水雷戦隊、栄光あれ 【艦隊これくしょん】
1944年11月13日、一隻の船とともに一人の男が海へ散った。
男はその後救助されたが長い間昏睡状態が続いた。
それから約70年後、彼は息を吹き返す。今度こそ御国を守り抜くため。
そして、ある者との約束を果たすため...
思いつきで始めたSS執筆。正直最後まで書けるか不安でいっぱいです。頭の中ではすでに作品4つ分くらい(40万字以上)は出来上がってるんですが、それを小説に落とし込むのが大変で...まだまだ未熟で矛盾する箇所があるかと思います。ここでその話だすの?とかチョイスがおかしくね?とか疑問点を持たれる方もいるでしょうが、どうか温かい目で読んでいただけると幸いです。
1944年11月13日、マニラ湾周辺
赤石「西崎、周辺の状況は?」
西崎「敵影は特に見当たらないが、雲が濃くて上空は分らん。」
赤石「そうか。とりあえず、いつ敵機が来てもいいように備えていてくれ。」
西崎「了解。」
~3時間後~
赤石「そろそろ見張りの交代だろう。次の見張り役が来ると思うんだが…」
敵襲だーー!
西崎「なんだって!?」
赤石「西崎、木曾に乗って迎撃準備だ」
西崎「わかってる!」
赤石「くそ、こんな天候の悪い日に限って!」
西崎(嫌な予感がする...現実にならなければいいんだが…)
西崎「赤石!」
赤石「なんだ?」
西崎「...死ぬなよ」
赤石「そっちもな」
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.
敵機迎撃、間に合いません!
西崎「弾を惜しむな!敵を落とし続けろ!」
左舷より雷撃確認!
赤石「まずい!こっちに来るぞ!」
西崎「船につかまれ!」
ドーーン
赤石「うわあ!」
西崎「赤石!」
爆撃、来ます!
西崎「なんだって!」
ヒュー...ドカーン
西崎「ぐはあ!」
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その後、爆撃を食らった軽巡洋艦木曾は、大破着底し
1955年から56年にかけて解体された。
赤石と西崎は救護隊によって救助されたが、二人とも意識はなく、
赤石は昏睡状態のままその後約70年にわたって目を覚まさなかった。
一方西崎は、救助された2日後に意識を取り戻した。終戦した後も
赤石の病室を訪れ、88歳の時、赤石の意識回復を祈りながら、
静かに息を引き取った。
赤石と西崎が救助されてから63年が経ったある日、
太平洋沖に、未確認生物を発見した国連は、
直ちに調査隊を派遣。
その後この未確認生物は世界各地の海で目撃され、
ついには、この未確認生物からの攻撃によりアメリカの豪華客船が沈没。
世界各国はすぐに、護衛艦による未確認生物の撃破を試みたが失敗。
国連はこの未確認生物は普段深海に潜んでいると断定。
体の形が軍艦の主砲などに似ていることから、
国連はこの未確認生物を深海棲艦と名付けた。
深海棲艦が発見されてから5年後の2013年、
ある病院で一人の患者が68年ぶりに目を覚ました。
...石...赤石...
赤石(...何か聞こえるな...)
赤石...この国を...
赤石(この声は...西崎か?)
赤石...この国を...守ってくれ...
赤石(西崎!どういうことなんだ。...西崎...おい西崎!)
ガバッ
赤石「...ここは...どこなんだ?」
ガシャーン
看護師「あ...赤石さん?」
赤石「な...なんなんだ?」
看護師「先生!赤石さんが!赤石さんが意識を取り戻しました!」
なんだって?!
.
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医者「身体検査をしたが、特に異常は見られなかったよ。」
赤石「そうですか。ありがとうございました。
それで、私はいつ戦場に戻れるんでしょうか?」
医者「え?」
赤石「大戦はまだ続いているでしょう。
私は御国のために命を懸ける覚悟はできています。
一刻も早く、戦場に帰らないと、御国を守れなくなる。」
看護師「赤石さん...」
医者「赤石さん...戦争は終わったんだよ。」
赤石「は?」
医者「日本はポツダム宣言をして敗戦したんだ。」
赤石「...そんな...じゃあ今は昭和何年なんです?」
医者「今は昭和じゃない。平成25年だよ。」
赤石「嘘だろ...私が眠っている間にそんなに時が経っていたなんて...
