2022-06-14 11:58:55 更新

概要

いつものように艦これをプレイしようとした青年は、目が覚めると美醜の価値観が逆転した艦これの世界に......という、ありがちな展開


前書き

久しぶりに息抜きで


「......天井だ」


 ある日の朝。自室で目を覚ました青年はそうつぶやくと、枕元にあったスマホで日付と時間を確認する。時刻は六時、仕事は休み。青年はあくびをしながら起き上がり、ベッドを出ると近くに置かれているゲーミングチェアに腰掛ける。


「デイリー進めるか」


 眠たい目をこすりながら、机の上においてあったヘッドホンを装着し、手を伸ばしてデスクトップPCの電源を入れる。新型のゲーミングPCは、LEDの輝きを放ちながら起動する。リズミカルにパスワードを入力すると、検索エンジンを開き、アドレスバーに「dm」と入力すると、予測された後に続くアドレスが浮かび上がり、エンターキーを二度押してサイトにアクセスする。


 ブラウザゲーム、艦隊これくしょん。青年にとっては見慣れたロード画面では、その中に登場する艦娘と呼ばれる少女。その中でも最初の一人としてともに戦うことのできる、吹雪が映し出される。特にここまでは、何もおかしなことはない。だが、ロードが終わる寸前。


『か、カカかカカカカかかか』


「んん?」


 ヘッドホンから、様々な艦娘の「か」という声が壊れたラジカセのように流れ続ける。青年はバグか通信障害かと考え、コントロールキーとRキーを押してブラウザをリロードしようとする。


『『『『『艦隊これくしょん!』』』』』


「うお!?」


 その瞬間、多数の艦娘による大きな声がヘッドホンからではなく、脳内に直接話しかけるようにして青年の頭に響く。突然のことに体をはねさせた青年は、眠たい頭が驚いたせいか、一瞬にして汗が吹き出す。


「な、なんだ......?」


 それと同時に突然のめまいに襲われ、そのままデスクに伏せるようにして倒れ込んだ。


-----


 -横須賀鎮守府-


??「新しい提督が着任する、ですか?」


??「ええ。といってもまだ少し先よ。申し訳ないのだけれど、ちょうどその日に私達は出撃が被ってしまうから、その出迎えを最古参であるあなたに頼みたいの、吹雪」


吹雪「わかりました! 陸奥さん!」


陸奥「ふふ、ありがとう。出撃から帰ってきたら長門にも伝えておくわ」


 横須賀鎮守府の廊下で、二人の女声。艦娘の吹雪と陸奥はそう話す。その後、すこしの世間話のあと分かれる。吹雪は上唇を噛み緊張した顔で。陸奥は申し訳無さそうな顔で。

 理由は単純。この国において最も``栄えていた``鎮守府である横須賀鎮守府は現在、前提督の愚行により壊滅状態であるから。

 では、そんな横須賀鎮守府がなぜ壊滅状態化か? それも簡単な話し。艦娘は``醜い``のだ。

 きめ細やかで絹のような肌、大きく輝く瞳、整った鼻と、唇。それらは何故か、この世界では醜いとされている。


吹雪「はあ......」


吹雪(新しい提督、か......。嫌だなあ。また前みたいに......)


 自分たちが醜いとされていることは、当然艦娘たちも知っている。だからこそ、酷い扱いを受けることも仕方ないと考える。でも、受け入れられない。そんな気持ちの葛藤に、吹雪は歩みを止めると、下を向いて暗い顔になる。


吹雪「ダメダメ、そうとはまだ決まってない! ちゃんと出迎えられるようにしなきゃ!」


 だが、心の強い彼女は顔をあげると、頬を二度両手で軽くはたき気合を入れると、再び歩き始めた。


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「......知らない天井だ」


 吹雪が葛藤していた頃。デスクに寄りかかって気絶した青年は、再び目を覚ます。そこはいつもの見慣れた白い天井ではなく、木製の天井だった。


「イッてて......どこだここ......?」


軍人「お、目が覚められましたか?」


「......ええ?」


軍人「いやー、一時はどうなるかと。階段から足を滑らせて落ちるとは。ですが特に後遺症はなさそうとのことです。まあ、あまり嬉しくはないかもしれませんがね!」


 状況が飲み込めていない青年をよそに、軍人はガハハと笑いながら語りかける。


軍人「では、わたくしはこれで失礼します。明日には迎えの車が来るそうですので、どうぞお気をつけて! 提督が嫌でも逃げ出せませんよ! ワハハ!!」


 軍人は、一人で盛り上がりながら部屋を出ていく。その場に残された青年は、ハテナマークを浮かべつつ、夢だろうと思いとりあえず二度寝した。



「......夢じゃねえじゃん! どこだよここ!!?」


 翌日の早朝。目を覚ました青年は、またあの部屋に居た。とりあえずおいてあったテレビを付けると、朝のニュース番組が。それをみた青年は絶句する。


「ブッッッッッッッッッッッッッサ......いやオレもそんなかっこよくないけど」


 ニュースキャスターといえば、爽やかな男性や、美人な女性がやるもの。そう考えていた青年は画面に映し出された男女の顔に、自身の顔を歪めながらそうつぶやく。それと同時に、扉がノックされ開かれる。


軍人「おはようございます提督。ご機嫌いかがですかね?」


 入ってきたのは、昨日の軍人。


「え、まあまあです」


軍人「ふむ、ではシャワーを浴びて身なりを整えたあと、制服に着替えてください。なに、ご安心を! いくら提督がとてもイケメンだとはいえ、男の趣味はわたくしにはありませんので! フハハ!!」


 軍人はそう言い残し、部屋を去った。謎ではあるが、汗を流したかった青年は、念のため扉の鍵を速攻で締めてからシャワーに入る。

 シャワーを出ると、全裸のままへやを調べる。そこに、下着と、真っ白な軍服に軍帽、そして手袋が。


「割りとイケてんなあ」


 それらを身に着けた青年は、姿見の前でポーズを取ってみたりする。しかし先程の軍人の急かすようなノックに、鏡の前から離れて扉を開ける。


軍人「提督、時間がおしております。さあ、行きましょう」


「あ、はい」


 青年は軍人のあとに続き、部屋を出て廊下を歩き、外へ出る。振り返ってみた建物はそれなりに大きい。だが、用意された軍用車の前で立ち止まって青年を待つ軍人に気が付き、よく確認できずに小走りで向かい、車へ乗り込む。


軍人「さあ、提督。横須賀鎮守府まではすぐでございますよ、くれぐれも逃げ出さないように!」


「に、逃げ出すとは?」


軍人「ハハッ、何をおっしゃいますか。提督なんて職、だれもなりたいものではないですからな! 艦娘に毎日囲まれて仕事をするなど、精神が持ちませんよ!」


 軍人のその発言に、青年は大きく驚く。聞き慣れた艦娘という言葉に。


「か、艦娘だと?」


軍人「ええ、艦娘であります。しかし、あのような容姿に生まれるとは、神も残酷ですな! まるでクリーチャー! ガハハハ!!」


「クリーチャー......」


青年の頭に、ある仮説が浮かんだ。


「失礼ですが、あなたが一番美人だと思うのは誰ですか?」


軍人「む? そうですねえ、そこの収納にわたくしのお気に入りブロマイドが入っております! あげませんがな!!」


 そう言われ、それを見た青年は絶句する。あまりにもブサイク。その顔はとても人間とは思えないものだった。


「これは......」


 違和感を感じながらも青年は、軍人に様々な質問を続けていった。


-----数時間後


軍人「では、わたくしはこれで!」


 軍人は青年をある場所に降ろすと、そのまま車を走らせて去っていく。青年は軍人を見送ると、後ろを振り返る。目の前に広がるのは、大きな敷地の横須賀鎮守府。その敷地外の門の前で青年は立っていた。


