せば十分ではありませんか」
照「それは・・・気が動転してたから」
右京「他にもあります」
照「まだ何か?」
右京「なぜ犯行後すぐに自分の控え室へ行ずわざわざ迷うふりをしたのでしょうか?すぐにでも自分の控え室に着けば今よりも疑われずに済みます」
照「そんなの簡単なこと迷うふりして目撃者を作りその後隙を見て現場に入って色々証拠を消すため」
右京「しかしそれでは不自然なのですよ?」
照「どこがですか?」
右京「人を殺した後の恐怖心、誰かに見られたらの恐怖心は尋常ではありません。普通は人を殺した後は今すぐにでもその場から逃げ出したいはずです」
右京「なのにあなたは犯行後もたびたび犯行現場に戻りしかもわざわざ手間のかかる証拠隠滅をしたとても不自然です」
まこ「確かにそうだのう」
尭深「それじゃ何の為にそんなこと」
照「それはアリバイをつくるため」
右京「確かにそれもありますが、それだけではありません。僕はこう考えています」
右京「それは刑事達に自分をより強く疑わせるためです」
誠子「え?」
菫「わざわざ自分をですか?」
尭深「なんか言っていることがあべこべ」
照「呆れかえってものがいえない、なぜわざわざ自分を疑われることしないといけないのですか?そんな無意味なことするわけが」
カイト「いや、無意味じゃない。むしろそれこそが君とって最も重要なことだった」
照「!!」
淡「どういうことですか?そんなことする理由は?」
右京「それは自分に疑いの目を向けさせることである人物が疑われないようにするためです」
久「つまり誰かを庇っているということ?」
照「!!」
照「そんなやついない!!」
菫「そこまでしても守りたい人なんて?」
右京「いるではないですか。そこまでして守りたい強い絆がありなおかつ照さんと同じくアリバイのない人がここに一人」
優希「うーーーーん?」
和「そんな人いまし」
和「!!!」ガクガクブルブル
菫「え?まさかそんなことが・・・」
まこ「な・・何かの・・・間違いじゃな」
右京「石橋透を殺害した真犯人は宮永咲さんあなたですよ」
咲「・・・」
京太郎「嘘だろ・・・」
淡「咲がやったの?信じられない」
照「何バカなこといってるのですか?どうしてこんなやつのためにそこまでことするのですか?」
咲「お姉ちゃん・・・」
久「あんた不仲だか何だかしらないけどふざけたこと言ってるんじゃね!!!」
伊丹「おおい落ち着け」ガシッ
久「離して!許せない!!」
照「事実を言ったまで。私にとって咲はどうでもいいこと」
右京「そうですか・・・・・・」
右京「いつまで仲の悪い姉妹を演じているつもりですか?」
久「え?」ピタッ
和「演じている?」
菫「どうゆうことですか?」
右京「咲さんと照さんは仲直りしていますよ、しかしそのきっかけがあの殺人事件ですがね」
まこ「本当か!!」
照「何を根拠にそんなことを?」
右京「清澄高校の控え室で僕が咲さんにお姉さんは宮永照さんと言った時咲さんはこう言いました」
咲『調べましたよね』
右京『ええ気になったもので』
照「それのどこがおかしいの?」
右京「普通ならどうして知っているのとか言って動揺するものです」
カイト「しかし君は動揺もせずに調べてきたと的確に言ってきたまるであらかじめ誰かから教えてもらったみたいに」
咲「・・・・」
カイト「僕達が調べてきたことを最初に言ったのは白糸台のみなさんだけです。そして咲さんと繋がりある白糸台の人は照さんだけです」
カイト「恐らく携帯電話を使って連絡したはず
、君は父親と連絡したと言っていたけど本当は照さんと頻繁に連絡していた」
咲「・・・」
照「なぜそうだと言い切れますか?」
カイト「清澄高校のみんなに聞いたら君は普段は携帯電話は使わないけど事件後から急に使い出したよく考えてたら不自然だよね」
カイト「もしその後君たちが連絡とっているならつじつまがあう」
