2015-05-29 02:17:35 更新

藍染「集まってもらってすまない。実は今日から虚圏の備品をいくつか変えようと思ってるんだ」


グリムジョー「備品だと?」


ノイトラ「チッ…どうでもいい事で招集かけんじゃねーよ」


藍染「いいじゃないの。で、備品なんだけど…ほら、ウチの備品ほとんど石で出来てるじゃん?」ペチペチ


ギン「椅子もテーブルもベッドもタンスも石やね。なんでやろ?」


ウルキオラ(あーだからみんなクッション集めてその上で寝るのか…)


グリムジョー(石だったのかよあれ。どーりでかてえはずだ)ゴキゴキ


ノイトラ(ただでさえ俺の肌かてえのにバカだろ。もっと労れよな)ボキボキ


藍染「日がな一日、かったい石に座ってるものだから……その…私の体に、限界が来てしまってね。今日から椅子の下にはドーナツ状の柔らかいクッションを敷いて、ベッドはニトリのポケットコイルマットレスにしようと思うんだ」


グリムジョー(ニトリってお前…なんでニトリなんだよ)


ウルキオラ「ちょっと待ってください藍染様」ガタッ


グリムジョー(おうおう言ったれウルキオラ。世界観壊すことしてんじゃねえってな)


ウルキオラ「俺はIKEAのボンネルコイルマットレスがいいです」


グリムジョー(そっちかよ!!)


藍染「ボンネルコイルマットレスは固いじゃないか…私は反対だなウルキオラ」


ウルキオラ「石よりはましです。ていうか柔らかすぎてもちょっと不安です」


ノイトラ「ウルキオラてめーそのツッコミはおかしいだろ」ガタッ


グリムジョー(おうおう言ったれノイトラ。お前ならガツンと言えるはずだ)


ノイトラ「俺は低反発マットレスがいいです」


グリムジョー(おめーもかよ!!)


藍染「低反発か。私あんまり好きじゃないんだよねあの押し上げられてる感じ…ポケットコイルマットレスは支えてもらってる感じするよね」


グリムジョー(知らねーよ使ったことねーし)


バラガン「わしはスノコが」ガタッ


ハリベル「ウォーターベッド…」ガタッ


グリムジョー(何でこいつらこんなときだけしゃしゃり出てくんだよ…)


藍染「わかった、わかったよ。その辺は好きなものにできるようにする。けども、椅子の下にドーナツ状の柔らかいクッションをひくことだけは譲らないぞ」


ノイトラ「なんだそのこだわり」


藍染「今日中にどんなベッドがいいか紙に書いてドアに挟んでおくように。今日中にだぞ。事は一刻を争うからね。それじゃあ解散」


ガタッ ガタガタ

ゾロゾロ


グリムジョー(大丈夫かこの組織…)


ノイトラ(サンタさんみてえだな)


藍染「ウルキオラ、君はちょっと残っててくれ。ちょっと話があるんだ」


ウルキオラ「はい、藍染様」


藍染「ウルキオラ以外のものは早急にここから立ち去るように。よろしく頼むよ」







藍染「さて」


ウルキオラ「なんでしょうか」


藍染「ウルキオラ、ちょっと現世に行ってきてくれないか」


ウルキオラ「現世ですか」


藍染「ああ。虚圏では手に入れられない物があってね…」


ウルキオラ「いやお前が行けよ」


藍染「そうもいかないんだよウルキオラ…。私はちょっと、その…じ、持病が。…ね?」


ウルキオラ(知らねーよ)


藍染「とりあえず買ってきてほしいものをリストアップしたから、これ持ってって」ピラッ


ウルキオラ(……随分多いな)


藍染「あとこれ、お金。がまぐちちゃんとしまってるか確認して、首から下げるんだよ」


ウルキオラ「子供扱いすんなや」


藍染「あれ、足りなかったら困るからこれ、札束」ドン


ウルキオラ「……わかりました」万札5枚ヌキー


藍染「えっ」


ウルキオラ「お駄賃」懐にシマイー


藍染「……気を付けていくんだよ」


ウルキオラ「はい」









グリムジョー(……なーに話してんだかさっぱりわからなかった) コソコソ


ノイトラ(クアトロにしか言えない任務、しかも札束ときた……)コソコソ


グリムジョー(こいつぁ藍染の弱味握るチャンスとみたぜ)コソコソ


ウルキオラ「なにをしている」


グリムジョー&ノイトラ「アパァ!!!」ビクゥッ


ノイトラ「あ、あ、くあとりょ↑さんじゃないすか、ちっす!」ビクビク


ウルキオラ「貴様ら、霊圧くらいもっと上手くコントロールしろ。…なぜここにいる」


グリムジョー「なぜ?!な、なぜってほら、あの……コ、コンタクト。そう!コンタクト落としちゃって。な?!」ノイトラニラミー


ノイトラ「?!あ、お……おう!はっはっは参ったなこりゃ」ワタワタ


ウルキオラ「コンタクトを落としたのならそんなに動き回らない方がいいぞ。……というかグリムジョー、貴様視力が悪いのに野生とかイキがってるのか?野生なら視力8.0とかじゃないのか?コンタクトってお前野生の風上にもおけないな」


