2015-06-14 01:27:54 更新

概要

伊織の辛さと苦悩
そして765プロの存在


前書き

お見苦しい所があると思いますがお許しください。


私はいつも一人だった。

両親はいつも水瀬の名に恥じぬようにと。

愛情という愛情をもらえなかった。


ただ私が所属している765プロでは『友達』はいた。

でも私にとって『友達』は表面上だけでしか繋がってない浅いものでしかなかった。


そして何より私の気持ちを知らないで笑っている『友達』が何より憎かった。


誰にも頼れない、誰にも愛されない、誰も愛せない。


孤独というものなの…?

生まれたときからこうだったからうまくわからないけど、胸の奥がズキズキする。


捨てたいのに捨てられない。この小さな痛み。

そしてずっとしまっていたら、一個目の箱が一杯になった。


今更この痛みが辛いってわけじゃない。

けど『誰かが見てくれたら何か変わるのかしら?』


そしたら許されるのかしら。



『少し優しくされるくらい。』


捨てたものも拾い集めて満タンの箱を積み上げた。

通りすがりの幸せそうな人達を横目に見ながら十個目の箱積み上げた。


そうか、これでもまだ足りないのね。

誰にも見えてないみたい 。


それじゃもっと高くして、大きく強く。


世界中に私の『痛み』を見せなきゃ。


百個目の痛みの箱を積み上げた頃

野次馬ができていた。そのなかに『友達』がいた。

上っ面の付き合いである『友達』


そんな奴らが心配の声をかけてきた。


でも、あなた達のそんな声は届かない。

だから言ってあげるわ。


『お集まりの皆さま方。これは私の痛みです。』


『あなた達の慰めなんて、届かない高さにいるのよ。』



きっと私は特別なんだ


誰もが羨ましがる位に


孤独の神に選ばれたから



こんな景色の中にきた……



とうとう千個目の痛みの箱を積み上げた。

野次馬の声もなにも聞こえない。


聞こえるのは風の音だけ。


つい下を見たら目眩がした。

と、思ったら梯子も、シャルルもとばされちゃった。


そしたら本当に寂しくなってきた。

誰にも見えてないんだ。

本当に一人だ。

声も出ない。

出てくるのは涙だけ。


そんなとき聞こえてきた。


歌だ。


不思議な歌。


歌ってるのは誰だろう?


聞き覚えのある声。


あ、あいつらだ。『友達』だ

私が上っ面の付き合いと信じていなかった


そして一番憎くて嫌いだった『友達』


あれ?縮んでる?

いや違う。

ダルマ落としみたいに、落とされてる。


そしたら聞こえた、歌。


春香、千早、あずさ、律子『『『『皆伊織と!』』』』


真、雪歩、貴音、美希『『『『話したいんだ!』』』』


響、亜美、真美、やよい『『『『同じ高さまで!』』』』


『『『『『『『『『『『『降りてきて!』』』』』』』』』』』』


どんどん強くもっと強く 唄声響く痛みの塔

そのてっぺんに しがみついて 鼻を垂らしてる何様。



あぁ、やっと


許されたのかしら?


ありがとう




だから言いたいの


降りたら言うわ


上手く伝えれるかわからないけど


『ありがとう!これからもよろしくね!』


後書き

いやー、伊織って仲間を大切にする意識が765プロでも一番すごいと思うんですよね。
ただそう至った理由というのもあると思うんです。
そこを考えるだけで楽しかったりするわけですがw
そんなもしかしたらの理由の1つとして今回のハンマーソングを使わせていただきました。
まぁそんなわけで2作目でした。
ありがとうございましたー。


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