和「でもなぜ不仲を演じたのですか?」
カイト「事件後から突然仲良くなったら不自然であること」
右京「それと、せっかく疑いの目を自分に向けているのに咲さんと仲良く話したりすれば咲さんにも疑いの目がいくことを恐れたのでしょう」
照「それはただの推測に過ぎない!!」
右京「では携帯電話の通話履歴とメールの送受信履歴を見せて下さい」
照「!!」
照「・・・どうしてですか?」ポケットにテヲツッコム ピポピポピポ
右京「恐らく携帯電話の履歴を見ればあなた達が連絡を頻繁にとっているはず咲さんと不仲であるあなたの証言とは矛盾します」
照「・・・矛盾してないあなたの推理は間違っている」ピポピポピポ
右京「そうですか、あっそうそう今から携帯電話のデータを消しても無駄ですよ、鑑識に持っていけばすぐに復元できます」
照「!!!」
カイト「最近の鑑識の人は凄いからね」
照「クッ」ギリィ
照「それがあったからと言って咲が犯人とは言えない!!」
照「証拠はあるのですか!!咲がその人を殺したという決定的な証拠が!!」
右京「あります」
照「え・・・そんなのあるわけない」アオザメ
久「そ・・そんなの嘘でしょ」アオザメ
右京「ところで咲さん靴下は今も履かれていませんねー」
咲「!!」アオザメ ガクガクブルブル
京太郎「それがどうしたんだよ」
まこ「事件と関係ないじゃろ」
右京「いいえ、事件に関係あります」
右京「皆さん普段咲さんは靴下を脱ぐのは対局前ですよね」
優希「それがどうなんだじぇ」
右京「それが今回に限って対局前でもないのに靴下を脱いでいますおかしくありませんか?」
右京「僕はこう考えています。その靴下を使うことができなくなってしまった。理由としてこうなのはどうでしょうかその靴下には被害者の指紋もしくは血痕がついているとしたらどうでしょうそれならば脱がざるおえないですね」
和「そんなこと・・・」
右京「すみませんが咲さんの靴下はどこにあるでしょうか?」
咲「・・・」
まこ「確か・・・咲のバックの中入れているの見たけど・・・」
右京「カイト君お願いします」
カイト「分かりました久さん案内お願いします」
久「ワカリマシタ・・・」
スタスタスタスタスタスタ
カイト「持って来ました」
右京「中の確認をお願いします」
ガサガサ
カイト「あ、靴下ありました」
優希「何もないじぇ」
和「本当だわ」
淡「刑事さんの間違いだね」
咲「・・・・」ガクガクブルブル
照「・・・」ガクガクブルブル
右京「その靴下裏返しになっていますね返して下さい」
カイト「分かりました」
ペロリ
菫「そんな・・・」
尭深「この赤いのって・・・」
久「嘘だよね・・・」
右京「恐らく石橋さんの血痕でしょう調べれば分かります」
照「そ・・その靴下は咲の物じゃない・・・」
右京「おやおや、調べれば咲さんの靴下だとすぐにわかりますよ」
照「は・・・はめられている咲は誰かに・・・」
カイト「それは無理があると思うけど?」
照「ダカラチガウサキジャナイサキナワケガナイ」
淡「・・・てる」
咲「もういいよお姉ちゃん」
照「さ・・・咲」
咲「ごめんね、お姉ちゃんこんな私の為に」
カイト「犯行を認めますね」
咲「はい・・・刑事さんの言う通りです。私がその人を殺しました」
京太郎「嘘だろ・・・」
照「いつ・・・」
菫「?」
照「私の狙いに気付いたのですか杉下さん」
右京「初めてあなたと会話した時です」
菫「あの時ですか!!」
照「そんなに早く!!どうして!!どうして!!」
右京「あなたは疑われても構わないことを言われていましたが普通の高校生はそのようなことを言いませんからね。」
右京「僕はこう考えました。わざと自分に捜査の目を向けさせて誰かに捜査の目が行かないようにしていると思いましてね。これだけのことをする以上は強い絆がなければやりません」
