のび太「未来の僕がヤサグレている」大人のび太「Fuck you」
ドラえもん×ロボット×戦争
のび太が故障したドラえもんを修理する為に来た15年後の未来では、そこより更に20年後の未来から来た人々と戦争を行っていた...。
変わってしまった未来と変わった友人達。のび太はその未来で何を成すことが出来るのか?
山崎貴監督に捧ぐSF作品開幕
書き溜めは無いので亀投稿です。ドラえもんの映画版みたいな感じだと考えて下さい。
ガリオン=ガンダム+エヴァンゲリオン
形状はジュブナイルのガンゲリオンを想像しています。背中のレールガンとバリア発生装置は無し。その代わり、手に50口径のマシンガンがついてます。
のび太「ドラえもんが故障したから修理しに未来へ来たんだけど...ここ何処だろう?」
ドラえもん「・・・」
のび太がワームホールをくぐった先にあったのは、窓際に机と本棚のある3畳程の質素な部屋だった。
窓からは斜陽がが差し込み、部屋を赤く染めている。
何年も使われていないだろう机は埃と血でまみれており、机の下に隠すように置かれた黒い塊からは腐臭が漂っていた。
のび太「なんなんだコレ。未来が変わったのかな? それにしては」
のび太がそこまで言いかけて、部屋の扉が大きな音を立てながら倒れた。のび太が振り向くと、白いトレンチコートに身を包んだ二人の男がのび太にアサルトライフルの銃口を向けていた。
白服の男の一人(以下白服男A)が銃口を向けたままのび太に近づく。
白服男A「貴様ココで何をしている!?」
白服男B「手を頭の後ろで組んで膝をつけ」
のび太「痛い。痛い。頭を掴まないで」
白服男A「民間人を確保」
白服男Aはのび太をうつ伏せに寝かせ、銃をナイフに持ち替えた。
白服男B「チッ。女じゃねえのかよ」
白服男A「イイじゃねえか。コイツ民間人だぜ。きっと巣の場所を教えてくれるぜ」
白服男Aはナイフをのび太の耳付近に突き立てた。
のび太は震えながら首を捻り、白服男Aを見た。男は顔に下卑た笑みを浮かべつつ、掴んだのび太の手首を、耳元のナイフまで動かした。
白服男A「さてと、巣の場所とか洗いざらい吐いて貰いましょうかね。まだ指を失いたくは無いだろう?」
のび太「待って!! 僕は何も知らないんだ。さっき過去から来たばかりだから何も知らないんだ!!」
白服男B「でけぇ声で嘘を付くんじゃねぇ!! もういい頭を吹き飛ばせ...」
パン。空気が抜けるような音が白服男Bの言葉を遮った。それに続くように白服男Bは糸の切れた人形のように膝をつき倒れた。白服男Bからじわりと赤い液体が流れ出す。
白服男「なんだ!? 狙撃か!?」
白服男Aは素早く窓際を背にするように移動した。背中にかけた銃を手元に移動し、安全装置を解除した。
白服男Aは準備を終えるとのび太に指で立てと指示した。
のび太は伏せたまま、必死に首を横に振った。このまま起きたらのび太も撃たれてしまうだろう。白服男Aは、涙で濡れたのび太の顔近くへナイフを投げた。
のび太は驚きで飛び起きた。白服男Aは窓から少し顔を出し、外を伺う。
パン。小さな音が聞こえ、のび太は恐怖に震えた。何処を撃たれたのだろうか? 足か? 腕か? しかしいくら待っても痛みが来なかった。
のび太はゆっくりと目を開けた。
そこには白服男Aが壁に持たれ掛かる様にして死んでいた。
のび太「これは一体? 未来で戦争なんて起こらない筈じゃなかったのか? ねえ、ドラえもん」
ドラえもん「・・・」
???「相変わらず間抜けなツラしてるな」
のび太が居る部屋から数百m離れた建物の屋で1人の男がスナイパーライフルのスコープを覗きながら呟いた。
男はスコープから目を離し、胸ポケットからタバコを取り出し口に咥えた。
???2「吸えないのにまた口に咥えて居るんですか?」
男が振り向くとそこには、線の細さとカチカチな軍服が釣り合わない淡い金髪の綺麗な女性が立っていた。
