ARMORED KANCORE forAnother
企業間の戦争やコジマ汚染の無い平和(但し深海棲艦による侵攻はある)な世界で艦娘達とAC4〜ACVDまでのキャラが何名か登場してワチャワチャやります(内容未定)
何方かと言うとコメディ色強めにしたいかな?とは思っています
尚各キャラ達の口調や行動は出来る限り原作のイメージから外れない様にしていく予定ですが、ある程度は想像で補完しながらになるので
「失せろ! 貴様にはノーマルが似合いだ!」という方はブラウザバックをお勧めします
逆に「い〜ぃじゃん!盛り上がって来たねぇ!」という方は主任砲片手に警備隊長殿を狙撃してあげて貰えると幸いです
*このSSでは各作品のAC主人公達を区別する為に以下の呼称を用いています*
[アナトリア]=AC4 [首輪付き]=ACfa
[ミグラント]=ACV [傭兵]=ACVD
*この他キャラによっては多少異なる呼称を用いる場合もありますが、基本はこの表記で統一する予定です*
*(例:ジョシュア AC4主人公に対して=リンクス)*
「ミッションを説明します」
「依頼主は大本営、内容は横須賀、呉、佐世保、舞鶴等各鎮守府近海に出現した深海棲艦の群れへと対峙する艦娘達の援護です」
「時代遅れの兵装ばかりを積んだ深海棲艦共ですが、その特異能力は目を見張るものがあります」
「情報によれば、奴等は艦娘達の手でしか倒す事が出来ず、更にはACの兵装を以ってしてもかすり傷すら負わない事を確認しています」
「依って今回は、先行して艦娘達の到着迄の間時間稼ぎと周辺地域への被害が無い様に誘導が主な任務となります」
「説明は以上です」
「大本営との繋がりを強くするまたと無い機会です。そちらにとっても、悪い話では無いと思いますが?」
―Side首輪付き―
「深海棲艦だと!?畜生、こんな時に限って!」
「撃て!撃ちまくれ!」
「クソッ!効いているのか!?」
霞スミカ「――ミッション開始、当該海域の深海棲艦を全て誘導する。」
「リンクスだ、リンクスが来たぞ!」
「通常兵器では太刀打ち出来ん!」
「艦娘はまだなのか!艦娘は!」
霞スミカ「まずは一気に彼我の距離を詰める。……大物(戦艦)も居るな、注意しろ。お前なら対した相手では無いはずだ」
霞スミカ「――よし、雑魚は引き付けたな。後は大物だけだ」
霞スミカ「要は美人局だ、精々誘惑してやれ」
―Side艦娘―
穏やかな陽射しの降り注ぐ洋上、鎮守府正面海域数十kmにて待機する佐世保鎮守府所属の第一、第二艦隊の艦娘達に通信が入る。
提督「――作戦開始。先行し深海棲艦を戦闘区域まで誘導しているリンクスと合流し、即座に戦闘を始める」
提督により告げられた作戦開始の合図を聞き、その場に待機していた艦娘達が一斉に戦闘区域までの移動を開始する。
移動しながら自身の艤装を確認する者、同じ艦隊に所属する姉妹艦と視線を交わす者、この区域の制海権は確保してあるもの、移動の隙を狙われぬ様忙しなく辺りを見回す者。
主力艦隊12名、支援艦隊6名の総勢18名の艦娘達は、皆一様に緊張した面持ちを見せている。
提督「尚、リンクスは我々の戦闘開始後反転、兵装による牽制射撃に依って我々を援護する手筈になっている」
提督「今回我々の援護を務めるのは首輪付き、オペレーターは霞スミカ、搭乗機は高機動型(初期機体:AALIYAH)のストレイドだ」
提督「ACの動きに気を取られるなよ、あくまでも我々の相手は深海棲艦だ」
金剛「そんな事言われてモ…あのhigh speedな機体に動き回られたら、誤射が怖いネー…」
霧島「確かに…過去に一度だけ行われたAC同士の模擬戦を記録した映像を見ましたが、あの大きさであの速さだと万が一が起こりそうですね…」
通信を受けていた艦娘達の内、金剛型戦艦のネームシップである金剛と同じく金剛型戦艦の霧島が提督の言葉に反応し困惑した表情を見せる。
それもその筈、ACは比較的小さなもの(ACV〜基準、吊り下げる為多少小型化してます)でも高さ6m以上、大きなもの(AC4,fa 自力で飛行可能な為その分大きい設定)では10m以上の機体まであり、その重さも数十tはある。
それが最低でも時速200~600km、更には一部の機体は短時間ではあるが時速1000km以上という恐るべき速さで動くのだ。
おまけに今回彼女達と協働するAC[ネクスト]は、備え付けられたブースターによってクイックブースト(以下QB)と言われる前後左右に瞬時に高速で移動する機動も取れる。
