里志「ホータローってさ…」
古典部部室内での日常会話です!
最近氷菓を見直して書きたくなりました。
―古典部部室―
里志「ホータローってさ、千反田さんと2人の時ってどんな話をしてるの?」
奉太郎「なんだいきなり」
里志「単純に興味があるんだ」
奉太郎「お前が面白いと思うようなことはないぞ」
里志「僕はただどんなことを話しているかに興味があるだけさ」
奉太郎「そうだな。その日あった授業がどうとかという話題くらいだな」
里志「他にはないの?」
奉太郎「ないな」
里志「どうしてさ」
奉太郎「今日はどうしたんだ?伊原に何か吹き込まれたか?」
里志「そんなことはないよ」
奉太郎「まぁ、そうだな、あのフレーズを聞きたくないからだな」
里志「へぇ、ホータローはあのフレーズが出るのを楽しみにしてるかと思った」
奉太郎「どうしてそうなるんだ」
里志「あのフレーズが出たあと省エネ主義のホータローが動くはずが無いからね」
奉太郎「お前な…。あれは千反田が食い下がらないからだ。言われたら最後。問題を解決するまであいつに縛られるってわけだ」
里志「それ以外の感情は?」
奉太郎「あるわけがなかろう」
里志「そうだとしてもホータローはよく解決できるよね」
奉太郎「たまたま運が良かっただけだ」
里志「じゃ、今度千反田さんに問題を解かせてみるとか」
奉太郎「それはダメだ。千反田羽突っ込みすぎることがある」
里志「心配してるわけ?」
奉太郎「自分の居場所をな。不祥事なぞ起こしてもらって廃部なんてことになったら困るからな」
里志「部活がなかったらすぐに家に帰れるけど?」
奉太郎「それとこれとは別だ」
里志「どういうことなのさ?」
奉太郎「しつこいな」
里志「こういう人間だからね。もうそろそろ来るころじゃないかな」
奉太郎「誰がだ」
里志「千反田さんだよ」
奉太郎「どうして分かる」
里志「ここに来る前に千反田さんを見たんだ。手には生物のプリントがあった。分からないところを聞きに行ったんだと思う」
奉太郎「分からないところがなさそうだがな」
里志「千反田さんだって完璧じゃないさ」
奉太郎「それで、もうそろそろ来るという根拠は?」
里志「生物の先生の性格から予想したまでさ。あの先生は本当に丁寧に説明する人でね。千反田さんのことだから分からないものは1つ2つくらいだと思うんだ」
奉太郎「お前がここにきてから30分以上経ってるぞ。1つ2つなら来ててもいいはずだが」
里志「さらに加味する条件として『千反田さんの性格』だ。ホータローがさっき言ってたみたいに分からないことはとことん聞くと思うんだ」
奉太郎「それぞれの条件を合わせた結果、そろそろということか。なら、かけをしようじゃないか。あと5分以内に千反田が来たらお前の勝ちだ。来なかったら俺の勝ちだ」
里志「罰ゲーム的なことがあった方が盛り上がるよね」
奉太郎「そうだな。お前が考えていいぞ」
里志「よほど自信があるんだね。じゃ、罰ゲームじゃないけど、千反田さんが喜ぶことをしてあげるってのはどうかな」
奉太郎「そんなことでいいのか」
里志「いいんだ」
奉太郎「じゃ、今から始めるぞ」
~4分後~
奉太郎「これは俺の勝ちだな」
里志「勝負は最後まで分からないよ」
ガラガラ
える「すみません、遅くなりました」
里志「僕の勝ちだね」
奉太郎(チッ)
里志「今日は何で遅れたのかな?」
える「生物の問題で分からないところがあってですね、それを先生に聞きに行ってたんです」
里志「で、聞きに行った問題ってそんなに多かったのかな?」
える「いいえ。2問だけです」
里志「2問だけなのにずいぶんとかかかったね」
える「そうですね…。実は先生と少し意見交換をしていました」
奉太郎(意見交換ねぇ)
里志「そうなんだ。疲れてるでしょ?今からホータローが千反田さんの喜ぶことをしてくれるよ」
奉太郎「おい、いきなり何を言い出す」
里志「負けたんだから、ね」
える「え?どういうことですか?」
奉太郎「あれだ。日ごろのお礼的なやつだ」
える「そんな。悪いですよ。助けてもらってるのは私の方ですし…」
里志「気にしないでいいんだよ。ホータローが自主的にやることだから」
える「そうなんですか!では、お願いしますね!」
奉太郎(逃れるのは…無理か…)
奉太郎「正直千反田が喜ぶようなことを把握できていない。今やりたいこと・欲しいものとかないのか?」
える「実は、近所のことなんですが…」
奉太郎(この流れはもしかして…)
える「少し不可解な現象が起きているんです。近所の一部では悪霊の仕業だとか。そんなことはないと思うんですが、正体をはっきりさせないことには安心できないと思うんです」
奉太郎「つまるところ?」
える「その正体が、私気になります!!」
里志「ホータローってさ…」 -完-
謎が出てきて解決ってものをやりたかったんですが、生憎そういうスキルを持と合わせていないんで…
技術を磨いて次は書きます!
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