???「こうしてた方がカッコイイだろ。あと、誰かあのガキを迎えに行ってやれ。ガリオンの使用は許可は出してやる」
女性「迎えに行かせた者は、そのまま基地に帰投させてもよろしいですか?」
???「フン。どうせコッチの仕事も俺一人で十分だ」
???3「違いないですねえ。アッハッハ」
女性「では、今笑ったスネツグに行かせます」
スネツグ「そ、それは無いですよー」
その他多数「ハッハッハ」
???「ガリオンに傷付けんなよ」
スネツグ「ら、ラジャー。気を付けます」
スネツグはそう言うとポケットから鍵を取り出した。
慣れた手つきで鍵についたボタンを押すと、目の前に体長4m程の二足歩行恐竜型のロボットが現れる。
ガシャンと音がしてロボットの背が開く。スネツグはヒョコヒョコとロボットを登ると座席に座り、ハンドル横に鍵をさした。
エンジンが掛かるとps2のコントローラが現れた。スネツグがコントローラのスタートボタンを押すとロボットの背が閉じる。
スネツグ「それでは行って来ます。晩飯残して置いて下さいね」
そう言うとスネツグを乗せたガリオンはスラスターの風を吹き散らしながらのび太のいる野比家へ向かった。
女性は飛び去るガリオンを眩しそうに見つめつつ小声で男に話し掛けた。
女性「それとカッコつけるのは良いですけど、目に跡が付いてますよ。野比中尉」
未来のび太「リルルには敵わんな」
未来のび太はそう言って笑った。
2------------------------------------------------
のび太「それにしても何処から狙撃されたんだ?」
のび太は涙を拭い、心を落ち着かせたのち、窓から顔を出した。崩壊したと表現出来る程ボロボロな街の中を、数十m先から白煙を撒き散らせつつ、何かが近づくのが見えた。
のび太「なんだろうアレ。こっちに向かって来てるのかな? 」
のび太「うわあああああ」
のび太が驚きで尻餅を付くと同時に、二足歩行恐竜型のロボットが建物を壊しながら現れる。
ロボットはのび太のいる窓に横付けするように停止した。
ガシャン小気味の良い音がして、二足歩行恐竜型のロボットの背が開くと、20台位の男が顔を覗かせた。
のび太「き、君は誰?」
スネツグ「うーん。まあ覚えている訳無いか。お久しぶりです。15年前ののび太さん。スネツグです」
のび太「スネツグ!? スネ夫の弟の? アメリカに行ってたんじゃ無いの?」
スネツグ「事情が変わったんですよ。色々と...」
のび太「と言うかソレは何?」
のび太はスネツグの乗る機体を指差した。
スネツグ「コレですか? コレはガリオンと呼ばれる二足歩行型の兵器ですよ...。その説明は基地に行くまでしますから、早くドラえもんをガリオンに乗せて下さい」
のび太「わ、わかったよ」
ガリオンと呼ばれた兵器のコックピットは、三人が乗るには狭かったが、ドラえもんを足元へ押しやることで場所を開けた。
スネツグ「では行きますよー」
のび太「よろしくお願いします」
ドラえもん「・・・」
のび太が妙な浮遊感を感じると共にガリオンと呼ばれた機体は浮き上がった。
のび太「それで、話を聞かせて欲しいんだけどいいかな?」
のび太はスネツグに話を切り出した。
スネツグは外の光景が映し出されている画面を見つめながら渋い表情をしていた。
スネツグ「のび太さんはタイムパラドックスって信じますか?」
のび太「え? あぁ知ってるよ。少し前に人気だったゲームタイトルでしょ」
スネツグ ボソッ「コイツマジデイッテルノカ?」
スネツグ「はぁ。違いますよ。タイムパラドックスというのは過去で未来を変えた際に起こる現象の事です。簡単に言えば未来が変わってしまった事を指します」
のび太「やっぱり!! 僕が知ってる未来では戦争が起こらないから変だと思ったんだ!!」