その為、彼女達は深海棲艦を狙って放った自身の攻撃がネクストに当たってしまい、ネクスト機に損害…最悪の場合撃墜してしまう事を恐れているのだ。
提督「その点は心配無い。反抗作戦開始前にスミカ殿から遠慮無く撃てと言われている」
榛名「えっ…?き、危険ではないんでしょうか…?」
提督「分からん…スミカ殿は他に何も言っていなかったし、何より'首輪付き殿本人が'スミカ殿の言葉を聞いて頷いていたから何も聞けなかった」
瑞鶴「パイロット本人が納得してそうなら仕方ないわよねぇ…まぁ、それだけの自信があるって事なんじゃない?」
比叡「うーん…何だか良く分かりませんが、兎に角深海棲艦を倒して反抗作戦を成功させれば良いんですよね!」
金剛「比叡はpositiveだネー…でも、確かにその通りデース」
緊張した面持ちを見せていた面々は、比叡の気の抜けた発言で和み、先程迄と比べて随分とマシな表情へと変わる。
提督「正にその通り、だな…。――さて、そろそろ戦闘区域だ、各員全力で事に当たれ」
北上「まーアタシは何時も通り魚雷バラ撒くだけだけどねー」
瑞鶴「露払いは任せて!金剛さん達は主力相手、頼んだわよ!」
金剛「OK!Leave it to me!全力でぶつかりマース!」
比叡「気合、入れて、行きます!」
榛名「勝利を!提督に!」
霧島「さぁ、砲撃戦、開始するわよ〜!」
其々が其々の決意と覚悟を胸に、意気揚々と声を上げる。
その娘達の左手の薬指には、陽光を受けて銀色に静かに輝く指輪が嵌っていた。
霞スミカ『――此方ネクスト、ストレイドだ。間もなく作戦区域に到着する、……準備は出来ているな?』
――突如として現れた、大規模な深海棲艦の編隊。
最初期の奇襲に依って少なくない打撃を受けた人類と、戦う事で生き延び、己の道を歩んで来た戦士達が手を組み、全ての鎮守府に所属する艦娘と共に反抗が始まる。
――これは、戦い続けて来た戦士達と、戦う事を強いられた赤子達の、軌跡を描いた物語。
反抗作戦から数年、元の落ち着きを取り戻した人類は今までと変わらぬ生活を送っていた。
これも大本営が仲介人を介して戦士達とコンタクトを取り、破格の報酬と日本国内における身分の保証、及び様々な形での労働の対価として衣食住の提供を約束し協力にこぎ着けたからである。
元より彼等戦士達とその操るACは、深海棲艦の様に明確に敵対する訳でもないが素性が知れない為接触を避けてきた「第三の勢力」として認知されていた。
逆に彼等戦士達も、水底からやって来る得体の知れない生物と汚染の無い清浄そのものな世界で突然目覚めた事もあり、何が何が分からぬままに一時的ではあるが同族達で集まって過ごしていた。
そこに大本営からの依頼という形で反抗作戦への協力を要請され、自らの現状を知る目的として全員が参加した。
……その際人類が保有する艦娘達と密接な関係にあるらしい'妖精'という存在達にACを改良され、本来ならば発生する筈のコジマ汚染や弾薬、エネルギーの問題等を無くした全く新しいACとして産まれ変わる事になった。
(一部の者達は自身の機体を得体の知れない小人達に弄られる事を頑なに拒んだ者も居た)
そうして産まれ変わった機体と共に人類、艦娘達と協働し数十万もの深海棲艦の群れを撃退する事に成功する。
だがその戦いは苛烈を極め、人類側の被害も少なくはなかった。
この戦いで一部の鎮守府は深海棲艦に依って壊滅的な打撃を受け、そこに所属していた提督や艦娘達にも多くの死者を出す。
特に戦闘の最前線となった鎮守府郡の被害は甚大で、何れも消耗率20%を超えていた。
正に、総力戦と言って差し支えない程の規模の戦闘であった。
――これ程迄の戦いに勝利する事が出来たのは、AC達の支援が有ったからこそだと作戦に参加していた提督の一人が語る。
ある者は機動力を活かして深海棲艦部隊の撹乱を務め、またある者はその圧倒的な弾幕を以ってして対空防御を務め、ある者はその機体に特殊な改造を施し、積載量の限界まで資源や物資といった艦娘達にとって欠かせない物を運搬し、ある者は重傷を追った艦娘達を安全地帯まで輸送し、怪我の治った者や温存していた戦力を前線まで送り続けた。
そうして2週間にも及ぶ長き戦いの後、集結した戦力の犠牲覚悟の一斉攻撃に依って深海棲艦との戦いは幕を閉じた。
それからは人類は復興に勤しみ、助力を請われた戦士達は其々の条件を提示してそれに手を貸した。
そうする内に彼等はこの世界の者達の輪に溶け込み、そして'傭兵'という形で大本営に正式に雇用される。
