2015-10-08 10:47:18 更新

概要

ぬいぬいとのわっちが、司令官とイチャつくお話


前書き

少量毎の投稿になりますが、読んでいただけたら幸いです。
拙い書き手ですが、アドバイス等いただけたら幸いです。
今回も不知火と野分以外は、陽炎型の面々以外出ない・・・かも?




提督「お早う。ぬいぬい。のわっち。今日もよろしく頼むな」


不知火「司令。何度も申し上げますが、ぬいぬいと呼ぶのは止めてください」


野分「そうです。きちんと名前で呼んでください」


提督「あー……はいはい。それじゃあ……えーと、今日は不知火からか」


不知火「はい。本日は不知火が午前中の秘書艦を」


野分「午後の秘書艦は野分が務めさせていただきます」


提督「はいよ了解。それじゃ、早速野分は遠征頼むな」


野分「はい。それじゃあ不知火。お昼までよろしく。しっかりね」


不知火「当然です。不知火に落ち度はありません。野分も、遠征頑張って」


野分「はい。それでは司令。行って参ります」


提督「行ってらっしゃい……と。さて」


不知火「では早速、執務を始めましょうか」テクテク


提督「うん。まあ執務は始めるけどさ」


不知火「まず、昨日の遠征ですが……」ポスッ


提督「不知火。野分が退出した途端、俺の膝の上に座るのやめない?」


不知火「……ご命令とあれば、仕方ありませんね。それより司令」



不知火「不知火ではなく、ぬいぬいと呼んでください」



提督「……なぁ。何で普段はそう呼ぶと怒るのに、秘書艦の時にはその名前で呼ばせるんだ?」


不知火「だって……その、恥ずかしいですし。それに、他の娘に真似されても嫌ですし……」モジモジ


提督「はぁ……まあ、良いけどさ。それでだ、ぬいぬい」


不知火「はい。何でしょう。頭撫でます?」



提督「ちょっとこの体勢だと書類仕事出来ないから、膝から降りてもらえるかな?」




提督「……って事があってな」


野分「なるほど。不知火もまだまだですね」


提督「……あのさ野分」


野分「執務中に司令にくっつくなら、後ろからこうやって抱き締める方が良いのです。これなら書類仕事も出来ます」


提督「これも結構邪魔だけどな」


野分「ああ、司令を感じます……それより司令」



野分「2人っきりの時は、のわっちと呼んでください」



提督「はいはい……のわっちさ」


野分「はい。何でしょう。手、繋ぎます?」



提督「そろそろ良いだろ? 秘書艦の仕事してくれる?」





不知火「司令。遠征から帰投致しました」


提督「うん。お疲れ。じゃあ昼飯にしようか」


野分「そうですね。準備します。あ、不知火。これ午前の申し送り」


不知火「ありがとう野分。なるほど、建造の結果が……」フムフム


野分「あとね。この戦果が……」


不知火「わかりました。後で確認してきます。それで、最も重要な事ですが」


野分「大丈夫。抜け駆けはしてないわ」


不知火「そう……安心しました」


提督「……君らさ。秘書艦交代の申し送りの度に、抜け駆けの確認するのやめない?」


不知火「やめません」


野分「不可侵の確認は大事です」


提督「はぁ……まあ良いや。野分。お昼ご飯頼む」




野分「昼食、出来ました。早速食べましょう」コトッ


提督「ふむ。今日はオムライスか」


野分「腕にヨリをかけました。今日のは特に上出来だと自負してます」


不知火「ふむ。美味しそうですね。では早速ケチャップを……」


野分「あ、ダメですよ不知火。司令のオムライスに書くのは、作った野分の権利です」


不知火「スルーしてくれませんでしたか。残念」


野分「それじゃ早速ハートマークを……」


提督「自分でかけるから良いです。それより2人とも。自分の皿持ってきて座りなさい」


不知火「そうですね。冷めてはいけませんし」ポフッ


野分「ええ。それではいただきます」コトッ