右京「なので探りであなたに聞きました。身内の人がいないかとそしてあなたの受け答えで一つの仮説をたてました」
右京「あなたは妹さんをかばおうとしている。そして殺したのは妹さんではないかと疑いました」
菫「それであの時聞いたのですか」
右京「菫さんあなたがあのとき質問した答えがこれです」
照「・・・・」
照「・・・」
照「・・」
照「・・フフ」
照「・・・フフフ」
淡「・・・どうしたの照・・・」
照「・・・・アハハハハ・・・・」
尭深「照先輩・・・」
照「バカだよ私は・・・」ポロリポロリ
誠子「先輩」
照「私の身勝手で咲を傷つけ挙げ句のはてには咲を守るためにしたことが咲が犯人だと知らせることになった結局姉として咲を守ることすらできなかった」ポロリポロリ
照「姉として失格だよ・・・」
菫「照」
まこ「どうしてこんなことを?」
右京「恐らく石橋透は照さんの前に咲さんと接触してゆすって来たのでしょう」
右京「照さんは迷子になりたまたま咲さんと石橋透の会話聞いて石橋透の殺害を目撃したいかがでしょうか?」
咲「何でも分かっちゃうですね杉下さんお姉ちゃんが注意しろて何度も言うだけのことありますね」
右京「あの現場で何があったのでしょうか?話していただけますね照さん咲さん」
照「・・・」
咲「いいですよ」
回想
照「また迷子になってしまったどうしよう」
スタスタスタスタ
ドウイウコトデスカ モノワカリノワルイガキダ
照「うん?今咲の声が聞こえたあと男の人の声も」
スタスタスタスタ
照「ここからだ、少し開けてこっそり見よう」
ガチャ
咲「私達家族の別居と不仲を記事にするなんて」
石橋「お嬢ちゃん今の世の中報道の自由なのある程度脚色したって許されちゃうのこれで宮永照はおしまいだな」
照「あの男の人記者なのか、どうやら私のことが書かれるみたいだな私が悪いから自業自得か・・・」
咲「お願いしますやめて下さいお姉ちゃんは私にとって大切な人です」
石橋「だけど君はあんな姉より強いよねしかもあの姉そのことで嫉妬とかしているし」
咲「そんなの関係ありません」
照「咲そこまで私のこと思ってくれてたんだねこんな身勝手な私なのに・・・」シミジミ
石橋「でもな記事にしないとメシ食ってけないの分かる?」
咲「でも・・でもだめです」
石橋「はーー、じゃあさお前が脱いで撮らせてくれるならいいや」
咲「え?そんなこと・・・・」
石橋「じゃあいいやあの記事だして君のお姉さんが苦しむ様を見ているんだな」
咲「わ・・分かりました脱ぎますからその代わり記事はやめて下さい」
ピピッ
咲「え?」
石橋「面白い証言ゲット。姉妹共にハレンチとも書けるしますます売れそうだな」
咲「ソンナ・・・ヒドイ・・・」
石橋「何言ってるんだか?これは取材だからこれだからゆとり世代は・・・」
石橋「もしオレにおこづかいをくれるなら考えて直してもいいかな?」
咲「いくらですか?」
石橋「百万だな」
咲「そんな大金私には無理です!」
石橋「じゃあ諦めるんだなオレにとってはどうでもいい訳だし、さっそくパソコンに記事を書かないとお前は用済みだからとっとと出ていってな」
カタカタカタカタ
咲「ソンナ・・・ドウシヨウ・・・ドウシヨウ・・・」 ウロウロ チラッ
ガラスの灰皿
咲「!!!」
咲「・・」
照「なんてやつだ絶対許さ・・・咲黙ってアイツの方へ歩いてるどうしたんだろう?」
咲「・・・」 ガラスノハイザラツカム
スタスタ ピタ
照「咲まさか!!」
石橋「何だまだいたのか?オレは記事書いて忙し」
咲「えい!!」 ドカッ
石橋「グアァ」 ドサッ
咲「えい!えい!えい!えい!」
ドカッドカッドカッドカッドカッ
照「あ・・あ・・咲何しているの!!」ガチャ
咲「ハァハァハァお姉ちゃんどしてここに?」
ガシッ アシツカム
石橋「この・・ガキが・・・」
