ダイワスカーレットから1番を奪ってみた結果
ダスカ虐
ダス虐
こんにちは、最近、ウマ娘流行ってますよね。
私はダイワスカーレットって娘が好きなんですがこの娘、かわいいですよね。
私の名前はダイワスカーレット。
ウマ娘として生を受け、常に一番を目指して頑張って、努力してきた。
学校でも常に1番を目指し、優等生を演じてきた。
友人もいた、ライバルもいた、私の中で最高のトレーナーもいた。
だけど…
その1番は霧のように消えてしまった。
〜スカーレットとウオッカの部屋〜
スカーレット「はぁ…育成学校、行きたくないな…」
スカーレット「だけど…トレーナーが心配するから行かなきゃ…」トボトボ
〜学校〜
スカーレット「おはようございます…」ガラガラ
「お前、まだいたのかよー」
「お前みたいなウマ娘、さっさと牧場に帰って当て馬にでもなってろ〜」ハハハ
「トレーナーも気の毒だな、こんなウマ娘の担当だなんて」
スカーレット「…」
「おい、なんとかいえよ」ッゲシ
スカーレット「いたいっ」
「アハハ、『いたいっ』だって、うける」
ウオッカ「おい、やめろよ」
「なんだよウオッカ、これからなのに」
ウオッカ「こんなことしてる暇あったらさっさと練習してレースにでたらどうだ」
「っち、いこーぜ」アア、ソーダナチェー
…
スカーレット「ありがとう…ウオッカ」ウツムキ
ウオッカ「っち、さっさとあっちいけ」フリフリ
スカーレット「…」
〜廊下〜
スカーレット「ほんとうに…どうしてこうなっちゃったんだろう」ジワッ
スカーレット「はぁ」
トレーナー「」フリフリ
スカーレット「あ…」
スカーレット「」ゴシゴシ
スカーレット「は、早かったじゃない」
スカーレット「きちゃった、ですって?私、ここでは優等生…優等生を演じてるんだから来るなら言ってよね」
トレーナー「」ペコペコ
『トレーナーも気の毒だな』
スカーレット「あ…いや、次からきをつけてよね…」
トレーナー「」ッビシ
〜運動場〜
スカーレット「はぁ、はぁ、しっかりと走り込みしなきゃ…!」ッタッタッタ
スカーレット「また…負けちゃう…!」ッタッタッタ
「あれ、スカーレットじゃない?」
「まじまじ?まだいたんだ」
スカーレット「っ」ッタッタッタ
「おーい、さっさと辞めちまえよー!」ハハハ
スカーレット「…」ッタッタッタ
「っち、シカトかよ」
「お高く止まってるな」
「石でも投げてみようぜ」
「いいね」
「っそら」ッビュン
スカーレット「っいた…あ」ズケ
スカーレット「」ズザアアァァ
スカーレット「いっつ」ジンジン
「アハハ、転んだ」
「あ、あいつのトレーナーが来たから行こうぜ」
「ああ、じゃーなー負け馬ー!」ハハハ
スカーレット「…」ジワッ
トレーナー「ッ!」ッタッタッタ
スカーレット「な、なんでもないわ…早く続きやりましょ」ッニコ
トレーナー「…」ッコク
スカーレット「今日もありがと…また、明日ね」フリフリ
トレーナー「…」フリフリ
〜廊下〜
スカーレット「はあ」トボトボ
「ため息とは余裕だな」
スカーレット「あ…」
スカーレット「…」スタスタ
「おいおい、無視すんなよ…!」ッバキ
スカーレット「あぅ…」ッドサ
「おいおい、顔はやめろよー、仮にもレース馬なんだしさ」ハハハ
「はは、レース馬でもどうせ勝てないから別にいいだろ」
「それもそうだな」ハハハ
スカーレット「…っ」コソコソ
「…」ッゲシ
スカーレット「ぁう…」
「…」カミツカミ
スカーレット「ぃた…」
「まったく、諦めの悪いやつだ、夢を諦めて、まだトレーナーにすがってレースをさせてもらってるんだからな」
スカーレット「…」メソラシ