こうして大本営と本格的に協力関係になって丁度一年が経ったある日、'妖精'が艦娘の艤装のシステム等をAC用に再構成して作り上げた'対深海棲艦用の特殊兵装'が完成する。
これに依ってACはこれまでの艦娘の援護を主とする任務から一転、彼女等と共に深海棲艦と戦う事も可能になる。
流石に艤装の力を100%引き出す艦娘達には遠く及ばないものの、確実に手傷を負わせる事が出来る様になった為、艦娘達より先行し多少のダメージを与えた後は、後発の艦娘が止めを刺す戦い方によって彼女達の消耗もそれ迄の半分以下まで低下する。
(但しACに補給する為に使用する資源の量は、艦娘のみの従来に比べ7割増になったのだが)
こうして大量の資源と引き換えに圧倒的な力を得た人類は、深海棲艦の支配下にあった制海権の3割を奪還する事に成功、殆どの鎮守府近海はほぼ以前の様に平和な海を取り戻した。
このお陰で傭兵達に対する印象は初期によりも大分良いものになり、また彼等も共に戦う艦娘達と友として、また一部の者はライバルとして接する様になる。
――これ以上はやめておこう。それは、私の語るべき物語ではない。
それに相応しい、語り部が居るのだから…。
――トラック泊地、提督の執務室。
この日提督に呼び出された傭兵達3名は、待ち構えて居た彼女にとある提案をされる。
提督「――ですから、そこを何とか…お願いします!」
マグノリア・カーチス「巫山戯ないで。そんな事、依頼内容には含まれていない」
ファットマン「帰って良いですかね、提督殿?ハッハッハ」
提督「ファットマンさんも、ね?ほら、こんなのとかもあるから…きっと似合うと思うんですよ!」
それは、艦娘達と共に彼等3名にコスプレをして貰えないかという内容の提案だった。
――というのも、彼等3名は他の傭兵達と比べると艦娘達と接触する事が少なく、そのせいで一部の艦娘から近寄り難いと思われている為であった。
このままでは何れ傭兵と艦娘の間に不和が生じる可能性もあると危惧した提督は、何かを通して少しでもお互いの印象を良い方向へと持っていこうと考えたのである。
――その結果導き出した答えが何故コスプレになったのか甚だ疑問ではあるのだが。
叢雲「あたしは嫌よ。何でこんな格好…」
・雑記・
――――――
こんな所か。(GA仲介人並感)
前回の更新から間が空いてしまい申し訳ないです。
理由としては、新たに昼のバイト増やして免許取りに行ってました。ハイ。
夜勤終わって家帰って仮眠して教習所行って家帰って仮眠して日勤行って家帰って仮眠して夜勤行って…(以下エンドレス)
何とかこの強行軍のお陰で仮免までは漕ぎ着けたので、またぼちぼち更新再開していきます。
因みに前回の更新で追加した3話目ですが、見返してみたら余りにも酷かったのでバッサリ削除しました。
夜勤明けのテンションで物語を書くのはダメ、絶対。
――とまぁ、長くなりましたが、今回の更新は此処まで。
ではまた次回、お会いしましょう。
コメント、評価に応援ありがとうございます
このSSは見て下さる皆様に支えられて成り立っています
これからも、何卒宜しくお願いします
さて、堅苦しい挨拶は此処までで…書き方について色々と試行錯誤していこうかなと思っています
地の文を入れると情景や動作等の情報が細かに表現出来るのですが、元ネタが元ネタなのでどうにも冗長化してしまいそうなんですよね…
でも地の文無しだと細かい部分が伝わらないかなという不安がありまして…
一応今の所は章に依って地の文有りと無しを使い分けてみようかなとは考えています
アドバイスや提案等、些細な物でも構わないので頂けると助かります
遅かったじゃないか・・・
ハラショー!
何さりげなくブーストで海を汚染しとんねん
>3
このSSの世界線ではコジマ汚染は存在しないのです
(従来のネクスト機を妖精さんが改良という名の魔改造を施したというご都合主義設定)
此等の細かい世界感や設定は近い内に纏めて記入していきますので、もう少しお待ち頂けると幸いです…
4~VDまでかぁ。SLの霧影先生が好きだったから、ちょっと残念。でも応援してるよ。世に平穏のあらんことを
俺の出番は無いのかメルツェェェェェェェェェル!!
>>5
作者は4系から入ったニワカなのです…申し訳ない
(尚粗製の為V系のスピードの方が好きな模様)
ですが最近Amazonで新品のPS2買ったので、時間が出来たら過去作も買って登場させたいとは思ってますよ!
>>6
「単純馬鹿が…死んで治るものでもあるまい」
後々出てきて貰う予定だからもうちょっと待っててヴァオーさん
ORCAの照美とメルツェル以外の面々と一緒に(ボソッ)