咲「!!」ドカッ
石橋「グハァ」ドタン
咲「ハァハァハァハァハァ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
咲「死んじゃったみたいだね・・・」
照「・・・うん、息してないし脈もない」
咲「ごめんねこんなことして」
照「・・咲」
咲「お姉ちゃんを守ろうとしたら体が勝手に動いちゃった・・・だめだと頭では分かっていたけど止められなかった」
照「・・・」
咲「これから自首するね、お姉ちゃんはこれからも私のことを他人の振りしてね迷惑かけたくないから」
照「・・・分かったそうする」
咲「・・・」
照「でも咲はこのまま清澄高校の控え室にすぐに行って、私がなんとか証拠を消すから」
咲「でもそんなお姉ちゃんにそんなことさせられないよ・・・」
照「ごめんね咲今までこんな姉で・・・今はこんな形でしか姉らしいことできないけど私が咲を守るから」
咲「お姉ちゃん・・・」
照「よく聞いてその靴下はすぐに捨てるとまずいからいったんどこかに隠して、あと電話番号とメールアドレス教えて何かあったとき連絡するから」
咲「分かったよお姉ちゃんそれじゃ」
スタスタスタスタ
照「まず指紋を拭いて・・・最初から見ている訳じゃないから咲が触った場所よく分からない一つでも咲の指紋があれば疑われる・・とにかく人が触れそうな所を拭けばいいか」
照「あと血痕を消してこの死体を見つかりづらい場所へ移動させて・・咲はもう控え室に着いたかな?」
照「私もアリバイを作らないとでも早く自分の控え室に着くと咲に疑いの目が向けられるしアリバイを作ってなおかつ私に疑いが向くようにしないと・・・いったん出てしまうとここに戻るのも大変だし、そうだ1円玉を目印を置こうさっき売店で物買って1円玉がたくさんあったはず」
照「控え室から出て目撃者を作り戻って証拠を消すの繰り返しすれば大丈夫すべてが終わったらすぐに白糸台の控え室に行かないと・・・最悪私が犯人だと言えば咲を絶対守れる」
~~~~~~~~~~~~~~~~
照「これがすべてです・・・」
右京「そうですか」
咲「刑事さん一ついいですか?」
右京「なんでしょうか?」
咲「どうしてあの人殺しちゃいけないのですか?」
和「咲さん」
まこ「どうしたんじゃ」
右京「・・・」
咲「だってあの人はお姉ちゃんの未来を壊そうとしたんだよ。殺しと同じことだよ。なのになんであの人は許されるの?どうして私は許されないの?」
右京「確かに彼のしたことは決して良いものではありません」
咲「だったら」
右京「しかし、だからと言って殺していい理由にはなりません。人を殺して良い正義はこの世に存在しませんよ」
右京「心優しいあなたならそのことを分かっているはずです」
咲「そうですか・・・すみません変なこと聞いちゃいましたね」
咲「私はこれからどうなるでしょうか?」
右京「あなたは殺人の罪に問われ裁かれるでしょう、少年法がありますが厳罰を求められている時代ですあてにしないほうがいいでしょう」
咲「分かりました」
右京「照さんあなたは証拠隠滅などの罪に問われますいいですね」
照「分かりました」
咲「そんな!!私のせいで私のせいで!!ごめんなさいお姉ちゃん!!」
照「気にしなくていいよ咲こうなることは覚悟していたから私が勝手にしたこと咲は悪くないよごめんね守ることができなくて・・・」
右京「僕は残念でならないです」
右京「あなた方姉妹がこのような形で和解する事になったことに」
伊丹「ご同行願います」
翌日 花の里
幸子「ニュース見ましたか清澄高校と白糸台高校が大会を辞退したそうですよ」
カイト「辞退した穴は準決勝で2位だった高校に決まりましたがみんな浮かない顔していましたね」
右京「仕方ありません。あまりいい上がり方ではありませんからね」
右京「・・・・」
数日後 深夜 弘世家