提督「いただきます……は良いけどさ」


不知火「む。この卵のふわふわ具合。腕を上げましたね野分」モグモグ


野分「司令に美味しいご飯を召し上がって頂くため、日々努力してますから」



提督「両隣に密着して食べるのやめない? すっごく食べ辛いんだけど」





提督「よし。今日の仕事はこれで終わりにするか」


不知火「お疲れ様です司令」


提督「いやー。今日は1日書類とにらめっこだったから疲れたよ」


不知火「宜しければ、お肩お揉みしますが」


提督「ん? 良いのか? じゃあ早速お願いしようかな」


不知火「では、失礼致します」モミモミ


提督「あー……これは中々……効くなぁ……」


不知火「光栄です」グッグッ


提督「そこっ……あっ良い……」


不知火「これで……仕上げです……!」グイーッ


提督「あっーー……ふぅ。ありがとう。凄く気持ち良かったよ」スッキリ


不知火「それは何よりです」


提督「お返しに、俺も揉もうか?」


不知火「宜しいのですか?」


提督「勿論だ。さ、後ろ向いて」


不知火「……お願いします」


提督「……後ろ、向いてくれる? 何で胸反らして目瞑るの?」


不知火「揉むとは胸の事では」


提督「ないです」


不知火「しかし揉むと大きくなるという噂も」


提督「大きくしなくていいです。ほら、肩揉むから後ろ向いて」


不知火「……あの、不知火は肩は凝っていないので、別の部位をお願いすることは……」


提督「ああ。良いよ。どこやる?」


不知火「実は少し頭が重くて。手を頭の上に置いて……」


提督「うん。これで良いかな?」ポンッ


不知火「そのまま優しく擦って下さい。髪がくしゃくしゃになるので、くれぐれも力を入れないでお願いしますね」


提督「……なぁ。これって」ナデリナデリ


不知火「はぁ……満たされますね……」コウコツ





野分「司令。遠征から艦隊が戻りました」


提督「ああ、お帰り。お疲れ様」


野分「こちらが報告書です」


提督「はいよ……おっ。今日の遠征は大成功か。こんなに資源持ち帰ってきてくれたか」


野分「はい。今日は皆が頑張ってくれて……」


提督「遠征旗艦の野分がちゃんと指揮してくれたのも大きいさ。よくやってくれた」


野分「いえ……そんな褒めて頂く程の事では」


提督「そうか? まあ良いや。それじゃそろそろ昼飯にしようか。不知火ー準備してくれる?」




野分「司令。今日の遠征は大成功でした」


提督「ん? うん。さっき報告受けたよ」


野分「資源も、いつもの5割増しで持ち帰れましたし……修復剤も手に入りました!」


提督「そりゃ助かるな。ところでのわっち」


野分「はい! なんでしょう!」キラキラ


提督「何でさっきから、俺の真横に座ってるの? 君のイスはあっちでしょ?」


野分「……報告に、漏らしが無いように、と」


提督「大丈夫。いつもの場所で十分伝わる」


野分「ところで司令。今日の遠征では皆が普段よりも経験を……」


提督「なんでさらに近寄るのかな?」


野分「この結果を、過去の事例から鑑みるに、この大成功は艦隊に大きな前進を……」


提督「あの、のわっち」


野分「はい! 何でしょう!」キラキラ


提督「もしかして、褒めて貰いたい?」


野分「い、いえ。そのような事は……しかし、司令が野分を褒めたいと仰るなら……」


提督「じゃあ良いや。仕事して。野分」


野分「ごめんなさい嘘です野分を褒めてください! あと、のわっちって呼んでください!」


提督「はぁ……最初から素直に言おうな? よしよし。ありがとうのわっち。よくやってくれた。偉いぞ。流石だな」ナデナデ


野分「えへへ……」テレテレ





提督「そういえば、そろそろ鎮守府の球技大会だな」


不知火「そうですね。楽しみです」


提督「ぬいぬいは野球に出るんだったよな。えーと、ウチの司令部から出る他の艦娘は……」