しかも元号まで変わっている...」
看護師「赤石さん...」
医者「...とりあえず、3日ほどここで安静にしていてください。
特に異常が見られなければ、退院できます。」
赤石「...分かりました...」
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3日後
赤石「お世話になりました。」
看護師「これから大変かもしれないですけど、
がんばってくださいね。応援しています。」
赤石「ありがとうございます。それではこれで...」
医者「赤石さん。ちょっと伝えたいことが...」
赤石「なんでしょうか?」
医者「東京にある、防衛省のところまで行ってみるといい。
あそこなら、君の知りたいことがわかるかもしれない。」
赤石「わかりました。気が向いたら行ってみようと思います。
それでは。」
赤石「...気が向いたらって言ったが、やはり思うことは少なくない。
身支度が終わったら、防衛省のところへ行ってみるか。」
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赤石「ここが防衛省か...とりあえず入ってみないとわからんな。行ってみよう。」
警備員「すみません。お名前をうかがってもよろしいですか?」
赤石「赤石というのですが…」
???「お待ちしていましたよ。」
赤石「あなたは...」
町田「申し遅れました。私、防衛省の大臣を務めさせてもらっている
町田と申します。要件はすでに把握済みです。私もあなたに聞きたいことがたくさんあるんですよ。
君、この方を案内してくれ。二人で話がしたい。」
警備員「了解しました。」
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町田「なるほど、西崎という人の声が聞こえた瞬間に
目が覚めたのですか。」
赤石「...彼は私の友人でね。長い付き合いでしたから、
きっと彼が私の眠りから覚ましてくれたのかもしれません。」
町田「そうですか。...失礼ですが、体のほうはどうなんでしょうか?」
赤石「60年前から何らかの理由で発育と老化現象が止まってしまい、
それ以来何も変わっていないんだとか。」
町田「世の中不思議なことが多いですね。...話は変わりますが、赤石さんはこれから
どのように過ごされる予定ですか?」
赤石「そうですね、あまり決まってはいないですね。」
町田「それなら、一つお願いしたいことがあるんですが…」
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赤石「で、ここに来ることになったんだが…」
赤石「初期艦を出迎えてくれと長崎まで来たが、人を作るのに造船所の機械が必要とは、
いったいどういうことなんだ...」
???「あんたが提督かい?」
赤石「きみは...」
木曾「俺は木曾って言うんだ。球磨型の5番艦、これからよろしくな。」
赤石「君があの人が言っていた艦娘ってやつか...随分身軽な格好だな。」
木曾「この服はこう見えても防弾になってるんだ。一発や二発の弾丸なら、体に傷がつかない特殊なもんさ。」
赤石「よく出来てるな。早速だが、移動するぞ。私達の泊地は、北端にある。
飛行機の便まで時間があまりない。急いで行くぞ。」
木曾「了解。」
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赤石「やっと着いたか...」
木曾「ここはどこなんだ?」
赤石「ここは根室半島だ。実際の船ではなく人が出入りするところだから、少しは融通が利くと
考えたんだろう。」
木曾「それはいいんだが提督。これからここで何をするんだ?泊地だからそれっぽい物は建っているが、
すぐに出撃するわけじゃないだろ。」
赤石「ああ。出撃までは何か月かある。それまでに色々準備をするぞ。」
木曾「ある意味大変なことになったな。」
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赤石「木曾、君には先ず体力づくりをしてもらいたい。戦闘中にばてたら戦力にならないからな。」
木曾「とはいっても、何をするんだ?ここら辺一帯は起伏がそれなりにあるから走るのには向いてないし、
何をするのか想像がつかないな。」
赤石「そこに丁度よく海があるだろ。」
木曾「まさか...」
赤石「泳いでもらう」
.
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.
木曾「準備できたぞー」
赤石「それじゃあ、訓練を始めよう。と言っても何キロか全力で泳いでもらうだけだがな。」
木曾「一体どんだけ泳がせるつもりなんだよ...」
赤石「この浅瀬から向こう岸まで100メートルある。これを今日は20往復したら帰ってこい。」
木曾「に...20!?何時間かかるんだよ...」
赤石「最終的には1キロ10分で泳いでもらうから。サボったらだめだぞ。ほら、泳いでこい。」
木曾「...く、絶対にやりきってやる!」
赤石「その意気だ。私は少し席を外すから、頑張ってくれよ。」
うおおおおおおお!