グリムジョー「」


ノイトラ(バカだろこいつマジで…)


ウルキオラ「セスタえすぱあだ(笑)ぐりむじょーじゃがじゃがじゃん(笑)」


グリムジョー「てめえええええええええ!!!!!!」


ウルキオラ「」シュンッ


グリムジョー「あ!!逃げやがったクソッ!!」


ノイトラ「やべ、早く追わねえと……!」






~現世~



ウルキオラ「ウルキオラ(21)です。義骸って体がギシギシする」


ウルキオラ「…ウルキオラ、ギシギシする」プフッ


ウルキオラ「さて、まずは」ピラッ




・ドーナツクッションをありったけ買ってきてくれたまえ




ウルキオラ「すみませーん、ここにあるドーナツクッション全部ください」


店員「は?クッション…?」


ウルキオラ「ドーナツクッションください全部」


店員「うちクッションは置いてないんですよ」


ウルキオラ「なん…だと…?」


ウルキオラ「ならばこれはなんだ?ドーナツクッションではないのか?」


店員「それはドーナツですがクッションではないんです」


ウルキオラ「それはドーナツですがクッションではないんです…?」




ウルキオラ「…これはクッションですか」


店員「いいえドーナツです。ここはミスドです」


ウルキオラ「ミスド…?ドーナツクッションはないのか」


店員「何回も言わすなや!!!!クッションがほしいならダイソーにでもいけや!!!」







ウルキオラ「追い出されてしまった」



ウルキオラ「ダイソーにでもIKEAって…俺は一体どこに行けばいいんだ」


ウルキオラ「ダイソーなのか?IKEAなのか?ドーナツクッションはどこに売ってるんだ…」


ウルキオラ「おつかいってこんなに面倒なのか…ん?」チラッ




ウルキオラ「100円均一…キャ、キャンドゥ?ダイソーじゃないのか?」


ウルキオラ「…行ってみるか」ピロリッピロリッ






~同じ頃、現世~


グリムジョー「ウルキオラのやつどこ行きやがったんだ?」


ノイトラ「ペスキス使えば一発だろーがよ」


グリムジョー「ふざけんな今は義骸だぞ。上手く使えねーんだよコレなんなんだコレ」


ノイトラ「まぁ…作ったのザエルアポロだしな」


グリムジョー「あっ(察し)」


ノイトラ「見付けたきゃ自力で探すしかねえってこったな」






ウルキオラ「Can do it♪ Can do it♪」


ウルキオラ「お、ドーナツクッションはこれか…?」



~回想~


藍染「ドーナツクッションはこれだよ」スッ


ウルキオラ「…既に持ってるのに買いにいく意味よ」


藍染「毎日使ってるから潰れちゃうんだよ。いいかい?真ん中に穴が開いていて、やわらかいのがドーナツクッションだ。時折変な柄のものもあるが、柄に関しては気にしないからとりあえず真ん中に穴が空いてるクッションをみつけたらありったけ買ってくるんだ」