(さて、どうしたものか。とりあえず迎えの誰かが来るだろうけど......ふへへ、艦娘ね。しかもなんだ、この世界。クリーチャーみたいな顔のやつが美人扱い。そして艦娘はクリーチャー扱い......なら艦娘はおそらく、超絶美人! ていうか、美醜の観念が逆転しているのにそんなキモくもかっこよくもないオレが超絶イケメン扱いされてるの、すごい都合よい感じするけど、とりあえずは楽しむか! 現実世界の提督!)


 青年はニヤつきを抑えながら、門の前で待つ。少しの間すると、向こうから走ってくる人影が。


吹雪「すみませーん!!」


「!?」


 その顔を見た瞬間に、青年に衝撃が走る。あどけなさがわずかに残る、学校の制服のようなものを着た少女。間違いなく、格好は彼のよく知る、彼の初期艦だった吹雪そのもの。そして肝心の顔はというと


(クッッッッッッッッソかわいい! なんだあれ、本当にこの世界の生き物か!? アニメの時も可愛いと思ってたけど比べ物にならねえ! しかも全っ然芋じゃねえ、しばふ村は都会だった!!)


 そう考えている青年の目の前まで、吹雪はやってくる。走ってきたため、少し息が切れ汗ばむその姿に、思わず青年は息を呑む。


吹雪「あ、あの! 新しい提督ですか......!?」


「あ、ああ。そうだ」


吹雪「!! は、はじめまして、吹雪です。よろしくお願い致します!」


「ああ、よろしく頼む」


 青年は笑いかけながら、吹雪に手袋を取った右手を差し出す。その行動に吹雪は首をかしげた。


「わり、初対面の女性に握手は良くなかったか」


 苦笑いしながら手を引っ込めて、手袋をつけようとする青年。しかし、それを吹雪が制した。


吹雪「い、いやいやちょっとまってください! 握手させてください!!」


吹雪(こんな素敵な男性から、握手!? 断るわけない!! このチャンス、逃せない!)


 吹雪は青年の右手を、恐る恐るといった様子で両手で握った。


(オッホ! すべっすべや! お手々小さい!! ちょっと暑いのかな? 手のひらも手の甲もなんだか汗ばんでですごく密着感が!! ふへへへ!!)


吹雪(これが男の人の手......!)


 数十秒、手を握った状態で固まる二人。だが、やがて吹雪が我に返った。


吹雪「あ、ああ!? も、申し訳ありません! 私みたいなのが手を......!」


「へ?」


吹雪「あ、あの、あのあの......許してくださいぃ!」


 突然土下座する吹雪。それを見た青年は思い出す。


(ああ、この世界って、吹雪達がすごいブス扱いでオレがイケメン扱い......吹雪からしてみれば、そんな自分たちのもとにやっと来てくれたイケメン上司。......これ結構あれだな、ラッキーって思ってたけど案外大変かもしれない。とりあえず頭あげさせるか......)


「いや、大丈夫。オレが吹雪と握手したかっただけだから。立ち上がってくれ、な?」


吹雪「し、司令官は......嫌じゃないですか? 私みたいなのに、手を握られるの」


「嫌じゃないよ。むしろうれし......んん、とにかく嫌じゃない。ていうか、オレの方から握手をしようとしたんだから、そんなに頭を下げなくても」


吹雪「は、はい。あれ? 私の名前......」


「あ、いや。一応、みんなの名前と顔を覚えておいたんだよアハハ!」


(まさかあなた達の提督としてゲームやってましたなんていえねえ......)


 目をそらしながら苦し紛れの言い訳をする青年。だが吹雪は、目を輝かせてた。


吹雪「私達の名前を、ですか......!?」


「え? あ、ああ。吹雪はその、見てるこっちも元気をもらえるような、明るくて可愛らしい子だなって思ってたけど、やっぱりその通りだったな。だから、元気だしてくれ」


吹雪「か、可愛らしい!?」


 青年のその発言に、顔を赤くする吹雪。それを見た青年は


(顔青くなったり赤くなったり、そのうち紫になりそう。でもキャワイイ!!)


 と、頭の中で考える。


「そう、可愛らしい」


吹雪「......司令官は、失礼ですがちょっと、いやかなり変わってますね」


「何がだ?」


吹雪「何がって、普通なら私達のこと、お世辞でも可愛らしいなんて言えないですよ」


 吹雪は軽く笑いながらそう答える。笑ってはいるものの、その笑みには諦めと自虐のようなものが含まれていた。それを青年は感じ取る。


「悪い、吹雪。可愛らしいは嘘だ」


吹雪「ッ......そう、ですよね。あはは! 冗談やめてくださ」


「吹雪はクッッッッッッッソ可愛いぞ」


吹雪「......へ?」


「思ったことがすぐ顔にでるところとか、挙動の一つ一つが可愛い。控えめに言って最高」


吹雪「そ、そんな......!」


 青年の一言で、吹雪の顔はゆでダコよりも真っ赤に染まり、汗がにじむ。


(んん~~ペロペロしたいでやんすぅ!)


吹雪(あ、汗やばい、どうしよ......!)


 一見爽やかな顔をしている青年に照れる吹雪という構図だが、ただの変態と照れる吹雪。その状態が数秒続いた。


吹雪「あ、えっ、と......。あ、あの、改めてすみません。私、司令官をお出迎えする大事な役だったのに、遅れてしまって」


「気にすることじゃないぞ。訓練とかもあるだろうし」


吹雪「それは言い訳にはなりません。優先順位が」


「良いよ良いよ、別に困ったわけじゃあないし。それよりも、早く鎮守府に入りたくてウズウズしてるんだ」


吹雪「出て行きたくて、ではなくてですか?」


「ええ? なんで出て行きたがるんだよ。逆に、吹雪はオレに出ていってほしいか?」


吹雪「そんなことはありません!!」


 青年のからかうような一言に、吹雪は大きく目を見開いて否定する。その勢いに青年が圧倒されると、顔を青くしてすみませんとつぶやきながら距離を取る。


吹雪(や、やったよこれ......絶対嫌われた......)


(あの距離、あの勢いでも可愛いのかよ。なんなん艦娘。サイコーかよ)


「まあ、とりあえず案内頼むぞ?」


吹雪「は、はい! 頑張ります!!」


 その声とともに、吹雪は鎮守府の敷地内へと足を踏み入れる。そこに、青年も続く。


『『『『『提督が鎮守府に着任しました。これより、艦隊の指揮に入ります!』』』』』


「ッ!?」


 敷地内の地面を右足が踏みしめた瞬間、青年の脳内に声が響く。視界が一瞬白くなり、よろめく。


吹雪「大丈夫ですか!?」


「ああ、悪い」


 膝から崩れ落ちそうになった青年に気づいた吹雪が、青年の体を支える。


吹雪(う、うわぁ......私、司令官にくっついちゃってるよ......これは不可抗力、不可抗力......!!)