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赤石「さて、これでしばらくこっちの仕事に集中できるな。にしても1キロ10分行けたら流石に少し褒めてやらないとな。私も昔泳いでいたが、1キロ8分台が限界だったしな。」←バカ
赤石「...艦娘...謎がたくさんあるが...」
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4ヶ月前
赤石「艦娘?」
町田「そうです。日本で極秘裏に研究していた兵器、いや兵士というべきでしょうか。」
赤石「その研究していた兵士というのは一体どういうものなんです?」
町田「簡単にいえば、サイボーグのようなものです。
第二次性徴後の若い女性に特殊な薬を投与し、人体を強化、深海棲艦との交戦にも耐えられる体を作ります。」
赤石「一つ質問してもいいですか?」
町田「なんでしょう?」
赤石「何故若い人間、しかも女性限定なんです?若いほうがそういった薬への対応が早いのでまだわかりますが、それなら男性にだって通用するのではないでしょうか?」
町田「投与する薬がとても摂取しにくいものなんです。しかも確実に1回で摂取しきらないと、最悪半身不随になるものです。」
赤石「その投与の仕方というのは?」
町田「子宮に人工授精をさせてその卵子に薬を投与するんです。」
赤石「...」
町田「人工授精によって出来た胎児は、やがて母体と臍の緒で接続されます。そのときに母体へと流れる血流に薬が交じることで、より確実に薬が摂取されるとされているからです。」
赤石「...その後、接種を受けた方は?」
町田「薬を摂取しきると、人工授精で出来た胎児を排出します。子宮は薬を摂取した時に相当の負荷がかかるため、大半の方は今後一生子供を宿すことはないでしょう。」
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赤石「...これだけは言える。絶対にあってはいけない技術だ。」
赤石「もう少し艦娘について調べてもいいんだが、書類を整理しないとな。流石に執務室が汚すぎる。」
2時間後
木曾「ゼエ...ハア...終わった...ぞ。」
赤石「早かったじゃないか。てっきりもう少しかかるかと思ったぞ。」
木曾「これでも昔泳いでたんだからな。素人ってわけじゃないさ。」
赤石「フリーを教えようと思ったらもう泳げてたからな。まあ、これだけできるのなら今度はもうちょいきつくできそうだな。」
木曾「お手柔らかに頼むぜ...」
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2ヶ月後
プルルル...カチャ
赤石「こちら根室泊地。...はい、1ヶ月後ですね。わかりました。調整次第、出撃します。はい...それでは、失礼します。」カチャ
赤石「そろそろ出撃に向けて具体的な訓練をしないとな。」
赤石「木曾、いるか〜?」
木曾「何だ?」
赤石「1ヶ月後に初の出撃だ。それに向けて明日から射撃訓練をしたいと思う。水泳のほうはどうだ?」
木曾「ああ。お前が毎日どぎついメニューを出してくるおかげでつい最近、1キロ10分を切れるようになったぞ。確か、9分52秒だったかな。」
赤石「それだけ行ければ十分だ。明日から射撃訓練をするからその準備だけしといてくれ。水泳はこれまでの半分でいい。」
木曾「了解。用意しておこう。」
翌日
赤石「木曾、準備はできたか?」
木曾「ああ。ところで提督、今日は何をするんだ?射撃演習をするにしても、艦砲がないじゃないか。」
赤石「君が使うのは艦砲じゃない。実戦で使われている実銃を改良したものを使用してもらう。」スチャ
木曾「これは...89式?」
赤石「そうだ。そいつは軽巡洋艦のような近接戦闘で使うことを考慮して設計されている。やろうもんなら片手でも打てるからな。
使い勝手も悪くないだろう。」
木曾「でも弾はどうするんだ?深海棲艦を撃墜するために設計された艦砲なら専用弾があるが、こいつはその専用弾が使えないんじゃ...」
赤石「安心しな。89式用の5.56ミリ専用弾を作ってもらうよう防衛省に頼んでおいた。これで弾を惜しみなく使えるぞ。」
木曾「それなら大丈夫だな。早速教えてもらうぜ、提督。」
赤石「しごきあげるから覚悟しとけよ。」
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赤石「今日はこんなもんだな。帰って早く寝るか。」
木曾「しごきあげるとは言っていたがまさか日の出を見るまで訓練されるとは...」ヨボヨボ
赤石「1日目は基本中の基本しか教えてないからな。これからどんどん覚えてもらうぞ。」
木曾「俺体持つかな...」
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木曾「にしてもなんで提督はそこまで物知りなんだ?」
赤石「どういうことだ?」
木曾「だって、泳ぎもどこをどうすれば早くなるのか具体的に教えてくれるし、銃の使い方だって手とり足取り教えてくれたじゃないか。」
赤石「これでも若い頃色々やっていたんだよ。健康的な体作りのために毎日泳ぎは欠かさずやっていたからな。銃の扱いは、海軍に居たときに学んだんだよ。」
木曾「健康のために水泳をね...それにしては目標が高すぎないか?」
赤石「たくさん泳げて損はしないからな。体力もついたし、海軍に編入したときも周りに十分ついていけたからな。」
木曾「日頃の行いってやつだな。」
赤石「そんなところだ。さて、長話も終わりだ。今日の訓練を始めるぞ。」
木曾「了解。」
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1か月後
赤石「木曾、今日は初めての出撃だ。気合い入れていくぞ。」
木曾「わかっているんだが少し聞かせてくれ。」
赤石「なんだ?」
木曾「なんで提督も銃を持ってるんだ?」(しかも結構いじってる64式小銃だし...)