ウルキオラ「…真ん中に穴が開いていて、やわらかい…ふむ。」ムニムニ


ウルキオラ「すみませーん、ここにあるドーナツクッション全部ください」


ウルキオラ「しかし100円均一ってすげーな…色んなものがあるな」


ウルキオラ「…ちょっとくらいいいよな」キョロキョロ







グリムジョー「ダメだ、アイツがどこにいんのかさっぱりわかんねえ」


ノイトラ「めんどくせえ」


グリムジョー「藍染との話しっかり聞いときゃよかったぜ」


ノイトラ「紙切れと札束、そして現世ってこたあなにかを仕入れるために…はっ、まさか!!!」


グリムジョー「なんだよ」


ノイトラ「まさか藍染のやつ……グリムジョー、こっちかもしれねえ」






ウルキオラ「…ふむ、これもいるな。黒いマニキュア…」ヒョイッ


ウルキオラ「いや…いるかな。大体原作でもアニメでもたまーに爪の色塗り忘れてるんだしいらないような…うーん…まぁいいか100円だし」カゴポイー


ウルキオラ「…これはなんだ?…ぬ、ぬり、え?ぬりえとはなんだ?そのページを開けばその中に見えるのか」ペラッ


ウルキオラ「なんだこれは…真っ白じゃないか。どうしろというんだ?」ペラッ


ウルキオラ「(くれよんやいろえんぴつで、すきなようにいろをぬってね!)だと?クレヨンや色鉛筆とはなんだ。この棚を漁ればその中に見えるのか」カチャカチャ


ウルキオラ「……いやいや、いらないだろう。俺がぬりえなんて……」


ウルキオラ「……100円だし」カゴポイポイー







グリムジョー「……ノイトラ」


ノイトラ「あん?」


グリムジョー「なんだこのせまっくるしい店は」


ノイトラ「わかんねーのか」



ドンドンドン♪ドンッキー♪ドンキ♪ホーテェー♪



ノイトラ「激安の殿堂、ドン・キホーテだ」


グリムジョー「しらねーよ!!!」


ノイトラ「激安の殿堂、ドン・キホーテのアダルトコーナーだ」


グリムジョー「アダルトコーナー……だと…?」


ノイトラ「俺なりに考えてみた。恐らく藍染のやつはウルキオラになにかしらの仕入を頼んだんだろう」


グリムジョー「お前って考えたりするんだな」


ノイトラ「その頼んだブツが……これだ」ドン


グリムジョー「……なんだァ?変な形してやがる」


ノイトラ「こいつぁ、TENGAだ」ドドン


グリムジョー「てんが?てんがってなんだよ」


ノイトラ「藍染はあの時言った」





藍染「私GA、TENに立つ」メガネグシャー





ノイトラ「な?」


グリムジョー「いや多分違うと思う」


ノイトラ「いや絶対これだ。ということはウルキオラもここにいるはずだ」


グリムジョー「いや絶対ないと思う」





ウルキオラ「Can do it♪Can do it♪」ピロリピロリ


ウルキオラ「ふむ、100円均一。中々やるな。最早現世に住みたいくらいだ」ドッコイショ


ウルキオラ「さて、次は…」ピラッ


ウルキオラ「…ポラギノール(座薬タイプ)か」




~回想~


藍染「ポラギノールは私の発作を和らげるための大切な大切な薬だよ」


ウルキオラ「ほう」


藍染「これを、ドン・キホーテというお店で買ってきてほしいんだ。店員さんに言って、あるだけくださいと伝えるんだよ。ドン・キホーテが一番安いし在庫がたくさんあるからね。間違えても注入タイプを買ってきてはいけないよ。座薬タイプだからね」