弘世母「菫たら電気つけっぱなしにして・・・」
コンコン
弘世母「入るわよ」
ガチャ
弘世母「!!」
弘世母「菫!!菫!!」
菫「お母さん・・・ごめんね・・・私もう・・・疲れちゃった・・・」 グッタリ テニナイフ 血ダラダラ
弘世母「どうしよう救急車!!」
ピーポーピーポーピーポー
さらに数日後 警視庁
カイト「おはようございます」
右京「おはようございますすみませんがお見舞いに行きますのでカイト君も」
カイト「誰のお見舞いですか?」
右京「弘世菫さんです」
とある病院
菫「すみません迷惑かけてしまい・・・」カオイロワルイ
まこ「なーに心配するな無事そうでなりよりじゃ」
和「そうですよ」
尭深「早く元気出して下さい菫先輩」
コンコン
尭深「はい、どうぞ」
ガチャ
右京「失礼します」
カイト「失礼します」
和「杉下さん・・・」
尭深「なんの用ですか」ギリィ
右京「お見舞いに来ましたただそれだけです」
まこ「どうしてここに?何で菫さんがここに入院していること分かったんじゃ」ギロリ
右京「とある雑誌で一面で菫さん自殺未遂の記事がありましてもしやと思い調べました」
菫「相変わらずですね杉下さん」ウツムキ
カイト「それよりもお二人はどうしてここに?」
和「尭深さんに呼ばれました」
右京「そうですか菫さん自分のお身体は大事にしてくださいね」
菫「ご迷惑をおかけしました」
尭深「・・・」ギリィ プツン
尭深「菫先輩は悪くないですよ・・・」ボソッ
菫「尭深?」
尭深「悪いのはそこにいる刑事二人ですよ・・・」
カイト「・・・」
右京「・・・」
菫「尭深よせ」
尭深「あなた達のせいで菫先輩がここまで追い詰められたんですよ!!」
カイト「いったい何があったの?」
尭深「あの事件のあとどうなったか知っていますか?菫先輩は先生方や卒業生やいろんな人から責められました。どうして防げなかったのか、部長のくせに、などさんざん言われて追い詰められました。照先輩は事件後すぐに転校してどこへ行ったかも分かりません」
尭深「それだけじゃない誠子も淡も部活を辞めました麻雀やるとあの事を思い出すからって、でも淡は才能があるから大人達にやるように言われて嫌々で麻雀しています、前は明るく活発でしたが今は暗く聞き分けのいい子になって自分を押さえている」
まこ「私からもいいか」
右京「どうぞ」
まこ「あの事件後、清澄麻雀部は解散してみんなバラバラそれぞれがつらい思いをした。特にひどかったのが部長の久じゃ。咲に麻雀を巻き込ませたことに責任を感じて家に引きこもっているなんとか精神科に通っているが心がボロボロで治療には長い年月がかかるそうだ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
久「咲ごめんね私が引き込んだばっかりにごめんねごめんね私のせいでこんなことにごめんねごめんね」ポロポロ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
和「まさか部長がそんなことに」ガクガクブルブル
カイト「知らなかったの?」
和「あのあとすぐに父親から東京へ移り住みましたので、前からそのような話はありましたけどね・・・」
尭深「あなた達があんな推理させしなければこんなことにはならなかった!!菫先輩もみんなから責められて自殺未遂することもなかった!!」
右京「かといって犯人をみすみす逃す訳にはいきません」
まこ「んだと!よう涼しい顔で言えるな!」
和「落ち着いて下さい!」
右京「菫さんが自殺未遂したのはみんなから責められたからではないですよ」
尭深「どうゆうことですか?」ギロリ
右京「自殺未遂から数日経っているのに顔色が悪いしかも机に置いてある物は精神科からもらう薬ばかりあなたも心の病にかかっていますね自殺未遂は病からによるもの」