赤石「私も一緒に戦うからだけど?」
木曾「死ぬ気か!?生身の人間じゃ耐えられないぞ!」
赤石「ここで死ぬ気はないから大丈夫だよ。」
木曾「不安だ...」
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艦隊出撃中
木曾「10時の方向に敵艦発見。」
赤石「何隻いる?」
木曾「2隻だ。ちょうどいい肩慣らしになりそうだな。」
赤石「油断はするなよ。相手の戦力がわからないからな。」
木曾「わかってる。それじゃあ始めようか。」
1分後
木曾「一瞬で片付いたな。」
赤石「今日の出撃はこれで終わりだ。泊地へ戻るぞ。」
木曾「これで終わりか。...意外と楽だな。」
赤石「そりゃあ駆逐艦2隻だけだからな。」
木曾「なんでもいいか。早速かえ...あれは...」
赤石「なんだ?」
木曾「デカいのが2隻と随伴艦に4隻いるな。」
赤石「まんまと引っかかちまったな。」
木曾「まあ、やることは変わらねえだろ?」
赤石「そうだな。後ろは任せるぜ。」
木曾「こっちのセリフだ。」
???「ゴチャゴチャトウルサイハエガキタワネ。」
???「ドウリョウリシテアゲマショウカ」
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2分後
赤石「いうほどの敵でもなかったな。」
木曾「ああ、ほとんど俺の出番なかったがな。」
赤石「デカいのが私しか狙わなかったからな。仕方ない。」
???「ナゼ...ニンゲンゴトキ二...」
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赤石「そんなこんなしていたのが丁度一年前か。」
木曾改二(木曾)「あの頃はがむしゃらに体力つけて出撃してを繰り返していたからな。
今じゃあ敵艦を倒すなんて造作もねえ。」
赤石「余裕ばっか言ってられないけどな。国を守るために、これからもどんどん強くならないと。」
木曾「とはいっても俺はもうレベルもカンストしてるし、艦隊も臨機応変に組めるくらいには充実してるじゃないか。
提督の株も上々だぞ?」
赤石「成長を止めたらいずれ誰かに抜かれてしまう。私はそんな状況を何度も見てきた。国を守るためのこの力...どれだけ高めても
損はしないだろう?」
木曾「損はしないが近隣国から何かと言われ...まあいいか。提督がその気なら俺はその意思を貫くぜ。」
赤石「うれしいことだね。...さて、時間だ。用意はできてるか?」
木曾「ああ、いつでも行けるぜ。」
赤石「出撃だ。」
プロローグ 終
キャラクター紹介(今更)
赤石(根室泊地の提督)
第二次大戦で敵機の攻撃を受け約70年間昏睡状態だった男。
海軍に編入される前は兵器開発の第一人者だった。(色々あって海軍に編入されるが色々についてはこれから書きます。)
幼少期から水泳で体を鍛えていたため海軍に編入された後もみるみるうちに成長したんだとか。
ちなみに敵艦を一瞬で蹴散らすのは日頃の運動のおかげらしい。(本当かよ...)
何故老化現象が止まったのかはこれからのお楽しみ。
西崎(赤石の親友)
第二次大戦で赤石と共に戦った親友。
親友というだけあって作戦行動中は息が合っていたんだとか。
ちなみに西崎の出しどころがいまだに出来ていないので闇に葬られる可能性大(そうはさせたくないけど)
木曾(根室泊地最初の艦娘)
提督(赤石)の戦友。作戦行動中も一番背中を預けられる信用の高さ。
ケッコンカッコカリもしてるが他意はない...らしい。(赤石曰く指輪は装備でしかないそう。)
提督の馬鹿みたいにきつい訓練を受け続けたことでケッコンカッコカリをしてもレベルが上がらなかった。
(というか既にカンストしてた。)
これからもキャラが出てくるので楽しみにしててください。(要望は受け付けるかもだし受け付けないかも)
(手違い?)
木曾「そういえば提督~」
赤石「なんだ?」
木曾「なぜ俺を初期艦に選んだんだ?」
赤石「いや、私が選んだわけじゃないぞ?」
木曾「え?」
赤石「確か...」
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ーーーー
ーー
プルルル...カチャ
赤石「こちら根室泊地。」
町田「お久しぶりです赤石さん。調子はどうですか?」
赤石「町田さん。お久しぶりです。今のところは順調ですかね。」
町田「それはよかった。初期艦の子とは仲良くやっているかい?」
赤石「ええ、木曾も腹を割って話してくれてるみたいで、作戦行動中もわかりやすいですね。」
町田「木曾?私は君の初期艦は吹雪を任命したはずなんだが…」
赤石「え?でも佐世保に行った時は彼女しか...」
町田「...あー!資料間違えてるぞこれ。巡洋艦が着任するようになってる...」
赤石(大丈夫かこの大臣...)