不知火「能代さん、大淀さん、長良さん、川内さん、加古さん、羽黒さん、比叡さん、日向さん、山城さん……あと、マネージャー役で明石さんがベンチに入ってますね」


提督「マネージャーってこの場合必要なのか?」


不知火「必要ですよ。マネージャーがいなかったら……誰がスコアブックつけるんですか!」カッ


提督「……つけられないのか。ともあれ、頑張ってね。応援してるよ」


不知火「はい。司令の応援があれば百人力。この不知火、超速球と超スローボールでシャットダウンしてみせましょう」


提督「それは違う不知火じゃないのかな」


不知火「そうだ。司令も一緒に野球しましょう」


提督「えー? いや、俺は俺で仕事あるし……それに、俺が艦娘に混じる訳にはいかないだろ」


不知火「そして是非、不知火とバッテリーを。司令の作戦を不知火が遂行する。完璧ですね」


提督「いやいや。俺、配球とか出来ないし。壁になるのが精々だろ」


不知火「問題ありません。何せ、キャッチャーはまたの名を女房役」


提督「……それがどうかした?」


不知火「司令が不知火の嫁になってくだされば、どのような配球でも問題ありません」


提督「俺が嫁っておかしくないか。それなら俺がピッチャーで君が……」


不知火「それは、不知火に女房役、すなわち嫁になって欲しいということでしょうか。これはプロポーズと考えても」


提督「よくない。えーと……何か話が大分おかしくなったが、とにかく。応援してるぞって事だ」


不知火「……しかし、メンバーの中で不知火だけ駆逐艦なのです。もしかしたら活躍をお見せ出来ないかも……」


提督「……ふむ。よし、今日から執務終わったら着替えて俺の所に来るように」


不知火「えっ……それって……」


提督「ちゃんと動き易いジャージで来るんだぞ。今日から一緒に特訓しよう」


不知火(一瞬、デートのお誘いかと思いましたが、そりゃそうですよね……)クッ


提督「元甲子園球児……の同級生だった俺がキャッチボールの相手したり、バッセンに連れて行ってやろう。皆には内緒だぞ!」


不知火「甲子園球児の同級生って、別に司令はすごくないですよね」


提督「手始めに、今日はキャッチボールしようか。千球続くまで帰さないからそのつもりで」


不知火「ああ……司令が燃えてしまった……でも、執務後に2人っきりっていうシチュエーションが結構嬉しい自分が悲しいですね……」





野分「司令。新しい書類が届いています」


提督「ん。ありがとう。どれどれ……」


野分「見たところ、球技大会のタイムテーブルのようですが」


提督「そうだな。何せ当日は球技が4種目、さらには大食い大会や那珂のライブ、閉会後には花火までやるっていうんだからな……スケジュール覚えるのも大変だ」


野分「結構色々詰め込まれてますね……」


提督「最近は少しずつ平和になってきてるからな。はしゃぎたくもなるってもんだ」


野分「それにしても那珂さんのライブかぁ……楽しみだなぁ……」


提督「ははは。楽しみなのは良いが、自分の用事と被って観に行けない、なんてオチは無いだろうな」


野分「勿論です。野分の出場する種目は午前で終了。秘書艦の仕事も夕方まで。那珂さんのイベントには十分……」


提督「あ。何か会場の都合で、那珂のライブは昼からに変更になったらしいぞ」


野分「え? それってつまり……」


提督「……秘書艦として、その時間は俺と一緒、だな」


野分「そんな……」シュン


提督「……悪いな」


野分「い、いえ。仕方の無い事です」


提督「うーん……俺も行かせてやりたいが、ライブの時間は流石に弄れないし、提督として秘書艦が傍にいないと格好つかないしな……ん? そうか」


野分「どうかしましたか司令」


提督「野分。電話持って来てくれるか?」


野分「え? あ、はい。どうぞ」スッ


提督「えーと、確か番号が……」


野分(行きたかったなぁ……那珂さんのライブ……)