 青年の体に自身の体を密着させる行動に、吹雪は顔を赤くしつつも、青年の体に力が戻るまで支え続けた。


「ありがとな、吹雪。もう大丈夫だ」


吹雪「い、いえ......あの、大丈夫でしたか?」


「え? もちろん。もう平気だ」


吹雪「いや、そうじゃなくてですね......私に、支えられるの、とか」


「......気にするな吹雪。本当に助かったし、別に触れられるのは嫌じゃないさ」


吹雪「え、嫌じゃないんですか?」


「ああ。全然、まったく、これっぽっちも。もちろん、過度な接触は風紀的に良くはないと思うけど」


吹雪「気持ち悪くないんですか?」


「何がだよ」


吹雪「いえ、その......」


「......あ、悪い。でも、信じてくれ。オレは吹雪を、吹雪たち艦娘のことを気持ち悪いなんて思わない。ま、今言っても信じてもらえないかもしれないから、早く鎮守府へ行こう」


吹雪「......はい!」


吹雪(不思議な人だな......とにかく、まずは陸奥さんと、長門さんに報告しないと。もしかしたら、変わるかもしれないって!)


(クッッッッッッッッッッソ良い匂いしたな。女の子って感じの.....って、あれ?)


 吹雪を視界の隅に捉えた青年は、目をこすり今度は吹雪を視界の中心に捉える。何故か?


(なんか、Lv54ってのが見えるんですけど。しかもなに、装備まで見えるし、体力ゲージも、ゲームで見れるもの全部吹雪の頭上に浮いて見えるんだけど......)


 もう一度両目をこすり、何度も瞬きしながら吹雪の頭上に映し出されたステータスを確認する青年。その視線に気づいた吹雪が振り返る。


吹雪「司令官、どうしました?」


「え、いや、なんでもないよ」


(なんだコレ......どうすれば消えて......あ、消えた。じゃあ見るためには......あ、出てきた。なるほど、見ようと思えば見えて、見なくて良いと思えば見えなくなるのか。この世界の提督は全員見えてるのだろうか?)


吹雪「司令官、まずは執務室へご案内します」


「あ、ああ。頼む」


吹雪「はい!」


 鎮守府内に入り、階段を登って廊下を歩き、大きな扉の前へ。そこを開けると、青年がゲームで見た覚えのある初期状態の執務室が。


吹雪「ここが執務室です」


「ふむ......って、最初から机と椅子あるの?」


吹雪「あ、その......すみません。お気に召さないようでしたら、全然捨ててもらっても......」


「いやそんなことはしないけどさ。これ、誰が用意してくれたんだ?」


吹雪「えっ、と......私達艦隊から、ささやかな贈り物、というか......。すみません、余計なこ」


「吹雪、ありがとう!」


吹雪「司令、官......?」


「嬉しいよ。本音を言うと、提督としてみんなが受け入れてくれるか、歓迎してくれるかどうか。不安だったんだ。オレは吹雪たちのことを知っているけれど、吹雪たちはオレのことを知らないで着任が決まってしまったし」


吹雪「司令官......」


吹雪(司令官のような方が着任する、ってなって受け入れも歓迎もしない艦娘は艦娘じゃ。いや、女ですらない気が......)


「本当にありがとう、大事に使わせてもらうよ」


吹雪「......はい! 嬉しいです!」


「こりゃ鎮守府のみんなにもお礼しないとな。そうだ、吹雪」


吹雪「はい、なんでしょうか?」


「今日は出撃、遠征、演習で出張っている艦隊は?」


吹雪「第一艦隊の長門さん、陸奥さん、大和さん、武蔵さん、加賀さん、赤城さんが出撃しています」


「海域を奪還するためにか?」


吹雪「いえ、定期的に鎮守府近海の見回りを」


「それにしては随分と大掛かりだな。戦艦クラスが四人に、一航戦の二人とは」


吹雪「それが、ですね......。駆逐艦の子たちや軽巡の方たちは、あまり人数がいなくて......」


「人数がいない? 普通逆じゃあないのか?」


吹雪「すみません、正確には出撃できる人数がいない、です。みんな、疲れが溜まってていっぱいいっぱいで......」


「......そうか。よし、吹雪。これから一週間、鎮守府は出撃を禁止とする」


吹雪「え、禁止ですか?」


「そう。禁止。とりあえずそれは、第一艦隊の六人が帰ってきたらその六人にも意見をもらうつもりだ。でもその前に吹雪はどう思う? 一週間何もしなくても、この鎮守府近海は安全が確保されてるか?」


吹雪「......現状、私達が定期的に巡回に回れる余裕があるのは製油所地帯沿岸までです。空母の方々の艦載機を飛ばすことで安全、と言い切れるのはそこまででしょうか」


「なるほど」


(製油所地帯沿岸、となると1-3か......)


「1-4......南西諸島方面は?」


吹雪「まだ主力艦隊を叩くことはできていません」


「前任からか? というか悪い、聞くのが遅れた気がするけれど前任がいなくなってから再び失った海域はあるか?」


吹雪「いえ、私達が到達した製油所地帯沿岸からは戦線を維持しています。もっとも、先に進もうにもなかなかたどり着けなくて......」


(だろうな。もしゲームの艦これと同じなら、運はあれど編成でたどり着きにくいこともある。逆に、ある程度それでルート固定もできるならスムーズに行きそうだ。吹雪の練度は......54。吹雪が駆逐艦の中で最も練度が高いとしても、大体はいわゆる改になってるだろう。夕立あたりなら改二もあり得る。まだ誰がいるか把握はできていないが......)


「よしわかった、ありがとう吹雪。とりあえず今日は、第一艦隊の帰投を待とう。施設の案内も頼みたかったが、吹雪も疲れているだろうし」


吹雪「え、疲れてなんかいないです! それくらい、いつでも......」


「良いんだ、今日は休んでくれ。それに、オレがいきなり鎮守府内を歩いてたら事情を知らない子たちは驚くだろうし」


吹雪「それは、そうかも知れませんが......」


吹雪(司令官が歩いてたら何人か気絶しそうなレベルだし......かくいう私も、一瞬で恋に落ちたし......)