町田「すまない赤石さん。こちらの手違いでほかの艦娘を送ってしまったらしい。」
赤石「そうなんですか。」
町田「どうする?今からなら初期艦を変えられるが…」
赤石「いや、木曾のままでいいです。彼女とだと、何かと接しやすいし、素質もあるように見えますしね。」
町田「そうか。それじゃあこれまで通り頑張ってくれ。」
赤石「わかりました。それでは、失礼します。」
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ーー
赤石「...てことがあってな。」
木曾「この国の防衛省は大丈夫なのか...」
赤石「それは私も思った。まあミスなんて誰でもやるからな。仕方ない。」
木曾「そんなもんか。」
赤石「そんなもんさ。」
(兄弟は大事にしよう。もちろん姉妹も!)
赤石「木曾、お前の姉妹は最近どんな調子だ?」
木曾「なんだ藪からスティックに。」
赤石「最近あんまり顔を見れてないからな。姉妹なら一日に1回は顔を見るだろ?」
木曾「そうだな...球磨姉はいつも通りだな。語尾にクマつけてのんびりやってるよ。」
赤石「本当に最前線で戦ってる兵士なのか...」
木曾「そうさせたのはおまえだろ。戦ってもほとんど味方が傷つかないんだから。」
赤石「仲間が傷つくところは見たくないだろ?」
木曾「まあな...多摩姉は最近秋刀魚漁始めてから目が完全に猫になってるな。」
赤石「本当にあいつ人間なんだろうか。」
木曾「自信ねえな...北上姉と大井姉はいつも通りイチャコラしてるな。」
赤石「あいつら本当に仲いいよな。姉妹であそこまで仲睦まじいとなんか見てるこっちが元気をもらえるよな。」
木曾「こっちとしては恥ずかしいんだがな。どこでもあんな感じの調子だからな。」
赤石「場はわきまえてるしいいだろ。」
木曾「まあ、いいか。」
赤石「...で、だ。さっきまでのことを踏まえて聞くがお前は今何してるんだ?」
木曾「提督の膝借りて寝てるな。」
赤石「重いんだけど。」
木曾「仮にも俺は女なんだぜ。言葉には気をつけな。」
赤石「一瞬で敵艦を落とすバケモンが何を言うか。」
木曾「そうさせたのはおまえだろ。」
赤石「そうしないとあの場所では生きていけないだろ。」
木曾「そうなんだよな...」
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天龍「あいつら本当に他意はないのか?」
龍田「いいじゃない。見てる側はすごくほっこりするわ。」
暁「自然に話しててすごくレディね...」
響「夫婦なんだよ。」
雷「でも指輪してるから実際夫婦なんじゃない?」
電「わからないのです...」
お~いおまえら、いつまでそこにいるんだ~
全員「「ビクッ」」
赤石「まったく、遠征から帰ったらすぐ報告に来ればいいのに...」
天龍「あんたらがイチャコラしてたから入るタイミング逃したんだよ。」
赤石「イチャコラしてる奴いたか?」
木曾「さあ?」(膝枕されながら)
天龍(ブチッ)
ヤロウーブッコロシテヤルー!
(夜食って何故か止まらないのよね。特に学生時代は)
赤石「さて、これで今日の執務終わりーっと。なんかお腹空いたな。夜食でも作るか。」
ガサゴソ
赤石「ん?食堂に誰か...」
鈴谷「あ...」
赤石「鈴谷じゃないか。こんな夜遅くに何やってるんだ?」
鈴谷「いや〜小腹が空いたからうどんでも食べようかと...」
赤石「夜食に食べるもんではないな。」
鈴谷「ムッ、そういう提督はどうなのさ?」
赤石「私も小腹が空いたからなにか作ろうかと思ってな。」
鈴谷「ほら〜提督も一緒じゃ〜ん。」
赤石「こちとら執務がやっと終わって疲れてるんだ。なんか食べないと本当に死にそうなんだよ。」
鈴谷(ここでちょっと仕掛けてみようかな...)
鈴谷「それじゃあ私と一緒にうどん食べよ〜」
赤石「夜にお腹に残るものはやめとく。明日動けなくなる。」
鈴谷「そっか〜」(だめか〜)
翌日
赤石「あ~今日も終わった~。PCで書類作るようになってからすごい楽になったけど、その分書類の量が増えて大変なんだよな~。
最近は何でも効率化効率化ってうるさいからな。仕事も楽になってもいいはずなんだけど...」
赤石「今日は夜食何にしようかな~。昨日は結局目玉焼き作って終わったから今日もそれでいい...って」
長門「お、おう。奇遇だな。」
赤石「長門じゃないか。何やってるんだ?」
長門「み、見ての通りだな。ちょっと料理をしていたんだ。」(まずい!駆逐艦に頼まれていたチョコケーキを作っていたのがばれてしまう!)
