提督「諸君　私は艦娘が好きだ

諸君　私は艦娘が好きだ

諸君　私は艦娘が大好きだ

駆逐艦が好きだ

軽巡が好きだ

重巡が好きだ

潜水艦が好きだ

空母が好きだ

戦艦が好きだ

工作船が好きだ

給糧艦が好きだ

給油艦が好きだ

執務室で　食堂で

工廠で　入渠ドックで

桟橋で　脱衣所で

海上で　水中で

甘味処間宮で　居酒屋鳳翔で

この地上に存在するありとあらゆる艦娘達が大好きだ

一列横隊に並んで敬礼している駆逐艦をご褒美のお菓子と共になでなでするのが好きだ

空中高く高い高いをされた雷が状況の分からぬまま満面の笑顔を見せてくれた時など心がおどる

クソ提督に身を貶し青葉を共犯に引き込み入渠ドックに隠しカメラを仕掛けるのが好きだ

悲鳴を上げて盗撮に気付き脱衣所から飛び出してきた艦娘の肢体を青葉のカメラが余すところなくフィルムに収めた時など胸がすくような気持ちだった

杯をそろえた呑兵衛どもの横隊が居酒屋の酒を蹂躙するのが好きだ

激昂状態の叢雲が既に息絶えた同志の股座を何度も何度も蹴り上げている様など感動すら覚える

お姉さま主義のレズ妹達を新聞のスキャンダルに吊るし上げていく様などはもうたまらない

姦しい最上型たちが私の差し出した間宮の特別デザート券を片手に甘味処のメニューを片っ端から食べていくのを見るのも最高だ

哀れなフラット3達が雑多な同情心で健気にも立ち上がってきたのを愛宕の4.8kg乳爆弾が女の尊厳ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

重婚ゆえの修羅場劇に滅茶苦茶にされるのが好きだ

必死に愛するはずだった艦娘達に幻滅され失望されていく同志の様はとてもとても悲しいものだ

憲兵の物量に押し潰されて更迭されるのが好きだ

提督罵倒勢に踏み潰され害虫の様に地べたを這い回るのは恍惚の極みだ

諸君　私は艦娘を楽園の様な鎮守府を望んでいる

諸君　私と心を同じくする変態提督諸君

君達は一体何を望んでいる？

更なる信頼を望むか？

情け容赦のない真のクソ提督を望むか？

鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐のような名指揮官を望むか？」

『艦娘！　艦娘！　艦娘！』

提督「よろしい　ならばスキンシップだ

我々は満身の想いをこめて今まさに頭を撫でんとする掌だ

だがこの女ばかりの職場で何年もの間肩身の狭い思いをしてきた我々にただの愛撫ではもはや足りない！！

大ハーレムを！！

一心不乱の艦娘大ハーレムを！！

我らはわずかに一個大隊　千人に満たぬクソ提督に過ぎない

だが諸君は一騎当千の甲勲章提督だと私は信仰している

ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の指揮集団となる

今はつらい日々を忘却の彼方へと追いやり眠っている彼女たちを揺り起こそう

髪を優しくなで毛布をめくり眼を開けさせおはようの挨拶をしよう

連中に我々の顔を思い出させてやる

連中に我々の熱き想いを思い出させてやる

天と地のはざまには彼女らの哲学では思いもよらない告白があることを思い出させてやる

一千人のクソ提督の愛情で艦娘の心を撃ち抜き尽くしてやる

そうだ　あれが待ちに望んだ鎮守府の光だ

私は諸君らを約束通り連れて帰ったぞ　あの麗しき職場へ　あの芳しき女の園へ！」

『少佐殿！少佐！提督！提督殿！艦隊指揮官殿！』

そして我々の想いはケッコン書類を通し彼女らの心へと刻まれる

クソ提督大隊各員に伝達　大隊長命令である

さぁ　諸君

ハ　ー　レ　ム　を 創 る ぞ」

ﾊﾞｧｧｧﾝｯ!!

曙「うっさいッ！何時だと思ってんのよクソ提督共ッ！」

提督「おぉラブリーマイエンジェルぼのたんいや何ちょっと宴会が盛り上がってきたからこれからの意気込みをだな」

曙「死ねッ！とっとと寝ろクソ提督ッ！」

完