右京「そして精神的に一番あなたを追い詰めているのは照さんを救えなかったことですよね」
菫「会ったばっかしなのにそこまで分かってしまうんですね、さすがですね」
菫「私は三年間照と一緒にいたのに何も分かっていなかった照の心の闇をもっと知っていればってずっと自分のこと責めていました・・・毎晩のように同じ夢を見ますあの事件の夢を・・・照や咲ちゃんを助けることもできずただぼうぜんとする無力な私がいるそんな夢を・・・そんなことがあり私の心はボロボロに・・・」
菫「精神科医から言われました重度の心の病だって私は薬が欠かせない生活を長く送るでしょう」
尭深「そんな・・・」ポロポロ
菫「杉下さん一ついいですか?」
右京「なんでしょうか?」
菫「これで良かったのでしょうか?」
右京「・・・」
菫「他に何かいい方法がなかったのでしょうか私はいつもそう思っています」
右京「他の方法と言うと見逃すとかでしょうか?」
菫「・・・」
右京「菫さんたとえ見逃したとしてもかろうじて繋がったいびつな繋がりはいずれ破局を迎え取り返しのつかないことになります。今のが最善の方法だと思いますよ」
和「残酷なこと言いますね杉下さんこんな状況なのに・・・」
右京「時として、正義は無慈悲で冷酷さがなければ貫けません正義を貫くことはそうゆうことです」
まこ「その結果がこれだけどな」
右京「どのような結果でも僕は正義を貫くことを止めませんよそれが警察官としての使命ですから」
まこ・尭深「・・・」ギリィ
和・菫「・・・」
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カイト「なんか悲しいですね・・・菫さんの言葉が胸に突き刺さりました・・・」
右京「仕方ありません」
右京「・・・」
数年後
刑務所
刑務官「もうここには戻らないつもりで頑張ってね」
咲「色々とありがとうございました」ペコリ
スタスタスタスタ
刑務所前
咲「これからどうしようかな・・・、就職はとても厳しいだろうし、こんなことしてみんなに会わせる顔もないし・・・」
咲「お姉ちゃんを苦しめちゃったし結局すべて失った私は何で生きているんだろう・・・どこかでひっそり死んじゃおかな」
アハハハハ ポロリ
スタスタ
咲「あれ?誰かいる?」
スタスタ
?「・・咲?咲だよね!」
咲「え・・、お姉ちゃん・・・」
照「待っていたよ咲、咲が帰って来るのずっと待っていたよ」ポロリ
咲「こんな私のこと待ってくれたの?お姉ちゃん」ポロリ
照「当たり前よ咲は私の大切な妹なんだから」
咲「お姉ちゃん」
照「咲」
ダキダキムギュー
喫茶店
咲「お姉ちゃんあれからプロにならなかったんだね」
照「うん、あの事があったから呼ばれなかったよ」
咲「ごめんねお姉ちゃん私があんなことしたから・・・やっぱり私は生きてちゃいけないね・・・」ガクガクブルブル
照「そんなことない!!!」
咲「お姉ちゃん・・」
照「咲まで失ったら私どう生きればいいのそんなこと言わないで・・・お願い」
咲「ごめんね・・・」
照「咲はこれからどうするの?」
咲「それがまだ決めてないの」ウツムキ
照「今私ね雀荘やっているの小さいけどね」
咲「雀荘を・・・」
照「麻雀教室も開いたりして最初は誰も来なかったけど今は少しだけど来てくれているの」
照「咲、あなたにも来て欲しいのいいかな?」
咲「・・・いいの?」
照「もちろんだよまた一緒に麻雀やろうね」
咲「ありがとう・・お姉ちゃん」ポロリ
照「つらいこと沢山あったけどその分まで今を大切に生きようね咲」
咲「うん」
カン
この話の続編を考えていますが書く気力があれば書くかも・・・ともかくにしろ最後まで読んでいただきありがとうございました。
面白い、だが言っておこう
_人人人人人人人人_
>哩姫は佐賀弁ばい<
 ̄YYYYYYYY ̄