スネツグ「そうでしょうね。僕たちもまさか未来人と戦争するなんて夢にも思わなかったですよ」
のび太「未来人って...どういうこと?」
スネツグ「そのままの意味ですよ。タイムマシンの作成者が沢山の未来人とガリオンを連れて攻めてきたんです」
その話にのび太は笑った。
のび太「そんなことは絶対にあり得ない。だってそんなことはタイムパトロールが許さない筈だよ」
スネツグ「許すも許さないもタイムパトロールは存在しないんだ」
のび太「どういうこと?」
スネツグ「ドラえもんが過去へ来た原理と同じですよ。タイムパトロールの目を盗んで過去へ来てしまえば、その時代そこにいる事が当たり前になるんです」
さも当たり前だと言うスネツグにのび太は食って掛かった。
のび太「待って待って待って!! 未来の人がこの時代に生きる親を殺してしまったらその人は生まれない事になる筈だよ!!」
スネツグ「そうですね。だけど、セワシさんだって"のび太さんがジャイ子さんと結婚する未来"を"のび太さんが静さんと結婚する未来"に変えてもセワシさんの"存在"は消えなかったでしょ」
スネツグ「それと一緒なんですよ」
のび太「そ、そんなぁ」
スネツグ「そんなことより到着ですよ。アレが僕らの前線基地○X小学校です」
のび太が画面を見ると見慣れた小学校と打って変わり刺々しく武装した建物が写っていた。
ガリオンは逆噴射をしながらブレーキを掛け、大きな衝撃と共に校庭へ着地した。
ガリオンがコックピットを開くと数機のガリオンと武装した兵士それに、くたびれた戦車が見えた。
スネツグ「ようこそ地獄へ。案内しますよのび太さん」
のび太「う、うん」
ドラえもん「・・・」
スネツグ「こちらへどうぞ」
のび太はドラえもんを台車で転がしながらスネツグに続いて玄関をくぐった。
スネツグに案内されたのは校長室だった。今まで校長室に呼ばれた事の無いのび太は少しビクついた。
スネツグ「出来杉元帥どの失礼します。スネツグ軍曹であります。ドラえもんとのび太さんをお連れしました」
出木杉「よろしい入りたまえ」
扉を開けた先には、大きな机を埋めるほどの書類に囲まれた青年が居た。
その頭は白髪で白に染まり、顔には疲れの色が浮かんで居た。
出木杉「君そんな阿呆面してたっけ?」
のび太「出木杉君こそ一体どうしちゃったんだよ」
出木杉「色々あったのさ...。そういえば、君は一体何の為に未来へ来たんだい?」
のび太「そ、そうだった。ドラえもんが故障しちゃったんだよ。未来もこんな風になっちゃったし一体どうすればいいの?」
出木杉「簡単な話だね。四次元ポケットの中からタイム風呂敷を出して」
のび太「あっ・・・」
のび太が四次元ポケットを探ると見慣れた布が出て来た。のび太はそれを恥ずかしそうにドラえもんに被せた。
のび太「ありがとう」
出木杉「あはは。のび太君らしいね。修復中のドラえもんはここに置いておいて、その間学校の中を見て回るといい」
のび太「うっ。ありがとうございます」
そう言ってのび太は校長室を退室した。
スネツグ「あの事は伝えなくて良かったんですか?」
出木杉「なに。本人が教えるだろ。スネツグ軍曹も休みたまえ」
スネツグ「了解です。出木杉元帥どの」
そう言ってスネツグも退出する。出木杉はそれを、慣れた手付きでタバコに火を付けながら見送った。
のび太はガリオンが収容されている施設を見に行くことにした。体育館を改造して作られたドックには外にあるガリオンの倍くらいの数があった。
のび太「すごい...」
???「オイ!! クソガキそこで何してやがる!! ココはガキの来る処じゃねぇぞ!!」
のび太「ハ、ハイ」
突然の怒鳴り声ですくみ上がったのび太は後ろを振り返るとガッチリとした体格の大男が立っていた。
男はのび太の顔を見ると不思議そうな顔をした。
???「ああぁ? お前のび太か?」
のび太「え? どちら様ですか?
