2015-11-22 12:08:53 更新

女の子が牢屋に入れられていました。

凄く悲しそうな目をしています。

彼は思います。


(何故、そんな悲しそうなんだ!!)


彼は憤りました。

まさに、メロスは云々状態です。

その悲しみを癒やそうと、彼は面白い小言はないか、考えます。


(あぁでもない。こうでもない・・・)


すると、牢屋の少女は、見えない所へ移動してしまいました。


(なんでい。こっちはあんたに笑顔を持ってきてやろうと、思ったのによ!!)


でも、心の底からそうは思ってません。

彼は人が好きだからです。


(今度来たら、笑わせてやる!!)


そう誓いました。


数日後、彼は折の中に入れられました。

抵抗虚しく、あっさりと連れてかれてしまいます。

見たことのない、針の付いた変な物を持った、マスクの男がやってきます。


(くそ!!なんだって言うんだ!!)


暴れても暴れても、敵いません。


(俺をどうするっていうんだ!?

 煮ても焼いても、美味しくないぞ!!)



私は家族が増えて嬉しいです。

処分前に間に合ってよかったよ。

毎日、私を笑顔にしてくれる。

ずっと仲良くしてね。ポチ。


後書き

ふと、保健所の犬が思い浮かび、書いて見ました。
こんな優しい世界はありません。
フィクションです。
仮にあれば、世界は、美しく醜いんだと思います。


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください