最初は二人で渡った横断歩道

最初は二人で話して渡った横断歩道もいつからか

一人で楽しく渡っていて

気づいたときは三人で笑いながら渡っていて

昔かな？二人で渡るのに馴染んできて

そのままずっと二人で渡っていて

黒いところを踏んだら死ぬだなんていいながら歩いた道も

次渡ったら死ぬかもなんて思いながら独りで渡ってて

そのあとまた、二人でわたりたいなんていいながら

最後に一人で川を渡って

笑顔で待ってる一人にあって

お待たせなんて言って

横断歩道をまた二人で渡って

これからは永遠にこうだねなんて

手を繋ぎながら目的もなく歩き続けて

結露に描いたスマイルマーク

結露に描いたスマイルマークは最初は可愛らしいけども

時間が経つに連れて涙を流して、口からは血を流して

最後には笑顔は消えて、血も涙も消えて

そこには何もなかったかのようにすべてが消えて

それは何もできなかった人間のようで

ボクは辛くなってよる一人家を飛び出して

楽しかったのかな？なんて自問して他答を待って

制限時間は電車が来るまでで

やっぱりその答えは返ってこなくて

その後ボクは帰ってこなくて

孵った時にはもう遅いって気づいちゃって

かえって何も思い出さないようになっていたのかな？

替えってあるのかな？なんて

今更のように思っちゃって

気づけば僕は還ってきちゃってて

※ウサギとカメ

僕らはただの亀だね

一部のうさぎに勝っただけでどのうさぎでも勝てると思って

しかも、それはほかの亀で

偏見とどっかからくる自信で亀はすごいと思って

それは私はアインシュタインだって言ってるようなもんだって

気づくのにだって時間がかかって

そのあと亀は頑張れば空だって飛べるだなんて思って

鳥に空から落としてもらって

割れて、潰れて、死んで

でも、負けたうさぎは馬鹿なんかじゃなくて、村を救うほどの戦略家で

狼を殺す知恵のある立派なうさぎだったんだ

これでわかることは

長い文章はたかが説明で必要はないのかもしれないが

これは、人間は馬鹿だってことを伝えたいんだ

だから長い文章での説明は必要になるんさ

没アイデア

とある夏の帰り道

とある夏の帰り道

｢熱中症……には気をつけて｣

彼女は早口で告げた

僕は頭の中に芝生を浮かべながら

｢家すぐそこだから大丈夫｣

なんて言った

彼女は熱中症のように赤かった

｢ちがくて｣

そう言って

もう一度深呼吸をし

｢ねっ、ちゅーしよ？｣

そういった

僕は頭がくらくらした、熱中症なのかな？

｢熱中症……には気をつけて｣

早口で言って苦し紛れの言い訳が辛い

｢家すぐそこだから大丈夫｣

もう、笑われてるし

やっぱりダメだ今言わなきゃ

｢ちがくて｣

ドキドキする

深呼吸して

｢ねっ、ちゅーしよ？｣

言えた、赤くなってるし、成功かな？

｢こ、答えは？どうですか？｣

勇気を出して聞いた

すると、彼は……倒れた

それが、彼の命日だった

※ハッピーエンドとは

バッドエンドをハッピーエンドに変える最後の1ページを持った少女は逃げ出した

何故？

そんなの簡単です、終わらせたくないからです

ハッピーエンドなんて、聞こえはいいけれど、エンドはエンドにかわりはしないのです

みんな、ハッピーエンドがいいなんて、｢バッドエンドより｣っていう、一番大事なセリフを忘れて、本当にバカみたいだ

エンドなんて見たくないのに

※百万ドル

百万ドルの夜景ってさ

いろんな場所の電気がついててのそれじゃん？

つまり深夜に働いている

それなのに

必死なのに

合計で百万ドルにしかならなくて

しかもそれを見てるのはいま仕事をしていない人

これが現実なんよね

※ピエロの涙

ピエロの涙は実際は泣いているのに笑ってるってことなんさ

本当に嘘つきなんね

しかもそれを見て笑って

本心に忠実なんね

嘘は時には良くて

本心は時には悪魔よりもタチが悪い

嘘と本当は面倒だ

人間はなんて面倒なことばかりするんか

ピエロなんて化粧で素顔なんてわからんに

はぁ、もっと他の人生歩みたかった

（神奈川生まれたんになんなんこのなまり）