提督「じゃあ、そういう事で……よし、野分」


提督「俺達指揮官は、この大会の責任者だから、大会中は本部に待機したり色々な所でトラブルが起きないように監視していないといけない」


野分「はい。そして、その補佐が、秘書艦の仕事です」


提督「うん。それでな? 今、電話して監督する場所の担当替わってもらったんだ」


野分「なるほど。それでは野分も、変更を把握しておかないといけませんね」


提督「と、いうわけで。当日は昼から、特設ステージの監督に変更になりました。那珂のライブがその時間にあるな。何かあってもすぐ動けるように、最前列に陣取る」


野分「つまり、それって」


提督「流石に、コールとかするわけにはいかないけど、那珂のライブを最前列だ。俺がおまけで付いてきちゃうけどな。申し訳ないが」


野分「と、とんでもないです! ありがとうございます司令!」


野分(……あれ? 司令と一緒に那珂さんのライブ……これって考えようによっては……)





提督「今日は球技大会お疲れ様。2人とも」


不知火「司令も、お疲れ様でした」


野分「無事に終わって良かったですね」


提督「そうだな。じゃあそろそろ乾杯するか」


不知火・野分「かんぱーい」


提督「うん。外に1日いた後のビールは美味い。今日はせっかくだからオードブルとか注文したからな。好きなだけ食べてくれ」


不知火「では早速、唐揚げにレモンを」


野分「何をトチ狂った事を。唐揚げには塩ですよ」


提督「取り皿に取って、自分の分にだけかけなさい。ちなみに俺は七味をかける派だ」


野分「あ、司令。ウニお嫌いでしたよね」


提督「ん? あ、食べる? 持ってって良いよ」


野分「ではお言葉に甘えて……」


不知火「待ちなさい野分。ウニを代わりに食べる役は、不知火も狙っていたところです」


野分「早い者勝ちですよ」モグモグ


提督「はいはい喧嘩しない。それじゃあ不知火にはこのイクラを食べてもらおうかな」


不知火「むう……司令がそう仰るなら」


提督「よしよし。ありがとな不知火。俺魚卵も苦手なんだ」ナデナデ


不知火「い、いえ……」ナデウケ


野分「むぅ……」


提督「野分もありがとう。ウニ食べてくれて」ナデナデ


野分「えへへ……」ニヘラ


提督「さて……ん? 電話か。大淀からだな」ケイタイトリダシ


不知火「どうしたのでしょう。呼び出しでしょうか」


提督「何、秋刀魚が……判った。すぐ行く。悪いな、呼び出しだ。ちょっと行ってくる」


野分「では、秘書艦として野分と不知火も……」


提督「いや、俺だけで大丈夫だろう。なるべく早く戻るから、食べていてくれ」




不知火「……野分」


野分「何ですか不知火?」


不知火「最近、司令とはどうですか」


野分「どうって……不知火とあまり変わらないと思いますよ?」


不知火「そうですか……不知火は先日、司令と外食しました」


野分「野分は今日、司令と那珂さんのライブを観に行きましたが」


不知火「……不知火が秘書艦の時には、司令は頭を撫でてくれます」


野分「むぅ……野分が秘書艦の時には、司令は野分が寄り掛っても怒りません」


不知火「し、不知火は風邪をひいた際に、司令におかゆをふーふーしてもらった事があります」


野分「む、むむ……良いです。野分の方が不知火より練度が高いです」


不知火「くっ……しかし、その差は僅か……すぐに追いついて……いえ。この辺でやめておきましょう」


野分「そうですね……それにしても、まさか姉と同じ相手に惹かれるとは、着任した時には思ってませんでした」


不知火「同型艦の宿命って奴かも知れませんね……ねえ。野分」


野分「はい。姉さん」


不知火「ケッコンする時は、2人一緒ですよ」


野分「勿論です。2人……ううん。3人で幸せになりましょうね」


提督「ただいまー。いやぁ。どうも次の作戦は中々クセ者みたいだな……」ガチャ


不知火「司令。なんでも野分には寄りかかることを許しているそうですね」


野分「不知火には、なでなでしているそうですね」