ウルキオラ「ドン・キホーテってどこにあるんだろう」






グリムジョー「なあノイトラ」


ノイトラ「あ?」


グリムジョー「こいつはなんだ。お茶か?」サッ


ノイトラ「ああ、そいつはローションだな。ヌルヌルした液体だ。相手の足元にぶっかけてころばせるために使う」


グリムジョー「地味だな」


ノイトラ「ちなみにお茶ではないから飲むなよ。本当にヌルヌルするから扱いには気を付けろ」


グリムジョー「ちょっとほしい。東仙とか間違えて飲むかも」


ノイトラ「えっさすがにそれは」


グリムジョー「あいつムカつくしヌルヌル地獄に陥ればいい」


ノイトラ「お、おう」





ウルキオラ「ドン・キホーテはここか。迷ったわふざけんな」


ウルキオラ「さて、ポラギノール…ポラギノール…」





グリムジョー「ノイトラ」


ノイトラ「なんだよ」


グリムジョー「これはなんだ」


ノイトラ「そいつは電マだ。肩とかに当てて使う。超震えるぞ」


グリムジョー「ほんとだ超震える」ブルルルルルルルルル


ノイトラ「…股間にあててみ」


グリムジョー「じゃあ失礼して」ピタッ


ノイトラ「なんで俺だアッファン////ちょ、やめァアン//」ブルルルルルルルルル


グリムジョー「うわあきもい」







ウルキオラ「すみません、ポラギノールはどこにありますか」


店員「ポラギノールなら3Fですね」


ウルキオラ「わかった」






グリムジョー「ノイトラ」


ノイトラ「なんだよ…」ゲッソリ


グリムジョー「これはなんだ」


ノイトラ「これはコンドームだ。てめえには縁がねえだろうよ」


グリムジョー「あーこれがそうなのか」


ノイトラ「え、知ってんの?」


グリムジョー「バラガンが持ってて1個くれた」


ノイトラ「あのジジイが?」


グリムジョー「うん。前バラガンの部屋の前にこいつが転がってたから聞いてみたらめっちゃ真っ青な顔して「か、金が溜まるんじゃ。お前にもひとつやろう」って」


ノイトラ「………まさかな」





ウルキオラ「ぽっぽっぽーぽらぎのーるー」


ウルキオラ「ないな。どこだ。無駄に狭くてわかりにくい」


ウルキオラ「ん?あれは…」



カネガタマルッテキイタゾオレハ

チゲーヨソレハオマエ…アレダヨ、アンマイウナヨ



ウルキオラ「貴様らここで何をしている」


ノイトラ「アッパァ!!!」


グリムジョー「あ、あ、くあとりょ↑さんちっす!」


ウルキオラ「ちっすじゃねーよなにしてんだよ」


グリムジョー「な、なにってなにも」


ノイトラ「な、なにもしてねえぞ。してねえからな」


ウルキオラ「…汗がすごいな貴様ら」


グリムジョー「あ?!あ、あちいな今日は!」


ノイトラ「お、おう、そうだな!」


ウルキオラ「貴様らタンクトップの癖に…まぁいい。早く帰れ」


ノイトラ「待てよクアトロ。てめえその荷物はなんだ」


ウルキオラ「」ギクッ


グリムジョー「確かに。なんだそれ」


ウルキオラ「…これはその」ササッ


ノイトラ「…まあ、藍染も年頃だしな。グリムジョーもあんま深入りすんな。やめてさしあげろ」


グリムジョー「そうだな(なにいってだこいつ)」


ウルキオラ「あ、ああ。年頃だからな(よくわからんがバレずに済んだみたいだ)」


ノイトラ「行くぞグリムジョー」


グリムジョー「お、おう」


ウルキオラ「気を付けて帰れよ」





ウルキオラ「さて」


ウルキオラ「すみません、ポラギノールあるだけください」








~虚夜宮~



藍染「おかえりウルキオラ」


ウルキオラ「ただいま戻りました」モッサリゴッサリ


藍染「頼んだ品は」


ウルキオラ「はい、持ち帰れる分は持ち帰ってきました。残りは郵送で後日配達されます」


藍染「ご苦労だったね」ガサゴソ


藍染「ふむ、ドーナツクッションもいい感触だ。ポラギノールもちゃんと座薬タイプだね。君に頼んで正解だった」


ウルキオラ「ポラギノールは1500個分、クッションは450個分届きます。これお釣りです」チャリッ


藍染「ありがとう。下がっていいよ」


ウルキオラ「失礼します」






藍染「…いたたたたた…早く薬を…」ガサガサ


藍染「ギン、ギン。ちょっと」


ギン「なんですのん」


藍染「いつものアレを…」


ギン「あーはいはい。ほなこっちむいてください」


藍染「すまないね…」


ギン「よっ……んっ、よっ」


藍染「シーーーハーーーー…シーーーハーーーー…うっ」


ギン「はい、終わりましたよ」


藍染「うむ、すまない…いてててて」


ギン「ええんですよ。ほな、ボクおやつの時間なんで」


藍染「ご苦労」







藍染「しかし…治る気配がないな…」ハコガンミ


藍染「もっと強力なやつに……ん?……あれ、薬が減ってない……」


藍染「…………!!!!!」ゾワァ


藍染「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」







ウルキオラ「ぬりえ、中々楽しいな…」



\ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!/


ウルキオラ「?!!なんだ?!」



グリムジョー「あ?!」


ノイトラ「え、藍染が叫んでる…え?」




バタバタバタバタバタ



ウルキオラ「藍染様!」


グリムジョー「どうした藍染!!」


ノイトラ「藍染!なんでケツ丸出しなんだ!!」


藍染「ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!うわああああああああああああああ!!!!」


ウルキオラ「藍染様落ち着いてください!」


グリムジョー「なにがあった藍染!」


ノイトラ「なんでケツ丸出しなんだ!!」



藍染「ギ…ギンが……ギン……あいつ……両手を私の肩につけていた…………フッ」バタン



ウルキオラ「藍染様!ケツが丸出しです!!」


グリムジョー「市丸が……市丸がなんだよ」


ノイトラ「よくわかんねえがとりあえず救護隊を呼べ、他のやつらに近寄らないよう伝えろ!」







藍染が痔だとバレるのにそう時間はかかりませんでしたとさ。






終われ






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2020-11-17 20:30:16

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