赤石「?その丸いやつって...「あーーー!」
長門「...提督、御免!」
赤石「え?」(ドスッ)←頭をかち割る音
バタン
長門「はあ、はあ、危ないところだった。」
翌朝、提督が厨房で発見されて大騒ぎになった。
1週間後
赤石「今日も執務終わったし久しぶりに夜食でも作るか。この前は厨房に行ったと思えば誰かに殴られて気絶してたんだよな。
未だに頭がズキズキすることがあるから困ったもんだ。さ~て、今日は何食べようかな...って」
清霜「あ!提督、こんちゃ~」
赤石「清霜じゃないか、こんな夜遅くに何やってるんだ?」
清霜「戦艦になるために、料理を作ろうとしてるんだ。食事をたくさんとれば戦艦になれるって青葉が言ってたんだ!」
赤石「青葉てめえ...清霜、確かに戦艦になるためにはたくさん食べないといけないが、睡眠も同じくらい重要だぞ?」
清霜「...そうだね今日はもう寝ようかな。」
赤石「それが得策だ。」
(曙って最初は気難しいけど心を開いてくれれば普通に接することできると思うんだよね)
曙「今回の遠征の報告書よ。目を通しておいてよね。」
赤石「ああ、ありがとうな。下がってもらっていいぞ。」
曙「...」バタン←ドアを閉める音
赤石「もうちょい感情をあらわにしてくれてもいいんだがなあ。」
木曾「なんだ?曙がスキップしながら帰って行ってたが。」バタン←ドアを(ry
赤石「遠征の報告をしてもらっただけだけど?」
木曾「あんまり曙を茶化すなよ。」
赤石「そんなことはしてないさ。まあ、そのことを聞いてればやっぱり着任直後よりかは雰囲気よくなってるんだろうな。」
木曾「あの頃の曙ときたら提督を糞呼ばわりだからな。」
赤石「史実を聞いていればあんな態度をとりたくなるのもわかるがな。」
木曾「思えばあの出撃から曙が変わった気がするんだよな。」
赤石「ああ、あれか。」
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ーー
1か月前
赤石「今日は第二水雷戦隊に出撃してもらう。第二だから一軍の巡洋艦たちはでなくてもいいぞ。」
木曾「そういってもあんたは出るんだろ?」
赤石「当たり前だ。仲間に何かあったときに迅速に対応できたほうがいいだろ?」
北上「とか言って本当は血気盛んなだけでしょ?」
赤石「...出撃する者たちをリスト化しといたから目を通しといてくれ。」
北上「え~と、大井っちに朧に漣、ぼのぼのと潮に私か~」
赤石「出撃準備しておけよ。今日の二〇〇〇に出るからな。」
北上「あ~い。」
潮「曙ちゃん、今日出撃だって。」
曙「久しぶりの出撃ね。どうにかならないといいけど...」
朧「大丈夫よ。今日は提督も来てくれるっていうし。」
漣「ぼのぼのは今日も心配性ですね~」
曙「ふん、どうだか。」
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21時頃
赤石「大井、海域の状況は?」
大井「12キロ先、11時の方向に敵影を補足。」
赤石「戦闘区域だな。全員4方向に散らばって敵影を包囲。
射程圏内に入り次第一斉射を開始しろ。」
「「了解」」
北上「今回の駆逐ちゃんたちの動き、どう思う?」
赤石「少々不安があるな。腰が低すぎて敵にちゃんと魚雷を当てられるか...」
北上「信じるしかないね~」
.
.
.
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潮「敵艦発見。」
曙「6隻でそのうち2隻は戦艦、1隻は重巡ね。」
漣「おっけ~。先ずは戦艦から狙おうか。」
朧「了解。仕留めきれなかったら私も打つわ。」
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北上「これですべて落としたかな。」
赤石「警戒は怠るなよ。敵艦隊を撃滅してからの襲撃の可能性は否定できないからな。」
大井「わかっています。増援が来ないうちに早く泊地へ戻りましょう。」
曙「...」
???「マ...マダダ...」バァン←砲撃音
曙「!!...潮!危ない!」
潮「え?」
ドオン
潮「きゃあ!」
朧、漣「潮ちゃん!」
赤石「北上、泊地へ連絡、ドックを開けといてくれ。」
北上「今やってる!」
大井「提督!曙ちゃんが全速力で敵艦へ...提督?」
曙「絶対に落とす!」
???「クチクカンゴトキが...」バァン
曙「ぐはあ...」
???「オマエモミチズレダ」
曙(いや、こんなところで...)
ザシュッ
赤石「...単艦突撃なんかもうしないでくれよ?」
???「ゴハア...」
曙「え...」
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曙「...ここは...」
赤石「気が付いたか?」
曙「クソ提督...」
赤石「聞きたいことはたくさんあるが端的に言うと...