「おい、こっちみろよ」ッバキ
スカーレット「っ…」
「恥ずかしいと思わないのか?スペ先輩やスズカ先輩はちゃんと、後馬の育成に尽くしているってのに、お前はのうのうと負けレース、正直ふざけてるよな?!」ッバ
スカーレット「…」ッバタン
「はぁ…あほくさ、いこうぜ」スタスタ
「そうだな」スタスタ
スカーレット「…ぁってるわよ、そのぐらい…」
スカーレット「だけど…私には…私には…」ジワッ
スカーレット「…」トボトボ
トレーナー「」フリフリ
スカーレット「あ…トレーナー…」
トレーナー「」ペコリ
スカーレット「え?僕が君をこんなにさせてしまった、ですって?」
トレーナー「…」コクコク
スカーレット「そんなこと…言わないで…!」
トレーナー「…」
スカーレット「私が…!私が選んだの!!」
スカーレット「1番…1番になるために…!」
スカーレット「だから!自分のせいだなんて…そんなこと言わないで…!」
トレーナー「…」
スカーレット「もう、今日は帰りましょう…」
トレーナー「…」ッコク
〜理事長室〜
理事長「そうか…そんなことがあったのか…」
トレーナー「」ッコク
理事長「諦めないのは悪くない、悪くないが…」
理事長「時には諦めるのも手なのだがな…」
トレーナー「…!」ッガタ
理事長「そう怖い顔をするな、私も元ウマ娘だ、その娘の気持ちぐらいわかっているつもりだ」
トレーナー「…」
理事長「お前も、スカーレットにこれ以上辛い思いはさせたくはないのだろ?」
トレーナー「…」ッコク
理事長「ならば私に任せておけ…」
トレーナー「……」
理事長「具体的にどうするか?っだって?そうだな…具体的には…………………」
トレーナー「ッ!!」ッガタ
たづな「理事長…!それはあまりにも…!」
理事長「気の強い娘だ…これぐらいしないと折れてくれない…わかってくれ…」
トレーナー「…」ッコク
たづな「理事長…」
〜次の日〜
スカーレット「おはようございます…」ガラガラ
「」ガヤガヤ
スカーレット「…あれ?」
スカーレット(今日はなにも…されない…?)
キーンコーンカーンコーン
スカーレット「今日の授業も終わったー」ノビー
スカーレット「早くトレーナーのところに行って練習しなきゃ…!」ッタッタッタ
〜トレーナーの部屋〜
スカーレット「おじゃまします…ってあれ?」ガラガラ
スカーレット(トレーナーが…いない?)
スカーレット(運動場かな…?)
〜運動場〜
スカーレット「…」ッタッタッタ
スカーレット「あ、トレーナー……え?」
ウララ「トレーナー!今の走りどうだった!?」ッタッタッタ
トレーナー「」ッグ
ウララ「やったー!これでレースがもっと楽しめるよ!」ッピョンッピョン
トレーナー「」ナデナデ
ウララ「エヘヘ」
スカーレット「どうして…」
理事長「それは私から説明させてもらう」
スカーレット「理事長!?」
理事長「あいつがな、あの”ハルウララ”って娘を応援したいと言ってな、だから2馬育成することを許可した」
スカーレット「許可したって…」
理事長「不満か?」
スカーレット「いえ…そういうわけでは…」
理事長「次のレース、期待してるぞ」
スカーレット「…はい」
スカーレット「トレーナー…」ッギュ
トレーナー「」フリフリ
ウララ「あ、この娘がトレーナーの?」
スカーレット「え…あ、そうよ…これから…よろしく…」
ウララ「うん!よろしく!」
スカーレット「っはぁ、はぁ」ッタッタッタ
ウララ「あ、ちょうちょさんだ!まてー!」ッタッタッタ
スカーレット(あの娘、本当にレースで勝つ気あるのかしら…)
スカーレット(だけど…私は次のレースで勝たなきゃ…!!)