不知火「ズルいです。不知火も司令にくっついて食事します」


野分「野分にはなでなでしてください!」


提督「お、おう……?」





不知火「陽炎。お水を取っていただけますか」


陽炎「はい、どうぞ。それにしても大破したって聞いてびっくりしたけど、これなら大丈夫そうね。安心したわ。明日には出られそうね」


不知火「駆逐艦ですから……それに、不知火はまだ沈めません」


陽炎「野分に司令、取られちゃうもんねー。そういえば、その愛しい司令は?」


不知火「司令なら、今日は大本営に……」


提督「不知火っ! 無事か!?」トビラガラッ


陽炎「あら、噂をすれば」


不知火「司令……? 出張していたのでは」


提督「報せを聞いて飛んで帰ってきた! 大破って聞いたけど大丈夫か! 痛いところはないか!」ギューーッ


不知火「し、司令……苦しいです……」


陽炎「見せ付けてくれるね」


提督「おっと……すまん不知火。陽炎もありがとう。本当なら俺が真っ先に駆け付けないといけないのに」


陽炎「ううん。気にしないで。さて、後は仲良し2人だけにして、お姉さんは帰りますか。それじゃあ司令。不知火のことお願いね。不知火、司令にしっかり甘えるのよ。じゃあね!」


提督「あ、ああ……ありがとな陽炎」


不知火「……司令」


提督「ん。どうした」


不知火「申し訳ありません。旗艦であるにも関わらず大破し、作戦途中で引き返してしまいました」


提督「いやいや。無事で良かったよ」


不知火「修復剤をいただければ、即座に回復してすぐに海域に戻りますが……」


提督「ダメ。ゆっくり体を休めなさい」


不知火「……そうですか……」


提督「っと、そうだ。何か欲しい物あるか? アイスとか……買ってくるけど」


不知火「……温もり」


提督「え?」


不知火「司令の、温もりが、欲しいです。大破して沈みかけたせいか、体が冷えてしまいました」


提督「ふむ……よし、手出して」ギュッ


不知火「あっ……司令の手、温かいですね」


提督「入渠終わるまで、握ってるから。だからその間、俺から体温を持っていきなさい」


不知火「……残念です」


提督「え? これじゃダメ……だった?」


不知火「こうやって、ずっと司令に握っていて欲しいのに、嬉しくて体が回復を早めてしまいます……とても、残念です」





提督「ううむ……この時期になると、執務が処理しきれないな……」チラッ


時計「やっせんーやっせんー」


提督「こりゃ今日も徹夜かな」


野分「司令。お夜食をお持ちしました」


提督「ん……ありがとうのわっち。先食べてて」


野分「いえ……司令と一緒にいただきます」


提督「そっか……すまないな。こんな時間まで付き合わせて」


野分「司令が夜を徹すれば、お供するのが秘書艦ですから」


提督「本当に申し訳ない……頑張って早く終わらせるからな」




提督「終わった……」


野分「お疲れ様でした、司令」


提督「ああ……ありがとうのわっち。最後まで君が付き合ってくれたから、徹夜せずにすんだよ」


野分「いえ……のわきはとうぜんのことを……したまで、れす……ひしょ、です、から……」パタリ


提督「えっ!? お、おい大丈夫か!?」


野分「すぅ……すぅ……」


提督「……寝ちゃったか」


提督「起こして部屋帰らせるのも可哀想だし、放置していくのも出来ないな。仕方ない。今日はここに布団敷くか」




野分「……はっ! ここはっ?」ガバッ


野分「野分……の布団じゃありませんねこれ……ここ、執務室……?」


提督「おっ起きたか。お早う。朝ごはん出来てるぞ」


野分「し、司令……? これは一体どういう……」


提督「ん? 覚えてないか? ほら、昨日は夜遅くまで頑張っちゃったから。ここに布団敷いて……」


野分(朝起きたら、いつもと違う布団で、男の人がいて、昨日は夜遅くまで……まさか)


提督「それにしても、寝顔も可愛かったな。写真撮っておけばよかった」


野分(寝顔まで見られてる……間違いない。これが噂に聞く……)