「とりあえずそういうわけで、吹雪はもう休んでくれてかまわないぞ。あと、できればまだオレの着任が知らされていない子達には言わないでおいてほしい。驚かせてしまうかもしれないし、変な噂にはしたくないからな」


吹雪「は、はい! それとですね、司令官......」


「うん? 何だ?」


吹雪「司令官は、今日の夜からもうお仕事があったりしますか?」


「いや、ないな。ぶっちゃけ明日明後日は特に仕事ないみたいだし、施設内の視察とかしようと思ってる」


吹雪「なるほど、それじゃあその......私達艦娘に囲まれたりしても、大丈夫ですか?」


「ああ、全然余裕。むしろ本当に早くみんなと会って話がしたいくらいだ」


吹雪「やっぱり司令官、こう......とてもお優しいですね」


「そうか?」


吹雪「はい。お世辞でも可愛らしいなんてお言葉を言ってくださいますし」


「本当にお世辞じゃないさ」


吹雪「......ふふっ。司令官といると、なんだか私達の容姿を忘れられそうです」


「見た目なんて気にするものじゃないさ。それに、何度でも言うけど吹雪達は醜くなんかない」


吹雪「ありがとうございます......あ、すみません! 無駄話を......」


「大丈夫だ。むしろ、こうやって吹雪達と親睦を深めたいんだ。だから、提督としてではなく、姉妹や友人達と同じように接してくれたらうれしい。ま、難しいならやらなくても良いけど」


吹雪「い、いえ! 司令官がそう言ってくださるのなら、喜んで!」


「そうか? ありがとう」


吹雪「いえ、こちらこそありがとうございます!」


吹雪(司令官は明日も明後日も空いてるみたいだし、間宮さん達にお願いして、司令官の歓迎会を今日開こう! ......きっと、喜んでくれる......よね?)


「さて、じゃあ吹雪はもうこのあと自由時間に......と思ったけれど、申し訳ない。第一艦隊が帰投したら執務室につれてきてほしい」


吹雪「あっ、はい!」


「もちろん、すぐでなくてしっかり補給と休息を取ってからでな。頼みたいんだけど、良いか?」


吹雪「もちろんです!」


「ありがとう。じゃあ、もう下がって良いぞ」


吹雪「は、はい」


吹雪(もうちょっと話したかった......)


「ん? どうした?」


吹雪「え? あ、いえ。すみません......」


「......吹雪、やっぱりもう少し話さないか?」


吹雪「司令官?」


「もちろん、吹雪が良けれ」


吹雪「もっ、もちろんです! 何からお話しましょう!!」


「あ、ああ。ありがとう。そうだな、とりあえず立ち話も何だから座る場所......あ、吹雪」


吹雪「はい」


「あのドアってなに?」


吹雪「あそこは、司令官の自室として利用できる場所ですよ。シャワーとトイレもございます」


「そんなものまであるのか。至れり尽くせりだな」


 青年は歩き出し、扉を明けて中に入る。部屋の入口には下駄箱があったため、靴を脱ぐ。執務室からは吹雪が覗き込んでいた。


「結構広いし、キレイに保たれてるな。もしかして掃除もしてくれてるのか?」


吹雪「いえ、司令官のプライベートスペースに入り込むことは良くないので、軍から業者を派遣してもらって清掃してもらいました」


「んー、そっちのほうが怖いな。外の業者なんて、盗聴でもされてるんじゃないかって。吹雪達と違って信用ならないし、外部の人間だしされたら困る」


吹雪「信用してくださってるんですか?」


「当たり前だろ。大事な仲間だから」


吹雪「司令官......ありがとうございます、必ずその信用に答えさせていただきます!」


「はは、そんな大げさな。でも、どうしたものか。盗聴機器の発見なんて出来ないし、やり方もわからないし」


吹雪「あの、それに関しては問題ないと思います」


「そう?」


吹雪「はい。明石さんと夕張さんが開発した盗聴探知機で、外からではありますが調べさせていただきました。それだけでなく、鎮守府全体も定期的にそういった類の物による情報漏洩がないように管理してくださっています」


「そうか......明石と夕張には頭が上がらないな。ちゃんと会ってお礼したいが、すこし先になりそうだ」


吹雪「もし必要ができれば、私にお申し付けください!」


「ああ、ありがとう。っていうか、ベッド一つだけか。これは模様替えが捗りそうだ。っと、吹雪」


吹雪「はい!」


「そんなところで立ってないで、中に入っておいで」


吹雪「え、良いんですか!?」


「もちろん。ベッドの上に座って話でも」


吹雪「ぜひ!」


 青年に言われ、吹雪は勢いよく室内に入ろうとしたが、やはり戸惑いがあったのか出入り口で少し躊躇する。が、心を決めたのか「よし」と言いながら頷いた後、靴を脱ぎ、中に入る。


吹雪「は、初めて入りました......中を見たのもさっきが初めてですが......」


「まあ、とりあえずベッドに座ろうか」


吹雪「し、失礼します......」


(おずおずと、って感じだけど案外普通に座るな。押し倒してナニできるくらい楽......いや、これあれか。自分達が超絶美少女なのを自覚してないからそもそもそういうの想定してないやつだ。っていうか吹雪、ベッドにちゃんと座らないで八割くらい足に体重かけてるぞ。どんだけだよ。座ってくれ! 座った後そこに顔埋めるから!!)


吹雪(は、初めての男性の部屋が司令官の、しかもベッドに座るなんて......!!)


「さ、さて。とりあえず隣失礼するぞ」


吹雪「は、はい! どうぞぉ!?」


その後、青年と顔を真っ赤にした吹雪はあまり会話が弾まなかったものの、吹雪が第一艦隊の帰投によって部屋から出ていく際に


吹雪「あの、司令官!」


「なんだ?」


吹雪「お話、楽しかったです。もし、また今度、いつか。司令官が良ければ......」


「ああ、そうだな。また今度、二人で。誰かを呼んでも良いし、こういう時間を作ろう」


吹雪「っ、はい!!」


 と満面の笑みだったため、安心して青年はあるモノを満喫していた。


「スーーーーーーッ、ハァーーーーーーー」


(ふ、ふふふ。素晴らしい。最高だぞ吹雪の尻! ちゃんとベッドに座らせておいて良かったぁあああ!!)


「ぐへへ、艦娘最高だ......!!」


 吹雪のぬくもりを感じながらベッドに顔を埋めていた。


*これより、青年のセリフ前に提督が付きます


-----


 鎮守府近海洋上


長門「......」


陸奥「どうしたの? 長門」


長門「いや、そろそろ新しい提督が到着した頃だろうなと」


加賀「新しい提督、ですか」


長門「ああ。吹雪が出迎えているはずだ」


赤城「吹雪ちゃんなら、失礼はないですね」


長門「私もそう思う。それに、もし何かあったら無線でも電文でも飛ばしてくるだろう」


大和「特にそういったものは来ていませんね」


武蔵「こちらにも来ていないぞ」


陸奥「私もよ」


加賀「同じく」


赤城「私にも来ていませんね」


長門「うぅむ。何かしら良い報告でも悪い報告でも、吹雪ならばしてくれると思ったんだが。何一つ音沙汰がないか」


陸奥「今ここで考えても何もないわよ。とにかく、もうすぐ鎮守府だし、さっさと帰っちゃいましょう」


長門「そうだな」


 数十分後 横須賀鎮守府


吹雪「あ、皆さん! おかえりなさい!!」


長門「ああ、戻ったぞ吹雪。さて、もう新しい提督は来ているか?」


吹雪「はい! 司令官なら、今は自室にいらっしゃいます!」


第一艦隊((((((司令官呼び......?))))))