何故、お前は仲間を信じなかった?」
曙「え?」
赤石「周りにはお前以外にも仲間がいたはずなのに、お前は一人で突撃していった。
その理由を教えてくれ。」
曙「...仲間がいなくなるのを見たくなかったからよ。」
赤石「...」
曙「目の前で仲間が傷ついて、なにも思わないわけないでしょう?仲間を傷つけたやつを絶対に許さない。
そのためなら...なんだってやってやるわよ。」
赤石「仲間のためなら自分の命さえも投げ出す...か。」
曙「なによ、文句があるなら言ってみなさいよ。」
赤石「...バカ野郎。」ビシッ←デコピン
曙「いた、急に何するのよ!」
赤石「そういうことはまだお前がやることじゃない。お前は裏切ってはいけない仲間がいるだろ?
...曙、お前はもう一人じゃない。投げ捨てるには惜しいくらいの命があるんだ。これからもっと強くなって、
仲間を守れるようになればいいさ。」
曙「提督...」
ーーーーーーーーーー
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木曾「子供にはそう言って自分は戦線に突撃しまくりだからな~」
赤石「命を投げ出すようなことはしないさ。」
木曾「提督、お前こそ仲間を守るために死んだりはするなよ?」
赤石「分かってるよ。まだやることはたくさんあるしな。」
(パソコンって便利だよね)
赤石「…よし、事務仕事終わり。」
木曾「お疲れ、お茶飲むか?」
赤石「あぁ、もらおうかな。」
木曾「ほれ、今日は梅茶だ。」
赤石「ズズ…ふむ、やっぱり梅茶は癖が強いな。普通のお茶と違って酸味がある。」
木曾「だがそこがいい。」
赤石「分かってるじゃないか。それにしても、今はパソコンやらテレビやらクーラーやら、便利なものが多いな。
昔は汗水垂らしながら手作業で報告書を書いていたもんだ。」
木曾「提督って、海軍時代のころから提督をやってたのか?」
赤石「あぁ、言い方が悪かったな。正確には、私が勤務してた泊地の提督が書いてた。昔は何をするにしても面倒なことが多かったなぁ。
だが今はこうして、文字を打つだけで報告書が出来上がる。」
木曾「そしてそれはパソコンを持ってるほかの人にもすぐ見てもらえる。いい時代だろ?」
赤石「あぁ。だが少しつまらない気がするがな。」
木曾「何故?」
赤石「人の作ったものには、必ずその人の思いってものがある。だがパソコンみたいな機械だと、それが伝わらないんだよなぁ。」
木曾「技術によって再現できないものは、案外身の回りに潜んでるものなのかもな。」
赤石「そうかもな。」
(技術者のあの探究心はどこから来るのだろうか)
コンコン
赤石「入っていいぞ。」
加賀「失礼します。」
赤石「加賀か、赤城からは聞いたか?」
加賀「ええ。次の改装案についてでしょう?」
赤石「これがその改装案についての計画書だ。」
加賀「…ペラッ…護衛艦…かが?」
赤石「そうだ。なんでも帝国海軍仕様の加賀から、海上自衛隊仕様のかが、しかも空母としての能力を引き継いだ状態で改装するそうなんだ。」
加賀「それは良いのだけれど、仮にこの改装を行ったうえでどのような変化が起こるのか、この資料だけだと見当もつかないわ。」
赤石「だよなぁ。私も帝国海軍時代の兵装なら多少見聞きできるが、この時代の兵装はさっぱりだ。おまけに兵装の詳細が書かれていない。老人泣かせだな。」
コンコン
赤石「入っていいぞ。」
大淀「失礼します。防衛省からの郵送を届けに…ってどうされたのですか?」
加賀「今度の私の改装案について話をしていたところよ。でも、この新型兵装について詳細が全く無くて…」
大淀「なるほど、それなら私が説明いたしましょうか?」
赤石「本当か?」
大淀「ええ、防衛省でそのあたりの資料を読んだことがありますので。」
赤石「じゃあまずこの、CIWSというのは何だ?」
大淀「それは機関銃ですね。レーダーによって高速で移動する物体を全自動で迎撃する兵装です。」
加賀「全自動ということは、敵機の爆撃を注視せずとも、機械が勝手に迎撃してくれるのね。」
大淀「砲塔の回転速度等で限度はありますけどね。」
赤石「ではこの、SeaRAMというのは何なんだ?」
大淀「それは近接防空ミサイルです。CIWS同様、高速で移動する物体を迎撃する役割を持ちます。」
赤石「聞いてる限りだと、対空火器が充実した空母って感じだな」
加賀「それじゃあ、兵装ではないけれどこのアングルドデッキとはどういうものなのかしら。」