野分「これが……朝チュン……」カオマッカ


野分「い、いえ! 何でもありません! それより司令。朝ごはんにしましょう。野分が毎日お味噌汁を……」


提督「いや、味噌汁ならもう出来てるよ。インスタントだけど」


野分(朝チュンした2人は、今までより絆が深まるとか……これはケッコンマッタナシ! 野分も頑張りましょう!)グッ



10


不知火「司令。つにやりました」


野分「野分もです。ついに……ついに」


不知火・野分「つに練度が最高に達しました!」


提督「そうか……よく、ここまで頑張ったな人とも!」


不知火「と、いうわけで司令。早速ですが不知火と」


野分「野分と」


不知火・野分「ケッコンしましょう!」


提督「何かいつもより息ぴったりだな」


不知火「当然です。ケッコンする際には、2人一緒に、と決めてましたから」


野分「昨日、打ち合わせしたんです」


提督「そうかー……うん。俺も2人とケッコンしたいんだけどな? 1ついいか」


不知火「何でしょう」


提督「……今指輪、1つしかないから、どちらかとしかケッコン出来ないんだよね」


野分「……なるほど。では」ガチャン


不知火「司令。不知火と野分は少し出てきます」ジャキン


提督「……艤装をつけてどこに行く気だ?」


不知火「演習場です。既に秘書艦権限で許可は取っておきました」


野分「一応、入渠の準備おねがいします」


提督「おいおい……」




不知火「準備は良いですね。野分」


野分「勿論です。司令とのケッコンは2人一緒。しかいs、それが叶わないのなら」


不知火「指輪を賭け、勝った方が司令とケッコン……敗者は文句を言わず、勝者を祝福する」


野分「昨晩、決めたとおりですね。では、始めましょう。手加減しませんよ?」


不知火「それはこちらの台詞です……っ!」




提督「……ふぅ。これで良し……と」


不知火「司令、ただいま戻りました」ボロッ


野分「申し訳ありませんでした。2人で空けてしまい」コゲッ


提督「あー……うん。それは別に良いんだけどさ。結局どっちが勝ったの?」


野分「引き分けでした」


不知火「2人で、カッコカリで我慢する、という結論です」


提督「そうか……ところでな、不知火。野分」


不知火「はい?」


野分「何でしょう」


提督「たった今、明石通信販売サービスに連絡してな……指輪、もう一個買っちゃった」テヘ


不知火「えっ?」


野分「それってつまり……」


提督「一応、2人ともとケッコン出来る……って事なんだけど」


不知火「……注文した指輪が届くのは……?」


提督「もう届いた。科学の力ってすげーな。ワンクリックで指輪が届く」


野分「で、では……その」


提督「ああ。ケッコンしよう。不知火。野分」


不知火「……はい」


野分「よろこんで」


提督「じゃあ指輪……を渡す前に。一回入渠してきなさい。流石にそんな格好じゃ嫌だろ? 戻ってきたら指輪嵌めたげるから」


不知火「……わかりました。行きましょう野分」


野分「そうですね。行きましょう」


不知火「……野分、何故早足で歩くのです。もう少しゆっくりと」


野分「気のせいではないですか?」スタスタ


不知火「ちょっと更に早く……待ちなさい妹!」


野分「断ります姉!」


不知火「そちらがその気なら良いでしょう。競争です」


提督「おいおい……急いで転んだりするなよ? 不知火も野分も……」


不知火「司令。ケッコンするんですから」


野分「その名ではなく」


不知火「ぬいぬいと」


野分「のわっちと」


不知火・野分「お呼びください!」



おしまい


後書き

尚、我が艦隊には野分はいません(泣)書いたら出ますかね・・・

これでおしまい。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

野分をなでなでしたいだけの人生だった・・・


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2019-06-07 18:10:31

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このSSへのコメント

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1: SS好きの名無しさん 2015-10-02 21:07:36 ID: OM1_FJYs

ぬいぬいものわっちも可愛い・・・・・・・

2: りべはる 2015-10-03 11:13:38 ID: DB6Kb93n

>1さま

読んで頂き&コメントありがとうございます。
ぬいぬいとのわっちが可愛いのは世界の真理ですからね(
そんな2人の可愛さが伝えられたようで、筆者としては大変幸せです!

3: SS好きの名無しさん 2015-10-20 07:13:58 ID: T31Dbxg-

ツンデレいただきました。
まいうーでした。

4: SS好きの名無しさん 2016-02-06 20:08:31 ID: BUaommRZ

オモシロカッタ

5: SS好きの名無しさん 2019-06-07 18:10:56 ID: S:q0ZEtc

うん、最高。甘くて良いね。


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