吹雪「ど、どうしました?」


陸奥「......吹雪ちゃん、ちょっと良いかしら?」


吹雪「え? はい、なんでしょう」


陸奥「新しい提督とは、うまくやっていけそう? 言いにくいかもしれないけれど、容姿のことだったりをひどく言われたりと」


吹雪「全然そんなことありませんよ! 司令官は、素晴らしいお方です!!」


赤城「そうなの? 吹雪ちゃん」


吹雪「はい! 赤城さん達にも早く会っていただきたいです!! ......あ、でもその前に司令官から伝言が。しっかりと補給と休憩を取ってから執務室に来てほしい、とのことです」


武蔵「ほう......」


加賀「珍しいですね。出撃後に休憩を取らせる提督なんて」


大和「普通、すぐにあったことを報告させるのかと」


吹雪「それなんですが、まず艦隊の皆さんで話をまとめてから報告に来てほしい、ということみたいです。何もなく、休憩も不要ならすぐでも良いが、と」


長門「そうか。今日はものすごく平和な海だった。艦載機からの情報も異変なし、だったな?」


赤城「はい」


加賀「ええ」


長門「よし、ならすぐに執務室へ向かうことにしよう。吹雪、先導を頼む」


吹雪「任せてください!」



 執務室


吹雪「......」ノック


提督「ん、どうぞ」


吹雪「失礼します。司令官、第一艦隊の皆さんを連れてきました」


提督「ああ、ありがとう吹雪。さて、入ってきてくれ」


長門「失礼する」


提督(......え、なにこのお姉さんたちは。背高ッ! 足長ッ! 顔小さッ! スタイル良ッ! 部屋中に大人な女性の汗の香りが! っていうか、もともとの身長はオレと対して変わらないかもしれないけど、靴が全員厚底だから見上げる形じゃないか! くそ、日によってはピッタリ人権あるぐらいの身長なのに!! でもそれもあり!!)


長門(若いな。そして......とても男前だ。彼が新しい私達の提督か。胸が熱いな)


提督「んっん。さて、まずは自己紹介から。今日からこの横須賀鎮守府を預かることになった者だ。よろしく頼む」


長門「あ、ああ。私が戦艦長門だ。よろしく頼むぞ。敵戦艦との殴り合いなら任せておけ」


提督「もちろん。期待しているぞ」


提督(良い腹筋と脇してる。なめたいンゴオオオオオオオオ!!)


陸奥「な、長門型戦艦2番艦の陸奥よ。よろしくね」


陸奥(すごい色男......)


提督「こちらこそよろしく頼む」


提督(スケベすぎる。筆おろ......んん。大人な関係になりたい)


赤城「......航空母艦、赤城です。空母機動部隊を編成するなら、私にお任せくださいませ」


赤城(吹雪ちゃんが、早く会ってほしいというのも納得ね。見た目も雰囲気も、素晴らしい)


提督「ああ。ぜひとも頼みたい。よろしくな」


提督(芋じゃないな、やっぱ。優しげな大人な女性だ。餌付けしてえ! 餌付けされてえ!)


加賀「航空母艦、加賀です。......期待しているわ」


加賀(長門と陸奥も、赤城さんのみならず、私のような者とも目を合わせてくれるなんて。......流石に気分が高揚するわ)


提督「もちろん加賀の期待に応えられるよう、頑張らせてもらうよ。よろしく頼む」


提督(クール系美女最高! そして、加賀よ。お前のその胸当ての下の大きさはどうなんだ!! 盛られがちだが、結局デカイのか! でかそうだな! 見るからに! 第一艦隊全員!)


大和「大和型戦艦、一番艦、大和。推して参ります!!」


大和(形容しようのないくらい、イケメンですね......。どうしましょう)


提督「あの大和とともに戦えるとは、とても誇らしいよ。よろしくな」


提督(なにこのやまとなでしこ。長門とかに比べたら露出は控えめだけど、一航戦と同じくそこに確かなエロスを感じる。それよりもその胸部装甲はどうなんだ! 装甲でましているのか、天然か!! なんか執務室入ってきた時すごく柔らかそうに揺れてたから天然だな!!)


武蔵「随分待たせたようだな……。大和型戦艦二番艦、武蔵だ。よろしく頼む」


武蔵(私達を前にしても動じない真っ直ぐな瞳に、男らしい黒髪短髪。理想そのものではないか......!)


提督「ああ、早く皆に会いたくてウズウズしていたところだよ。よろしく」


提督(嗚呼、エッチだなぁ......。褐色の肌と髪色のコントラストが素晴らしい。メガネもエッチィ。あとサラシ剥ぎ取ってそれ顔に巻きつけて良いっすか?)


長門「以上が第一艦隊だ。まず、報告を」


提督「ああ。頼む」


長門「鎮守府近海には、特に敵影なし。艦載機からも異常なし、平和な海だった」


提督「そうか、それは良かった。さて、皆に相談があるんだ」


長門「なんだ?」


提督「吹雪からサラッとこの鎮守府の状況については聞いた。何人かはまだ疲れが抜けきっておらず、出撃が難しい状況だと。そこで、一週間の間は出撃を禁止したい。まあ簡単に行ってしまえば、訓練以外で艤装の着用をなくしてもらいたいんだ」


長門「一週間......」


提督「難しいか?」


長門「いや、製油所地帯沿岸までは漁船も通れるほど安全ではある。深海棲艦も、敵の手中にある海域にはそう簡単には足を踏み入れない」


提督「となると、大丈夫そうだな」


長門「あくまで私の意見だ」


提督「じゃあ、他の皆は?」


陸奥「私も長門と同じね。特に問題はないと思うわ」


赤城「慢心ではありませんが、私もそう思います」


加賀「私もよ」


大和「同じく、安全は確保されているかと」


武蔵「同感だ」


提督「よし、じゃあ決まりだな。今日ではなく明日からの一週間だ。それと、赤城、加賀。一週間訓練以外で艤装をつけないでほしいと言ったばかりではあるが、艦載機を飛ばせるものは定期的に偵察をしてもらいたい。すまないが頼めるか?」


赤城「もちろんです! ぜひ!」


加賀「あなたの期待に答えるわ」


提督「ありがとう。鎮守府全員に挨拶が終わったら、他の子達にも頼んでみるよ。さて、とりあえず話はこれで終わりかな。報告ありがとう。そして、無事に帰ってきてくれて何よりだ」


長門「......ああ。そうだ、提督。全体の挨拶の予定はできているか?」


提督「いや、まだだけど」


吹雪「あ、司令官!」


提督「うん? どうした吹雪」


吹雪「あの、実はですね。今日の夜に、鎮守府全員が食堂に集まるようにと先程連絡を通していてですね......」


提督「あ、そうなのか? ありがとう吹雪」


吹雪「は、はい! なので、そこで着任の挨拶をされてはどうでしょうか?」


提督「ああ、そうだな。吹雪の作ってくれた機会だ。そうさせてもらうよ。本当にありがとう」


吹雪「い、いえ......!」


長門(......夢でも見ているのか? 陸奥は......同じ反応か。一航戦も、大和たちも。こんなに自然に、親しく会話してくれる提督は彼以外にいるだろうか。吹雪からの連絡がなかったのはこういうことかもしれないな。彼と話していれば楽しくてそんなこと忘れてしまいそうだ)


提督(あれ、なんだろう。なんか第一艦隊のお姉様方からすごい視線を感じるんだけど......)