スカーレット「っはぁっはぁ」ッタッタッタ
ウララ「まてまてー!」ッタッタッタ
トレーナー「…」
ウララ「今日もすごく楽しかった!ありがと!トレーナー!」
スカーレット「ありがとう、ございました」
トレーナー「」ッグ
ウララ「トレーナーさん!このあと暇!?ちょっと付き合って!」グイグイ
トレーナー「」ズザアアァァ
ウララ「こっちこっち!」
スカーレット「…」ッズキ
スカーレット(なんで私…こんな気持ちなんだろ…次のレースで勝たなきゃなのに…)
スカーレット「もう1週走ろう…」ッタッタッタ
ウオッカ「…」
〜次の日〜
スカーレット「おはようございます」ガラガラ
「」ガヤガヤ
スカーレット(今日もなにもされない…?)
スカーレット(そういえばこの頃…誰にも話しかけられないような…)
スカーレット(気にし過ぎよね…)
キーンコーンカーンコーン
スカーレット(今日もトレーナー迎えに来てくれない…迎えに来るまで待ってみようかな…)
スカーレット(いえ、こんなことしたってレースに勝てるわけでもないわ、早く練習しなきゃ…!)
スカーレット「こんにち「あのねあのねーそれでねー」
ウララ「それでね!私!商店街のみんなから応援してもらったんだー!すごいでしょー!」
トレーナー「」コクコク
スカーレット「…」
ウララ「あ!スカーレットちゃん!こんにちは!今日もよろしく!」
スカーレット「え、ええ…よろしく…」
ウララ「ねぇねぇ!スカーレットちゃん!今日は模擬レースをしない!?ねえ、トレーナー!」
トレーナー「」コクコク
スカーレット「トレーナーがそう言うなら…」
トレーナー「」ヨーイ
トレーナー「」ッドン
ウララ「うぉおおおお!!」ッダ
スカーレット「っはぁっはぁ」ッダ
スカーレット(この娘、結構速い…!)
スカーレット(このままじゃ…!!)
ウララ「やったー!1番だ!トレーナー!見てた!?」
トレーナー「」コクコク
スカーレット「…」ウツムキ
スカーレット(負けた…こんな娘まで…)
ウララ「スカーレットちゃん!スカーレットちゃんもすごく速かった!またやろうね!」
スカーレット(なによ…なんなのよ…この娘は…)
ウララ「スカーレットちゃん…?」
スカーレット「…ごめんなさい、少し、1人にしてくれない?」
ウララ「どうして?もしかしてお腹痛いの?ウララ、ボラギノールもってるよ?」
スカーレット「…ぁい」
ウララ「?」
スカーレット「うるさい!あっちいって!!」タッタッタ
ウララ「スカーレットちゃん、どうして怒ってるんだろう…?ねえ、トレーナー?」
トレーナー「…」
スカーレット「どうして…どうして私は勝てないの…どうして1番になれないの…」
スカーレット「どうして…どうしてよぉ…」ポロポロ
ウオッカ「惨めだな、スカーレット」
スカーレット「ウオッカ…」
ウオッカ「気安く呼ぶな、鬱陶しい」
スカーレット「っ…」
ウオッカ「っで、どうするんだ?レースにも負けて、新人のハルウララにも負けた、この先、お前が1番を取れる見込みはあるのか?」
スカーレット「…」ウツムキ
ウオッカ「っはぁ…こんなやつがライバルだったなんて…あほらしいぜ」
スカーレット「ま、待って!次は…次は1番をとるから…!」ッガシ
ウオッカ「…」ツメタイメ
スカーレット「っ」ッビク
ウオッカ「…じゃあな、”ダイワスカーレット”」ツカツカ
スカーレット「…」ッグス
スカーレット「どうして…どうしてよぉ…」ポロポロ
スカーレット「うえぇぇええん」ポロポロ
トレーナー「…」
ウララ「トレーナー、今日もスカーレットちゃんこないね…」
トレーナー「………」
ウララ「え?それより自分の心配をしろ、だって?」
ウララ「…うん!そうだね!私は有馬記念めざして!楽しむぞー!!」ウォー