大淀「それは、飛行甲板の一種で、艦上機の発艦と着艦を行う場所を二つに分けることで、着艦時の安全性を確保するのが目的です。」
赤石「発艦と着艦を行う場所を二つに…そういえば、これ私が技術者だった頃に空母を設計した思想によく似てるな…」
大淀「そうなんですか?」
赤石「あぁ、確かこの棚の中に…あぁこれだ。」
加賀「…(ペラッ)…大型の二段式甲板に、発艦と着艦を分けた形をとったのね。」
赤石「設計思想自体は良いものだと思ったんだがな。如何せん誰も試そうと思ったことがない形だったこともあって、没案になってしまった。」
大淀「技術者は大変ですよね。自分の作ったものを上層部へアピールしなければいけませんから。」
赤石「それが一番難解なんだ。どんなに合理的な形でも、上層部の顔色一つで採用か不採用か決まってしまうんだ。いつになっても、技術者は生きづらい世界なのさ。」
(体は大事にしよう)
赤石「う~む...あの書籍どこに置いたかな…」
木曾「探し物か?」
赤石「あぁ、今度防衛省に提出するための資料を作るんだが、それに必要な本が見つからないんだ。」
木曾「俺も一緒に探すぞ。どんなのだ?」
赤石「そうだな、確か赤色の表紙なんだが…あ、あれか?」
木曾「あ、あの結構上の棚の本か?」
赤石「あれっぽいな…」(体伸ばす)
木曾「大丈夫か?あんまり変な体の使い方するとツルんじゃないか?」
赤石「まぁ…だい、じょう、ぶなはず…お、取れた」
バキッ
赤石「…」
木曾「…」
赤石「木曾…」
木曾「…とりあえず明石呼んでくる」
.
.
.
.
医務室
明石「なんでそんな無理をするんですかねぇ…」
赤石「無理をしたつもりはなかったんだがな、いつの間にか体が気持ちについてこなくなってたな」
木曾「実年齢はともかく身体能力も老化してんじゃねぇか…」
明石「腰を痛めてるのでしばらくは安静にしといてくださいね」
赤石「木曾、すまんがちょっとの間執務の代わりを頼む」
木曾「あいよ」
(老後は孫に囲まれながら細々と生きたいと思うのであった)
赤石「痛いなぁ…せめて腰じゃなくて腕とかならよかったものを…」
コンコン
赤石「入っていいぞ」
雷「提督!腰を痛めたって聞いてお見舞いに来たわ!何かできることあるかしら?」
電「提督さん。お見舞いに来たのです。」
暁「司令官!お見舞いに来てあげたわ!」
響「お見舞いに来たんだよ」
赤石「四人とも、ありがとうな。」
長門「提督、見舞いに来たぞ」
陸奥「提督、腰のほうは大丈夫?」
赤石「長門たちも来てたのか。すまんな、まだ体は動けるかと思ってたんだがな…」
陸奥「もう、あんまり無理して執務に影響が出ちゃダメじゃない」
赤石「これは失敬」
雷「そうよ提督。困ったときは頼ってよね!」
赤石「ありがとうな電。また今度でも助けてもらうよ」
赤石(普通の老後ってこんな感じなのかねぇ…)
(趣味は大事、でも程度をわきまえて楽しもう)
赤石(フキフキ...)
刀(綺麗じゃろ)
赤石(良き良き...)
木曾「何してるんだ?」
赤石「木曾か。今刀の手入れをしてたところさ。」
木曾「刀ねぇ…俺も一本持ってるが、そんなに頻繁に手入れしないといけないのか?」
赤石「いや?使う前と後にちゃんと手を入れてやればそんなに気にしなくてもいいぞ。」
木曾「そうだよなぁ。提督ってたまに時間があればその刀の手入れをしてる気がしてな。」
提督「ここまでくると完全に趣味の域だな。私にとっては単なる道具ではないってだけさ。
もちろん、お前たち艦娘も含めてな。」
木曾「またそういうことを言って…皆にそうやって勘違いするようなことばかり言ってるんだろ?」
提督「そんなつもりはないんだがなぁ…」
.
.
.
.
鈴谷「熊野~、提督が木曾と何か話してるよ。」
熊野「また惚気話でしょうか。空気が甘ったるくなるからいい加減やめてほしいものですわ。」
鈴谷「え~良いじゃ~ん、見てるだけでもドキドキするよ。」
熊野「そういう問題じゃありませんわ。」
鈴谷「えぇ~」
2024年6月4日、約1年ぶりの更新です。皆さんお待たせして申し訳ない。最近やっと私生活によゆうが生まれたため、投稿を再開しました。こんな感じでだらだらとゆっくり書いております。首を長くして待っていただけると嬉しいです。
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