長門「提督、少し良いか?」


提督「ん? なんだ?」


長門「あまりにも自然に接してくるものだから忘れていたが、提督は私達と話をしてもなんとも思わないか?」


提督「んん? 楽しいと思うけど」


長門「そ、そうか......」


長門(そういうことではないんだが......)


陸奥「はぁ。提督、長門が言いたいのは、私達と話をしても、ううん。私達と同じ空間にいて不快にならないのか? ってことよ」


長門「む、陸奥!」


陸奥「まあ良いじゃない、ハッキリ言ったほうが。それで、どうなの? 実のところ」


提督「いや、別に皆美人だし不快になんてならないけど?」


第一艦隊「「「「「「えっ」」」」」」


提督「えっ?」


吹雪「ふふん」何故か誇らしげ


長門「そ、それは本当か?」


提督「ああ、もちろん」


長門「そう、なのか......」


提督「そうなんだ。あと、ここにいる7人は大丈夫だろうけど、提督という職業そのものが苦手になってしまっている子たちもいるかもしれない。だから、もしそういう子がいるなら教えて欲しい。もちろん皆と仲良くしたいのが本音だが、不必要な接触は良くないからな」


第一艦隊((((((仲良くしたいのか......))))))


赤城「あの、提督。少しよろしいですか?」


提督「お、なんだ。なんでも言ってくれ」


赤城「私達の言動等については、特にこれといって?」


提督「ないよ、個性だし。そりゃあなんていうの、しっかりとした場では部下と上司らしい振る舞いをして欲しいけれど、鎮守府ではそんなの関係ないさ。提督とは言え、オレができるのは作戦を立てることと、皆の無事を祈るぐらいだから。実際に戦っている君たち自身を蔑ろにすることなんて出来ない」


赤城「......ありがとうございます。あの、鎮守府には少し不器用な子もいます。もちろん全員良い子ですが、中にはつい感情的になってしまう子も......」


提督「そういう子もいて当然さ。でもそれで解体だ! とか、単独出撃しろ! とかは言わないから安心してくれ。この命をかけて。まあ本気で嫌われたら少し、いやかなり悲しいけれど、距離を取ったり、お互いにとって最も最善な解決策を見出すよ」


赤城(私達に嫌われることが悲しい、ですか。普通に接して、目を合わせてくれるだけでも好感度は鰻登り。ですけれど)


赤城「私も、命をかけて提督に尽くします」


赤城(こう言いたくなるほど、貴方には人を引き付けるなにかがありますよ、提督)


提督「あ、ああ。ありがとう。至らないところもあるかもしれないが、改めてよろしく頼む」


赤城「はい」


提督(っぶねえ、なんなん赤城。命をかけて尽くすだと? 変なこと考えてまうやろ!)


長門「......さて、まだ話足りないが、提督も着任したばかりで疲れているだろう。私達はこれで失礼させてもらう」


提督「うん、報告ありがとう。それじゃあ、また夜に」


長門「ああ。失礼する」敬礼


その他第一艦隊「「「「「!」」」」」敬礼


提督「さて、吹雪」


吹雪「はい! 司令官」


提督「挨拶、どうしようかな......」


吹雪「あはは......。私も考えますよ! 司令官のために!」


提督「天使かよ(ありがとう)」


吹雪「フェッ!?」


-----


 第一艦隊 会議室


長門「......さて、今日の会議の議題だが、もう分かるだろう。我らが横須賀鎮守府に着任した提督についてだ。なにかあるか?」


陸奥「......」挙手


長門「陸奥」


陸奥「ええ、じゃあ遠慮なく......。なんなのよあの色男。あんなの興味持つなっていうほうが無理よ!?」


大和「全くもってその通りです! しかもさらっと過ぎて流してましたけど、彼私達のことを美人だって言ってましたよ!?」


加賀「......聞き間違いじゃなかったのね」


赤城「私も聞き間違いかと」


武蔵「大和、あまり興奮するな。落ち着け」


大和「武蔵、貴女が一番浮ついているでしょう!?」


武蔵「......胸が熱いな」


大和「誤魔化して!」


長門「静かに。武蔵、それは私のセリフだ。ひとまず、提督が変わった方だということは変わらない。もちろんそれは、私達艦娘に対しての接し方からわかるだろうが」


加賀「そうね。彼は一言も、私達のことを艦娘とは言わなかったわ。皆、だとか、他の子達、だとか。人として扱ってくれているような気がして、とても気分が良いわ」


赤城「名前を呼んでくれるだけでもありがたいのに、微笑みかけてくれるとは思いませんでした。思わずドキッとしちゃいました」


陸奥「わかるわ!」


武蔵「陸奥、キャラ変わったか?」


大和「この中で一番興奮してますね」


長門「よし、本来ならば新提督について、何かしら問題がある予定だった。しかし、現実は全くの逆。おそらく私達の外見どうでも良いのだろう。あれほどの容姿ならすでに美人を食い飽きている、ということも考えられる」


赤城「美人は3日で飽きる、ってよく言いますもんね」


長門「そういうことかもしれん。だが、一つ大きな問題がある。それは鎮守府にいる一部だ」


武蔵「一部、というと?」


長門「今までの扱いで心の傷を抱えた者は当然いる。吹雪もそうだったはずだ。まあ、今の様子を見るとそんなこと忘れてしまいそうだが。そんな時に、ひどく言われた容姿を褒めてくれ、封じられていた個性を受け入れてくれ、優しく微笑みかけてくれる若く容姿端麗な男が着任した。それはもう、とてつもなく提督に依存してしまうだろう」


陸奥「それは当然よ。駆逐艦の子たちならなおさらね」


赤城「吹雪ちゃんの目、あれは完全に女の目でしたよ」


長門「そうだ、それが問題だ。提督へ依存すればするほど、彼の負担も増えるし、彼に嫌われたとなればこの鎮守府は崩壊するだろう。もちろん、私達も例外ではない。現にどこかの陸奥はすっかり提督がお気に入りらしいからな」