トレーナー「」ナデナデ
〜スカーレットの部屋〜
スカーレット「…」ッボー
スカーレット(ウオッカが相部屋からいなくなっちゃった…)
スカーレット(私が…いけないのだけれどね…)
スカーレット「あは、」
スカーレット(今日も何もしたくない…寝よう…)
〜デビュー戦〜
ウララ「トレーナー!やったよ!勝てたよ!」
トレーナー「………」
ウララ「楽しめたかだって?もちろん!楽しかったよ!!」
トレーナー「」ナデナデ
ウララ「えへへへ」
〜スカーレットの部屋〜
スカーレット「あはは、この人おもしろいわね…あはは」
スカーレット「テレビって意外と面白いのね…私も芸能人で1番でm」クチオサエ
スカーレット「うぷ」
〜エルムS〜
「ここで飛ばして来たハルウララ!伸びる!伸びるぞハルウララ!」
「最下位からトップと1馬身差まで詰めてゴールイン!2着です!」
ウララ「やったぁ!2着だよ!トレーナー!みてた!?」
トレーナー「」コクコク
ウララ「じゃあいっぱい褒めて!」
トレーナー「」ナデナデ
ウララ「えへへへ」
〜スカーレットの部屋〜
スカーレット「…」
スカーレット「…」
スカーレット「…」
スカーレット「…そういえば今日、有馬記念…だったわね…」
スカーレット「少し…見てみようかしら…」ッポチ
『本日も曇りもない青空、やってまいりました有馬記念!本日、最強、1番のウマ娘が決まる!』
スカーレット「1番…っぅ…っすぅ…っはぁ」ガクガク
『それでは各ウマ娘の紹介に移りたいと思います!』
『12番人気、…………11番人気…………』
スカーレット「あ、ゴルシ…」
スカーレット「って…え?」
『そして注目の1番人気、ハルウララです!私が1番期待しているウマ娘です、がんばってほしいですねー!』
スカーレット「……え?え?」
スカーレット「なんで…なんで?!なんで…あの娘が…」
スカーレット「……はは」
『惨めだな』
スカーレット「ほんと…惨めよね…」
スカーレット「私が勝手に下に見てた娘が…私の目標だったレースに出てるなんてね…」
スカーレット「あはは、あはははは」
『ハルウララここで差してきた!あっという間に追い上げて1着と同列になる!』
『しかし7番も粘る、今年の女王は渡すまいという執念を感じます!』
『残り200!』
『ハルウララ同列でゴールイン!』
『判定結果は…グビ差でハルウララ、惜しくも2着です!』
スカーレット「あ…」
スカーレット(どうして…私、こんなにもホッとしちゃってるんだろう…)
スカーレット「あ…」
『ハルウララ、悔しさを胸に、トレーナーに支えられながら退場していきます!』
スカーレット「トレーナー…」
スカーレット「あの娘はあんなにも頑張ってたのに…私は…私は…」ッグス
スカーレット「…」
スカーレット「私は…結局どうしたいんだろ…」ポロポロ
スカーレット「教えてよ…トレーナーっ…」ポロポロ
〜理事長室〜
理事長「ダイワスカーレットは先日この学院を去った、今後は母親のもとに帰って家業を手伝いに行くらしい」
理事長「お前によろしくと言ってた」
トレーナー「…」
理事長「私としてはあの娘には頑張ってほしかったのだがな…」
トレーナー「…」
理事長「過ぎてしまったものはもう仕方ない、我々は次のウマ娘の育成に尽くそう、あの娘のような娘を作らないためにな…」
トレーナー「」ッコク
たづな「…」
〜?〜
ダイワスカーレット「」カチャカチャ
ダイワスカーレット「」ッギリギリ
ダイワスカーレット「」ッピンッギュ
ダイワスカーレット「」ッガタ
ここまでお読み頂きありがとうございました。
私の作品が皆様方に刺さったのなら幸いです。
別編も執筆予定です。
ウマ娘のエロ、グロ系はやめとけ
続編でハッピーエンドに期待