剛田「なんだよ。わかんねぇのかよ。俺だよ。剛田武だよ」
のび太「え? ジャイアンなの!?」
のび太は飛んで驚いた。
剛田「どうしちまったんだよお前? ストレスで縮んじまったのか?」
???「剛田准尉!! ただでさえ声がデカイんだから叫ばないで下さい!!」
ガリオンのコックピットから線の細青年声を荒げた。ツンツン頭の特徴的な青年だった。
それを見た剛田はその青年に声を掛けた。
剛田「オウ。骨川整備長コッチに来てみろよ」
骨川「どうしたんですか? ってのび太ちっさ!!」
骨川はガリオンから降りて剛田に近づく途中でのび太に気づき驚きの声を挙げた。
骨川と剛田は後ろから近づく影に気付く事無く話を続けた。
骨川「懐かしいなー。のび太にもこんな頃があったんだな」
剛田「本当になー今の姿からは想像できないなー」
???「ホント。ホントなんであんなになっちまったのかねぇ?」
そう言いながらその人は剛田と骨川の肩に腕を掛けた。
坊主頭の似合ったその人は火の付いていない煙草を咥えていた。濁り切った瞳と顔に付いた大きな傷が特徴的な人だった
剛田「何であんなに目が死んじゃうのかねぇ?」
骨川「剛田准尉、剛田准尉。後ろ、後ろ」
剛田「なんだよ。骨川うるせえな」
そう言いながら振り向いた剛田の顔は凍った。
???「どうした? 続けろよ剛田准尉」
剛田「・・・野比中尉」
未来のび太「そうですよ。目の死んだ。野比中尉ですよー。せっかく新しいガリオンを捕縛して気分良かったのに、テンション下がっちゃったなー」
そう言いながら未来のび太(以下野比)は剛田の首を腕で締めた。
剛田が苦しそうな顔をしているのを野比は心底楽しそうな目で見ていた。
野比「どうした? 剛田准尉。ほら笑えよ。ほら、ほら、ほら笑えよ!!」
のび太「辞めろー!! ジャイアンを苛めるなー!!」
のび太はそう言って野比にタックルをした。野比は体にぶつかって来たのび太をチラリと見て、剛田の首を離した。
剛田は力なく膝を付いた。
のび太「どうだ!! 参ったか」
野比「うぜえ」
野比はそう言ってのび太の腹を蹴り飛ばした。
のび太は体をくの字に曲げ、吐瀉物を吐き出した。
骨川「のび太!!」
野比「弱い癖に調子に乗んなカス。行くぞリルル」
リルル「ハイ。アッ!! 野比中尉!! 足に吐瀉物が!!」
野比「そんなもん気にすんな」
リルル「コレをお使い下さい」
そう言ってリルルはのび太にハンカチを差し出した。
野比「すまんな」
そう言って二人はドックの奥へ向かった。
骨川「大丈夫か? のび太? 今看護兵を呼ぶからな。誰か!! 担架を持ってこい!!」
のび太はソコで意識を失った。
いいねえ
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I don't speak English
Could you write for japanese
日本語でお願いします
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お
お
お
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はいはいwワロスワロスwww
取り敢えず更新頑張って下さいね♨︎
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