陸奥「あら、当然じゃない。あんなに熱い視線を向けられたことなんてなかったんだから」


長門「ふっ、そうか。だが、私達は自身を律する必要がある。まだ希望でしかないからな。提督が受け入れてくれるかだが、甘えるのは小さな子たちの後でも良いだろう」


大和「......もしかして、長門も大概提督がお気に入りでは?」


長門「そうだが?」真顔


 この日の会議は、戦艦、空母ではなく、ただの六人の女性による女子会だった。



-----


 夜


コンコン


提督「どうぞ」


吹雪「失礼します。司令官、お迎えに上がりました」敬礼


提督「ん、ありがとう。準備はもう出来てるよ」


吹雪「では、早速......とその前に」


提督「んん?」


吹雪「司令官は、もう夕食はお済みで?」


提督「いや、全く。朝から何も食べてないかな」


吹雪「あ、朝からですか!?」


提督「え? おお」


吹雪「そ、それは体に悪いですよ! ......まあ、都合が良かったといえば良かったですが......」


提督「うん?」


吹雪「い、いえ、こちらの話です! とにかく、しっかりと食べたくて食べれるときに食べてください!!」


提督「はは、悪い悪い。そうだな、これから吹雪達の命を預かることになるんだ。そのオレがこんな体たらくじゃダメだな、ありがとう」


吹雪「う、完璧すぎる返し......。まあ、それなら良かったです。それでは、早速参りましょう」


提督「おう、案内頼むな」


吹雪「お任せください!!」



-----


 数分後


吹雪「では、ここからお入りください」


提督「おう、っていうか裏口から?」


吹雪「はい。予想外にも鎮守府の全員が集まり、こちらに注目の姿勢を取るようにしてありますので。私は皆と合流してきます。それでは」


提督「分かった、頑張るよ。ありがとう」


吹雪「はい!」


 吹雪はそのまま駆け足で入り口へと向かう。提督は吹雪が合流する時間を考え、一分ほど待ってから一度深呼吸をし、扉を開く。


提督「よし......ッ」


 裏口の暗さと、食堂内の明るさのギャップに一度目を細める。なれてからしっかりと目を開くと、食堂に集まった横須賀鎮守府の全艦娘が提督に注目していた。


提督(うわ、皆滅茶苦茶に美人だな......。なんか良い匂いするぞこの空間)


 自身に注目する艦娘たちに対し、軽く微笑みかけると、顔をただし、しっかりとした足取りで用意された演説台へ向かう。後ろにかけられた日の丸国旗と、旭日旗に敬礼すると、一歩前へ。提督が全員の顔を見回してから敬礼すると、全員からしっかりとした敬礼が返ってくる。

 それに少し心を踊らせながらも軽くマイクを指でトントンと突き、電源が入っていることを確認すると、一つ咳払いをしてから話し始める。


提督「突然のことで驚いている者もいると思うが、今日からこの横須賀鎮守府に着任した提督だ。......まあ、なんだ。こういう重苦しい雰囲気は苦手なものでな。軽く行きたいと思う」


提督(全員顔がマジだよ。何人かはもはや睨んでるよ。怖えよ)


提督「......まだ実戦経験のない新人ではあるが、しっかり皆と向き合って信頼を得ることができれば、と考えている。確かに私達の所属は海軍であるかもしれない。だが、この鎮守府の皆とは、ただの上司と部下、軍の同僚以上の関係になりたいと思っている。皆はすでに、そういう意識を持っていると思う。私も、君たち全員のことを戦友以上の存在であると勝手ながら考えている。この思いが気に入らない者は遠慮なく言ってほしい。提督としてだけ接することを約束しよう。......さて、私ばかりが喋っていてもつまらない。何か質問がある人は?」


吹雪「......」挙手


提督「吹雪」


吹雪「はい! 司令官のご趣味は?」


提督「趣味か。そうだなー、提督になる前は読書だな。今はむしろ、皆のことを考えることが趣味レベルだな(嘘です。君たちと戦うことと、君たちを安全に運用するための攻略サイトめぐりです)」


吹雪「ありがとうございます!」


提督「さて、他にもあるか?」


艦娘s「「「「「......」」」」」


提督「.....(もう終わり?)」


長門「(仕方ない、これを聞かなければ知らない者は手を上げにくいか)......」挙手


提督「! 長門」


長門「ああ(随分嬉しそうな顔をしてくれるじゃないか。この顔を見れば他のものも......流石に気づくか)」周りチラ見


長門「よし、では単刀直入に聞こうじゃないか。私達の外見についてどう思う?」


提督「可愛いよね」


吹雪+第一艦隊以外「「「「「......え?」」」」」


長門「ちなみに私はどうだ?」


提督「まあ、綺麗っていうタイプと、可愛いっていうタイプ、凛々しいっていうタイプとか色々あるけれど。長門は綺麗だけれど、同時に可愛くもあるよな」


長門「そ、そうか......」赤面


陸奥「(恥ずかしいならここで聞かなくても良いのに......)ねえ、提督?」


提督「うん? どうした陸奥」


陸奥「長門が可愛いなら......私はどうかしら?」


提督「陸奥は完全にセクシー路線だ。異論は認めん」


陸奥「ふふっ、あらあら......」


吹雪「......」満面の笑み


吹雪型(((((これか、我が姉が嬉しそうだった理由は......)))))


 そんな会話を繰り広げるビッグ7である長門型の二人と提督を見て、ある一人の金髪碧眼の艦娘が恐る恐ると言った様子で手を上げた。


提督「っ! 君は......ウォースパイト」


ウォースパイト「Yes.Queen Elizabeth class Battleship 二番艦、Warspiteです。ヨろしく、オネガシマス」


提督「あ、ああ。よろしく頼むよ」


提督(ウホッ、外国人美女! このオーラ! 目が悪くてもわかる、美人だ!! ......でもなんか、ゲームの流暢な日本語よりも、こう、片言だな?)


ウォースパイト「......Admiral、エイゴ、喋れるます?」


提督「英語......?」


ウォースパイト「Yes,English」


提督「ああー!」


アークロイヤル「あ、アドミラル!」


提督「ん? ってアークロイヤルか!? ど、どうした?」


アークロイヤル「す、すまない。Warspiteはまだ日本に来たばかりで、日本語が......」


提督「なるほど、そういうことか。でも、ちゃんと日本語の勉強をしてくれてるんだな」


アークロイヤル「そうだが、その......こ、コミュニケーションは難しくなっ」


提督「Communication is important. Right?」


アークロイヤル「えっ!? ......い、Yes」


提督「I can't speak fluent English, but I want to communicate with you guys. Warspite, could you learn with me?」


ウォースパイト「......Ofcourse,My admiral!!」


金剛「ぐぬぬ......」


榛名「お、お姉さま?」


金剛「ウォースパイト......抜け駆けは......」


比叡「ヒエェ......」


霧島「なるほど、先手必勝ですか。お姉さまはしてやられましたね」


アイオワ「Yes! Admiral!」挙手


提督「アイオワもいるのか......! どうぞ」


提督(なんだこの鎮守府、最高かよ......!!)


アイオワ「随分こってこてのBritish Englishだったけれど、アドミラルは英国出身なの?」


提督「まさか。生まれも育ちも日本だよ。ただ少し、憧れてただけさ」


アイオワ「That’s amazing! いいじゃない! 私達のこともよろしく!!」


提督「もちろん。ただ、それっぽく英語を喋ってるだけだから、ウォースパイト達イギリスの子はもちろん、アイオワ達アメリカの子たちも色々教えて欲しい。とくにまだスラングとか全然わからなくてな、早口でまくし立てられると少し困るが、それもコミュニケーションを取るために必要だから」


アークロイヤル(これがブシドーなのか? あの発音でそれっぽく言ってるだけだなんて、どれだけ謙虚なんだ。彼こそ、真のAdmiral!)


アイオワ(謙遜してる......So cute!!)


ウォースパイト「アーク、Admiralは、なんて?」


アークロイヤル「He is still not good at pronunciation, so he wants me to teach more pronunciation and slang. Also, fast-spoken English still seems hard to hear, so if he speaks a little slowly, he will be happy.」


ウォースパイト「!......ヨシ」メモ


ビスマルク「......」挙手


提督(ビスマルク......スタイル良いなやっぱり。お近づきになりたい)


提督「ビスマルク」


ビスマルク「あら、私の名前を知っているのね。それじゃあ早速だけれど、英語がいけるならドイツ語もいけるかしら?」


提督「......Guten morgenとDankeくらいなら......」


ビスマルク「私のAdmiralならそれくらいできるわよね。お、教えてあげても良いけれ」


提督「ぜひ頼む」重低音ボイス


ビスマルク「え、ええ。任せなさい!」


提督「よし、まだまだ他にもいろんな国の子がいるけれど、申し訳ない。今のところは日本語以外は英語くらいしか聞き取ることは難しい。でも、皆の母語で喋りたいんだ。だから、暇なときにでも教えてくれるとありがたい」


海外艦s(((((私は貴方の母語で話したいんですけれど......!)))))


提督「さて、そろそろ時間が押してきたな。今日はこのくらいで......」


吹雪「司令官!」


提督「うん? どうした、吹雪」


吹雪「実は、司令官の着任を祝いたく思い、勝手ながら着任祝いのパーティーを用意させていただきました」


提督「え、本当?」


吹雪「はい。それで、もし提督がよろしければ、ぜひ!」


提督「......吹雪ィ......」号泣


吹雪「し、司令官!?」


提督「......ありがとう、本当にありがとう。自分みたいなやつのために着任祝いのパーティーを用意してくれるなんて......」


吹雪「わ、私はあくまで提案だけで。お料理を用意してくださった方たちがいますので」


提督「それでもだよ、そういう提案をしてくれたことが嬉しいんだ。そしてもちろん、料理を用意してくれた、この場に集ってくれた皆に言いたい。ありがとう、時間と手間をかけてくれて。よし、料理が冷めたらもったいないな。早速楽しんでくれ」


長門「......司令官、乾杯の合図を」


提督「え、難易度たか。......まあ、良いか」


提督(皆、早くはしゃぎたくてウズウズしてるんだろうな。何人かはよだれタレかけてるし。よし、なら提督としての威厳を早めに捨てるか)


提督「みんな、改めて今日はありがとう。そして、ここから先は提督ではなく、一人の人間として話をさせてほしい。オレは君たち全員が大好きだ。容姿も、心も、言動も、全てが大好きなんだ。信じられないと言うものもいるかも知れない、でもとにかく大好きでたまらない。だから、ありのままをオレに見せてほしい。オレもありのままを皆に見せよう。さて、今日だけではなく、今日から必要な場面以外は無礼講で構わない。まずはその第一として......宴だ。乾杯!!」


艦娘s「「「「「うおおおおおおお!!」」」」」


提督(すげえ雄叫び......あ、もしかして妖精さんが料理を並べてる!? 癒されるぅ......なんか甘味を上げると喜ぶみたいだし、後でちゃんとねぎらってあげよう)


大和「提督!」


提督「お、どうした大和?」


大和「今日の主役は提督です、ぜひ一緒に!」


提督「ああ、ありがとう。お邪魔させてもらうよ」


大和「ッ」無言のガッツポーズ


武蔵「はあ......」呆れ顔


金剛「Hey、提督ぅー!」


提督「金剛!」


金剛「イェース! 早速だけれど、提督は本当に私達のことなんとも思わないのノ?」


提督「なんとも思わない、というと嘘になるな。すごく、愛しく思います」イケボ


金剛「そ、ソウデスカー......(この破壊力、エグイネ)」赤面


榛名「お、お姉さま! あ、あの、榛名です、よろしくお願いいたします!」


提督「ああ、よろしく頼む(レベル高すぎないか。流石に好き)」


比叡「こ、金剛お姉さまの妹分、比叡です! 気合、入れて、行きます!!」


提督「うん、気合は大事だよな。頑張ろう!(拳でお姉さん、クソ可愛いな。いや勝手に自分がそう呼んでるだけだけど。親戚とかにいてほ以下略)」


霧島「はじめまして、私、霧島です」


提督「はじめまして。霧島はとても知識豊かだと聞いているよ。ぜひ、戦いのときは意見をもらいたい」


霧島「はい、おまかせを!」


大和「提督、なにか食べますか?」


提督「うーん、どうしようか。まだ他の子達のところもあいさつに回りたいし」


大和「そうですか、残念です......(せっかく呼び込んだのに......)」


長門「では、次は空母達のところに行ってはどうだろうか。哨戒の件も合わせて」


提督「ああ、そうだ......って、そういえば一週間の間出撃禁止の話、すっかり忘れてたな。ちょっと失礼」


提督「んん、皆、楽しんでいるところすまない」演説台上がり


提督「少し発表が遅れてしまったが、実は色々と自分なりに考え、相談した結果、明日から一週間は出撃を禁止したいと思う」


艦娘s「「「「「......」」」」」どよめき


提督「もちろん、訓練等がしたい場合はどれだけ行ったか、どれだけ資材を消費したかの書類を出してくれるなら自由に行ってくれて構わない。皆の自由だが、個人的にはどういうものなのか興味があるから見させてもらいたいんだ。まあ、見に来るなと言われれば大人しくしておくつもりだが」


提督「とは言え、なにもしないのは愚策というもの。艦載機運用のできる人たちには、それを用いて近海の哨戒をお願いしたい。あまり長く話すのもあれだから、後で個人的にお願いしに行くよ。以上、聞いてくれてありがとう」


陸奥「随分すごいじゃない」駆け寄り


提督「え、何がだ?」


陸奥「カリスマ性、っていうのかしら? 提督が話し始めた瞬間、皆注目してたし」


霧島「同感です。それに、訓練のことについてもとても知性を感じました」


提督「......うん?」


霧島「あんな風に言われたら、皆頑張ってしまいますよ。少しでも提督に良いところを見せよう、と」


陸奥「本当よ。お姉さん、一週間毎日訓練頑張っちゃおうかしら?」


提督「頑張るのは良いことだけど、無理はしないでくれ。無理できないよう、ずっと見ていてやるからな」


陸奥「そ、そう......」赤面目そらし


霧島(これが天然の女たらし......!?)



後書き

ふと思いましたが、水着modeの榛名、すごく良いですよね。ヒールが高い靴じゃないからなのか、普通のイラストよりも少し下半身が短めに書かれているのがとても良い。二次元過ぎない体型、と言うか。
そしてやっぱり梅雨の時期はお嬢様すぎる。なにあの透明感


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2022-06-19 05:43:30

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2022-06-13 06:17:37

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2022-06-06 08:12:12

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2022-05-19 08:31:02

このSSへのコメント

6件コメントされています

1: Feb_102 2022-05-19 08:31:45 ID: S:Za5zMU

美醜逆転なんてものもあったんだ…

知らなかった…

2: 盈月 2022-05-19 21:03:02 ID: S:FfB8zN

こうゆうのマジで好き…

3: SS好きの名無しさん 2022-05-22 19:52:10 ID: S:a2X_YI

好きすぎるぅ!

4: SS好きの名無しさん 2022-05-22 23:58:03 ID: S:9JpNdZ

とても面白かったです。更新お願いします。

5: SS好きの名無しさん 2022-05-29 23:15:09 ID: S:-s5onW

ワクワク

6: SS好きの名無しさん 2022-06-12 22:42:53 ID: S:2yVe1A

ウキウキ


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